JP6144960B2 - システム、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

システム、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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本発明は、システム、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関し、特に、情報処理装置に保存されている設定値と、ネットワーク接続された他の情報処理装置に保存されている設定値との同期技術に関する。
近年、複合機等の設定値に関して、そのマスターデータをネットワーク接続されたサーバ等の他の装置に保存して一元管理することがある。それらの値は同期されており、サーバ側にて管理されているマスターデータの値を変更すると、変更後の値が複合機に通知されて複合機側の設定値も変更される。同様に、複合機側にて設定値を変更すると、サーバ側のマスターデータの値も変更される。また、設定項目によっては、複数の複合機間で値を同期するものも存在し、その値が変更されると、サーバ上のマスターデータ、および同期対象のすべての複合機において設定値が変更される。なお、複数の複合機において同一の設定項目に対する値の変更指示がなされた場合、マスターデータの値ひいては各複合機で同期される値は、変更指示に係る値のうち直近の値が反映される。
また、ある設定項目の値の変更に連動して他の設定項目の値が変更されるような設定項目群が存在する。このような設定項目群に属する各設定項目は例えば階層関係になっており、上位の階層に属する設定項目の値を変更すると、その変更された値に応じて下位の階層に属する設定項目の値が連動して変更される。その一方で、下位の設定項目の値の変更は上位の設定項目の値に影響を与えずに変更することが可能である。
特開2012−181762号公報
ある複合機内で、設定項目群のうちの上位の設定項目の値が変更され、これと連動して下位の設定項目の値が変更され、これらの値がサーバのマスターデータに反映されたとする。このとき、他の複合機に同期されるより前に、同じ設定項目群に属する下位の設定項目の値が他の複合機によって変更された場合、マスターデータ上では上位の設定項目の値と下位の設定項目の値との間で不整合が生じてしまうことがある。
特許文献1では、サーバがクライアント端末より受信した設定項目を参照し、設定項目間で不整合があった場合には、サーバが固有する優先順位に従って再設定を行うことで、サーバ上のデータ間の不整合を防ぐ。すなわち特許文献1では、クライアント端末上での下位の項目の変更に応じて、サーバが有する基準に従って上位の設定項目の値を変更することで不整合を防ぐ。したがって、クライアント端末側で変更した下位の設定項目の値に対して、対応する上位の設定項目の値が複数存在する場合には、上位の設定項目の値をサーバ上で決定する。そのため、クライアント端末から下位の設定値の値を変更したユーザの意図を正確に反映することができず、結果として不整合が生じてしまうことがある。
上記課題を解決するために本願発明は以下の構成を有する。すなわち、複数の情報処理装置と、前記複数の情報処理装置の設定値を管理するサーバとを含むシステムであって、前記複数の情報処理装置それぞれは、自身が動作する際に用いる複数の設定項目に対する設定値、および前記複数の設定項目の間の依存関係の情報を記憶する記憶手段と、設定値の更新要求を受け付ける更新要求受付手段と、前記更新要求に従って、前記記憶手段に記憶している設定値を更新する更新手段と、記更新手段にて更新した設定値を前記サーバに送信する送信手段とを有し、前記送信手段は、前記更新要求にて指定された設定値の設定項目と依存関係を有する他の設定項目が検出された場合、前記更新手段にて更新した設定値と併せて前記他の設定項目の設定値を送信し、前記送信手段は、前記更新要求受付手段が前記サーバから前記更新要求を受信した場合、前記更新手段にて更新した設定値の送信を行わない
本発明によれば、複数のデバイスと、これらの設定値を一括管理するマスターデータとの間での設定値の不整合を防ぐことができる。
本発明に係る設定値同期システムのシステム構成図。 設定値管理サーバのハードウェア構成例を示すブロック図。 複合機のハードウェア構成例を示すブロック図。 設定値管理サーバのソフトウェア構成例を示すブロック図。 複合機のソフトウェア構成例を示すブロック図。 設定値管理サーバが保持するマスターデータの形式を示す図。 複合機が保持するデバイスデータの形式を示す図。 複合機の設定項目の階層構造を表現するデータ形式を示す図。 複合機の設定項目ごとの依存関係を示す図。 設定値管理サーバの処理手順を示すフローチャート。 複合機の実行処理手順を示すフローチャート。 複合機の実行処理手順を示すフローチャート。 複合機の操作部画面表示の一例を示す図。 複合機の操作部画面表示の一例を示す図。 複合機の実行処理に係るデータの構成例を示す図。 複合機の実行処理に係るデータの一例を示す図。 複合機及び設定値管理サーバの実行処理に係るデータ例を示す図。 第二の実施形態に係る設定値管理サーバのソフトウェア構成例を示すブロック図。 第二の実施形態に係る複合機のソフトウェア構成例を示すブロック図。 第二の実施形態に係る設定値管理サーバの処理手順を示すフローチャート。 第二の実施形態に係る複合機の実行処理手順を示すフローチャート。 第二の実施形態に係る複合機の実行処理手順を示すフローチャート。 第二の実施形態に係る複合機の実行処理手順を示すフローチャート。 第二の実施形態に係る設定項目が属する設定項目群とその編集状態にあるデバイスの組を示すデータの例を示す図。 第二の実施形態に係る編集状態更新要求の一例を示す図。 第二の実施形態に係る設定値管理サーバの管理対象となるデバイスの識別子を示すデータの例を示す図。 第二の実施形態に係る複合機の操作部画面表示の一例を示す図。 第二の実施形態に係る複合機の操作部画面表示の一例を示す図。 第二の実施形態に係る更新要求情報の一例を示す図。 第三の実施形態に係る設定項目群の編集画面に移行が可能な画面を示すデータの一例を示す図。 第三の実施形態に係るデバイスとデバイスが表示している画面とを関連付けたデータの一例を示す図。 第三の実施形態に係る設定値管理サーバの処理手順を示すフローチャート。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
