JP6144342B2 - 天然(l)−メントール精製物及びその製造方法並びに評価方法 - Google Patents

天然(l)−メントール精製物及びその製造方法並びに評価方法 Download PDF

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Description

本発明は、天然(L)−メントール精製物及びその製造方法並びに評価方法に関し、より詳しくは、粗メントールに活性炭を添加することにより、容易に精製でき、雑味を除去した清涼感のある喫煙物品用天然(L)−メントール精製物及びその製造方法並びに精製度合を色差計による彩度の測定を用いた評価方法に関する。
メントールは環式のモノテルペン、アルコールの一種の有機化合物であり、ハッカ臭を持つ、揮発性の無色結晶である。メントールにはいくつかのジアステレオマー、鏡像異性体があり、その内天然(L)−メントールは歯磨き粉や菓子類、口中清涼剤などに多用される他、局所血管拡張作用、皮膚刺激作用等を有するため、医薬品にも用いられる。
また、以前よりメントールはたばこの香料として使用されている。原料葉たばこを燃焼すると、それ自身特有の香喫味を発散すると同時に、特有の刺激、青臭みまたは生臭みのような異臭、渋味、苦味のような嫌味も有している。これに対し、甘草、砂糖、蜂蜜、ラム酒、果汁、バニラ等が経験的に使われ、異臭、嫌味を和らげることが行われている。
近年たばこの嗜好は多様化する傾向を示し、爽快でかつ豊かな香喫味を有する製品が好まれるようになってきている。香料として香喫味を改善する、いわゆるたばこ香喫味改良剤に含有される成分のうち、特に天然(L)−メントールが大きく貢献している。
メントールとしては天然(L)−メントールおよび合成(L)−メントールが使用されている。合成(L)−メントールは、天然(L)−メントールよりも(L)−メントール純度の高いものが得られるが、原料のミント油に由来する香気成分夾雑物を含まないために、風味の点で天然(L)−メントールには劣る。天然(L)−メントールは、ミント葉等の植物から抽出されることから、夾雑物が含まれており、この夾雑物の含有量が天然(L)−メントールの品質および風味に影響を及ぼす。このため天然(L)−メントールの精製方法について様々な検討がなされている。その一つとして、粗メントールを超臨界二酸化炭素に接触させ、夾雑物を分画抽出除去する方法が挙げられる(例えば、特許文献1参照)。この方法により、不快臭(風味)、苦味成分、雑草様香気、重い雑味物質、樹脂状物質等の成分を取り除くことができる。しかし、この方法は超臨界二酸化炭素を利用することから、高価な装置が必要となり、容易に工業化することが困難である。
その他の方法として、粗メントールをアセトニトリルに溶解した後、該溶液を冷却してメントールを晶析する方法がある(例えば、特許文献2参照)。これにより、化学純度99%以上、光学純度99%ee以上の天然(L)−メントールが得られるが、有機溶媒(アセトニトリル)にメントールを溶解するため、実施できる作業環境が限定される。
上記したように、特許文献1あるいは特許文献2に開示される技術を用いたとしても、清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)−メントール精製物を容易にかつ安価で供給することは困難であった。
また、天然(L)−メントール精製物の精製度合を測定する評価方法として、ガスクロマトグラフィが用いられていた。しかし、天然(L)−メントールに含まれる夾雑物が非常に微量なため、夾雑物の成分や量といった差異と嗜好性を関連付けることが難しかった。
特許第3935987号公報 特許第5014846号公報
本発明は、上記した従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、雑味を除去し、清涼感と天然物由来のミント様香気を兼ね備えた天然(L)−メントール精製物及び該メントール精製物を容易にかつ安価で供給できる製造方法ならびにその評価方法を提供するものである。
請求項1に係る発明は、下記の方法によって彩度を測定し、彩度が1以下の天然(L)−メントール精製物を選別する選別工程を備えた天然(L)−メントール精製物の製造方法に関する。
(1)精製を経た天然(L)−メントール精製物を加熱融解状態で減圧蒸留し、減圧蒸留残渣を得る工程。
