JP5649605B2 - スピントランジスタおよびメモリ - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、スピントランジスタおよびメモリに関する。
近年、電子の電荷とスピンの性質を同時に利用した新しいデバイスの研究が盛んになってきている。その中の1つであるスピントランジスタは、ソース電極およびドレイン電極に磁性体を用い、ソース電極およびドレイン電極の相対的な磁化方向を変えることにより出力特性を制御することができる。すなわち、この制御は、ソース電極およびドレイン電極の相対的な磁化方向が略平行なときにドレイン電流(I )が多くなり、相対的な磁化方向が略反平行であるときにドレイン電流(I AP)が少なくなることを利用する。スピントランジスタをメモリやリコンフィギュラブルロジック回路に用いる際にはI /I AP比、すなわち、相対的な磁化方向が略平行のときと略反平行のときのドレイン電流変化を大きくする必要がある。このI /I AP比を大きくするためには、ソース電極およびドレイン電極に用いる磁性体のスピン偏極率を大きくする必要がある。しかし、例えスピン偏極率が100%の磁性体を用いたとしてもソース電極およびドレイン電極間に有限のバイアスを印加すると、I /I AP比が低下するという問題を抱えている。また、しきい値以下の電流を示す特性(サブスレッショルドスウィング値(S値))は理論上60mV/decadeを下回ることができず、回路の低消費電力化の妨げとなっている。
以上、説明したように、ソース電極およびドレイン電極間に有限のバイアスを印加するとスピントランジスタのI /I AP比が低下し、また、S値も60mV/decadeを下回ることができない。
S. Sugahara and M. Tanaka, Appl. Phys. Lett. 84(2004)2307
本実施形態は、S値が60mV/decade以下で、かつ、有限のバイアスを印加した際のI /I AP比の低下を抑制することのできるスピントランジスタおよびメモリを提供する。
本実施形態によるスピントランジスタは、離間して設けられたp領域およびn領域と、前記p領域と前記n領域との間に設けられたi領域とを備えている半導体層と、前記p領域上に設けられ第1強磁性層を含む第1電極と、前記n領域上に設けられ第2強磁性層を含む第2電極と、前記i領域上に設けられたゲートと、を備えていることを特徴とする。
第1実施形態によるスピントランジスタを示す断面図。 比較例のスピントランジスタを示す断面図。 スピントランジスタの問題点を説明する図。 第1および第2実施形態のスピントランジスタの動作を説明する図。 第1乃至第3実施形態のいずれかの第1変形例によるスピントランジスタを示す断面図。 第1乃至第3実施形態のいずれかの第2変形例によるスピントランジスタを示す断面図。 第4実施形態によるスピントランジスタを示す断面図。 第5実施形態によるメモリの回路図。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態によるスピントランジスタを図1に示す。図1は、本実施形態のスピントランジスタの構造を示す断面図である。
本実施形態のスピントランジスタ1は、離間して設けられたp領域12およびn領域14と、p領域12とn領域14との間に設けられたi(intrinsic)領域16とを備えている半導体層10に形成される。すなわち、半導体層10には、p領域12/i領域16/n領域14が設けられている。p領域は、p型不純物濃度が1×1019cm−3以上であることが好ましいが、これ以下であってもよい。同様に、n領域は、n型不純物濃度が1×1019cm−3以上であることが好ましいが、これ以下であってもよい。半導体p領域12上に強磁性層を含む第1電極20が設けられ、n領域14上に強磁性層を含む第2電極30が設けられる。また、i領域16上にゲート40が設けられる。なお、半導体層10は、半導体基板であってもよいし、SOI(Silicon On Insulator)層であってもよい。
