JP5082688B2 - スピントランジスタ及び半導体メモリ - Google Patents

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Description

本発明は、スピントランジスタ及び半導体メモリに関する。
近年、スピンエレクトロニクスに対する研究が注目されている。スピントランジスタは、電子のスピンを利用したトランジスタであり、新技術のイノベーションを起こすものとして期待されている。スピントランジスタは、新たな構造の記憶素子(特許文献1、特許文献2参照)や、多機能の論理回路(特許文献3参照)として利用することもでき、また、磁性体プロセスを用いて製造されることから、磁性素子の制御素子としての利用も考えられる。
特に、特許文献1においては、様々な構造のスピントランジスタが提案されており、特に、特許文献1の図11においては、ソース電極及びドレイン電極を構成する2つの強磁性金属(FM)間に、非磁性の半導体層を設け、この半導体層上に、ゲート絶縁層を介してゲート電極を設けたスピントランジスタが開示されている。ソース電極及びドレイン電極と半導体層との界面には、ショットキー接触が形成されている。
スピン偏極した電子は、ソース電極からショットキー障壁を通過して半導体層に注入される。半導体層に注入される電子のスピンの偏極の方向は、ソース電極の磁化方向に依存し、半導体層に注入されるキャリアのスピン偏極率はソース電極のスピン偏極率に依存する。
半導体層のチャネルを通ってドレイン内に注入される電子は、その偏極の方向に依存して散乱される。換言すれば、ソース電極からショットキー障壁をトンネルして半導体チャネルに注入された電子は、ドレイン電極側でスピン依存散乱する。ソース電極とドレイン電極の磁化の向きが平行の場合には、ソース・ドレイン電極間の抵抗は小さくなり、反平行の場合にはその抵抗は大きくなる。
特開2004−111904号公報 国際公開WO2004/079827号パンフレット 国際公開WO2004/086625号パンフレット
スピントランジスタの記憶素子等への応用を考えた場合、上述のようなソース電極とドレイン電極のそれぞれの磁化の向きが平行の場合と反平行の場合における、ソース・ドレイン電極間の磁気抵抗変化率は大きい程好ましい。そして、このソース・ドレイン電極間の磁気抵抗変化率は、ソース電極から半導体層に注入される電子のスピン偏極率に依存、即ち、ソース電極のスピン偏極率に依存する。
しかしながら、ソース電極として一般的に使用される強磁性金属材料のスピン偏極率は、50%程度であるため、十分なスピン偏極率を有する電子をソース電極から半導体層に注入することはできない。ソース電極としてスピン偏極率が理想的には100%であるハーフメタルを使用することも考えられるが、そのような理想的な状態のハーフメタルを作成することは現状では技術上困難とされている。そのため、ソース・ドレイン間の磁気抵抗変化率が十分大きなスピントランジスタを得ることができないという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ソース電極とドレイン電極の磁気抵抗変化率が十分大きなスピントランジスタ及びこのようなスピントランジスタを使用した半導体メモリを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明に係るスピントランジスタは、強磁性体からなるソース電極層と、強磁性体からなるドレイン電極層と、ソース電極層及びドレイン電極層が設けられ、ソース電極層にショットキー接触した半導体と、半導体上に直接又はゲート絶縁層を介して設けられたゲート電極層と、半導体上にソース電極層を介して設けられ、ソース電極層を構成する強磁性体の磁化方向と同方向にスピン偏極した電子を注入するスピンフィルタ層とを備えることを特徴とする。
本発明のスピントランジスタによれば、ゲート電極層に正電位を印加することにより、この正電位に対応して半導体内にn型のチャネルが形成されると同時に、ソース電極層と半導体との間のショットキー接触によって形成されたポテンシャル障壁の厚みが減少し、半導体のチャネル内に流れ込む電子が増加する。この際、ソース電極層内には、スピンフィルタ層によって、ソース電極層の磁化方向と同方向にスピン偏極した電子が注入される。そして、ソース電極層内に注入されたスピン偏極電子は、そのスピン偏極方向と同方向に磁化しているソース電極層の作用でさらにスピン偏極率が増加し、半導体内に注入される。
