JP6145560B1 - 着色粘着テープ及び着色粘着テープの製造方法 - Google Patents

着色粘着テープ及び着色粘着テープの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6145560B1
JP6145560B1 JP2016255752A JP2016255752A JP6145560B1 JP 6145560 B1 JP6145560 B1 JP 6145560B1 JP 2016255752 A JP2016255752 A JP 2016255752A JP 2016255752 A JP2016255752 A JP 2016255752A JP 6145560 B1 JP6145560 B1 JP 6145560B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
colored
adhesive tape
thickness
film
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016255752A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018104638A (ja
Inventor
鉄也 荒添
鉄也 荒添
剛史 安齋
剛史 安齋
雄一 倉田
雄一 倉田
耕輔 ▲高▼田
耕輔 ▲高▼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lintec Corp
Original Assignee
Lintec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lintec Corp filed Critical Lintec Corp
Priority to JP2016255752A priority Critical patent/JP6145560B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6145560B1 publication Critical patent/JP6145560B1/ja
Priority to CN201710952017.0A priority patent/CN108250995A/zh
Priority to CN201721320092.7U priority patent/CN207483660U/zh
Publication of JP2018104638A publication Critical patent/JP2018104638A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J2301/00Additional features of adhesives in the form of films or foils
    • C09J2301/10Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the structural features of the adhesive tape or sheet
    • C09J2301/12Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the structural features of the adhesive tape or sheet by the arrangement of layers
    • C09J2301/122Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the structural features of the adhesive tape or sheet by the arrangement of layers the adhesive layer being present only on one side of the carrier, e.g. single-sided adhesive tape
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J2301/00Additional features of adhesives in the form of films or foils
    • C09J2301/30Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the chemical, physicochemical or physical properties of the adhesive or the carrier
    • C09J2301/312Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the chemical, physicochemical or physical properties of the adhesive or the carrier parameters being the characterizing feature

Abstract

【課題】着色層の厚みのばらつきがより抑制された着色粘着テープの提供。【解決手段】着色粘着テープは、グラファイトシートを保護し、長尺シート状に構成され、長尺方向に捲回可能な着色粘着テープである。上記着色粘着テープは、着色フィルム基材と、粘着剤層とを具備する。上記着色フィルム基材は、1μm以上6μm以下の第1の厚みを有する樹脂フィルムと、0.5μm以上5.0μm以下の第2の厚みを有し、上記長尺方向及び上記長尺方向に直交する幅方向における上記第2の厚みのばらつきの標準偏差が0.17μm以下である着色層とを有する。上記粘着剤層は、上記着色フィルム基材の少なくともいずれかの表面に設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、着色粘着テープ及び着色粘着テープの製造方法に関する。
携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ等の小型の電気製品においては、内部に設けた電子部品の放熱を促進させるため、放熱用のグラファイトシートが使用されている。グラファイトシートにおいては、その欠け、剥離等を防止するために、シート表面が着色粘着テープで保護される(例えば、特許文献1参照)。着色粘着テープについては、電気製品の小型化やグラファイトシートによる電子部品の放熱性を高めるため、その厚みをより薄くすることが望ましい。
着色粘着テープは、例えば、粘着剤層と、粘着剤層上に設けられた樹脂フィルムと、樹脂フィルム上に設けられた着色層とを具備する。樹脂フィルムは、例えば、着色粘着テープの基材である。そして、着色層は、例えば、グラファイトシートの外観上の斑を目立たなくさせる遮蔽層として機能する。
特開2013−203965号公報
しかしながら、着色粘着テープの厚みが薄くなるほど、着色粘着テープの各層の厚みも薄くなる。このうち、着色層の厚みがばらつくと、着色粘着テープの厚みが薄くなっている分、グラファイトシートの遮蔽が劣る部分が増加し、着色粘着テープが貼り付けられたグラファイトシートの見栄えが低減してしまう。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、着色層の厚みのばらつきがより抑制された着色粘着テープ及び着色粘着テープの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る着色粘着テープは、グラファイトシートを保護し、長尺シート状に構成され、長尺方向に捲回された着色粘着テープである。上記着色粘着テープは、着色フィルム基材と、粘着剤層とを具備する。上記着色フィルム基材は、1μm以上6μm以下の第1の厚みを有する樹脂フィルムと、0.5μm以上5μm以下の第2の厚みを有し、上記長尺方向及び上記長尺方向に直交する幅方向における上記第2の厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下である着色層とを有する。上記粘着剤層は、上記着色フィルム基材の少なくともいずれかの表面に設けられる。
このような着色粘着テープによれば、厚みが1μm以上6μm以下という極薄の樹脂フィルムに、厚みが0.5μm以上5μm以下という極薄の着色層が形成される。そして、着色層については、着色層の長尺方向及び長尺方向に直交する幅方向における厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下になっている。このような着色粘着テープを用いれば、グラファイトシートの遮蔽に劣る部分が減少し、グラファイトシートの外観上の見栄えが向上する。
上記の着色粘着テープにおいては、上記着色フィルム基材の上記長尺方向及び上記幅方向における厚みのばらつきの標準偏差(σ)は、0.17μm以下であってもよい。
このような着色粘着テープを用いれば、グラファイトシートの遮蔽に劣る部分がより減少し、グラファイトシートの外観上の見栄えがさらに向上する。
上記の着色粘着テープにおいては、上記着色フィルム基材の全光線透過率は、0.1%以上10%以下であってもよい。
上記長尺方向及び上記幅方向における上記全光線透過率は、この範囲内にあることが好ましい。このような着色粘着テープを用いれば、グラファイトシートの遮蔽に劣る部分がより減少し、グラファイトシートの外観上の見栄えがさらに向上する。
また、上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る着色粘着テープは、グラファイトシートを保護し、長尺シート状に構成され、長尺方向に捲回された着色粘着テープである。上記着色粘着テープは、着色フィルム基材と、粘着剤層とを具備する。上記着色フィルム基材は、1μm以上6μm以下の第1の厚みを有する樹脂フィルムと、0.5μm以上5μm以下の第2の厚みを有し、上記長尺方向及び上記長尺方向に直交する幅方向における上記第2の厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下である着色層とを有する。上記粘着剤層は、上記着色層とは反対側の前記樹脂フィルムの表面に設けられる。
