JP6146349B2 - ロック解除部操作機構 - Google Patents

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Description

本発明は、ロック機構を備える装置のロック状態を解除するロック解除部を、前記装置から離れた位置で操作するためのロック解除部操作機構に関する。
従来のロック解除部操作機構に関する技術が特許文献1に記載されている。従来のロック解除部操作機構は、シートバックを前傾させることで、シートの後方に車両に乗り降りするためのスペースを確保する、いわゆるウォークインタイプの車両用シートに設けられている。車両用シートには、シートバックの前傾を規制するロック機構と、前記ロック機構のロック状態を解除するロック解除レバーとが設けられている。前記ロック解除レバーにはロック解除ベルトが連結されており、このロック解除ベルトの把持部を、例えば、車両用シートの後側で掴んで引き操作することで、離れた位置からでもロック解除レバーを操作することができる。ロック解除ベルトは、いわゆる、シートベルトのベルト部分と同様にポリエステル素材を編んだ帯状に形成されている。
特開2007−237830号公報
上記したように、ロック解除ベルトはポリエステル素材を編んだ帯状に形成されているため変形自在であり、操作者にとって好適に掴める位置から離れて置かれることがある。このため、ロック解除ベルトをつかみ難くなり、ロック解除部の操作が煩わしくなるという問題点があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的な課題は、ロック解除部を操作する操作手段の把持部を好適に掴めるように位置決めすることで、ロック解除部の操作をし易くすることである。
上記した課題は、次の発明によって解決される。請求項1の発明は、ロック機構を備える装置のロック状態を解除するロック解除部を、前記装置から離れた位置で操作するためのロック解除部操作機構であって、変形自在に形成されて基端部側が前記ロック解除部に連結されている可撓部と、前記可撓部の先端部側に設けられており、姿勢保持可能な姿勢保持部と、前記姿勢保持部に設けられている把持部と、からなり、引っ張って操作する操作手段と、前記可撓部に当接してその引っ張り方向を変更するガイド部と、前記姿勢保持部の倒れ込みを防止する支持部とを有しており、前記ロック解除部が、前記ロック機構がロック状態になる位置まで、付勢力によって戻される際に、前記可撓部が前記ロック解除部に引っ張られることにより、前記姿勢保持部の下端部が前記支持部に引き込まれて、前記姿勢保持部が露出状態で起立した姿勢に保持されることを特徴とする。
本発明によると、ロック解除部は、ロック機構がロック状態になる位置まで付勢力によって戻される。このとき、ロック解除部が操作手段の可撓部を引っ張ることにより、操作手段の姿勢保持部の一部が支持部に引き込まれる。これにより、姿勢保持部が自動的に所定姿勢に保持されるようになる。このため、ロック解除部の操作後に、姿勢保持部に設けられている把持部が、予め決められた所定位置に位置決めされるようになる。よって、操作手段を操作する際に、操作者が把持部を掴み易くすることができる。
請求項2の発明によると、ロック機構を備える装置のロック状態を解除するロック解除部を、前記装置から離れた位置で操作するためのロック解除部操作機構であって、変形自在に形成されて基端部側が前記ロック解除部に連結されている可撓部と、前記可撓部の先端部側に設けられており、姿勢保持可能な姿勢保持部と、前記姿勢保持部の一端側と他端側とに設けられている把持部と、からなり、引っ張って操作する操作手段と、前記可撓部に当接してその引っ張り方向を変更するガイド部と、前記姿勢保持部の倒れ込みを防止する支持部とを有しており、 前記操作手段の姿勢保持部には、前記二つの把持部の間の途中位置に前記可撓部が接続されており、前記ロック解除部が、前記ロック機構がロック状態になる位置まで、付勢力によって戻される際に、前記可撓部が前記ロック解除部に引っ張られることにより、前記姿勢保持部の途中位置が前記ガイド部と前記支持部とにより支持されて、前記姿勢保持部が露出状態で起立した姿勢に保持されることを特徴とする。このように、把持部が二方向に設けられているため、装置のロック解除部を二方向から引っ張ってロック状態を解除できるようになる。
