JP6145745B2 - 遊技媒体貸出装置 - Google Patents
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Description
また、このような遊技場では、貸出レート別に遊技機を設置しており、例えば、1円レートで貸し出された遊技球で遊べるパチンコ機を設置した1円コーナー、2円レートで貸し出された遊技球で遊べるパチンコ機を設置した2円コーナーなど、遊技機を貸出レート別に区分して設置することにより、手持ちの遊技資金に応じて遊技機を選択できるようにしてある。
このような貯玉再プレイシステムでは、一の遊技者が預け入れた遊技媒体の数量を、貯留遊技媒体として、貸出レートごとに設けられた口座別に管理しており、例えば、1円レートの口座に遊技球をX個、2円レートの口座に遊技球をY個、4円レートの口座に遊技球をZ個というように管理している。
例えば、4円口座の貯留遊技媒体を引き出して、1円コーナーに設置されている遊技機で再プレイを行いたいような場合である。
この「遊技媒体払出システム」では、所定の遊技媒体を遊技者に払い出す遊技媒体払出装置が遊技コーナーごとに設置されており、一の遊技媒体払出装置に予め設定された貸出レートを所属貸出レートとし、この所属貸出レートとは異なる他の貸出レートが設定された口座から貯留遊技媒体を引き出す際に、この貯留遊技媒体の数量を、所属貸出レートと同価値となるように所属貸出レートの数量に換算し、換算して得られた遊技媒体数の中から所定数の遊技媒体を払い出すようになっている。
また、貯留遊技媒体数が、当日獲得した遊技媒体数と前日以前に預け入れられた貯留遊技媒体数との合計値として管理されているため、遊技者は、前日以前に預け入れた遊技媒体だけでなく当日獲得した遊技媒体についても引き出して再プレイすることができる。
本発明の遊技媒体貸出装置、遊技媒体貸出システム及び遊技媒体貸出方法の第一実施形態について、図1〜図13を参照して説明する。
本実施形態に係る遊技用システムSは、本発明における遊技媒体貸出システムとして動作するコンピュータシステムであって、図1に示すように、パチンコ機100a及びスロットマシン100bなどの遊技機100、遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機20(20aは玉貸機,20bはメダル貸機)、台管理装置30、島管理装置40、遊技機100ごとの遊技データを集計する遊技場管理装置50、遊技者が獲得した遊技媒体の数量を計数する計数装置60(60aは遊技球計数機,60bはメダル計数機)、遊技者の獲得した遊技媒体をその数量に応じた景品と交換する処理を行う景品交換装置70、遊技者により遊技場に預け入れられた貯留遊技媒体から当該遊技者の所望する数量の遊技媒体を払い出す再プレイ機80(遊技球を払い出す再プレイ機80a,メダルを払い出す再プレイ機80b)などの遊技場に設置される複数の遊技用装置等で構成され、これらの遊技用装置は、それぞれ通信手段を備え、所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介してデータ通信可能に接続されている。
さらに、各計数装置60は、それぞれコーナー専用の計数機として設置され、例えば、遊技球計数機60aは、設定された一の貸出レートの遊技球のみ計数可能に設置され、メダル計数機60bは、設定された一の貸出レートのメダルのみ計数可能に設置されている。
また、再プレイ機80は、計数装置60と同様、遊技コーナーごとに専用の再プレイ機として設置され、例えば、再プレイ機80aは、設定された一の貸出レートで遊技球を払い出すように、当該貸出レートが設定された遊技コーナーの所定の箇所(遊技機島の島端など)に設置され、再プレイ機80bは、設定された一の貸出レートでメダルを払い出すように、当該貸出レートが設定された遊技コーナーの所定の箇所に設置されている。
貯玉再プレイシステムとは、遊技者の獲得した遊技媒体を遊技場が預かるとともに再度その遊技者が来店したときに再プレイ可能に引き出すことができるシステムであり、例えば、本実施形態では、計数装置60で計数された数量の遊技媒体を貯留遊技媒体として景品交換装置70で管理するともに、その貯留遊技媒体を再プレイ機80から引き出し可能とし、この再プレイ機80が設置された遊技コーナーに配置されている遊技機100において再プレイできるようになっている。
景品交換装置70は、本発明における貯留遊技媒体管理装置の一例として動作し、遊技者の獲得した遊技媒体をその数量に応じた景品と交換する交換処理を行う機能と、遊技者が遊技場に預け入れた遊技媒体を貯留遊技媒体として管理する機能とを備えた情報処理装置であって、少なくとも、貯留遊技媒体の数量を遊技者(会員)ごとに管理する貯留数管理機能と、貯留遊技媒体の数量を再プレイ機80に設定された指定貸出レートに応じた数量(換算後貯留数)に換算する貯留数換算機能と、再プレイ機80等との間で貯留遊技媒体に関する情報(貯留遊技媒体の数量や換算後貯留数等)を送受信する通信機能等を備えており、遊技者ごとに貯留遊技媒体数を管理するとともに、この貯留遊技媒体数を、遊技者により当日獲得された遊技媒体の数量である当日獲得遊技媒体数と、遊技者により前日以前に預け入れられた遊技媒体の数量である日前貯留遊技媒体数と、の合計値として管理することで、遊技者が、前日以前に預け入れた遊技媒体だけでなく、当日獲得した遊技媒体についても引き出すことができ、この引き出した貯留遊技媒体を用いて再プレイ可能となっている。