そのため、ドレイン電極層の磁化の向きがソース電極層とは逆向きの場合、半導体内に注入されたスピン偏極電子は半導体とドレイン電極層の界面において大部分が反射され、ドレイン電極層には流れ込まない。一方、ドレイン電極層の磁化の向きがソース電極層と同一の場合、半導体内に注入されたスピン偏極電子は半導体とドレイン電極層の界面を大部分が通過し、ドレイン電極層に流れ込む。従って、ドレイン電極層の磁化の向きに応じたドレイン電極層に流れ込む電子量の変化率、即ち、ソース電極層とドレイン電極層間の磁気抵抗変化率が従来よりも大きいスピントランジスタが得られる。
さらに、スピンフィルタ層は、第一の非磁性層と、第一の非磁性層と接するように第一の非磁性層のソース電極層とは反対側に設けられ、ソース電極層を構成する強磁性体の磁化方向と同方向に磁化した第一の強磁性層とを有することが好ましい。これにより、第一の強磁性層内でスピン偏極電子が生成され、ソース電極層内にスピン偏極電子が注入される。
さらに、スピンフィルタ層は、第一の非磁性層と接するように第一の非磁性層のソース電極層側に設けられ、ソース電極層を構成する強磁性体の磁化方向と同方向に磁化した第二の強磁性層をさらに有することが好ましい。これにより、第一の強磁性層内で生成されたスピン偏極電子は、第二の強磁性層内でさらにスピン偏極率が増加し、ソース電極層に注入される。
さらに、ソース電極層、第一の強磁性層及び第二の強磁性層のうち少なくとも一つは、Co、Fe、Ni、(La1−XSr)MnO(ただし、0.07≦X≦0.46)、SrFeMoO、NiMnSb及びCoMnSiからなる群から選ばれた少なくとも1種を含むことが好ましい。このような材料をソース電極層、第一の強磁性層及び第二の強磁性層に用いることにより、スピンフィルタ層内及びソース電極層内において、スピン偏極した電子が生成され、ソース電極層内に注入される。
さらに、スピンフィルタ層は、第二の強磁性層に接するように第二の強磁性層のソース電極層側に設けられた第二の非磁性層をさらに有することが好ましい。これにより、第一の強磁性層内及び第二の強磁性層内において生成したスピン偏極電流を、第二の非磁性層を介してソース電極層内に注入することができる。
さらに、第一の非磁性層及び第二の非磁性層のうちの少なくとも一方は、MgO、Al、MgAl、ZnO、Cu/ZnO/Cu、TiO、HfO、Cu及びRuからなる群から選ばれた少なくとも1種を含むことが好ましい。このような材料を第一の非磁性層及び第二の非磁性層に用いることにより、第一の強磁性層内や第二の強磁性層内において生成されたスピン偏極電子を、トンネル伝導やオーミック伝導によってソース電極層内に注入することができる。
さらに、ソース電極層と半導体との間に、スピン抵抗値を調整するためのスピン抵抗調整層をさらに備えることが好ましい。これにより、適切なスピン抵抗値を有し、スピン偏極電子の注入効率の高いスピントランジスタが得られる。
さらに、ソース電極層に対してソース電極層の膜面方向に離間した位置に一対設けられ、ソース電極層及びスピンフィルタ層に対して、残留磁化によって発生した静磁界をソース電極層の方向と同方向に印加するバイアス磁界印加層をさらに備えることが好ましい。これにより、一対のバイアス磁界印加層によって印加されるバイアス磁界によって、ソース電極層及びスピンフィルタ層の磁化方向が安定化されるため、スピントランジスタの動作が安定化される。また、バイアス磁界印加層の残留磁化を利用しているため、バイアス磁界発生させるために他の部材は必要なく、スピントランジスタの小型化を図ることができる。
さらに、バイアス磁界印加層として、CoPt、CoPtTa及びCoCrTaからなる群から選ばれた少なくとも1種を含むことが好ましい。このような硬磁性材料でバイアス磁界印加層を構成することにより、バイアス磁界印加層の残留磁化によって静磁界が発生し、この静磁界をバイアス磁界としてソース電極層及びスピンフィルタ層に印加することができる。
さらに、スピン注入磁化反転によってドレイン電極層の磁化方向を反転させるための磁化反転電極層が半導体にさらに設けられていることが好ましい。これにより、容易にドレイン電極層の磁化方向を反転させることが可能になるため、ソース電極層とドレイン電極層間の磁気抵抗変化を利用したスピントランジスタが得られる。また、ドレイン電極層の磁化方向を外部磁界によって反転させるための機構が不要となるため、スピントランジスタの小型化が図れる。
また、本発明に係る半導体メモリは、上述のスピントランジスタを備え、ソース電極層の磁化方向と、ドレイン電極層の磁化方向とが平行の状態及び反平行の状態の2状態を1ビットに対応させたことを特徴とする。