請求項3の発明によると、前記可撓部は、可撓性のベルトであることを特徴とする。
請求項4の発明によると、前記姿勢保持部は、前記可撓部と等しい素材に対して樹脂板を縫い付けることにより構成されていることを特徴とする。これにより、単純な構造によって、姿勢保持部が形成されるようになるため、コストを低減することができる。
請求項5の発明によると、前記ガイド部は、前記可撓部の引っ張り方向に並べられた複数のガイドバーを備えており、前記複数のガイドバーのうちのいくつかが、前記可撓部をベルト面の一方側から押え、残りの前記ガイドバーが、前記可撓部をベルト面の他方側から押えて挟むように構成されており、前記支持部は、前記可撓部と前記姿勢保持部の一部とをベルト面の一方側から押えることが可能な構成であり、前記姿勢保持部の一部をベルト面の一方側から押えることで、前記姿勢保持部の姿勢を保持することを特徴とする。これにより、簡単な構造でガイド部及び支持部を構成することができるようになる。
請求項6の発明によると、前記ガイドバーは、丸棒を略U字形に折り曲げることで、左右のアーム部と、それらのアーム部の先端をつなぐ摺接部とを備えており、所定のガイドバーにおける左右のアーム部間に別のガイドバーにおける左右のアーム部が挟まれた状態で、前記所定のガイドバーの摺接部と前記別のガイドバーの摺接部とにより、前記可撓部が一方側と他方側とから押えられていることを特徴とする。
本発明によると、ロック解除部を操作するための操作手段の把持部を好適に掴めるように位置決めできるため、ロック解除部の操作がし易くなる。
本発明の実施形態1に係るロック解除部操作機構を備える車両用シートの斜視図である。 前記車両用シートの側面視断面図(図IのII−II線断面図)である。 前記ロック解除部操作機構の姿勢保持部、把持部周辺の拡大図(図1のIII拡大図)である。 前記ロック解除部操作機構のベルト本体の姿勢保持部、把持部を表す斜視図である。 前記ロック解除部操作機構を引き操作して、ロック状態を解除する際の動作を表す模式図である。 前記ロック解除部操作機構を離して、ロック状態となる際の動作を表す模式図である。 本発明の実施形態2に係るロック解除部操作機構を備える車両用シートの側面図である。 前記ロック解除部操作機構の姿勢保持部周辺を表す模式図である。 前記ロック解除部操作機構の操作していない状態を表す模式図である。 前記ロック解除部操作機構の第1の操作状態を表す模式図である。 前記ロック解除部操作機構の第2の操作状態を表す模式図である。 本発明の第1の変形例であるロック解除部操作機構の姿勢保持部、把持部周辺の拡大図である。 本発明の第2の変形例であるロック解除部操作機構の姿勢保持部、把持部周辺の拡大図である。
[実施形態1]
以下、図1〜図6に基づいて、本発明の実施形態1に係るロック解除部操作機構30の説明を行う。本実施形態のロック解除部操作機構30は、車両用シート10等に設けられている。この車両用シート10を備える車両は、車両用シート10の後方に、荷物を積むことができるスペースを備えている。車両の外部に立つ者は、ロック解除部操作機構30を使用して車両用シート10を前スライドさせることで、車両の乗降口から車両用シート10の後方の前記スペースに荷物を積み下ろすことができるようになる。なお、図中の前後左右及び上下は、車両用シート10の前後左右及び上下に対応している。
<車両用シート10の概要>
ロック解除部操作機構30について説明する前に、車両用シート10について簡単に説明する。車両用シート10は、図1に示すように、シートクッション11とシートバック13とを備えている。シートクッション11の下方には、図2に示すように、車両用シート10の前スライドのロック状態を解除するロック解除部22(スライドロック解除レバー)が設けられている。操作者は、シートクッション11に着座している状態でロック解除部22を直接掴んで操作することで、車両用シート10の前スライドのロック機構のロック状態を解除することができる。また、上記したように、車両の外からロック解除部操作機構30を使用して、図2の2点鎖線で示すように、ロック解除部22のブラケット21を引き上げることにより、ロック解除部22を操作しても、車両用シート10の前スライドのロック機構のロック状態を解除することができる。ロック解除部22は、図示しない付勢手段によって常に初期位置L(ロック機構がロック状態になる位置)方向の付勢力を受けており、操作後にロック解除部22から手を離すと、ロック解除部22は前記付勢力によって自動的に初期位置Lに戻る。