<第一の実施形態>
[システム構成]
図1は、本発明における設定値同期システム全体を示すシステム構成図である。ネットワーク100には、設定値管理サーバ110、および情報処理装置である複数の複合機120が接続されている。設定値管理サーバ110は、複合機120a、複合機120b、及び複合機120cに設定されている各設定値のマスターデータを管理している。マスターデータに変更があった場合、設定値管理サーバ110は、複合機120a、複合機120b、及び複合機120cにネットワーク100を介して各種更新要求を通知する。ここでの更新要求の詳細については後述する。また、設定値管理サーバ110は、複合機120a、複合機120b、及び複合機120cから設定値の更新要求を受信した際には、自身のマスターデータの値を更新する。
複合機120は、複数種類の機能(コピー、FAX等)を実現する機器であり、内部に備えた記憶部に、各機能の実行時に利用する設定値を記憶している。設定値に変更があった場合、複合機120は、設定値管理サーバ110にネットワーク100を介して更新要求を通知する。また、複合機120は、設定値管理サーバ110から設定値のマスターデータの更新要求を受信した際には、受信した更新要求に従って自身の設定値を更新する。なお、設定項目によっては、複数の複合機間で値の同期を行うものも存在する。それらの設定項目に関しては、設定値管理サーバ110上のマスターデータに変更があった場合、複合機120a、複合機120b、及び複合機120cに対し設定値の更新要求が通知される。
また、複合機120a、複合機120b、及び複合機120cいずれかの設定値に変更があった場合、初めに、変更元の複合機から設定値管理サーバ110に更新要求が通知され、その後、設定値管理サーバ110経由で他の複合機にも更新要求が通知される。設定値管理サーバ110、及び複合機120についての詳細な説明については後述する。以下の説明において、複合機に共通の説明を行う場合には複合機120と記載し、個別の複合機をそれぞれ分けて説明する必要がある場合には、複合機120a、120b、120cと記載する。また、本実施形態において、設定値を管理される装置を複合機として示しているがこれに限定するものではない。その他の情報処理装置やプリンタなどの画像形成装置であっても構わない。
[ハードウェア構成]
図2は、本発明における設定値管理サーバ110のハードウェア構成の例を表すブロック図である。設定値管理サーバ110は、コントローラユニット200、操作部220、及び表示部230を含む。コントローラユニット200は、CPU(Central Processing Unit)203を有する。CPU203は、ROM(Read Only Memory)206に格納されているブートプログラムによりOS(Operating System)を立ち上げる。CPU203は、OS上で、HDD(Hard Disk Drive)205に格納されているアプリケーションプログラムを読み出して実行することで、各種処理を実行する。CPU203の作業領域としてはRAM(Random Access Memory)204が用いられる。
HDD205は、例えば、本願発明に係るアプリケーションプログラムと複合機120の設定値のマスターデータ等を格納する。図6に一例を示すように、マスターデータは、設定項目ごとに、値が関連付けられて記憶されている。CPU203には、システムバス210を介して、ROM206およびRAM204と共に操作部I/F201、表示部I/F202、およびネットワークI/F207が接続される。操作部I/F201は、マウス、キーボード等から構成される操作部220とのインタフェースであり、操作部220によってユーザにより入力された情報をCPU203に送出する。表示部I/F202は、ディスプレイ等から構成される表示部230に表示すべき画像データを表示部230に対して出力する。また、ネットワークI/F207は、ネットワーク100に接続され、ネットワーク100上の各装置との間で情報の入出力を行う。
図3は、本発明における複合機120のハードウェア構成の例を表すブロック図である。複合機120は、コントローラユニット300、操作部320、スキャナ330、およびプリンタ340を含む。コントローラユニット300には、操作部320が接続されると共に、画像入力デバイスであるスキャナ330や画像出力デバイスであるプリンタ340が接続される。
コントローラユニット300は、具体的には、CPU302を有し、CPU302は、ROM306に格納されているブートプログラムによりOSを立ち上げる。CPU302は、OS上で、HDD305に格納されているアプリケーションプログラムを読み出して実行することで、各種処理を実行する。CPU302の作業領域としてはRAM(Random Access Memory)303が用いられる。また、RAM303は、作業領域を提供するとともに、画像データを一時記憶するための画像メモリ領域を提供する。HDD305は、上記アプリケーションプログラムや画像データ、各種設定値を格納する。
図7は、HDD305に記憶される設定値の一例を示す。図7に示すように、設定項目ごとに、具体的な値と、設定項目に対して一意に定義された識別子とが関連付けられて記憶されている。なお、上述したように、設定項目の中には他の設定項目と依存関係をもつものがあり、依存関係がある設定項目間においては、ある設定項目の値が変更されたことに連動して他の設定項目の値が変更される。このような依存関係を有する複数の設定項目は、本実施形態において階層関係になっており、上位の階層に属する設定項目の値を変更すると、その変更に応じて下位の階層に属する設定項目の値が連動して変更される。一方、下位の設定項目の値は、上位の設定項目の値に影響することなく変更することが可能である。
本実施形態においてHDD305は、これらの階層関係の情報と、上位の設定項目の値の変更に応じて下位の設定項目の値がいずれの値に変更されるかを示す情報も記憶している。図8は、HDD305に記憶されている設定項目間の階層関係に関する情報800を説明するための図である。情報800において、ある識別子で示される上位の設定項目の設定値に対して、下位の設定項目の識別子が関連付けられている。
