JP6145834B2 - シュリンクラベル付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器にシュリンクラベルが装着されたシュリンクラベル付き容器に関する。
筒状のシュリンクラベルを熱収縮させて容器に装着する場合、その熱収縮時にシュリンクラベルが軸線方向に位置ずれすることがある。特に容器の側壁部が底部に向かって先細り形状となっている場合には、その容器を天地逆さまにしてシュリンクラベルを上方から被せて熱収縮させる際に、シュリンクラベルが容器の底部に向かって上方に位置ずれしやすいのである。
かかるシュリンクラベルの位置ずれを防止するために、予めシュリンクラベルの内面に感熱接着剤が塗布される。該感熱接着剤が熱収縮工程の早い段階で活性化することによりシュリンクラベルが容器に接着され、これによってシュリンクラベルが容器の所定の位置に装着される。例えば下記特許文献1においてはシュリンクラベルの内面に上端から下端まで軸線方向に帯状に延びる接着部を設けている。このように感熱接着剤からなる接着部をシュリンクラベルの内面に設けておくことにより熱収縮時のシュリンクラベルの位置ずれが防止される。しかしながら、接着部の面積が大きくなり過ぎると、容器に被せる前に扁平状に折り畳まれている状態でブロッキングが生じやすいという問題がある。
一方、上述したようなテーパ状の側壁部に装着するシュリンクラベルとしては、下記特許文献2のようにシュリンクラベルの内面上端部に接着部を形成することが有効である。このようにシュリンクラベルの内面上端部に接着部を形成すれば、熱収縮の早い段階においてシュリンクラベルの上端部が容器の側壁部の上端部に接着することからその軸線方向の位置ずれが防止されることになり、また、接着部の面積も過度に大きくならずに済むことからブロッキングも発生しにくくなる。
ところで、テーパ状の側壁部の上部に上側に対して下側が小さくなる段差部が周設された容器がある。即ち、段差部によって側壁部が上段側壁部と下段側壁部とに上下に区画され、下段側壁部は、上段側壁部に対して小さく、そして、底部に向かって先細りの形状となっている。このような容器の側壁部の略全体に、上述したような内面上端部に接着部が形成されたシュリンクラベルを装着すると、内面の接着部によってシュリンクラベルの上端部が上段側壁部に接着され、熱収縮時におけるシュリンクラベルの位置ずれが防止される。しかしながら、側壁部に段差部が形成されているため、該段差部においてシュリンクラベルが容器の側壁部から浮き上がった状態となりやすい。即ち、シュリンクラベルが段差部に完全に追従して収縮、密着せずに、段差部の下側において、シュリンクラベルの内面と容器の下段側壁部との間に空隙が生じることになる。また、シュリンクラベルの熱収縮工程の後に容器自体も冷えて僅かに縮むので、接着部によって接着されていない領域である下段側壁部においてはシュリンクラベルが容器から浮き上がりやすく、その結果、シュリンクラベルが容器の下段側壁部に対して周方向に位置ずれしやすくなる。
実開昭64−15270号公報 特許第4601139号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、側壁部に段差部を有する容器にシュリンクラベルを装着する場合において、感熱接着剤の塗布面積を過度に大きくすることなく、熱収縮時におけるシュリンクラベルの軸線方向の位置ずれを防止すると共に熱収縮後におけるシュリンクラベルの周方向の位置ずれを防止することができるシュリンクラベル付き容器を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係るシュリンクラベル付き容器は、壁部の上端から所定高さ下側の位置に段差部が周設され、該段差部によって側壁部が上段側壁部と該上段側壁部よりも小さ下段側壁部とに区画された容器と、段差部を覆うようにして容器の側壁部の略全体に装着され、感熱接着剤からなる接着部によって容器の側壁部に接着されたシュリンクラベルとを備えたシュリンクラベル付き容器であって、前記接着部は、上段側壁部にシュリンクラベルを接着するための上段接着部と、下段側壁部の上半分の領域にシュリンクラベルを接着するための下段接着部とから構成されており、シュリンクラベルは、下段側壁部の下半分の領域には接着されずに、上段側壁部と下段側壁部の上半分の領域のみに接着されていることを特徴とする。