会員データベースは、例えば、会員である遊技者を特定可能な会員ID、会員本人であるか否かを確認するための暗証番号等の会員に関する項目によって構成されている。
なお、遊技媒体がメダルの場合には、このメダルに設定された複数の貸出レートのそれぞれに対応して、例えば、20円/枚の貸出レートに係る20円口座と、10円/枚の貸出レートに係る10円口座と、5円/枚の貸出レートに係る5円口座とを設けることができる。そして、これら口座ごとに、当日獲得遊技媒体数と日前貯留遊技媒体数と貯留合計遊技媒体数が会員IDに関連付けられて記憶される。
日前貯留遊技媒体数は、遊技者が前日以前に遊技場に預け入れた遊技媒体の数量であって、遊技場の営業時間終了後に実行される日替わり処理により、更新される。すなわち、日替わり処理では、各遊技者の各口座ごとに、当日獲得遊技媒体数が日前貯留遊技媒体数に加算され、加算後の合計値が新たな日前貯留遊技媒体数として記憶される。そして、当日獲得遊技媒体数が「0」に更新(リセット)されることにより、この日替わり処理の実行前に遊技場に預け入れられた遊技媒体のすべてが、日前貯留遊技媒体数として管理されるようになる。
このとき、景品交換装置70は、会員データベースに登録されている複数の会員ID及び暗証番号の中に、受信した会員ID及び暗証番号と一致するものがあるか否かの検索を行うことにより、当該会員の認証を行う。検索の結果、景品交換装置70は、一致するものがあると判断した場合には、貯留遊技媒体データベースにおいて当該会員IDに関連付けられた貯留遊技媒体からの引き出しを許容し、記憶部72に記憶されている貯留遊技媒体データ(貯留合計遊技媒体数、換算後貯留数等)を、通信部71を介して再プレイ機80へ送信する。
換算後貯留数=「貯留合計遊技媒体数」×(「使用口座の貸出レート」÷「指定貸出レート」) (式1)
なお、この式1における(「使用口座の貸出レート」÷「指定貸出レート」)を換算比というものとする。
「10001玉」×(「2円/玉」÷「4円/玉」)=「5000.5玉」 (式2)
なお、この式2において、換算比は、(「2円/玉」÷「4円/玉」)=0.5として算出される。
ただし、換算後貯留数は、式2に示すように、小数点以下の数値を含む数量として算出されることがある。
この小数点以下の数値、すなわち、式2により算出された換算後貯留数のうちの0.5玉については、再プレイ機80から払い出すことができない。
そこで、換算後貯留数が小数点以下の数値を含まない整数として算出されるようにするために、その小数点以下の数値を使用口座の貸出レートで換算した数量を端数として算出し、この端数を貯留合計遊技媒体数から減算した後の遊技媒体数を用いて、換算後貯留数を算出する。
端数=「換算後貯留数のうち小数点以下の数値」÷「換算比」
(式3)
この式3に上記の数値例を代入すると、次式のようになる。
「0.5玉」÷「0.5」=1 (式4)
「10001玉」−「1」=「10000玉」 (式5)
そして、その端数を減算した後の遊技媒体数に換算比を乗算して、換算後貯留数を算出する。
「10000玉」×「0.5」=「5000玉」 (式6)
このような手順により、換算後貯留数を、小数点以下の数値が含まれていない「5000玉」として算出することができる。
そして、換算後貯留数は、所定のタイミングで再プレイ機80に送信される。ただし、端数は、再プレイ機80に送信されない。これにより、端数は、再プレイ機80から払い出される遊技媒体からは除外されることとなり、景品交換装置70に記憶されている貯留遊技媒体データベースに残存した状態となる。
「4円/玉」÷「2円/玉」=2 (式7)
換算後貯留数=「貯留合計遊技媒体数」÷「換算比」 (式8)
この式8に上記の数値例を代入すると、換算後貯留数は、次式のように算出される。
「10001玉」÷「2」=「5000.5玉」 (式9)
この算出結果は、式2に示す算出結果と同様である。
そこで、式9を用いて算出された換算後貯留数のうち小数点以下の数値を用いて、式3〜式6に示す演算を行うことにより、換算後貯留数を、小数点以下の数値が含まれていない「5000玉」として算出することができる。
また、景品交換装置70は、演算部76が、再プレイ機80から引き出された遊技媒体の数量(指定貸出レートと使用口座の貸出レートが異なるときは、引き出された遊技媒体の数量を使用口座の貸出レートで換算した後の遊技媒体の数量)を、使用口座の当日獲得遊技媒体数又は日前貯留遊技媒体数のいずれか一方から引き落とす。このとき、当日獲得遊技媒体数又は日前貯留遊技媒体数のどちらから引き落とすかについては、遊技場の管理者により設定可能とすることができる。ただし、日前貯留遊技媒体数から引き落とすときには手数料を徴収し、当日獲得遊技媒体数から引き落とすときには手数料を徴収しないこととしている遊技場においては、当日獲得遊技媒体数からの引き落としを優先する設定とすることができる。なお、このような遊技場においても、当日獲得遊技媒体数又は日前貯留遊技媒体数のどちらから引き落とすかについては、当該遊技場の管理者が任意に設定可能とすることができる。
次に、再プレイ機80の構成について、図4〜図11を参照して説明する。
再プレイ機80は、本発明における遊技媒体貸出装置の一例として動作する情報処理装置であって、少なくとも、景品交換装置70との間で貯留遊技媒体に関する情報(貯留合計遊技媒体数,換算後貯留数等)を送受信する通信機能と、再プレイに関する各画面を遊技者に選択可能に表示する表示機能と、貯留合計遊技媒体数の範囲内において遊技者に遊技媒体を払い出す貯玉払出機能(再プレイ機能)と、再プレイにより払い出した遊技媒体数分を貯留合計遊技媒体数から減算する貯玉減算機能等を備えた装置である。