図8に示す例では、識別子α1の設定項目の下位に識別子α2の識別項目が存在する。同様に、識別子β1の設定項目の下位に識別子β2、β3の識別項目がそれぞれ存在する。一方、識別子γ1の設定項目の下位には設定項目が存在しないことを表している。
図9は、図8で示した設定項目間の階層関係に対し、上位の設定項目の値の変更に連動して下位の設定項目の値がいずれの値に変更されるかを示す図である。図9(A)は、識別子α1、α2からなる設定項目群(α群と呼ぶ)について例示した図である。図9(A)の場合、識別子α1の設定項目の値を“英語”、“日本語”、“スペイン語”に変更した場合に、その変更に連動して、識別子α2の設定項目の値がそれぞれ“英語”、“日本語”、“スペイン語”に変更されることを示す。また、図9(B)は、識別子β1、β2、β3からなる設定項目群(β群と呼ぶ)について例示した図である。図9(B)の場合、識別子β1の設定項目の値を“0”、“1”に変更した場合に、その変更に連動して、識別子β2の設定項目の値はそれぞれ“0”、“1”に変更される。同様に識別子β3の設定項目の値もそれぞれ“0”、“1”に変更される。HDD305は、以上に示したような各種データを保持している。
図3の説明に戻り、CPU302には、システムバス310を介して、ROM306およびRAM303と共に、操作部I/F301、デバイスI/F304、ネットワークI/F307、および画像処理部308が接続される。操作部I/F301は、タッチパネルを有する操作部320とのインタフェースであり、操作部320に表示すべき画像データを操作部320に対して出力する。また、操作部I/F301は、操作部320を介してユーザにより入力された情報をCPU302に送信する。デバイスI/F304には、スキャナ330およびプリンタ340が接続され、デバイスI/F304は、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。ネットワークI/F307は、ネットワーク100に接続され、ネットワーク100上の各装置との間で情報の入出力を行う。画像処理部308は、スキャナ330からの入力画像処理やプリンタ340への出力画像処理、画像回転、画像圧縮、解像度変換、色空間変換、階調変換などの各種処理を行う。
[ソフトウェア構成]
図4は、本実施形態における設定値管理サーバ110のソフトウェア構成の例を示す図である。更新要求受付手段401は、ネットワーク100を介して複合機120より送信されたマスターデータの更新要求を受け付ける。マスターデータ更新手段402は、更新要求受付手段401が受け付けたマスターデータの更新要求を基に、マスターデータ保持手段403の保持するマスターデータの更新を実行する。マスターデータ保持手段403は、図6に示した形式でマスターデータをHDD205に保持する。
マスターデータ取得手段404は、マスターデータ更新手段402によりマスターデータ保持手段403が保持するマスターデータが変更された際に、その変更内容を取得し、更新要求送信手段405に送信する。更新要求送信手段405は、マスターデータ取得手段404より送信されたマスターデータの変更内容を、設定値の更新要求としてネットワーク100を介して複合機120に送信する。なお、以下の説明において、設定値管理サーバ110側で保持し、自身が動作する際に用いられる各複合機のデータをマスターデータと記載し、複合機120側で保持するデータをデバイスデータと記載する。
図5は、本実施形態における複合機120のソフトウェア構成の例を示す図である。更新要求受付手段501は、操作部I/Fもしくはネットワーク100を介して設定値の更新要求を受け付け、デバイスデータ更新手段502に更新要求を送信する。また、更新要求受付手段501は、受け付けた更新要求の内容に応じて、依存関係検索手段506に更新要求の内容を送信する。デバイスデータ更新手段502は、更新要求受付手段501が受け付けた設定値の更新要求を基に、デバイスデータ保持手段503が保持するデバイスデータの更新を実行する。また、デバイスデータ更新手段502は、デバイスデータ取得手段504に対して、実行した更新に係る内容を送信する。
デバイスデータ保持手段503は、図7に示した形式でデバイスデータをHDD305に保持する。デバイスデータ取得手段504は、デバイスデータ更新手段502によりデバイスデータ保持手段503が保持する設定値が更新された際に、その更新内容をデバイスデータ更新手段502から取得する。その際、デバイスデータ取得手段504は、必要に応じて更新要求送信手段505に送信する。更新要求送信手段505は、デバイスデータ取得手段504より送信された設定値の更新内容を、設定値の更新要求としてネットワーク100を介して設定値管理サーバ110に送信する。依存関係検索手段506は、更新要求受付手段501から送信されたデバイスデータ更新要求の内容から、更新要求に係る設定項目に上位の設定項目もしくは下位の設定項目が存在するかを判定し、その判定内容を更新要求受付手段501に送信する。
[処理フロー]
上記に説明したシステム構成、ハードウェア構成、ソフトウェア構成、およびデータ形式に基づいた本実施形態の処理手順について、図10に示す設定値管理サーバ110の処理フロー、及び図11、図12に示す複合機120の処理フローを用いて詳述する。なお、図10に示すステップを実行する各手段は、設定値管理サーバ110が備えるRAM204、HDD205、およびROM206の何れかの記憶装置によって記憶され、CPU203によって実行される。また、図11、図12に示すステップを実行する各手段は、複合機120が備えるRAM303、HDD305、およびROM306の何れかの記憶装置によって記憶され、CPU302によって実行される。
まず、図11を用いて複合機120側の処理について説明する。S1101において、更新要求受付手段501は、デバイスデータに対する更新要求の受信の有無を監視する。更新要求を受信していない間(S1101にてNO)は、更新要求受付手段501は監視を続け、更新要求を受信した場合(S1101にてYES)にS1102に進む。具体的には、図13(A)に示すような、設定項目「言語設定」1301Aが“英語”に設定され、設定項目「キーボード」1302Aが“英語”に設定されている状態であるとする。そして、ユーザが複合機120の操作部320を介してボタン1303Aを押下することで表示される画面(図14)を介して設定項目「キーボード」1401の値を“日本語”に変更し、ボタン1402を押下したとする。その結果、操作部320の表示は、図13(B)に示す状態に遷り、設定項目「言語設定」1301Bが“英語”に設定され、設定項目「キーボード」1302Bが変更後の値である“日本語”として表示される。その後、ユーザによって、その変更を確定するためのボタン1304Bが押下され、変更される設定値が指定されたとする。ボタン1304Bの押下の時点で、更新要求受付手段501はデバイスデータの更新要求があったものと判定し、S1102に進む。