尚、「段差部から近距離で離れた下段側壁部の位置」とは、下段側壁部の全高のうち上半分の領域内の位置であり、好ましくは、上段側壁部を含めた側壁部の全高のうちの上半分の領域内の位置であり、特に好ましくは段差部からの距離が3mm〜20mmの範囲内の位置である。
該構成のシュリンクラベル付き容器にあっては、シュリンクラベルの上部のみを側壁部に接着するように接着部が構成されているので、シュリンクラベルの軸線方向の全長に亘って接着するように接着部が構成されている場合に比して感熱接着剤の塗布面積が小さい。また、容器の側壁部に段差部が形成されていてその下段側壁部が容器の底部に向けて先細り形状なっていても、上段接着部によってシュリンクラベルが容器の上段側壁部に接着されているので、熱収縮時にシュリンクラベルが容器の底部に向かって軸線方向に位置ずれすることが防止される。そして、段差部から近距離で離れた下段側壁部の位置にシュリンクラベルが下段接着部によって接着されているので、熱収縮後においてシュリンクラベルが下段側壁部から浮き上がりにくく、その周方向の位置ずれが防止される。段差部から離れない直下の位置においては段差部の影響によって熱収縮時に確実にシュリンクラベルを下段側壁部に接着させることが難しい。これに対して段差部から近距離で離れた位置に下段接着部を設けると段差部の影響を受けにくくなってその位置においてシュリンクラベルが熱収縮時に確実に下段側壁部に接着される。
特に、上段接着部と下段接着部とが互いに上下に分離独立して形成され、下段接着部の面積は上段接着部の面積よりも小さいことが好ましい。上段接着部と下段接着部とを一体的に形成することも可能であるが、上述したように段差部の直下では熱収縮時にシュリンクラベルが接着されにくい。従って、段差部の直下には接着部を設けずにその上下にそれぞれ上段接着部と下段接着部とを分けて配置することにより、感熱接着剤の塗布面積も減少できてブロッキングの発生をより一層防止することができる。
以上のように、本発明に係るシュリンクラベル付き容器及びシュリンクラベルにあっては、シュリンクラベルの上部のみを側壁部に接着するように接着部が構成されているので、感熱接着剤の塗布面積が過度に大きくならずに済む。また、熱収縮時におけるシュリンクラベルの軸線方向の位置ずれを上段接着部によって防止することでき、熱収縮後におけるシュリンクラベルの周方向の位置ずれを上段接着部及び下段接着部によって防止することができる。
本発明の一実施形態におけるシュリンクラベル付き容器を示す正面図。 同シュリンクラベル付き容器の要部を示す部分断面図。 同シュリンクラベル付き容器に使用されているシュリンクラベルの展開状態を内面側から見た図。 同シュリンクラベル付き容器に使用されているシュリンクラベルの正面図。 (a)は図4のP−P断面図、(b)は図4のQ−Q断面図。 本発明の他の実施形態におけるシュリンクラベルの展開状態を内面側から見た図。 本発明の他の実施形態におけるシュリンクラベルの展開状態を内面側から見た図。
以下、本発明の一実施形態に係るシュリンクラベル付き容器について図1〜図5を参酌しつつ説明する。図1に示すシュリンクラベル付き容器は、容器1の側壁部11に筒状のシュリンクラベル2が装着されたものである。尚、図1ではシュリンクラベル2を二点鎖線で示している。
容器1は、上端が開口した有底筒状のいわゆるカップ状のものであって、底部10と、該底部10の周縁から上方に向けて立ち上がった側壁部11と、該側壁部11の上端に外側に向けて略水平に突設されたフランジ部12とを備えている。本実施形態において容器1は横断面視円形であるが、横断面視楕円形や角形(矩形、多角形)であってもよい。