また、再プレイ機80は、図5に示すように、景品交換装置70等との間で所定の情報を送受信する通信部84、再プレイ機80が備える各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する記憶部85、カード挿入口81に挿入されたカードから会員IDを読み取る読取部86、遊技媒体を払い出す払出部87、CPUにより構成され再プレイ機80が備える各種機能を制御する制御部88、所定の演算処理を実行する演算部89を内部に備えており、制御部88が、これら各部を制御することにより、以下のような特徴的な動作を行う。
具体的には、例えば、4円コーナーに設置された再プレイ機80の記憶部85には、指定貸出レートとして「4円/玉」が記憶される。
さらに、再プレイ機80は、通信部84及び制御部88が本発明における貯留量取得手段及び換算値取得手段として動作することで、景品交換装置70から送信されてきた貯留遊技媒体データ(貯留合計遊技媒体数、換算後貯留数等)などを受信することにより、それら貯留遊技媒体データを取得する。
そして、再プレイ機80は、受信した貯留遊技媒体データ(貯留合計遊技媒体数、換算後貯留数)を記憶部85に記憶する。この記憶される貯留遊技媒体データのうち、貯留合計遊技媒体数は、貸出レートごとに設けられた口座別に記憶される。また、換算後貯留数は、例えば、4円用の再プレイ機80aの場合には、2円口座,1円口座,0.5円口座等のそれぞれの貯留合計遊技媒体数を4円/玉で換算した、換算後貯留数が記憶される。
また、再プレイ機80は、タッチパネル部83が本発明における表示手段及び口座選択手段として動作することで、再プレイに関する各画面を表示するとともに、引き落としを行う口座を遊技者が選択可能となっている。
具体的には、タッチパネル部83が、遊技媒体を引き出す際に引き落とす口座を使用口座として指定するための「使用口座選択画面」(図6参照)、「使用口座選択画面」において再プレイ機80の指定貸出レート以外の貸出レートが選択されたときに、その選択された貸出レートの口座から引き落としを行ってもよいか否かを確認するための「価値変更確認画面」(図7参照)、遊技媒体の引き出し数である再プレイ数を選択するための「再プレイ数選択画面」(図8、図10参照)、使用口座から貯留遊技媒体を引き落とすことによりその貯留合計遊技媒体数が変動する状況を表示する「払出結果表示画面」(図9、図11参照)等を表示する。
これら表示画面の具体的な態様について、図6〜図11を参照して説明する。
この「使用口座選択画面」に表示される項目には、例えば、図6に示すように、この「使用口座選択画面」を表示している再プレイ機80に設定された貸出レートである指定貸出レート(図6に示す<4円払出>)、所定の遊技媒体に設定されている複数の貸出レートのそれぞれに対応した遊技機100の略称を示す口座選択ボタン(「4パチ」等)、各口座のそれぞれに記憶されている貯留合計遊技媒体数(図6に示す「貯玉残」)、各口座ごとに貯留合計遊技媒体数を指定貸出レートで換算した後の遊技媒体数である換算後貯留数(図6に示す「換算数」)、使用口座の選択を終了するときに押下する取消ボタン、所定のメッセージ(例えば操作案内など)等がある。
口座選択ボタンは、所定の遊技媒体に設定されている複数の貸出レートのそれぞれに対応した遊技機100の略称をすべて表示するとともに、これら複数の口座選択ボタンの中から一の口座選択ボタンを選択することで、この選択された口座選択ボタンに記載された遊技機100の略称により特定される一の貸出レートが設定された口座が、貯留遊技媒体を引き落とす使用口座として選択できるようになっている。
そして、遊技者が「4パチ」と記載された口座選択ボタンを選択したとき、この選択された「4パチ」により特定される「4円/玉」という貸出レートが設定された口座である4円口座が、貯留遊技媒体を引き落とす口座として選択される。
この効果について、さらに説明する。口座から貯留遊技媒体を引き出す場合、遊技者にとっては、口座ごとに貯留遊技媒体数がどれだけあるか、つまり、引き出し可能な貯留遊技媒体の総数を口座ごとに把握したいとの要求がある。また、引き落としを行う使用口座の貸出レートと再プレイ機80に設定された指定貸出レートが異なる場合、その使用口座から引き出したときに実際に再プレイ機80から払い出される貯留遊技媒体の数量を把握したいとの要求もある。
そこで、「使用口座選択画面」においては、当日獲得遊技媒体数と日前貯留遊技媒体数との合計値である貯留合計遊技媒体数と、この貯留合計遊技媒体数の換算値である換算後貯留数を、口座ごとに表示することとした。これにより、遊技者は、この「使用口座選択画面」を視認することで、口座ごとに引き落とし可能な貯留遊技媒体の総数を、すべての口座について、かつ、口座ごとに、確実に知得できる。また、指定貸出レート以外の貸出レートが設定された口座から貯留遊技媒体を引き出した場合に、実際に再プレイ機80から払い出される遊技媒体の数量を確実に把握できる。そして、これら表示されたデータを、引き落としを行う口座を選択する際の判断材料として有用できる。
また、図6に示す「使用口座選択画面」においては、「0.5パチ」を示す口座選択ボタンと、この「0.5パチ」の「貯玉残」である「0玉」の表示と、この「0.5パチ」の「換算数」である「0玉」の表示が、網掛け表示となっている。これは、この「0.5パチ」の「貯玉残」が「0玉」であるために、この「0.5パチ」の口座からは貯留遊技媒体の引き落としが不能であることから、「0.5パチ」を示す口座選択ボタンの選択が不可能となっていることを示したものである。