S1102において、更新要求受付手段501は、S1101にて検知した更新要求が、設定値管理サーバ110から送信されたものであるか否かを判定する。受信した更新要求が設定値管理サーバ110から送信された更新要求である場合(S1102にてYES)、S1105にて、デバイスデータ更新手段502は、更新要求に基づきデバイスデータ保持手段503が保持する設定値を更新する。その後、本処理フローを終了する。
一方、受信した更新要求が設定値管理サーバ110から送信された更新要求でない場合(S1102にてNO)には、S1103に進む。例えば、ユーザが操作部320を介して設定値を変更した場合、S1103に進む。S1103において、更新要求受付手段501は、S1101にて検知した更新要求の内容を依存関係検索手段506に送信する。そして、図12に示す依存関係に基づくデータベースの更新処理が行われる。なお、この際に更新要求受付手段501が依存関係検索手段506に送信する更新要求の内容は、例えば図15(A)のデータ1500Aに示すような、変更された設定項目の識別子と値との組を示すデータである。以下、S1103の処理の詳細を図12を用いて説明する。
S1201において、依存関係検索手段506は、S1103にて更新要求受付手段501により送信された更新要求のデータを受けて、更新要求に係る設定項目と他の設定項目との階層関係を特定する。具体的には、依存関係検索手段506は、まずデータ1500Aの「識別子」の値であるα2が、図8で説明した設定項目間の階層関係の情報800の「下位識別子」に含まれているかを検索する。検索の結果、含まれている場合には(S1202にてYES)、依存関係検索手段506は、その識別子に対する上位の設定項目の識別子を情報800から取得して記憶し、S1203に進む。含まれていなかった場合は(S1202にてNO)、S1205に進む。上記の例の場合、図8の情報800の「下位識別子」に識別子α2が含まれているため、依存関係検索手段506は、その上位の設定項目の識別子であるα1を記憶し、S1203に進む。なお、S1205〜S1208の処理については、第二の実施形態の説明において詳述する。
S1203において、依存関係検索手段506は、S1202で記憶した識別子の情報をS1101における更新要求のデータ1500Aに付加し、例えば図15(B)のデータ1500Bに示すような形式の情報を更新要求受付手段501に送信する。データ1500Bは、識別子α2に対応する設定項目の値を“日本語”に変更し、それと依存関係にある識別子α1に対応する設定項目の値は変更しない更新要求であることを示す。
次に、更新要求受付手段501は、依存関係検索手段506より取得したデータ1500Bをデバイスデータ更新手段502に送信する。データ1500Bを受信したデバイスデータ更新手段502は、データ1500Bから更新すべき設定項目とその値を取得し、これに基づきデバイスデータ保持手段503が保持するデバイスデータの内容を更新する。さらにデバイスデータ更新手段502は、デバイスデータ取得手段504に対して、本更新要求に係る設定項目群の識別子を例えば図16の識別子情報1600のような形式で送信し、S1204に進む。
S1204において、デバイスデータ取得手段504は、更新要求に係る設定項目群の識別子情報1600を受信し、識別子情報1600に含まれる識別子に対応する設定項目の値をデバイスデータ保持手段503から取得する。そして、デバイスデータ取得手段504は、図15(C)に示すようなデータ1500Cを作成し、更新要求送信手段505に送信する。以上により、図12に示すフローを終了し、図11に示すフローのS1104に進む。
S1104において、更新要求送信手段505は、S1204にてデバイスデータ取得手段504から受信したデータ1500Cと図7に示す対応関係の情報とに基づき、マスターデータの更新要求を作成し、設定値管理サーバ110に送信する。ここで作成される更新要求は例えば、図17に示す更新要求データ1700のように作成される。そして、図11に示すフローを終了する。続いて、設定値管理サーバ110側の処理が行われる。
図10を用いて設定値管理サーバ110の処理フローを説明する。S1001において、更新要求受付手段401は、図11のS1104にて複合機120の更新要求送信手段505より送信されたマスターデータの更新要求(更新要求データ1700)を受信すると(S1001にてYES)、S1002に進む。なお、更新要求を受信していない場合(S1001にてNO)、更新要求受付手段401は、更新要求を受信するまで監視を継続する。
S1002において、更新要求受付手段401は、受信した更新要求データ1700をマスターデータの更新要求として、マスターデータ更新手段402に送信する。マスターデータ更新手段402は、受信した更新要求に基づきマスターデータ保持手段403の保持するマスターデータを更新する。S1003において、マスターデータ取得手段404は、S1002にて更新されたマスターデータ保持手段403が保持する設定項目と値の組、すなわち更新要求データ1700を取得し、更新要求送信手段405に送信する。これを受けた更新要求送信手段405は、設定値管理サーバ110の管理対象である1または複数の複合機120に対して更新要求データ1700を、各複合機が保持するデバイスデータの更新要求として送信し、本処理フローを終了する。
以上、本実施形態により、各デバイス(複合機)が保持するデバイスデータと、これらデバイスデータを一括管理するマスターデータとの間での不整合を防ぐことができる。特に、ある設定項目群に対して、その上位に属する設定項目の値として取り得るものが複数存在した場合にも、ユーザの意図を正確に反映して同期することができる。
<第二の実施形態>
