JP6138070B2 - 橋梁の固定具取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、橋梁における上下部工のコンクリート構造物にブラケット等の固定具を取り付けるための橋梁の固定具取付構造およびその関連技術に関する。
橋梁の落橋防止構造、横変位拘束構造、支承拘束構造として、コンクリート製橋桁と橋台、橋脚(下部構造物)とを連結装置によって連結するようにしたものが周知である。この連結装置は、橋桁側および(下部構造物)側に固定具としてのブラケットがそれぞれ固定されるとともに、両ブラケット間がチェーン等の連結部材によって連結されている。
このような落橋防止構造、横変位拘束構造、支承拘束構造において、コンクリート製の橋桁にブラケット等の固定具を取り付けるための固定具取付構造として、例えば特許文献1に示すものが周知である。この固定具取付構造は、コンクリート製橋桁(コンクリート主桁)にその両側面間を貫通するように横孔が穿孔される一方、上向きに開口されたコ字状の固定具が橋桁の下側から外嵌される。そして上記横孔に挿通された棒状部材(ボルト部材)が固定具の両側壁に貫通して固定されるとともに、固定具の内周面と橋桁との間に硬化性充填剤が充填されて、固定具が橋桁に固定されている。
また特許文献2には、コンクリート製橋台、橋脚に対して、補強板等の固定具を取り付けるための固定具取付構造が開示されている。この構造においては、コンクリート製橋台、橋脚にアンカー孔を穿孔する一方、橋台、橋脚表面に配置した固定具にアンカーボルトを貫通させて上記アンカー孔に固定することによって、固定具を橋台、橋脚に固定するようにしている。
しかしながら、特許文献1,2に示すコンクリート構造物の固定具取付構造においては、橋桁や橋台、橋脚等のコンクリート構造物に、横孔やアンカー孔をドリル等で深く穿孔したり、場合によっては被着面を大きくはつったりするものである。このため、穿孔作業やはつり作業に伴って、コンクリート構造物を大きく破損させてしまう。また穿孔作業時には、例えば内部に設けられた鉄筋(鋼材)を損傷させたり、破断させたりするおそれがあるため、その損傷や破損をを防止するために事前に橋桁や橋台、橋脚内の鉄筋位置を確認するための面倒な探査作業も必要となり、施工作業性も低下してしまう。
このような状況下にあって、本件発明者は、特許文献3に示すようにコンクリート製橋桁における固定具(締結装置)の取付構造を提案している。
この固定具取付構造においては、上向きコ字状の固定具を橋桁に下側から外嵌した状態で、橋桁の両側面と固定具の両側壁との間にくさび部材を圧入して、その楔部材によって固定具を押圧しつつ、くさび部材と橋桁との間を接着剤によって接着固定するようにしている。
この固定具の取付構造においては、橋桁に対する穿孔作業やはつり作業等の大規模な工事や事前の鉄筋位置確認作業も不要であり、コンクリート製橋桁にブラケットを簡単かつ確実に固定することができる。
特開2011−038392号公報 特許第3513784号公報 特開2013−127197号公報
従来、橋梁の技術分野においては、上記特許文献1〜3に示すような固定具取付構造が提供される一方、橋梁の構造は、従来より、多種多様に存在し、これからも改良や開発が進められるため、橋梁の技術分野においては、様々な観点から、創意工夫を行って、今以上に優れた橋梁の固定具取付構造の開発が望まれているのが現状である。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、コンクリート構造物の損傷を少なくできるとともに、コンクリート構造物にブラケット等の固定具を簡単かつ確実に固定することができる橋梁の固定具取付構造およびその関連技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を要旨とする。
なお本明細書および特許請求の範囲において、落橋防止構造という場合、横変位拘束構造、支承拘束構造も含まれる。
[1]橋梁におけるコンクリート構造物に固定具を取り付けるための橋梁の固定具取付構造であって、
前記固定具は、前記コンクリート構造物における向きが異なる少なくとも2つの被着面にそれぞれ対応して、少なくとも2つの接着板を備え、
前記コンクリート構造物の2つの被着面に、かぶり厚さよりも浅い接着剤充填凹部が部分的に形成される一方、
前記2つの接着板が、前記2つの被着面に対応して配置された状態で、前記接着板および前記被着面間と、前記接着剤充填凹部内とに接着剤がそれぞれ充填されることによって、前記固定具が前記コンクリート構造物に固定されていることを特徴とする橋梁の固定具取付構造。