第1電極20は、p領域12上に設けられたトンネルバリア層22と、トンネルバリア層22上に設けられ磁化が固定された強磁性層24と、強磁性層24上に設けられた電極層26とを備えている。第2電極30は、n領域14上に設けられたトンネルバリア層32と、トンネルバリア層32上に設けられ磁化が可変の強磁性層34と、強磁性層34上に設けられた非磁性層35と、非磁性層35上に設けられ磁化が固定された強磁性層36と、強磁性層36上に形成された電極層38とを備えている。ゲート40は、i領域16上に設けられたゲート絶縁膜42と、ゲート絶縁膜42上に設けられたゲート電極44と、ゲート電極44上に設けられた電極層46とを備えている。なお、電極層26、38、46は保護層の役割も兼ねている。なお、強磁性層24の磁化が固定されているとは、第1電極20と第2電極30との間にi領域16を介して書き込み電流を流したときに、書き込み電流を流した前後で、強磁性層24の磁化の方向が変化しないことを意味する。強磁性層34の磁化が可変とは、第1電極20と第2電極30との間にi領域16を介して書き込み電流を流したときに、書き込み電流を流した前後で、強磁性層34の磁化の方向が可変であることを意味する。強磁性層24と強磁性層36の磁化の方向は略反平行となっている。本明細書では、磁化の方向が略反平行とは、強磁性層24と強磁性層36の相対的な磁化方向のなす角度θが150°<θ<210°であることを意味する。また、磁化の方向が略平行であるとは、相対的な磁化方向のなす角度θが−30°<θ<30°であることを意味する。
比較例のスピントランジスタ(通常のスピントランジスタ)は、図2に示すように、離間して形成されたn領域12aおよびn領域14aと、n領域12aとn領域14aとの間に設けられたp領域16aとを有する半導体層10aに形成される。そしてn領域12a上に第1電極20が設けられ、n領域14a上に第2電極30が設けられ、p領域16a上にゲート40が設けられた構成を有している。
この比較例のスピントランジスタにおいては、しきい値以下の電流を示す特性(サブスレッショルドスウィング値(S値))が理論上60mV/decadeを下回ることができず、回路の電源電圧を下げられないだけでなく、低消費電力化が困難であるという問題を抱えている。
これに対して、本実施形態のスピントランジスタ1においては、ゲート電圧の印加に伴ってi領域16の空乏層の幅が減少し、p領域12とi領域16間でバンド間トンネルが誘起されるため強磁性層24と強磁性層34の間に電流が流れる。この構造を用いた場合、S値は理論上60mV/decade以下を達成することが可能となるため、回路の電源電圧を下げることができ、低消費電力化を図ることができる。
なお、本実施形態のスピントランジスタでは、電極層26と電極層38の間に電圧を印加した際の電流は、電極層46に印加された電圧、および、強磁性層24と強磁性層34の相対的な磁化方向に依存する。すなわち、ゲート電圧が印加された際に、強磁性層24と強磁性層34の相対的な磁化方向が略平行であれば大きな電流(I )が流れ、略反平行であれば流れる電流量(I AP)は小さくなる。なお、半導体(p領域12、i領域16、およびn領域14)や強磁性層の構成および材料を変えることによって、強磁性層24と強磁性層34の相対的な磁化方向が略平行であれば小さな電流(I )が流れ、略反平行であれば流れる電流量(I AP)が小さくなるように構成することもできる。この略平行な場合の電流と略反平行場合の電流の比(I /I AP)比が大きい程スピントランジスタとしての性能は高くなる。このI /I AP比は強磁性層のスピン偏極率、強磁性層からチャネルへのスピン注入効率、チャネル中でのスピン緩和に依存する。また、電極層26と電極層38の間に印加するバイアス電圧を変化させるとI /I AP比も変化する。
本実施形態において、バイアス電圧の印加によってI /I AP比が変化する理由を以下に説明する。なお、本実施形態においては、第1電極20側から半導体層10に電子を注入する場合について説明する。
第1電極20からトンネルバリア層22を介してp領域12に電子を注入すると、図3に示すように、フェルミ準位よりも下のエネルギー準位に存在する電子がp領域12に注入されるので、フェルミ準位よりも下のエネルギー準位に存在する電子も伝導に寄与できることになる。したがって、強磁性層24と強磁性層34の間に印加する電圧を高くしていくと、マイノリティースピンのバンドに存在する電子も半導体層10(p領域12、i領域16、n領域14)に注入されるようになり、このため半導体層10に注入される電子のスピン偏極率が低下する。半導体層10に注入される電子のスピン偏極率が低下すると、I /I AP比が減少する。以上の理由により、有限バイアス印加時にI /I AP比が低下する。
