JP6141056B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いられる光走査装置の筐体における防塵対策に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる光走査装置としては、次のような構成を備える光走査装置が周知である。即ち、光源から射出される光ビームを回転多面鏡により偏向させ、偏向された光ビームをレンズやミラーなどの光学部品により感光体の感光面上に導くことによって、感光体上に潜像画像を形成する光走査装置である。図7に従来一般的に採用されている光走査装置の構成部品の概要を示す。尚、光走査装置の詳細な説明は後述する実施の形態において行う。光走査装置では、内部の光学部品に塵埃等の汚れが付着した場合、付着した塵埃が光線を遮ることで感光体面上における光ビームの光量が低下し濃度変動が発生する。近年、大気汚染の結果、1μm以下のサイズに相当する大気中の微細粉塵や化学物質量が増加しており、従来に増して光学部品の汚れによる画質の低下が課題になってきている。通常、光走査装置の構成要素である光学部品は、光学部品を汚れの原因物質から守るために後述する図8に示す筐体内に収納されている。
図8は従来の光走査装置の筐体における光学部品の保持構成を示した概略構成図である。筐体185の材質には、一般的に樹脂又は金属部材が用いられ、金型によって成型される。筐体185には、光学部材を固定するための板バネを取り付けるための係合部86を作成するための型抜き穴Hが筐体外壁部に多数形成される。図9は筐体185の成形時に型抜き穴Hが形成される様子を示す図であり、詳細な説明は後述する実施の形態で行う。従来製品では、型抜き穴Hを通過した塵挨が付着して光学部品が汚れることがないように、シート状のシール部材を筐体外壁に多数貼付する等の型抜き穴Hを塞ぐ対策が取られてきた。しかし、筐体185は剛性確保の必要性から多くのリブが設置されていたり、画像形成装置周囲のユニット配置制約などから複雑な形状となっていたりすることも多く、リブがシール部材の貼付を阻害する位置にあるとシール部材によっては密閉しきれない場合もあった。また、シール部材の貼付は人手に頼らざるを得ないため、貼り間違い等が発生するおそれもある。
更に、近年の画像形成速度の高速化に伴い、光偏向手段が高速回転することによって発生する気流の圧分布差が大きくなっている。そして、ある箇所では内部から外部へ、ある箇所では外部から内部へと空気が流れ、空気の流れによる力が従来よりも大きく働くようになっている。外部から内部へ流れる空気中には、光学部品を汚す微細粉塵が含まれているため、装置が稼動すればするほど内部へと微細粉塵が浸入し、光学部品表面や筐体内部に付着していくことになる。特に光偏向手段である回転多面鏡では、光ビームを偏向するために回転多面鏡自体が高速で回転しており、周囲の気流にのった塵埃が回転多面鏡の反射面に付着しやすい。即ち、回転多面鏡が回転することで回転多面鏡の鏡面付近でカルマン渦、乱気流が発生し、塵埃をのせた気流が鏡面に激しくぶつかる。結果として回転多面鏡の鏡面に微細な粉塵が蓄積され、気流がぶつかる量が多い箇所から汚れが進行し、反射率が低下していく。そして、感光体上に導かれる光ビームの光量が低下して画像濃度が薄くなるという課題が発生してしまう。
このような光学部品が汚れるという課題を解決するため、筐体内部に設置する板バネの一部を使って型抜き穴を塞ぐといった構成が提案されている。例えば、特許文献1に記載の光走査装置によれば、板バネの先端を曲げて穴を覆うような形状を形成することで筐体成形時に発生してしまう開口部を塞ぎ、装置の密閉性を確保している。
特開2008−9319号公報
しかし、特許文献1の構成では、ゴム材やスポンジ材等の材料と異なり、板バネと筐体という硬い材質同士をはめ合わせるため、完全に開口部を塞ぐことは困難である。その理由は、板バネと筐体の接触面の平面度や真直度が数μmでも歪んでいる場合、板バネと筐体とが面や線での接触はできず部分的な点接触になってしまい、隙間ができてしまうからである。即ち、板バネと筐体とが点で接触している各箇所の隙間部分は密閉できない状態が発生してしまう。従って数百μmクラスの大きな塵埃が侵入することは防げるが、上述した数μm程度の微細粒子の侵入を防ぐことはできない。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、型抜き穴を形成することなく光学部材を板バネによって固定することができる、高い防塵性能を備える光走査装置を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
)光ビームを出射する光源と、前記光源から出射された光ビームが感光体上を走査するように前記光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡によって偏向された前記光ビームを前記感光体に導く光学部材と、前記光学部材を内部に収容する筐体と、を備える光走査装置であって、前記筐体の内部において前記筐体に一体的に成形され、前記光学部材を支持する支持部と、前記筐体に一体的に成形され、前記支持部に支持された前記光学部材との間に間隙形成されるように、前記筐体の内部に向かって突出する突出部と、前記光学部材を押圧する押圧部と前記突出部に接触する接触部とを備え、前記押圧部と前記接触部との相対位置関係が変化するように弾性変形する板バネであって、前記間隙に嵌め込まれることにより弾性変形することで前記押圧部が前記光学部材を押圧することにより前記光学部材を前記支持部上に固定する板バネと、を備え、前記間隙から弾性変形した前記板バネが離脱しないように、前記突出部には貫通穴が設けられ、前記板バネには前記貫通穴の内壁に係合する係合部が設けられていることを特徴とする光走査装置。