この「価値変更確認画面」に表示される項目には、例えば、この「価値変更確認画面」を表示している再プレイ機80に設定された指定貸出レート(図7に示す<4円払出>)、「使用口座選択画面」において選択された口座選択ボタンの示す貸出レートが設定された口座に記憶されている貯留合計遊技媒体数(図7に示す「2パチ貯玉残 10001玉」)、この貯留合計遊技媒体数が使用口座の貸出レートから指定貸出レート(4円/玉)に換算されたときの換算後貯留数(図7に示す「4パチへの換算数 5000玉」)、価値変更を決定するための決定ボタン(「はい」,「いいえ」)、所定のメッセージ(操作案内など)等がある。
なお、図7に示す「価値変更確認画面」は、図6に示す「使用口座選択画面」において「2パチ」を示す口座選択ボタンが選択されたときに次に表示される「価値変更確認画面」の表示例である。
そして、価値変更を行いたくない場合や、使用口座を変更したい場合には、「いいえ」の決定ボタンを押すことで、タッチパネル部83に「使用口座選択画面」を再度表示させることができる。これにより、遊技者は、その「使用口座選択画面」において、指定貸出レートが設定された口座を選択したり、使用口座を変更したりすることができる。
一方、価値変更を行ってもよい場合には、「はい」の決定ボタンを押すことで、「使用口座選択画面」で選択した口座選択ボタンの示す貸出レートが設定された口座を使用口座として確定することができる。
この「再プレイ数選択画面」に表示される項目には、例えば、この「再プレイ数選択画面」を表示している再プレイ機80に設定された指定貸出レート(図8に示す<4円払出>)、「使用口座選択画面」において選択された口座選択ボタンの示す口座に記憶されている貯留合計遊技媒体数(図8に示す「4パチ貯玉残 10000玉」)、再プレイ数として払出可能な遊技媒体の数量を示す複数の再プレイ数ボタン(「125」等)、遊技媒体の引き落としを行う口座を変更するときに押下する取消ボタン、所定のメッセージ(操作案内など)等がある。
このように、「使用口座選択画面」において選択された口座選択ボタンの示す貸出レートが指定貸出レートであるときは、「再プレイ数選択画面」には、その指定貸出レートが設定された口座の貯留合計遊技媒体数が「貯玉残」として表示され、「使用口座選択画面」において選択された口座選択ボタンの示す貸出レートが指定貸出レート以外の貸出レートであるときは、「再プレイ数選択画面」には、その貸出レートが設定された口座の貯留合計遊技媒体数の換算後貯留数が「換算数」として表示される。
この「払出結果表示画面」に表示される項目には、例えば、「再プレイ数選択画面」において選択された再プレイ数ボタンにより示された引出単位数(図9に示す「払い出し数 125玉」)、口座から引き落とされる遊技媒体の数量を示す引落遊技媒体数(図9に示す「4パチ使用数 125玉」)、引き落としを行う前に口座に記憶されていた貯留合計遊技媒体数から引落遊技媒体数を減算した後に残留した遊技媒体の数量を示す引落後貯留数(図9に示す「4パチ貯玉残 9875玉」)、所定のメッセージ等がある。
具体的に、図11に示す「払出結果表示画面」においては、「使用口座選択画面」で選択された口座選択ボタンである「2パチ」の示す2円口座を使用口座とし、この2円口座から引き落とされる遊技媒体の数量である引落遊技媒体数が「2パチ使用数 250玉」として表示され、その2円口座に記憶されていた貯留合計遊技媒体数である「10001玉」から引落遊技媒体数である「250玉」を減算して残留した引落後貯留数である「9751玉」が「2パチ貯玉残 9751玉」として表示される。
これにより、遊技者は、その「払出結果表示画面」の表示内容を視認することにより、貯留遊技媒体の引き出しに伴う貯留合計遊技媒体数の変動状況を一目で認識できる。
例えば、「使用口座選択画面」等に表示される換算後貯留数は、端数が減算された後の貯留合計遊技媒体数を指定貸出レートに換算したときの数量で表示される。これは、再プレイ機80からの払い出しができない端数を減算することで、払い出し可能な貯留遊技媒体の最大数を遊技者に明示するためである。
これに対し、「払出結果表示画面」に表示される引落後貯留数は、払い出し後に使用口座に残存する貯留遊技媒体数を示すものであり、この残存する貯留遊技媒体数には端数も含まれるため、その「払出結果表示画面」に表示される引落後貯留数についても、端数も加えられた数量として表示することとしたものである。この引落後貯留数を視認することで、遊技者は、払い出し後に使用口座に残存する貯留遊技媒体数を正確に把握できる。
さらに、「払出結果表示画面」においては、メッセージとして、「会員カードをお取りください」という文章を表示させることができる。これにより、遊技者は、当該メッセージを視認することで、実行可能な操作内容を知得できる。
引出単位数は、例えば、「再プレイ数選択画面」(図8、図10参照)における再プレイ数ボタンに表示され、再プレイ数ボタンが遊技者により選択されると、表示されている引出単位数の遊技媒体が払い出されるようになっている。
例えば、引出単位数は、図5に示すように、再プレイ数ボタンに「125」、「250」、「500」、「1000」のように表示される。なお、引出単位数は、これらの数値に限るものではなく、任意の数値とすることができ、再プレイ機80ごと又は貸出レートごとに設定してもよい。