このような着色粘着テープの着色フィルム基材においては、厚みが1μm以上6μm以下という極薄の樹脂フィルムに、厚みが0.5μm以上5μm以下である極薄の着色層が形成される。そして、着色層については、着色層の長尺方向及び長尺方向に直交する幅方向における厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下になっている。このような着色粘着テープを用いれば、グラファイトシートの遮蔽に劣る部分が減少し、グラファイトシートの外観上の見栄えが向上する。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る着色粘着テープの製造方法は、グラファイトシートを保護する着色粘着テープをロールトゥロール方式により製造する方法である。上記着色粘着テープの製造方法は、樹脂フィルムの走行過程で上記樹脂フィルムに、0.5μm以上5μm以下の厚みを有し、走行方向及び上記走行方向に直交する幅方向における上記厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下である着色層を形成することを含む。上記樹脂フィルムと上記着色層とを有する着色フィルム基材の少なくともいずれかの表面に粘着剤層が形成される。
このような着色粘着テープに用いられる上記着色フィルム基材の製造方法によれば、極薄で単層の樹脂フィルムに着色層が形成される。樹脂フィルムには、0.5μm以上5μm以下の厚みを有し、走行方向及び走行方向に直交する幅方向における厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下の着色層が形成される。このような着色粘着テープを用いれば、グラファイトシートの遮蔽に劣る部分が減少し、グラファイトシートの外観上の見栄えが向上する。
上記の着色粘着テープの製造方法においては、上記着色層を形成する工程では、1μm以上6μm以下の厚みを有し、上記走行方向及び上記幅方向における厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.08μm以下である上記樹脂フィルムが用いられてもよい。
このような着色粘着テープの製造方法によれば、0.5μm以上5μm以下の厚みを有し、走行方向及び走行方向に直交する幅方向における厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下の着色層が確実に形成される。
上記の着色粘着テープの製造方法においては、前記着色層の塗布液を塗布して着色層を形成する工程では、1mPa・s以上30mPa・s以下の粘度を有し、5質量%以上20質量%以下の濃度を有する前記着色層用の塗布液が用いられてもよい。
このような着色粘着テープに用いられる着色フィルム基材の製造方法によれば、0.5μm以上5μm以下の厚みを有し、走行方向及び走行方向に直交する幅方向における厚みのばらつきの標準偏差が0.17μm以下である着色層が確実に形成される。
上記の着色フィルム基材の製造方法においては、さらに、上記着色層が上記樹脂フィルムに形成される際に、上記樹脂フィルム及び上記着色層に50N/m以上400N/m以下の張力を掛けながら、上記着色フィルム基材が巻き取られてもよい。
このような着色粘着テープに用いられる着色フィルム基材の製造方法によれば、0.5μm以上5μm以下の厚みを有し、走行方向及び走行方向に直交する幅方向における厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下の着色層が確実に形成される。
上記の着色フィルム基材の製造方法においては、さらに、上記塗布液が上記樹脂フィルムに塗布された後に、上記塗布液が50℃以上150℃以下の温度で乾燥されてもよい。
このような着色粘着テープに用いられる着色フィルム基材の製造方法によれば、0.5μm以上5μm以下の厚みを有し、走行方向及び走行方向に直交する幅方向における厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下の着色層が確実に形成される。
上記の着色粘着テープの製造方法においては、上記の乾燥では、1m/s以上50m/s以下の風速の熱風が上記着色層に晒されてもよい。
このような着色粘着テープに用いられる着色フィルム基材の製造方法によれば、0.5μm以上5μm以下の厚みを有し、走行方向及び走行方向に直交する幅方向における厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下の着色層が確実に形成される。
上記の着色粘着テープの製造方法においては、上記着色フィルム基材の少なくともいずれかの上記表面に上記粘着剤層を形成する工程では、剥離フィルムの剥離面に塗布された上記粘着剤層の表面に上記着色フィルム基材が貼り合わされてもよい。
このような着色粘着テープの製造方法によれば、単層の樹脂フィルムに着色層が塗布された後、剥離フィルムの剥離面に塗布された粘着剤層の表面に着色フィルム基材が貼り合わされる。着色層は、0.5μm以上5μm以下の厚みを有し、着色層の走行方向及び走行方向に直交する幅方向における厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下になる。このような着色粘着テープを用いれば、グラファイトシートの遮蔽に劣る部分が減少し、グラファイトシートの外観上の見栄えが向上する。
以上述べたように、本発明によれば、着色層の厚みのばらつきがより抑制された着色粘着テープ及び着色粘着テープの製造方法が提供される。
図(a)は、本実施形態に係る着色粘着フィルムが捲回された状態の概略立体図である。図(b)は、本実施形態に係る着色粘着テープにおける着色フィルム基材の概略断面図である。図(c)は、本実施形態に係る着色粘着フィルムの概略断面図である。 図(a)は、本実施形態に係る放熱用シートの概略立体図である。図(b)は、本実施形態に係る放熱用シートの概略断面図である。 本実施形態に係る着色粘着テープ付のグラファイトシートが両面テープを介して筐体へ貼付された状態の概略断面図である。 本実施形態に係る着色粘着テープを製造する製造装置の概略図である。 本実施形態に係る着色粘着テープの製造過程を示す概略断面図である。 本実施形態に係る着色粘着テープの製造過程の変形例を示す概略断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。各図面には、XYZ軸座標が導入される場合がある。
[着色粘着テープの構成]
図1(a)は、本実施形態に係る着色粘着フィルムが捲回された状態の概略立体図である。図1(b)は、本実施形態に係る着色粘着テープにおける着色フィルム基材の概略断面図である。図1(c)は、本実施形態に係る着色粘着フィルムの概略断面図である。
図1(a)に示すように、本実施形態に係る着色粘着フィルム2は、長尺シート状に構成されている。着色粘着フィルム2は、一軸方向において捲回できるフレキシブルな着色粘着フィルムである。例えば、図1(a)の例では、着色粘着フィルム2は、長尺方向DLにおいて、巻取芯310に捲回されている。巻取芯310に巻かれた着色粘着フィルム2の長尺方向DLにおける長さ(全長)は、例えば、6000m以上10000m以下である。例えば、巻取芯310の直径は、6インチである。着色粘着フィルム2の長尺方向DLにおける長さが6000mの場合、巻取芯310に巻かれた着色粘着フィルム2の直径は、約520mmである。長尺方向DLと直交する幅方向DW(短尺方向)における着色粘着フィルム2の長さは、例えば、800mm以上1500mm以下である。
巻取芯310に巻かれた着色粘着フィルム2は、例えば、ロールツゥロール方式によって形成される。また、巻取芯310に巻かれた着色粘着フィルム2は、所定の形状に切り出されて、グラファイトシートを保護する保護テープとして使用される。また、巻取芯310に巻かれた着色粘着フィルム2は、幅方向DWにおいて、例えば、100mmの幅ごとに裁断され、幅方向DWにおいて複数に分割されてもよい。分割された着色粘着フィルム2においては、再度、別の巻取芯に巻き取られてもよい。例えば、直径が3インチの巻取芯に巻かれ着色粘着フィルム2の長尺方向DLにおける長さが1000mの場合、着色粘着フィルム2の直径は、約220mmである。なお、本実施形態の図では、幅方向DWをX軸方向、長尺方向DLをY軸方向としている。
着色粘着フィルム2の断面構造について、以下に説明する。
図1(c)に示すように、着色粘着フィルム2は、着色フィルム基材10と、粘着剤層20と、剥離フィルム30とを具備する。本実施形態において、着色粘着フィルム2から剥離フィルム30を除いた着色フィルム基材10及び粘着剤層20を着色粘着テープ1とする。また、図1(b)に示すように、着色粘着テープ1の一部である着色フィルム基材10は、樹脂フィルム11と、着色層12とを有する。図1(c)の例では、剥離フィルム30/粘着剤層20/着色フィルム基材10の順に積層された着色粘着フィルム2が構成されている。例えば、図1(b)に示す着色フィルム基材10に、粘着剤層20を介して剥離フィルム30が貼り合わされることにより、着色粘着フィルム2が形成される。
着色層12は、例えば、樹脂フィルム11/粘着剤層20/剥離フィルム30の順に積層された積層体40上に設けられている。粘着剤層20は、着色フィルム基材10と剥離フィルム30との間に設けられている。図1(c)の例では、粘着剤層20が着色層12とは反対側の樹脂フィルム11の表面に設けられ、粘着剤層20が着色層12の表面に設けられていないが、粘着剤層20は、着色層12の表面に設けられてもよい。すなわち、本実施形態において、粘着剤層20は、着色フィルム基材10の少なくともいずれかの表面に設けられる。
着色粘着フィルム2において、Z軸方向に隣り合う層同士は、直接的に接してもよく、間接的に接してもよい。間接的に接する場合には、Z軸方向に隣り合う層間に、密着性等を向上させる中間層(不図示)が介在してもよい。また、着色粘着フィルム2における各層は単層でもよく、複数の層から構成されてもよい。また、着色粘着フィルム2においては、着色フィルム基材10上に、グラファイトシートの光沢を抑制する粗面化層が設けられてもよい(不図示)。さらに、着色粘着フィルム2においては、粗面化層を介して着色粘着フィルム2を保護するプロテクトテープが設けられてもよい(後述)。