本発明の半導体メモリによれば、スピントランジスタは半導体メモリとして必要なスイッチング機能と情報記憶機能を兼ね備えているため、高性能の半導体メモリを実現することができる。
本発明によれば、ソース電極とドレイン電極の磁気抵抗変化率が十分大きなスピントランジスタ及びこのようなスピントランジスタを使用した半導体メモリが提供される。
以下、実施の形態に係るスピントランジスタについて説明する。なお、同一要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第一実施形態)
図1は、第一実施形態に係るスピントランジスタ1の縦断面構成を示す図である。
スピントランジスタ1は、強磁性体からなるソース電極層Sと、強磁性体からなるドレイン電極層Dと、ソース電極層S及びドレイン電極層Dが設けられソース電極層Sにショットキー接触した半導体SUBと、半導体SUB上にソース電極層Sを介して設けられたスピンフィルタ層Fと、半導体SUB上にゲート絶縁層GIを介して設けられたゲート電極層GEとを備えている。
各スピンフィルタ層F、ドレイン電極層D、ゲート電極層GE上には、それぞれ、バイアス電圧印加用のコンタクト層S1、D1、G1が電気的に接触して設けられている。コンタクト層S1、D1を介してソース電極層Sとドレイン電極層Dとの間にはドレイン電圧VDSが印加され、コンタクト層S1、G1を介してソース電極層Sとゲート電極層GEとの間にはゲート電圧VGSが印加される。ドレイン電圧VDS及びゲート電圧VGSの印加の有無は、それぞれ、ドレイン電極層Dとソース電極層Sとの間に介在するSW2及びゲート電極層GEとソース電極層Sとの間に介在するスイッチSW1によって決定される。
従来の半導体MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field Effect Transistor)においては、通常、キャリアの発生する方を「ソース」と定義しており、ゲート直下の半導体の導電型はソースの導電型とは異なっている。
本発明の実施形態のスピントランジスタにおいては、キャリアはスピン偏極した電子または正孔であり、半導体SUBの導電型に拘わらず、キャリアが半導体SUBに流れ込む方をソースとする。なお、ソースから注入されるのが正孔の場合には、正孔の保持するスピンとしては、抜けた電子の電子状態のスピンと反対のスピンを保持しているものとする。
同図では、ソース電極層Sの磁化の向きSMは、X軸の正方向を向いており、ドレイン電極層Dの磁化の向きDMは、X軸の負方向を向いている。半導体SUBの厚み方向はZ軸方向である。
ソース電極層S及びドレイン電極層Dを構成する材料としては、例えば、Co、Fe、Niのうちの少なくとも一つを含む合金又はそのような合金にBを添加したものや、ハーフメタルや、強磁性層と非磁性層を交互に多数積層させた人工格子型金属多層膜を用いることができる。ハーフメタルの具体例としては、(La1−XSr)MnO(ただし、0.07≦X≦0.46、好ましくは、0.18≦X≦0.46)等のペロブスカイト型Mn酸化物、SrFeMoO等のダブルペロブスカイト型Mn酸化物、NiMnSb等のハーフホイスラー合金、CoMnSi等のフルホイスラー合金、及びガーネット系酸化物を挙げることができる。また、人工格子型金属多層膜としては、例えば、Cr層とFe層を交互に多数積層させたものが挙げられる。
ゲート電極層GE及びコンタクト層S1、D1、G1を構成する材料としては、Al、Cu、W等の金属やこれらの金属のシリサイド又はポリシリコンを用いることができ、ゲート絶縁層GIを構成する材料としては、SiO、AlO、NiO、CoFeO、MnO、ZnO等の酸化物を用いることができる。また、半導体SUBを構成する材料としては、SiやGaAs等の化合物半導体を用いることができる。
次に、スピンフィルタ層Fの詳細について、図2を用いて説明する。図2は、図1におけるスピントランジスタ1のスピンフィルタ層F付近の拡大図である。
図2に示すように、スピンフィルタ層Fは、コンタクト層S1と接触する強磁性層F1(第一の強磁性層)と、強磁性層F1のソース電極層S側に接するように設けられた非磁性層F2(第一の非磁性層)と、非磁性層F2とソース電極層Sとの間にこれらの層と接するように設けられた強磁性層F3(第二の強磁性層)とからなる。そして、強磁性層F1の磁化の向きF1Mと強磁性層F3の磁化の向きF3Mは、それぞれソース電極層Sの磁化の向きSMと同方向(X軸の正方向)となっている。