(2)上記工程(1)で得られた減圧蒸留残渣にエタノールを加え、エタノール溶液を得る工程。
(3)上記工程(2)で得られたエタノール溶液を色差測定サンプルとし、ISO 7724(JIS Z8722)に準じた色差計を用いて彩度を求める工程。
請求項2に係る発明は、前記彩度が0.4乃至0.6の範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の天然(L)−メントール精製物の製造方法に関する。
請求項3に係る発明は、前記天然(L)−メントール精製物の減圧蒸留残渣が0.1重量%未満であることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の天然(L)−メントール精製物の製造方法に関する。
請求項4に係る発明は、天然(L)−メントール含量が90%以上の粗メントールを加熱融解させ、液状粗メントールを得る工程と、該液状粗メントールに活性炭を添加する工程と、この活性炭が添加された液状メントールを撹拌して活性炭に粗メントール中の夾雑物を吸着させる工程を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の天然(L)−メントール精製物の製造方法に関する。
請求項5に係る発明は、活性炭に粗メントール中の夾雑物を吸着させた液状メントールをろ過することにより活性炭を除去する工程と、メントールを冷却して再結晶化させる工程とをさらに備えることを特徴とする請求項4記載の天然(L)−メントール精製物の製造方法に関する。
請求項6に係る発明は、下記の方法によって測定することを特徴とする天然(L)−メントール精製物の評価方法に関する。
(1)天然(L)−メントール精製物を加熱融解状態で、減圧蒸留し、減圧蒸留残渣を得る工程。
(2)上記工程(1)で得られた減圧蒸留残渣にエタノールを加え、エタノール溶液を得る工程。
(3)上記工程(2)で得られたエタノール溶液を色差測定サンプルとし、ISO 7724 (JIS Z8722)に準じた色差計を用いて彩度を求める工程。
請求項1に係る発明によれば、天然(L)−メントール精製物の減圧蒸留後の残渣にエタノールを加えたエタノール溶液をISO 7724に準じた色差計にて測定することで、その嗜好性に大きな影響を与える夾雑物の存在を確認することができる。この際、彩度が1以下である天然(L)−メントール精製物を選別することにより、清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)−メントール精製物を製造することができる。
請求項2に係る発明によれば、請求項1と同様の方法で天然(L)−メントール精製物を色差計にて評価した時、彩度が0.4乃至0.6の範囲内にある天然(L)−メントール精製物を選別することにより、請求項1の天然(L)−メントール精製物より強い清涼感とミント様香気を併せ持つ天然(L)−メントール精製物を製造することができる(表1参照)。
請求項3に係る発明によれば、前記天然(L)−メントール精製物の減圧蒸留残渣が0.1重量%未満であることにより、活性炭に接触させるという比較的容易な工程により夾雑物の少ない清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)−メントール精製物を得ることができる。
請求項4に係る発明によれば、天然(L)−メントール含量が90%以上の粗メントールを加熱融解後、活性炭に接触させる工程を含むことで、効率的に夾雑物を取り除くことができる。この方法により、従来の方法に比べて安価で容易に、そして安定的に清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)−メントール精製物を得ることができる。活性炭により適量の夾雑物を除去することで、清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)−メントール精製物を容易に精製することができる。
請求項5に係る発明によれば、請求項4に係る発明により製造された天然(L)−メントール精製物からろ過による活性炭の除去後、再結晶化させることで天然(L)−メントール精製物を得ることができる。