そこで、本実施形態では、このバイアスの印加に伴うI /I AP比の低下を抑えるために、図4に示すように、強磁性層24として、フェルミ準位をマイノリティースピンバンドのギャップの中央よりも高くなるように調整した磁性材料を用いる。この磁性材料を強磁性層24に用いると、比較的高いバイアス電圧においてもマイノリティースピンのバンドの電子は伝導に寄与することができない。このため、半導体層に注入される電子のスピン偏極率が低下を防ぐことが可能となり、その結果I /I AP比の低下を抑制することができる。
次に、強磁性層24のフェルミ準位を調整する方法を具体的に示す。例えば、強磁性層24としてハーフメタルCoFeAl1−xSi(0<x<1)を用いる場合、組成比xが0.5よりも大きな材質を用いることにより、フェルミ準位をマイノリティースピンバンドのギャップの中央よりも高くなるように調整することができる(例えば、G. H. Fecher and C. Felser, J. Phys. D 40, 1582 (2007)参照)。
また、強磁性層24としてハーフメタルCoMn1−xFeSi(0<x<1)を用いる場合、組成比xが0.5よりも大きな材質を用いることにより、フェルミ準位をマイノリティースピンバンドのギャップの中央よりも高くなるように調整することができる(例えば、B. Balke et. al., J. Phys. D 40, 1582 (2007)参照)。
なお、強磁性層24に用いられる磁性体が完全なハーフメタルでない場合であっても、マイノリティースピンバンドの状態密度が小さくなるエネルギー領域の中央よりも下にフェルミ準位を調整した磁性材料を用いることによって、バイアス印加によるI /I AP比の低下を抑制することができる。
次に、本実施形態のスピントランジスタの書き込み方法について説明する。この書き込み方法は、書き込み電流を電極層26、38間に流すことによって、強磁性層34の磁化方向を変化させる。
まず、強磁性層24の磁化方向と強磁性層34の磁化方向が略反平行であるときに略平行にする場合について説明する。この場合は、電極層46を介してゲート電極44に電圧を印加し、スピントランジスタをオン状態にする。そして、電極層38から、電極層26に電流を流す。このとき、電子は、電極層26から強磁性層24、トンネルバリア層22、p領域12、i領域16、n領域14、トンネルバリア層32、強磁性層34、非磁性層35、強磁性層36、電極層38の順に流れる。電極層26から強磁性層24に流れ込んだ電子はスピン偏極され、p領域12、i領域16、n領域14、トンネルバリア層32を介して、強磁性層34に流れる。強磁性層34と同じ方向(強磁性層24の磁化方向と略反平行)のスピンを有する電子は強磁性層34を通過する。しかし、強磁性層34と逆方向(強磁性層24の磁化方向と略平行)のスピンを有する電子は強磁性層34の電子にスピントルクを及ぼし、強磁性層34の磁化を反転するように作用する。また、強磁性層34を通過した強磁性層34と逆方向のスピンを有する電子は、非磁性層35と強磁性層36との界面で反射されて、強磁性層34に流入し、強磁性層34の電子にスピントルクを及ぼし、強磁性層34の磁化を反転するように作用する。すなわち、強磁性層34には、強磁性層34の磁化を反転するスピントルクが2重に作用し、強磁性層34の磁化が略反平行から略平行に反転する。
次に、強磁性層24の磁化方向と強磁性層34の磁化方向が略平行であるときに略反平行にする場合について説明する。この場合は、電極層46を介してゲート電極44に電圧を印加し、スピントランジスタをオン状態にする。そして、電極層26から、電極層38に電流を流す。このとき、電子は、電極層38から、強磁性層36、非磁性層35、強磁性層34、トンネルバリア層32、n領域14、i領域16、p領域12、トンネルバリア層22、強磁性層24、電極層26の順に流れる。電極層38から強磁性層36に流れ込んだ電子はスピン偏極され、非磁性層35を介して強磁性層34に流れる。強磁性層34と同じ方向(強磁性層38の磁化方向と略反平行)のスピンを有する電子は強磁性層34を通過する。強磁性層34と逆方向(強磁性層38の磁化方向と略平行)のスピンを有する電子は強磁性層34の電子にスピントルクを及ぼし、強磁性層34の磁化を反転するように作用する。また、強磁性層34を通過した強磁性層34と逆方向のスピンを有する電子は、トンネルバリア層32、n領域14、p領域12、トンネルバリ層22に流れる。そして、トンネルバリア層22と強磁性層24との界面で反射され、p領域12、i領域16、n領域14、トンネルバリア層32を介して、強磁性層34に流入し、強磁性層34の電子にスピントルクを及ぼし、強磁性層34の磁化を反転するように作用する。すなわち、強磁性層34には、強磁性層34の磁化を反転するスピントルクが2重に作用し、強磁性層34の磁化が略平行から略反平行に反転する。