着色粘着テープ1において、着色層12の厚み(第2の厚み)は、極薄に構成されている。例えば、着色層12の厚みは、0.5μm以上5μm以下である。ここで、本実施形態における厚みとは、後述する複数点から測定された厚みの平均値である。また、着色層12における厚みばらつきの標準偏差(σ)は、0.17μm以下であることが好ましい。着色層12における厚みばらつきの標準偏差(σ)は、0.14μm以下であることがより好ましく、着色層12における厚みばらつきの標準偏差(σ)は、0.10μm以下であることがさらに好ましい。
着色層12において、長尺方向DL及び幅方向DWにおける厚みのばらつきは、その厚みの平均値に対して標準偏差(σ):0.17μm以下であることが好ましく、標準偏差(σ):0.14μm以下であることがより好ましく、標準偏差(σ):0.10μm以下であることがより好ましい。
着色層12の厚みばらつきの標準偏差が0.17μmを超えると、着色粘着テープ1における全光線透過率のばらつきが増大する。ここで、着色粘着テープ1における全光線透過率とは、着色粘着テープ1のZ軸方向おける全光線透過率で定義される。着色粘着テープ1における全光線透過率のばらつきが増大すると、着色層12の厚みが薄い部分では、グラファイトシート100の遮蔽に劣る部分が発生することで、着色粘着テープ1を通してグラファイトシート100が確認される部分と確認されない部分が発生し、斑模様になる。これにより、グラファイトシート100の見栄えが悪化するので、意匠性が劣り好ましくない。さらに、着色粘着テープ1内における熱伝導に斑が生じるので好ましくない。特に、着色粘着テープ1が極薄に構成されるほど、着色粘着テープ1内で発生した熱伝導の斑が着色粘着テープ1の特性に影響を与える。例えば、着色粘着テープ1を構成するいずれかの層が局部的な熱により変形したり、変質したりする場合がある。または、経時で着色粘着テープ1がグラファイトシート100から部分的に剥がれる場合もある。これにより、着色層12の厚みばらつきの標準偏差は、0.17μm以下であることが好ましい。
また、着色層12の厚みが0.5μm未満であると、樹脂フィルム11と着色層12と合わせた粘着フィルムの全光線透過率が高くなり、着色粘着フィルム2がグラファイトシートの遮蔽層として機能しなくなる。また、着色層12の厚みが5μmを超えると、着色粘着フィルム2が厚くなり薄型化の要求を満たさない。
また、着色粘着テープ1において、樹脂フィルム11の厚み(第1の厚み)は、極薄に構成されている。例えば、樹脂フィルム11の厚みは、1μm以上6μm以下である。樹脂フィルム11における厚みばらつきの標準偏差(σ)は、0.08μm以下である。樹脂フィルム11の厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.08μmを超えると、樹脂フィルム11上に着色層12を形成する際に、着色層12の厚みばらつきが樹脂フィルム11の厚みばらつきの影響を受けやすくなる。これにより、着色層12の厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.17μmを超える可能性があり好ましくない。
また、樹脂フィルム11の厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.08μmを超えると、ロールツゥロール方式によって着色粘着テープ1を形成する際、樹脂フィルム11においては、厚みが薄い部分に局所的に張力が掛る。この部分においては、選択的に樹脂フィルムが切断したり、伸びたり、皺が発生する可能性がある。これにより、グラファイトシート100の遮蔽に劣る部分が増加し、グラファイトシート100の見栄えが悪化するので好ましくない。さらに、着色粘着テープ1内における熱伝導に斑が生じるので好ましくない。
また、樹脂フィルム11の厚みが1μm未満であると、樹脂フィルム11の強度が低くなり、ロールトゥロール方式によって搬送することが困難となる。樹脂フィルム11の厚みが6μmを超えると、着色粘着フィルム2が厚くなり薄型化の要求を満たさない。
また、着色粘着テープ1において、粘着剤層20の厚みは、極薄に構成されている。例えば、粘着剤層20の厚みは、1μm以上5μm以下である。粘着剤層20における厚みばらつきの標準偏差(σ)は、0.17μm以下であることが好ましい。粘着剤層20の厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.17μmを超えると、粘着剤層20における粘着力に斑が生じて好ましくない。さらに、着色粘着テープ1内における熱伝導に斑が生じたりするので好ましくない。
また、粘着剤層20の厚みが1μm未満であると、粘着剤層20とグラファイトシートとの密着性が低く、グラファイトシートを十分に保護することが困難となる場合がある。粘着剤層20の厚みが5μmを超えると、着色粘着フィルム2が厚くなり薄型化の要求を満たさない。
また、着色粘着フィルム2において、剥離フィルム30の厚みは、20μm以上80μm以下である。
剥離フィルム30が剥がされ、着色粘着テープ1にプロテクトテープ及びグラファイトシート等が付設された放熱用シートの構造を以下に説明する。
図2(a)は、本実施形態に係る放熱用シートの概略立体図である。図2(b)は、本実施形態に係る放熱用シートの概略断面図である。
放熱用シート60は、着色粘着テープ1と、グラファイトシート100と、両面テープ101と、剥離フィルム31と、プロテクトテープ35とを具備する。両面テープ101は、粘着剤層101a、101cと、粘着剤層101aと粘着剤層101cとの間に設けられた樹脂フィルム101bとを有する。プロテクトテープ35は、プロテクト用樹脂フィルム32と、粘着剤層33とを有する。図2(b)の例では、放熱用シート60において、剥離フィルム31/両面テープ101/グラファイトシート100/着色粘着テープ1/プロテクトテープ35の順に積層されている。図2(a)に示すように、剥離フィルム31とプロテクトテープ35とに挟まれた領域S1に、両面テープ101/グラファイトシート100/着色粘着テープ1が配置されている。
両面テープ101は、剥離フィルム31の表面に設けられている。両面テープ101は、剥離フィルム31とグラファイトシート100との間に設けられている。グラファイトシート100は、両面テープ101と着色粘着テープ1との間に設けられている。着色粘着テープ1は、両面テープ101とは反対側のグラファイトシート100の表面に設けられている。プロテクトテープ35は、グラファイトシート100とは反対側の着色粘着テープ1の表面に設けられている。
また、プロテクト用樹脂フィルム32には、タブ部32tと、ミシン目32pとが設けられている。プロテクト用樹脂フィルム32において、ミシン目32pを基点にタブ部32tが折り曲げられる。これにより、タブ部32tを摘みやすくなり、タブ部32tを起点にプロテクトテープ35を着色粘着テープ1から剥がすことができる。
図3は、本実施形態に係る着色粘着テープ付のグラファイトシートが両面テープを介して筐体へ貼付された状態の概略断面図である。
図3に示すように、剥離フィルム30が剥がされた着色粘着テープ1は、例えば、粘着剤層20を介してグラファイトシート100に貼り付けられる。グラファイトシート100は、両面テープ101を介して筐体102に貼り付けられている。
図3に示す状態で、着色層12の上方に、熱源(例えば、電子部品)が配置された場合、熱源から放出された熱は、着色層12、樹脂フィルム11及び粘着剤層20を経由して、グラファイトシート100にまで到達する。ここで、図3に示す着色粘着テープ1は、その厚みが2.5μm以上16μm以下であり、極薄の着色粘着テープになっている。これにより、着色粘着テープ1上の熱源から放出された熱は、着色粘着テープ1によって遮られにくくなり、グラファイトシート100にまで確実に到達する。グラファイトシート100にまで到達した熱は、グラファイトシート100内においてZ軸方向に拡散するとともに、X軸方向及びY軸方向にも拡散する。これにより、電子部品から発せられた熱は、効率よく放熱される。
また、着色粘着テープ1は、極薄であるため、小型の電気製品の内部スペースを害することなく、電気製品内に配置できる。さらに、着色粘着テープ1には、着色層12が設けられているため、見栄えが良好になる。
但し、着色粘着テープ1においては、着色層12が積層体40上に設けられている。積層体40における厚みばらつきは、積層体40の各層における厚みばらつきが加算されたものになる。例えば、仮に、積層体40上に着色層12を塗布して着色粘着テープを形成すると、着色層12が積層体40の厚みばらつきの影響を受けて、着色層12の厚みばらつきが大きくなる可能性がある。
特に、本実施形態に係る着色粘着テープ1は、厚みが2.5μm以上16μm以下の極薄テープであるため、着色層12の厚みばらつきがグラファイトシート100の見栄え、着色粘着テープ1内における熱伝導性に大きく影響を与える。従って、本実施形態では、着色層12につき、厚みが0.5μm以上5μm以下に設定し、その厚みばらつきの標準偏差(σ)を0.17μm以下、好ましくは0.14μm以下、より好ましくは0.10μm以下に調整している。これにより、極薄の着色粘着テープ1をグラファイトシート100上に設けても、グラファイトシート100の遮蔽に劣る部分が減少し、グラファイトシート100の外観上の見栄えが向上する。さらに、着色層12の厚みばらつきの標準偏差(σ)を0.17μm以下、好ましくは0.14μm以下、より好ましくは0.10μm以下に調整されているため、着色粘着テープ1内における熱伝導の斑が抑制される。
例えば、着色粘着テープ1において、樹脂フィルム11と着色層12とを併せた着色フィルム基材10の厚みは、1.5μm以上11μm以下である。着色フィルム基材10の厚みばらつきの標準偏差(σ)は、0.17μm以下であることが好ましい。着色フィルム基材10の厚みばらつきの標準偏差(σ)は、0.14μm以下であることがより好ましく、着色フィルム基材10の厚みばらつきの標準偏差(σ)は、0.10μm以下であることがさらに好ましい。