第一の実施形態により、各複合機が保持するデバイスデータと、これらデバイスデータを一括管理するマスターデータとの間での不整合を防ぐことができる。しかし、複数の複合機の操作部で、非常に近いタイミングで同一の設定項目に対する異なる更新を行った場合、マスターデータの値は、これらの更新のうち、より後に行われた内容(設定値)が結果的に反映されることとなる。そのため、より早いタイミングで更新を行ったユーザによる更新要求は反映されなかったことになり、それらのユーザに対しては無駄なユーザ操作が発生してしまうということになる。本実施形態は、このような無駄なユーザ操作を低減するものである。
なお、本実施形態に係る設定値管理サーバ110及び複合機120を含むシステムの構成、及びこれらのハードウェアの構成は、それぞれ図1、図2、及び図3で示したものと同一であるため、それらの説明は省略する。また、以下に説明する本実施形態のソフトウェア構成及び処理フローのうち、第一の実施形態で説明したものと内容が重複する部分は可能な限り省略し、処理内容の異なる部分のみを説明する。
本実施形態においては、設定値管理サーバ110のHDD205の保持するマスターデータの形式は、第一の実施形態のように図6で説明したような設定項目と値との組ではなく、図7で説明したような設定項目、値、および識別子の組となる。更に、設定値管理サーバ110は、図24(A)に示す編集状態情報2400Aに示すように、設定項目群、編集中のデバイス名、および設定項目群に属する1または複数の設定項目の識別子が関連付けられた情報を新たにHDD205に保持する。図24に示す編集状態情報は、各設定項目群(グループ)に属する設定項目の識別子が対応付けられている。更に編集状態情報においては、設定項目群に属するいずれかの設定項目を編集中のデバイスがある場合には、その情報が示される。更にHDD205は、設定値管理サーバ110の管理対象となるデバイスを一意に識別するための識別子を、図26に示すような管理対象情報2600として保持する。管理対象情報2600は、第一の実施形態においてもHDD205に保持されるが、本実施形態において処理手順を説明する上で必要であるため、本実施形態の説明の中で示す。HDD205の保持する本実施形態にて用いるデータの詳細は後述する。次に、本実施形態に係る設定値管理サーバ110及び複合機120のソフトウェア構成について、以下、図面を用いて説明する。
[ソフトウェア構成]
図18は、本実施形態における設定値管理サーバ110のソフトウェア構成を示す図である。図4を用いて説明した第一の実施形態のソフトウェア構成に加え、編集情報更新手段1806、編集状態保持手段1807、および編集状態取得手段1808が追加されている。また、更新要求受付手段401および更新要求送信手段405の処理内容が追加される。これらの追加された処理の内容について説明する。
更新要求受付手段401は、複合機120からマスターデータの更新要求を受け付ける処理に加え、複合機120から送信される編集状態更新要求を受け付ける処理を行う。更新要求受付手段401は、受け付けた編集状態更新要求を編集情報更新手段1806に送信する。編集状態更新要求は、例えば図25に示すような、編集状態にある設定項目が属する設定項目群の識別子と、編集状態にあるデバイス名(すなわち複合機の識別子)との組の形式のデータである。
編集情報更新手段1806は、更新要求受付手段401より受信した編集状態更新要求2500の内容に基づき、編集状態保持手段1807が保持する編集状態情報2400Aを更新する。編集状態保持手段1807は、編集状態情報2400Aを保持する。編集状態取得手段1808は、編集状態保持手段1807が保持する編集状態情報2400Aが更新された際には、更新後の編集状態情報2400Aを取得し、更新要求送信手段405に送信する。
更新要求送信手段405は、デバイスデータの更新要求を複合機120に送信する処理に加え、編集状態情報2400Aおよび管理対象情報2600に基づいて、管理対象の複合機120に対し、編集状態更新要求を送信する処理を行う。
図19は、本実施形態における複合機120のソフトウェア構成を示す図である。図5を用いて説明した第一の実施形態のソフトウェア構成に加え、編集状態管理手段1907が追加されている。また、更新要求受付手段501および更新要求送信手段505の処理内容が追加される。これらの追加された処理内容について説明する。
更新要求受付手段501は、デバイスデータの更新要求を受け付ける処理に加え、設定値管理サーバ110もしくは操作部I/Fより送信される編集状態更新要求を受け付け、これを編集状態管理手段1907に送信する処理を行う。編集状態管理手段1907は、受信した編集状態更新要求の内容に応じて、デバイスデータ保持手段503が保持するデバイスデータの一部の編集を禁止・解除する処理を行うか、もしくは更新要求送信手段505に対して編集状態更新要求を送信する。更新要求送信手段505は、マスターデータの更新要求を設定値管理サーバ110に送信する処理に加え、編集状態管理手段1907からの編集状態更新要求を設定値管理サーバ110に送信する処理を行う。
[処理フロー]
本実施形態の処理手順について、図20に示す設定値管理サーバ110の処理フロー、及び図21〜図23に示す複合機120の処理フローを用いて詳述する。図20に示すステップを実行する各手段は、設定値管理サーバ110が備えるRAM204、HDD205、およびROM206の何れかの記憶装置によって記憶され、CPU203によって実行される。また、図21、図22、図23に示すステップを実行する各手段は、複合機120が備えるRAM303、HDD305、およびROM306の何れかの記憶装置によって記憶され、CPU302によって実行される。ここではまず、図1に示された複数の複合機のうち、複合機120aが図21に示すフローで処理を実行したとする。
S2101において、編集状態管理手段1907は、編集監視処理を行う。編集監視処理の詳細を図22を用いて説明する。S2201において、編集状態管理手段1907は、複合機120aの編集状態更新要求の有無を監視する。ここでは、複合機120aにおいて、ユーザが操作部320にて設定値管理画面(図27)を開いたとする。なお、このときの設定項目「言語設定」及び設定項目「キーボード」の値はともに“英語”であるとする。この設定値管理画面を開いた状態により、編集状態管理手段1907は、複合機120aが設定項目群αを編集中であると判定し(S2201にてYES)、S2202に進む。