スピントランジスタ1にドレイン電流が流れる場合、コンタクト層S1からスピンフィルタ層F内に電子が注入される。注入された電子は、スピンフィルタ層Fの強磁性層F1及びF3の作用によって、強磁性層F1及びF3の磁化の向きF1M及びF2Mと同方向にスピン偏極し、その後ソース電極層S内に注入される。そして、ソース電極層S内に注入された電子emは、ソース電極層Sの磁化の向きSMと同方向にさらにスピン偏極した後に後述のように半導体SUBのチャネル内に注入される。従って、本実施形態のスピントランジスタ1によれば、スピンフィルタ層Fを備えていない従来のスピントランジスタと比較して、半導体SUBのチャネル内に注入された電子esのスピン偏極率をより大きくすることができる。特に本実施形態においては、スピンフィルタ層Fは2つの強磁性層(強磁性層F1及びF3)を有しているため、スピンフィルタ層Fからソース電極層S内に注入された電子emのスピン偏極率は特に高くなっている。その結果、ソース電極層Sから半導体SUBに注入された電子esのスピン偏極率も特に高くすることが可能である。
強磁性層F1及びF3を構成する材料としては、ソース電極層Sと同様の材料を用いることができる。また、非磁性層F2を構成する材料としては、例えば、MgO、Al、MgAlO、Cu/ZnO/Cu、TiO、HfO等の酸化物や、Cu、Ru等の金属を用いることができる。
従って、スピンフィルタ層Fを通過する電子は、非磁性層F2を構成する材料に応じて、非磁性層F2内をトンネル伝導や、オーミック伝導することとなる。また、非磁性層F2内における電子の散乱が無視できるような理想的な場合には、スピンフィルタ層Fを通過する電子は非磁性層F2内をバリスティック伝導することとなる。また、非磁性層F2を金属材料で構成した場合、非磁性層F2を介した交換結合により、強磁性層F1とF3の磁化の向きF1MとF3Mを互いに平行になるように結合させてもよい。
次に、上述のスピントランジスタ1の動作について説明する。
図3は、図1に示したスピントランジスタ1のゲート電極層GE直下の半導体SUB及びこれに隣接するソース電極層S及びドレイン電極層Dのエネルギーバンド図である。同図では、半導体SUBの導電型がn型であって、図1のスイッチSW1を切断してゲート電極層GEに電圧を印加せず、スイッチSW2を接続してドレイン電極層Dに電圧を印加した場合を示している。なお、エネルギーバンド図においては、縦の正方向に大きいほどエネルギーが高く、縦の負方向に大きいほど電位が高い。
強磁性体金属のソース電極層Sに注入された電子emは、ソース電極層Sの磁化の向きSMと同じ方向(但し、電子の符号は負)の偏極スピンを有する。ソース電極層Sと半導体SUBとの間のショットキー接触SJによって形成されたポテンシャル障壁(空乏層)PBの厚みtは、トンネル効果が生じる厚みよりも大きく、ソース電極層S内の電子emは半導体SUB内には注入されない。なお、同図中のEcは半導体SUBの伝導帯の下端のエネルギー準位、Evは価電子帯の上端のエネルギー準位を示している。
図4は、スピントランジスタ1の図2と同じ箇所のエネルギーバンド図である。同図では、図1のスイッチSW1及びSW2を接続してゲート電極層GE及びドレイン電極層Dに電圧を印加した場合を示している。
図1のゲート電極層GEに正電位を印加することにより、この正電位に対応して半導体SUB内にゲート電極層GEの直下にn型のチャネルが形成されると同時に、ソース電極層Sと半導体SUBとの間のショットキー接触SJによって形成されたポテンシャル障壁PBの厚みtが減少し、半導体SUBのチャネル内に流れ込む電子esが増加する。
なお、上述のようにソース電極層Sから半導体SUB内に注入された電子esは、ソース電極層Sと同方向にスピン偏極している。また、磁化の向きSMに平行なスピンの電子の状態密度と、反平行なスピンの状態密度との比は、磁化の向きSMに平行な電子の数と、反平行な電子の数との比となる。
ドレイン電極層Dの磁化の向きDMがソース電極層Sの磁化の向きSMとは逆向きの場合、この電子esは、磁気抵抗効果によって半導体SUBとドレイン電極層Dの界面で大部分が反射され、ドレイン電極層Dにはほとんど流れ込まない。
図5は、スピントランジスタ1の図3と同じ箇所のエネルギーバンド図である。同図では、図1のスイッチSW1及びSW2を接続してゲート電極層GE及びドレイン電極層Dに電圧を印加し、且つ、ドレインDの磁化の向きDMを反転させた状態を示している。
