JP6147644B2 - ワンタッチボタン - Google Patents
ワンタッチボタン Download PDFInfo
- Publication number
- JP6147644B2 JP6147644B2 JP2013233419A JP2013233419A JP6147644B2 JP 6147644 B2 JP6147644 B2 JP 6147644B2 JP 2013233419 A JP2013233419 A JP 2013233419A JP 2013233419 A JP2013233419 A JP 2013233419A JP 6147644 B2 JP6147644 B2 JP 6147644B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diameter
- hole
- button
- stopper
- columnar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
Description
特許文献1には、ボタン本体(同文献中の「ボタン」に相当)と、柱状部を有する止め具を備え、ボタン本体の中央に貫通孔を設け、これに止め具の柱状部を差し込み、その先端に形成されている傘状に広がる頭部を弾性変形させてボタンへ係合させることが記載されている。
特許文献2にも、同様にボタン本体と止め具(同文献中の「固定具」に相当)からなり、ボタン本体は中央に挿入孔を備えかつ固定具よりも柔らかい材料で形成するとともに、止め具は、柱状部(同文献中の「軸部」に相当)とその柱状部先端に形成されている傘状のガイド部を備え、ガイド部をボタン本体中央の挿入孔へ差し込み、挿入孔の周囲部分を弾性変形させて食い込ませることにより、ガイド部をボタン本体と係合することが記載されている。
このため、柱状部を押し込むとき、比較的大きな力が必要であり、取付が容易でないばかりか押し込みに手間がかかるので、迅速なワンタッチ取付ができにくくなる。
また、押し込みを容易にするため、頭部の径を小さくすれば係合部分が小さくなるので、取付後に係合部が貫通穴周囲から外れやすくなり、ボタン本体が止め具から外れ易くなる。したがって、取付けやすさと外れにくさを両立させることが難しかった。
しかし、ボタン本体が柔らかい構造の場合は、取付後にボタン本体が止め具のガイド部が抜けやすくなり、ボタン本体が止め具から外れ易くなってしまう。
また、ワンタッチ性を向上させるためには、迅速な取付が要求され、これを実現するには、ボタン本体をより一層柔らかくしなければならない。しかし、ボタン本体が柔らかければ柔らかいほど取付けが容易になる反面、固定具のガイド部が外れ易くなってしまう。
したがって、挿入孔側を拡径する形式のものでも、やはり取付けやすさと外れにくさの両立を図ることが難しくなってしまう。
そこで本願は、取り付けやすさと外れにくさを両立させ、かつ迅速にワンタッチ取付できるようにすることを目的とする。
前記柱状部(21)の先端に、前記柱状部(21)の外径(f)より大径の係止部(22)を設け、
前記係止部(22)を、前記係合穴(11)の入り口(17)側から出口(16)側へ押し込んで貫通させ、前記出口(16)の開口周囲部分へ係合させるとともに、
前記係合穴(11)の出口(16)周囲部分における剛性を部分的に低下させる拡径手段(14)を設け、
前記係止部(22)が押し込まれたとき、前記係合穴(11)の出口(16)が拡径変形されるとともに、
前記拡径手段は、ボタン本体(10)を貫通する複数の小穴(14)からなり、
前記止め具(20)は、柱状部(21)の基部にフランジ部(23)を備え、
前記ボタン本体(10)に前記止め具(20)を取付けたとき、前記柱状部(21)の軸方向視で、前記小穴(14)は、前記フランジ部(23)の外周部よりも外側に位置していることを特徴とする。
また、係止部(22)を係合穴(11)に対して、係合穴(11)の拡径量に相当するだけ十分に大径化できるので、外れにくくなるから、取り付けやすさと外れにくさを両立させることができる。
また、拡径手段としてボタン本体(10)を貫通する複数の小穴(14)としたので、拡径手段を容易に形成することができる。
そのうえ、従来のように糸でボタン本体を衣服等の布地へ取り付けようとする場合には、糸通し穴としても利用できる。
図1は、ワンタッチボタン40を衣服30へ取付けた状態の断面図であり、その断面部位は図3の1−O−1線断面に相当している。Oはボタン本体10の中心である。なお、図1の上側を上方もしくは衣服30並びにボタンの表側とする。
図2は、ワンタッチボタン40を構成するボタン本体10と止め具20とを示す斜視図であり、Aにボタン本体10の表側、Bにボタン本体10の裏側を示す。また、Bにはボタン本体10の裏側へ取付けられる止め具20を同時に示してある。
表面10A側において、係合穴11の周囲は凹部13とされ、その周囲に肉抜き穴14が係合穴11及び凹部13を囲んで設けられている。肉抜き穴14は剛性低下構造をなし、本願発明の小穴に相当するが、従来のように糸でボタン本体10を衣服等の布地へ取り付けようとする場合には、糸通し穴としても利用できる。
係合穴11は、小径穴16と大径穴17からなる2段の段付き穴状に形成され、小径穴16が係合面15aに開口している。大径穴17は凸部12の穴部内径をなしている。
また、係止部22を係合穴11へ押し込む際において、大径穴17は入口となり、小径穴16は出口となる。
これらの図において、凹部13は係合穴11の小径穴16における内径aよりも大径の有底丸穴状凹部として形成され、その底部である本体側係合部15は薄肉部とされ、中心線CL方向における肉厚が外周部18よりも薄肉になっている。中心線CLは係合穴11及び柱状部21の各中心軸線である。