着色粘着テープ1において、着色フィルム基材10の全光線透過率は、0.1%以上10%以下に設定されている。着色フィルム基材10における長尺方向DL及び幅方向DWにおける全光線透過率のばらつき(以下、単に全光線透過率のばらつき)は、着色フィルム基材10の厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下の場合、全ての測定点で10%以下に設定されている。また、厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.14μm以下の場合、全ての測定点で8%以下に設定されている。また、厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.10μm以下の場合、全ての測定点で6%以下に設定されている。着色フィルム基材10の全光線透過率が10%を超える箇所が存在すると、グラファイトシート100の遮蔽に劣る部分が増加する。これにより、グラファイトシート100の見栄えが悪化するので好ましくない。
着色粘着フィルム2における各層の材料、物性値の測定方法は、以下の通りである。
[樹脂フィルム]
樹脂フィルムに使用する樹脂種は特に制限されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステルからなるポリエステルフィルム、ポリウレタンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、トリアセチルセルロース等のセルロースフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、アクリル樹脂フィルム、ノルボルネン系樹脂フィルム、シクロオレフィン樹脂フィルム等の樹脂フィルム;これらの2種以上の積層体などをあげることができる。樹脂フィルムは、一軸延伸または二軸延伸されたものでもよい。これらの中でも、薄膜化に伴って要求される厚みの精度、表面平滑性、入手の容易さ等の観点から、ポリエステルフィルムが好ましい。ポリエステルフィルムとしては、特にPETフィルムが好ましい。また、ポリエステルフィルムは寸法安定性・強度の点から二軸延伸したフィルムが好ましい。その中でも、二軸延伸したPETフィルムが好ましい。
[着色層]
着色層は、着色粘着テープが貼付される電子部品の色に合わせて、または調和する色で着色されていれば特に限定されるものではないが、隠蔽性等の点から黒の着色材料を含有する層であることが好ましい。
着色層は、着色材料と、バインダ樹脂を含有することが好ましい。バインダ樹脂として、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂等があげられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。中でも、柔軟性が優れていることから、ポリエステルウレタン樹脂が好ましい。上記ポリエステルウレタン樹脂は、ガラス転移温度(Tg)が−30以上10℃以下であることが好ましい。
着色層は、硬化剤により硬化されていることが好ましい。硬化剤は特に限定されず、バインダ樹脂に合わせて適宜選択される。バインダ樹脂がポリエステルウレタン樹脂の場合、硬化剤として、例えば、イソシアネート硬化剤等があげられる。なお、ポリエステルウレタン樹脂に水酸基又はイソシアネート基が存在する場合は、硬化剤としてアミン硬化剤を用いてもよい。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。
着色材料としては、公知慣用の顔料や染料を使用することができ、黒の場合はカーボンブラック、白の場合は酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、黄色の場合は黄色酸化鉄、赤の場合はべんがら、青の場合はシアニンブルー、銀の場合はアルミニウム粉、パールの場合は雲母チタン粉が、耐候性、耐熱性、バインダ樹脂に対する分散性から好ましい。中でも、カーボンブラックが隠蔽性に優れるため好ましい。
着色層は、必要に応じて、さらに、透明樹脂(メジウム)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加剤を含有してもよい。
[粘着剤層]
着色粘着テープの粘着剤層を形成する粘着剤としては、特に制限されず、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、スチレン−ジエンブロック共重合体系粘着剤などの公知の粘着剤から適宜選択して用いることができる。粘着剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
粘着剤としては、特にアクリル系粘着剤が、接着信頼性が高いことから好適に用いることができる。アクリル系粘着剤は、アクリル系ポリマーを粘着性成分又は主剤とし、これに必要に応じて、架橋剤、粘着付与剤、軟化剤、可塑剤、充填剤、老化防止剤、着色剤などの適宜な添加剤が含まれている。アクリル系ポリマーは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを単量体主成分とするポリマーであり、必要に応じて(メタ)アルキルエステルに対して共重合が可能な単量体(共重合性単量体)を用いることにより調製されている。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ヘプタデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、(メタ)アクリル酸ノナデシル、(メタ)アクリル酸エイコシルなどの(メタ)アクリル酸C1−20アルキルエステル[好ましくは(メタ)アクリル酸C4−18アルキル(直鎖状又は分岐鎖状のアルキル)エステル]などがあげられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、目的とする粘着性などに応じて適宜選択することができる。
また、前記(メタ)アルキルエステルに対して共重合可能な共重合性単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イソクロトン酸などのカルボキシル基含有単量体又はその無水物;ビニルスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸基含有単量体;スチレン、置換スチレンなどの芳香族ビニル化合物;アクリロニトリルなどのシアノ基含有単量体;エチレン、プロピレン、ブタジエンなどのオレフィン類;酢酸ビニルなどのビニルエステル類;塩化ビニル;アクリルアミド、メタアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N、N−ジメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含有単量体;(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、グリセリンジメタクリレートなどのヒドロキシル基含有単量体;(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリロイルモルホリンなどのアミノ基含有単量体;シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレイミドなどのイミド基含有単量体;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸メチルグリシジルなどのエポキシ基含有単量体;2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートなどのイソシアネート基含有単量体の他、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1、6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンなどの多官能性の共重合性単量体(多官能モノマー)などがあげられる。共重合性単量体は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。共重合性単量体としては、ヒドロキシル基やカルボキシル基などの官能基を有する改質用モノマーを好適に用いることができる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体は、官能基を有する改質用モノマーを0.1〜20質量%含有することが好まししく、特に1〜10質量%含有することが好ましい。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体の重量平均分子量は20万〜200万であることが好ましく、特に50万〜150万であることが好ましい。なお、本明細書における重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。
架橋剤としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体が有する官能基と反応するものであればよく、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アミン系架橋剤、メラミン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、ヒドラジン系架橋剤、アルデヒド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、金属アルコキシド系架橋剤、金属キレート系架橋剤、金属塩系架橋剤、アンモニウム塩系架橋剤等があげられ、中でも水酸基及びカルボキシル基との反応性に優れるイソシアネート系架橋剤が好ましい。架橋剤は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