)感光体と、前記感光体に光ビームを照射し静電潜像を形成する前記(1)に記載の光走査装置と、前記光走査装置により形成された静電潜像を現像しトナー像を形成する現像手段と、前記現像手段により形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、型抜き穴を形成することなく光学部材を板バネによって固定することができる、高い防塵性能を備える光走査装置を提供することができる。
実施例1、2の画像形成装置の概要を説明する概略構成図 実施例1の防塵性能を向上するための構成を説明する概略構成図 実施例1の光学部品取付けの全体像を示した概略図、板バネの構成図 実施例1の筐体を成形する際の型構造を示した概略図 実施例1の回転モーメントを説明する図 実施例2の防塵性能を向上するための構成を説明する概略構成図 従来例の光走査装置の構成を示す概略構成図 従来例の光学部品の支持部構成を説明する概略図 従来例の筐体を成形する際の型構造を示した図
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により詳しく説明する。まず、従来の光走査装置の構成を説明し、その後に実施例を説明する。
[従来の光走査装置の構成]
図7に従来一般的に採用されている光走査装置の構成部品の概要を示す。感光体に光ビームを照射し静電潜像を形成する光走査装置は、偏向器である回転多面鏡42と回転多面鏡42を回転させるモータユニット41と、光学部材とを備える。光学部材は、モータユニット41への入射光束を整形するコリメータレンズ43やシリンドリカルレンズ44である。また、光学部材は、感光体上における光ビームの走査速度を等速度にさせるための1枚以上のfθレンズ(以下、光学レンズという)60及び感光体へと光ビームを導く反射ミラー62である。モータユニット41では、多数の反射鏡面を外周に有する回転多面鏡42を高速回転することで、光ビームが感光体上を走査するように入射する光ビームを偏向する。
感光体上へ案内される光ビームの光量は画像濃度と関係が深く、その光量が意図せず変動すると、記録シート(記録媒体)上に形成された画像の画像濃度が「薄い」又は「濃い」といった現象を引き起こす原因となる。特に、光走査装置内部の光学部品に塵埃等の汚れが付着した場合、付着した塵埃が光ビームを遮ることで感光体上に導かれる光ビームの光量が低下し濃度低下が発生する。上述したように、1μm以下のサイズに相当する微細粉塵が光学部品を汚してしまうことによる画質の低下が課題となってきている。通常、光走査装置の構成要素である光学部品は、それらを汚れの原因物質から守るために筐体内に収納されている。尚、以下の説明において、モータユニット41の回転多面鏡42の回転軸方向をZ軸方向、光ビームの走査方向である主走査方向又は反射ミラー62の長手方向をY軸方向、Y軸及びZ軸に垂直な方向をX軸方向とする。
[光走査装置の筐体]
後述する実施例との比較のために、上述した従来の図8について説明する。図8は従来の光走査装置の筐体における光学部品の保持構成を示した概略構成図である。図8(a)は、反射ミラー62の一方の端部が板バネ195により固定されている様子を示す斜視図で、反射ミラー62の端部近傍の拡大図である。図8(b)は、反射ミラー62と板バネ195が筐体185に設置される位置を示す図である。図8(c)は、反射ミラー62が板バネ195により固定されている箇所の断面図であり、断面の切り口(斜線部)及び断面から奥側の構造が図示されている。反射ミラー62の他端側も同様の支持構成である。尚、反射ミラー62を格子部で示す。反射ミラー62は、板バネ195によって押圧されることで筐体185の支持部87上に固定されている。
筐体185には、板バネ195を取り付けるために、筐体185の底面(外枠)から突出する突出部86が形成されている。突出部86は、支持部87上に支持された反射ミラー62に対向するように筐体185に一体的に成型されている。筐体185から突出する突出部86の反射ミラー62に対向する対向面86aには、板バネ195が係合する突起である係合部86bが設けられている。係合部86bは、対向面86aから支持部87に支持された反射ミラー62側に向かって突出している。
板バネ195は、支持部87上の反射ミラー62を主にX軸方向に押圧する押圧部195a、支持部87上の反射ミラー62を主にZ軸方向(マイナス方向)に押圧する押圧部195b、係合部86bが挿入される開口195cが設けられている。また、板バネ195は、対向面86aに接触する板部195d、押圧部195aが形成された板部195e、押圧部195bが形成された板部195fを備える。板部195dと板部195eは屈曲部195gによって連結され、板部195dと板部195fは屈曲部195hによって連結されている。板部195dには、係合部86bより投影面積が大きく、係合部86bが入り込むことができる面積の開口195cが形成されている。
