JP6137686B2 - Led電源回路及びled照明装置 - Google Patents

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Description

本発明はLED電源回路及びそれを用いたLED照明装置に関する。
特許文献1は、スイッチング電源における変圧器(6)の二次側部品短絡時の保護を行う短絡保護回路を開示する。この短絡保護回路は、スイッチング電源の出力平滑回路に接続される異常出力電圧検出回路(39)、及びその検出信号を受けて動作する電力変換スイッチ発振停止回路(38)からなる。変圧器の二次側巻線(5)のレアショート等といった二次側部品の短絡時に、出力電圧が設定値以下に低下したことを異常出力電圧検出回路が検出し、発振停止回路が電力変換スイッチ(2)の発振を停止させ、変圧器、電力変換スイッチ等の異常発熱を防止する。また、ノイズ等に起因する誤検出及び誤動作を防止するため、コンデンサ(25)及び抵抗(18、24)の積分回路からなる誤動作防止回路によって制御信号が積分される。
特開平7−227083号公報
しかし、特許文献1の構成によると、異常出力電圧検出回路において一旦出力側の短絡が検出されると、電力変換スイッチの発振が停止される。従って、短絡発生後に正常状態への回復が可能な場合であっても負荷の駆動が停止されてしまう。ここで、負荷がLEDからなる場合、出力側回路の短絡が一度検出されたことに応じて消灯する構成によると、回路が正常であっても短絡誤検出等に起因する無用な消灯動作のために照明装置がその機能を充分に果たせなくなるという問題がある。
また、LED等の出力側回路が不完全に短絡した場合、異常検出の結果が頻繁に反復又は振動することになる。検出信号が積分回路によって積分される構成においては、このような振動する状態が平均化された積分結果として検出されてしまうため、不完全な短絡が異常として検出されない可能性がある。そのため、接触不良箇所において、電力変換スイッチ等からの電流出力が継続して通電され、放電及びそれに起因する発熱がもたらされる場合があり、好ましくない。
そこで、本発明は、LED等の出力回路の短絡又は回復状態を正確に検出して無用な消灯動作を回避するとともに、出力回路の不完全な短絡を検出して短絡箇所における放電及び発熱を防止することができるLED電源回路及びそれを用いたLED照明装置を提供することを課題とする。
本発明の第1の実施形態によるLED電源回路は、LEDに直流電力を供給する電力供給回路と、電力供給回路の出力電圧を検出する電圧検出回路と、出力電圧が閾値未満となってからの所定の短絡確認期間の長さに対する、出力電圧が閾値以上となる期間の合計の長さの割合によって規定される回復率が所定値以上の場合には電力供給回路の動作を継続させ、回復率が所定値未満の場合には停止信号を出力して電力供給回路の動作を停止させる制御部とを備える。
本発明の第2の実施形態によるLED電源回路は、LEDに直流電力を供給する電力供給回路と、電力供給回路の出力電流を検出する電流検出回路と、出力電流が閾値を超えてからの所定の短絡確認期間の長さに対する、出力電流が閾値以下となる期間の合計の長さの割合によって規定される回復率が所定値以上の場合には電力供給回路の動作を継続させ、回復率が所定値未満の場合には停止信号を出力して電力供給回路の動作を停止させる制御部とを備える。
上記各LED電源回路によると、短絡確認期間における回復率が高い場合には電力供給回路の出力が継続され、回復率が低い場合には電力供給回路の出力が停止される。これにより、LED等の出力回路が一時的に短絡した後に健全な状態に回復する場合、又は外来ノイズ、瞬時停電等によって一時的に出力電圧又はその検出値が低下した場合に、LEDの点灯を維持することができ、無用な消灯を回避することができる。また、LED等の出力回路の不完全な短絡によって検出電圧が頻繁に振動する場合であっても回復期間が短ければLEDが消灯されるので、不完全短絡箇所における放電及び発熱が回避される。
上記第1の実施形態のLED電源回路において、さらに、電力供給回路の出力電流を検出する電流検出回路を備え、電力供給回路が、電流検出回路によって検出される出力電流が所定の電流設定値に一致するように定電流制御を行う定電流回路からなる構成としてもよい。このように、電力供給回路が定電流回路である場合には、その電流フィードバック作用により出力回路短絡時の出力電圧の変化が増幅され、上記の出力電圧検出による短絡判別の精度が向上する。
上記第2の実施形態のLED電源回路において、さらに、電力供給回路の出力電圧を検出する電圧検出回路を備え、電力供給回路が、電圧検出回路によって検出される出力電圧が所定の電圧設定値に一致するように定電圧制御を行う定電圧回路からなる構成としてもよい。このように、電力供給回路が定電圧回路である場合には、その電圧フィードバック作用により出力回路短絡時の出力電流の変化が増幅され、上記の出力電流検出による短絡判別の精度が向上する。
上記の第1又は第2の実施形態によるLED電源回路において、短絡確認期間において出力電圧が閾値を下回った回数が所定値以上の場合又は出力電流が閾値を超えた回数が所定値以上の場合には制御部が停止信号を出力するように構成してもよい。このように出力電圧又は出力電流の振動回数を検出することにより、出力回路の不完全断線の箇所における放電及び発熱を確実に回避することができる。
また、短絡確認期間において出力電圧が閾値を下回った回数が所定値に達した時点又は出力電流が閾値を下回った回数が所定値に達した時点で制御部が停止信号を出力するように構成してもよい。このように出力電圧又は出力電流の振動回数を検出することにより、出力回路の不完全断線の箇所における放電及び発熱を迅速に回避することができる。
ここで、短絡確認期間は0.5秒以上5秒以下であることが好ましい。これにより、LEDの断線又は回復の判断期間が適正化され、断線又は回復についての正確な判断が行われるとともに、LED断線時の不要な損失が回避される。
本発明のLED照明装置は、上記いずれかのLED電源回路と、LEDとを備える。これにより、出力回路の短絡判別精度が高く、信頼性の高いLED照明装置が実現される。
本発明の第1の実施形態によるLED電源回路及びLED照明装置を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態によるLED電源回路の制御を説明する図である。 本発明の第1の実施形態によるLED電源回路の制御を説明する図である。 本発明の第1の実施形態によるLED電源回路の制御を示すフローチャートである。 本発明の第1の変形例によるLED電源回路の制御を示すフローチャートである。 本発明の第2の変形例によるLED電源回路の制御を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態によるLED電源回路及びLED照明装置を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態によるLED電源回路の制御を説明する図である。 本発明の第2の実施形態によるLED電源回路の制御を説明する図である。 本発明の第2の実施形態によるLED電源回路の制御を示すフローチャートである。 本発明の第3の変形例によるLED電源回路の制御を示すフローチャートである。 本発明の第4の変形例によるLED電源回路の制御を示すフローチャートである。
実施形態1.