[2]前記接着剤として、エポキシ樹脂またはアクリル樹脂系接着剤が用いられている前項1に記載の橋梁の固定具取付構造。
[3]前記接着剤充填凹部の深さが3mm以上に調整されている前項1または2に記載の橋梁の固定具取付構造。
[4]前記接着剤充填凹部の深さが、かぶり厚さよりも5mm以上浅くなるように調整されている前項1〜3のいずれか1項に記載の橋梁の固定具取付構造。
[5]前記接着板の内側面に、接着板側凹部が形成されるとともに、その接着板側凹部内に前記接着剤が充填されている前項1〜4のいずれか1項に記載の橋梁の固定具取付構造。
[6]橋桁によって前記コンクリート構造物が構成されるとともに、その橋桁の両側面によって前記二つの被着面が構成され、
前記固定具は、対向配置された前記2つの接着板によって構成される両側接着板と、その両側接着板の下部間を連結する下部連結板とを備え、
前記固定具の両側板および下部連結板が、前記橋桁の両側面および下面にそれぞれ対向するように、前記固定具が前記橋桁の下部に外嵌された状態に配置されている前項1〜5のいずれか1項に記載の橋梁の固定具取付構造。
[7]前記橋桁の下面と、前記固定具の下部連結板との間に接着剤が充填されている前項6に記載の橋梁の固定具取付構造。
[8]橋梁における上部構造物に第1ブラケットが取り付けられるとともに、下部構造物に第2ブラケットが取り付けられて、前記第1および前記第2ブラケット間が連結部材によって連結された落橋防止構造において、
前記上部構造物および前記下部構造物の少なくともいずれか一方がコンクリート構造物によって構成され、
前記第1および第2ブラケットのうち、前記コンクリート構造物に対応する、少なくともいずれか一方のブラケットは、前記コンクリート構造物における向きが異なる少なくとも2つの被着面にそれぞれ対応して、少なくとも2つの接着板を備え、
前記コンクリート構造物の2つの被着面に、かぶり厚さよりも浅い接着剤充填凹部が形成される一方、
前記2つの接着板が、前記2つの被着面に対応して配置された状態で、前記接着板および前記被着面間と、前記接着剤充填凹部の内部とに接着剤がそれぞれ充填されることによって、前記一方のブラケットが前記コンクリート構造物に固定されていることを特徴とする落橋防止構造。
[9]前記上部構造物がコンクリート構造物としての橋桁によって構成されている前項8に記載の落橋防止構造。
発明[1]の橋梁の固定具取付構造によれば、コンクリート構造物の被着面に接着剤充填凹部を形成しておき、接着板および被着面間に充填する接着剤を、接着剤充填凹部内にも充填するようにしているため、固定具のコンクリート構造物への取付強度を十分に確保できて、固定具をコンクリート構造物に簡単かつ確実に固定することができる。さらに接着剤充填凹部の深さをコンクリート構造物のかぶり厚さよりも浅く形成しているため、接着剤充填凹部を形成する際に、鉄筋等のコンクリート強化部材を損傷させてしまうのを防止できて、接着剤充填凹部形成前に、事前にコンクリート構造物内のコンクリート強化部材の位置を確認するための面倒な探査作業を行う必要もなく、施工作業性を向上させることができるとともに、コンクリート構造物自体の損傷も少なくすることができる。
発明[2][3]の橋梁の固定具取付構造によれば、より確実に固定具をコンクリート構造物に取り付けることができる。
発明[4]の橋梁の固定具取付構造によれば、コンクリート構造物自体の損傷を、より一層少なくすることができる。
発明[5]の橋梁の固定具取付構造によれば、より一層確実に固定具をコンクリート構造物に取り付けることができる。
発明[6][7]の橋梁の固定具取付構造によれば、橋桁にブラケット等の固定具を、より確実に固定することができる。
発明[8][9]の落橋防止構造によれば、上記と同様に、ブラケットをコンクリート構造物に簡単かつ確実に固定できるとともに、施工作業性を向上させることができる。
図1はこの発明の第1実施形態である橋梁における橋桁支持部の下面側を模式化して示す斜視図であある。 図2は第1実施形態の橋梁における橋桁側のブラケット取付部周辺を示す断面図である。 図3は図2の接着剤充填孔周辺を拡大して示す断面図である。 図4は第1実施形態の橋桁側のブラケット取付部周辺を示す側面図である。 図5は第1実施形態の橋桁側のブラケット取付予定部を示す側面図である。 図6Aはこの発明の第1変形例としての橋桁側のブラケット取付部周辺を示す断面図である。 図6Bは図6Aの接着剤充填孔周辺を拡大して示す断面図である。 図7Aはこの発明の第2変形例としての橋桁側のブラケット取付予定部周辺を示す側面図である。 図7Bはこの発明の第3変形例としての橋桁側のブラケット取付予定部周辺を示す側面図である。 図8Aはこの発明の第4変形例としての橋桁における接着剤充填凹部の断面形状を説明するための断面図である。 