請求項6に係る発明によれば、天然(L)−メントール精製物の減圧蒸留残渣にエタノールを加えたエタノール溶液をISO 7724に準じた色差計にて測定することで、夾雑物の存在を確認することができる。この評価方法により、従来の品質測定に用いられているガスクロマトグラフィ法等では不可能だった、微量の夾雑物を確認でき、メントールの清涼感とミント様香気を彩度などの数値で評価することができる(表1参照)。
以下、本発明に係る天然(L)−メントール精製物及び製造方法並びに評価方法について詳細に説明する。
1.製造方法
本発明に係る粗メントールは、シソ科ハッカ属に属するMentha aquatica, Mentha arvensis, Mentha longifolia, Mentha pulegium, Mentha spicata, Mentha piperita等から水蒸気蒸留等で抽出して得られる。尚、これらの産地や品種等は特に限定されない。これらハッカ属の乾草の葉や地上部から水蒸気蒸留等で抽出した精油から得られた粗メントールを本発明で使用する。
粗メントールは(L)−メントール含量が多ければ効率が良く、望ましくは90%以上であり、その抽出方法は特に限定されない。例えば、粗メントールは、精油を結晶化し、遠心分離して得た天然(L)−メントールでも良く、蒸留、カラムクロマトグラフィー等によりさらに精製されたものであってもよい。
<加熱融解工程>
抽出された粗メントールは、活性炭を添加する前に加熱して融解させて、液状粗メントールとする。メントールの融点は42℃付近であることから、加熱温度は45〜100℃、好ましくは55〜65℃とすれば良いが、特に限定されるものではない。
<活性炭添加工程>
この液状粗メントールに活性炭を添加する。この時粗メントールの0.1乃至10重量%となる量を添加すれば良く、好ましくは1乃至4重量%である。活性炭添加量が0.1重量%未満であると、粗メントール中の夾雑物を十分に除去することができず、その結果雑味を除去することができないため、好ましくない。また、活性炭添加量が10重量%を超えると、粗メントールの夾雑物を必要以上に除去してしまい、ミント様香気を損ねてしまうため、好ましくない。ミント様香気とは、天然のミントの香りを指す。
<撹拌工程>
その後、粗メントールが凝固するのを防ぐために温めながら撹拌し、活性炭に夾雑物を吸着させる。この時、粗メントールを温める温度は50℃から80℃、好ましくは55℃から65℃の範囲内であれば良く、また、撹拌時間は30分〜24時間、好ましくは2〜5時間の範囲内であれば良い。保温手段や撹拌手段は特に限定されない。
<活性炭除去工程>
次に、撹拌後の液状メントールをろ過することにより、活性炭を除去する。この際、ろ過の方法や使用する装置は特に限定されず、加圧ろ過機または吸引ろ過機を用いることができる。なお、本実施例では、加圧ろ過機を使用した。
<再結晶工程>
得られたろ液を冷却することで再結晶化させる。冷却速度は特に限定されないが、徐冷することが好ましく、常温下で融解容器を放置するなどして粗メントール融解溶液の液温を下げるなど、例えば1〜5℃/分程度の温度降下とすれば良い。
2.評価方法
次に、天然(L)−メントール精製物の評価方法について説明する。
再結晶化した天然(L)−メントール精製物の喫味評価を行うため、天然(L)−メントール精製物をたばこに添加する。サンプル間の比較を行うため、一定量のメントール精製物を各サンプルに添加した。喫味評価では清涼感とミント様香気の二つを評価項目とする。清涼感とは喫煙後に口内に残る涼しげな感じを指し、前述の通りミント様香気とは天然のミントの香りを指す。この清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)−メントール精製物をたばこに配合すると、嗜好性の高いメントールたばことなる。
前記天然(L)−メントール精製物に含まれる夾雑物の量を測定するために、精製を経たメントール精製物を加熱融解し、減圧下で蒸留する。加熱温度は80℃で、2kPa以下で蒸留する。なお、加熱温度は、75〜95℃の範囲であればよい。これにより得られた残渣にエタノールを加える。このエタノール溶液を、色差測定サンプルとする。
ISO 7724 (JIS Z8722)に準じた色差計を用いて色差測定サンプルのL*a*b*値を測定し彩度を求めることで、精製度合を評価する。喫味と彩度は相関し、喫味の評価が高いものほど彩度が低い。よって、天然(L)−メントール精製物は彩度が1以下であることが好ましいが、0.4乃至0.6の範囲内にあることがより好ましい(表1参照)。