S2202において、編集状態管理手段1907は、更新要求送信手段505に対して編集状態更新要求2500を送信する。これに応答して、更新要求送信手段505は、ネットワーク100を介して設定値管理サーバ110に編集状態更新要求2500を送信し、S2203に進む。これに並行して、設定値管理サーバ110側の処理であるS2001が開始される。まず、複合機120a側では、S2203において、ユーザにより設定値編集画面(図27)を開かれ、ボタン2704Aが押下されていない間は、設定値の編集の操作を受け付け続ける。この場合、S2204では、複合機120aは、編集が終了していないものとして待機する(S2204にてNO)。
一方、設定値管理サーバ110のS2001では、更新要求受付手段401が、複合機120aより編集状態更新要求2500を受信したことに応じて(S2001にてYES)、編集状態更新要求2500を編集情報更新手段1806に送信する。更に編集情報更新手段1806は、設定値を編集中であるデバイスが存在する旨を示すために、編集状態保持手段1807が保持する編集状態情報の内容を編集状態情報2400Aのように記載する。具体的には、設定項目群αの編集中デバイス名に“120a”が記載される。続いて編集状態取得手段1808は、更新された編集状態情報2400Aを取得して、更新要求送信手段405に送信する。
S2002において、更新要求送信手段405は、設定値管理サーバ110の管理対象であるデバイスのうち、現在設定項目群αを編集中である複合機120a以外のデバイス(すなわち、複合機120b、120c)に対して、編集状態情報2400Aを送信する。これにより、設定値管理サーバ110は、設定項目を編集中であるデバイス以外のデバイスに対して、編集を禁止するように制御するための編集禁止命令(ここでは、編集状態情報2400A)を送信することになる。これに応答して、編集状態情報2400Aを受信した複合機120b、120c側では、図23に示す処理が開始される。本処理フローについては後述する。
その後、S2003において、更新要求受付手段401は、編集状態更新要求2500を送信した複合機120aにおいて編集状態が解除されたか否かを判定する。ここでは、複合機120aの更新要求送信手段505により送信される、編集状態が解除され編集が完了した旨を示す編集状態更新要求を受信したことに応じて、更新要求受付手段401は、解除されたと判定する。設定値管理サーバ110の更新要求受付手段401は、編集状態解除の旨を示す編集状態更新要求を受信していない場合(S2003にてNO)、待機する。
一方、複合機120b、120c側の処理である図22のS2201において、各複合機は、自身と異なるデバイスに関する編集状態情報2400Aの受信の有無により、他のデバイスによる任意の設定項目の編集が開始されているか否かを判定する。ここでは、図20のS2002において設定値管理サーバ110が複合機120b、120cに対して編集状態情報2400Aを送信しているため、これを受信した各複合機はS2302に進む。なお各複合機は、編集状態情報2400Aを受信していない場合(S2301にてNO)、待機する。
S2302において、編集状態管理手段1907は、受信した編集状態情報2400Aの情報の中に含まれる「編集中デバイス名」において、自身のデバイス名でないデバイス名が記載されている設定項目群を検索する。そして、編集状態管理手段1907は、検出した設定項目群に含まれる設定項目に対する編集を禁止する。編集禁止の具体的な方法としては、検出された設定項目群に属する設定項目のパーミッションを、読み取り専用にする方法などがあるが、他の方法であってもよい。また編集禁止が実行された際の操作部320の表示内容は、例えば図28に示すように、対象となる設定項目群に属する設定項目の編集画面をグレーアウトし、選択できないようにすることができるが、他の方法を取って編集禁止の旨をユーザに通知するのでもよい。
S2303にて、編集状態管理手段1907は、他のデバイスによる編集状態が解除されたか否かを、設定値管理サーバ110より送信される編集解除の旨の情報を受信したか否かにより判定する。編集解除の旨の情報を受信していない場合(S2303にてNO)、編集状態管理手段1907は、待機する。
ここで、設定項目群αに属する設定項目を編集中である複合機120aにおいて、ユーザにより図28(B)に示す内容に変更され(すなわち、設定項目「言語設定」の値が“英語”から“日本語”に変更)、編集内容が確定したとする。これに応じた複合機120a、設定値管理サーバ110、および複合機120b、120cの処理をこの順にそれぞれ説明する。
複合機120aは、編集内容が確定した場合、設定項目に対する設定値の編集が完了したとして、編集解除の旨を示す情報を設定値管理サーバ110に送信する。そして、図22に示す編集監視処理のフローを終了する(S2204にてYES)。そして、第一の実施形態で説明したS1101およびS1102にてYESとなり、処理は、S1103に進む。更に処理は図12のS1202に進み、今回変更された設定項目「言語設定」(識別子はα1)には上位の設定項目が存在しないため(S1202にてNO)、S1205に進む。S1205において、依存関係検索手段506は、図29(A)に示す今回の更新要求情報2900Aを受けて、上位の設定項目(識別子はα1)の下位に位置する設定項目があるか否かを判定する。下位の設定項目がある場合(S1205にてYES)、その下位の設定項目が取る値を検索する。そして、依存関係検索手段506は、下位の設定項目が取る値を検出した後、図29(B)に示すように下位の設定項目の設定値も含むデバイスデータの更新要求情報2900Bを作成し、更新要求受付手段501に送信する。下位の設定項目がない場合(S1205にてNO)、更新要求情報2900Aと同じ内容のデバイスデータ更新要求情報が生成される。