この薄肉程度は、本体側係合部15が係止部22と係合するとともに、中心線CL方向において、止め具20をボタン本体10と結合一体化しておくために必要な比較的高い剛性を確保することができる程度の最低限の肉厚を有するものである。なお、中心線CL方向の剛性は、後述する小径穴16の拡径を可能にする径方向の剛性程度まで低くなってはいない。
凸部12の内径すなわち大径穴17の穴径bはaより大きい(a<b)。これにより、係合穴11を小径部分(小径穴16)と大径部分(大径穴17)との2段穴としている。
また、凸部12は裏面10Bより寸法cなる突出量を有する。この突出量は、表布32の厚さ(図1)より若干大きい程度である。なお、凹部13の内径mはこれらa及びbよりは大きくなっている。
凸部12の下端内周側はR形状部12aとなっている。下端面12bは、フランジ部23に対面して裏布34へ当接する座面部をなす。
本体側係合部15の表面すなわち係合面15aと凸部12の下端面12bまでの距離eは、止め具20の締め代を設定している。
段差部26とフランジ部23上面までの距離hは、eと同程度又は裏布34(図1)の厚さ分を考慮して若干大きい程度とされ、止め具20をボタン本体10へ取付けたときの締め代調整がなされている。
また、フランジ部23の最大径kは、柱状部21の外径fの2〜4倍程度が好ましく、約2倍程度が最も好ましい。
このボタンを衣服30へ取付けるには、図1に示すように、まずボタン本体10の裏面10Bを裏布34の表面に重ね、裏布34の裏側から止め具20の係止部22を図の上方へ差し込む。
すると、係止部22が、係合穴11の大径穴17へ入り、さらに小径穴16へ押し込まれ、ここで、本体側係合部15の小径穴16周囲部分を弾性変形させることにより、小径穴16を拡径しながら貫通する。
したがって、比較的弱い力で軽く止め具20を押すだけで、係止部22は迅速に小径穴16を通過して、小径穴16周囲の係合面15aへ係合でき、取付が容易になるとともに、ワンタッチ取付が可能になる。
しかも、尖頭部25を有することにより、作業着などの比較的厚手の布地でも簡単に通すことができる。
このため、拡径手段により、小径穴16(係合穴11)の拡径を可能にして、取り付けやすさと外れにくさを両立させることができる。また、肉抜き穴14により拡径手段を容易に実現することができる。
さらに、小径穴16の最小径aを柱状部21の外径fよりも小さくしたので、柱状部21が小径穴16へ密に嵌合することにより、取付後のガタがなくなる。
すなわち、係合穴11は、入り口側である大径穴17の径bが出口側である小径穴16の径aよりも大きくなっているので、係止部22の押し込みをガイドでき、取付を容易かつスムーズにする。
4倍を超えると、フランジ部23の剛性が高くなって、ボタン本体10の掛け外しが困難になる。また、2倍よりも小さくなると、フランジ部23の剛性が低くなりすぎて、衣服
30に対するワンタッチボタン40の取付が不安定になる。特に、約2倍にしたとき、掛け外しの容易さと、取付安定性とのバランスが最も良好になることが判った。
したがって、kは、fの2〜4倍程度が好ましく、特に、約2倍程度が最も好ましいことになる。
さらに、係合穴11は小径穴16及び大径穴17からなる2段の段付き状に形成されるばかりでなく、より多段に形成してもよく、段のないテーパー状に形成してもよい。この場合には、f及びgに対して大小関係を判断するaは小径穴16の最小径部とする。
Claims (7)
- 中央に係合穴(11)を備えたボタン本体(10)と、その係合穴(11)に係合する柱状部(21)を備えた止め具(20)とからなるワンタッチボタン(40)において、
前記柱状部(21)の先端に、前記柱状部(21)の外径(f)より大径の係止部(22)を設け、
前記係止部(22)を、前記係合穴(11)の入り口(17)側から出口(16)側へ押し込んで貫通させ、前記出口(16)の開口周囲部分へ係合させるとともに、
前記係合穴(11)の出口(16)周囲部分における剛性を部分的に低下させる拡径手段(14)を設け、
前記係止部(22)が押し込まれたとき、前記係合穴(11)の出口(16)が拡径変形されるとともに、
前記拡径手段は、ボタン本体(10)を貫通する複数の小穴(14)からなり、
前記止め具(20)は、柱状部(21)の基部にフランジ部(23)を備え、
前記ボタン本体(10)に前記止め具(20)を取付けたとき、前記柱状部(21)の軸方向視で、前記小穴(14)は、前記フランジ部(23)の外周部よりも外側に位置していることを特徴とするワンタッチボタン。 - 前記係合穴(11)は、前記係止部(22)の押し込み方向において、前記入り口(17)の径(b)が前記出口(16)の径(a)より大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載したワンタッチボタン。
- 前記係合穴(11)の出口(16)は、前記柱状部(21)の外径(f)より小さい径(a)をなす部分を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載したワンタッチボタン。
- 前記ボタン本体(10)における前記係合穴(11)の出口(16)周囲に前記係止部(22)が係合する係合面(15a)を設けるとともに、その係合面(15a)を前記ボタン本体(10)の表面(10A)より低い位置に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載したワンタッチボタン。
- 前記柱状部(21)の軸直交方向における前記係止部(22)の最大幅は、前記係合穴(11)の径(a)より大きい所定長さ(g)を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載したワンタッチボタン。
- 前記止め具(20)は、柱状部(21)の基部にフランジ部(23)を備え、そのフランジ部(23)の最大径(k)は、前記柱状部(21)の外径(f)の約2倍であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載したワンタッチボタン。