また、引出単位数は、例えば、遊技場管理装置50で記憶、管理することで、遊技場ごと又は再プレイ機80ごとに、設定するようにしてもよい。この場合、再プレイ機80は、所定のタイミングで遊技場管理装置50から引出単位数を受信する構成としてもよい。
具体的には、「使用口座選択画面」(図6参照)において指定貸出レートが設定された口座が使用口座として選択されたとき、つまり、遊技者により価値変更を行わない選択がなされた場合には、再プレイ機80は、「再プレイ数選択画面」(図8参照)において遊技者により選択された再プレイ数ボタンに対応する引出単位数を、当該使用口座の貯留合計遊技媒体数から減算する。
そして、再プレイ機80は、引き出された遊技媒体数分を減算した後の貯留合計遊技媒体数を、通信部84を介して景品交換装置70へ送信する。
なお、貯留遊技媒体が引き出された後に再プレイ機80から景品交換装置70へ送信される貯留合計遊技媒体数は、複数の口座のそれぞれに記憶されている貯留合計遊技媒体数のすべてであってもよく、あるいは、引き出された遊技媒体数分を減算する処理がなされた貯留合計遊技媒体数のみであってもよい。
具体的には、再プレイ機80は、記憶部85に、再プレイ機80において貯留遊技媒体の価値変更の許可又は禁止を管理するための価値変更フラグを記憶している。例えば、貯留遊技媒体の価値変更を禁止する場合には価値変更フラグに「1」を、貯留遊技媒体の価値変更を許可する場合には価値変更フラグに「0」を記憶する。
価値変更フラグは、再プレイ機80における全ての口座に対して設定してもよく、あるいは、それぞれの口座に対して個別に設定してもよい。このように、指定貸出レート以外の貸出レートが設定された口座に記憶されている貯留遊技媒体からの払い出しを、再プレイ機80単位に遊技場の従業員によって任意に設定することができる。
図12は、本実施形態に係る再プレイによる貯留遊技媒体の払い出しに関する処理手順を示す動作手順図である。
図13は、本実施形態に係る再プレイ機で実行される価値変更処理を示すフローチャートである。
カード挿入口81に会員カードが挿入されていないときは(S10:NO)、制御部88は、会員カードが挿入されるまで待機する。
一方、カード挿入口81に会員カードが挿入されたときは(S10:YES)、制御部88は、その会員カードに記憶されている会員IDなどの会員情報を読取部86に読み取らせ、読み取られた会員情報を記憶部85に記憶させる。
タッチパネル部83における操作により暗証番号の入力がされていないときは、制御部88は、その入力がされるまで待機する(S11:NO)。
一方、タッチパネル部83における操作により暗証番号の入力がされたときは(S11:YES)、制御部88は、その入力された暗証番号を記憶部85に記憶させる。
そして、制御部88は、記憶部85から当該再プレイ機80の機体IDと、会員情報と、暗証番号とを取り出すと、通信部84を介して、景品交換装置70へ送信する(S12)。なお、景品交換装置70へ送信される会員情報には、少なくとも会員IDが含まれている。
景品交換装置70の制御部75は、通信部71で受信された会員情報と暗証番号と機体IDを、記憶部72に記憶させる。
制御部75は、記憶部72に記憶されている会員データベースを参照し、この会員データベースに登録されている会員ID及び暗証番号の中から、通信部71で受信された会員ID及び暗証番号と一致するものがあるか否かを検索する。これにより、その受信された会員IDにより特定される会員の認証を行う(S14)。
会員データベースに登録されている会員ID及び暗証番号の中に、通信部71で受信された会員ID及び暗証番号と一致するものがないと判断したときは(S14:NO)、制御部75は、認証不可であることを再プレイ機80に通知する。この通知を受けた再プレイ機80は、S11の処理に移行して、遊技者に暗証番号を再入力させる。
また、制御部75は、通信部71で受信された機体IDにもとづいて、送信してきた再プレイ機80を特定するとともに、この再プレイ機80に設定されている指定貸出レートを特定する。
具体的には、例えば、制御部75は、その機体IDを遊技場管理装置50へ送信する。遊技場管理装置50は、記憶部に記憶されている機体データベースを参照することにより、該機体IDにより特定される再プレイ機80に設定された指定貸出レートを取得して、景品交換装置70へ送信する。景品交換装置70は、その指定貸出レートを受信すると、この指定貸出レートを当該再プレイ機80に設定されている指定貸出レートとして特定する。
制御部75は、口座ごとに、貯留合計遊技媒体数と換算後貯留数を、記憶部72から読み取り、通信部71を介して再プレイ機80へ送信する(S16)。
次いで、制御部88は、「使用口座選択画面」(図6参照)をタッチパネル部83に表示させる(S18)。これにより、各口座の貯留合計遊技媒体数と換算後貯留数がタッチパネル93に表示される。
そして、制御部88は、「使用口座選択画面」において、貯留遊技媒体の引き落としを行う口座を使用口座として特定するための口座選択ボタンが選択されたか否かを判断する(S19)。
口座選択ボタンが選択されていないと判断したときは(S19:NO)、制御部88は、その選択がされるまで待機する。
選択された口座選択ボタンにより特定される使用口座の貸出レートと当該再プレイ機80の指定貸出レートが異なるものであるときは(S20:YES)、制御部88は、価値変更処理を実行する(S21)。
一方、選択された口座選択ボタンにより特定される使用口座の貸出レートと当該再プレイ機80の指定貸出レートが同じであるときは(S20:NO)、制御部88は、「再プレイ数選択画面」(図8参照)をタッチパネル部83に表示させる(S22)。
再プレイ数選択ボタンが選択されることにより貯留遊技媒体の引き出し操作がされたときは(S23:YES)、制御部88は、選択された再プレイ数ボタンに表示されている引出単位数分の遊技媒体を、払出部87を介して払い出す。ただし、全部ボタンが選択操作されたときは、制御部88は、指定貸出レートが設定された口座に記憶されている貯留合計遊技媒体数の全てを、払出部87を介して払い出す。
具体的には、演算部89は、遊技者により選択された引出単位数を、指定貸出レートが設定された使用口座の貯留合計遊技媒体数から減算する貯玉数減算処理を実行し、この減算後の遊技媒体数を新たな貯留合計遊技媒体数として記憶部85に記憶させる。
この「払出結果表示画面」の表示後、又は、「再プレイ数選択画面」において取消ボタンが選択されたときは(S23:NO)、制御部88は、遊技者により所定の終了操作(例えば、会員カードの排出操作等)がされたか否かを判断する(S26)。
遊技者により終了操作がされていないと判断したとき(S26:NO)、制御部88は、S20へ処理を移行して、再プレイ処理を続ける。
一方、遊技者から終了操作がされたと判断したとき(S26:YES)、制御部88は、貯玉数減算処理により算出された貯留合計遊技媒体数を記憶部85から取り出して、景品交換装置70へ送信するとともに(S27)、会員カードを排出する(S28)。これにより、再プレイ機80が実行する一連の処理を終了する。
景品交換装置70は、再プレイ機80から送信されてきた貯留合計遊技媒体数を、通信部71を介して受信し(S29)、この受信した貯留合計遊技媒体数を、記憶部72の貯留遊技媒体データベースに記憶する(S30)。
再プレイ機80のタッチパネル部83に「使用口座選択画面」(図6参照)が表示されている場合において、一の口座選択ボタンが選択され、この選択された口座選択ボタンにより特定される使用口座の貸出レートと当該再プレイ機80の指定貸出レートが異なるとき、すなわち、その口座選択ボタンの選択が、使用口座に記憶されている貯留合計遊技媒体数を指定貸出レートで換算して換算後貯留数を得る価値変更を伴うものであるときは(図12のS20:YES)、制御部88は、その口座選択ボタンにより特定される使用口座に記憶された貯留合計遊技媒体数と、この貯留合計遊技媒体数を当該再プレイ機80の指定貸出レートに換算した換算後貯留数とを表示項目とする「価値変更確認画面」(図7参照)をタッチパネル部83に表示させる(S40)。
遊技者により決定ボタンの「いいえ」が選択されたと判断したときは(S41:NO)、制御部88は、図12のS18へ処理を移行して、タッチパネル部83に「使用口座選択画面」を表示させて、再プレイ処理を続ける。
一方、遊技者により決定ボタンの「はい」が選択されたと判断したときは(S41:YES)、制御部88は、「再プレイ数選択画面」(図10参照)をタッチパネル部83に表示させる(S42)。
そして、制御部88は、「再プレイ数選択画面」において、再プレイ数選択ボタンが選択されることにより貯留遊技媒体の引き出し操作が行われたか否かを判断する(S43)。
再プレイ数選択ボタンが選択されることにより貯留遊技媒体の引き出し操作がされたときは(S43:YES)、制御部88は、選択された再プレイ数ボタンに表示されている引出単位数分の遊技媒体を、払出部87を介して払い出す。ただし、全部ボタンが選択操作されたときは、制御部88は、指定貸出レートが設定された口座に記憶されている貯留合計遊技媒体数の全てを、払出部87を介して払い出す。
具体的には、演算部89は、遊技者により選択された引出単位数を、指定貸出レートから使用口座の貸出レートに換算して引落遊技媒体数を算出し、この引落遊技媒体数を使用口座の貯留合計遊技媒体数から減算する貯玉数減算処理を実行し、この減算後の遊技媒体数を新たな貯留合計遊技媒体数として記憶部85に記憶させる。
貯玉数減算処理の終了後、制御部88は、タッチパネル部83に「払出結果表示画面」(図11参照)を表示させる(S45)。
この「払出結果表示画面」の表示後、又は、「再プレイ数選択画面」において取消ボタンが選択されたときは(S43:NO)、図12のS26へ処理を移行して、再プレイ処理を続ける。
また、景品交換装置においては、前日以前に預け入れた遊技媒体の数量と当日獲得された遊技媒体の数量が合計値で管理され、再プレイ機のタッチパネル部には、その合計値である貯留合計遊技媒体数が表示され、貯留遊技媒体が払い出されると、この引出遊技媒体数が貯留合計遊技媒体数から減算されるため、前日以前に預け入れた遊技媒体だけでなく、当日獲得した遊技媒体についても、引き出して再プレイを行うことができる。
次に、本発明の遊技媒体貸出装置、遊技媒体貸出システム及び遊技媒体貸出方法の第二実施形態について、図14〜図21を参照して説明する。
図14に示すように、本実施形態の遊技用システムSは、第一実施形態と比較すると、遊技機100と一対一で対応して設けられる各台計数機1を備えるとともに、会員管理装置90と持ち玉管理装置110が遊技場内に配置されている点で相違する。
本実施形態では、第一実施形態における遊技媒体貸出機20、計数装置60及び再プレイ機80の各機能を各台計数機1が備えており、この各台計数機1が、各台計数機1に併設された遊技機100で獲得された遊技媒体を計数するとともに、計数した遊技媒体数(計数値)を遊技場に預け入れが可能であり、かつ、預け入れた貯留遊技媒体を引き出し可能に構成されることにより、遊技機100において再プレイすることができるようになっている。