更新要求受付手段501、デバイスデータ更新手段502、およびデバイスデータ保持手段503は、デバイスデータの更新要求情報を受信し、S1206もしくはS1208にて、S1203と同様にデバイスデータ保持手段503が保持する内容を更新する。S1206においては、下位の設定項目の設定値も併せて更新される。そして、S1207において、S1204と同様にマスターデータの更新要求の作成処理を行う。S1206にて下位の設定項目の設定値も変更された場合には、その情報も含めてマスターデータの更新要求が生成される。その後、本処理フローは終了し、図11のS1104において、マスターデータの更新要求とともに、編集状態が解除された旨が設定値管理サーバ110に送信される。この後のマスターデータの更新に係る処理は第一の実施形態にて説明した処理内容と同一であるため、説明を省略する。
図20に示す設定値管理サーバ110の処理に戻って説明する。更新要求受付手段401は、複合機120aより受信した設定項目群αの編集解除の旨を示す情報を受信したことにより、編集状態が解除されたと判定する(S2003にてYES)。これに応じて、更新要求受付手段401は、受信した編集解除の旨を示す情報を編集情報更新手段1806に送信する。S2004において、編集情報更新手段1806は、編集状態保持手段1807の保持する編集状態情報2400Aを、図24(B)に示す編集状態情報2400Bのように更新する。続いて、編集状態取得手段1808は、編集状態情報2400Bを取得し、更新要求送信手段405に送信する。更新要求送信手段405は、自身の管理対象である複合機に対して、設定項目群αの編集禁止解除の旨を示す情報を送信する。ここでの送信先は、複合機120b、120cが該当する。そして、図20に示すフローを終了する。
図23に示す複合機120b、120cの処理に戻って説明する。編集状態管理手段1907は、設定値管理サーバ110より送信された編集禁止解除の旨を示す情報を受信したことに応じて(S2303にてYES)、S2304にて、該当する設定項目群の編集禁止を解除する。そして、図23に示す処理フローを終了する。
以上、本実施形態により、複数のデバイスの操作部で、非常に近いタイミングで同一の設定項目に対する異なる更新を行うことにより発生する無駄なユーザ操作を低減することができる。
<第三の実施形態>
本発明の第二の実施形態では、設定値管理サーバ110が、あるデバイスにより編集中である設定項目群に対する編集禁止命令を他のデバイスに送信することにより、同一の設定項目に対する異なる設定値への更新を禁止していた。しかし、設定値管理サーバ110から編集禁止命令を送信する対象となるデバイスが多数の場合には、編集禁止命令の送信に多大な通信量を消費してしまう。本実施形態は、この点を鑑みたものであり、編集禁止命令を送信する対象となるデバイスを最小限に特定し、これに伴う通信量の消費を最小限に抑えることができる。
なお、本実施形態に係る設定値管理サーバ110及び複合機120を含むシステムの構成、及びこれらのハードウェアの構成は、図1〜図3で示したものと同一であるため、説明を省略する。複合機120のソフトウェア構成及び処理手順についても、図12、図19、図21〜図23で示したものと同一であるため、説明を省略する。また、本実施形態のソフトウェア構成及び処理フローのうち、第一の実施形態で説明したものと内容が重複する部分は可能な限り省略し、処理内容の異なる部分のみを説明する。
本実施形態において、設定値管理サーバ110のHDD205が保持するデータとして、図30および図31に示すような情報が加えられる。図30は、各設定項目群の編集画面に移行することが可能な画面が定義された画面情報3000の構成例を示す。例えば、画面情報3000に示す例において、画面Aおよび画面Cから、設定項目群αに属する設定項目を編集するための編集画面に移行することができることを示している。図31は、設定値管理サーバ110の管理対象であるデバイスと、それぞれのデバイスの操作部320にて現在表示されている画面とを関連付けた現在画面情報3100の構成例を示す。
本実施形態において、設定値管理サーバ110の更新要求送信手段405は、各デバイスの現在画面情報3100と画面情報3000とから、編集禁止命令の送信処理(図20のS2004)における送信先となる複合機を決定する処理を更に行う。
[処理フロー]
本実施形態に係る処理を、図32に示す設定値管理サーバ110の処理フローを用いて説明する。図20に示すステップを実行する各手段は、設定値管理サーバ110が備えるRAM204、HDD205、およびROM206の何れかの記憶装置によって記憶され、CPU203によって実行される。
S2001において、更新要求受付手段401は、複合機120aより編集状態更新要求2500を受信したことに応じて(S2001にてYES)、編集状態更新要求2500を編集情報更新手段1806に送信する。S3201にて、編集情報更新手段1806は、編集状態更新要求2500を更新要求送信手段405に送信する。更新要求送信手段405は、受信した編集状態更新要求2500に基づき、現在画面情報3100から複合機120a以外のデバイスの現在の画面状態の情報を取得する。S3202において、更新要求送信手段405は、取得した現在の画面状態の情報と画面情報3000とに基づき、複合機120aが編集を行っている設定項目群αに属する設定項目を編集するための画面に移行可能な画面を表示しているデバイスを特定する。
ここでは、図31に示すように、複合機120cが設定項目群αに属する設定項目を編集可能な画面に移行可能な画面Cを表示させている。そのため、更新要求送信手段405は、複合機120aが編集している設定項目群αに属する設定項目を編集可能な画面を表示している複合機が存在していると判定し(S3202にてYES)、S2002に進む。なお、ここで該当する画面を表示しているデバイスが存在しないと判定された場合(S3202にてNO)には、図32に示す処理フローを終了する。
S2002において、更新要求送信手段405は、設定項目群αを編集可能な画面Cを現在開いている複合機120cに対して、編集禁止命令を送信する。この後の処理フローは第二の実施形態と同一であるため、その説明を省略する。
以上、本実施形態により、編集禁止命令を送信する対象となるデバイスを最小限に特定し、これに伴う通信量の消費を最小限に抑えることができる。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (10)

  1. 複数の情報処理装置と、前記複数の情報処理装置の設定値を管理するサーバとを含むシステムであって、
    前記複数の情報処理装置それぞれは、
    自身が動作する際に用いる複数の設定項目に対する設定値、および前記複数の設定項目の間の依存関係の情報を記憶する記憶手段と、