イソシアネート系架橋剤は、少なくともポリイソシアネート化合物を含むものである。ポリイソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂環式ポリイソシアネートなど、及びそれらのビウレット体、イソシアヌレート体、さらにはエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油等の低分子活性水素含有化合物との反応物であるアダクト体などがあげられ、中でも(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体の反応性基との反応性の点から、トリメチロールプロパン変性の芳香族ポリイソシアネート、特にトリメチロールプロパン変性キシリレンジイソシアネート及びトリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネートが好ましい。
架橋剤の配合量は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体100質量部に対して、0.1〜20質量部であることが好ましく、特に1〜10質量部であることが好ましい。架橋剤の配合量が上記の範囲にあると、後述する粘着剤のゲル分率を好ましい範囲に制御しやすくなる。
また、粘着剤層の粘着力を向上させるため、粘着付与樹脂を添加することも好ましい。また、これら粘着付与樹脂を添加することで、引張強度や引張破断強度を高くすることができることから、使用するアクリル系共重合体に応じて、粘着付与樹脂を適宜添加することで、引張強度や引張破断強度を調整できる。本発明の両面着色粘着テープの粘着剤層に添加する粘着付与樹脂としては、例えば、ロジンやロジンのエステル化合物等のロジン系樹脂;ジテルペン重合体やα−ピネン−フェノール共重合体等のテルペン系樹脂;脂肪族系(C5系)や芳香族系(C9)等の石油樹脂;その他、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂等があげられる。その中でもn−ブチル(メタ)アクリレートを主なモノマー成分とするアクリル系共重合体を使用した粘着剤組成物においては、薄型で粘着力と耐熱性を両立させるに際し、ロジン系樹脂とスチレン系樹脂を混合して使用することが好ましい。
また、粘着剤層は、所望により、シランカップリング剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、軟化剤、充填剤、屈折率調整剤、染料、顔料、防錆剤などを含有してもよい。
[剥離フィルム]
剥離フィルムは、フィルム基材及びこのフィルム基材上に設けられた剥離剤層を有している。フィルム基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルからなるポリエステルフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィンからなるポリオレフィンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ酢酸ビニルフィルムなどのプラスチックフィルムのいずれか、または、これらの2種以上の材料層からなる積層体などをあげることができる。
剥離剤層は、例えば、剥離剤を含む剥離剤層形成用組成物の硬化物で形成される。剥離剤層形成用組成物としては、剥離剤層上に積層される任意の層を剥離フィルムから剥離させる機能を剥離剤層に付与できるものであれば特に制限はない。剥離剤としては、例えばシリコーン樹脂、長鎖アルキル樹脂、及びアルキド樹脂などがあげられる。
シリコーン系剥離剤としては、付加反応型シリコーン、縮合反応型シリコーン、エネルギー線硬化性シリコーンがあげられる。また、剥離力を調整するために、無官能のポリジメチルシロキサン、フェニル変性シリコーン、シリコーンレジン、シリカ、セルロース系化合物を添加剤として用いてもよい。
[全光線透過率の測定]
着色フィルム基材の全光線透過率は、光透過率測定器により測定される。
<厚みの測定>
着色粘着フィルムの各層の厚み測定については、特に限定されないが、例えば、膜厚計によって機械的に求めることができる。
本実施形態においては、着色フィルム基材の厚み及び標準偏差σは以下の手順で求められる。例えば、長尺方向DLが6000m、幅方向DWが1300mmの着色フィルム基材10において、幅方向DWに両側から100mmのピッチで12点、長尺方向DLに1000mのピッチで7点の測定点が選択される(計84点)。これら84点において、膜厚計を用いて厚みを測定する。着色フィルム基材の厚みの平均値は、この84点から、最大値からの5点及び最小値からの5点を除いた計74点から求められる。標準偏差σは、これら計74点の値から求められる。なお、長尺方向6000m、幅方向1300mmより面積が小さい着色フィルム基材から厚みの平均値及び標準偏差σを求める場合の測定点の選択は、上記頻度により選択すればよい。
着色層の厚み及び標準偏差σは以下の手順で求められる。着色フィルム基材の厚みを測定する測定点(計84点)において、着色層を形成する前の樹脂フィルムの厚みを予め、膜厚計を用いて測定しておく。これにより、着色フィルム基材上の着色層の厚みは、各測定点における着色フィルム基材の厚みから、各測定点における樹脂フィルムの厚みを差し引くことで、各測定点における着色層12における厚み(計84点)が求められる。着色層の厚みの平均値及び標準偏差σも、上記の着色フィルム基材で求めた方法と同じ方法で求める。樹脂フィルム及び着色層以外の層の厚みの平均値及び標準偏差σも、同様の方法で求められる。
[着色粘着フィルムの製造方法]
図4(a)及び図4(b)は、本実施形態に係る着色粘着フィルムを製造する製造装置の概略図である。本実施形態において、着色粘着フィルム2は、ロールトゥロール方式により製造される。着色粘着フィルム2は、例えば、大気中で製造される。図中の矢印DRは、フィルムの走行方向を示す。走行方向DRは、長尺方向DLに対応している。まず、図4(a)に示す製造装置200及び図4(b)に示す製造装置300の概要と、製造装置200、300を用いた着色粘着フィルム2の製造過程の概要を説明する。
図4(a)に示す製造装置200は、巻取駆動部210と、巻出ロール211と、塗布機構220と、乾燥機構230と、前処理機構240と、ガイドロール250a、250b、250cを具備する。塗布機構220は、ロール220aと、ロール220bと、グラビアパン220cとを有する。グラビアパン220c内には、着色層12用の塗布液が充填されている。製造装置200においては、巻出ロール211の下流に前処理機構240が設けられ、前処理機構240の下流に塗布機構220が設けられ、塗布機構220の下流に乾燥機構230が設けられている。
巻出ロール211に予め巻き取られた樹脂フィルム11は、巻出ロール211の自転により連続的に繰り出され、ガイドロール250aを介して塗布機構220に導かれる。ここで、樹脂フィルム11の厚みは、1μm以上6μm以下である。また、樹脂フィルム11には、塗布機構220に導かれる前に、前処理機構240によって、樹脂フィルム11の表面の密着性を向上させるコロナ放電処理等が施されてもよい。
塗布機構220は、例えば、着色層12の塗布液を樹脂フィルム11に塗布するグラビア印刷機構(凹版印刷機構)を有する。塗布機構220による処理により、樹脂フィルム11上に着色層12の塗布液が塗布される。
塗布機構220による処理がなされた後、ガイドロール250bを介して乾燥機構230に導かれる。乾燥機構230内では、着色層12の塗布液が熱風に晒され、所定の温度で乾燥される。そして、乾燥機構230による処理がなされた着色フィルム基材10は、ガイドロール250cを介して巻取駆動部210の自転により巻取ロール210に連続的に巻き取られる。続いて、巻取駆動部210に巻き取られた着色フィルム基材10には、次に説明する処理がなされる。
図4(b)に示す製造装置300は、巻取駆動部(巻取ロール)310と、巻出ロール311と、塗布機構320と、乾燥機構330と、貼付機構340と、ガイドロール350a、350b、350cを具備する。塗布機構320は、ロール320aと、ロール320bと、グラビアパン320cとを有する。貼付機構340は、巻出ロール340a、ロール340b、ロール340cを有する。製造装置300においては、巻出ロール311の下流に塗布機構320が設けられ、塗布機構320の下流に乾燥機構330が設けられ、乾燥機構330の下流に貼付機構340が設けられている。巻出ロール340aには、予め、着色フィルム基材10が巻かれている。
巻出ロール311に巻き取られた剥離フィルム30は、巻出ロール311の自転により連続的に繰り出され、ガイドロール350aを介して塗布機構320に導かれる。塗布機構320は、例えば、粘着剤層20を剥離フィルム30に塗布するグラビア印刷機構を有する。塗布機構320の処理により、剥離フィルム30に粘着剤層20が塗布される。
塗布機構320による処理がなされ、粘着剤層20が形成された剥離フィルム30は、ガイドロール350bを介して乾燥機構330に導かれる。乾燥機構330内では、粘着剤層20が所定の温度で乾燥される。そして、乾燥機構330による処理がなされた粘着剤層20付の剥離フィルム30は、ガイドロール350cを介して貼付機構340に導かれる。
貼付機構340に導かれた粘着剤層20付の剥離フィルム30には、貼付機構340によって粘着剤層20に着色フィルム基材10が貼り付けられる。例えば、粘着剤層20付の剥離フィルム30は、ロール340bとロール340cとの間に挟まれるとともに、巻出ロール340aから着色フィルム基材10がロール340bとロール340cとの間に繰り出される。これにより、着色フィルム基材10の着色層12とは反対面の樹脂フィルム11表面と粘着剤層20とが貼り合わされて、剥離フィルム30、粘着剤層20及び着色フィルム基材10を有する着色粘着フィルム2が形成される。そして、貼付機構340による処理がなされた着色粘着フィルム2は、巻取駆動部310の自転により巻取駆動部310に連続的に巻き取られる。
なお、上記の例では、樹脂フィルム11の表面に粘着剤層20を形成する例を示したが、着色層12の表面に粘着剤層20を形成してもよい。また、本実施形態においては、製造装置200と製造装置300とを複合させた製造装置を用いて、樹脂フィルム11から着色粘着フィルム2を一括して製造してもよい。
また、塗布方法については、最も好ましい塗布方法としてグラビア印刷が例示されたが、本実施形態では、グラビア印刷に限らず、例えば、バーコード法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法のいずれかの手法が適用されてもよい。
