JP6136982B2 - 車両のサイドシル構造 - Google Patents

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本発明は、車両側面の下部において車両前後方向に延びるサイドシルにサイドシルガーニッシュが取り付けられた車両のサイドシル構造に関する。
自動車等の車両においては、車両の左右両側面の下部に車両前後方向に延びるサイドシルが配設されている。サイドシルは、通常、サイドシルアウタパネルとサイドシルインナパネルとにより閉断面構造が形成されている。このサイドシルに、例えば車両側面の外観を向上させるため、サイドシルの車幅方向外方側を覆うようにサイドシルガーニッシュが取り付けられることがある。
例えば特許文献1には、サイドシルガーニッシュの下面部に、ジャッキ当接部に対応して、サイドシルに向かって窪む凹状のジャッキ用凹部を形成することが開示されている。
特開2007−261480号公報(特に段落[0023])
ところで、意匠上の要請から、サイドシルガーニッシュの下縁部を、ドアの下部に取り付けられたドアガーニッシュの下縁部と共に、できるだけ下方に位置させることがある。しかし、そうすると、車両下部の点検や修理時に、車両を持ち上げるために、例えば2柱リフトを用いた場合、2柱リフトのアーム部がサイドシルガーニッシュの下方を車両の内外方向に横断するので、2柱リフトのアーム部とサイドシルガーニッシュの下縁部とが干渉しやすくなるという問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、サイドシルガーニッシュの下縁部をできるだけ下方に位置させながら、例えば2柱リフトのアーム部のようなリフト用部品とサイドシルガーニッシュの下縁部との干渉の問題に対処し得る車両のサイドシル構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本願の第1の発明は、車両側面下部で車両前後方向に延びるサイドシルと、上記サイドシルにサイドシルの車幅方向外方側を覆うように取り付けられたサイドシルガーニッシュとを含む車両のサイドシル構造であって、上記サイドシルガーニッシュの車幅方向外面にサイドシルガーニッシュの下縁から所定距離上方の位置において車両前後方向に延設された車両内側に窪む凹溝と、上記凹溝に隣接するサイドシルガーニッシュの下縁部を下方からの応力に対して凹溝側に弾性変形させる変形促進手段とを有し、上記変形促進手段は、上記サイドシルガーニッシュの下縁部を上下方向に搖動可能とするヒンジであることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、サイドシルガーニッシュの下縁部は、下方からの応力を受けると、凹溝側に弾性変形するので、例えば車両下部の点検や修理時に、2柱リフトのアーム部等のリフト用部品がサイドシルガーニッシュの下縁部に下方から当接しても、サイドシルガーニッシュの下縁部は破損等することなく弾性変形した状態で、点検や修理作業を行うことができる。そして、作業が済んで2柱リフトを下げ、車両を降ろせば、サイドシルガーニッシュの下縁部から応力が解除されるから、サイドシルガーニッシュの下縁部は元の形状に弾性復帰し、意匠上の要請に応えることができる。要すれば、本発明は、干渉を回避するのではなく、あえて干渉を受容することにより、メンテナンス性と意匠性とを良好に両立させようとするものである。
以上により、サイドシルガーニッシュの下縁部をできるだけ下方に位置させながら、リフト用部品とサイドシルガーニッシュの下縁部との干渉の問題に対処し得る車両のサイドシル構造が提供される。
特に、上記第1の発明では、上記変形促進手段として、サイドシルガーニッシュの下縁部を上下方向に搖動可能とするヒンジを設けたため、簡単な構成で、下方からの応力を受けたサイドシルガーニッシュの下縁部を凹溝側に弾性変形させることができる。
また、本願の第2の発明は、車両側面下部で車両前後方向に延びるサイドシルと、上記サイドシルにサイドシルの車幅方向外方側を覆うように取り付けられたサイドシルガーニッシュとを含む車両のサイドシル構造であって、上記サイドシルガーニッシュの車幅方向外面にサイドシルガーニッシュの下縁から所定距離上方の位置において車両前後方向に延設された車両内側に窪む凹溝と、上記凹溝に隣接するサイドシルガーニッシュの下縁部を下方からの応力に対して凹溝側に弾性変形させる変形促進手段とを有し、上記変形促進手段は、下方からの応力を受けた上記サイドシルガーニッシュの下縁部における上側の一部をサイドシルガーニッシュの内部に進入可能とする開口であることを特徴とする