このようにして、強磁性層34の磁化の方向を変えることができかつ強磁性層34の磁化の方向は不揮発性であるから、本実施形態のスピントランジスタは、不揮発性メモリの記憶素子として機能する。
次に、図1に示すスピントランジスタの製造方法について説明する。まず、半導体層10に不純物を注入しアニールすることにより、p領域12、i領域16、n領域14を形成する。その後、ゲート絶縁膜42およびゲート電極44を形成する。
次に、トンネルバリア層と強磁性層を成膜した後にリソグラフィー工程とエッチング工程を用いて、p領域12上にトンネルバリア層22および強磁性層24の積層構造を形成し、n領域14上にトンネルバリア層32および強磁性層34の積層構造を形成する。
続いて、p領域12およびi領域16上に、例えばフォトレジストからなるマスク(図示せず)を形成し、非磁性層35、強磁性層36を順次積層し、その後、上記マスクを除去する。その後、トンネルバリア層22および強磁性層24の積層構造をパターニングするとともに、トンネルバリア層32、強磁性層34、非磁性層35、強磁性層36の積層構造をパターニングする。続いて、強磁性層24上に電極層26を形成し、強磁性層36上に電極層38を形成し、ゲート電極44上に電極層46を形成する。
最後に、強磁性層24、強磁性層34、強磁性層36に磁気異方性を付与するために1Tの一様磁場中において270℃で1時間のアニールを行う。
なお、トンネルバリア層22、32は設けなくともよいが、本実施形態のように、強磁性層24および強磁性層34と半導体層10との界面にトンネルバリア層22、32を挿入することで、スピン注入効率が高まり、トランジスタ性能を向上さることができる。
以上説明したように、第1実施形態によれば、S値が60mV/decade以下で、かつ、有限のバイアスを印加した際のI /I AP比の低下を抑制することのできるスピントランジスタを提供することができる。これにより、消費電力を少なくすることができるとともに出力特性が良好なスピントランジスタを得ることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態のスピントランジスタについて説明する。この第2実施形態においては、第2電極30に注目する。
半導体層10からトンネルバリア層32を介して強磁性層34に電子を注入すると、図3に示すように、フェルミ準位よりも上のエネルギー準位に存在する電子が強磁性層34に注入されるので、フェルミ準位よりも上のエネルギー準位に存在する電子も伝導に寄与できることになる。したがって、強磁性層24と強磁性層34の間に印加する電圧を高くしていくと、磁性体のマジョリティースピンのバンドだけでなく、マイノリティースピンのバンドへも伝導に寄与することができるようになる。このような状況においては、磁性層34におけるマジョリティースピンとマイノリティースピンの選択性が低下するためにI /I AP比が減少する。以上の理由により、有限バイアスの印加時にI /I AP比が減少する。
そこで、本実施形態においては、このバイアスの印加に伴うI /I AP比の減少を抑えるために、図4に示すように、強磁性層34として、フェルミ準位をマイノリティースピンバンドのギャップの中央よりも低くなるように調整した磁性材料を用いる。この磁性材料を強磁性層34に用いると、比較的高いバイアス電圧においてもマイノリティースピンのバンドの電子は伝導に寄与することができない。このため、磁性体電極におけるマジョリティースピンとマイノリティースピンの選択性の低下を防ぐことが可能となり、その結果I /I AP比の低下を抑制することができる。
次に、強磁性層34のフェルミ準位を調整する方法を具体的に説明する。例えば、強磁性層34としてハーフメタルCoFeAl1−xSiを用いる場合、xが0.5よりも小さな材質を用いることにより、フェルミ準位をマイノリティースピンバンドのギャップの中央よりも低くなるように調整することができる(G. H. Fecher and C. Felser, J. Phys. D 40, 1582 (2007))。
また、強磁性層34として、ハーフメタルCoMn1−xFeSiを用いる場合、xが0.5よりも小さな材質を用いることにより、フェルミ準位をマイノリティースピンバンドのギャップの中央よりも低くなるように調整することができる(B. Balke et. al., J. Phys. D 40, 1582 (2007))。