底部10は、その中央に内面凸、外面凹となるドーム状の上げ底部10aを有し、その下面周縁部には平坦面10bが設けられている。側壁部11は全体として上端開口に向けて上広がり形状となっており、その上端から所定高さ下側の位置には段差部15が周設されている。該段差部15によって側壁部11は上下に区画されている。即ち、側壁部11は、段差部15よりも上側の領域である上段側壁部13と、段差部15よりも下側の領域である下段側壁部14とに区画されている。段差部15は底部10と平行であって全周に亘って形成されており、その段差の寸法は例えば1.5mm〜4mmであって容器1が円筒状の場合においてはその段差の寸法は上段側壁部13と下段側壁部14の上端との半径差となる。
下段側壁部14は、底部10の周縁から上方に向けて傾斜しつつ延びたテーパ形状であり、従って、下段側壁部14は底部10に向かって縮径する先細りの形状で、換言すれば、段差部15に向かって徐々に拡径する上広がりの形状である。但し、下段側壁部14の傾斜勾配は数度程度である。該下段側壁部14は側壁部11の大部分の領域を占めており、側壁部11の全高のうち下側の約70%〜90%を構成している。
上段側壁部13は、外側に向かう段差部15を介して下段側壁部14の上側に延設されている。即ち、上段側壁部13は下段側壁部14よりも大径であって、その上下方向の寸法は下段側壁部14よりも小さく周方向に長い帯状である。下段側壁部14が上広がりのテーパ形状である一方、上段側壁部13は段差部15から略直立に起立したストレート形状である。更に、上段側壁部13の高さ方向中央部には周方向に沿って横溝16が全周に亘って形成されている。
尚、フランジ部12の上面にはヒートシールにより蓋体が接着されたり、フランジ部12に嵌合する蓋体が設けられたりする。このような容器1は各種の合成樹脂から射出成形によって形成されるが、ブロー成形やシート成形によって形成されてもよい。
かかる容器1の側壁部11の略全体を覆うようにシュリンクラベル2が装着されている。該シュリンクラベル2の上端2aは容器1のフランジ部12の直下に位置している。図1及び図2においては、シュリンクラベル2の上端2aが容器1のフランジ部12に当接した状態を示しているが、シュリンクラベル2の上端2aがフランジ部12から下側に若干離れていてもよい。また、シュリンクラベル2の下端2bは容器1の底部10の外側に位置している。つまり、シュリンクラベル2の下端2b側所定領域は容器1の底部10まで回り込んでいて、その下面周縁部の平坦面10bの全体あるいは外側部分を覆っている。容器1の底部10の下面中央部に位置する上げ底部10aはシュリンクラベル2で覆われておらず、そこには円形の未被覆部が存在する。但し、容器1の底部10の略全体がシュリンクラベル2で覆われていてもよい。
シュリンクラベル2は、外側から順に、基材フィルム、表示印刷層、保護層、感熱接着剤層を備えて構成されていることが好ましい。即ち、シュリンクラベル2はいわゆる裏印刷の構成とすることが好ましく、従って、基材フィルムは少なくとも内側の表示印刷層を外側から視認できる程度に透明であることが好ましい。該基材フィルムとしては、例えばポリエステル系のフィルムやポリスチレン系のフィルム、ポリオレフィン系のフィルム等、各種の熱収縮性フィルムが使用でき、単層のものの他、多層のものであってよく、主として周方向に収縮する一軸延伸フィルムを使用できるが、軸線方向にも収縮する二軸延伸フィルムであってもよい。また、基材フィルムの周方向の熱収縮率は、90℃の温水に10秒間浸漬したときに20〜80%であることが好ましく、30〜80%であることが特に好ましい。但し、基材フィルムの外面に表示印刷層を形成した、いわゆる表印刷の構成としてもよく、その場合には、基材フィルムは乳白フィルム等の有色フィルムであってよい。
裏印刷の場合、表示印刷層は、文字やデザイン等を印刷した層であって、例えばグラビア印刷によって形成され、アクリル系のインキが使用されるが、ウレタン系のもの等、各種のグラビアインキが使用できる。また、インキには顔料が含まれていても含まれていなくてもよく、また、UV硬化型のインキでもよい。