以上説明した着色粘着フィルム2の製造過程を着色粘着フィルム2の断面図を用いて以下に説明する。
図5(a)〜図5(d)は、本実施形態に係る着色粘着フィルムの製造過程を示す概略断面図である。
本実施形態では、図5(a)に示すように、予め、単体の樹脂フィルム11が準備される。続いて、図5(b)に示すように、単体の樹脂フィルム11の表面にグラビア印刷により着色層12が形成される。次に、図5(c)に示すように、粘着剤層20付の剥離フィルム30が準備される。この後、図5(d)に示すように、粘着剤層20に着色フィルム基材10の樹脂フィルム11が貼り合わされる。本実施形態には、着色層12の表面にも、粘着剤層20及び剥離フィルム30を形成してもよい。
このように、本実施形態では、積層体40上ではなく、単体の樹脂フィルム11の表面に着色層12を形成するため、着色層12が下地の厚みばらつきの影響を受けにくくなる。
例えば、本実施形態では、厚みが1μm以上6μm以下であって、厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.08μm以下の樹脂フィルム11を用いる。樹脂フィルム11の厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.08μmを超えると、樹脂フィルム11上に着色層12を塗布する際に、着色層12が樹脂フィルム11の厚みばらつきの影響を受けやすくなり、着色層12の厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.17μmを超える可能性がある。また、樹脂フィルム11の厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.08μmを超えると、樹脂フィルム11の走行中には、樹脂フィルム11の厚みが薄い部分に局所的に張力が掛る。この部分においては、選択的に切れが生じたり、伸びたりする可能性がある。これにより、樹脂フィルム11の厚みばらつきの標準偏差(σ)は、0.08μm以下であることが好ましい。
さらに、本実施形態では、着色層12がグラビア印刷により樹脂フィルム11に塗布される際に、乾燥前の着色層12の塗布液の固形分濃度が5質量%以上20質量%以下に設定されている。着色層12の塗布液の固形分濃度が5質量%よりも小さくなると、同時に粘度も低下し塗布液を樹脂フィルムに印刷した際、はじきが発生する可能性がある。よって、着色層12の厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.17μmを超える可能性がある。また、着色層12の固形分の濃度が20質量%よりも大きくなると、グラビア印刷時のグラビアパン220c内にて塗布液の表面が被膜化して、異物となり塗布液に混入するため、局所的な欠陥が発生する。よって、着色層12の厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.17μmを超える可能性がある。これにより、着色層12の固形分濃度は、5質量%以上20質量%以下に設定されることが好ましい。
また、本実施形態では、着色層12がグラビア印刷により樹脂フィルム11に塗布される際に、乾燥前の塗布液の粘度が1mPa・s以上30mPa・s以下に設定されている。塗布液の粘度が1mPa・sよりも小さくなると、塗布液がグラビアパン220cからロール220aに充分に転写せず、着色層12の厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.17μmを超える可能性がある。一方、着色層12の粘度が30mPa・sよりも大きくなると、グラビア印刷直後の塗布液のレベリング性が悪くなることから斑が発生し、着色層12の厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.17μmを超える可能性がある。これにより、着色層12の粘度は、1mPa・s以上30mPa・s以下に設定されることが好ましい。
また、本実施形態では、着色層12がグラビア印刷により樹脂フィルム11に塗布された後に、着色層12が50℃以上150℃以下、好ましくは50℃以上130℃以下、より好ましくは50℃以上110℃以下の温度で乾燥される。乾燥温度が50℃よりも低くなると、塗布液中の溶媒が充分に乾燥されず好ましくない。一方、乾燥温度が150℃よりも高くなると、樹脂フィルムに収縮が発生し、着色層12の厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.17μmを超える可能性がある。これにより、着色層12は、50℃以上150℃以下の温度、好ましくは50℃以上130℃以下の温度、より好ましくは50℃以上110℃以下の温度で乾燥されることが好ましい。
また、本実施形態では、着色層12が乾燥されているときの熱風の風速が1m/s以上50m/s以下、好ましくは2m/s以上30m/s以下、より好ましくは3m/s以上10m/s以下に調整される。熱風の風速が1m/sよりも低くなると、塗布液中の溶媒が充分に乾燥されず好ましくない。一方、熱風の風速が50m/sより大きくなると、着色層12が樹脂フィルム11上で流動したり、樹脂フィルム11が風力により振動したりして、着色層12の厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.17μmを超える可能性がある。これにより、熱風の風速は、1m/s以上50m/s以下、好ましくは2m/s以上30m/s以下、より好ましくは3m/s以上10m/s以下に調整されることが好ましい。
また、本実施形態では、着色層12が樹脂フィルム11に形成され、巻取駆動部210に巻き取られる際に、樹脂フィルム11及び着色層12に50N/m以上400N/m以下、好ましくは50N/m以上350N/m以下、より好ましくは50N/m以上250N/m以下の張力が掛けられながら巻き取られる。張力は巻取駆動部210に掛る負荷を検知することで測定する。巻き取り時の張力が50N/mよりも小さくなると、巻取駆動部210に巻き取られた樹脂フィルム11及び着色層12が巻きずれを起こしやすくなり好ましくない。一方、巻き取り時の張力が400N/mよりも大きくなると、着色層12に過剰な引張応力が掛ることで、樹脂フィルムに皺が発生したり、樹脂フィルムの切断が発生したりする。これにより、樹脂フィルム11及び着色層12が巻取駆動部210に巻き取られる際には、50N/m以上400N/m以下、好ましくは50N/m以上350N/m以下、より好ましくは50N/m以上250N/m以下の張力が樹脂フィルム11及び着色層12に掛けられる。
このような製造条件の設定により、厚みが0.5μm以上5μm以下の着色層12について、厚みばらつきの標準偏差(σ)を0.17μm以下、好ましくは0.14μm以下、より好ましくは0.10μm以下に調整される。これにより、極薄の着色粘着テープ1をグラファイトシート100上に設けても、グラファイトシート100の遮蔽に劣る部分が減少し、グラファイトシート100の外観上の見栄えが向上する。さらに、着色層12の厚みばらつきの標準偏差(σ)を0.17μm以下、好ましくは0.14μm以下、より好ましくは0.10μm以下に調整されているため、着色粘着テープ1内における熱伝導の斑が抑制される。
[着色粘着フィルムの製造方法の変形例]
図6(a)〜図6(d)は、本実施形態に係る着色粘着フィルムの製造過程の変形例を示す概略断面図である。
本実施形態では、図6(a)に示すように、予め、単体の樹脂フィルム11が準備される。続いて、図6(b)に示すように、単体の樹脂フィルム11の表面にグラビア印刷により着色層12が形成される。次に、図6(c)に示すように、着色層12とは反対側の樹脂フィルム11の表面に粘着剤層20が塗布される。そして、図6(d)に示すように、粘着剤層20に剥離フィルム30が貼り合わされて、着色粘着フィルム2が形成される。
このような製造方法によっても、着色層12は、0.5μm以上5μm以下の厚みを有し、厚みばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下、好ましくは0.14μm以下、より好ましくは0.10μm以下になる。このような着色粘着テープ1を用いれば、グラファイトシート100の遮蔽に劣る部分が減少し、グラファイトシート100の外観上の見栄えが向上する。さらに、着色粘着テープ1内における熱伝導の斑が抑制される。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
表1に、本実施形態に係る着色粘着テープの効果を示す。
Figure 0006145560
まず、表1に示す実施例1を説明する。
[実施例1]
<着色層塗布液の調製>
着色層用の塗布液は、固形分濃度59質量%である大日精化工業社製、UTCO−591ブラック(NX)が用いられ、これが酢酸エチルで希釈され、固形分濃度10質量%、粘度15mPa・sに調整された。
<粘着剤組成物の調製>
アクリル酸ブチル95.5質量部と、酢酸ビニル3質量部と、アクリル酸2−ヒドロキシエチル1質量部と、アクリル酸0.5質量部とを共重合させることにより、重量平均分子量100万のアクリル酸エステル共重合体が製造される。次に、このアクリル酸エステル共重合体100質量部(固形分換算;以下同じ)に対し、水添ロジンエステル(荒川化学工業社製、パインクリスタル KE−100、軟化点:100℃)25質量部、重合ロジンエステル(荒川化学工業社製、ペンセル D−135、軟化点:135℃)4質量部及び石油系樹脂(三井化学社製、FTR6100、軟化点:95℃)24質量部が添加され、混合することで、粘着成分が形成された。粘着成分は、トルエンに溶解され、固形分濃度13質量%の粘着剤溶液が調製された。
<着色フィルム基材の製造>
樹脂フィルムとしてポリエチレンテレフテレートフィルム(東レ社製ET2F51L、厚み2μm)が使用され、製造装置の巻取駆動部によって200N/mの張力を掛けながら、この樹脂フィルム上に着色層塗布液をグラビア印刷した。その後、温度100℃、風速25m/sの乾燥条件で着色層塗布液が乾燥された。これにより、厚みの平均値が0.65μmである着色層であって、厚み平均値が2.65μmである着色フィルム基材が作製された。この着色フィルム基材の標準偏差σは、0.09μmであった。着色層の標準偏差σは、0.08μmであった。