なお、強磁性層34に用いられる磁性体が完全なハーフメタルでない場合であっても、マイノリティースピンバンドの状態密度が小さくなるエネルギー領域の中央よりも下にフェルミ準位を調整した磁性材料を用いることによって、バイアス印加によるI /I AP比の低下を抑制することができる。
以上説明したように、第2実施形態によれば、S値が60mV/decade以下で、かつ、有限のバイアスを印加した際のI /I AP比の低下を抑制することのできるスピントランジスタを提供することができる。これにより、消費電力を少なくすることができるとともに出力特性が良好なスピントランジスタを得ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態によるスピントランジスタについて説明する。この第3実施形態のスピントランジスタは、図1に示すように、離間して設けられたp領域12およびn領域14と、p領域12とn領域14との間に設けられたi(intrinsic)領域16とを備えている半導体層10に形成される。半導体p領域12上に強磁性層を含む第1電極20が設けられ、n領域14上に強磁性層を含む第2電極30が設けられる。また、i領域16上にゲート40が設けられる。そして本実施形態においては、p領域12の半導体として、Γ点近傍に価電子帯の頂点を有する半導体(例えばSi、Ge、GaAs、InGaAs等)を用い、n領域14の半導体としてΓ点近傍に伝導帯の底を有する半導体(例えばGaAs、InGaAs等)を用いる。また、強磁性層24、34と半導体層10との間に形成されるトンネルバリア層22、32としては半導体層10にエピタキシャルに形成されたもの(例えばMgO等)を用いる。
本実施形態のスピントランジスタにおいては、高いI /I AP比を実現することができる。その理由を以下に説明する。
まず、強磁性層24からトンネルバリア層22を通過して流れるマジョリティースピンの電子の透過確率はΓ点近傍で大きくなる。一方、マイノリティースピンの電子の透過確率はΓ点以外の箇所で大きくなる。強磁性層24からp領域12へ電子が注入される際にはp領域12の価電子帯に電子が注入されることになる。このため、本実施形態のように、価電子帯の頂点がΓ点近傍に存在する半導体をp領域12に用いると、マイノリティースピンのみを選択的に透過させることができ、実効的に電子のスピン偏極率を高めることができる。
次に、n領域14から強磁性層34へ電子が流れる場合には、n領域14の伝導体の底の近傍に存在する電子が伝導に寄与することになる。このため、本実施形態のように、伝導体の底がΓ点近傍に存在する半導体をn領域14に用いると、マジョリティースピンの電子のみを選択的に透過することができるようになる。これにより、実効的に高いスピン偏極率を実現することができるようになり、高いI /I AP比を実現することができる。
以上説明したように、第3実施形態によれば、S値が60mV/decade以下で、かつ、有限のバイアスを印加した際のI /I AP比の低下を抑制することのできるスピントランジスタを提供することができる。これにより、消費電力を少なくすることができるとともに出力特性が良好なスピントランジスタを得ることができる。
なお、第1乃至第3実施形態のスピントランジスタにおいて、第2電極30を、図5に示すように、第2電極30Aに置き換えた第1変形例のスピントランジスタ1Aであっても同様の効果を得ることができる。この第2電極30Aは、図1に示す第2電極30から非磁性層35および強磁性層36を削除した構成となっている。
また、第1乃至第3実施形態のスピントランジスタにおいて、第1電極20および第2電極30をそれぞれ、図6に示すように、第1電極20Aおよび第2電極30Bに置き換えた第2変形例のスピントランジスタ1Bであっても同様の効果を得ることができる。第1電極20Aは強磁性層24上に強磁性層24の磁化を固定する反強磁性層25を設けた構成であり、第2電極30Bは強磁性層36上に強磁性層36の磁化を固定する反強磁性層37を設けた構成となっている。この場合、強磁性層24、36は、磁化の方向が膜面に平行となっている。ここで、膜面とは、強磁性層の上面を意味する。なお、反強磁性層は、第1電極の強磁性層24および第2電極の強磁性層36のいずれか一方に設けられていてもよい。