図1に、本発明の第1の実施形態によるLED照明装置を示す。LED照明装置3はLED電源回路1及びLED2からなる。LED電源回路1は電源回路部10及び制御部20を備え、電源回路部10の入力端には交流電源AC(例えば、商用電源)が接続される。LED2は電源回路部10の出力端に直列接続された複数のLEDからなる。
電源回路部10は、入力回路11、AC−DC変換回路12、電力供給回路13、電流検出回路14及び電圧検出回路15を備え、交流電源ACからの入力交流電力を直流電流に変換してLED2に供給する。また、電源回路部10は制御部20から停止信号が入力された場合には、その出力動作を停止する。本実施形態では、LED2の短絡、電力供給回路13のトランス二次巻線のレアショート等、電力供給回路13の出力側における短絡が検出された場合に、制御部20が停止信号を出力する。なお、以降の説明では、LED2の短絡に関する場合を例として説明するが、本発明は上記のレアショート等他の短絡モードの場合にも同様に適用され得る。
入力回路11は電流ヒューズ及びノイズフィルタを備える。AC−DC変換回路12は、交流電源ACからの入力交流電圧を整流及び平滑し、又は整流、昇圧及び平滑し、直流電圧を電力供給回路13に出力する。電力供給回路13は、フライバックコンバータ回路、降圧チョッパ回路等のDC−DC降圧コンバータ回路からなり、直流電力を出力する。電流検出回路14は低抵抗素子からなる。本実施形態では、電力供給回路13は、電流検出回路14によって検出されたLED電流が、予め設定された電流設定値に一致するように出力電流をフィードバック制御する定電流回路13aからなる。電圧検出回路15は分圧抵抗R1及びR2からなり、抵抗R1に発生する電圧が制御部20に入力される。これにより、定電流回路13aの出力電圧が検出される。
制御部20は、A/Dコンバータ21及びマイクロコンピュータ22(以下、「マイコン22」という)を備える。A/Dコンバータ21は電圧検出回路15から入力されるアナログの出力電圧をデジタルデータの出力電圧に変換する。マイコン22は、A/Dコンバータ21から入力される出力電圧が所定の条件を満たす場合に停止信号を出力する。具体的には、マイコン22は、出力電圧が閾値未満となってからの短絡確認期間の長さTsに対する、出力電圧が閾値以上となる回復期間の合計の長さTxの割合によって規定される回復率Tx/Tsを演算する。マイコン22は、回復率Tx/Tsが所定値α以上の場合には定電流回路13aの動作を継続させ、回復率Tx/Tsが所定値α未満の場合には停止信号を出力して定電流回路13aの動作を停止させる。例えば、αは85%〜95%、好ましくは90%程度であればよい。
図2を参照して、制御部20(マイコン22)における制御の一例を説明する。図2では、横軸に時間を、縦軸に出力電圧Voutを示す。t1までは、LED2は正常な状態で点灯され、定電流回路13aの出力電圧Voutは通常の(例えば定格)LED電圧に維持されるものとする。t1において、出力電圧Voutが閾値Vth未満となったことが検出されて短絡確認期間が開始される。LED2が短絡状態となると、電流検出回路14からの検出電流が過大となるので、定電流回路13aはその電流フィードバック動作により出力電流を減らすべく最小出力状態となる。これにより、出力電圧が低下する。
t2に出力電圧Voutが一時的に閾値Vth以上となり、t3に再び出力電圧Voutが閾値Vth未満となる。従って、本例では、出力電圧Voutが閾値Vth以上となる回復期間の合計の長さTxはt3−t2で規定される。t4において、短絡確認期間の終了と同時に、マイコン22によって回復率Tx/Tsが演算される。本例では、回復率Tx/Tsがα未満であり、t4においてマイコン22から停止信号が出力されて定電流回路13aの出力が停止される。
図3を参照して、制御部20(マイコン22)における制御の他の例を説明する。図3でも、横軸に時間を、縦軸に出力電圧Voutを示す。図2の場合と同様に、出力電圧Voutは、t1までは通常のLED電圧に維持され、t1において閾値Vth未満となり、t2に閾値Vth以上となり、t3に再び閾値Vth未満となり、t4に再び閾値Vth以上となる。従って、この例では、出力電圧Voutが閾値Vth以上となる回復期間の合計の長さTxは(t3−t2)+(t5−t4)となる。t5において、短絡確認期間の終了と同時に、マイコン22によって回復率Tx/Tsが演算される。本例では、回復率Tx/Tsがα以上であり、t5においてマイコン22から停止信号は出力されずに定電流回路13aの出力が維持され、これによりLED2の点灯が維持される。
このように、出力電圧Voutの低下が一時的に検出されたとしても回復率Tx/Tsが高い場合には、LED2は短絡後に回復した可能性が高い、又は出力電圧の低下が外来ノイズ、交流電源ACの瞬時停電等に起因する一時的な電圧降下であったものと判断される。そして、LED2が点灯可能なものとして点灯が継続され、無用な消灯が回避される。一方、回復率Tx/Tsが低い場合にはLED2はもはや点灯不能又は点灯不適なものとして定電流回路13aの出力が停止される。これにより、LED電源回路1の不要な出力動作が回避される。