なお、メントール精製物を色差測定サンプルとした場合、彩度に差異がほとんどないため喫味と彩度の相関を見出すのは困難であった。これについて、発明者が鋭意検討したところ、精製を経たメントール精製物を加熱融解状態で、減圧蒸留して減圧蒸留残渣を得る。その後に、減圧蒸留残渣にエタノールを加えたエタノール溶液を色差測定サンプルとすることで、喫味と彩度に相関性があることを見出したものである。
3.天然(L)−メントール精製物
本発明の天然(L)−メントール精製物は、上記評価方法によって測定した時の彩度が1以下であることを特徴とする。彩度が1以下である天然(L)−メントール精製物は、清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)−メントール精製物とすることができる。この際、彩度が0.4乃至0.6の範囲内にあるとより好ましい。彩度が0.4乃至0.6の範囲内にある天然(L)−メントール精製物は、より強い清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)−メントール精製物とすることができ、たばこに配合すると嗜好性の高いメントールたばこになる(表1参照)。
本発明の天然(L)−メントール精製物は、(L)−メントール含量に左右されないが、望ましくは90%以上の粗メントールに活性炭を接触させ、ろ過することによって効率的に得ることができる。活性炭により適量の夾雑物を除去することで、清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)−メントール精製物を容易に精製することができる。ろ過による活性炭の除去後、再結晶化させることで最終的に天然(L)−メントール精製物を得ることができる。(L)−メントール含量が97%以上であることが好ましく、また、(L)−メントール含量が99%以上だとさらに好ましい。
また、前記天然(L)−メントール精製物の減圧蒸留残渣が0.1重量%未満であることが好ましい。このことにより、活性炭に接触させるという比較的容易な工程により夾雑物の少ない清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)−メントール精製物を得ることができる。
以下、本発明に係る天然(L)−メントール精製物及びその製造方法並びにその評価方法に関する実施例を示すことにより、本発明の効果をより明確なものとする。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
天然由来の粗メントールを加熱融解し、活性炭を添加し、撹拌した。その後活性炭を除去し、ろ液からメントールを再結晶化させ、天然(L)−メントール精製物を得た。この時、得られた精製物の官能評価を行った。また、メントール精製物を蒸留し、残渣にエタノールを添加した。これを色差測定サンプルとしてL*a*b*値を測定し、彩度を求めた。
(製造例1)
粗メントール500gを加熱融解させ、活性炭(0重量%、1重量%、2重量%、4重量%)を添加した。その後60℃温浴下で、0、2.5、5、15時間撹拌することで、夾雑物を吸着させた。その後0.5μmメンブレンフィルターにて吸引ろ過し、活性炭を除去した。その結果得られたろ液を常温に放置することで冷却し、再結晶化させた。なお、本実施例中の活性炭としては、日本エンバイロケミカルズ社製の精製白鷺(醸造用)を使用した。
次に、天然(L)−メントール精製物を用いたフィルター付きシガレット作製手順について説明する。まず、得られた天然(L)−メントール精製物を溶媒液中に溶解させ添加液を作製する。溶媒液としては、エタノールを用いた。なお、添加液は天然(L)メントール以外に他の香料を含むものであってもよいし、溶媒液もエタノールに限られるものではない。また、特に限定されるものでないが、天然(L)メントールと溶媒液の配合割合は、9:1〜5:5であれば良い。その後、作製した添加液をスプレー噴霧やノズル添加などの方法により、たばこ刻(アメリカンブレンド、2香未済)に10,000ppm添加し、フィルター付きシガレットに巻上げた。また、シガレット中のメントール添加箇所について、たばこ刻以外にもフィルターであっても良く、特に限定されるものではない。