また、第1および第2実施形態ならびにそれらの変形例において、強磁性層24、34、36は磁化が膜面に垂直であっても、同様の効果を得ることができる。この場合、強磁性層24、34、36には、垂直磁気異方性を有する材料が用いられ、反強磁性層は設けなくともよい。
(第4実施形態)
第4実施形態によるスピントランジスタを図7に示す。この第4実施形態のスピントランジスタ1Cは、縦型スピントランジスタであり、下部電極50上に強磁性層34、トンネルバリア層32、n層14、i層16、p層12、トンネルバリア層22、および強磁性層24がこの順序で積層された積層膜52が設けられている。そして、この積層膜52の側面には、少なくともi層16の側面を覆うようにゲート絶縁膜42が設けられ、このゲート絶縁膜42に対して積層膜52の側面と反対側にゲート電極44が設けられている。また、強磁性層24上に上部電極54が設けられている。なお、積層膜52の積層順序は、逆であってもよい。すなわち、下部電極50上に強磁性層24、トンネルバリア層22、p層12、i層16、n層14、トンネルバリア層32、および強磁性層34がこの順序で積層されていてもよい。そして、ゲート電極44と、下部電極50はゲート絶縁膜42によって電気的に絶縁されている。なお、ゲート絶縁膜42の代わりに他の絶縁膜を用いて絶縁してもよい。
そして、第1乃至第3実施形態と同様に、強磁性層24の磁化は固定され、強磁性層34の磁化は可変となっている。また、第1実施形態または第2実施形態と同様に、強磁性層24として、フェルミ準位をマイノリティースピンバンドのギャップの中央よりも高くなるように調整した磁性材料が用いられ、フェルミ準位をマイノリティースピンバンドのギャップの中央よりも低くなるように調整した磁性材料が用いられる。
また、第3実施形態と同様に、p領域12の半導体として、Γ点近傍に価電子帯の頂点を有する半導体(例えばSi、Ge、GaAs、InGaAs等)を用い、n領域14の半導体としてΓ点近傍に伝導帯の底を有する半導体(例えばGaAs、InGaAs等)を用いてもよい。このとき、強磁性層24、34と半導体層10との間に形成されるトンネルバリア層22、32としては半導体層10にエピタキシャルに形成されたもの(例えばMgO等)を用いる。
この第4実施形態も第1乃至第3実施形態と同様に、S値が60mV/decade以下で、かつ、有限のバイアスを印加した際のI /I AP比の低下を抑制することのできるスピントランジスタを提供することができる。これにより、消費電力を少なくすることができるとともに出力特性が良好なスピントランジスタを得ることができる。
上述した第1乃至第4実施形態において、以下の材料を採用することができる。
(半導体層)
まず、上記実施形態において、半導体層10として、n型およびp型シリコン基板を用いることができ、さらに、Ge、SiGe1−x(0<x<1)や、III−V族やII−VI族の化合物半導体や、SGOI(SiGe-On-Insulator)や、III−VOI(III−V-On-Insulator)や、磁性半導体などを用いることもできる。
(強磁性層)
強磁性層24、強磁性層34、強磁性層36の各層は一方向異方性を有することが望ましい。その膜厚は0.1nmから100nmが好ましい。さらに、これらの電極の膜厚は、超常磁性にならない程度の厚さが必要であり、0.4nm以上であることがより望ましい。その材料は、ホイスラー合金、例えばCoFeAl1−xSiやCoMn1−xFeSiなどを用いることができる。
XがFe、Co、Ni、Cu、Zn、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、Ir、Pt、Auのうちの一つを表し、YがTi、V、Cr、Mn、Feのうちの一つを表し、ZがAl、Ga、Si、Ge、Snのうちの一つを表したとき、XYZで表されるホイスラー合金は、フェルミ準位の位置がマイノリティースピンバンドのギャップの中央にある。
したがって、XYZのうちの一部の元素をそれよりも電子数(特に、価電子数)の多い元素で置換すれば、フェルミ準位の位置は、マイノリティースピンバンドのギャップの中央よりも高エネルギー側にシフトする。
また、XYZのうちの一部の元素をそれよりも電子数(特に、価電子数)の少ない元素で置換すれば、フェルミ準位の位置は、マイノリティースピンバンドのギャップの中央よりも低エネルギー側にシフトする。このようにして、ホイスラー合金は、フェルミ準位の位置を調整することができる。
なお、Co、Fe、Niまたはそれらの合金、Co−Pt、Co−Fe−Pt、Fe−Pt、Co−Fe−Cr−Pt、C0−Cr−Ptや、NiMnSb、CoMnGe、CoMnAl、CoMnSi、CoCrFeAlなどの合金や、GeMn、SiCNi、SiCMn、SiCFe、ZnMnTe、ZnCrTe、BeMnTe、ZnVO、ZnMnO、ZnCoO、GaMnAs、InMnAs、InMnAb、GaMnP、GaMnN、GaCrN、AlCrN、BiFeTe、SbVTe、PbSnMnTe、GeMnTe、CdMnGeP、ZnSiNMn、ZnGeSiNMn、BeTiFeO、CdMnTe、ZnMnS、TiCoO、SiMn、SiGeMnなどの磁性半導体からなる群からなる磁性体を用いてもよい。なお、上記磁性材料に、Ag(銀)、Cu(銅)、Au(金)、Al(アルミニウム)、Ru(ルテニウム)、Os(オスニウム)、Re(レニウム)、Ta(タンタル)、B(ボロン)、C(炭素)、O(酸素)、N(窒素)、Pd(パラジウム)、Pt(白金)、Zr(ジルコニウム)、Ir(イリジウム)、W(タングステン)、Mo(モリブデン)、Nb(ニオブ)などの非磁性元素を添加して、磁気特性を調節したり、結晶性、機械的特性、化学的特性などの各種物性を調節することができる。
(反強磁性層)
反強磁性層としては、Fe−Mn(鉄−マンガン)、Pt−Mn(白金−マンガン)、Pt−Cr−Mn(白金−クロム−マンガン)、Ni−Mn(ニッケル−マンガン)、Ir−Mn(イリジウム−マンガン)、NiO(酸化ニッケル)、Fe(酸化鉄)などを用いることができる。
(トンネルバリア層)
トンネルバリア層としては、Si、Ge、Al、Ga、Mg、Ti等の酸化物または窒化物や、SrTiO、NdGaOなどを用いることができる。
(非磁性層)
非磁性層としては、Cu、Cr、Au、Ag、Hf、Zr、Rh、Pt、Ir、Alから選ばれた少なくとも1種の元素を含むか、または、これらの合金、もしくは、Si、Ge、Al、Ga、Mg、Ti等の酸化物または窒化物や、SrTiO、NdGaO、または、SiGe1−x(0<x<1)や、III−V族やII−VI族の化合物半導体や、磁性半導体を用いることができる。
上記第1乃至第4実施形態においては、ゲート電圧の印加によりi領域の空乏層幅が減少してバンド間トンネルが生じ、スピントランジスタがON状態となる。しかしながら、ソース/ドレイン間の電界強度が高くなると、アバランシェ増倍が生じるため、I /I AP比が低下する。その理由は次の通りである。
アバランシェ増倍が生じると、p領域から例えば+1/2のスピンを有する1個の電子がi領域に注入され、2個の電子が発生するとともに、1個の正孔がi領域からp領域に流れる。このとき、角運動量保存の法則から、2個の電子と、1個の正孔の角運動量は+1/2となる。すなわち、実効的にキャリアのスピン分極率が低下し、スピントランジスタのI /I AP比が低下することになる。したがって、アバランシェ増倍が生じてしまう電界強度では全般にスピンMOS特性が低下することになる。
図1または図7に示すスピントランジスタにおいて、アバランシェ増倍を生じさせないための、i領域における電界強度は、i領域を構成する半導体材料によって異なる。例えば、i領域がSiである場合には上記電界強度は3×10V/cm未満であり、i領域がGaAsである場合には上記電界強度は3×10V/cm未満である。したがって、第1乃至第4実施形態のスピントランジスタにおいては、アバランシェ増倍を生じさせないように、i領域における電界強度に留意することが好ましい。
(第5実施形態)
第5実施形態によるメモリについて図8を参照して説明する。図8は、第5実施形態のメモリを示す回路図である。この第5実施形態のメモリは、第1乃至第4実施形態のいずれかのスピントランジスタがメモリセルの記憶素子としてマトリクス状に配列された構成となっている。図8においては、第4実施形態のスピントランジスタ1Cをメモリセルとして用いた場合を例にとって説明する。
同じ行のスピントランジスタ1Cのゲート電極が1本のワード線WLに接続され、同じ列のスピントランジスタ1Cの下部電極50および上部電極54のうちの一方の電極がビット線BL1に接続され、他方の電極がビット線BL2に接続された構成となっている。
書き込みは、ワード線駆動回路60によって一本のワード線WLが選択され、この選択されたワード線WLにゲート電極が接続された書き込みを行うスピントランジスタ1CがON状態となる。続いて、書き込みを行うスピントランジスタ1Cに接続されたビット線BL1とビット線BL2がビット線駆動回路70によって選択され、ビット線BL1とビット線BL2との間に書き込み電流を流すことにより、スピントランジスタ1に書き込みが行われる。
読み出しは、ワード線駆動回路60によって一本のワード線WLが選択され、この選択されたワード線WLにゲート電極が接続された読み出しを行うスピントランジスタ1CがON状態となる。続いて、読み出しを行うスピントランジスタ1Cに接続されたビット線BL1とビット線BL2がビット線駆動回路70によって選択され、ビット線BL1とビット線BL2との間に読み出し電流を流すことにより、スピントランジスタ1Cからデータの読み出しが行われる。
この第5実施形態のメモリは、S値が60mV/decade以下で、かつ、有限のバイアスを印加した際のI /I AP比の低下を抑制することができる。これにより、消費電力を少なくすることができるとともに出力特性が良好なメモリを得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1〜1C スピントランジスタ
10 半導体層
12 p領域
14 n領域
16 i領域
20 第1電極
22 トンネルバリア層
24 強磁性層
25 反強磁性層
26 電極層
30 第2電極
32 トンネルバリア層
34 強磁性層
35 非磁性層
36 強磁性層
37 反強磁性層
38 電極層
40 ゲート
42 ゲート絶縁膜
44 ゲート電極

Claims (11)

  1. 離間して設けられたp領域およびn領域と、前記p領域と前記n領域との間に設けられたi領域とを備えている半導体層と、
    前記p領域上に設けられ第1強磁性層を含む第1電極と、
    前記n領域上に設けられ第2強磁性層を含む第2電極と、
    前記i領域上に設けられたゲートと、
    を備え、
    読み出しの際、前記i領域がSiである場合には前記i領域の電界強度は3×10V/cm未満であり、前記i領域がGaAsである場合には前記i領域の電界強度は3×10V/cm未満であるスピントランジスタ。
  2. 前記第1強磁性層は、マイノリティースピンバンドのギャップの中央よりも高エネルギー側にフェルミ準位を有する請求項1記載のスピントランジスタ。
  3. 前記第2強磁性層は、マイノリティースピンバンドのギャップの中央よりも低エネルギー側にフェルミ準位を有する請求項1または2記載のスピントランジスタ。
  4. 前記p領域の半導体は、価電子帯の頂点をΓ点付近に有する半導体を備える請求項1乃至3のいずれかに記載のスピントランジスタ。
  5. 前記n領域の半導体は、伝導帯の底をΓ点付近に有する半導体を備える請求項1乃至4のいずれかに記載のスピントランジスタ。
  6. 前記第1強磁性層と前記p領域との間、および前記第2強磁性層と前記n領域との間の少なくとも一方にトンネルバリア層が設けられている請求項1乃至5のいずれかに記載のスピントランジスタ。
  7. 前記第1および第2強磁性層の少なくとも一方の上に反強磁性層をさらに備えている請求項1乃至6のいずれかに記載のスピントランジスタ。
  8. 前記第1および第2強磁性層の一方の上に設けられた非磁性層と、
    前記非磁性層上に設けられた第3強磁性層と、
    を備えている請求項1乃至6のいずれかに記載のスピントランジスタ。
  9. 前記第1強磁性層と前記第2強磁性層の一方は磁化が可変であり、他方は磁化が固定され、前記第3強磁性層は磁化が固定され、前記他方の強磁性層の磁化の方向と、前記第3強磁性層の磁化の方向は略反平行である請求項8記載のスピントランジスタ。
  10. 下部電極と、
    下部電極上に設けられ、第1強磁性層、第1トンネルバリア層、n層、i層、p層、第2トンネルバリア層および第2強磁性層を有する積層膜と、
    前記積層膜上に設けられた上部電極と、
    前記i層の側部に少なくとも設けられたゲート電極と、
    前記i層と前記ゲート電極との間に設けられたゲート絶縁膜と、
    を備え、
    読み出しの際、前記iがSiである場合には前記iの電界強度は3×10V/cm未満であり、前記iがGaAsである場合には前記iの電界強度は3×10V/cm未満であるスピントランジスタ。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載のスピントランジスタを記憶素子として備えるメモリ。
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