ここで、短絡確認期間長Tsは0.5秒〜5秒程度が好ましい。短絡確認期間長Tsが0.5秒未満であると、発生し得る外来ノイズ、瞬時停電等の継続期間が短絡確認期間Tsに占める割合が高くなる。従って、外来ノイズ、瞬時停電等による出力電圧Voutの一時的な低下と、LED2の短絡による出力電圧Voutの継続的な低下との判別が難しく、正確な短絡又は回復の検出が困難となる。また、短絡確認期間長Tsが5秒を超えると、LED2が短絡していた場合の過電流状態による回路損失が継続的に発生してしまう。従って、短絡確認期間長Tsは上記の範囲が好ましい。
図4に、LED電源回路1の制御のフローチャートを示す。
ステップS105において、マイコン22は短絡確認期間長Ts及び回復率の閾値(所定値)αをセットする。
ステップS110において、電源回路部10が起動し、定電流回路13aが定電流出力を開始する。
ステップS115において、マイコン22はA/Dコンバータ21からのデータを取り込んで出力電圧Voutを読み込む。
ステップS120において、マイコン22は出力電圧Voutが閾値Vth未満となっているか否かを判断する。出力電圧Voutが閾値Vth以上である場合(ステップS120、No)、処理はステップS115に戻り、出力電圧Voutが閾値Vth未満である場合(ステップS120、Yes)、処理はステップS125に進む。
ステップS125において、マイコン22は、短絡確認期間の経過時間を計時するための総期間カウンタCs、及び出力電圧Voutが閾値Vth以上となる回復期間を計時するための回復期間カウンタCxを、それぞれCs=0及びCx=0にリセットする。
ステップS130において、マイコン22は総期間カウンタCsを増分する。
ステップS135において、マイコン22はA/Dコンバータ21からのデータを取り込んで出力電圧Voutを読み込む。
ステップS140において、マイコン22は出力電圧Voutが閾値Vth以上であるか否かを判断する。出力電圧Voutが閾値Vth以上である場合(ステップS140、Yes)、処理はステップS145に進み、出力電圧Voutが閾値Vth未満である場合(ステップS140、No)、処理はステップS150に進む。
ステップS145において、マイコン22は回復期間カウンタCxを増分する。これにより、回復期間の合計長が加算されていく。
ステップS150において、マイコン22は総期間カウンタCsの値が、短絡確認期間長Tsに達したか否かを判断する。総期間カウンタCsが短絡確認期間長Tsに達していない場合(ステップS150、No)、処理はステップS130に戻る。総期間カウンタCsが短絡確認期間長Tsに到達した場合(ステップS150、Yes)、処理はステップS155に進む。なお、ステップS130からステップS150までは、例えば、0.1μ秒程度のループであればよい。
ステップS155において、マイコン22は、この時点での回復期間カウンタCxの値を回復期間の合計長Txに決定する。
ステップS160において、マイコン22は回復率Tx/Tsを演算する。
ステップS165において、マイコン22は回復率Tx/Tsが所定値α以上か否かを判断する。回復率Tx/Tsが所定値α以上である場合(ステップS165、Yes)、処理はステップS115に戻る。即ち、LED2は正常である、又は回復したものとして、定電流回路13aの出力が維持され、LED2の点灯が維持される。一方、回復率Tx/Tsが所定値α未満である場合(ステップS165、No)、処理はステップS170に進む。
ステップS170において、マイコン22は停止信号を出力して、定電流回路13aの出力を停止させる。即ち、LED2は短絡したものとしてLED電源回路1の出力が停止される。
以上のように、本実施形態によると、短絡確認期間Tsにおける回復率Tx/Tsが高い場合には定電流回路13aの出力が継続され、回復率Tx/Tsが低い場合には定電流回路13aの出力が停止される。これにより、LED2等の出力回路が一時的に短絡した後に健全な状態に回復傾向にある場合、又は外来ノイズ、瞬時停電等によって一時的に出力電圧Voutが低下した場合に、LED2の点灯を維持することができ、無用な消灯を回避することができる。これにより、LED照明装置3における照明機能が確実に確保される。また、LED2等の出力回路が不完全な短絡を起こし、出力電圧Voutが頻繁に振動する場合であっても回復期間Txが短ければ定電流回路13aの出力が停止されるので、不完全短絡箇所における放電及び発熱が回避される。特に、定電流回路13aの電流フィードバック作用により出力回路短絡時の出力電圧の変化が増幅され、上記の短絡判別の精度が向上する。
変形例1.