なお、シガレットへの天然(L)メントールを用いたフィルター付きシガレット作成手順について、下記の製造例2及び3についても同様の手順で行った。
次に、シガレット喫味による官能評価について説明する。評価は、14名の訓練された専門評価者によって行われた。喫味評価では清涼感の強さとミント様香気の良さ強さの二つを評価項目とした。清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)メントールをたばこに配合した場合に、嗜好性が高いたばこ製品ということができる。
また、天然(L)−メントール精製物250gを80℃、2kPa以下で蒸留した。その結果生じた残渣に95%エタノール20mlを添加した。これを色差測定サンプルとし、L*a*b*値をISO 7724 (JIS Z8722)に準じた測色色差計 ZE−2000(日本電色工業社製)を用いて測定し、彩度を求めた。測定方法としては、透過法を用いた。結果を表1に示す。彩度が1を超えるものをそれぞれ比較例1、2とし、1以下のものをそれぞれ実施例1,2,3,4とした。
なお、彩度は、測色色差計にて測定したL*a*b*を次式により算出することにより求めることができる。L*,a*,b*(これら3つの値を合わせてL*a*b*値という)は、それぞれ色の明度(L=0は黒、L=100は白の拡散色)、赤と緑の間の位置(aの負の値は緑寄りで、正の値は赤寄り)、黄色と青の間の位置(bの負の値は青寄り、正の値は黄色寄り)に対応している。
Figure 0006144342
(製造例2)
粗メントール6000gを80℃、2kPa以下で蒸留した。重量が3000gになるまで濃縮したものを夾雑物2倍濃縮品とした。なお、蒸留液の一部は製造例3で使用する。
この夾雑物2倍濃縮品500gを加熱融解させ、活性炭(0重量%、1重量%、2重量%、4重量%)を添加した。その後60℃温浴下で、0、2.5、5、15時間撹拌することで、夾雑物を吸着させた。その後0.5μmメンブレンフィルターにて吸引ろ過し、活性炭を除去した。その結果得られたろ液を常温に放置することで冷却し、再結晶化させた。
得られた天然(L)−メントール精製物を製造例1と同様にたばこ刻に10,000ppm添加し、フィルター付きシガレット(アメリカンブレンド、2香未済)に巻上げた。その後に、喫味による官能評価を行った。喫味評価では清涼感の強さとミント様香気の良さ強さの二つを評価項目とした。清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)メントールを、たばこに配合した場合に、嗜好性が高いたばこ製品ということができる。また、天然(L)−メントール精製物250gを80℃、2kPa以下で蒸留した。その結果生じた残渣に95%エタノール20mlを添加した。これを色差測定サンプルとし、L*a*b*値を、ISO 7724(JIS Z8722)に準じた測色色差計 ZE−2000(日本電色工業社製)を用いて測定し、彩度を求めた。結果を表1に示す。彩度が1を超えるものをそれぞれ比較例3,4,5,6,7とし、1以下のものを実施例5とした。
(製造例3)
製造例2で得た蒸留液の一部である1500gと粗メントール1500gを混合したものを夾雑物1/2倍濃縮品とした。
この夾雑物1/2倍濃縮品500gを加熱融解させ、活性炭(0重量%、1重量%、2重量%、4重量%)を添加した。その後60℃温浴下で、0、2.5、5、15時間撹拌することで、夾雑物を吸着させた。その後0.5μmメンブレンフィルターにて吸引ろ過し、活性炭を除去した。その結果得られたろ液を常温に放置することで冷却し、再結晶化させた。
得られた天然(L)−メントール精製物を製造例1,2と同様にたばこ刻に10,000ppm添加し、フィルター付きシガレット(アメリカンブレンド、2香未済)に巻上げた。その後に、喫味による官能評価を行った。喫味評価では清涼感の強さとミント様香気の良さ強さの二つを評価項目とした。清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)メントールを、たばこに配合した場合に、嗜好性が高いたばこ製品ということができる。また、天然(L)−メントール精製物250gを80℃、2kPa以下で蒸留した。その結果生じた残渣に95%エタノール20mlを添加した。これを色差計測定サンプルとし、L*a*b*値をISO7724(JIS Z8722)に準じた測色色差計 ZE−2000(日本電色工業社製)を用いて測定し、彩度を求めた。結果を表1に示す。彩度が全て1以下のものを、それぞれ実施例6,7,8,9,10,11とした。