- 前記ボタン本体(10)の前記入り口(17)周囲は筒状の凸部(12)をなし、
前記ボタン本体(10)に前記止め具(20)を係合したとき、前記フランジ(23)に前記凸部(12)が当接されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載したワンタッチボタン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013233419A JP6147644B2 (ja) | 2013-11-11 | 2013-11-11 | ワンタッチボタン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013233419A JP6147644B2 (ja) | 2013-11-11 | 2013-11-11 | ワンタッチボタン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015093011A JP2015093011A (ja) | 2015-05-18 |
JP6147644B2 true JP6147644B2 (ja) | 2017-06-14 |
Family
ID=53195839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013233419A Expired - Fee Related JP6147644B2 (ja) | 2013-11-11 | 2013-11-11 | ワンタッチボタン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6147644B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5832660Y2 (ja) * | 1978-04-13 | 1983-07-20 | カネエム工業株式会社 | 釦 |
US5016368A (en) * | 1990-01-16 | 1991-05-21 | Mr. Tool Manufacturing, Inc. | Clothing identifier |
US5517730A (en) * | 1994-08-12 | 1996-05-21 | Ho; Wen-Lung | Crown button of a cap |
JP2009160347A (ja) * | 2007-12-10 | 2009-07-23 | Gourmandise:Kk | 装飾ボタン |
-
2013
- 2013-11-11 JP JP2013233419A patent/JP6147644B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015093011A (ja) | 2015-05-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9839263B2 (en) | Pressure snap fastener with a bivalent closure | |
US3262168A (en) | Plastic molding fastener | |
JP2008111463A (ja) | 連結具 | |
JP4436266B2 (ja) | クリップ | |
JP6804829B2 (ja) | ボタン留め、ボタン外し力を差異化した雌部品を有するスナップ・ファスナ | |
US10030682B2 (en) | Two-part fastener | |
TWI626901B (zh) | Button | |
CN203676222U (zh) | 紧固装置 | |
JP6147644B2 (ja) | ワンタッチボタン | |
KR20150010484A (ko) | 풀림방지 너트 | |
US2259720A (en) | Nut and nut assembly | |
JP3187726U (ja) | 紐留め具 | |
JP4646855B2 (ja) | ボタン及びその取付方法 | |
JP4712672B2 (ja) | クリップ | |
JP2008241019A (ja) | 孔内周部定着式のブラインドリベット及びその定着構造。 | |
JP2002106531A (ja) | クリップ | |
JP2009028182A (ja) | スナップボタンにおけるプラスチック製雌型留め具 | |
JP3193036U (ja) | 部材連結構造 | |
JP4121980B2 (ja) | スナップファスナー | |
JP2006275117A (ja) | クリップ | |
JP6530190B2 (ja) | 二重筒体 | |
JP2008178588A (ja) | 紐留め具 | |
JP7265424B2 (ja) | 留め具 | |
US1654118A (en) | Fastener | |
JP3147200U (ja) | ピアス用キャッチ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151126 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161013 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161018 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170502 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170517 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6147644 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |