JP3233959U - 小型電動車両およびその荷置き部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗車形態から歩行補助車形態への変形操作と連動して展開され、軽量化にも有利な荷置き部を備えた小型電動車両を提供する。【解決手段】車体の固定側フレーム2、22に車幅方向の軸周りに回動可能に支持された可動フレーム71と、前記可動フレームに取付けられたシート7とを備え、前記可動フレームが前記固定側フレームに近接した着座位置にある乗車形態と、前記可動フレームが前記固定側フレームから離れた傾倒位置にある歩行補助車形態とを有する小型電動車両1において、前記可動フレームに連結された第1端部67と、前記固定側フレームに連結された第2端部68とを有し、前記可動フレームの前記着座位置への移動により前記第1端部と前記第2端部の間で折畳まれ、前記可動フレームの前記傾倒位置への移動により前記第1端部と前記第2端部の間に展開される荷置き部6を備える。【選択図】図2

Description

本考案は、小型電動車両に関し、特に、乗車形態と歩行補助車形態を有する小型電動車両の荷置き部に関する。
特許文献1には、使用者が乗車して走行する乗車形態と使用者が手押しで使用するカートまたは歩行補助車形態とを有する小型電動車両が開示されている。この小型電動車両は、シートの後方に倒伏可能に設けられたシートバックを備えている。このシートバックは、乗車形態では背もたれをなす一方、前方に倒伏された状態ではその背面を荷台として利用可能である。
実用新案登録第3230215号公報
上記のようなシートバックは、小型電動車両の変形操作とは別に、背もたれ/荷台の形成操作を必要とすることに加えて、車体フレームに片持ち支持される構造であるため、支持強度を確保して積載面積を拡大すると重量が増加する課題があった。
本考案は、従来技術の上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、乗車形態から歩行補助車形態への変形操作と連動して展開され、軽量化にも有利な荷置き部を備えた小型電動車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案は、
車体の固定側フレーム(2、22)に車幅方向の軸周りに回動可能に支持された可動フレーム(71)と、
前記可動フレームに取付けられたシート(7)と、を備え、
前記可動フレームが前記固定側フレームに近接した着座位置にある乗車形態と、
前記可動フレームが前記固定側フレームから離れた傾倒位置にある歩行補助車形態と、
を有する小型電動車両(1)において、
前記可動フレームに連結された第1端部(67)と、前記固定側フレームに連結された第2端部(68)とを有し、前記可動フレーム(71)の前記着座位置への移動により前記第1端部(67)と前記第2端部(68)の間で折畳まれ、前記可動フレームの(71)前記傾倒位置への移動により前記第1端部と前記第2端部の間に展開される荷置き部(6)を備えることを特徴とする。
本考案に係る小型電動車両は、上記のように構成されているので、乗車形態から歩行補助車形態への変形操作に連動して荷置き部が展開され、歩行補助車形態から乗車形態への変形操作に連動して荷置き部が折畳まれるので、別途荷置き部の形成操作を行う必要がないうえ、荷置き部として展開された状態で第1端部と第2端部、前後両側で支持されるので、支持強度を確保しつつ積載面積を広く確保でき、軽量化にも有利である。
本考案の好適な態様では、前記荷置き部(6)は、前記第1端部(67)と前記第2端部(68)の間に延びる可撓性部材(60,61,62)で構成されている。
この構成により、荷置き部がそれ自体により折畳み可能となるため、機械的な折畳み構造が不要となり、構造の簡素化および軽量化に一層有利である。特に、可撓性部材としてネット部材のような柔軟な部材を用いることで、他の部材との干渉を考慮する必要が実質的になくなり、折畳みスペースが殆ど不要になる利点もある。また、荷物に対する走行時の衝撃や振動の伝達を緩和吸収でき、荷物の形状に合わせて変形できるので、荷物に対する保護および保持機能の点でも有利である。
本考案の好適な態様では、前記荷置き部(6)の前記第1端部(67)に、前記乗車形態で前記シート(7)に着座した利用者の腰部を前記可動フレーム(71,71a)に対して緩衝するクッション部材(65)を備える。
この構成により、可動フレームに対する荷置き部の連結部(第1端部)をクッション部材の取付け構造に兼用でき、簡素な構造により所望の位置に緩衝効果が得られる利点がある。
本考案の好適な態様では、前記荷置き部(6)を構成する前記可撓性部材は、車幅方向の両側部に沿って車両前後方向に延びる両側帯状部材(61)と、車幅方向の中央部に沿って車両前後方向に延びる少なくとも1つの中央帯状部材(62)と、前記中央帯状部材を介して前記両側帯状部材の間に張設されたネット部材(60)と、を備え、前記中央帯状部材(62)は前記両側帯状部材(61)よりも長く、前記第1端部と前記第2端部の間に展開された状態で、前記両側部に対して中央部が低くなる。
この構成により、ネット部材の過度の伸びや変形が帯状部材で制限され、かつ、相対的に長く低い位置に展張される中央帯状部材が荷置き部の底部支持構造として機能し、相対的に短く高い位置に展張される両側帯状部材が荷置き部の側壁として機能し、荷物に対する安定的な支持が得られ、上述した荷物に対する保護および保持機能の点で一層有利である。
本考案の好適な態様では、前記第2端部(68)における前記両側帯状部材(61)の端部(61b)は、該端部の車幅方向内側と車幅方向外側とでそれぞれ前記第2端部(68)に連結され、かつ、前記外側の連結部(64d)は、前記内側の連結部(64e)の上方を跨ぎ、前記内側の連結部よりも車幅方向内側に連結される折返し部(64c)を介して連結され、前記折返し部(64c)の車幅方向の長さが、その連結地点(64d)から前記内側の連結部(64e)までの長さに前記両側帯状部材(61)の前記端部(61b)の幅を加えた長さより短い。
この構成により、荷置き部が展開された状態で、第2端部における両側帯状部材の端部の車幅方向外側が、折返し部によって車幅方向中央側に引張されて立ち上がることにより、車両前後方向の後方の第2端部側において両側帯状部材の荷置き部側壁としての機能が高まり、荷物を側方および後方から保持でき、有利である。
本考案の好適な態様では、前記荷置き部(6)は、前記第1端部(67)において前記可動フレーム(71,71a)に着脱可能に連結され、前記第2端部(68)において前記固定側フレーム(2,22a)に着脱可能に連結されている。
この構成により、荷置き部が着脱可能になるので、荷置き部のみ取り外してクリーニングできるとともに、破損または経年劣化した場合に容易かつ安価に部品交換できる利点がある。
本考案の好適な態様では、前記車体(2)は、前輪(5)を有する前側ベース(25)と後輪(4)を有する後側ベース(24)を含み、前記後側ベース(24)に前記固定側フレーム(22)が立設され、前記前側ベース(25)は、前記後側ベース(24)に対して車両前後方向に摺動可能に連結され、かつ、前記可動フレーム(71)の前記回動支持部(7a)を越えて延びる脚部(71b)に回動かつ摺動可能に連結されることで、前記可動フレーム(71)の前記着座位置への移動により前方に摺動し、前記可動フレーム(71)の前記傾倒位置への移動により後方に摺動するように構成されており、前記固定側フレーム(22)の前側に延出して前記乗車形態の操作部(8)が設けられ、前記固定側フレーム(22)の後側上部(22a)から前記歩行補助車形態の操作部(3)が立設されており、前記可動フレームの上部(71a)に前記荷置き部(6)の前記第1端部(67)が連結され、前記固定側フレームの前記後側上部(22a)に前記荷置き部(6)の前記第2端部(68)が連結されている。
この構成により、可動フレームの傾倒位置への移動に機構的に連動して歩行補助車形態ではホイールベースが短縮され、車両の取り回しが容易になり、可動フレームの着座位置への移動に機構的に連動して乗車形態ではホイールベースが伸長され、車両の走行安定性が向上する。このような変形操作に連動した荷置き部の展開/折畳みの抵抗が小さく、車両の変形操作に係る操作性への影響が殆どなく、かつ、歩行補助車形態における操作部の前下方の好適な位置に荷置き部を展開でき、この歩行補助車形態における可動フレームの配置は荷置き部の支持構造としても好適である。
本考案実施形態に係る小型電動車両の乗車形態で荷置き部が折畳まれた状態を示す側面図である。 本考案実施形態に係る小型電動車両の歩行補助車形態で荷置き部が展開された状態を示す側面図である。 図2のA−A断面図であり、歩行補助車形態の操作部を仮想化した状態を示す平面図である。 荷置き部の展開状態を示す平面図(a)および側面図(b)である。 荷置き部の後側連結部(第2端部)の側部を後方から見た斜視図である。
以下、本考案の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(基本構造)
図1において、本考案実施形態に係る小型電動車両1は、移動ベース21(下部走行体)およびその後部(後側ベース24)に立設された上部フレーム22からなる車体2を備えており、図1に実線で示される乗車形態(1)と、図2に示される歩行補助車形態(1′)とで利用可能である。
移動ベース21は、左右の駆動輪4(後輪)および上部フレーム22が設けられた後側ベース24(本体部)と、左右の従動輪5(前輪)が設けられた前側ベース25を備え、前側ベース25は、後側ベース24の前側に前後方向に摺動可能に連結されており、移動ベース21はホイールベースが伸縮可能に構成されている。
左右の駆動輪4は、後側ベース24に搭載された左右のモータユニット40(40L,40R)により独立して駆動される。左右の従動輪5は、接地部に周方向の軸周りに回転可能な多数のローラ50を備えた自在輪(オムニホイール、全方位車輪)で構成されており、小型電動車両1は、左右のモータユニット40L,40Rの制御のみで操舵および制駆動が可能になっている。
上部フレーム22は、後側ベース24の左右両側部から上方に立設された左右一対の側部フレームの上端が車幅方向に延びる水平部22aで連結された逆U字状もしくは門形状をなし、水平部22aの車幅方向中央の結合部23には、リアハンドル3のステム31の下端部が剛結合されている。
リアハンドル3は、ステム31の上端との接続部32から左右に延出した一対の把持部を有するTバー形状をなしている。リアハンドル3の左右の把持部30には、利用者(または介助者)が把持している状態(ハンズオン)を検知する把持センサが設けられ、利用者自身が歩行補助車形態(1′)で使用する場合、および、利用者をシート7に着座させた状態で介助者などが小型電動車両を操縦する場合の操作部となる。なお、リアハンドル3の中央の接続部32の前部には、乗車形態(1)において利用者の背もたれとなるシートバック36が設けられている。
上部フレーム22(側部フレーム)の高さ方向中間の屈曲部には、アームレスト82のサポートフレーム81の基部が固定されている。図1および図2において奥側となる右側のアームレスト82の前端部には乗車形態操作部8を構成するジョイスティック83が設けられ、図1および図2において手前側となる左側のアームレスト82の前端部には同形状の把持部の上面に表示部80が設けられている。
上部フレーム22(側部フレーム)の屈曲部から前方に突出した枢支部27には、シート7(シートクッション)の支持構造となる可動フレーム71が、車幅方向の軸7aで枢支される一方、可動フレーム71の下端は、連結部7b(スロット)を介して前側ベース25(ピン)に回動可能かつ摺動可能に連結されている。
上記構成により、図1に実線で示される乗車形態(1)から、着座位置にあるシート7を、図中2点鎖線で示されるように前下方に回動させて折畳み位置(7′)に移動させると、それに連動して前側ベース25が後方にスライドし、移動ベース21が短縮され、図2に示されるように、利用者がリアハンドル3を把持して起立歩行しながら操作できる歩行補助車形態(1′)となる。
逆に、歩行補助車形態(1′)から、折畳み位置にあるシート(7′)を後上方に回動させて着座位置7に移動させると、前側ベース25が前方にスライドし、移動ベース21が伸長され乗車形態(1)となる。この状態で、トレイ24bの前方に移動した前側ベース25の上面25bは、搭乗者のフットレストとして利用可能になる。