板バネ195は設置の省スペース化や作業性の観点からビスによって筐体185に取り付けられるのではなく、押圧部195aが支持部87上に支持された反射ミラー62から受ける反力と、係合部86bと板バネ195の開口195cの内壁面とが係合することによって固定される。即ち、光走査装置の組立時に、板バネ195は、−Z方向に移動することによって突出部86と支持部87上の反射ミラー62との間隙に挿入される。突出部86と支持部87上の反射ミラー62との間隙に挿入されることによって、板バネ195の屈曲部195gが弾性的に屈曲する。図8(c)に示すように、屈曲部195gが弾性的に屈曲した状態で突出部86の係合部86bが板部195dに設けられた開口195cの内部に入り込む。この状態で、屈曲部195gが弾性的に変形することによって、押圧部195aが反射ミラー62を押圧する。押圧部195aに押圧されることによって、反射ミラー62は支持部87上に固定される。
開口195cと係合部86bは、反射ミラー62と対向面86aとによって挟持された板バネ195が、反射ミラー62と突出部86との間から離脱するのを抑制するために設けられた抜け止め機構である。図8(c)に示す状態で、係合部86bの上面86cと開口195cとが係合するため、反射ミラー62と突出部86との間からの板バネ195の離脱が抑制される。
筐体185は、一般的に金型により成形された樹脂又は金属部材によって形成されるが、以下に説明する形成過程において上述した型抜き穴が筐体外壁部、特に筐体185の底面部に無数に形成される。
[型抜き穴が形成される理由]
後述する実施例との比較のために、図8(c)の筐体185の係合部86bの形成過程において、筐体外壁に型抜き穴Hが形成されてしまう理由を、図9を用いて説明する。図9(a)は、筐体185に係合部86bが設けられる箇所での断面図であり、断面の切り口を斜線で示し、断面から奥側の構造も図示する。図9(b)は2つの型板を合せた際の様子を示す図である。成形品である筐体185は、図9(a)に示すように、上方向からは型板Aで、下方向からは型板Bで、挟むようにして形成される。即ち、筐体185は、大きく2種の型板によって形成され、型板A及び型板Bの2つの型を合わせた際の隙間に樹脂を流し込むことで、筐体185が成形される。筐体185の係合部86bを成形するためには、1つの型板では成形することができない。係合部86bは、突起形状の下部の面であるアンダーカット部86dを有し、アンダーカット部86dは、製品外形から2つ以上の型板を内部に差し込まないと成形ができない。このため、型板Aだけでは成形することができず、型板Bを図9(b)のように筐体内部(型板A側)へ侵入させなければならないことがわかる。型板A及び型板Bの隙間に樹脂を流し込み筐体185を成形した後、型板A及び型板Bを外す際に、型板Bは筐体185の底面側から引き抜くこととなる。このために、筐体185の底面には、型板Bによる型抜き穴Hが形成される。
[画像形成装置]
実施例1の画像形成装置の構成を説明する。図1は本実施例のタンデム型のカラーレーザービームプリンタの全体構成を示す概略構成図である。このレーザービームプリンタ(以下、単にプリンタという)はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の色毎にトナー像を形成する4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bk(一点鎖線で図示)を備える。また、プリンタは、各作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkからトナー像が転写される中間転写ベルト20を備え、中間転写ベルト20に多重転写されたトナー像を記録媒体である記録シートPに転写してフルカラー画像を形成するように構成されている。以降、各色を表す符号Y、M、C、Bkは、必要な場合を除き省略する。
中間転写ベルト20は、無端状に形成され、一対のベルト搬送ローラ21、22にかけ回されており、矢印B方向に回転動作しながら各色作像エンジン10で形成されたトナー像が転写されるように構成されている。また、中間転写ベルト20を挟んで一方のベルト搬送ローラ21と対向する位置には二次転写ローラ65が配設されている。記録シートPは、互いに圧接する二次転写ローラ65と中間転写ベルト20との間に挿通されて、中間転写ベルト20からトナー像が転写される。中間転写ベルト20の下側には前述した4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkが並列的に配設されており、各色の画像情報に応じて形成したトナー像を中間転写ベルト20に転写するようになっている(以下、一次転写という)。これら4基の作像エンジン10は、中間転写ベルト20の回動方向(矢印B方向)に沿って、イエロー用の作像エンジン10Y、マゼンタ用の作像エンジン10M、シアン用の作像エンジン10C及びブラック用の作像エンジン10Bkの順に配設されている。