<実施形態1におけるロック解除部操作機構30の概要>
ロック解除部操作機構30は、車両の外から車両用シート10のロック解除部22を操作できるようにするためのものである。ロック解除部操作機構30は、図2に示すように、可撓ベルト部32と姿勢保持部33と把持部37とから構成されるベルト本体31と、ベルト本体31の可撓ベルト部32を車両用シート10の下側で前後方向にガイドするベルトガイド部40と、ベルトガイド部40の後側でベルト本体31の姿勢保持部33を所定姿勢で支持する支持バー42とを有している。即ち、ベルト本体31が、本発明に係る操作手段に相当する。
<ベルト本体31について>
ロック解除部操作機構30のベルト本体31は、上記したように、可撓ベルト部32と姿勢保持部33と把持部37とから構成されている。可撓ベルト部32は、ポリエステル素材を編んで形成される、いわゆるシートベルトのベルト部分のような帯状素材からなる。したがって、可撓ベルト部32は、ベルト本体31のうち、変形自在に形成されている部分である。可撓ベルト部32は、車両用シート10のシートクッション11の下方において、シートクッション11の前端部近傍から、シートクッション11の後端部11bまで延びている。可撓ベルト部32の基端部32f(前端部分)は、シートクッション11に固定されている係止部23に係止されており、その近傍で、ロック解除部22にブラケット21を介して連結している。可撓ベルト部32の先端部32b(後端部分)側は、シートクッション11の後端部11bの周辺で、後記するベルトガイド部40に通されている。可撓ベルト部32の先端部32b側には、図3等に示すように、姿勢保持部33が設けられている。即ち、可撓ベルト部32が、本願発明の可撓部に相当する。
姿勢保持部33は、ベルト本体31において、姿勢保持可能なように硬く構成されている部分である。姿勢保持部33は、中軟質のポリプロピレン製樹脂素材からなる矩形の樹脂板34を、可撓ベルト部32の先端部32bからさらに先に延びる帯状のポリエステル素材(帯状素材)に対して縫い付けることで形成されている。詳しくは、図3〜5に示すように、樹脂板34の前面を帯状素材に当てた状態で、樹脂板34の端縁に沿った位置S1(図4参照)を帯状素材と共縫いする。そして、樹脂板34の上方に余っている帯状素材を後方に折り返して、樹脂板34の後側を帯状素材で覆い、樹脂板34の前後が帯状素材で挟まれている状態で、樹脂板34の左右の端縁に沿った位置S2(図3,4参照)を帯状素材と共縫いする。さらに、樹脂板34の上下の端縁に沿った位置S3で帯状素材同士を縫い合わせることで形成されている。このとき、帯状素材は、姿勢保持部33の上方に適宜の余りができるように折り返されるため、姿勢保持部33の上方に、輪状の把持部37が形成される。この把持部37は、前記輪状の部分を掴む、もしくは、輪状の部分に指を掛けることで、引き操作することができるように構成されている。
<ベルトガイド部40について>
ベルトガイド部40は、ベルト本体31を引っ張って操作する際に、シートクッション11の後端部11bの下側位置で、ベルト本体31の可撓ベルト部32が引っ張られる方向(引っ張り方向)及び引き戻される方向を変更するためのものである。ベルトガイド部40は、可撓ベルト部32を、水平な状態から、シートバック13の背面に沿って上方に引き出せるようにガイドする。ベルトガイド部40は、図2,3に示すように、シートクッション11の後端部11bの下面から張り出すように設けられている。ベルトガイド部40は、第1ガイドバー411,第2ガイドバー412,第3ガイドバー413を備えている。これらのガイドバー411〜413は、図3,5に示すように、丸棒を略U字形に折り曲げることで、左右一対のアーム部411h,412h,413hと、前記アーム部411h,412h,413hの先端を繋ぐ摺接部411s,412s,413sとを備えている。即ち、ベルトガイド部40が、本願発明のガイド部に相当する。