上記実施形態1では、回復率Tx/Tsが所定値α未満の場合、即ち、回復の可能性が低い場合に定電流回路13aの出力を停止させる構成を示したが、本変形例ではさらに短絡/回復の反復頻度が高い場合にも定電流回路13aの出力を停止させる構成を示す。即ち、本変形例では、短絡確認期間内に出力電圧が多数回にわたって変動した場合には、LED2等において不完全な短絡が発生しているものとして、定電流回路13aの出力が停止される。
本変形例の回路構成は図1に示す実施形態1のものと同様であるが、制御部20(マイコン22)における制御が異なる。マイコン22は、回復率Tx/Tsが所定値α未満の場合だけでなく、短絡確認期間において出力電圧Voutが閾値Vth未満となった回数(以下、「出力変動回数」という)が所定値β以上の場合にも停止信号を出力する。
図5に本変形例によるLED電源回路1の制御のフローチャートを示す。なお、図4に示す実施形態1のフローチャートと同様のステップには同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
ステップS106において、マイコン22は短絡確認期間長Ts、回復率の閾値(所定値)α及び出力変動回数の閾値(所定値)βをセットする。なお、β≧2である。
ステップS110からステップS120は図4に示す実施形態1のものと同様である。即ち、ステップS110で電源回路部10が起動し、ステップS115で出力電圧Voutが読み込まれる。そして、ステップS120において、出力電圧Voutが閾値Vth未満である場合には処理はステップS125に進み、出力電圧Voutが閾値Vth以上である場合には処理はステップS115に戻る。
ステップS120の後のステップS126において、マイコン22は総期間カウンタCs、回復期間カウンタCx、及び出力変動回数を計数する出力変動カウンタCyについて、それぞれCs=0、Cx=0及びCy=1にリセットする。
ステップS127において、出力電圧Voutが閾値Vth未満となっていることを示す出力低下フラグFdをFd=1にセットする。
ステップS130において、マイコン22は総期間カウンタCsを増分する。
ステップS135において、マイコン22はA/Dコンバータ21からのデータを取り込んで出力電圧Voutを読み込む。
ステップS140において、マイコン22は出力電圧Voutが閾値Vth以上であるか否かを判断する。出力電圧Voutが閾値Vth以上である場合(ステップS140、Yes)、処理はステップS146に進み、出力電圧Voutが閾値Vth未満である場合(ステップS140、No)、処理はステップS147に進む。
ステップS146において、マイコン22は回復期間カウンタCxを増分する。これにより、回復期間の合計長が加算されていく。また、マイコン22は出力低下フラグFdをFd=0にリセットして、処理はステップS150に移行する。
ステップS147において、マイコン22は出力低下フラグFd=0であるか否かを判断する。出力低下フラグFd=0の場合(ステップS147、Yes)、処理はステップS148に進み、出力低下フラグFd=1の場合(ステップS147、No)、処理はステップS150に進む。
ステップS148において、マイコン22は出力変動カウンタCyを増分するとともに出力低下フラグFdをFd=1にセットする。これにより、出力低下フラグFdがFd=0からFd=1になった回数、即ち、出力電圧Voutが閾値Vthを下回った回数が加算される。
ステップS150において、マイコン22は総期間カウンタCsが短絡確認期間長Tsに達したか否かを判断する。総期間カウンタCsが短絡確認期間長Tsに達していない場合(ステップS150、No)、処理はステップS130に戻る。総期間カウンタCsが短絡確認期間長Tsに到達した場合(ステップS150、Yes)、処理はステップS155に進む。
ステップS155において、マイコン22は、この時点での回復期間カウンタCxの値を回復期間の合計長Txに決定する。
ステップS160において、マイコン22は回復率Tx/Tsを演算する。
ステップS165において、マイコン22は回復率Tx/Tsが所定値α以上か否かを判断する。回復率Tx/Tsが所定値α以上である場合(ステップS165、Yes)、処理はステップS166に進む。一方、回復率Tx/Tsが所定値α未満である場合(ステップS165、No)、処理はステップS170に進む。
ステップS166において、マイコン22は、出力変動カウンタCyが所定値β以上であるか否かを判断する。出力変動カウンタCyが所定値β未満である場合(ステップS166、No)、処理はステップS115に戻る。即ち、LED2は正常である、又は回復したものとして、定電流回路13aの出力が維持され、LED2の点灯が維持される。出力変動カウンタCyが所定値β以上の場合(ステップS166、Yes)、処理はステップS170に進む。
ステップS170において、マイコン22は停止信号を出力して、定電流回路13aの出力を停止させる。即ち、LED2は完全に又は不完全に短絡したものとしてLED電源回路1の出力が停止される。