図8Bはこの発明の第5変形例としての橋桁における接着剤充填凹部の断面形状を説明するための断面図である。 図9Aはこの発明の第6変形例である橋桁側のブラケット取付部周辺を示す断面図である。 図9Bはこの発明の第6変形例に採用されたブラケットの接続板を示す内側面図である。 図10Aはこの発明の第7変形例であるブラケットの接続板を示す内側面図である。 図10Bはこの発明の第8変形例であるブラケットの接続板を示す内側面図である。 図11はこの発明の第9変形例であるブラケットの接続板を示す内側面図である。 図12はこの発明の第2実施形態である橋梁における橋桁支持部を模式化して示す側面図である。 図13は第2実施形態である橋梁における橋台、橋脚側のブラケット取付部周辺を示す断面図である。 図14はこの発明の第3実施形態である橋梁における橋桁支持部を示す斜視図である。 図15は第3実施形態の橋梁における橋台側のブラケット取付部周辺を示す断面図である。
<第1実施形態>
図1はこの発明の第1実施形態である橋梁の橋桁支持部の下面側を模式化して示す斜視図である。同図に示すように、この橋梁は、コンクリート製の橋脚1aに、コンクリート製の橋桁(コンクリート主桁)2が支持されている。そして橋脚1aおよび橋桁2には、それぞれブラケット3,4が固定されるとともに、両ブラケット3,4がチェーン、ケーブル、ロープ、バー等の連結部材10によって連結されている。本実施形態では、ブラケット3,4および連結部材10によって、耐震補強の一つとしての落橋防止装置(横変位拘束装置、支承拘束装置を含む)が構成されている。
また本実施形態において、上部構造物とは、上部工によって形成される建造物、例えば橋桁等であり、下部構造物とは、下部工によって形成される構造物、例えば橋脚や橋台等である。
なお以下に詳述するように本実施形態においては、橋桁側のブラケット3における橋桁2への取付構造に特徴を有するものである。
図2は第1実施形態における橋桁のブラケット取付部周辺を橋軸方向に直交する平面で切断した断面図、図3は図2の接着剤充填孔周辺を拡大して示す断面図、図4は第1実施形態における橋桁側のブラケット取付部周辺を示す側面図、図5は第1実施形態の橋桁におけるブラケット取付予定部(被着面)をブラケットを取り外した状態で示す側面図である。
図1〜図5に示すように、上部構造物としての橋桁2は、RC(鉄筋コンクリート)、PC(プレストレスト・コンクリート)桁等のコンクリート構造物によって構成されている。この橋桁2の内部には、鉄筋(鋼材)21が埋め込まれている。本実施形態において、橋桁2における最も外側に配置される鉄筋21と橋桁2の表面との間、つまり橋桁2の表層部における鉄筋21が配置されていない部分は、かぶり22として構成されている。
ここで、かぶり厚さTとは、かぶり22の厚さであり、橋桁22における最も外側の鉄筋21と橋桁2の表面との間の最短寸法である。本実施形態において、このかぶり厚さTは、橋桁22の全周にわたってほぼ同じ寸法に設定されている。
橋桁2の両側面(被着面)には、断面円形の複数の接着剤充填孔25が穿孔されている。これらの接着剤充填孔25は、縦横に所定の間隔おきに形成されており、縦横に整然と並んで配置されている。
図5に示すように各接着剤充填孔25の深さDは、かぶり厚さTよりも浅く形成されており、構造上、接着剤充填孔25の穿孔作業時に、ドリル等の削孔工具が鉄筋21に一切接触しないようになっている。さらに接着剤充填孔25の深さDをかぶり厚さTよりも浅く形成することによって、コンクリート構造物としての橋桁2へのダメージ、損傷等を少なくすることができる。
ここで、本実施形態においては、接着剤充填孔25の深さDを、かぶり厚さTよりに対し5mm以上浅く、つまり最も外側に配置される鉄筋21から5mm以上離間させるように調整するのが好ましい。すなわちこの場合には、鉄筋21の損傷や、橋桁(コンクリート構造部)11の損傷を、一層少なくすることができる。
また本実施形態において、接着剤充填孔25は、ビシャン等によるチッピング(目あらし)工事による凹部とは明確に区別される。具体的には、接着剤充填孔25は、チッピングのように被着面全域に連続状に浅く形成されるものではなく、部分的に配置され、その形状、寸法を図面に明確に表示できるものである。ここで部分的とは、断続的、間欠的なものを含み、後述するように縦縞状、横縞状、格子状の配列も含まれる。
さらに本実施形態において、接着剤充填孔25の深さDを、橋桁11の表面から3mm以上、より好ましくは10mm以上に調整するのが良い。すなわちこの構成を採用することによって、後述するように接着剤5を接着剤充填孔25内に十分充填させることができ、良好なアンカー効果を得ることができる。