第1ガイドバー411のアーム部411hは、図5に示すように、シートクッション11の骨格構造であるシートクッションフレーム12に溶着されている。第1ガイドバー411の摺接部411sは、図3,5に示すように、第2,第3ガイドバー412,413の摺接部412s,413sよりも前方に位置し、ベルト本体31の可撓ベルト部32の帯状の平面(ベルト面)の上面側に対して上方から押えて摺接している。第2ガイドバー412のアーム部412hは、第1ガイドバー411のアーム部411hよりも左右方向内側の位置で、シートクッションフレーム12に溶着されている。第2ガイドバー412の摺接部412sは、図3,5に示すように、前記第1ガイドバー411の摺接部411sよりも後方の位置で、第2ガイドバー412のU字形の内側に可撓ベルト部32が通された状態で、可撓ベルト部32のベルト面の下面側に対して下方から押えて摺接している。ここで、第2ガイドバー412のアーム部412h間の距離は、可撓ベルト部32の左右寸法と略同じになるように設定されている。即ち、可撓ベルト部32は、第2ガイドバー412のアーム部412hによって左右方向へ位置ずれしないように規制された状態になっている。第3ガイドバー413のアーム部413hは、図3,5に示すように、第2ガイドバー412のアーム部412hに対して、左右方向外側から溶着されている。第3ガイドバー413の摺接部413sは、図5に示すように、前記第2ガイドバー412の摺接部412sよりも後方の位置で、可撓ベルト部32のベルト面の上面側に対して上方から押えて摺接しており、第2ガイドバー412の摺接部412sとともに、可撓ベルト部32のベルト面を上下方向から挟むように配置されている。
<支持バー42について>
支持バー42は、ベルトガイド部40の後端部の位置で、姿勢保持部33の倒れ込み状態を防止するためのものである。支持バー42は、ベルト本体31の姿勢保持部33の姿勢を、所定の起立姿勢に保持する。支持バー42は、図3,5に示すように、丸棒を略U字形に折り曲げることで左右一対のアーム部42hと、前記アーム部42hの先端を繋ぐ摺接部42sとを備えている。支持バー42の摺接部42sは、ベルト本体31の把持部37が引き操作される際に、第2ガイドバー412の摺接部412sと第3ガイドバー413の摺接部413sの間を通る可撓ベルト部32が、図6に示すように、上方にカーブした状態になるような位置に配置されている。ここで、ベルト本体31の可撓ベルト部32が上方にカーブするコーナー部分Kは、可撓ベルト部32がカーブの形状に応じて変形して通過できる曲率で、かつ、硬い姿勢保持部33が通過できない程度の曲率に設定されている。これにより、ベルト本体31の姿勢保持部33の下端部33dは、コーナー部分Kの位置を越えて、ベルトガイド部40内まで引き込まれることはなくなる。支持バー42のアーム部42hは、ベルトガイド部40の第2ガイドバー412のアーム部412hに対して左右方向内側から溶着されている。支持バー42の摺接部42sは、図5に示すように、第3ガイドバー413の摺接部413sよりも後側上方に配置されて、ベルト本体31の姿勢保持部33の下端部33dを後方から押えられるように構成されている。また、支持バー42のアーム部42h間には、ベルト本体31の姿勢保持部33が通されており、アーム部42h間の距離が姿勢保持部33の左右寸法と略同じになるように設定されている。これにより、ベルト本体31の姿勢保持部33の下端部33dが支持バー42のU字形の内側に引き込まれると、姿勢保持部33は、支持バー42の左右のアーム部42hと摺接部42sとによって、左右方向、及び後側から支えられ、起立した所定姿勢に保持される。即ち、支持バー42が、本願発明の支持部に相当する。
<実施形態1のロック解除部操作機構30の動作>
車両用シート10における前スライドのロック機構がロック状態の場合、ロック解除部22は初期位置L(ロック機構がロック状態になる位置)にあり、ベルト本体31の姿勢保持部33の下端部33dが、図5の実線で示すように、支持バー42のU字形の内側に引き込まれた状態となっている。これにより、姿勢保持部33は、起立した所定姿勢に保持されている。この状態で、車両の外から把持部37を掴み、ベルト本体31を引っ張って操作すると、図5の二点鎖線、図6に示すように、ベルト本体31の可撓ベルト部32及び姿勢保持部33が引き出されて、ロック機構のロック解除部22が付勢力に抗してロック解除方向に動作する(図2の二点鎖線参照)。これにより、車両用シート10が前スライド可能になる。この状態で、ベルト本体31の把持部37から手を離すと、ロック解除部22は付勢力によって自動的に初期位置Lに戻るため、ベルト本体31の可撓ベルト部32は前記付勢力によって前方に引っ張られる。これにより、姿勢保持部33も前方に引っ張られ、図6の実線で示した状態から、支持バー42の摺接部42sを支点に跳ね上がるように上方に回動した後、姿勢保持部33の下端部33dが、再び、支持バー42のU字形の内側に引き込まれる。これにより、ベルト本体31の姿勢保持部33は、起立した所定姿勢に保持される。このとき、姿勢保持部33は、上記したように、コーナー部分Kの位置を越えて引き込まれないため、図6の二点鎖線で示すように、コーナー部分Kの位置で保持されることになる。