保護層は、白ベタ印刷層やメジウム印刷層である。これらの印刷層も例えばグラビア印刷によって形成される。白ベタ印刷層は、表示印刷層に対する背景となる層であって、例えば、二酸化チタン等の白色顔料が配合された白色インキからなる一層あるいは二層以上の層から構成される。メジウム印刷層は着色剤を含まない透明な層である。
尚、必要に応じてシュリンクラベル2を、外側から順に、基材フィルム、表示印刷層、水性インキ層、感熱接着剤層を備えた構成とすることができる。該水性インキ層は、白色でもよいし無色でもよい。水性インキ層は、感熱接着剤、特にディレードタック型接着剤の付着を良好なものとすると共に、常温下における粘着性の発現を抑制するためのものであり、その一例としては、アルカリ可溶性アクリル系樹脂等の水性インキ用樹脂と顔料等の添加剤と溶剤としての水とを混練したものが挙げられるが、溶剤にアルコール等の水混和性有機溶剤を含有させてもよい。更に、必要に応じてシュリンクラベル2を、外側から順に、基材フィルム、表示印刷層、白ベタ印刷層やメジウム印刷層からなる保護層、水性インキ層、感熱接着剤層を備えた構成とすることができる。
尚、表示印刷層を形成する際に、容器1に対するシュリンクラベル2の縦方向(軸線方向)や横方向(周方向)の位置ずれを検査するための検査マーク(図示省略)を、容器1の底部10を覆う部分に形成しておくことが好ましい。この検査マークは黒色にすることが好ましく、それがコントラストの高い状態で形成されるようにその周囲の色は白色であることが好ましい。
上記感熱接着剤層が、シュリンクラベル2を容器1の上部に接着するための接着部である。該接着部の構成の一例を図3に示している。図3は筒状のシュリンクラベル2の展開状態をその内面側から見た図である。符号Aが筒状となったときの周方向であり、符号Bは筒状となったときの軸線方向である。尚、表示印刷層等の印刷層や感熱接着剤層は符号20で示すような長尺フィルムの状態で基材フィルムの片面に積層され、その後、長尺フィルム20の両側部同士を糊代部21で重ね合わせて筒状とされ、ロール状に巻回される。該ロール状に巻回された長尺ラベルを繰り出しながら所定長さにカットして図4に示すような個々の筒状のシュリンクラベル2が形成される。尚、糊代部21には筒状に形成される際に別途接着剤が塗布され、図3に示すような筒状のシュリンクラベル2においては、周方向の両側縁2c、2d同士が重ね合わせられて所定幅を有する重ね合わせ部2eが形成される。
尚、白ベタ印刷層等の保護層は、糊代部21を除くシュリンクラベル2の内面全体に形成することができ、また、水性インキ層は、糊代部21を除いてそれ以外の全体に形成してもよいし、感熱接着剤層の形成箇所を含む領域に部分的に形成するようにしてもよい。また更に、白ベタ印刷層と水性インキ層をそれぞれ設ける代わりに、白ベタ印刷層を設けずに、水性インキ層を水性白色インキ層として一層で形成するようにしてもよい。また、感熱接着剤としてはディレードタック型接着剤を使用することが好ましい。ディレードタック型接着剤は、活性化温度が比較的低く、熱収縮工程において早期に活性化してシュリンクラベル2を容器1の側壁部11に接着させることから、シュリンクラベル2の軸線方向の位置ずれ防止効果が大きい。更に、ディレードタック型接着剤をグラビア印刷等の公知の印刷手法によって基材フィルムに塗布する場合、一度塗りとするよりも二度塗りとすることが好ましい。即ち、上流側の圧胴で長尺状の基材フィルムの所定箇所にディレードタック型接着剤を塗布した後、その下流において一回目の塗膜を乾燥機で乾燥させ、更に、その下流において、下流側の圧胴で同じ箇所に二度目の塗布を行う。このようにすることで塗膜が容易に厚く形成できると共に安定した膜厚が得られ、接着強度も安定する。