なお、移動ベース21の内部には、前側ベース25を伸長位置および短縮位置のそれぞれにおいてロックするロック機構(スプリングなどの付勢部材で付勢されたロックピンなど)が設けられるとともに、各位置でのロック状態を検知する車両状態検知センサ(メカニカルスイッチなど)が付設されている。さらに、伸長位置および短縮位置のそれぞれにおいて中間位置方向(解除方向)に付勢する付勢部材(スプリングなど)が設けられ、可動フレーム71の上端の水平部71aには、ロック機構とボーデンケーブルを介して連結された解除タグ26が設けられている。
これにより、伸長位置および短縮位置のそれぞれにおいて解除タグ26を引いてロック機構を解除すると、付勢部材の付勢により車体2は中間位置となり、この状態から、付勢部材の付勢に抗してシート7(可動フレーム71)を中間位置から前方/後方に回動すると、前側ベース25の伸長位置/短縮位置でロック機構がロックされるように構成されている。
(荷置き部構造)
以上のような基本構造を有する小型電動車両1は、図1〜図3に示されるように、乗車形態(1)では折畳まれ、歩行補助車形態(1′)において展開され利用可能となる荷置き部6を備えている。以下、荷置き部6の構造について説明する。
荷置き部6は、図3〜図4に示されるように、略四角形のネット部材60と、その周囲および中央部に配置された帯状部材(61,62,63,64)から主に構成され、荷置き部6の前側に可動フレーム71(水平部71a)との連結部を構成する第1端部67が延設され、後側に上部フレーム22(水平部22a)との連結部を構成する左右一対の第2端部68,68が延設されている。
ネット部材60は、物品を支持しうる所定の強度と柔軟性(可撓性)を有するネット材、例えばラッセル網を好適に用いることができるが、他の無結節網や有結節網などを使用することもできる。ネット部材60の両側縁部は側部帯状部材61に接合され、ネット部材60の前縁部は前部帯状部材63に接合され、ネット部材60の後縁部は後部帯状部材64に接合されている。さらに、ネット部材60の中央部には2本の中央帯状部材62が網目に挿通された状態で延設され、それらの前端は前部帯状部材63に接合され、後端は後部帯状部材64に接合されている。
これらの帯状部材61,62,63,64は、物品を支持しうる所定の引張強度と可撓性を有するテープ状素材、例えば、ウエビングテープを好適に用いることができるが、他のテープ状素材、テープ状布材、帯状複合材料、あるいは幅と厚さが同等の紐状素材を使用することもできる。本実施形態では、ネット部材60の縁部に沿って配置された帯状部材61,63,64は、それぞれの長手方向中央の軸(折線)に沿って二つ折りしてネット部材60の縁部を挟み、折り重ねた縁部が縫合されることで、ネット部材60の縁部に沿って縫着されている。
前部帯状部材63、後部帯状部材64には、ネット部材60の縁部と共に、側部帯状部材61の前端61a、後端61b、および、中央帯状部材62の前端、後端がそれぞれ縫合されている。このような縫合状態で、中央帯状部材62の前後端間の長さは、側部帯状部材61の前後端間の長さよりも少し長くなるように寸法決めされている。なお、上記各帯状部材61,62,63,64の接合は、縫合以外の手段、例えば、接着やリベット止めなどによってなされても良い。
荷置き部6の前側に延設された第1端部67は、左右両側が裏面側に折り返されることで、裏面側の一部(中央部、表側にスリット69が設けられている領域)を除いて表裏2重の側地で構成され、表裏側地が周縁部で縫合されるとともに、表裏側地の中間に裏側からアクセス可能な袋形状部66が形成されており、後縁部67aが荷置き部6の前部帯状部材63に縫合されることで、荷置き部6と一体化されている。