<実施形態1に係るロック解除部操作機構30の長所>
本実施形態におけるロック解除部操作機構30によると、ロック解除部22は、初期位置L(ロック機構がロック状態になる位置)まで付勢力によって戻される。このとき、ロック解除部22がベルト本体31の可撓ベルト部32を引っ張ることにより、ベルト本体31の姿勢保持部33の一部(下端部33d)が支持バー42のU字形の内側に引き込まれる。これにより、姿勢保持部33が自動的に起立した所定姿勢に保持されるようになる。このため、ロック解除部22の操作後に、姿勢保持部33に設けられている把持部37が、予め決められた所定位置に位置決めされるようになる。よって、ベルト本体31を操作する際に、操作者が把持部37を掴み易くすることができる。また、ベルト本体31の姿勢保持部33は、可撓ベルト部32と等しい素材(ポリエステル素材を編んで形成される帯状素材)に対して樹脂板34を縫い付けることにより構成されている。即ち、単純な構造によって、姿勢保持部33が形成されるようになるため、コストを低減することができる。また、ベルトガイド部40は、前後方向に並べられた第1ガイドバー411,第2ガイドバー412,第3ガイドバー413を備えており、第2ガイドバー412が、可撓ベルト部32をベルト面の一方側から押え、第1ガイドバー411,第3ガイドバー413が、可撓ベルト部32をベルト面の他方側から押えて挟むように構成されている。そして、支持バー42は、姿勢保持部33の一部(下端部33d)をベルト面の一方側から押えて姿勢を保持するように構成されている。これにより、簡単な構造でベルトガイド部40及び支持バー42(支持部)を構成することができるようになる。
[実施形態2]
以下、図7〜図11に基づいて、本発明の実施形態2に係るロック解除部操作機構50の説明を行う。本実施形態に係るロック解除部操作機構50は、実施形態1で説明した車両用シート10と異なる構造の車両用シート60を操作し易くするために、実施形態1に係るロック解除部操作機構30の姿勢保持部33及び把持部37を改造したものである。実施形態1に係るロック解除部操作機構30と同一部材については同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るロック解除部操作機構50は、例えば、図7に示すように、シートクッション61の前端部周辺にヒンジ構造64を備えている車両用シート60に対して使用される。車両用シート60は、ヒンジ構造64を中心に上方に回動するように構成されており(図7の二点鎖線参照)、この回動操作をロックする図示しないロック機構を備えている。そして、前記ロック機構のロック解除部には、ロック解除部操作機構50のベルト本体31の可撓ベルト部32が連結されている。
可撓ベルト部32の先端部32b側には、樹脂板34を可撓ベルト部32からさらに先に延びる帯状素材に対して適宜の縫い位置Sで共縫いすることで、姿勢保持部53が設けられている。姿勢保持部53の上端部53uと下端部53dには、図8に示すように、それぞれ、上側把持部57uと、下側把持部57dが、帯状素材を輪状に折り返すことで形成されている。この姿勢保持部53は、姿勢保持部53の長手方向一方側の端部(上端部53u)と他方側の端部(下端部53d)との間の連結位置Rで、可撓ベルト部32の先端側部32bに接続されている。ベルト本体31の姿勢保持部53は、図9に示すように、その途中位置が支持バー42のU字形の内側に引き込まれた状態で、支持バー42の摺接部42sに後方から押えられ、ベルトガイド部40の第2、第3ガイドバー412,413の摺接部412s,413sに前方から押えられる。また、支持バー42のアーム部42h,42hによって左右端縁が位置ずれしないように支持される。これにより、姿勢保持部53は、起立した所定姿勢で保持されるようになり、上側把持部37uと下側把持部37dとが、予め決められた位置に位置決めされることになる。この状態から上側把持部57u、あるいは、下側把持部57dを掴んで引き操作すると、図10,図11に示すように、可撓ベルト部32が引き出され、図示しないロック解除部をロック解除方向に動作させることができる。
