JP4956514B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
S. Sugahara and M. Tanaka, Appl. Phys. Lett. 84 (2004) 2307. N. Tezuka, et.al., Appl. Phys. Lett. 89 (2006) 112514. X.-G. Zhang et al., Phys. Rev. Lett. 94, 207210 (2005).
本発明の第1実施形態による半導体装置を図7に示す。本実施形態の半導体装置は、半導体基板2上に設けられた強磁性積層膜20を備えている。この強磁性積層膜20は、トンネルバリア層22と、このトンネルバリア層22上に設けられたホイスラー合金層24と、このホイスラー合金層24上に設けられた非磁性層26とを備えており、例えば、スピンMOSFETのソース部またはドレイン部として用いられる。
次に、本実施形態の変形例による半導体装置として、本実施形態に係る強磁性積層膜20をソース部およびドレイン部として用いたスピンMOSFETを説明する。この変形例の断面を図8に示す。この変形例によるスピンMOSFETは、半導体単結晶基板2の表面にゲート絶縁膜4が形成され、このゲート絶縁膜4上にゲート電極6が形成されている。そして、ゲート電極4の両側の半導体基板の領域にソース部20aおよびドレイン部20bが形成され、ソース部20aおよびドレイン部20bはそれぞれ、半導体基板2上に形成されたトンネルバリア層22と、このトンネルバリア層22上に形成されたホイスラー合金層24と、このホイスラー合金層24上に形成された非磁性層26を備えている。なお、図8に示すスピンMOSFETは、ソース部20aおよびドレイン部20b直下の半導体基板2の領域には、ソース領域およびドレイン領域となる不純物拡散層が形成されていないが、形成してもよい。また、2つのホイスラー合金層24のいずれか一方を、磁化が変化する層と、他方を磁化が不変の層とすることができる。すなわち、厚みを変えたり、片方に反強磁性層を付与するなどして2つのホイスラー合金層24の保磁力に差を設ける。
本発明の第2実施形態による半導体装置を図10に示す。本実施形態の半導体装置は、図10に示すように、半導体基板2上に強磁性積層膜20Aが設けられている。この強磁性積層膜20Aは、半導体基板2上に形成されたトンネルバリア層22と、このトンネルバリア層22上に形成されホイスラー合金層を含む積層膜23と、この積層膜23上に形成された非磁性層26とを備えている。積層膜23は、トンネルバリア層22上に形成されたホイスラー合金層23aと、このホイスラー合金層23a上に形成されたトンネルバリア層23bと、このトンネルバリア層23b上に形成されたホイスラー合金層23cとを備えており、MTJを構成している。
次に本実施形態の変形例による半導体装置として、本実施形態に係る強磁性積層膜20Aをソース部およびドレイン部の少なくとも一方、例えばドレイン部として用いたスピンMOSFETを説明する。本変形例のスピンMOSFETの断面を図11に示す。この変形例によるスピンMOSFETは、図8に示すスピンMOSFETのドレイン部20bを、ドレイン部20Abに置き換えた構成となっている。ドレイン部20Abは、図10に示す強磁性積層膜20Aと同じ積層構造を有している。すなわち、ドレイン部20Abは、半導体基板2上に形成されたトンネルバリア層22と、このトンネルバリア層22上に形成されホイスラー合金層を含む積層膜23と、この積層膜23上に形成された非磁性層26とを備えている。積層膜23は、トンネルバリア層22上に形成されたホイスラー合金層23aと、このホイスラー合金層23a上に形成されたトンネルバリア層23bと、このトンネルバリア層23b上に形成されたホイスラー合金層23cとを備えており、MTJを構成している。この図11に示すスピンMOSFETでは、図10に示す強磁性積層膜20Aをドレイン部としてのみ用いたが、ソース部としてのみ用いてもよいし、ソース部およびドレイン部の両方に用いてもよい。
次に、本発明の第3実施形態による半導体装置を図12に示す。本実施形態の半導体装置は、半導体基板上に強磁性積層膜20Bが設けられた構成を有している。この強磁性積層膜20Bは、半導体基板2上に形成されたトンネルバリア層22と、このトンネルバリア層22上に形成されホイスラー合金層を含む積層膜23と、この積層膜23上に形成された非磁性層26と、非磁性層26上に形成された強磁性層28と、この強磁性層28上に形成された反強磁性層30とを備えている。積層膜23は、トンネルバリア層22上に形成されたホイスラー合金層23aと、このホイスラー合金層23a上に形成されたトンネルバリア層23bと、このトンネルバリア層23b上に形成されたホイスラー合金層23cとを備えており、MTJを構成している。反強磁性層30は、強磁性層28との交換結合により強磁性層28の磁化の向きを固定する。