Figure 0006144342
<評価>
訓練された14名のパネラーにより喫煙時のシガレットについて清涼感、ミント様香気の官能試験を行って、10点満点で評価し、それらの平均を以下のように評価した。
・評点8.0以上:A評価(清涼感がとても強く、あるいはミント様香気がとても良く強い)、
・評点7.0以上8.0未満:B評価(清涼感が強く、あるいはミント様香気が良く強い)、
・評点6.0以上7.0未満:C評価(清涼感、あるいはミント様香気がやや弱い)、
・評点6.0未満:D評価(清涼感、あるいはミント様香気が弱い)。
表1の「撹拌時間」とは、天然(L)−メントール精製物を加熱融解後、活性炭を添加してから60℃温浴下で撹拌した時間を示す。
表1より、一般に活性炭添加量が多いほど喫味評価が清涼感、ミント様香気ともに高いことが分かった。しかし、添加量が夾雑物の量に対して多すぎると、ミント様香気の評価が下がることが示された(実施例11参照)。
また、製造例1においては撹拌時間が長いほど清涼感が増すが、製造例2及び3では、撹拌時間による喫味評価の差は確認できなかった。
どの実施例においても、彩度が低いほど喫味評価が高い傾向を示した。しかし、彩度が0.31以下になると(実施例11参照)、ミント様香気を損ねてしまう。また、彩度が1以下であれば、清涼感及びミント様香気の評価が比較的高く、彩度が0.4乃至0.6の範囲内にあると、清涼感及びミント様香気の評価がともにAで、非常に高かった。
製造例1及び2では、活性炭添加量が多いほどL*値が高いが、その差は非常に小さかった。製造例3では、活性炭添加量とL*値の相関は見いだせなかった。
前記彩度と似た傾向を示し、どの製造例でもb*値が低いほど喫味評価が高かった。つまり、天然(L)−メントール精製物に夾雑物が多いと、色差計による評価の際、黄色を呈することがわかった。
以上のことから、彩度は喫味評価と相関していることから、この評価方法を用いて彩度を指標とすれば、喫味を官能評価だけでなく、数値で評価することができるといえる。また、一般に活性炭を多く添加するほど喫味評価の高い天然(L)−メントール精製物が得られる。つまり、夾雑物が少ないほど嗜好性の高い天然(L)−メントール精製物といえるが、夾雑物が少なすぎると逆に喫味評価、とりわけミント様香気を損ねてしまうことがわかった。よって、清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)−メントール精製物には、微量の夾雑物の存在が必要であると考えられる。したがって、本発明の天然(L)−メントール精製物の製造方法は、活性炭添加量などの精製条件を考慮すれば、清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)−メントール精製物を容易にかつ安価に供給できる製造方法であるといえる。
<残渣中に含まれる金属元素の分析と測定>
次に、活性炭処理により夾雑物が低減除去されているかを確認するため、活性炭処理前の粗メントール及び活性炭処理後のメントール精製物の残渣中に含まれる金属元素の分析及び測定を以下の方法で行った。
活性炭処理前の粗メントールと製造例1の実施例4と同じ条件で調製した活性炭処理後のメントール精製物をそれぞれ5000gずつ用意し、これらを60℃にて加熱融解した。その後80℃、2kPa以下で蒸留し、残渣をそれぞれ0.396g、0.829g得た。このサンプルについて、以下の試薬及び計測機器を用い、ICP MSによって元素分析を行った。
Figure 0006144342
Figure 0006144342
<分析サンプルの調製方法>
得られた残渣の内0.1g〜0.2gをテフロン(登録商標)製の容器に移し、5mlの硝酸溶液を添加した。
さらに1mlのHを添加し、容器を密閉した。この容器をマイクロ波試料分解装置に設置し、150℃下で20分間分解処理をした。
その後容器を冷却し、マイクロ波試料分解装置から取り出した。容器中の残渣を100mlメスフラスコに移し、超純水で100mlまでメスアップし、よく振とうさせた。
この試料溶液を金属元素の分析及び測定に使用した。