    設定値の更新要求を受け付ける更新要求受付手段と、
    前記更新要求に従って、前記記憶手段に記憶している設定値を更新する更新手段と、
    記更新手段にて更新した設定値を前記サーバに送信する送信手段と
    を有し、
    前記送信手段は、前記更新要求にて指定された設定値の設定項目と依存関係を有する他の設定項目が検出された場合、前記更新手段にて更新した設定値と併せて前記他の設定項目の設定値を送信し、
    前記送信手段は、前記更新要求受付手段が前記サーバから前記更新要求を受信した場合、前記更新手段にて更新した設定値の送信を行わないことを特徴とするシステム。
  2. 前記依存関係は、上位の設定項目に対する設定値が変更された際に下位の設定項目に対する設定値が連動して変更され、下位の設定項目に対する設定値が変更された際に上位の設定項目に対する設定値は変更されない関係であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記送信手段は、前記更新要求にて指定された設定値の設定項目の上位に位置する他の設定項目が検出された場合に、前記他の設定項目の設定値を送信することを特徴とする請求項2に記載のシステム。
  4. 前記更新手段は、前記更新要求にて指定された設定値の設定項目の下位に位置する他の設定項目が検出された場合、前記他の設定項目の設定値を前記更新要求に基づいて変更することを特徴とする請求項2または3に記載のシステム。
  5. 前記複数の情報処理装置それぞれは、
    設定値の編集を行うための編集画面を表示する表示手段と、
    前記編集画面を介した第一の設定項目に対する設定値の編集の状態を前記サーバに通知する通知手段と
    を更に有し、
    前記サーバは、
    前記複数の設定項目それぞれが属するグループの情報を保持する保持手段と
    前記複数の情報処理装置のうちの第一の情報処理装置から前記第一の設定項目に対する設定値の編集を行っている旨の通知を受信したことに応じて、前記第一の情報処理装置以外の情報処理装置に対し、前記第一の設定項目と同じグループに属する設定項目に対する設定値の編集を禁止させる制御手段と
    を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のシステム。
  6. 前記サーバは、
    前記第一の設定項目に対する設定値の編集を行っている旨の通知を受信したことに応じて、前記複数の情報処理装置が現在表示している画面の情報を取得する取得手段を更に有し、
    前記保持手段は、設定項目を編集するための編集画面に移行可能な画面を示す情報を更に保持し、
    前記制御手段は、前記取得手段にて取得した画面の情報および前記保持手段にて保持する情報に基づき、前記複数の情報処理装置のうち、前記第一の設定項目と同じグループに属する設定項目を編集するための編集画面に移行可能な画面を現在表示している情報処理装置に対し、前記第一の設定項目と同じグループに属する設定項目に対する設定値の編集を禁止させることを特徴とする請求項に記載のシステム。
  7. 前記制御手段は、前記第一の情報処理装置から前記第一の設定項目に対する設定値の編集が完了した旨の通知を受信したことに応じて、前記第一の設定項目と同じグループに属する設定項目に対する設定値の編集の禁止を解除させることを特徴とする請求項5または6に記載のシステム。
  8. 複数の情報処理装置の設定値を管理するサーバに接続された情報処理装置であって、
    自身が動作する際に用いる複数の設定項目に対する設定値、および前記複数の設定項目の間の依存関係の情報を記憶する記憶手段と、
    設定値の更新要求を受け付ける更新要求受付手段と、
    前記更新要求に従って、前記記憶手段にて記憶している設定値を更新する更新手段と、
    記更新手段にて更新した設定値を前記サーバに送信する送信手段と
    を有し、
    前記送信手段は、前記更新要求にて指定された設定値の設定項目と依存関係を有する他の設定項目が検出された場合、前記更新手段にて更新した設定値と併せて前記他の設定項目の設定値を送信し、
    前記送信手段は、前記更新要求受付手段が前記サーバから前記更新要求を受信した場合、前記更新手段にて更新した設定値の送信を行わないことを特徴とする情報処理装置。
  9. 複数の情報処理装置の設定値を管理するサーバに接続された情報処理装置における情報処理方法であって、
    前記情報処理装置が動作する際に用いられる複数の設定項目に対する設定値、および前記複数の設定項目の間の依存関係の情報を記憶部に記憶する記憶工程と、
    設定値の更新要求を受け付ける更新要求受付工程と、
    前記更新要求に従って、前記記憶部にて記憶している設定値を更新する更新工程と、
    記更新工程にて更新した設定値を前記サーバに送信する送信工程と
    を有し、
    前記送信工程において、前記更新要求にて指定された設定値の設定項目と依存関係を有する他の設定項目が検出された場合、前記更新工程にて更新した設定値と併せて前記他の設定項目の設定値を送信し、
    前記送信工程において、前記更新要求受付工程にて前記サーバから前記更新要求を受信した場合、前記更新工程にて更新した設定値の送信を行わないことを特徴とする情報処理方法。
  10. コンピュータを、
    自身が動作する際に用いる複数の設定項目に対する設定値、および前記複数の設定項目の間の依存関係の情報を記憶する記憶手段、
    設定値の更新要求を受け付ける更新要求受付手段、
    前記更新要求に従って、前記記憶手段にて記憶している設定値を更新する更新手段、
    記更新手段にて更新した設定値を前記コンピュータの設定値を管理するサーバに送信する送信手段
    として機能させ、
    前記送信手段は、前記更新要求にて指定された設定値の設定項目と依存関係を有する他の設定項目が検出された場合、前記更新手段にて更新した設定値と併せて前記他の設定項目の設定値を送信し、
    前記送信手段は、前記更新要求受付手段が前記サーバから前記更新要求を受信した場合、前記更新手段にて更新した設定値の送信を行わないことを特徴とするプログラム。
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