また、作像エンジン10の下方には、各作像エンジン10に具備された感光体である感光ドラム50を画像情報に応じて露光する光走査装置40が配設されている。尚、図1では光走査装置40の詳細な図示及び説明は省略し、図2、図3を用いて後述する。光走査装置40は全ての作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkに共用されており、各色の画像情報に応じて変調されたレーザービームを射出する図示しない4基の半導体レーザーを備えている。また、光走査装置40は、各感光ドラム50に対応する光ビームが感光ドラム50の軸方向(Y軸方向)に沿って走査するように各光ビームを偏向する回転多面鏡42及び回転多面鏡42を回転させるモータユニット41を備えている。回転多面鏡42によって偏向された各光ビームは、光走査装置40内に設置された光学部材に案内されて感光ドラム50上に導かれ、各感光ドラム50を露光する。
各作像エンジン10は、感光ドラム50と、感光ドラム50を一様な背景部電位にまで帯電させる帯電ローラ12と、を備える。また、各作像エンジン10は、光ビームによって露光されることで感光ドラム50上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像器13を備えている。現像器13は、感光ドラム50上に各色の画像情報に応じたトナー像を形成する。
各作像エンジン10の感光ドラム50に対向する位置には、中間転写ベルト20を挟むようにして一次転写ローラ15が配設されている。一次転写ローラ15は、所定の転写電圧が印加されることにより、感光ドラム50上のトナー像が中間転写ベルト20に転写される。
一方、記録シートPはプリンタ筐体1の下部に収納される給紙カセット2からプリンタの内部、具体的には中間転写ベルト20と二次転写ローラ65とが当接する二次転写位置へ供給される。給紙カセット2の上部には、給紙カセット2内に収容された記録シートPを引き出すためのピックアップローラ24及び給紙ローラ25が並設されている。また、給紙ローラ25と対向する位置には、記録シートPの重送を防止するリタードローラ26が配設されている。プリンタの内部における記録シートPの搬送経路27は、プリンタ筐体1の右側面に沿って略垂直に設けられている。プリンタ筐体1の底部に位置する給紙カセット2から引き出された記録シートPは、搬送経路27を上昇し、二次転写位置に対する記録シートPの突入タイミングを制御するレジストレーションローラ29へと送られる。その後、記録シートPは、二次転写位置においてトナー像が転写された後、搬送方向の下流側に設けられた定着器3(破線で図示)へと送られる。そして、定着器3によってトナー像が定着された記録シートPは、排出ローラ28を経て、プリンタ筐体1の上部に設けられた排紙トレイ1aに排出される。
このように構成されたカラーレーザービームプリンタによるフルカラー画像の形成に当たっては、まず、各色の画像情報に応じて光走査装置40が各作像エンジン10の感光ドラム50を所定のタイミングで露光する。これによって各作像エンジン10の感光ドラム50上には画像情報に応じた潜像画像が形成される。ここで、良質な画質を得るためには、光走査装置40によって形成される潜像画像が感光ドラム50上の所定の位置に精度よく再現され、かつ、潜像画像を形成するための光ビームの光量は常に安定して所望の値を出せるものでなければならない。
[筐体内の光学部品支持構成]
図2は、本実施例の防塵性能を向上するための光学部品支持構成を説明する概略構成図である。図3(a)は光学部品取付けの全体像を示した概略図、図3(b)は筐体85に対して光学部材である反射ミラー62と、その固定部材である板バネ95の設置を説明する概略図である。尚、図3(b)の光走査装置40は、筐体85から上蓋70をはずした状態で図示している。また、図3(c)は板バネ95の構成を示す図である。光走査装置40の内部及び外周部には、光ビーム(レーザ光)を射出する光源が搭載された光源ユニット55、光ビームを偏向する回転多面鏡42、モータユニット41が設置されている。更に光走査装置40には、各光ビームを感光ドラム50上へ案内し、結像させるための光学レンズ60a〜60d、反射ミラー62a〜62hが設置されている。
光源ユニット55から出射された感光ドラム50Yに対応する光ビームLYは、回転多面鏡42によって偏向され、レンズ60aに入射する。レンズ60aを通過した光ビームLYは、レンズ60bに入射し、レンズ60bを通過した後、反射ミラー62aによって反射される。反射ミラー62aによって反射された光ビームLYは、不図示の透明窓を通過して感光ドラム50Yを走査する。
光源ユニット55から出射された感光ドラム50Mに対応する光ビームLMは、回転多面鏡42によって偏向され、レンズ60aに入射する。レンズ60aを通過した光ビームLMは、レンズ60bに入射し、レンズ60bを通過した後、反射ミラー62b、反射ミラー62c、反射ミラー62dによって反射される。反射ミラー62dによって反射された光ビームLMは、不図示の透明窓を通過して感光ドラム50Mを走査する。
光源ユニット55から出射された感光ドラム50Cに対応する光ビームLCは、回転多面鏡42によって偏向され、レンズ60cに入射する。レンズ60cを通過した光ビームLCは、レンズ60dに入射し、レンズ60dを通過した光ビームLCは、反射ミラー62e、反射ミラー62f、反射ミラー62gによって反射される。反射ミラー62gによって反射された光ビームLCは、不図示の透明窓を通過して感光ドラム50Cを走査する。
光源ユニット55から出射された感光ドラム50Bkに対応する光ビームLBkは、回転多面鏡42によって偏向され、レンズ60cに入射する。レンズ60cを通過した光ビームLBkは、レンズ60dに入射し、レンズ60dを通過した後、反射ミラー62hによって反射される。反射ミラー62hによって反射された光ビームLBkは、不図示の透明窓を通過して感光ドラム50Bkを走査する。