なお本実施形態においては、接着剤充填孔25によって接着剤充填凹部が形成されている。
図2〜4に示すように、橋桁2に固定されるブラケット3は、橋桁2の両側に配置される両側部材30,30と、橋桁2の下側に配置される下部連結板39とを備えている。
両側部材30,30は、それぞれ断面L字状に形成されており、橋桁2の両側面に対向して垂直に配置される両側接着板31,31と、両側接着板31,31の下端から外側に張り出すように水平に配置されるフランジ板33,33とを備えている。接着板31とフランジ板33とは例えば溶接等によって互いに連結固定されている。
本実施形態において、接着板31およびフランジ板33は孔が形成されていない孔無し鋼板によって構成されている。
両側部材30,30のフランジ板33,33が、下部連結板39の両端部にボルト止めによって固定されて、ブラケット3が形成されている。このブラケット3においては、両側接着板31,31が互いに平行に、かつ対向して配置されるとともに、その両側接着板31,31と下部連結板39の中間部とで上向きコ字状の部分が形成されている。
さらにこのブラケット3における両側接着板31,31間の寸法は、橋桁2における両側面間の寸法(巾寸法)よりも少し広く形成されている。
この構成のブラケット3が、そのコ字溝内に橋桁2の下部が収容されるようにして橋桁2の下部に外嵌された状態に配置される。
この状態においては、ブラケット3の両側接着板31,31と橋桁2の両側面(被着面)との間に接着剤充填用の隙間が形成されるとともに、ブラケット3の下部連結板39と橋桁2の下面との間に接着剤充填用の隙間が形成されている。
そして本実施形態においては、橋桁2の外周面とブラケット3の内周面との間の隙間に接着剤5が注入されて充填される。この接着剤5は、ブラケット3の両側接着板31,31と橋桁2の両側面との間の隙間、ブラケット3の下部連結板39と橋桁2の下面との間の隙間に充填され、さらに橋桁2の接着剤充填孔25の内部にもそれぞれ充填される。
こうして各隙間や孔に充填された接着剤5が硬化することによって、その接着剤5を介してブラケット3が橋桁2に強固に固定される。
ここで本実施形態においては、接着剤5として、エポキシ樹脂またはアクリル樹脂系接着剤が用いられる。この種の接着剤5を使用することによって、ブラケット3および橋桁11間の隙間や接着剤充填孔25内に、注入方式によって確実に充填させることができ、ブラケット3を橋桁11に確実に接着固定することができる。
なお本発明において、ブラケット3の橋桁2への施工手順は限定されるものではないが、例えば以下の手順で施工される。
まず、橋桁2の被着面に接着剤充填孔25を穿孔した後、ブラケット3を橋桁2に外嵌した状態に配置する。続いて、ブラケット3と橋桁2との隙間に接着剤5を注入して、接着剤5を所要領域に充填する。その後、接着剤5を養生硬化させる。これにより、ブラケット3の施工が完了し、ブラケット3を橋桁2に固定することができる。
ここで、本第1実施形態においては、ブラケット3によって固定具が構成されるとともに、両側接着板31,31によって2つの接着板が構成されている。さらに橋桁2の両側面におけるブラケット3が取り付けられる部分が被着面として構成されている。
また橋桁側のブラケット3が第1または第2ブラケットを構成するとともに、橋脚側のブラケット4が第1または第2ブラケットを構成している。
一方図1に示すように、橋脚1aにおける橋軸方向に対向している面(前面)には、矩形板状のブラケット4が固定されている。
本第1実施形態において、このブラケット4は、従来より周知の工法によって固定されている。例えば橋脚1aの前面部に、アンカー(ナット部材)が埋設されて、そのアンカーにねじ込まれるボルト19によって、ブラケット4が固定されている。さらに必要に応じて、ブラケット4と橋脚1aの前面との間に接着剤が充填される。
なお後述するが、ブラケット等の固定具を橋脚1aに固定する場合に、本発明に関連した取付構造を採用することも可能である。
以上のように、本実施形態によれば、接着剤5が橋桁2における接着剤充填孔25にも充填されるため、アンカー効果に加えて、接着剤5の橋桁2の表面に対する接着面積が増大して、ブラケット3の橋桁2に対する取付強度を十分に確保することができ、ブラケット3を橋桁2に強固に固定することができる。
また本第1実施形態においては、接着剤充填孔25の深さDを、橋桁2のかぶり厚さTよりも浅く形成しているため、接着剤充填孔25を穿孔するに際して、ドリル等の削孔工具が鉄筋21に接触するのを確実に防止することができる。このため、穿孔時に削孔工具によって鉄筋21が損傷したり、破断したりするのを確実に防止することができるとともに、穿孔作業前に、事前に橋桁2内の鉄筋位置を確認するための面倒な探査作業を行う必要もなく、施工作業性を向上させることができる。さらにコンクリート構造物としての橋桁11への損傷も少なくなる。