<着色粘着フィルムの製造>
粘着剤組成物の固形分100質量部に対して、架橋剤としてトリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネート(日本ポリウレタン社製、コロネートL)が1質量部(固形分換算)添加され、粘着剤組成物溶液(固形分濃度13質量%)が得られた。この粘着剤組成物溶液は、ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面がシリコーン系剥離剤で剥離処理された剥離フィルム(リンテック社製SP−PET251130、厚み25μm)の剥離処理面に、乾燥後の厚みが2μmになるようにグラビア印刷された。この後、着色フィルム基材の着色層とは反対面に、粘着剤層付きの剥離フィルムの粘着剤面が貼り合わされた。これにより、着色粘着フィルムが形成された。
次いで、ロール状に巻き取った着色粘着フィルムが23℃、50%RHの条件下で7日間、養生され、剥離フィルム/粘着剤層(厚さ:2μm)/樹脂フィルム(厚さ:2μm)/着色層(0.65μm)からなる着色粘着フィルムが作製された。
<着色層塗布液の粘度測定>
着色層用の塗布液を、50gをガラス瓶(70ml)に注ぎ、粘度計(セコニック社製「インライン型振動式粘度計:FVM80A−ST」)によって、液温及び室温が23℃の環境下で、スターラーにより塗布液を撹拌しながら、粘度(単位:mPa・s)を測定した。
<着色層塗布時の張力測定>
巻取張力は製造装置の巻取駆動部に掛る負荷を検知することで測定される。
<全光線透過率の測定>
着色フィルム基材の全光線透過率の測定には、光透過率測定器(日本電色社製NDH5000)が用いられる。
<厚み、標準偏差の測定>
着色粘着フィルムの各層の機械的な厚み測定は、膜厚計(Nikon社製膜厚計デジマイクロMH-15M)によって測定される。
<全光線透過率の最大値の測定>
長尺方向DLが6000m、幅方向DWが1300mmの着色フィルム基材10において、幅方向DWに両側から100mmのピッチで12点、長尺方向DLに1000mのピッチで7点が選択される(計84点)。全光線透過率の最大値は、この84点から、最大値からの5点を除いた79点における全光線透過率中の最大値とする。
<着色粘着テープ付グラファイトシートの見栄え評価>
着色粘着テープをSelen製グラファイトシート「SGS−025−APH」に貼付後、目視により、斑があるか否かが判断された。表1では、斑がない場合が○で、斑が確認された場合が×で示されている。
実施例1では、製造工程における条件が最適値の範囲内にある。例えば、着色層塗布液の粘度が15mPa・sに設定され、着色層塗布液の濃度が10質量%に設定され、着色層塗布時の樹脂フィルム及び着色層に掛けられる張力は、200N/mに設定され、着色層塗布時の乾燥温度は、100℃に設定され、着色層塗布時の乾燥風速は、25m/sに設定される。
また、実施例1では、着色フィルム基材の厚みの標準偏差σ、着色層の厚みの標準偏差σ及び着色フィルム基材の全光線透過率の最大値が最適値の範囲内にある。例えば、着色フィルム基材の厚みの平均値は、2.65μmであり、樹脂フィルムの厚みの平均値は、2μmであり、着色層の厚みの平均値は、0.65μmであり、着色フィルム基材の厚みの標準偏差σは、0.09μmであり、着色層の厚みの標準偏差σは、0.08μmであり、着色フィルム基材の全光線透過率の最大値は、4.5%である。
[実施例2]
実施例2では、着色層塗布液の粘度が20mPa・sに設定され、着色層塗布液の濃度が13質量%に設定される。これら以外の条件は、実施例1と同じである。実施例2おいても、製造工程における条件が最適値の範囲内にある。
実施例2では、着色フィルム基材の厚みの平均値は、2.82μmであり、着色層の厚みの平均値は、0.82μmであり、着色フィルム基材の厚みの標準偏差σは、0.15μmであり、着色層の厚みの標準偏差σは、0.13μmであり、着色フィルム基材の全光線透過率の最大値は、6.1%である。これら以外は、実施例1と同じである。実施例2においても、着色フィルム基材の厚みの標準偏差σ、着色層の厚みの標準偏差σ及び着色フィルム基材の全光線透過率の最大値が最適値の範囲内にある。
[実施例3]
実施例3では、着色層塗布液の粘度が28mPa・sに設定され、着色層塗布液の濃度が18質量%に設定される。これら以外の条件は、実施例1と同じである。実施例3おいても、製造工程における条件が最適値の範囲内にある。
実施例3では、着色フィルム基材の厚みの平均値は、3.03μmであり、着色層の厚みの平均値は、1.03μmであり、着色フィルム基材の厚みの標準偏差σは、0.17μmであり、着色層の厚みの標準偏差σは、0.15μmであり、着色フィルム基材の全光線透過率の最大値は、8.2%である。これら以外は、実施例1と同じである。実施例3においても、着色フィルム基材の厚みの標準偏差σ、着色層の厚みの標準偏差σ及び着色フィルム基材の全光線透過率の最大値が最適値の範囲内にある。
実施例1〜3では、いずれも、着色粘着テープ付グラファイトシートの見栄えが「○」となった。
[比較例1]
比較例1では、着色層塗布液の粘度が34mPa・sに設定され、着色層塗布液の濃度が13質量%に設定される。これら以外の条件は、実施例1と同じである。比較例1おいては、着色層塗布液の粘度が最適値の範囲外にある。
比較例1では、例えば、着色フィルム基材の厚みの平均値は、3.06μmであり、着色層の厚みの平均値は、1.06μmであり、着色フィルム基材の厚みの標準偏差σは、0.21μmであり、着色層の厚みの標準偏差σは、0.18μmであり、着色フィルム基材の全光線透過率の最大値は、11.5%である。これら以外は、実施例1と同じである。比較例1においては、着色フィルム基材の厚みの標準偏差σ、着色層の厚みの標準偏差σ及び着色フィルム基材の全光線透過率の最大値が最適値の範囲外にある。
[比較例2]
比較例2では、着色層塗布液の粘度が0.7mPa・sに設定され、着色層塗布液の濃度が3質量%に設定される。これら以外の条件は、実施例1と同じである。比較例2おいては、着色層塗布液の粘度、濃度が最適値の範囲外にある。
比較例2では、例えば、着色フィルム基材の厚みの平均値は、2.98μmであり、着色層の厚みの平均値は、0.98μmであり、着色フィルム基材の厚みの標準偏差σは、0.35μmであり、着色層の厚みの標準偏差σは、0.31μmであり、着色フィルム基材の全光線透過率の最大値は、20.3%である。これら以外は、実施例1と同じである。比較例2においては、着色フィルム基材の厚みの標準偏差σ、着色層の厚みの標準偏差σ及び着色フィルム基材の全光線透過率の最大値が最適値の範囲外にある。
[比較例3]
比較例3では、着色層塗布時の乾燥風速は、55m/sに設定される。これら以外の条件は、実施例1と同じである。比較例3おいては、着色層塗布時の乾燥風速が最適値の範囲外にある。
比較例3では、例えば、着色フィルム基材の厚みの平均値は、2.97μmであり、着色層の厚みの平均値は、0.97μmであり、着色フィルム基材の厚みの標準偏差σは、0.23μmであり、着色層の厚みの標準偏差σは、0.21μmであり、着色フィルム基材の全光線透過率の最大値は、17.4%である。これら以外は、実施例1と同じである。比較例3においては、着色フィルム基材の厚みの標準偏差σ、着色層の厚みの標準偏差σ及び着色フィルム基材の全光線透過率の最大値が最適値の範囲外にある。
比較例1〜3では、いずれも、粘着テープ付グラファイトシートの見栄えが「×」となった。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
1…着色粘着テープ
2…着色粘着フィルム
10…着色フィルム基材
11…樹脂フィルム
12…着色層
20…粘着剤層
30、31…剥離フィルム
32…プロテクト用樹脂フィルム
32t…タブ部
32p…ミシン目
33…粘着剤層
35…プロテクトテープ
40…積層体
60…放熱用シート
100…グラファイトシート
101…両面テープ
102…筐体
200…製造装置
210…巻取駆動部
211…巻出ロール
220…塗布機構
220a…ロール
220b…ロール
220c…グラビアパン
230…乾燥機構
240…前処理機構
250a、250b、250c…ガイドロール
300…製造装置
310…巻取ロール(巻取芯、巻取駆動部)
311…巻出ロール
320…塗布機構
320a…ロール
320b…ロール
320c…グラビアパン
330…乾燥機構
340…貼付機構
340a…巻出ロール
340b、340c…ロール
350a、350b、350c…ガイドロール

Claims (10)

  1. グラファイトシートを保護し、長尺シート状に構成され、巻取芯に長尺方向に捲回された着色粘着テープであって、
    少なくとも前記長尺方向に6000mで前記長尺方向に直交する幅方向に1300mmの領域において、1μm以上6μm以下の第1の厚みを有し前記長尺方向及び前記幅方向における前記第1の厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.08μm以下である樹脂フィルムと、前記領域において、0.5μm以上5μm以下の第2の厚みを有し前記長尺方向及び前記幅方向における前記第2の厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下である着色層とを有する着色フィルム基材と、
    前記着色フィルム基材の少なくともいずれかの表面に設けられた粘着剤層と
    を具備する着色粘着テープ。
  2. 請求項1に記載の着色粘着テープであって、
    前記着色フィルム基材の前記長尺方向及び前記幅方向における厚みのばらつきの標準偏差(σ)は、0.17μm以下である
    着色粘着テープ。
  3. 請求項1または2に記載の着色粘着テープであって、
    前記着色フィルム基材の全光線透過率は、0.1%以上10%以下である
    着色粘着テープ。
  4. グラファイトシートを保護し、長尺シート状に構成され、巻取芯に長尺方向に捲回された着色粘着テープであって、