上記構成により、車両用シート60が通常の位置にあるとき(図7の実線参照)には、姿勢保持部53の上端部53uに設けられている上側把持部57uが、好適に掴める位置に位置決めされることになる。そして、車両用シート60が上方に回動した位置にあるとき(図7の二点鎖線参照)には、姿勢保持部53の下端部53dに設けられている下側把持部57dが、好適に掴める位置に位置決めされることになる。即ち、把持部が二方向(上側把持部57u,下側把持部57d)に設けられているため、車両用シート60のロック解除部を二方向から引っ張ってロック状態を解除できるようになる。よって、上記のような回動するタイプの車両用シート60のロック解除部を操作し易くすることができる。
[変形例]
なお、本発明に係るロック解除部操作機構30,50にあっては、上記した実施形態1,2の構成に限定されるものではなく、適宜変更が加えられて構成されるものであってもよい。
例えば、樹脂板34を可撓ベルト部32に縫い付ける際には、縫い付け方や縫い位置は、適宜の縫い方、縫い位置であって構わない。なお、縫い位置を増やしたり、縫い目の間隔を細かくしたりすることで、姿勢保持部33,53の剛性を高めることができるし、縫い位置を減らしたり、縫い目の間隔を広げたりすることで、姿勢保持部33,53の剛性を低めることもできる。
また、姿勢保持部33,53は、樹脂板34を用いずに、帯状素材に対して多数の縫い目を設けることで形成されるものであってもよいし、例えば、樹脂を帯状素材に対して含浸させる等して形成されるものであってもよい。
また、図12に示すような変形例(第1の変形例)のロック解除部操作機構30Aであってもよい。即ち、ベルト本体31を用いる代わりに、ワイヤ式操作機構31Aを用いてもよい。この場合、可撓ベルト部32の代わりに、可撓ワイヤ部32Aを用いる。可撓ワイヤ部32Aの先端部(後端部分)には、姿勢保持部33Aが取り付けられている。姿勢保持部33Aは、中空筒状に構成されている。可撓ワイヤ部32Aを構成するワイヤは、姿勢保持部33Aの内部を通された状態で、適宜の方法により姿勢保持部33Aの内部から抜けないように固定されている。姿勢保持部33Aの上端部33uAには、該上端部33uAから、さらに先に延びるワイヤを、輪状に形成することにより構成される把持部37Aが設けられている。姿勢保持部33Aの下端部33dA側は、支持パイプ42Aの貫通孔42sA内に引き込まれている。支持パイプ42Aは、貫通孔42sAを備える中空筒状の部材である。支持パイプ42Aの貫通孔42sAの内周は、ワイヤ式操作機構31Aの姿勢保持部33Aの外周よりも大きく形成されており、姿勢保持部33Aが内部を通れるように設定されている。支持パイプ42Aは、シートクッション11の後端部11bに、アーム部42hAを介して取り付けられている。支持パイプ42Aの下端部における貫通孔42sAの周縁部413sAは、第2ガイドバー412の摺接部412sよりも後方の位置で、可撓ワイヤ部32Aを上方から押えて摺接しており、第2ガイドバー412の摺接部412sとともに、可撓ワイヤ部32Aを上下方向から挟んでいる。支持パイプ42Aの下端部では、貫通孔42sAは、把持部37Aが引き操作される際に、可撓ワイヤ部32Aが上方にカーブした状態になるような位置及び/又は角度で開口している。このカーブするコーナー部分は、可撓ワイヤ部32Aがカーブの形状に応じて変形して通過できる曲率で、かつ、姿勢保持部33Aが貫通孔42sAの内壁面と干渉して通過できない程度の曲率に設定されている。これにより、姿勢保持部33Aの下端部33dAは、ベルトガイド部40内まで引き込まれることがなくなる。
また、図13に示すような変形例(第2の変形例)のロック解除部操作機構30Bであってもよい。ロック解除部操作機構30Bは、ロック解除部操作機構30Aを、さらに改造したものである。即ち、ベルトガイド部40の代わりに、ガイドパイプ40Bを用いてもよい。ガイドパイプ40Bは、シートクッション11の下側に設けられ、前後方向に開口する貫通孔41sBを備える中空筒状の部材である。ガイドパイプ40Bの貫通孔41sBには、ワイヤ式操作機構31Aの可撓ワイヤ部32Aが通されている。ガイドパイプ40Bは、可撓ワイヤ部32Aを、水平な状態から、シートバック13の背面に沿って上方に引き出せるようにガイドする。ガイドパイプ40Bは、姿勢保持部33Aが貫通孔41sB内に入り込まないように、支持パイプ42Aとの位置及び/又は角度が調整されていればよい。ガイドパイプ40Bは、支持パイプ42Aと連続している構造であってもよいし、別体であってもよい。