次に、本発明の第4実施形態による半導体装置を図13に示す。本実施形態の半導体装置は、半導体基板2上に強磁性積層膜20Cが設けられた構成を有している。この強磁性積層膜20Cは、半導体基板2上にトンネルバリア層22/ホイスラー合金層24/非磁性層26/強磁性層28/反強磁性層30がこの順で形成された積層構造を有している。強磁性層28は、反強磁性層30との交換結合により磁化が固定される。強磁性層28および反強磁性層としては、第3実施形態で説明した材料を用いることができ、それらの膜厚も、第3実施形態で説明した膜厚とすることができる。
次に、本発明の第5実施形態による半導体装置を図14に示す。本実施形態の半導体装置は、半導体基板2上に強磁性積層膜20Dが設けられた構成を有している。この強磁性積層膜20Dは、図7に示した第1実施形態に係る強磁性積層膜20において、半導体基板2とトンネルバリア層22との間に非磁性層21を設けた構成を有している。すなわち図14に示すように、半導体基板2上に非磁性層21/トンネルバリア層22/ホイスラー合金層24/非磁性層26をこの順序で積層した積層構造を有している。
本発明の第6実施形態による半導体装置を図15に示す。本実施形態の半導体装置は、半導体基板2上に強磁性積層膜20Eが設けられた構成を有している。この強磁性積層膜20Eは、図14に示す第5実施形態に係る強磁性積層膜20Dにおいて、非磁性層21と半導体基板2との間に、トンネルバリア層27を設けた構成となっている。すなわち、強磁性積層膜20Eは、図15に示すように、半導体基板2上に、トンネルバリア層27/非磁性層21/トンネルバリア層22/ホイスラー合金層24/非磁性層26をこの順序で積層した構造を有している。
次に、本発明の第7実施形態による半導体装置を図17に示す。本実施形態の半導体装置は、半導体基板2上に強磁性積層膜20Fが設けられた構成を有している。この強磁性積層膜20Fは、図7に示す第1実施形態に係る強磁性積層膜20において、半導体基板2とホイスラー合金層24との間のトンネルバリア層22を除去した構成となっている。すなわち図17に示すように、半導体基板2上に、ホイスラー合金層24/非磁性層26をこの順序で積層した構造を有している。
次に、本発明の第8実施形態による半導体装置を図18に示す。本実施形態の半導体装置は、半導体基板2上に強磁性積層膜20Gが設けられた構成を有している。この強磁性積層膜20Gは、図7に示す第1実施形態に係る強磁性積層膜20において、トンネルバリア層22の代わりに非磁性層21を設けた構成を有している。すなわち図18に示すように、半導体基板2上に、非磁性層21/ホイスラー合金層24/非磁性層26をこの順序で積層した構造を有している。
4 ゲート絶縁膜
6 ゲート電極
20 強磁性積層膜
20a ソース部
20b ドレイン部
20Ab ドレイン部
21 非磁性層
22 トンネルバリア層
23 ホイスラー合金層を含む積層膜(MTJ)
23a ホイスラー合金層
23b トンネルバリア層
23c ホイスラー合金層
24 ホイスラー合金層
26 非磁性層
27 トンネルバリア層
28 強磁性層
30 反強磁性層
Claims (5)
- 半導体基板と、
前記半導体基板上に設けられ、膜厚が0.28nm以上5.6nm以下の第1ホイスラー合金層と、前記第1ホイスラー合金層上に設けられた第1非磁性層と、を含み、前記第1ホイスラー合金層および前記第1非磁性層は、(001)結晶配向を有する、強磁性積層膜と、
を備え、
前記第1非磁性層は、クロム、バナジウム、マンガン、およびこれらの合金のいずれかであり、
前記強磁性積層膜の磁気抵抗変化比が、前記強磁性積層膜に印加されるバイアス電圧に応じて振動することを特徴とする半導体装置。 - 前記強磁性積層膜と前記半導体基板との間にトンネルバリア層が設けられ、前記半導体基板と前記トンネルバリア層との間に膜厚が0.5nm以上2.0nm以下の銅、金、銀、およびこれらの合金のいずれかである第2非磁性層が設けられていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記強磁性積層膜は、前記第1ホイスラー合金層の下に、クロム、バナジウム、マンガン、およびこれらの合金のいずれかである第2非磁性層を更に備えていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記強磁性積層膜は、
第2ホイスラー合金層/第3非磁性層がこの順序で積層された第1積層膜、
第2ホイスラー合金層/非磁性層/強磁性層/反強磁性層がこの順序で積層された第2積層膜、および
強磁性層/反強磁性層がこの順序で積層された第3積層膜
のいずれかの積層膜を、前記第1非磁性層上に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。 - 前記半導体基板上に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極とを更に備え、
前記強磁性積層膜は、前記ゲート電極を挟む前記半導体基板の領域の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置。
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