図5に示す状態の場合、ドレイン電極層Dの磁化の向きDMがソース電極層Sの磁化の向きSMと同一となるため、半導体SUB内に注入された電子esは、磁気抵抗効果によって半導体SUBとドレイン電極層Dの界面で反射されることはなく、大部分がドレイン電極層Dに流れ込む。
なお、ドレイン電極層Dを構成する強磁性体とは、自発磁化を有するものであり、外部磁場が存在しないときにおいても磁気モーメントを有するものである。磁気モーメントの方向に平行なスピンを持つ電子の状態と、反平行なスピンを持つ電子の状態では、エネルギーが異なる。そのため、スピンの向きによって伝導する電子の数が異なる。
また、上述のように半導体SUBからドレイン電極層Dに電子が流れ込む場合には、磁気抵抗効果が生じる。即ち、電子が半導体SUBとドレイン電極層Dの界面を通過して強磁性体のドレイン電極層Dに移動するときにおいては、電子のスピンの方向と、強磁性体の磁化の方向DMとの相対方向に依存して、電子が半導体SUBとドレイン電極層Dの界面を通過する確率が変化する。即ち、電子のスピンの方向はソース電極層Sの磁化の向きSMで決定するため、ソース電極層Sとドレイン電極層D間の抵抗値が磁気抵抗変化する。この際の磁気抵抗変化率は、ソース電極層Sから半導体SUB内に注入された電子esのスピン偏極率に依存する。
本実施形態のスピントランジスタ1においては、上述のようにスピンフィルタ層Fの作用によって、半導体SUBのチャネル内に注入される電子esのスピン偏極率が従来のスピントランジスタにおける場合と比較して高くなっている。従って、ドレイン電極層Dの磁化の向きDMに応じてドレイン電極層Dに流れ込む電子量の変化率、すなわち、スピントランジスタ1のソース電極層Sとドレイン電極層Dの磁気抵抗変化率は従来に比べて大きくなる。
以上のように、上述のスピントランジスタ1では、ソース電極層Sは強磁性体金属であり、半導体SUBの導電型はn型であり、この強磁性体金属の仕事関数φm、及び半導体SUBの仕事関数φsは、φm>φsの関係を満たしている。
すなわち、ソース電極層Sと半導体SUBとはショットキー接触SJを形成しており、ショットキー接触SJにより形成されるポテンシャル障壁PBの厚みtは、ゲート電極層GEへ印加される電位に応じてトンネル効果が生じる厚み以下に減少可能である。
仕事関数がφm>φsの関係を満たす場合には、ソース電極層Sと半導体SUBとの間にスパイク状のポテンシャル障壁PBが形成される。このポテンシャル障壁PBにより、ゲート電極層GEに正電位(ソース・ゲート間に正電圧)を印加するまでは、平衡状態においては(図3)、ソース電極層Sから半導体SUB内には電子emが流れ込みにくくなるが、ゲート電位を上昇させた場合には(図4、図5)、印加された電位に応じて半導体SUBのエネルギーが低下するため、スパイク状のポテンシャル障壁PBの厚みtが減少し、トンネル効果によってソース電極層Sから半導体SUB内に電子emが流れ込むことができる。
また、図3〜図5を参照すると、ドレイン電極層Dを構成する金属のフェルミ準位EFと、これに隣接する半導体SUBの伝導帯ECの下端との間には、電位差φDが存在している。ゲート電圧の印加により、半導体SUBのエネルギーバンドが曲がる結果、ポテンシャル障壁PBが薄くなるので、電子emがソース電極層Sから半導体の伝導帯にトンネルするようになり、スピントランジスタ1に電流が流れる。ドレイン電極層Dでは、拡散伝導または、全く散乱が無い理想的な場合にはバリスティック伝導により、半導体SUBからドレイン電極層Dに電子esが移動し、この結果としてドレイン電極層Dと半導体SUBとの界面での電位差φDが定まる。
次に、半導体SUBの導電型がp型である場合について説明する。この場合のスピントランジスタ1の構造は図1に示したものと同一である。
図6は、図1に示したスピントランジスタ1のゲート電極層GE直下の半導体SUB及びこれに隣接するソース電極層S及びドレイン電極層Dのエネルギーバンド図である。同図では、半導体SUBの導電型がp型であって、図1のスイッチSW1を切断してゲート電極層GEに電圧を印加せず、スイッチSW2を接続してドレイン電極層Dに電圧を印加した場合を示している。
ソース電極層Sと半導体SUBと界面はショットキー接触SJを形成しており、ゲート電圧を印加しないときには、半導体SUB内の正孔はソース電極層S及びドレイン電極層Dのいずれにも注入されず、ソース電極層S内の電子emは、半導体SUBのエネルギーバンドの曲がりの山を越えられないため、半導体SUB内には注入されない。
図7は、スピントランジスタ1の図6と同じ箇所のエネルギーバンド図である。同図では、図1のスイッチSW1及びSW2を接続してゲート電極層GE及びドレイン電極層Dに電圧を印加した場合を示している。