また本第1実施形態においては、接着板31を貫通して接着剤充填孔25内に挿入固定されるアンカーボルト等の金属製のアンカー部材を使用していないため、ブラケット3の付け替え時等においては、ブラケット3を簡単に撤去できるとともに、コンクリート構造物としての橋桁11の損傷を最小限に抑えることができる。すなわち仮に、接着剤充填孔25内にアンカーボルトが固定された状態で、ブラケット3を撤去する場合、アンカーボルトが埋め込まれた深さまで橋桁表面のコンクリート層を削り取る必要があり、多大な労力が必要で、撤去工事が非常に困難になってしまう。そればかりか、橋桁表面に深い傷痕が残り、橋桁11が大きく損傷してしまう。
これに対し、本実施形態においては、アンカーボルトを用いずに接着剤5によって固定されていないため、接着剤5の部分を破断させるだけで簡単に、ブラケット3を橋桁11から撤去することができる。さらに橋桁11側は有底の浅い接着剤充填孔25が残存するだけでほとんど損傷が生じない。しかも、ブラケット撤去後、橋桁11の接着剤充填孔25内には接着剤5が残存しているため、接着剤5の充填補強効果によって、橋桁11の強度が十分に保持される。このようにブラケット3を撤去しても、橋桁11の損傷が最小限に抑えられるため、新規のブラケット3の再取付工事等も簡単かつ確実に行うことができる。
もっとも本発明においては、金属製補強部材を橋桁11の接着剤充填孔25内に挿入配置する構造を排除するものではない。
例えば図6Aおよび図6Bに示すように、このブラケット取付構造においては、ブラケット3における両側接着板31,31に、橋桁11側の接着剤充填孔25に対応して、ねじ切り孔34がそれぞれ穿孔されている。さらに金属製補強部材としてのインサートボルト35が、ブラケット3における両側接着板31,31の各ねじ切り孔34に外側からそれぞれねじ込まれて、各インサートボルト35の挿入側軸部が各ねじ切り孔34に貫通して、橋桁2の各接着剤充填孔25内に挿入配置されている。そして、インサートボルト35の挿入軸部と、接着剤充填孔25の内周面との隙間に接着剤5が充填されている。
このブラケット取付構造においては、ブラケット3の両側接着板31,31に内側に突出するようにインサートボルト35が固定されているため、接着剤5が複雑に入り込んだ状態に配置され、ブラケット3の橋桁2に対する取付強度(接着強度)を一層向上させることができる。
なお図6Aおよび図6Bに示すインサートボルト35は、接着剤充填孔25の内周面に直接接触しておらず、コンクリート構造物に固定されるアンカーボルトとは相違するものである。
また両側接着板31,31にインサートボルト35等のインサート部材を固定する場合、その固定方法は特に限定されるものではない。例えば棒状のインサート部材(インサートピン)を接着板31に溶接等によって固定したり、接着板31にナット部材を溶接等によって固定しておき、そのナット部材にインサートボルトをねじ込んで固定するようにしても良い。
また本発明においては、鋼板製の接着板の内側面の一部を、グラインダー等の切削工具によって切削することにより、非切削部(残存部)を突状のインサート部材として構成するようにしても良い。
また上記実施形態においては、橋桁2に形成される接着剤充填凹部としての接着剤充填孔25を、個々に点在するように形成しているが、それだけに限られず、本発明においては接着剤充填凹部を連続する溝状に形成するようにしても良い。
例えば図7Aに示すように、橋桁2の側面におけるブラケット取付予定部(被着面)に横方向に連続する溝状の接着剤充填凹部26を横縞状に形成したり、あるいは縦方向に連続する溝状の接着剤充填凹部を縦縞状に形成したり、または図7Bに示すように、橋桁2の側面におけるブラケット取付予定部(被着面)に縦横に連続する溝状の接着剤充填凹部26を格子状に形成するようにしても良い。なお図7Aおよび図7Bにおいては、発明の理解を容易にするため、接着剤充填凹部26に対応する部分にハッチングを施している。
さらに本発明においては、接着剤充填凹部26の形状も特に限定されるものではなく、例えば図8Aに示すように接着剤充填凹部26を断面半円弧状に形成したり、図8Bに示すように接着剤充填凹部26を断面三角形状(山型形状)に形成するようにしても良い。図8Aおよび図8Bは図3の断面図に相当する断面図である。