22 ロック解除部
30 ロック解除部操作機構
31 ベルト本体(操作手段)
32 可撓ベルト部(可撓部)
33 姿勢保持部
34 樹脂板
37 把持部
40 ベルトガイド部(ガイド部)
411,412,413 第1〜第3ガイドバー
42 支持バー(支持部)

Claims (6)

  1. ロック機構を備える装置のロック状態を解除するロック解除部を、前記装置から離れた位置で操作するためのロック解除部操作機構であって、
    変形自在に形成されて基端部側が前記ロック解除部に連結されている可撓部と、前記可撓部の先端部側に設けられており、姿勢保持可能な姿勢保持部と、前記姿勢保持部に設けられている把持部と、からなり、引っ張って操作する操作手段と、
    前記可撓部に当接してその引っ張り方向を変更するガイド部と、
    前記姿勢保持部の倒れ込みを防止する支持部とを有しており、
    前記ロック解除部が、前記ロック機構がロック状態になる位置まで、付勢力によって戻される際に、前記可撓部が前記ロック解除部に引っ張られることにより、前記姿勢保持部の下端部が前記支持部に引き込まれて、前記姿勢保持部が露出状態で起立した姿勢に保持されることを特徴とするロック解除部操作機構。
  2. ロック機構を備える装置のロック状態を解除するロック解除部を、前記装置から離れた位置で操作するためのロック解除部操作機構であって、
    変形自在に形成されて基端部側が前記ロック解除部に連結されている可撓部と、前記可撓部の先端部側に設けられており、姿勢保持可能な姿勢保持部と、前記姿勢保持部の一端側と他端側とに設けられている把持部と、からなり、引っ張って操作する操作手段と、
    前記可撓部に当接してその引っ張り方向を変更するガイド部と、
    前記姿勢保持部の倒れ込みを防止する支持部とを有しており、
    前記操作手段の姿勢保持部には、前記二つの把持部の間の途中位置に前記可撓部が接続されており、
    前記ロック解除部が、前記ロック機構がロック状態になる位置まで、付勢力によって戻される際に、前記可撓部が前記ロック解除部に引っ張られることにより、前記姿勢保持部の途中位置が前記ガイド部と前記支持部とにより支持されて、前記姿勢保持部が露出状態で起立した姿勢に保持されることを特徴とするロック解除部操作機構。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のロック解除部操作機構であって、
    前記可撓部は、可撓性のベルトであることを特徴とするロック解除部操作機構。
  4. 請求項3に記載のロック解除部操作機構であって、
    前記姿勢保持部は、前記可撓部と等しい素材に対して樹脂板を縫い付けることにより構成されていることを特徴とするロック解除部操作機構。
  5. 請求項4に記載のロック解除部操作機構であって、
    前記ガイド部は、前記可撓部の引っ張り方向に並べられた複数のガイドバーを備えており、
    前記複数のガイドバーのうちのいくつかが、前記可撓部をベルト面の一方側から押え、残りの前記ガイドバーが、前記可撓部をベルト面の他方側から押えて挟むように構成されており、
    前記支持部は、前記可撓部と前記姿勢保持部の一部とをベルト面の一方側から押えることが可能な構成であり、前記姿勢保持部の一部をベルト面の一方側から押えることで、前記姿勢保持部の姿勢を保持することを特徴とするロック解除部操作機構。
  6. 請求項5に記載のロック解除部操作機構であって、
    前記ガイドバーは、丸棒を略U字形に折り曲げることで、左右のアーム部と、それらのアーム部の先端をつなぐ摺接部とを備えており、
    所定のガイドバーにおける左右のアーム部間に別のガイドバーにおける左右のアーム部が挟まれた状態で、前記所定のガイドバーの摺接部と前記別のガイドバーの摺接部とにより、前記可撓部が一方側と他方側とから押えられていることを特徴とするロック解除部操作機構。
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