袋形状部66には、クッション部材65が収容され、小型電動車両1の乗車形態でシート7に着座した利用者の腰部を可動フレーム71の水平部71aに対して緩衝するクッションを構成している。クッション部材65が収容される領域の前側では、第1端部67を構成する表裏側地が縫合されている。袋形状部66の裏面側開口領域の上方に位置した表面側には、解除タグ26を挿通するためのスリット69が設けられている。このスリット69の位置に対応して、クッション部材65にもスリットが形成されており、解除タグ26は、クッション部材65のスリットとスリット69に挿通され、可動フレーム71の上部に操作可能に露出している。
第1端部67の前縁部に沿って両側部と中央部の3箇所の係合部材(スナップボタン、ホック)67bが設けられ、第1端部67の後縁部67aの対応位置に前記係合部材67bに係合する3箇所の係合部材67cが設けられており、第1端部67を可動フレーム71の水平部71aに巻き付けた状態で、これらの係合部材67b,67cを係合することで、荷置き部6の第1端部67は、可動フレーム71の水平部71aに着脱可能に連結される。
一方、荷置き部6の後側に延設された左右一対の第2端部68は、基端部68aが荷置き部6の後部帯状部材64に縫合されることで、荷置き部6と一体化されている。また、それぞれの第2端部68の後縁部に隣接して左右2箇所の係合部材(スナップボタン、ホック)68bが設けられ、第2端部68の基端部68aの対応位置に前記係合部材68bに係合する2箇所の係合部材68cが設けられており、第2端部68を上部フレーム22の水平部22aに巻き付けた状態で係合部材68b,68cを係合することで、荷置き部6の第2端部68は、上部フレーム22の水平部22aに着脱可能に連結される。
上記のような第1端部67および第2端部68の構成により、荷置き部6が車体2側に対して着脱可能となるので、荷置き部6(67,68)のみ取り外してクリーニングできるとともに、破損または経年劣化した場合に容易かつ安価に部品交換できる。なお、第1端部67および第2端部68の係合手段は、スナップボタン、ホック以外のファスナー、フック、バックル(ベルト)など、他の係合部材とすることもできる。
以上述べたような荷置き部6は、図1に6′で示されるように、小型電動車両1は乗車形態(1)にある場合は、上部フレーム22と、上部フレーム22に近接した可動フレーム71との間に折畳まれた状態で垂下している。この状態で、荷置き部6′は、シート7の下方に位置した後側ベース24やトレイ24bに荷物を積載する場合には、荷物に沿って変形できるので、荷置き部6は実質的に折畳みスペースがゼロと言える。
また、上記のような乗車形態(1)では、可動フレーム71の水平部71aに連結されている荷置き部6の第1端部67のクッション部材65が、シート7に着座した利用者の腰部に対するクッション(66)として機能する。換言すれば、荷置き部6の連結部(第1端部67)がクッションの取付け手段を兼ねており、別途取付け手段が不要である。
上記のような乗車形態(1)から、解除タグ26を引いて車体2内部のロック機構を解除し、可動フレーム71を前方に回動して、図2に示すように、歩行補助車形態(1′)とすると、この操作に連動して荷置き部6が展開され、可動フレーム71(水平部71a)と上部フレーム22(水平部22a)との間に荷置き部6が形成され、歩行補助車形態(1′)での走行時に荷置き部6を荷物(図中2点鎖線で示されるようなカバン、ショッピングケースなど)の積載スペースとして利用可能となる。
上記のように展開された荷置き部6は、可動フレーム71(水平部71a)と上部フレーム22(水平部22a)との間に展張される左右両側の側部帯状部材61に対して、2本の中央帯状部材62は長さの相対的な余剰分によって、可動フレーム71(水平部71a)と上部フレーム22(水平部22a)との間に相対的に低い位置に展開される。
このような荷置き部6に荷物を載置すると、2本の中央帯状部材62によってネット部材60の伸びが制限され、荷物の下部が支持され、中央帯状部材62よりも相対的に高い位置に展張される側部帯状部材61とそこに連結されたネット部材60の側部によって荷物が側方から支持されるので、荷物の重さや形状に拘わらず、安定的な荷物の保護および保持機能が得られる。