図3(a)に示す反射ミラー62a〜62hは、図7の反射ミラー62に対応する。また、図3(a)に示すレンズ60a〜60dは、図7の光学レンズ60に対応する。以下、反射ミラー62a〜60hに関して以下では反射ミラー62として説明する。
図3(b)に示すように、反射ミラー62は筐体85の内部において、筐体85に対して、板バネ95により後述するミラー支持部に向けて押圧されることによって固定される。以下、図2、図3を参照しながら、板バネ95や筐体85の構成を説明する。なお、板バネ95、後述するミラー支持部31、及び突出部33は、ミラー固定機構を構成する。このミラー固定機構は、複数の反射ミラー62a〜62hのすべての固定のために採用しても良いし、一部の反射ミラーの固定のために採用しても良い。
(板バネの構成)
図3(c)に示す弾性部材である板バネ95は、一枚の薄板を折り曲げて形成される。板バネ95は、基準面95aを備えた第一板部95hと、第一板部95hに対してそれぞれ折り曲げられた、第二板部95iと、第三板部95jと、一対の第四板部95kと、を有する。
第一板部95hは、後述する突出部33に接触し、突出部33からの反発力を受ける接触部である。第一板部95hと第二板部95iは、屈曲部95pによって連結されている。屈曲部95pは、第一板部95hに対して第二板部95iを略V字状に折り返すことによって形成されており、屈曲部95pが弾性変形することによって第一板部95hと第二板部95iとの相対位置関係(相対角度)が変化する。第一板部95hと第三板部95jは、屈曲部95oによって連結されている。屈曲部95oは、第一板部95hに対して第三板部95jを略直角に折り曲げることによって形成されており、屈曲部95oが弾性変形することによって第一板部95hと第三板部95jとの相対位置関係(角度)が変化する。一対の第四板部95kは、第一板部95hの両側端から第二板部95i及び第三板部95jとは反対側に略直角に折り曲げられている。
基準面95aは、薄板状の第一板部95hの一方の面であり、筐体85に設けられた突出部33の角柱部33aに当接し、板バネ95の位置の基準となる(図2参照)。第二板部95iには反射ミラー62を押圧する第一押圧部95bが形成されている。第一押圧部95bは、第二板部95iの先端部において第一板部95hとは反対側に突出するように凸状に屈曲した部分である。板バネ95の第二板部95iと第一板部95hとが反射ミラー62と突出部33との間に弾性力に抗して撓められた(圧縮された)状態で挿入されることにより、第一押圧部95bは反射ミラー62のミラー反射面623に当接する。これにより、第一押圧部95bは、反射ミラー62を後述するミラーを支持する支持部である第一ミラー座面31aに向けて押圧する。
第三板部95jには反射ミラー62を押圧する第二押圧部95cが形成されている。第二押圧部95cは、第三板部95jの先端部95dと、第三板部95jを鈍角に折り曲げた折り曲げ部分との間において反射ミラー62を押圧する部分である。第二押圧部95cは、反射ミラー62の稜部622に当接する。板バネ95の第三板部95jが第一板部95hに対して弾性力に抗して撓められた状態で板バネ95が突出部33に係止されることにより、第二押圧部95cは反射ミラー62をミラー支持部31の第一ミラー座面31a及び第二ミラー座面31bに向けて押圧する。
穴部95eは、基準面95a上に設けられ第一板部95hの両面を貫通する開口である。また、係合部96は、穴部95eの部分を塞いでいた板バネ95の一部を第二板部95i及び第三板部95jとは反対側に折り曲げることによって、基準面95aから突出させた係合爪である。第一板部95hの下部かつ屈曲部95pの両端には、ストッパ95nが形成されている。ストッパ95nは、突出部33の面33bに当接し、面33bから−X軸方向への抗力を受ける。
このように、板バネ95は、筐体85に設けられた係合部Kに対して板バネ95自身に形成した係合部96を係合するように構成されている。これにより、反射ミラー62からの反発力により、板バネ95が筐体85から脱落することなく、その姿勢を保つことが可能となっている。尚、図3(c)には板バネ95の各部の符号を図示しているが、その他の図面においては見易さのため、板バネ95の詳細な符号を付すことは省略する。
(突出部及びミラー支持部の構成)
図2に示すように、筐体85の内部には、板バネ95を保持するための突出部33と、反射ミラー62を筐体85に精度よく取り付けるために反射ミラー62を支持するミラー支持部31とが一体成型されている。突出部33は、角柱部33aを備える。角柱部33aを含む突出部33は、後述するミラー支持部31上(支持部上)に支持された反射ミラー62との間に間隙を形成する間隙形成部である。Y軸方向の角柱部33aは、角柱部33aの幅が一対の第四板部95kの幅よりも若干狭くなるように筐体85に形成されている。角柱部33aは、+Z軸方向から反射ミラー62と突出部33との間に板バネ95を挿入する際に一対の第四板部95kの間に挿入されることで、板バネ95をガイドする機能を果たす。
ミラー支持部31は、板バネ95の第一押圧部95b及び第二押圧部95cによって押圧された反射ミラー62が当接する第一ミラー座面31aと第二ミラー座面31bと、を有する。板バネ95の第一押圧部95bによって押圧される反射ミラー62の被押圧点に対して反射面の裏面側において第一ミラー座面31aは裏面側を支持する。