また本発明においては、接着板31の接着面積を確保するために、接着板31の内側面に凹部を形成するようにしても良い。例えば図9Aおよび図9Bに示すように、接着板31の裏面側をグラインダー等の切削工具によって切削することにより、接着板31の裏面側(内面側)に、接着板側凹部36を形成するようにしても良い。
さらにこのように接着板31の内側面に接着板側凹部36を形成する場合、図10Aに示すように接着板側凹部36を横方向に連続する横縞状に形成したり、図10Bに示すように接着板側凹部36を縦方向に連続する縦縞状に形成したり、図11に示すように接着板側凹部36を縦横に連続する格子状(マス目状)に形成するようにしても良い。なお図10および図11においては、発明の理解を容易にするため、接着板側凹部36に対応する部分に点状のハッチングを施している。
また本発明においては、接着板31の裏面側に板材等を凸部形成部材を取り付けることによって、接着板裏面側に凸部を形成して、接着板裏面側の接着面積を増大させるようにしても良い。
また上記実施形態においては、ブラケット3における接着板31,31を互いに平行にかつ対向して配置しているが、それだけに限られず、本発明においては、接着板が少なくとも2つ(2枚)設けられていれば良い。例えば図1の想像線に示すように、ブラケット3として断面L字状に形成し、互いに直角に配置される2枚のフランジ板をそれぞれ接着板31,31として構成するようにしていも良い。この場合同図に示すように、一方の接着板31を橋桁2の下面に配置するとともに、他方の接着板31を橋桁2の一側面に配置する。なお図示は省略するが、橋桁2における接着板31,31が貼り付けられる部分(被着面)には、深さがかぶり厚さよりも浅い接着剤充填孔等の接着剤充填凹部が形成されており、この凹部内にも接着剤が充填されている。
また上記実施形態においては、接着板等の固定具として、鋼板製のものを使用しているが、それだけに限られず、本発明において、接着板の素材は限定されるものではない。例えば本発明においては、接着板として、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、ガラス繊維強化プラスチック(GRRP、GMT)等の繊維強化プラスチック(FRP)製のもの等を用いることができる。
また本発明においては、コンクリート構造物内に埋設される鉄筋等のコンクリート強化部材としては、コンクリートの強化用に用いられる部材であれば、素材や形状は特に限定されるものではない。
また上記実施形態においては、本発明の固定具取付構造を橋桁2等の上部構造物に適用する場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明は、以下に説明するように、橋脚や橋台等の下部構造物に適用するようにしても良い。
また上記実施形態や以下の第2実施形態においては、本発明を落橋防止構造や横変位拘束構造等の落橋防止システムに適用した場合を例に挙げて説明しているが、それだけに限られず、例えば後述の第3実施形態のように、本発明は、支承拘束構造にも適用することができる。
<第2実施形態>
図12および図13はこの発明の第2実施形態である橋梁の橋桁支持部を示す図である。両図に示すように、この第2実施形態の構造においては、下部構造物としての橋脚1aに対するブラケット4aの取付構造が、上記第1実施形態の構造と相違している。
この第2実施形態において橋脚1aに固定されるブラケット4aは、断面逆L字状に形成されている。すなわちこのブラケット4aは、2枚の鋼板製の接着板41,42を有し、一方の接着板41に対し他方の接着板42が直角に配置されるように、両接着板41,42の端部同士が溶接等によって連結固定されている。
またブラケット4aの各接着板41,42は、上記ブラケット3の接着板31と同様に、孔のない孔無し鋼板によって構成されている。
一方、橋脚1aにおける上面および前面のブラケット4aを固定する部分(被着面)には、接着剤充填凹部として接着剤充填孔15が縦横に所定間隔おきに複数形成されている。この接着剤充填孔15は、上記第1実施形態と同様、橋脚1aの表層部におけるかぶりの範囲内に形成されている。
そして接着板41,42と橋脚1aの外面との間の隙間には、接着剤5が充填され、さらにこの接着剤5は接着剤充填孔15の内部にも充填されて、ブラケット4aが橋脚1aに固定されている。
また橋桁2には、上記第1実施形態と同様に、ブラケット3が固定されており、このブラケット3と、橋脚1a側のブラケット4aとがチェーン、ケーブル、ロープ等の索状の連結部材10によって連結されている。
なお図12において、符号の「54」は、橋脚1aの上面に固定され、かつ橋桁2を支持する沓54である。
本実施形態においては、橋桁側のブラケット3が第1または第2ブラケットを構成するとともに、橋脚側のブラケット4aが第1または第2ブラケットを構成している。