なお、本実施形態において、第一実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
各台計数機1は、本発明における遊技媒体貸出装置の一例として動作し、少なくとも、遊技機100で獲得された遊技媒体を計数する計数機能と、計数により得た計数値を持ち玉管理装置110又は会員管理装置90に送信して当日獲得遊技媒体数(日替わり処理後は、日前貯留遊技媒体数)として貯留させる貯留遊技媒体機能と、貯留合計遊技媒体数の範囲内において遊技者に貯留遊技媒体を払い出す払出機能(再プレイ機能)と、各装置との間で所定の情報を送受信する通信機能と、所定の表示を行う表示機能等を備えた装置である。
計数部10は、計数センサ10a、レバー11、受皿12を備え、計数手段として動作し、例えば、遊技機100の下皿(不図示)から投下される遊技媒体を受皿12で貯留し、レバー11を操作すると、受皿12の底面を開閉するシャッター(不図示)が動作することで、受皿12に貯留されている遊技媒体の貯留又は投下を選択することができる。そして、機内へ投下された遊技媒体は、例えば、計数センサ10aによって検出される。
台間部20´は、所定の紙幣を投入する紙幣投入口21、会員カードを挿入/返却可能な会員カード挿入口22、液晶ディスプレイなどで構成され会員認証を行うための暗証番号の入力や所定の選択操作等の入力及び遊技に関する情報や貯留遊技媒体に関する情報等を表示する台間表示器23、遊技の終了時などに会員カード等を返却するための精算ボタン24a、遊技媒体を払い出す際に操作される払出ボタン24bを外部に備えている。
具体的には、台間表示器23は、第一実施形態と同様に遊技者による操作に応じて図17〜図21に示す表示画面を表示する。
なお、本実施形態では、図17が第一実施形態の図7と対応し、図18が第一実施形態の図8と対応し、図19が第一実施形態の図9と対応し、図20が第一実施形態の図10と対応し、図21が第一実施形態の図11と対応する画面である。また、第一実施形態の図6に示された「使用口座選択画面」は、本実施形態の各台計数機1の台間表示器23にも表示される。
例えば、第一実施形態の「再プレイ数選択画面」では再プレイ数ボタンが表示されるが、本実施形態の「再プレイ数選択画面」では再プレイ数ボタンが表示されない。これは、各台計数機1が、再プレイによる一回の引き出し要求によって貯留遊技媒体から引き出す遊技媒体数(引出単位数)を一定数(例えば、125玉)としているためである。
なお、これに限らず、第一実施形態と同様に、「再プレイ数選択画面」に再プレイ数ボタンを表示し、遊技者によって引出単位数を選択可能としてもよい。
また、各台計数機1は、払出部28が本発明における遊技媒体貸出手段として動作することで、遊技者に貸し出される遊技媒体を払い出す。
また、各台計数機1は、記憶部26が、持ち玉管理装置110又は会員管理装置90から送信されてきた価値変更に関する設定情報、例えば、所定の遊技媒体に設定された複数の貸出レートなどを記憶する。価値変更に関する設定情報は、持ち玉管理装置110又は会員管理装置90に設けられた、価値変更に関する設定情報の入力部で入力設定され、通信手段により送信されてきた情報である。なお、価値変更に関する設定情報の入力部を各台計数機1に設け、リモコンなどを用いて価値変更に関する設定情報を入力設定する構成とすることもできる。
持ち玉管理装置110は、本発明における貯留遊技媒体管理装置の一例として動作し、少なくとも、各台計数機1で計数された計数値を貯留遊技媒体として遊技者ごとに管理する貯留遊技媒体管理機能と、各台計数機1又は会員管理装置90との間で貯留遊技媒体に関する情報を送受信する通信機能等を備えた装置である。
具体的には、持ち玉管理装置110は、遊技者により所定の終了操作(各台計数機1における精算ボタン24aの操作など)がされることで、計数値と媒体ID(会員カードの会員IDやICコインのコインID等)を各台計数機1から受信し、媒体IDをキーとして、その計数値を、記憶部の貯留遊技媒体データベースにおける当日獲得遊技媒体数に記憶する。この場合、計数値は、貸出レートごとに設けられた口座別に当日獲得遊技媒体数に記憶される。
また、持ち玉管理装置110は、貯留合計遊技媒体数を、他の口座の貸出レートに対応する遊技媒体数に換算する価値変更を実行して、換算後貯留数を得る。この換算後貯留数は、記憶部に記憶される。
なお、持ち玉管理装置110は、図2に示す構成と同様の内部構成を備えており、上記の各処理を適宜実行するようになっている。
なお、本実施形態においては、各台計数機1において行われた遊技者による引き出し要求に応じて、持ち玉管理装置110が、媒体IDと関連付けられた貯留合計遊技媒体数と換算後貯留数を、当該各台計数機1に送信する構成としているが、会員管理装置90が、それら貯留合計遊技媒体数等を当該各台計数機1に送信する構成とすることもできる。
次に、本実施形態における、再プレイによる貯留遊技媒体の払出処理(遊技媒体貸出方法)について説明する。
本実施形態における再プレイによる貯留遊技媒体の払出処理は、第一実施形態における再プレイによる貯留遊技媒体の払出処理と同様の処理が行われる。すなわち、図12、図13に示す処理手順が、本実施形態においても実行される。
ただし、本実施形態と第一実施形態は、次の点で相違する。