この第2の発明によれば、上記第1の発明と同様に、サイドシルガーニッシュの下縁部をできるだけ下方に位置させながら、リフト用部品とサイドシルガーニッシュの下縁部との干渉の問題に対処することができる。また、変形促進手段として開口を設けるだけの簡単な構成で、下方からの応力を受けたサイドシルガーニッシュの下縁部を凹溝側に弾性変形させることができる。
上記第1または第2の発明においては、ドアの下部にドアガーニッシュが取り付けられ、上記ドアガーニッシュの車幅方向内面にドアガーニッシュの下縁部において車両内側に突出する凸条が車両前後方向に延設され、ドア閉止時に上記凸条が上記凹溝に進入することにより、ドアガーニッシュの下縁部とサイドシルガーニッシュの下縁部との間にラビリンス構造が形成されることが好ましい。
この構成によれば、凸条と凹溝とを利用したラビリンス構造により、ドアガーニッシュの下縁部とサイドシルガーニッシュの下縁部との間から、砂、泥、異物等が浸入するのを抑制できる。
上記構成において、より好ましくは、上記ドアガーニッシュの車幅方向外面は、下側ほど車両内側に位置するように傾斜している。
この構成によれば、ドアガーニッシュの下縁部とサイドシルガーニッシュの下縁部との間に隙間ができても見えにくくなるので、見栄えの低下が抑えられる。
本発明によれば、サイドシルガーニッシュの下縁部をできるだけ下方に位置させながら、例えば2柱リフトのアーム部のようなリフト用部品とサイドシルガーニッシュの下縁部との干渉の問題に対処し得る車両のサイドシル構造が提供される。
本発明の実施形態に係る車両の左側面図である。 上記車両の平面図であって、2柱リフトとの位置関係を示すものである。 上記2柱リフトの斜視図である。 第1の実施形態に係るサイドシル構造を示す要部縦断面図である。 第2の実施形態に係るサイドシル構造を示す要部縦断面図である。
<第1の実施形態>
まず、図1〜図4を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
(1)全体構成
本実施形態において、本発明は、図1に示す車両1に適用されている。この車両1は、4ドアタイプの自動車であり、その左右両側面には、前方側に位置するフロントドア2と、後方側に位置するリアドア3とが設けられている。これらのドア2,3の下方には、前輪5と後輪6との間で車両前後方向に延びるサイドシル4(図2参照)が配設されている。
サイドシル4は、図4(図4はフロントドア2の下縁部及びその周辺を示す)に示すように、車幅方向外側に位置するサイドシルアウタパネル4aと、車幅方向内側に位置するサイドシルインナパネル4bとを含み、これらのパネル4a,4bの間に、サイドシル4を補強するサイドシルレインフォースメント4cが介在されている。サイドシル4は、これらの部材4a,4b,4cの上下のフランジ部同士が結合された上側結合部4d及び下側結合部4eを有し、これらの部材4a,4b,4cによって閉断面構造が形成されている。
サイドシル4に、例えば車両側面の外観を向上させるため、サイドシル4の車幅方向外方側を覆うようにサイドシルガーニッシュ40が取り付けられている。サイドシルガーニッシュ40は、樹脂製であり、サイドシル4と同様、車両前後方向に延び、図外の固定具により複数個所でサイドシルアウタパネル4aに結合されている。
図1に示すように、フロントドア2及びリアドア3の下部に、例えば車両側面の外観を向上させるため、フロントドアガーニッシュ20及びリアドアガーニッシュ30が取り付けられている。ドアガーニッシュ20,30は、樹脂製であり、サイドシルガーニッシュ40と同様、車両前後方向に延び、図外の固定具により複数個所でドア2,3に結合されている。
なお、図4の符号2aはフロントドア2のインナパネル(ドアインナパネル)である。図示したように、ドアインナパネル2aは、対向するサイドシルアウタパネル4aの上部に沿った形状を有している(図示しないリアドア3のドアインナパネルも同様)。また、図4の符号Lは乗降性要件ライン(通称ふくらはぎライン)である。
本実施形態では、意匠上の要請から、サイドシルガーニッシュ40の下縁部は、ドアガーニッシュ20,30の下縁部と共に、できるだけ下方に位置されている。
(2)問題の所在
図2に示すように、この車両1の下部を点検や修理するとき、車両1を持ち上げるために、2柱リフト50が用いられる場合がある。