図1のゲート電極層GEに正電位を印加することにより、この正電位に対応して半導体SUB内にゲート電極層GEの直下にn型のチャネルが形成されると同時に、半導体SUBのエネルギーバンドの山の高さ(エネルギー)が低下し、ソース電極層S内の電子emは、半導体SUB内に注入される。ソース電極層Sは強磁性体からなるため、ソース電極層Sから半導体SUB内に注入された電子esは、一方向のスピンを有している。
ドレイン電極層Dの磁化の向きDMが、ソース電極層Sの磁化の向きSMとは逆向きの場合、この電子esは、磁気抵抗効果によって半導体SUBとドレイン電極層Dの界面において大部分が反射され、ドレイン電極層Dには流れ込まない。
図8は、スピントランジスタ1の図6と同じ箇所のエネルギーバンド図である。同図では、図1のスイッチSW1及びSW2を接続してゲート電極層GE及びドレイン電極層Dに電圧を印加し、且つ、ドレインDの磁化の向きDMを反転させた状態を示している。
図8に示す状態の場合、ドレイン電極層Dの磁化の向きDMがソース電極層Sと磁化の向きSMと同一となるため、半導体SUBの反転チャネル内に注入された電子esは、半導体SUBとドレイン電極層Dの界面を通過して、ドレイン電極層Dに流れ込む。なお、ドレイン界面に生じる電位差φDは、ドレイン電極層Dの磁化の向きDMがソース電極層Sの磁化の向きSMと平行の場合には、反平行の場合よりも小さい。
以上のように、半導体SUBの導電型がp型のスピントランジスタ1では、ソース電極層Sは強磁性体金属であり、ソース電極層Sを構成する強磁性体金属の仕事関数φm、及び半導体SUBの仕事関数φsは、φm<φsの関係を満たしており、ソース電極層Sと半導体SUBとはショットキー接触しており、半導体SUBの伝導帯の下端の電位は、ゲート電極層GEへ印加される電位に応じて、ソース電極層Sから半導体SUBへ電子が流れるように上昇可能である。
仕事関数がφm<φsの関係を満たす場合には、価電子帯の上端Evと金属との間には、正孔に対するポテンシャル障壁PBが生じる一方で、半導体SUBの金属との界面の近傍には電子emに対する緩やかなエネルギー障壁EPが存在するため(図6参照)、キャリアの移動は生じず、平衡状態においては、ソース電極層Sから半導体SUB内には電子は流れ込まない。ゲート電位を上昇させた場合には、ゲート電位の上昇に応じてゲート電極層GEの直下に電子が集まってくるが、これと共に、印加された電位に応じて緩やかなエネルギー障壁EPは低下し、換言すれば、伝導帯Ecの下端の電位が上昇し、ソース電極層Sから半導体SUB内に電子emが流れ込むことができるようになる。
なお、本実施形態は上述の構成以外にも様々な変形態様が可能である。
例えば、図9に示すように、スピンフィルタ層Fは、一つの強磁性層F1を有していてもよい。この場合であっても、スピンフィルタ層Fがない場合と比較して、ソース電極層Sから半導体SUBに注入された電子esのスピン偏極率を従来のスピントランジスタよりも高くすることが可能である。
また、図10に示すように、図2の構成のスピンフィルタ層Fに対して、強磁性層F3とソース電極層Sの間に非磁性層F4(第二の非磁性層)をさらに設けたスピンフィルタ層Fの構成も可能である。この場合であっても、図2の構成のスピンフィルタ層Fを用いた場合と同様の理由により、ソース電極層Sから半導体SUBに注入された電子esのスピン偏極率を従来のスピントランジスタよりも高くすることが可能である。
また、図11に示すように、スピンフィルタ層Fと半導体SUBの間に、スピン抵抗値を調整するためのスピン抵抗調整層SRをさらに備えるスピントランジスタも可能である。
ソース電極層Sから半導体SUBへスピン偏極電子を高効率に注入するには、ソース電極層Sと半導体SUBとの界面のスピン抵抗値を適切に調整する必要があることが知られている。そのため、図11に示すように、ソース電極層Sと半導体SUBとの界面にスピン抵抗調整層SRを設けることにより、半導体SUBへスピン偏極電子を高効率に注入することが可能となる。スピン抵抗調整層SRを構成する材料としては、例えば、MgO、ZnO、HfO、TiO等を用いることができる。