このように、短絡確認期間内に出力電圧Voutが閾値Vthを回数β以上にわたって下回った場合には、回復率Tx/Tsが所定値α以上であっても、定電流回路13aの出力が停止される。従って、不完全な短絡状態のLED2が確実に消灯され、短絡箇所での放電及び発熱が防止される。また、外来ノイズ等に起因して発生し得る単発又は少ない回数の出力電圧変動と、不完全な短絡状態に起因する出力電圧変動とが判別され、検出動作における耐ノイズ性が向上する。
変形例2.
上記変形例では、短絡確認期間終了時点での出力変動回数が所定値を超えた場合に定電流回路13aを停止させる構成を示したが、本変形例では短絡確認期間中であっても出力変動回数が所定値を超えた場合に定電流回路13aを停止させる構成を示す。即ち、本変形例では、不完全な短絡が発生した場合に迅速に定電流回路13aの出力が停止される。
本変形例の回路構成は図1に示す実施形態1のものと同様であるが、制御部20(マイコン22)における制御が異なる。マイコン22は、回復率Tx/Tsが所定値α未満であると判断される前であっても、短絡確認期間内に出力変動回数が所定値βに達した時点で停止信号を出力する。
図6に本変形例によるLED電源回路1の制御のフローチャートを示す。なお、図4に示す実施形態1のフローチャートと同様のステップには同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
ステップS106において、マイコン22は短絡確認期間長Ts、回復率の閾値(所定値)α及び出力変動回数の閾値(所定値)βをセットする。なお、β≧2である。
ステップS110からステップS120は図4に示す実施形態1のものと同様である。即ち、ステップS110で電源回路部10が起動し、ステップS115で出力電圧Voutが読み込まれる。そして、ステップS120において、出力電圧Voutが閾値Vth未満である場合には処理はステップS125に進み、出力電圧Voutが閾値Vth以上の場合には処理はステップS115に戻る。
ステップS120の後のステップS126において、マイコン22は総期間カウンタCs、回復期間カウンタCx、及び出力変動回数を計測するための出力変動カウンタCyについて、それぞれCs=0、Cx=0及びCy=1にリセットする。
ステップS127において、出力電圧Voutが閾値Vth未満となっていることを示す出力低下フラグFdをFd=1にセットする。
ステップS130において、マイコン22は総期間カウンタCsを増分する。
ステップS135において、マイコン22はA/Dコンバータ21からのデータを取り込んで出力電圧Voutを読み込む。
ステップS140において、マイコン22は出力電圧Voutが閾値Vth以上であるか否かを判断する。出力電圧Voutが閾値Vth以上である場合(ステップS140、Yes)、処理はステップS146に進み、出力電圧Voutが閾値Vth未満である場合(ステップS140、No)、処理はステップS147に進む。
ステップS146において、マイコン22は回復期間カウンタCxを増分する。これにより、回復期間の合計長が加算されていく。また、マイコン22は出力低下フラグFdをFd=0にリセットし、処理はステップS150に移行する。
ステップS147において、マイコン22は出力低下フラグFdがFd=0であるか否かを判断する。出力低下フラグFdがFd=0の場合(ステップS147、Yes)、処理はステップS148に進み、出力低下フラグFdがFd=1の場合(ステップS147、No)、処理はステップS150に進む。
ステップS148において、マイコン22は出力変動カウンタCyを増分するとともに出力低下フラグFdをFd=1にセットする。これにより、出力低下フラグFdがFd=0からFd=1になった回数、即ち、出力電圧Voutが閾値Vthを下回った回数が加算される。
ステップS149において、マイコン22は出力変動カウンタCyが所定値βに達したか否か、即ち、Cy=βか否かを判断する。出力変動カウンタCyがCy≠β(即ち、Cy<β)である場合(ステップS149、No)、処理はステップS160に進む。出力変動カウンタCyがCy=βである場合(ステップS149、Yes)、処理はステップS170に進む。
ステップS150からステップS170までは、図4に示す実施形態1のフローと同様である。即ち、回復率Tx/Tsが所定値α以上である場合には処理はステップS115に戻り、定電流回路13aの出力が維持され、LED2の点灯が維持される。回復率Tx/Tsが所定値α未満である場合には処理はステップS170に進み、定電流回路13aの出力が停止される。
このように、短絡確認期間中であっても、出力電圧Voutが閾値Vthを回数βにわたって下回った場合には、回復率Tx/Tsにかかわらず、定電流回路13aの出力が停止されてLED2が消灯される。従って、不完全な短絡状態のLED2が迅速に消灯され、短絡箇所での発熱が防止される。また、変形例1と同様に、外来ノイズ等に起因して発生し得る単発又は少ない回数の出力電圧変動と、不完全な短絡状態に起因する出力電圧変動とが判別され、検出動作における耐ノイズ性が向上する。
実施形態2.