2柱リフト50は、図3に示すように、垂直に立設された支持柱51と、この支持柱51に上下に移動可能に備えられた中間アーム52と、この中間アーム52の前後両端にピン53b,54bを中心に水平方向に揺動可能に備えられた前側アーム53及び後側アーム54と、各アーム53,54に伸縮可能に備えられた延長アーム55と、各延長アーム55の先端に水平方向に回動自在に備えられたリフトアタッチメント56とを有する。
リフトアタッチメント56は車両1を支持する部分であり、より具体的には、サイドシル4の下面を下方から受ける部分である(図2参照)。リフトアタッチメント56の上面に嵌合溝56aが設けられ、その嵌合溝56aに、サイドシル4の下側の結合部4eが挿入される(図4参照)。
車両1の下部の点検や修理時には、図2に示すように、車両1の左右外方に相互に対向して配置された左右一対の2柱リフト50で、左右のサイドシル4の下面を、前輪5の後方部分と後輪6の前方部分とで支持して、車両1を持ち上げる。このとき、リフトアタッチメント56がサイドシル4の下面を受けているため、図4に示すように、このリフトアタッチメント56を先端に備える延長アーム55、及びこの延長アーム55を備える前側アーム53及び後側アーム54がサイドシルガーニッシュ40の下方を車両1の内外方向に横断する。
すると、前述したように、サイドシルガーニッシュ40の下縁部ができるだけ下方に位置されているので、2柱リフト50の延長アーム55や前側アーム53及び後側アーム54とサイドシルガーニッシュ40の下縁部とが干渉し、当接するという問題がある。特に、前側アーム53及び後側アーム54の上面には、図3に示すように、延長アーム55を固定するための前側延長アーム固定用ボルト53a及び後側延長アーム固定用ボルト54aが設けられており、これらのボルト53a,54aが上方に突出しているため、サイドシルガーニッシュ40の下縁部と干渉しやすい。
なお、図1、図2及び図4の符号X,Yは、それぞれ、2柱リフト50が車両1のサイドシルガーニッシュ40と干渉する部分(干渉部分X)、2柱リフト50が車両1のサイドシル4を支持する部分(支持部分Y)である。
(3)特徴
そこで、本実施形態では、サイドシルガーニッシュ40の下縁部をできるだけ下方に位置させながら、2柱リフト50の上記アーム53〜55、特に上記ボルト53a,54aと、サイドシルガーニッシュ40の下縁部との干渉の問題に対処するため、次のような特徴的構成を採用した。
すなわち、図4に示すように、サイドシルガーニッシュ40の車幅方向外面にサイドシルガーニッシュ40の下縁(具体的には後述する下面40g)から所定距離上方の位置において車両前後方向に延設された車両内側に窪む凹溝40bと、上記凹溝40bに隣接するサイドシルガーニッシュ40の下縁部40xを下方からの応力に対して上記凹溝40b側に弾性変形させる薄肉部40f’(特許請求の範囲の「変形促進手段」に相当する)とを備えた。
具体的に、サイドシルガーニッシュ40は、車幅方向外側に位置する外面40aと、この外面40aの下端から車幅方向内側かつ下方に屈曲しつつ延びる屈曲部40fと、この屈曲部40fの下端から車幅方向外側かつ下方に屈曲しつつ延びた後さらに車幅方向内側に折り返すように形成された下縁部40xと、この下縁部40xの車幅方向内側端からさらに車幅方向内側に向けてほぼ水平に延びる下面40gと、この下面40gの車幅方向内側端から上方に延びる内面40hと、この内面40hの上端から車幅方向内側に延びる横面40iとを有している。凹溝40bは、屈曲部40fと下縁部40xの上側部分(屈曲部40fの下端から車幅方向外側に延びる部分)とにより囲まれた空間である。
上記屈曲部40fの下側のコーナ部、つまり屈曲部40fの下端と下縁部40xの上側部分との接続部に、上述した薄肉部40f’が形成されている。この薄肉部40f’は、サイドシルガーニッシュ40の下縁部40xを上下方向に搖動可能とするヒンジとして機能する。
その結果、サイドシルガーニッシュ40の下縁部40xは、下方からの応力を受けると、図4に鎖線で示すように、凹溝40b側に弾性変形する。そのため、例えば2柱リフト50のボルト53aがサイドシルガーニッシュ40の下縁部に下方から当接しても、サイドシルガーニッシュ40の下縁部は破損等することなく弾性変形した状態となる。そして、サイドシルガーニッシュ40の下縁部40xから応力が解除されると、サイドシルガーニッシュ40の下縁部は元の形状に弾性復帰する。