この第2実施形態において、他の構成は、上記第1実施形態と同様であるため、同一部分に同一符号を付して重複説明は省略する。
この第2実施形態の落橋防止構造においても、上記第1実施形態と同様、ブラケット4aの橋脚1aに対する取付強度を十分に確保することができ、ブラケット4aを橋脚1aに強固に固定することができる。
その上さらに、接着剤充填孔15の深さを、橋脚1aのかぶり厚さよりも浅く形成しているため、接着剤充填孔15を穿孔する際に、削孔工具によって鉄筋21が損傷したり、破断したりするのを確実に防止することができるとともに、穿孔作業前に、事前に橋脚1a内の鉄筋位置を確認するための面倒な探査作業も不要となる。さらに橋台1b等のコンクリート構造物へのダメージも少なくなる。
なおこの第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、橋脚1aに形成される接着剤充填凹部を連続する溝状に形成したり(図7Aおよび図7B等参照)、接続板41,42の裏面(内側面)に切削加工等によって接着剤充填凹部を形成するようにしても良い(図9〜図11等参照)。
またこの第2実施形態においては、ブラケット4aの接続板41,42を橋脚1aの上面および前面に接着するようにしているが、本発明においては、ブラケットの2枚の接続板を橋脚の上面および側面に接着したり、前面および側面に接着するようにしても良い。
<第3実施形態>
図14および図15はこの発明の第3実施形態である橋梁の固定具取付構造を示す図である。両図に示すように、この第3実施形態は、本発明を、支承拘束構造または横変位拘束構造に適用した場合を例に挙げたものである。すなわちこの第3実施形態においては、下部構造物である橋台1bにブラケット4bを固定し、このブラケット4bに、既設の沓(支承)55に加えて、橋桁2の水平方向の支持が可能な新たな沓56を追加できるようにしたものである。
この第3実施形態において、ブラケット4bは、上記第2実施形態のブラケット4aと同様に、水平に配置される一方の接着板41と、垂直に配置される他方の接着板42とを備えているが、一方の接着板41における他方の接着板42との連結部が水平方向に延長されて、沓取付部43が形成されている。
また一方の接着板41の外面(上面)には、水平方向(前後方向)に連続し、かつ上方に突出する補強板46が溶接等によって連結固定されている。さらに他方の接着板42の外面には、上下方向に連続し、かつ前方に突出する板状の補強板47が溶接等によって連結固定されている。この補強板47の上端部は沓取付部43の下面に溶接等によって連結固定されており、沓取付部43の耐荷重性を十分に確保できるようになっている。
一方、橋台1bにおけるブラケット4bを固定する面(被着面)には、上記第2実施形態と同様に、接着剤充填凹部として接着剤充填孔15が複数形成されている。この接着剤充填孔15は、橋台1bの表層部におけるかぶりの範囲内に形成されている。つまり接着剤充填孔15の深さがかぶり厚さよりも浅く形成されている。
このブラケット4bの両接着板41,42によって橋台1bの接着剤充填孔15を閉塞するようにして、ブラケット4bにおける一方の接着板41が橋台1bの上面(被着面)に対応して配置されるとともに、他方の接着板42が橋台1bの前面(被着面)に対応して配置される。
そして接着板41,42および橋台1b間の隙間と、接着剤充填孔15の内部とに接着剤5が充填されて、ブラケット4bが橋台1bに固定されている。
こうして橋台1bに固定されたブラケット4bは、その沓取付部43が橋台1bの上面(橋座面)から前方に突出した状態に配置されている。そしてこの沓取付部43に新たな沓56が固定されている。
一方、橋桁2における新たな沓56に対応する位置には、上記第1実施形態と同様に、または周知の後方によってブラケット3が固定されている。そしてこのブラケット3が上記新たな沓56に固定されて、沓56によって橋桁2の水平方向の応力が支持されるようになっている。これにより本実施形態の支承拘束構造が形成されている。
この第3実施形態の支承拘束構造においても、上記第2実施形態と同様、ブラケット4bの橋台1bに対する取付強度を十分に確保することができ、ブラケット4bを橋台1bに強固に固定することができる。
その上さらに、接着剤充填孔15の深さを、橋台1bのかぶり厚さよりも浅く形成しているため、接着剤充填孔15を穿孔する際に、削孔工具によって鉄筋21が損傷したり、破断したりするのを確実に防止することができるとともに、穿孔作業前に、事前に橋台1b内の鉄筋位置を確認するための面倒な探査作業も不要となる。さらに橋台1b等のコンクリート構造物へのダメージも少なくなる。