接着部は、大別すると二つの部分に区分けされる。即ち、接着部は、上段側壁部13にシュリンクラベル2を接着するための上段接着部31,32,33,34と、段差部15から近距離で離れた下段側壁部14の位置にシュリンクラベル2を局所的に接着するための下段接着部41,42,43,44とから構成されている。上段接着部31,32,33,34と下段接着部41,42,43,44とが互いに上下に分離独立して形成されており、また、下段接着部41,42,43,44の全体の面積は上段接着部31,32,33,34の全体の面積よりも小さい。
より詳細には、上段接着部31,32,33,34は、シュリンクラベル2の上端2a近傍に形成されており、シュリンクラベル2の上端2aから僅かに(数mm以下、好ましくは1〜5mm程度)下側に位置している。上段接着部31,32,33,34は、周方向に間隔をおいて複数箇所に形成されており、本実施形態においては合計四箇所形成されている。また、各上段接着部31,32,33,34は矩形に形成されている。各上段接着部31,32,33,34の縦寸法(シュリンクラベル2の軸線方向の寸法)は同じであって、その下端が図2のように容器1に装着された状態において段差部15の近傍に位置するように各上段接着部31,32,33,34の縦寸法を設定することが好ましい。即ち、容器1の上段側壁部13の全高に対応して上段接着部31,32,33,34の縦寸法を設定することが好ましい。但し、各上段接着部31,32,33,34の縦寸法を互いに異なるようにしたり、各上段接着部31,32,33,34の上端の位置や下端の位置を互いに異なるようにしたりしてもよい。また、上段接着部31,32,33,34の横寸法(シュリンクラベル2の周方向の寸法)は互いに同じであってもよいし互いに異なっていてもよい。但し、図4及び図5(a)のように筒状のシュリンクラベル2が所定の折り位置2fで扁平に折り畳まれた際に、上段接着部31,32,33,34同士が重なり合わないように、その位置と横寸法が設定されている。
下段接着部41,42,43,44は、上段接着部31,32,33,34の下端から所定距離下側に離れた位置に形成されている。図2のように容器1への装着状態において下段接着部41,42,43,44は段差部15から下側に所定距離離れて位置するように設定される。具体的には、容器1への装着状態において、下段接着部41,42,43,44は、少なくとも下段側壁部14の全高のうち下半分ではなく上半分の領域内に位置し、上段側壁部13を含めた側壁部11の全高のうちの上半分の領域内に位置することが好ましく、段差部15からの距離が3mm〜20mmの範囲内に位置することが特に好ましい。
下段接着部41,42,43,44も上段接着部31,32,33,34と同様に周方向に間隔をおいて複数箇所に形成され、本実施形態において合計四箇所形成されており、それぞれの周方向の位置は隣り合う上段接着部31,32,33,34同士の間に対応した位置となっている。従って、各上段接着部31,32,33,34と各下段接着部41,42,43,44は図3に示す展開状態において上下に位置ずれしながら周方向に交互に形成されて全体として千鳥状の配置とされている。各下段接着部41,42,43,44の形状も矩形であるが周方向に長い長方形とすることが好ましい。また、各下段接着部41,42,43,44の縦寸法は同じとしているが、互いに異なるようにしてもよい。下段接着部41,42,43,44の横寸法も互いに同じであってもよいし互いに異なっていてもよい。但し、図4及び図5(b)のように筒状のシュリンクラベル2が所定の折り位置2fで扁平に折り畳まれた際に、下段接着部41,42,43,44同士が重なり合わないように、その位置と横寸法が設定されている。
以上のように構成されたシュリンクラベル2は、容器1に被せられる前においては図4に示すように扁平状態に折り畳まれた状態にある。接着部がシュリンクラベル2の上部のみに形成されているのでブロッキングの発生を抑制でき、しかも、上段接着部31,32,33,34同士が重なり合わず、下段接着部41,42,43,44同士も重なり合っていないので、ブロッキングを確実に防止できる。更に、下段接着部41,42,43,44を上段接着部31,32,33,34から離間させて配置すると共にその全体の面積を上段接着部31,32,33,34の全体の面積よりも小さくしているので、接着部全体としての塗布面積を抑制でき、ブロッキングを確実に防止できる。また、下段接着部41,42,43,44の面積は小さいので、下段側壁部14におけるラベル2のデザインへの影響(例えば接着剤の色スケや熱収縮時の接着部近くのシワの発生等)も小さく、良好な外観が得られる。