上記実施形態1では、定電流制御において出力電圧を検出して出力回路の短絡判別を行う構成を示したが、本実施形態では、定電圧制御において出力電流を検出して出力回路の短絡判別を行う構成を示す。
図7に、本実施形態によるLED照明装置を示す。LED照明装置3はLED電源回路1及びLED2からなり、LED電源回路1は電源回路部10及び制御部20を備える。電源回路部10は、入力回路11、AC−DC変換回路12、電力供給回路13、電流検出回路14及び電圧検出回路15を備える。なお、実施形態1(図1)における符号と同一の符号が付された構成要素は、特に説明がない限り、実質的に同一の構成要素を示すものとし、重複する説明を省略する。
電力供給回路13は、フライバックコンバータ回路、降圧チョッパ回路等のDC−DC降圧コンバータ回路からなる。本実施形態の電力供給回路13は、電圧検出回路15によって検出されたLED電圧が、予め設定された電圧設定値に一致するように出力電圧をフィードバック制御する定電圧回路13bからなる。電流検出回路14に発生する電圧が制御部20に入力され、定電圧回路13bの出力電流が検出される。
制御部20は、A/Dコンバータ21及びマイコン22を備え、A/Dコンバータ21は電流検出回路14から入力されるアナログの出力電圧をデジタルデータの出力電圧に変換する。マイコン22は、A/Dコンバータ21から入力される出力電圧が所定の条件を満たす場合に停止信号を出力する。具体的には、マイコン22は、出力電流が閾値を超えてからの短絡確認期間の長さTsに対する、出力電流が閾値以下となる回復期間の合計の長さTxの割合によって規定される回復率Tx/Tsを演算する。マイコン22は、回復率Tx/Tsが所定値α以上の場合には定電圧回路13bの動作を継続させ、回復率Tx/Tsが所定値α未満の場合には停止信号を出力して定電圧回路13bの動作を停止させる。例えば、αは85%〜95%、好ましくは90%程度であればよい。
図8を参照して、制御部20(マイコン22)における制御の一例を説明する。図8では、横軸に時間を、縦軸に出力電流Ioutを示す。t1までは、LED2は正常な状態で点灯され、定電圧回路13bの出力電流Ioutは通常の(例えば定格)LED電流に維持されるものとする。t1において、出力電流Ioutが閾値Ithを超えたことが検出されて短絡確認期間が開始される。LED2が短絡すると、電圧検出回路15からの検出電圧が低くなるので、定電圧回路13bは出力電圧を増やすべく最大出力状態となる。これにより、定電圧回路13bの出力電流が増大する。
t2に出力電流Ioutが一時的に閾値Ith以下となり、t3に再び出力電流Ioutが閾値Ithを超える。従って、本例では、出力電流Ioutが閾値Ith以下となる回復期間の合計の長さTxはt3−t2で規定される。t4において、短絡確認期間の終了と同時に、マイコン22によって回復率Tx/Tsが演算される。本例では、回復率Tx/Tsがα未満であり、t4においてマイコン22から停止信号が出力されて定電圧回路13bの出力が停止される。
図9を参照して、制御部20(マイコン22)における制御の他の例を説明する。図9でも、横軸に時間を、縦軸に出力電流Ioutを示す。図8の場合と同様に、出力電流Ioutは、t1までは通常のLED電流に維持され、t1において閾値Ithを超え、t2に閾値Ith以下となり、t3に再び閾値Ithを超え、t4に再び閾値Ith以下となる。従って、この例では、出力電流Ioutが閾値Ith以下となる回復期間の合計の長さTxは(t3−t2)+(t5−t4)となる。t5において、短絡確認期間の終了と同時に、マイコン22によって回復率Tx/Tsが演算される。本例では、回復率Tx/Tsがα以上であり、t5においてマイコン22から停止信号は出力されずに定電圧回路13bの出力が維持され、これによりLED2の点灯が維持される。
このように、出力電流Ioutの上昇が一時的に検出されたとしても回復率Tx/Tsが高い場合には、LED2は短絡後に回復した可能性が高い、又は出力電流の上昇が雷サージ等の外来ノイズに起因するサージ電圧であったものと判断される。そして、LED2が点灯可能なものとして定電圧回路13bの出力が継続され、無用な消灯が回避される。一方、回復率Tx/Tsが低い場合にはLED2はもはや点灯不能又は点灯不適なものとして定電圧回路13bの出力が停止される。これにより、LED電源回路1の不要な出力動作が回避される。
ここで、実施形態1と同様に、短絡確認期間長Tsは0.5秒〜5秒程度が好ましい。短絡確認期間長Tsが0.5秒未満であると、発生し得る外来ノイズ等の継続期間が短絡確認期間Tsに占める割合が高くなる。従って、外来ノイズ等による出力電流Ioutの一時的な上昇と、LED2の短絡による出力電流Ioutの継続的な上昇との判別が難しく、正確な短絡又は回復の検出が困難となる。また、短絡確認期間長Tsが5秒を超えると、LED2が短絡していた場合の回路損失が継続的に発生してしまう。従って、短絡確認期間長Tsは上記の範囲が好ましい。
図10に、LED電源回路1の制御のフローチャートを示す。
ステップS205において、マイコン22は短絡確認期間長Ts及び回復率の閾値(所定値)αをセットする。
ステップS210において、電源回路部10が起動し、定電圧回路13bが定電圧出力を開始する。
ステップS215において、マイコン22はA/Dコンバータ21からのデータを取り込んで出力電流Ioutを読み込む。
ステップS220において、マイコン22は出力電流Ioutが閾値Ithを超えるか否かを判断する。出力電流Ioutが閾値Ith以下である場合(ステップS220、No)、処理はステップS215に戻り、出力電流Ioutが閾値Ithを超える場合(ステップS220、Yes)、処理はステップS225に進む。
ステップS225において、マイコン22は、短絡確認期間の経過時間を計時するための総期間カウンタCs、及び出力電流Ioutが閾値Ith以下となる回復期間を計時するための回復期間カウンタCxを、それぞれCs=0及びCx=0にリセットする。
ステップS230において、マイコン22は総期間カウンタCsを増分する。
ステップS235において、マイコン22はA/Dコンバータ21からのデータを取り込んで出力電流Ioutを読み込む。
ステップS240において、マイコン22は出力電流Ioutが閾値Ith以下であるか否かを判断する。出力電流Ioutが閾値Ith以下である場合(ステップS240、Yes)、処理はステップS245に進み、出力電流Ioutが閾値Ithを超えている場合(ステップS240、No)、処理はステップS250に進む。
ステップS245において、マイコン22は回復期間カウンタCxを増分する。これにより、回復期間の合計長が加算されていく。
ステップS250において、マイコン22は総期間カウンタCsの値が、短絡確認期間長Tsに達したか否かを判断する。総期間カウンタCsが短絡確認期間長Tsに達していない場合(ステップS250、No)、処理はステップS230に戻る。総期間カウンタCsが短絡確認期間長Tsに到達した場合(ステップS250、Yes)、処理はステップS255に進む。なお、ステップS230からステップS250までは、例えば、0.1μ秒程度のループであればよい。
ステップS255において、マイコン22は、この時点での回復期間カウンタCxの値を回復期間の合計長Txに決定する。
ステップS260において、マイコン22は回復率Tx/Tsを演算する。
ステップS265において、マイコン22は回復率Tx/Tsが所定値α以上か否かを判断する。回復率Tx/Tsが所定値α以上である場合(ステップS265、Yes)、処理はステップS215に戻る。即ち、LED2は正常である、又は回復したものとして、定電圧回路13bの出力が維持され、LED2の点灯が維持される。一方、回復率Tx/Tsが所定値α未満である場合(ステップS265、No)、処理はステップS270に進む。
ステップS270において、マイコン22は停止信号を出力して、定電圧回路13bの出力を停止させる。即ち、LED2は短絡したものとしてLED電源回路1の出力が停止される。
以上のように、本実施形態によると、短絡確認期間Tsにおける回復率Tx/Tsが高い場合には定電圧回路13bの出力が継続され、回復率Tx/Tsが低い場合には定電圧回路13bの出力が停止される。これにより、LED2等の出力回路が一時的に短絡した後に健全な状態に回復傾向にある場合、又は外来ノイズ等によって一時的に出力電流Ioutが上昇した場合に、LED2の点灯を維持することができ、無用な消灯を回避することができる。これにより、LED照明装置3における照明機能が確実に確保される。また、LED2等の出力回路が不完全な短絡を起こし、出力電流Ioutが頻繁に振動する場合であっても回復期間Txが短ければ定電圧回路13bの出力が停止されるので、不完全短絡箇所における放電及び発熱が回避される。特に、定電圧回路13bの電圧フィードバック作用により出力回路短絡時の出力電流の変化が増幅され、上記の短絡判別の精度が向上する。
変形例3.