なお、この第3実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、橋台1bに形成される接着剤充填凹部を連続する溝状に形成したり(図7Aおよび図7B等参照)、接続板41,42の裏面(内側面)に切削加工等によって接着剤充填凹部を形成するようにしても良い(図9〜図11等参照)。
またこの第3実施形態においても、ブラケット4bと、橋桁2とを、チェーン、ケーブル、ロープ、バー等の連結部材(図1等参照)によって連結することにより、落橋防止構造、横変位拘束構造等の落橋防止システムを形成するようにしても良い。
この発明の橋梁の固定具取付構造は、橋梁のコンクリート製の橋桁、橋脚、橋台等にブラケット等の固定具を取り付ける際に採用することができる。
1a:橋脚(コンクリート構造物)
1b:橋台(コンクリート構造物)
10:連結部材
15:接着剤充填孔
2:橋桁(コンクリート構造物)
22:かぶり
25:接着剤充填孔(接着剤充填凹部)
26:接着剤充填凹部
3:ブラケット(固定具)
31:両側接着板
36:接着板側凹部
4a:ブラケット(固定具)
4b:ブラケット(固定具)
41,42:接着板
5:接着剤
D:接着剤充填孔の深さ
T:かぶり厚さ

Claims (8)

  1. 橋梁におけるコンクリート構造物に固定具を取り付けるための橋梁の固定具取付構造であって、
    前記固定具は、前記コンクリート構造物における向きが異なる少なくとも2つの被着面にそれぞれ対応して、少なくとも2つの接着板を備え、
    前記コンクリート構造物の2つの被着面に、かぶり厚さよりも浅い接着剤充填凹部が部分的に形成される一方、
    前記2つの接着板が、前記2つの被着面に対応して配置された状態で、前記接着板および前記被着面間と、前記接着剤充填凹部内とに接着剤がそれぞれ充填されることによって、前記固定具が前記コンクリート構造物に固定され
    前記接着板の内側面に、接着板側凹部が形成されるとともに、その接着板側凹部内に前記接着剤が充填されていることを特徴とする橋梁の固定具取付構造。
  2. 前記接着剤として、エポキシ樹脂またはアクリル樹脂系接着剤が用いられている請求項1に記載の橋梁の固定具取付構造。
  3. 前記接着剤充填凹部の深さが3mm以上に調整されている請求項1または2に記載の橋梁の固定具取付構造。
  4. 前記接着剤充填凹部の深さが、かぶり厚さよりも5mm以上浅くなるように調整されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の橋梁の固定具取付構造。
  5. 橋桁によって前記コンクリート構造物が構成されるとともに、その橋桁の両側面によって前記二つの被着面が構成され、
    前記固定具は、対向配置された前記2つの接着板によって構成される両側接着板と、その両側接着板の下部間を連結する下部連結板とを備え、
    前記固定具の両側板および下部連結板が、前記橋桁の両側面および下面にそれぞれ対向するように、前記固定具が前記橋桁の下部に外嵌された状態に配置されている請求項1〜のいずれか1項に記載の橋梁の固定具取付構造。
  6. 前記橋桁の下面と、前記固定具の下部連結板との間に接着剤が充填されている請求項に記載の橋梁の固定具取付構造。
  7. 橋梁における上部構造物に第1ブラケットが取り付けられるとともに、下部構造物に第2ブラケットが取り付けられて、前記第1および前記第2ブラケット間が連結部材によって連結された落橋防止構造において、
    前記上部構造物および前記下部構造物の少なくともいずれか一方がコンクリート構造物によって構成され、
    前記第1および第2ブラケットのうち、前記コンクリート構造物に対応する、少なくともいずれか一方のブラケットは、前記コンクリート構造物における向きが異なる少なくとも2つの被着面にそれぞれ対応して、少なくとも2つの接着板を備え、
    前記コンクリート構造物の2つの被着面に、かぶり厚さよりも浅い接着剤充填凹部が形成される一方、
    前記2つの接着板が、前記2つの被着面に対応して配置された状態で、前記接着板および前記被着面間と、前記接着剤充填凹部の内部とに接着剤がそれぞれ充填されることによって、前記一方のブラケットが前記コンクリート構造物に固定され
    前記接着板の内側面に、接着板側凹部が形成されるとともに、その接着板側凹部内に前記接着剤が充填されていることを特徴とする落橋防止構造。
  8. 前記上部構造物がコンクリート構造物としての橋桁によって構成されている請求項に記載の落橋防止構造。
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