そして、シュリンクラベル2は扁平状態に折り畳まれた状態から拡開されて容器1に被せられるが、一般的には、天地逆さまの状態で搬送される容器1に順次上から被せられていく。従って、シュリンクラベル2もその下端2bが上側に位置し上端2aが下側に位置するように天地逆の状態とされて容器1に被せられる。尚、内容物を収容した蓋付きの状態の容器1にシュリンクラベル2を装着する場合にはそのまま例えばコンベアによって搬送されるが、内容物を収容していない空の状態の容器1にシュリンクラベル2を装着する場合にはコンベアの上面に取り付けられた搬送治具に容器1が被せられて搬送される。
その後、シュリンクラベル2を熱収縮させて容器1に密着させるのであるが、容器1の下段側壁部14が底部10に向かって細くなるテーパ状であるので、まず初めにシュリンクラベル2の上端2a近傍のみを局所的に加熱する。即ち、シュリンクラベル2の上端2a近傍を先に熱収縮させると共に上段接着部31,32,33,34を活性化させて容器の上段側壁部13にシュリンクラベル2の上端2a近傍を接着させる。このように初めに上段側壁部13にシュリンクラベル2の上端2a近傍を接着させることにより、熱収縮時におけるシュリンクラベル2の軸線方向の位置ずれが防止される。特に、上段接着部31,32,33,34が下段接着部41,42,43,44に比して大面積であって、しかも、上段側壁部13の下端近傍まで形成されているので、シュリンクラベル2の軸線方向の位置ずれを効果的に防止することができる。尚、このようにシュリンクラベル2の上端2a近傍のみを局所的に加熱して容器1の上段側壁部13に密着させる場合には、シュリンクラベル2を局所的に加熱しやすいように熱風を吹き付けることが好ましく、また、容器1を軸線まわりに回転させながら加熱することが好ましい。
引き続いてシュリンクラベル2の全体を加熱するが、その際には、全体を均一に加熱するためにシュリンクトンネル内で加熱することが好ましい。シュリンクラベル2の全体が加熱されて熱収縮して容器1の下段側壁部14の全体並びに底部10の周縁部に密着するが、それと共に下段接着部41,42,43,44が活性化するので、段差部15から所定距離下側に離れた位置にシュリンクラベル2が接着されることになる。下段接着部41,42,43,44が段差部15の直下ではなく段差部15から近距離で離れた下側の位置に形成されているので段差部15の影響を受けにくく、従って、シュリンクラベル2が熱収縮時に下段側壁部14に確実に接着される。
このようにシュリンクラベル2が容器1に装着された後、内容物が収容されていない場合にはそれが収容され、既に内容物が収容されている場合にはそのまま保管、輸送等されることになるが、熱収縮工程から冷めることで容器1自体も僅かに収縮する。特に、容器1がポリプロピレン(PP)やポリエチレンテレフタレート(PET)製の場合にそれ自体の収縮が顕著である。そして、容器1がポリプロピレン(PP)やポリエチレンテレフタレート(PET)製であって且つシュリンクラベル2の基材フィルムがPETフィルムである場合においてシュリンクラベル2の浮き上がりが特に現れやすいのであるが、このような組み合わせであっても、上段接着部31,32,33,34によってシュリンクラベル2の上端2a近傍が上段側壁部13に接着されていると共に、段差部15から近距離で離れた下段側壁部14の位置にも下段接着部41,42,43,44によってシュリンクラベル2が局所的に接着されているので、シュリンクラベル2が容器1の側壁部11、特に下段側壁部14から浮き上がることが防止されてその周方向の位置ずれが防止される。