例えば、第一実施形態では、再プレイ機80と景品交換装置70との間で再プレイによる貯留遊技媒体の払出処理が実行されるのに対し、本実施形態では、各台計数機1と持ち玉管理装置110又は会員管理装置90との間で再プレイによる貯留遊技媒体の払出処理が実行される。つまり、第一実施形態において再プレイ機80が実行している処理は、本実施形態では、各台計数機1が実行する。また、第一実施形態において景品交換装置70が実行している処理は、本実施形態では、持ち玉管理装置110又は会員管理装置90が実行する。
これらの相違点以外の処理については、本実施形態においても、第一実施形態と同様の処理が行われるため、詳細な説明は省略する。
また、各台計数機1を備えることにより、再プレイ機80が設置されている遊技機島の島端まで移動することなく再プレイを行うことができる。
さらに、持ち玉管理装置110又は会員管理装置90が記憶する貯留遊技媒体データベースにおいて、当日獲得遊技媒体数と日前貯留遊技媒体数と貯留合計遊技媒体数が管理され、各台計数機1では、その貯留合計遊技媒体数からの引き出しが可能となっていることから、遊技者は、前日以前に預け入れた貯留遊技媒体だけでなく、当日獲得した遊技媒体から引き出して再プレイすることができる。
例えば、上述した実施形態では、遊技機100の例としてパチンコ機100aとスロットマシン100bを挙げたが、遊技機100は、これらに限るものではなく、遊技球を用いて遊技を行うスロットマシンであるパロットなど、所定の遊技媒体を用いて遊技可能な遊技機を、本発明の遊技機100とすることができる。
1 各台計数機(遊技媒体貸出装置)
23 台間表示器(表示手段、口座選択手段)
26 記憶部(貸出レート記憶手段)
28 払出部(遊技媒体貸出手段)
29 制御部(貯留量取得手段、換算値取得手段、引落数取得手段)
70 景品交換装置(貯留遊技媒体管理装置)
80 再プレイ機(遊技媒体貸出装置)
83 タッチパネル部(表示手段、口座選択手段)
85 記憶部(貸出レート記憶手段)
87 払出部(遊技媒体貸出手段)
88 制御部(貯留量取得手段、換算値取得手段、引落数取得手段)
90 会員管理装置(貯留遊技媒体管理装置)
110 持ち玉管理装置(貯留遊技媒体管理装置)
Claims (6)
- 第1貸出レートが対応付けられ、遊技媒体を貸し出すことが可能な遊技媒体貸出装置であって、
所定の情報を表示可能な表示手段と、
遊技者による所定の操作を受付可能な操作手段と、
前記第1貸出レートに対応して設けられた第1口座に記憶されている遊技媒体の数量の範囲内で遊技媒体を貸し出し可能な貸出手段と、
遊技者による所定の操作を前記操作手段が受け付けたことに基づいて、前記第1貸出レートとは異なる貸出レートである第2貸出レートに対応して設けられた第2口座を選択可能な口座選択手段と、
を備え、
前記貸出手段は、前記口座選択手段によって前記第2口座が選択された場合、当該第2口座に記憶されている遊技媒体の数量の範囲内で遊技媒体を貸し出し可能であり、
前記表示手段は、前記貸出手段によって、前記第2口座に記憶されている遊技媒体の数量の範囲内で遊技媒体が貸し出されることに基づいて、当該第2口座から引き落とされる遊技媒体の数量に関する第1情報と、当該遊技媒体の数量が引き落とされた後の当該第2口座に記憶された遊技媒体の数量に関する第2情報と、を同時に表示することが可能である
ことを特徴とする遊技媒体貸出装置。 - 前記口座選択手段は、遊技者による所定の操作を前記操作手段が受け付けたことに基づいて、前記第1口座を選択可能であり、
前記表示手段は、
前記口座選択手段により前記第2口座を選択された場合には、当該第2口座から遊技媒体を引き出すか否かを確認させるための確認情報を表示可能であり、
前記口座選択手段により前記第1口座を選択された場合には、前記確認情報を表示せずに、前記貸出手段から貸し出される遊技媒体の数量を選択するための数量選択情報を表示可能である
ことを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出装置。 - 前記表示手段は、前記貸出手段により前記第2口座に記憶されている遊技媒体の数量の範囲内で遊技媒体が貸し出されることに基づいて、貸し出された遊技媒体の数量に関する第3情報と、前記第1情報と、を同時に表示することが可能である
ことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技媒体貸出装置。 - 前記表示手段は、前記貸出手段により前記第2口座に記憶されている遊技媒体の数量の範囲内で遊技媒体が貸し出されることに基づいて、貸し出された遊技媒体の数量に関する第3情報と、前記第2情報と、を同時に表示することが可能である
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技媒体貸出装置。 - 前記第1口座及び前記第2口座に記憶されている遊技媒体の数量は、遊技者が当日に獲得した遊技媒体の数量と、遊技者が前日以前に預け入れた遊技媒体の数量との合計値である
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技媒体貸出装置。 - 前記貸出手段は、遊技者が前日以前に預け入れた遊技媒体の数量の範囲内での遊技媒体の貸し出しよりも、遊技者が獲得した遊技媒体の数量の範囲内での遊技媒体の貸し出しを優先的に行うことが可能である
ことを特徴とする請求項5記載の遊技媒体貸出装置。
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