上記実施形態2では、回復率Tx/Tsが所定値α未満の場合、即ち、回復の可能性が低い場合に定電圧回路13bの出力を停止させる構成を示したが、本変形例では、変形例1と同様に、さらに短絡/回復の反復頻度が高い場合にも定電圧回路13bの出力を停止させる構成を示す。即ち、本変形例では、短絡確認期間内に出力電流が多数回にわたって変動した場合には、LED2等において不完全な短絡が発生しているものとして、定電圧回路13bの出力が停止される。
本変形例の回路構成は図7に示す実施形態2のものと同様であるが、制御部20(マイコン22)における制御が異なる。マイコン22は、回復率Tx/Tsが所定値α未満の場合だけでなく、短絡確認期間において出力電流Ioutが閾値Ithを超えた回数(以下、「出力変動回数」という)が所定値β以上の場合にも停止信号を出力する。
図11に本変形例によるLED電源回路1の制御のフローチャートを示す。なお、図10に示す実施形態2のフローチャートと同様のステップには同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
ステップS206において、マイコン22は短絡確認期間長Ts、回復率の閾値(所定値)α及び出力変動回数の閾値(所定値)βをセットする。なお、β≧2である。
ステップS210からステップS220は図10に示す実施形態2のものと同様である。即ち、ステップS210で電源回路部10が起動し、ステップS215で出力電流Ioutが読み込まれる。そして、ステップS220において、出力電流Ioutが閾値Ithより大きい場合には処理はステップS225に進み、出力電流Ioutが閾値Ith以下の場合には処理はステップS215に戻る。
ステップS220の後のステップS226において、マイコン22は総期間カウンタCs、回復期間カウンタCx、及び出力変動回数を計数する出力変動カウンタCyについて、それぞれCs=0、Cx=0及びCy=1にリセットする。
ステップS227において、出力電流Ioutが閾値Ithを超えていることを示す出力上昇フラグFuをFu=1にセットする。
ステップS230において、マイコン22は総期間カウンタCsを増分する。
ステップS235において、マイコン22はA/Dコンバータ21からのデータを取り込んで出力電流Ioutを読み込む。
ステップS240において、マイコン22は出力電流Ioutが閾値Ith以下であるか否かを判断する。出力電流Ioutが閾値Ith以下である場合(ステップS240、Yes)、処理はステップS246に進み、出力電流Ioutが閾値Ithを超える場合(ステップS240、No)、処理はステップS247に進む。
ステップS246において、マイコン22は回復期間カウンタCxを増分する。これにより、回復期間の合計長が加算されていく。また、マイコン22は出力上昇フラグFuをFu=0にリセットして、処理はステップS250に移行する。
ステップS247において、マイコン22は出力上昇フラグFu=0であるか否かを判断する。出力上昇フラグFu=0の場合(ステップS247、Yes)、処理はステップS248に進み、出力上昇フラグFu=1の場合(ステップS247、No)、処理はステップS250に進む。
ステップS248において、マイコン22は出力変動カウンタCyを増分するとともに出力上昇フラグFuをFu=1にセットする。これにより、出力上昇フラグFuがFu=0からFu=1になった回数、即ち、出力電流Ioutが閾値Ithを超えた回数が加算される。
ステップS250において、マイコン22は総期間カウンタCsが短絡確認期間長Tsに達したか否かを判断する。総期間カウンタCsが短絡確認期間長Tsに達していない場合(ステップS250、No)、処理はステップS230に戻る。総期間カウンタCsが短絡確認期間長Tsに到達した場合(ステップS250、Yes)、処理はステップS255に進む。
ステップS255において、マイコン22は、この時点での回復期間カウンタCxの値を回復期間の合計長Txに決定する。
ステップS260において、マイコン22は回復率Tx/Tsを演算する。
ステップS265において、マイコン22は回復率Tx/Tsが所定値α以上か否かを判断する。回復率Tx/Tsが所定値α以上である場合(ステップS265、Yes)、処理はステップS266に進む。一方、回復率Tx/Tsが所定値α未満である場合(ステップS265、No)、処理はステップS270に進む。
ステップS266において、マイコン22は、出力変動カウンタCyが所定値β以上であるか否かを判断する。出力変動カウンタCyが所定値β未満である場合(ステップS266、No)、処理はステップS215に戻る。即ち、LED2は正常である、又は回復したものとして、定電圧回路13bの出力が維持され、LED2の点灯が維持される。出力変動カウンタCyが所定値β以上の場合(ステップS266、Yes)、処理はステップS270に進む。
ステップS270において、マイコン22は停止信号を出力して、定電圧回路13bの出力を停止させる。即ち、LED2は完全に又は不完全に短絡したものとしてLED電源回路1の出力が停止される。
このように、短絡確認期間内に出力電流Ioutが閾値Ithを回数β以上にわたって超えた場合には、回復率Tx/Tsが所定値α以上であっても、定電圧回路13bの出力が停止される。従って、不完全な短絡状態のLED2が確実に消灯され、短絡箇所での放電及び発熱が防止される。また、外来ノイズ等に起因して発生し得る単発又は少ない回数の出力電流変動と、不完全な短絡状態に起因する出力電流変動とが判別され、検出動作における耐ノイズ性が向上する。
変形例4.
上記変形例3では、短絡確認期間終了時点での出力変動回数が所定値を超えた場合に定電圧回路13bを停止させる構成を示したが、本変形例では、変形例2と同様に、短絡確認期間中であっても出力変動回数が所定値を超えた場合に定電圧回路13bを停止させる構成を示す。即ち、本変形例では、不完全な短絡が発生した場合に迅速に定電圧回路13bの出力が停止される。
本変形例の回路構成は図7に示す実施形態2のものと同様であるが、制御部20(マイコン22)における制御が異なる。マイコン22は、回復率Tx/Tsが所定値α未満であると判断される前であっても、短絡確認期間内に出力変動回数が所定値βに達した時点で停止信号を出力する。
図12に本変形例によるLED電源回路1の制御のフローチャートを示す。なお、図10に示す実施形態2のフローチャートと同様のステップには同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
ステップS206において、マイコン22は短絡確認期間長Ts、回復率の閾値(所定値)α及び出力変動回数の閾値(所定値)βをセットする。なお、β≧2である。
ステップS210からステップS220は図10に示す実施形態2のものと同様である。即ち、ステップS210で電源回路部10が起動し、ステップS215で出力電流Ioutが読み込まれる。そして、ステップS220において、出力電流Ioutが閾値Ithを超える場合には処理はステップS225に進み、出力電流Ioutが閾値Ith以下の場合には処理はステップS215に戻る。
ステップS220の後のステップS226において、マイコン22は総期間カウンタCs、回復期間カウンタCx、及び出力変動回数を計測するための出力変動カウンタCyについて、それぞれCs=0、Cx=0及びCy=1にリセットする。
ステップS227において、出力電流Ioutが閾値Ithを超えていることを示す出力上昇フラグFuをFu=1にセットする。