突出部33の角柱部33aには抜き穴Jが設けられている。抜き穴Jは、角柱部33aのミラー支持部31が配置された側の面からミラー支持部31とは反対側の面に、ミラー支持部31上の反射ミラー62から遠ざかるように貫通する貫通穴である。即ち、筐体85の突出部33に形成された抜き穴Jの開口の方向が、筐体85の底面(XY平面に平行な面)に対して直交する方向(Z軸方向)ではない方向となるように形成されている。本実施例では、一例として、抜き穴Jの開口の方向が、XZ平面に平行な面内であり、且つ、筐体85の底面に対して平行な方向(即ち、X軸方向)となるように形成されている。
板バネ95は、図2(b)に示すように、突出部33とミラー支持部31上に載置された反射ミラー62とによって形成された間隙に、弾性変形した状態で嵌め込まれる。図2(b)に示すように、第一押圧部95bは、反射ミラー62から抗力Nを受ける。抗力Nは、板バネ95に対して−Z方向に作用する力Zと−X方向に作用する力Xとに分解される。力Xは、板バネ95を突出部33の角柱部33aに付勢させる力である。
一方、第一押圧部95bにおいて、板バネ95には+Z軸方向に力Zが作用している。また、第二押圧部95cには、反射ミラー62から+Z方向に力Zが作用している。この力Z及びZが板バネ95に作用することによって、板バネ95が突出部33と反射ミラー62との間から離脱しないように、本実施例の光走査装置は、板バネ95の係合部96が抜き穴Jの上側の内壁(係合部K)に引っ掛かる構成となっている。板バネ95の突起部96が抜き穴Jの内壁に当接することによって、当接部分において板バネ95には、−Z軸方向の力Zが作用する。力Z及び力Zに対して力Zが釣り合っている。更に、板バネ95には、板バネ95の基準面95aが突出部33の角柱部33aに当接することによって、+X軸方向の力Xが作用する。力Xに対して力Xが釣り合っている。また、力Z、Z、Zによって板バネ95に作用する図2(b)中の反時計周り方向の回転モーメントによって板バネ95が回転しないように、ストッパ95nは、突出部33の面33bに当接し、面33bから−X軸方向への抗力を受ける。力X、Xについても同様に、力Xと力Xの各々の作用点がZ軸方向においてずれているため、図2(b)中の反時計回り方向に回転モーメントが生じるが、上述したように、ストッパ95nによって板バネ95は回転しないようになっている。
以上により、板バネ95は、突出部33と反射ミラー62との間から離脱しない。板バネ95は、突出部33と反射ミラー62との間に嵌め込まれることによって弾性変形するため、反射ミラー62は、板バネ95からの力(力Nの反力)を受けて、ミラー支持部31に向かって押圧される。
上述した抜き穴Jを設けることによって、図9で説明した型抜き穴Hを設けることなく、係合部Kの形状を形成することが可能となる。その理由を以下に示す。
[筐体の成形工程]
図4は本実施例の筐体85を成形する際の型構造を示した概略図である。筐体85の成形型は、図4の上下方向へ移動可能に構成され筐体85の大多数部を成形する成形型A及びB、そして成形型A、Bとは異なる方向へと移動可能に構成された成形型Cの型構造を有する。成形型Cは、突出部33に係合部Kを含む抜き穴Jを形成するための成形型である。成形型Cは、抜き穴Jを形成するための突起部Caを有する。また、成形型Cは、本体部Cbから突出する突起部Caを有する側とは反対側の面が、図4に示すように上下方向に傾斜しており、主走査方向(Y軸方向)から見た形状が台形状となっている。図4(a)に示すように、成形型Aの成形型Cと当接する面は、成形型Cの傾斜と接触するように傾斜している。尚、成形型Cの突起部Caの主走査方向(Y軸方向)の長さ、即ち、図4の図面でいう突起部Caの奥行(突起部Caの部分の厚さでもある)によって、抜き穴Jの主走査方向の長さが決まる。また、成形型Cの突起部CaのZ軸方向の長さによって、抜き穴JのZ軸方向の幅が決まる。突起部CaのY軸方向の長さは、板バネ95の係合部96をX軸方向からYZ平面に投影したY軸方向の長さ以上であれば良い。また、突起部CaのZ軸方向の長さは、板バネ95の係合部96をX軸方向からYZ平面に投影したZ軸方向の長さ以上であればよい。
図4(a)に示すように、筐体85を成形するために、成形型A及びB、成形型Cを図4(a)のように組み合わせ、組み合わせた型の間隙に筐体85となる溶融した樹脂を注入、充填して冷却する。その後、図4(b)に示すように、まず成形型Aが矢印Y1方向に移動し、成形型Bが矢印Y2方向に移動する。これにより、成形型Cの突起部Caを有する側とは反対側(図中、左側)に、成形型Cが移動できる程度の空間ができる。図4(c)に示すように、成形型Cの図中、左側にできた空間に向かって矢印Y3方向に成形型Cが移動する。成形型Cが矢印Y3方向に移動することによって、成形型Cの突起部Caは、成形された筐体85の突出部33から抜け、その結果抜き穴Jが形成される。そして、成形型Cは成形型Aが移動した方向(矢印Y1)である矢印Y4の方向に移動する。尚、図4(c)に示す成形型Cの図中左側の空間は、成形型Aを矢印Y1方向に移動させたことにより形成されるため、成形型Cを移動させる前に成形型Aが矢印Y1方向に移動していればよく、成形型Bの移動は成形型Cの移動のあとでもよい。