なお、図示例では、歩行補助車形態(1′)において、上部フレーム22の水平部22aよりも可動フレーム71の水平部71aがやや高位置にあるので、荷置き部6は、やや後方に傾斜している。また、荷置き部6の後方にはリアハンドル3のステム31が立設されているため、荷置き部6にショッピングケースのような比較的大きな荷物を積載した場合は、ステム31によって荷物の後部が規制され、可動フレーム71の水平部71aで荷物の底部が支持されることで、大きな荷物(ショッピングケース)は荷置き部6の自然状態での傾斜以上に後方に傾斜した状態で支持される。
したがって、荷物の大小に拘わらず、荷置き部6の後部寄りで荷物が支持される傾向がある。そこで、荷置き部6の後側部における荷物の保持機能を向上するために、本実施形態では、以下に述べるような後側部構造を採用している。
(荷置き部の後側部構造)
本実施形態において、荷置き部6の後部帯状部材64は、図5に示されるように、第2端部68の基端部68bとの縫合部を越えて車幅方向側方に延出した延出部(64b,64c)の基部64bで側部帯状部材61の後端61bと縫合されており、さらに、後端61bとの縫合部(64b)を越えた後部帯状部材64の延出部は、ループを形成するように車幅方向の中央側に折り返され、折返し部64cの先端部(64d)で、第2端部68と共に後部帯状部材64に縫合されている。
すなわち、側部帯状部材61の後端61bは、その車幅方向内側の連結部(64e)と車幅方向外側の連結部(64c,64d)とでそれぞれ第2端部68に連結され、かつ、外側の連結部64dは、内側連結部64eの上方を跨ぎ、それより車幅方向内側の連結部64dに折返し部64cを介して連結されているが、ここで、折返し部64cの車幅方向の長さは、その連結地点(64d)から内側連結部64eまでの長さに側部帯状部材61の後端61bの幅を加えた長さより短い。
この構成により、図5あるいは図4(b)に示すように、荷置き部6が展開された状態では、第2端部68における側部帯状部材61の後端61bの車幅方向外側が、折返し部64cによって車幅方向中央側に引張されて立ち上がるので、荷置き部6の車両前後方向後方側において側部帯状部材61が荷置き部6の側壁として機能させることができる。
以上、本考案の実施の形態について述べたが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の技術的思想に基づいてさらに各種の変形および変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、荷置き部6が、第1端部(67)と前記第2端部(68)の間に延びる可撓性部材(60,61,62)で構成されている形態について述べたが、前後方向の中間部で折畳み可能に連結された2つまたはそれ以上の非可撓性部分(剛性部分)を含んで荷置き部を構成することもできる。
1 小型電動車両
2 車体
3 リアハンドル(歩行補助車形態操作部)
4 駆動輪(後輪)
5 従動輪(自在輪、前輪)
6 荷置き部
7 シート
8 乗車形態操作部
21 移動ベース
22 上部フレーム(固定側フレーム)
24 後側ベース
25 前側ベース
26 解除タグ
30 把持部
40(40L,40R) モータユニット
60 ネット部材
61 側部帯状部材
62 中央帯状部材
63 前部帯状部材
64 後部帯状部材
65 クッション部材
66 袋形状部
67 第1端部(連結部)
68 第2端部(連結部)
69 スリット
71 可動フレーム
80 表示部
82 アームレスト
83 ジョイスティック(乗車形態操作部)

Claims (9)

  1. 車体の固定側フレームに車幅方向の軸周りに回動可能に支持された可動フレームと、前記可動フレームに取付けられたシートと、を備え、前記可動フレームが前記固定側フレームに近接した着座位置にある乗車形態と、前記可動フレームが前記固定側フレームから離れた傾倒位置にある歩行補助車形態と、を有する小型電動車両において、
    前記可動フレームに連結された第1端部と、前記固定側フレームに連結された第2端部とを有し、前記可動フレームの前記着座位置への移動により前記第1端部と前記第2端部の間で折畳まれ、前記可動フレームの前記傾倒位置への移動により前記第1端部と前記第2端部の間に展開される荷置き部を備えることを特徴とする小型電動車両。