ステップS230において、マイコン22は総期間カウンタCsを増分する。
ステップS235において、マイコン22はA/Dコンバータ21からのデータを取り込んで出力電流Ioutを読み込む。
ステップS240において、マイコン22は出力電流Ioutが閾値Ith以下であるか否かを判断する。出力電流Ioutが閾値Ith以下である場合(ステップS240、Yes)、処理はステップS246に進み、出力電流Ioutが閾値Ithを超える場合(ステップS240、No)、処理はステップS247に進む。
ステップS246において、マイコン22は回復期間カウンタCxを増分する。これにより、回復期間の合計長が加算されていく。また、マイコン22は出力上昇フラグFuをFu=0にリセットし、処理はステップS250に移行する。
ステップS247において、マイコン22は出力上昇フラグFuがFu=0であるか否かを判断する。出力上昇フラグFuがFu=0の場合(ステップS247、Yes)、処理はステップS248に進み、出力上昇フラグFuがFu=1の場合(ステップS247、No)、処理はステップS250に進む。
ステップS248において、マイコン22は出力変動カウンタCyを増分するとともに出力上昇フラグFuをFu=1にセットする。これにより、出力上昇フラグFuがFu=0からFu=1になった回数、即ち、出力電流Ioutが閾値Ithを超えた回数が加算される。
ステップS249において、マイコン22は出力変動カウンタCyが所定値βに達したか否か、即ち、Cy=βか否かを判断する。出力変動カウンタCyがCy≠β(即ち、Cy<β)である場合(ステップS249、No)、処理はステップS260に進む。出力変動カウンタCyがCy=βである場合(ステップS249、Yes)、処理はステップS270に進む。
ステップS250からステップS270までは、図10に示す実施形態2のフローと同様である。即ち、回復率Tx/Tsが所定値α以上である場合には処理はステップS215に戻り、定電圧回路13bの出力が維持され、LED2の点灯が維持される。回復率Tx/Tsが所定値α未満である場合には処理はステップS270に進み、定電圧回路13bの出力が停止される。
このように、短絡確認期間中であっても、出力電流Ioutが閾値Ithを回数βにわたって超えた場合には、回復率Tx/Tsにかかわらず、定電圧回路13bの出力が停止されてLED2が消灯される。従って、不完全な短絡状態のLED2が迅速に消灯され、短絡箇所での発熱が防止される。また、変形例3と同様に、外来ノイズ等に起因して発生し得る単発又は少ない回数の出力電流変動と、不完全な短絡状態に起因する出力電流変動とが判別され、検出動作における耐ノイズ性が向上する。
以上に、本発明の好適な実施形態及び変形例を記載したが、本発明は以下に示すような更なる変形が可能である。
・定電流制御と定電圧制御の併用
上記においては、実施形態1(定電流制御)と実施形態2(定電圧制御)を個別に示したが、電力供給回路13が定電流回路13a及び定電圧回路13bの双方の機能を備え、これらが適宜切り換えられる構成としてもよい。例えば、電流検出回路14及び電圧検出回路15のそれぞれの検出値が電力供給回路13及び制御部20(A/Dコンバータ21)にそれぞれ入力されるようにしてもよい。この場合、定電流制御が適用される場合には実施形態1で示した制御が適用され、定電圧制御が適用される場合には実施形態2で示した制御が適用されるようにすればよい。
・停止信号の出力先の変形
上記各実施形態及び各変形例においては、停止信号によって電力供給回路13が停止される構成を示したが、停止信号によってAC−DC変換回路12が停止される構成としてもよいし、交流電源ACのスイッチ(不図示)が遮断される構成としてもよい。いずれの場合においても、電力供給回路13の出力動作は実質的に停止する。
・制御部20の変形
上記各実施形態及び各変形例では、マイコン22に対してA/Dコンバータ21を別途設ける構成を示したが、A/Dコンバータ21がマイコン22に内蔵される構成としてもよい。
1 LED電源回路
2 LED
3 LED照明装置
13 電力供給回路
13a 定電流回路
13b 定電圧回路
14 電流検出回路
15 電圧検出回路
20 制御部


Claims (10)

  1. LED電源回路であって、
    LEDに直流電力を供給する電力供給回路と、
    前記電力供給回路の出力電圧を検出する電圧検出回路と、
    前記出力電圧が閾値未満となってからの所定の短絡確認期間の長さに対する、前記出力電圧が前記閾値以上となる期間の合計の長さの割合によって規定される回復率が所定値以上の場合には前記電力供給回路の動作を継続させ、前記回復率が前記所定値未満の場合には停止信号を出力して前記電力供給回路の動作を停止させる制御部と
    を備えたLED電源回路。
  2. 請求項1に記載のLED電源回路であって、
    前記電力供給回路の出力電流を検出する電流検出回路をさらに備え、
    前記電力供給回路が、前記電流検出回路によって検出される出力電流が所定の電流設定値に一致するように定電流制御を行う定電流回路からなる、LED電源回路。
  3. 請求項1又は2に記載のLED電源回路であって、前記短絡確認期間において前記出力電圧が前記閾値を下回った回数が所定値以上の場合には前記制御部が前記停止信号を出力するように構成されたLED電源回路。
  4. 請求項1又は2に記載のLED電源回路であって、前記短絡確認期間において前記出力電圧が前記閾値を下回った回数が所定値に達した時点で前記制御部が前記停止信号を出力するように構成されたLED電源回路。
  5. LED電源回路であって、
    LEDに直流電力を供給する電力供給回路と、
    前記電力供給回路の出力電流を検出する電流検出回路と、
    前記出力電流が閾値を超えてからの所定の短絡確認期間の長さに対する、前記出力電流が前記閾値以下となる期間の合計の長さの割合によって規定される回復率が所定値以上の場合には前記電力供給回路の動作を継続させ、前記回復率が前記所定値未満の場合には停止信号を出力して前記電力供給回路の動作を停止させる制御部と
    を備えたLED電源回路。
  6. 請求項5に記載のLED電源回路であって、
    前記電力供給回路の出力電圧を検出する電圧検出回路をさらに備え、
    前記電力供給回路が、前記電圧検出回路によって検出される出力電圧が所定の電圧設定値に一致するように定電圧制御を行う定電圧回路からなる、LED電源回路。
  7. 請求項5又は6に記載のLED電源回路であって、前記短絡確認期間において前記出力電流が前記閾値を超えた回数が所定値以上の場合には前記制御部が前記停止信号を出力するように構成されたLED電源回路。
  8. 請求項5又は6に記載のLED電源回路であって、前記短絡確認期間において前記出力電流が前記閾値を超えた回数が所定値に達した時点で前記制御部が前記停止信号を出力するように構成されたLED電源回路。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のLED電源回路において、前記短絡確認期間が0.5秒以上5秒以下である、LED電源回路。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載のLED電源回路と、前記LEDとを備えたLED照明装置。

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