ここで、ドアガーニッシュ20は、車幅方向外側に位置する外面20aと、この外面20aの車幅方向内側に隣接する内面20eと、この内面20eの車幅方向内側に隣接する凸条20fとを含んで構成されている。ドアガーニッシュ20の上記外面20aは、下側ほど車両内側に位置するように傾斜している。上記凸条20fは、ドアガーニッシュ20の下縁部において上記内面20eから車両内側に突出し、車両前後方向に延設されている。
ドア2の閉止時には、サイドシルガーニッシュ40の上記凹溝40bに、ドアガーニッシュ20の上記凸条20fが進入する。これにより、凹溝40bと凸条20fとが、相互に協働して、ドアガーニッシュ20の下縁部とサイドシルガーニッシュ40の下縁部との間にラビリンス構造を形成している。
(4)作用等
以上のように、本実施形態では、車両側面下部で車両前後方向に延びるサイドシル4と、上記サイドシル4にサイドシル4の車幅方向外方側を覆うように取り付けられたサイドシルガーニッシュ40とを含む車両1のサイドシル構造において、上記サイドシルガーニッシュ40の車幅方向外面40aにサイドシルガーニッシュ40の下縁(下面40g)から所定距離上方の位置において車両前後方向に延設された車両内側に窪む凹溝40bと、上記凹溝40bに隣接するサイドシルガーニッシュ40の下縁部40xを下方からの応力に対して凹溝40b側に弾性変形させる変形促進手段として薄肉部40f’とを備えた。
この構成によれば、サイドシルガーニッシュ40の下縁部40xは、下方からの応力を受けると、凹溝40b側に弾性変形するので、例えば車両下部の点検や修理時に、2柱リフト50の前側アーム53、後側アーム54、前側延長アーム固定用ボルト53a、後側延長アーム固定用ボルト54a、延長アーム55等がサイドシルガーニッシュ40の下縁部に下方から当接しても、サイドシルガーニッシュ40の下縁部は破損等することなく弾性変形した状態で、点検や修理作業を行うことができる。そして、作業が済んで2柱リフト50を下げ、車両1を降ろせば、サイドシルガーニッシュ40の下縁部40xから応力が解除されるから、サイドシルガーニッシュ40の下縁部は元の形状に弾性復帰し、意匠上の要請に応えることができる。
以上により、サイドシルガーニッシュ40の下縁部をできるだけ下方に位置させながら、例えば2柱リフト50の上記ボルト53a,54a等とサイドシルガーニッシュ40の下縁部との干渉の問題に対処し得る車両1のサイドシル構造が提供される。
特に、第1の実施形態では、変形促進手段は、上記サイドシルガーニッシュ40の下縁部40xを上下方向に搖動可能とするヒンジ(薄肉部)40f’であるから、ヒンジ40f’を設けるだけの簡単な構成で、下方からの応力を受けたサイドシルガーニッシュ40の下縁部40xを凹溝40b側に弾性変形させることができる。
本実施形態では、ドア2の下部にドアガーニッシュ20が取り付けられ、上記ドアガーニッシュ20の車幅方向内面20eにドアガーニッシュ20の下縁部において車両内側に突出する凸条20fが車両前後方向に延設され、ドア2閉止時に上記凸条20fが上記凹溝40bに進入することにより、ドアガーニッシュ20の下縁部とサイドシルガーニッシュ40の下縁部との間にラビリンス構造が形成される。
この構成によれば、凸条20fと凹溝40bとを利用したラビリンス構造により、ドアガーニッシュ20の下縁部とサイドシルガーニッシュ40の下縁部との間から、砂、泥、異物等が浸入するのを抑制できる。
本実施形態では、上記ドアガーニッシュ20の車幅方向外面20aは、下側ほど車両内側に位置するように傾斜している。
この構成によれば、ドアガーニッシュ20の下縁部とサイドシルガーニッシュ40の下縁部との間に隙間ができても見えにくくなるので、見栄えの低下が抑えられる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。ただし、第1の実施形態と比べてサイドシルガーニッシュ40の下縁部40x及びその周辺の構造のみ異なるので、その部分だけ説明し、他の部分は説明を省略する。
図5に示すように、この第2の実施形態では、サイドシルガーニッシュ40の下縁部40xは、サイドシルガーニッシュ40の他の部分と別体とされ、ビス41により、サイドシルガーニッシュ40の下面40gに組み付けられている。凹溝40bの下方の部分を構成する下縁部40xの上方の部分は、屈曲部40fの下方に隣接する縦面40yに形成された開口40y’(特許請求の範囲の「変形促進手段」に相当する)を車幅方向外側から内側に貫通し、その先端に設けられた厚肉のストッパ部40zにより係止している。