尚、接着部の構成は種々の設計変更が可能であって、例えば、図6のように上段接着部31,32,33,34と下段接着部41,42,43,44とが軸線方向に並ぶように配置されてもよい。また、上段接着部31,32,33,34と下段接着部41,42,43,44とが上下分離独立する形態ではなく、図7のように上段接着部31,32,33,34と下段接着部41,42,43,44とを一体的に形成して、一つの接着部51,52,53,54の中に上段接着部51a,52a,53a,54aと下段接着部51b,52b,53b,54bが存在する構成としてもよい。即ち、一つの接着部51,52,53,54の上部領域を上段接着部51a,52a,53a,54aとし下部領域を下段接着部51b,52b,53b,54bとして構成してもよい。但し、段差部15の直下の位置は熱収縮時にシュリンクラベル2の内面が容器1の下段側壁部14に密着しにくい箇所であるため、段差部15の直下に対応したシュリンクラベル2の位置には接着部を設けなくてもよく、その部分の接着部を省略することによって接着面積を縮小させることができるため、上段接着部31,32,33,34と下段接着部41,42,43,44を上下に分離して形成することが好ましい。
また、図1においてシュリンクラベル2の符号Hで示す位置に貫通孔を一箇所あるいは周方向に間隔を空けて複数箇所形成してもよい。即ち、段差部15の直下に対応したシュリンクラベル2の位置に貫通孔を形成することにより、熱収縮時に容器1の下段側壁部4とシュリンクラベル2との間の空気が貫通孔を通って外部に排出される。これによって、段差部15の直下におけるシュリンクラベル2の浮き上がりを抑制することができる。尚、上段接着部31,32,33,34と下段接着部41,42,43,44との上下方向の間の位置に貫通孔を形成することが好ましい。また、シュリンクラベル2の上端2aから下端2bに亘って貫通孔をミシン目状に設けてもよい。
容器1の形状についても設計変更可能であって、上記実施形態では上段側壁部13に横溝16を一本形成していたが、この横溝16を二本以上設けたり、あるいは、横溝16が形成されていない形態としてもよい。
1 容器
2 シュリンクラベル
2a 上端
2b 下端
2c 側縁
2d 側縁
2e 重ね合わせ部
2f 折り位置
10 底部
10a 上げ底部
10b 平坦面
11 側壁部
12 フランジ部
13 上段側壁部
14 下段側壁部
15 段差部
16 横溝
20 長尺フィルム
21 糊代部
31 上段接着部
32 上段接着部
33 上段接着部
34 上段接着部
41 下段接着部
42 下段接着部
43 下段接着部
44 下段接着部
51 接着部
51a 上段接着部
51b 下段接着部
52 接着部
52a 上段接着部
52b 下段接着部
53 接着部
53a 上段接着部
53b 下段接着部
54 接着部
54a 上段接着部
54b 下段接着部

Claims (3)

  1. 壁部の上端から所定高さ下側の位置に段差部が周設され、該段差部によって側壁部が上段側壁部と該上段側壁部よりも小さ下段側壁部とに区画された容器と、段差部を覆うようにして容器の側壁部の略全体に装着され、感熱接着剤からなる接着部によって容器の側壁部に接着されたシュリンクラベルとを備えたシュリンクラベル付き容器であって、
    前記接着部は、上段側壁部にシュリンクラベルを接着するための上段接着部と、下段側壁部の上半分の領域にシュリンクラベルを接着するための下段接着部とから構成されており、
    シュリンクラベルは、下段側壁部の下半分の領域には接着されずに、上段側壁部と下段側壁部の上半分の領域のみに接着されていることを特徴とするシュリンクラベル付き容器。
  2. 上段接着部と下段接着部とが互いに上下に分離独立して形成されている請求項1記載のシュリンクラベル付き容器。
  3. 上段接着部と下段接着部が一体的に形成されて、一つの接着部の上部領域が上段接着部として構成され、下部領域が下段接着部として構成されている請求項1記載のシュリンクラベル付き容器。
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