本実施例では、突出部33は、ミラー支持部31に近接して設けられている。そのため、突出部33から成形型Cを抜く際に、成形型Cを図2のミラー支持部31から遠ざかる方向に移動させる。その理由を説明する。突出部33とミラー支持部31と間の距離を長くすると、板バネ95が大型化せざるを得ない。このような構成において、剛性の低い板バネを反射ミラー62の固定に用いると、回転多面鏡42の回転による振動などにより反射ミラー62の位置が変動してしまう。一方、剛性の高い板バネは高価であるため、剛性の高い板バネの使用は、画像形成装置の製造コストに影響を与えてしまう。そのため、突出部33は、ミラー支持部31に近接(隣接)して設けられている。
このように、突出部33とミラー支持部31とが互いに近接して配置されているため、成形型Cをミラー支持部31側にスライドさせると、ミラー支持部31と成形型Cとが干渉してしまい、抜き穴Jから突起部Caを抜くことができなくなってしまう。そのため、本実施例での筐体85の成形方法として、成形型Cをミラー支持部31から遠ざかる方向にスライドさせることによって、抜き穴Jから突起部Caを抜く成形方法を採用している。
また、突出部33に対してミラー支持部31が配置された側に成形型Cの移動空間を設けるために、次のような構成とすることが考えられる。即ち、突出部33の位置よりも、ミラー支持部31を形成する位置を、主走査方向(Y軸方向)即ち反射ミラー62の長手方向にずらして形成する構成とすることが考えられる。ここで、図5は反射ミラー62(二点鎖線で図示)を支持固定している両端部の一方の端部を上方(Z軸方向)から見た概略図である。説明をわかりやすくするため、突出部33の係合部K、板バネ95、そして反射ミラー62とミラー支持部31のミラー支持座面98(第一ミラー座面31aに相当する)を左右(X軸方向)にずらして図示している。図5のように、反射ミラー62の長手方向(図中、白抜き矢印)に、係合部Kである抜き穴Jとミラー支持座面98をずらすことで、図中破線で示すように成形型Cが移動するための空間を設けることが可能となる。このため、ミラー支持部31へ近づく方向(図中、矢印X1方向)へと移動する成形型を用いて係合部Kを形成することは可能である。即ち、ミラー支持部31へ近づく方向へと移動する成形型とすることができる。ここで、係合部Kである抜き穴J、としたのは、係合部Kを形成するために成形型による抜き穴Jが必ず形成され、係合部Kと抜き穴Jとは必ず組となっているからである。
しかし、反射ミラー62からの反発力に対してそれを支える係合部Kが反射ミラー62の長手方向にずれてしまうために、板バネ95に回転モーメントMが発生してしまう。このため、成形型Cをミラー支持部31へ近づく方向に移動させる構成では、板バネ95は、突出部33に安定して保持されないため、反射ミラー62を十分に押圧することができない。また、板バネ95の形状は、係合部96を有する第一板部95hと、第一押圧部95bを有する第二板部95i及び第二押圧部95cを有する第三板部95jとを、反射ミラー62の長手方向にずらした形状としなければならず、複雑な構成となる。
一方、本実施例は、反射ミラー62からの反発力に対してそれを支える係合部Kが反射ミラー62の長手方向において一致している(ずれていない)構成である。従って本実施例の構成では、板バネ95は、上記回転モーメントMが加わることなく突出部33と反射ミラー62との間に嵌め込まれる。そして、従来、係合部Kのアンダーカット部(従来例の図9の86d)を成形するために筐体外壁部に点在していた型抜き穴(従来例の図9のH)の数を大幅に削減することが可能となる。これにより、装置外部から微細粉塵等が侵入し、光学部品を汚してしまうといった課題、型抜き穴を塞ぐためのシール部材のコストアップの課題、シール部材を筐体85に取り付ける製造工数の増大の課題を改善することができる。また、筐体の外壁に形成する型抜き穴を削減できるため、筐体の剛性の低下を抑制できる。
以上、本実施例によれば、型抜き穴を形成することなく光学部材を板バネによって固定することができる、高い防塵性能を備える光走査装置を提供することができる。また、筐体85に形成される型抜き穴の数を削減することができるため、筐体の剛性が下がってしまうことを防止できる。
図6は実施例2を説明する概略構成図である。本実施例では、係合部Kの近傍に設けられた抜き穴J2が、係合部Kに係合する板バネ95−2の最下点Sよりも下方まで広がった開口部となっている。尚、板バネ95−2の最下点Sは、実施例1で説明した板バネ95の第一板部95hと第二板部95iの略V字状に折れ曲がった屈曲部95pに相当する。
このように構成することで、板バネ95−2に設けられた穴部95eに突き刺すように構成される筐体突起部として係合部Kを形成することができる。即ち、実施例1の板バネ95に設けられていた係合部96をなくし、単純な穴形状の穴部95eのみとすることが可能となり、板バネ95−2の構成をよりシンプルにすることができる。尚、板バネ95−2のその他の構成は実施例1の板バネ95と同様であり、説明は省略する。この場合、筐体85の係合部Kが、板バネ95−2の穴部95eに係合することとなる。