  2. 前記荷置き部は、前記第1端部と前記第2端部の間に延びる可撓性部材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の小型電動車両。
  3. 前記荷置き部の前記第1端部に、前記乗車形態で前記シートに着座した利用者の腰部を前記可動フレームに対して緩衝するクッション部材を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の小型電動車両。
  4. 前記荷置き部を構成する前記可撓性部材は、車幅方向の両側部に沿って車両前後方向に延びる両側帯状部材と、車幅方向の中央部に沿って車両前後方向に延びる少なくとも1つの中央帯状部材と、前記中央帯状部材を介して前記両側帯状部材の間に張設されたネット部材と、を備え、前記中央帯状部材は前記両側帯状部材よりも長く、前記第1端部と前記第2端部の間に展開された状態で、前記両側部に対して中央部が低くなることを特徴とする請求項2に記載の小型電動車両。
  5. 前記第2端部における前記両側帯状部材の端部は、該端部の車幅方向内側と車幅方向外側とでそれぞれ前記第2端部に連結され、かつ、前記外側の連結部は、前記内側の連結部の上方を跨ぎ、前記内側の連結部よりも車幅方向内側に連結される折返し部を介して連結され、前記折返し部の車幅方向の長さが、その連結地点から前記内側の連結部までの長さに前記両側帯状部材の前記端部の幅を加えた長さより短いことを特徴とする請求項4に記載の小型電動車両。
  6. 前記荷置き部は、前記第1端部において前記可動フレームに着脱可能に連結され、前記第2端部において前記固定側フレームに着脱可能に連結されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の小型電動車両。
  7. 前記車体は、前輪を有する前側ベースと後輪を有する後側ベースを含み、前記後側ベースに前記固定側フレームが立設され、前記前側ベースは、前記後側ベースに対して車両前後方向に摺動可能に連結され、かつ、前記可動フレームの前記回動支持部を越えて延びる脚部に回動かつ摺動可能に連結されることで、前記可動フレームの前記着座位置への移動により前方に摺動し、前記可動フレームの前記傾倒位置への移動により後方に摺動するように構成されており、前記固定側フレームの前側に延出して前記乗車形態の操作部が設けられ、前記固定側フレームの後側上部から前記歩行補助車形態の操作部が立設されており、前記可動フレームの上部に前記荷置き部の前記第1端部が連結され、前記固定側フレームの前記後側上部に前記荷置き部の前記第2端部が連結されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の小型電動車両。
  8. 車体の固定側フレームに車幅方向の軸周りに回動可能に支持された可動フレームと、前記可動フレームに取付けられたシートと、を備え、前記可動フレームが前記固定側フレームに近接した着座位置にある乗車形態と、前記可動フレームが前記固定側フレームから離れた傾倒位置にある歩行補助車形態と、を有する小型電動車両に着脱可能に取付けて利用される荷置き部材であって、
    前記可動フレームに着脱可能に連結される第1端部と、前記固定側フレームに着脱可能に連結される第2端部と、前記第1端部と前記第2端部の間に延びる可撓性部材からなる荷置き部であって、前記可動フレームの前記着座位置への移動により前記第1端部と前記第2端部の間で折畳まれ、前記可動フレームの前記傾倒位置への移動により前記第1端部と前記第2端部の間に展開されるように構成された荷置き部と、を備えることを特徴とする荷置き部材。
  9. 前記荷置き部は、ネット部材と、前記ネット部材の両側部に沿って前記第1端部と前記第2端部の間に延びる両側帯状部材と、それらの間で前記第1端部と前記第2端部の間に延びる少なくとも1つの中央帯状部材と、を備え、前記中央帯状部材は前記両側帯状部材よりも長いことを特徴とする請求項8に記載の荷置き部材。
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