残渣を添加しないブランクも上記の方法により調製した。
また、検量線を作成するための標準液を多元素標準溶液XVI及び硝酸溶液を用いて調製した。
具体的には、まず多元素標準溶液1mlに0.2%硝酸溶液を加えて100mlにメスアップし、1000ppbの標準原液を調製した。
この標準原液及び1.0%硝酸溶液を用いて1ppb、3ppb、5ppb、10ppb、15ppb、20ppbの標準液を調製した。
測定結果は以下の式を用いて濃度(ppm)に換算した。
{(サンプルリード−ブランクリード)×試料溶液の容積}/(残渣の重量g×1000)
結果を表4に示す。
Figure 0006144342
単位:ppm
表4より、活性炭処理を行った場合、金属元素の量が行わなかった場合の1/29〜1/118に減少することがわかった。
つまり、活性炭処理により夾雑物の量が大幅に減少することがわかった。
このことから、活性炭を添加して精製することでメントールから上記鉄、亜鉛、ナトリウム、マグネシウム、アルミニウム等の金属元素を含む夾雑物の大部分を除去することができるといえる。
したがって、本発明の天然(L)−メントール精製物の製造方法は、活性炭を添加することで、夾雑物の少ない天然(L)−メントール精製物を容易にかつ安価に供給できる製造方法であるといえる。
本発明である天然(L)−メントール精製物は、たばこ用香喫味改良剤に含有される成分のひとつとして、また、その精製度合を確認する際、本発明である天然(L)−メントール精製物の評価方法が好適に利用される。

Claims (6)

  1. 下記の方法によって彩度を測定し、彩度が1以下の天然(L)−メントール精製物を選別する選別工程を備えた天然(L)−メントール精製物の製造方法。
    (1)精製を経た天然(L)−メントール精製物を加熱融解状態で減圧蒸留し、減圧蒸留残渣を得る工程。
    (2)上記工程(1)で得られた減圧蒸留残渣にエタノールを加え、エタノール溶液を得る工程。
    (3)上記工程(2)で得られたエタノール溶液を色差測定サンプルとし、ISO 7724(JIS Z8722)に準じた色差計を用いて彩度を求める工程。
  2. 前記彩度が0.4乃至0.6の範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の天然(L)−メントール精製物の製造方法。
  3. 前記天然(L)−メントール精製物の減圧蒸留残渣が0.1重量%未満であることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の天然(L)−メントール精製物の製造方法。
  4. 前記工程(1)の前に、天然(L)−メントール含量が90重量%以上の粗メントールを加熱融解させ、液状粗メントールを得る工程と、該液状粗メントールに該液状粗メントールの0.1乃至10重量%となる量の活性炭を添加する工程と、この活性炭が添加された液状メントールを撹拌して活性炭に粗メントール中の夾雑物を吸着させる工程を備えることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の天然(L)−メントール精製物の製造方法。
  5. 前記活性炭が添加された液状メントールを撹拌して活性炭に粗メントール中の夾雑物を吸着させる工程の後に、活性炭に粗メントール中の夾雑物を吸着させた液状メントールをろ過することにより活性炭を除去する工程と、メントールを冷却して再結晶化させる工程とをさらに備えることを特徴とする請求項4記載の天然(L)−メントール精製物の製造方法。
  6. 下記の方法によって測定することを特徴とする天然(L)−メントール精製物の評価方法。
    (1)天然(L)−メントール精製物を加熱融解状態で、減圧蒸留し、減圧蒸留残渣を得る工程。
    (2)上記工程(1)で得られた減圧蒸留残渣にエタノールを加え、エタノール溶液を得る工程。
    (3)上記工程(2)で得られたエタノール溶液を色差測定サンプルとし、ISO 7724(JIS Z8722)に準じた色差計を用いて彩度を求める工程。
    (4)上記工程(3)で得られた彩度が1以下である場合、清涼感とミント様香気を兼ね備えた天然(L)−メントール精製物であると評価する工程。
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