尚、抜き穴J2のZ軸方向の長さは、係合部Kが板バネ95−2の穴部95eに係合する箇所から最下点Sまでを、X軸方向からYZ平面に投影したZ軸方向の長さよりも大きければよい。即ち、抜き穴J2のZ軸方向の長さが、板バネ95−2の最下点Sが抜き穴J2に入り込むことができるような長さとなればよい。また、抜き穴J2のY軸方向の長さは、板バネ95−2の第一板部95hの幅(Y軸方向の長さ)以上であればよい。この場合、例えば板バネ95−2の第四板部95kは、実施例1の図2(a)に示すように、突出部33の角柱部33aをY軸方向両側から挟み込むように形成してもよい。また、例えば板バネ95−2の第四板部95kは、抜き穴J2の中に入り込んで抜き穴J2の中から外に向かって突出部33を押圧するように形成してもよい。更に、板バネ95−2の第一板部95hにおいて、穴部95eのY軸方向の長さと同じ長さの部分のみが抜き穴J2に食い込むような形状とし、抜き穴J2のY軸方向の長さを穴部95eのY軸方向の長さ以上としてもよい。その他、板バネ95−2の形状は、係合部Kが穴部95eに係合し、且つ、板バネ95−2の最下点Sが抜き穴J2に入り込むようにするために、板バネ95−2の各部の構成を種々に変更することによって構成可能である。また、そのように種々に変更した板バネ95−2を支持するため、突出部33の構成を板バネ95−2の構成に応じて変更することも可能である。
以上、本実施例によれば、型抜き穴を形成することなく光学部材を板バネによって固定することができる、高い防塵性能を備える光走査装置を提供することができる。
尚、実施例1及び実施例2で説明した抜き穴Jを有する筐体は、光学部品を押圧する板バネを係合する係合部を形成すべき筐体に対して適用可能である。また、上述した光走査装置に限定されず、板バネが筐体に係合することにより光学部品を筐体に押圧している光走査装置であれば適用可能である。更に、図1で説明した画像形成装置に限定されず、板バネが筐体に係合することにより光学部品を筐体に押圧している光走査装置を備える画像形成装置であれば適用可能である。
31 ミラー支持部
33 突出部
62 反射ミラー
95 板バネ
J 抜き穴
K 係合部

Claims (8)

  1. 光ビームを出射する光源と、前記光源から出射された光ビームが感光体上を走査するように前記光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡によって偏向された前記光ビームを前記感光体に導く光学部材と、前記光学部材を内部に収容する筐体と、を備える光走査装置であって、
    前記筐体の内部において前記筐体に一体的に成形され、前記光学部材を支持する支持部と、
    前記筐体に一体的に成形され、前記支持部に支持された前記光学部材との間に間隙形成されるように、前記筐体の内部に向かって突出する突出部と、
    前記光学部材を押圧する押圧部と前記突出部に接触する接触部とを備え、前記押圧部と前記接触部との相対位置関係が変化するように弾性変形する板バネであって、前記間隙に嵌め込まれることにより弾性変形することで前記押圧部が前記光学部材を押圧することにより前記光学部材を前記支持部上に固定する板バネと、を備え、
    前記間隙から弾性変形した前記板バネが離脱しないように、前記突出部には貫通穴が設けられ、前記板バネには前記貫通穴の内壁に係合する係合部が設けられていることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記支持部と前記突出部と前記板バネとを含む固定機構は、前記光学部材の長手方向の両端それぞれに設けられていることを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  3. 前記光学部材は、前記回転多面鏡によって偏向された前記光ビームを反射する反射ミラーであることを特徴とする請求項またはに記載の光走査装置。
  4. 前記光学部材は、前記回転多面鏡によって偏向された前記光ビームを反射する複数の反射ミラーであり、
    前記支持部と前記突出部と前記板バネとを含む固定機構は、前記複数の反射ミラーそれぞれに対して前記反射ミラーの長手方向の両端に設けられていることを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  5. 前記支持部と前記突出部は前記筐体に一体的に成形され、前記反射ミラーの長手方向と直交する方向において互いに隣接するように前記筐体の底面から立設していることを特徴とする請求項乃至いずれか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記押圧部によって押圧される前記反射ミラーの被押圧点の裏面側に前記支持部が設けられていることを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  7. 前記筐体の材質は樹脂であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光走査装置。
  8. 感光体と、
    前記感光体に光ビームを照射し静電潜像を形成する請求項1乃至のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置により形成された静電潜像を現像しトナー像を形成する現像手段と、
    前記現像手段により形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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