また、図12に示すように、上述のスピントランジスタの構成に加えて、さらに一対のバイアス磁界印加層Hを設けた態様も可能である。一対のバイアス磁界印加層Hは、ソース電極層Sに対してソース電極層Sの膜面方向(XY平面方向)の一つであるX方向に離間した位置に設けられている。即ち、一対のバイアス磁界印加層Hがソース電極層Sを挟むように配置されている。一対のバイアス磁界印加層Hは、硬磁性層で構成されており、その残留磁化HMは、ソース電極層Sの磁化の向きSMと平行となっている。そのため、一対のバイアス磁界印加層Hの残留磁化HMから発生する静磁界HMSは、スピンフィルタ層Fとソース電極層Sに対して、磁化の向きF1M、F3M及びSMと同方向に印加される。そのため、スピンフィルタ層F及びソース電極層Sの磁化の向きF1M、F3M及びSMが安定化されるため、スピントランジスタの動作が安定化される。また、バイアス磁界印加層Hの残留磁化HMを利用しているため、静磁界HMSを発生させるために他の部材は必要なく、スピントランジスタの小型化が図られている。
なお、バイアス磁界印加層Hを構成する材料としては、例えば、CoPt、CoPtTa、CoCrTa等を用いることができる。
また、本実施形態においてゲート電極層GEは、ゲート絶縁層GIを介して半導体SUB上に設けられているが(図1参照)、ゲート絶縁層GIを設けずにゲート電極層GEと半導体SUBとをショットキー接触させてもよい。これは、ゲート絶縁層GIを構成する材料の仕事関数を、半導体SUBを構成する材料の仕事関数よりも大きくなるように、それぞれの材料を選択すればよい。この場合、ゲート電極層GEと半導体SUBとのショットキー接触によって生じたショットキー障壁が、ゲート絶縁層GIの代わりとなる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態に係る半導体メモリについて、図13を用いて説明する。
本実施形態の半導体メモリ10は、第一実施形態のスピントランジスタの構成に加えて、スピン注入磁化反転によってドレイン電極層Dの磁化の向きDMを反転させるための磁化反転電極層Rと、磁化反転電極層Rにバイアス電圧を印加するためのコンタクト層R1を備えている。コンタクト層R1は磁化反転電極層Rに電気的に接触しており、磁化反転電極層Rとドレイン電極層Dの間には、スイッチSW3によって選択された磁化反転電圧VRD1又はVRD2を印加することが可能となっている。
図13のようにドレイン電極層Dの磁化の向きDMと磁化反転電極層Rの磁化の向きRMが反平行の場合、ドレイン電極層Dの磁化の向きDMを反転させるためには、スイッチSW1とSW2を切断し、スイッチSW3をVRD1側に接続する。すると、磁化反転電極層Rの磁化の向きRMの方向にスピン偏極した電子が磁化反転電極層Rからドレイン電極層Dに注入される。これにより、ドレイン電極層Dの磁化の向きDMは、磁化の向きRMと平行になるように回転するトルクを受け、磁化の向きDMが反転し、ドレイン電極層Dの磁化の向きDMは磁化反転電極層Rの磁化の向きRMと平行となる。逆に、ドレイン電極層Dの磁化の向きDMと磁化反転電極層Rの磁化の向きRMが平行の場合には、スイッチSW1とSW2を切断し、スイッチSW3をVRD2側に接続する。これにより、ドレイン電極層Dの磁化の向きDMは、磁化反転電極層Rの磁化の向きRMと反平行になるように回転するトルクを受け、磁化の向きDMが反転し、ドレイン電極層Dの磁化の向きDMは磁化反転電極層Rの磁化の向きRMと反平行となる。
上述のように、ドレイン電極層Dの磁化の向きに応じて、ドレイン電極層Dに流れ込む電子量が変化する。このため、ソース電極層Sの磁化の向きSMと、ドレイン電極層Dの磁化の向きDMとが平行の状態及び反平行の状態の2状態を1ビットに対応させれば、1ビットの半導体メモリとなる。そして、本実施形態の半導体メモリは、半導体メモリとして必要なスイッチング機能と情報記憶機能を兼ね備えているスピントランジスタを利用したものであるため、簡単な構成で高性能の半導体メモリを実現することができる。さらにこのような半導体メモリをN個集積して、Nビットのメモリとすることもできる。
なお、磁化反転電極層Rを構成する材料としては、第一実施形態におけるソース電極層Sやドレイン電極層Dと同様の材料とすることができる。ただし、上述のドレイン電極層Dの磁化の向きDMの磁化反転を有効に生じさせる観点から、磁化反転電極層Rの膜厚はドレイン電極層Dよりも厚いことが好ましい。また、コンタクト層R1を構成する材料としては、第一実施形態におけるコンタクト層S1、D1、G1と同様の材料とすることができる。