上記開口40y’は、下方からの応力を受けたサイドシルガーニッシュ40の下縁部40xにおける上側の一部をサイドシルガーニッシュ40の内部に進入可能とするものである。
その結果、サイドシルガーニッシュ40の下縁部40xは、下方からの応力を受けると、凹溝40b側に弾性変形する。そのため、例えば2柱リフト50のボルト53aがサイドシルガーニッシュ40の下縁部に下方から当接しても、サイドシルガーニッシュ40の下縁部は破損等することなく弾性変形した状態となる。そして、サイドシルガーニッシュ40の下縁部40xから応力が解除されると、サイドシルガーニッシュ40の下縁部は元の形状に弾性復帰する。
特に、第2の実施形態では、変形促進手段は、下方からの応力を受けた上記サイドシルガーニッシュ40の下縁部40xにおける上側の一部をサイドシルガーニッシュ40の内部に進入可能とする開口40y’であるから、開口40y’を設けるだけの簡単な構成で、下方からの応力を受けたサイドシルガーニッシュ40の下縁部40xを凹溝40b側に弾性変形させることができる。
なお、上記実施形態では、上記変形促進手段40f’,40y’は、サイドシルガーニッシュ40の車両前後方向の全部の部分に設けたが、サイドシルガーニッシュ40の車両前後方向の一部の部分のみ(例えば干渉部分Xのみ)に設けてもよい。
また、上記実施形態は、主にフロントドア2の周辺のサイドシル構造を中心に説明したが、リアドア3の周辺のサイドシル構造もこれに準じて同様である。
1 車両
2 フロントドア
4 サイドシル
4e 下側結合部
20 フロントドアガーニッシュ
20a 外面
20e 内面
20f 凸条
40 サイドシルガーニッシュ
40a 外面
40b 凹溝
40f 屈曲部
40f’ 薄肉部(ヒンジ、変形促進手段)
40g 下面
40x 下縁部
40y 縦面
40y’ 開口(変形促進手段)
40z ストッパ部
41 ビス
50 2柱リフト
53 前側アーム
53a 前側延長アーム固定用ボルト
54 後側アーム
54a 後側延長アーム固定用ボルト
55 延長アーム
56 リフトアタッチメント
56a 嵌合溝
X 干渉部分
Y 支持部分

Claims (4)

  1. 車両側面下部で車両前後方向に延びるサイドシルと、
    上記サイドシルにサイドシルの車幅方向外方側を覆うように取り付けられたサイドシルガーニッシュとを含む車両のサイドシル構造であって、
    上記サイドシルガーニッシュの車幅方向外面にサイドシルガーニッシュの下縁から所定距離上方の位置において車両前後方向に延設された車両内側に窪む凹溝と、
    上記凹溝に隣接するサイドシルガーニッシュの下縁部を下方からの応力に対して凹溝側に弾性変形させる変形促進手段とを有し、
    上記変形促進手段は、上記サイドシルガーニッシュの下縁部を上下方向に搖動可能とするヒンジであることを特徴とする車両のサイドシル構造。
  2. 車両側面下部で車両前後方向に延びるサイドシルと、
    上記サイドシルにサイドシルの車幅方向外方側を覆うように取り付けられたサイドシルガーニッシュとを含む車両のサイドシル構造であって、
    上記サイドシルガーニッシュの車幅方向外面にサイドシルガーニッシュの下縁から所定距離上方の位置において車両前後方向に延設された車両内側に窪む凹溝と、
    上記凹溝に隣接するサイドシルガーニッシュの下縁部を下方からの応力に対して凹溝側に弾性変形させる変形促進手段とを有し、
    上記変形促進手段は、下方からの応力を受けた上記サイドシルガーニッシュの下縁部における上側の一部をサイドシルガーニッシュの内部に進入可能とする開口であることを特徴とする車両のサイドシル構造。
  3. 請求項1または2に記載の車両のサイドシル構造において、
    ドアの下部にドアガーニッシュが取り付けられ、
    上記ドアガーニッシュの車幅方向内面にドアガーニッシュの下縁部において車両内側に突出する凸条が車両前後方向に延設され、
    ドア閉止時に上記凸条が上記凹溝に進入することにより、ドアガーニッシュの下縁部とサイドシルガーニッシュの下縁部との間にラビリンス構造が形成されることを特徴とする車両のサイドシル構造。
  4. 請求項3に記載の車両のサイドシル構造において、
    上記ドアガーニッシュの車幅方向外面は、下側ほど車両内側に位置するように傾斜していることを特徴とする車両のサイドシル構造。
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