    少なくとも前記長尺方向に6000mで前記長尺方向に直交する幅方向に1300mmの領域において、1μm以上6μm以下の第1の厚みを有し前記長尺方向及び前記幅方向における前記第1の厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.08μm以下である樹脂フィルムと、前記領域において、0.5μm以上5μm以下の第2の厚みを有し前記長尺方向及び前記幅方向における前記第2の厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下である着色層とを有する着色フィルム基材と、
    前記着色層とは反対側の前記樹脂フィルムの表面に設けられた粘着剤層と
    を具備する着色粘着テープ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の着色粘着テープであって、
    前記樹脂フィルムにおいて、前記長尺方向における長さが6000m以上10000m以下であり、前記幅方向における長さが800mm以上1500mm以下である
    着色粘着テープ。
  6. グラファイトシートを保護し、長尺シート状に構成される着色粘着テープをロールトゥロール方式により製造する方法であって、
    樹脂フィルムの走行過程で、少なくとも前記長尺方向に6000mで前記長尺方向に直交する幅方向に1300mmの領域において、1μm以上6μm以下の第1の厚みを有し前記長尺方向及び前記幅方向における前記第1の厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.08μm以下である前記樹脂フィルムに、50N/m以上400N/m以下の張力を掛けつつ着色層塗布液を塗布し、風速が1m/s以上50m/s以下の熱風によって前記着色層塗布液を乾燥させ、前記領域において、0.5μm以上5μm以下の第2の厚みを有し、走行方向及び前記幅方向における前記第2の厚みのばらつきの標準偏差(σ)が0.17μm以下である着色層を形成し、
    前記樹脂フィルムと前記着色層とを有する着色フィルム基材の少なくともいずれかの表面に粘着剤層を形成する
    着色粘着テープの製造方法。
  7. 請求項6に記載の着色粘着テープの製造方法であって、
    前記着色層を形成する工程では、1mPa・s以上30mPa・s以下の粘度を有し、5質量%以上20質量%以下の固形分濃度を有する前記着色層塗布液が用いられる
    着色粘着テープの製造方法。
  8. 請求項またはに記載の着色粘着テープの製造方法であって、さらに、
    前記着色層塗布液が前記樹脂フィルムに塗布された後に、前記着色層塗布液を50℃以上150℃以下の温度で乾燥する
    着色粘着テープの製造方法。
  9. 請求項のいずれか1つに記載の着色粘着テープの製造方法であって、
    前記着色フィルム基材の少なくともいずれかの前記表面に前記粘着剤層を形成する工程では、
    剥離フィルムの剥離面に塗布された前記粘着剤層の表面に前記着色フィルム基材が貼り合わされる
    着色粘着テープの製造方法。
  10. 請求項のいずれか1つに記載の着色粘着テープの製造方法であって、
    前記長尺方向における長さが6000m以上10000m以下であり、前記幅方向における長さが800mm以上1500mm以下である前記樹脂フィルムを用いる
    着色粘着テープの製造方法。
JP2016255752A 2016-12-28 2016-12-28 着色粘着テープ及び着色粘着テープの製造方法 Active JP6145560B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016255752A JP6145560B1 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 着色粘着テープ及び着色粘着テープの製造方法
CN201710952017.0A CN108250995A (zh) 2016-12-28 2017-10-13 着色粘着胶带及着色粘着胶带的制造方法
CN201721320092.7U CN207483660U (zh) 2016-12-28 2017-10-13 着色粘着胶带

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016255752A JP6145560B1 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 着色粘着テープ及び着色粘着テープの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6145560B1 true JP6145560B1 (ja) 2017-06-14
JP2018104638A JP2018104638A (ja) 2018-07-05

Family

ID=59061142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016255752A Active JP6145560B1 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 着色粘着テープ及び着色粘着テープの製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6145560B1 (ja)
CN (2) CN108250995A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109738364B (zh) * 2018-12-25 2022-03-29 山东东宏管业股份有限公司 一种检测炭黑分散性的方法
JP6967679B2 (ja) * 2020-03-10 2021-11-17 住友化学株式会社 積層光学フィルム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010138313A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Nitto Denko Corp 塗膜保護シートおよびその製造方法
JP2013056968A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Dic Corp 着色粘着テープ
JP2013072074A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Dic Corp 着色粘着テープ
JP2013203965A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Dic Corp 着色粘着テープおよびグラファイト複合シート

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010138313A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Nitto Denko Corp 塗膜保護シートおよびその製造方法
JP2013056968A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Dic Corp 着色粘着テープ
JP2013072074A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Dic Corp 着色粘着テープ
JP2013203965A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Dic Corp 着色粘着テープおよびグラファイト複合シート

Also Published As

Publication number Publication date
CN108250995A (zh) 2018-07-06
CN207483660U (zh) 2018-06-12
JP2018104638A (ja) 2018-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110172308B (zh) 粘合片
KR102404380B1 (ko) 편면 접착성 점착 시트
US10815396B2 (en) Thermally conductive pressure-sensitive adhesive sheet
JP5896208B2 (ja) 着色フィルム及び着色粘着テープ
JP6101395B1 (ja) 着色粘着フィルム
TWI643928B (zh) 保護膜形成用複合薄片
CN111613564A (zh) 保护膜形成膜、保护膜形成用片及检查方法
TWI616345B (zh) 保護膜形成用複合薄片
JP2015039788A (ja) 表面保護フィルム、及びそれが貼合された光学部品
US20210040359A1 (en) Masking pressure-sensitive adhesive tape
JP6224284B1 (ja) 粘着フィルム
WO2015039590A1 (zh) 双面胶带
WO2019111943A1 (ja) 表面保護フィルムおよび保護フィルム付き光学部材
JP6193521B1 (ja) プロテクトテープ付粘着フィルム
EP3480269A1 (en) Pressure-sensitive adhesive sheet
JP6145560B1 (ja) 着色粘着テープ及び着色粘着テープの製造方法
JP6259938B1 (ja) プロテクトテープ付粘着フィルム
JP5560965B2 (ja) エネルギー線易剥離型粘着剤組成物
WO2014157445A1 (ja) 両面粘着シート
JP2007320981A (ja) 粘着テープ及びそれを使用したlcdモジュール
JP6101396B1 (ja) 着色粘着フィルム
JP6170608B1 (ja) 粘着フィルム
JP2007291350A (ja) 高隠蔽性粘着フィルム
JP2018104639A (ja) 着色粘着フィルムの製造方法
JP6830342B2 (ja) 粘着シート

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6145560

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250