第1実施形態に係るスピントランジスタ1の縦断面構成を示す図である。 図1におけるスピントランジスタ1のスピンフィルタ層F付近の拡大図である。 スピントランジスタのエネルギーバンド図である。 スピントランジスタのエネルギーバンド図である。 スピントランジスタのエネルギーバンド図である。 スピントランジスタのエネルギーバンド図である。 スピントランジスタのエネルギーバンド図である。 スピントランジスタのエネルギーバンド図である。 第1実施形態に係るスピントランジスタ1の変形例の縦断面構成を示す図である。 第1実施形態に係るスピントランジスタ1の変形例の縦断面構成を示す図である。 第1実施形態に係るスピントランジスタ1の変形例の縦断面構成を示す図である。 第1実施形態に係るスピントランジスタ1の変形例の縦断面構成を示す図である。 第2実施形態に係る半導体メモリ10の縦断面構成を示す図である。
符号の説明
1・・・スピントランジスタ、D・・・ドレイン電極層、F・・・スピンフィルタ層、GE・・・ゲート電極層、GI・・・ゲート絶縁層、S・・・ソース電極層、em,es・・・スピン偏極電子。

Claims (9)

  1. 強磁性体からなるソース電極層と、
    強磁性体からなるドレイン電極層と、
    前記ソース電極層及び前記ドレイン電極層が設けられ、前記ソース電極層にショットキー接触した半導体と、
    前記半導体上に直接又はゲート絶縁層を介して設けられたゲート電極層と、
    前記半導体上に前記ソース電極層を介して設けられ、前記ソース電極層を構成する強磁性体の磁化方向と同方向にスピン偏極した電子を注入するスピンフィルタ層と、
    を備え
    前記スピンフィルタ層は、
    第一の非磁性層と、
    前記第一の非磁性層と接するように前記第一の非磁性層の前記ソース電極層とは反対側に設けられ、前記ソース電極層を構成する強磁性体の磁化方向と同方向に磁化した第一の強磁性層と、
    前記第一の非磁性層と接するように前記第一の非磁性層の前記ソース電極層側に設けられ、前記ソース電極層を構成する強磁性体の磁化方向と同方向に磁化した第二の強磁性層と、
    を有することを特徴とするスピントランジスタ。
  2. 前記ソース電極層、前記第一の強磁性層及び前記第二の強磁性層のうち少なくとも一つは、Co、Fe、Ni、(La1−XSr)MnO(ただし、0.07≦X≦0.46)、SrFeMoO、NiMnSb及びCoMnSiからなる群から選ばれた少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項に記載のスピントランジスタ。
  3. 前記スピンフィルタ層は、
    前記第二の強磁性層に接するように前記第二の強磁性層の前記ソース電極層側に設けられた第二の非磁性層をさらに有することを特徴とする請求項又はに記載のスピントランジスタ。
  4. 前記第一の非磁性層及び前記第二の非磁性層のうちの少なくとも一方は、MgO、Al、MgAl、ZnO、Cu/ZnO/Cu、TiO、HfO、Cu及びRuからなる群から選ばれた少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項に記載のスピントランジスタ。
  5. 前記ソース電極層と前記半導体との間に、スピン抵抗値を調整するためのスピン抵抗調整層をさらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のスピントランジスタ。
  6. 前記ソース電極層に対して前記ソース電極層の膜面方向に離間した位置に一対設けられ、前記ソース電極層及び前記スピンフィルタ層に対して、残留磁化によって発生した静磁界を前記ソース電極層の磁化方向と同方向に印加するバイアス磁界印加層をさらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のスピントランジスタ。
  7. 前記バイアス磁界印加層として、CoPt、CoPtTa及びCoCrTaからなる群から選ばれた少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項に記載のスピントランジスタ。
  8. スピン注入磁化反転によって前記ドレイン電極層の磁化方向を反転させるための磁化反転電極層が前記半導体にさらに設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のスピントランジスタ。
  9. 請求項に記載のスピントランジスタを備え、前記ソース電極層の磁化方向と、前記ドレイン電極層の磁化方向とが平行の状態及び反平行の状態の2状態を1ビットに対応させたことを特徴とする半導体メモリ。
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