JP6136551B2 - パターン形成方法及び塗布液 - Google Patents

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本発明は、パターン形成方法及び塗布液に関し、より詳しくは、機能性微粒子を含む塗膜を形成するパターン形成方法及び塗布液に関する。
近年、有機EL照明やLED照明用途として、機能性フィルム上に光散乱層を設ける需要が高まってきている。具体的には、光散乱層を設けることで拡散による光の均質化、視野角依存性の低下、光取り出し効率向上などの効果が挙げられる。
特許文献1には、有機EL表示装置用途として、基板上に光散乱フィルムを設けることで視野角依存性を改善する技術が開示されている。
また特許文献2では、有機EL発光素子の透光性の基盤と透光性の電極の間に光の指向性を変更する光取り出し層を備えることにより、斜め方向への光の取り出し効率を増大する技術が開示されている。該特許文献は、光取り出し層を、グラビアコート法やダイコート法によって形成するとしている。
一方、インクジェット法により機能性微粒子を塗布する方法として、特許文献3には、平均粒子径10〜100nmの導電性酸化物微粒子と無機バインダーからなる透明導電膜形成用塗布液が開示されている。
また、特許文献4には、インクジェット装置を用いて、基板上にスペーサー粒子を連続的に安定して配置する技術が開示されている。
更にまた、特許文献5には、透明導電性粒子と特定の溶媒を含む透明導電膜形成用インクが開示されている。
特開2009−70816号公報 特開2009−54424号公報 特開2006−114396号公報 特開2009−175547号公報 特開2010−225287号公報
特許文献1、2のような光学散乱層(光散乱フィルム、光取り出し層)を、従来のように、グラビアコート法やダイコート法によって形成することも可能であるが、プロセスの簡略化や塗布液削減による低コスト化、環境負荷の低減といった観点で、本発明者は、インクジェット法を用いることについて検討した。
インクジェット法は、プロセスの簡略化や塗布液削減による低コスト化、環境負荷の低減といった観点での要求を、より好適に満たし得る。更に、インクジェット法を用いることで、特定の位置に光散乱層をダイレクトにパターニング可能となり、従来パターニングに必要であったエッチング処理などの工程を簡素化することもできる。
しかしながら、特許文献3〜5に記載されるような従来の塗布液や塗布方法では、乾燥過程や有機溶剤の種類によっては、乾燥過程でスジ上の未塗布部分(スジムラ)が発生したり、塗膜上にピンホール状の未塗布部分が形成されたり、斑状の模様が発生するなどの所謂ハジキ故障が発生する場合があった。また塗膜全体としては均質に塗布されている場合でも、塗膜端部が異常に盛り上がる現象が観測される場合があった。
また、特に基材が光学フィルムなどの機能性フィルムである場合は、該フィルム上に機能性微粒子を含むパターンを形成する際に、従来の塗布液および塗布方法では最適な乾燥条件を見出すことが出来なかった。具体的には、低温で乾燥させると溶剤が残留するため特に光学散乱層としての膜強度が低下し、また有機EL用素材として使用する場合は有機層の寿命低下を引き起こす事があった。逆に高温で乾燥させると熱によりフィルムが変形するといった課題が見られた。
本発明者は、鋭意検討した結果、特定の溶剤を特定の配合で含むインクジェットインク(塗布液)を用いてパターニングを行い、更に好ましくは特定の乾燥条件で、これを乾燥させることによって、乾燥に伴う基材の変形を防止でき、基材上に機能性微粒子を均質に塗布することができ、且つ塗膜端部の膜厚異常を抑えることができ、高いパターニング精度が得られることを見出して、本発明に至った。
そこで、本発明の課題は、乾燥に伴う基材の変形を防止でき、基材上に機能性微粒子を均質に塗布することができ、且つ塗膜端部の膜厚異常を抑えることができ、高いパターニング精度が得られるパターン形成方法及び塗布液を提供することにある。
また本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.
(a)無機微粒子である機能性微粒子と、
(b)R−OH(ここで、Rは炭素数2〜4のアルキル基を表す。)で表される1価アルコールを10wt%〜40wt%と、
(c)R−(EO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。EOはエチレンオキシド基を表す。)、又は、R−(PO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。POはプロピレンオキシド基を表す。)で表され、沸点が100℃以上180℃未満であるグリコールエーテル類を20wt%〜50wt%と、
(d)炭素数4〜7であり、沸点が180℃〜220℃であり、粘度が20mPa・s〜100mPa・sである2価アルコールを10wt%〜40wt%と、
を少なくとも含むインクジェットインクを、インクジェットヘッドにより基材上にパターニングし、赤外光により乾燥することを特徴とするパターン形成方法。
2.
前記(a)機能性微粒子は高屈折微粒子であり、得られるパターンが光学散乱層を形成することを特徴とする前記1記載のパターン形成方法。
3.
(a)高屈折微粒子である機能性微粒子と、
(b)R−OH(ここで、Rは炭素数2〜4のアルキル基を表す。)で表される1価アルコールを10wt%〜40wt%と、
(c)R−(EO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。EOはエチレンオキシド基を表す。)、又は、R−(PO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。POはプロピレンオキシド基を表す。)で表され、沸点が100℃以上180℃未満であるグリコールエーテル類を20wt%〜50wt%と、
(d)炭素数4〜7であり、沸点が180℃〜220℃であり、粘度が20mPa・s〜100mPa・sである2価アルコールを10wt%〜40wt%と、
を少なくとも含むインクジェットインクを、インクジェットヘッドにより基材上にパターニングし、赤外光により乾燥し、
得られるパターンが光学散乱層を形成することを特徴とするパターン形成方法。
4.
前記インクジェットインクを前記インクジェットヘッドによりシングルパス方式で前記基材上にパターニングし、
前記(b)1価アルコール及び前記(c)グリコールエーテル類を選択的に乾燥する第1の乾燥工程と、
前記第1の乾燥工程の後、赤外光により、前記(b)1価アルコール、前記(c)グリコールエーテル類及び前記(d)2価アルコールを乾燥する第2の乾燥工程と、
により2段階で乾燥することを特徴とする前記1〜3の何れかに記載のパターン形成方法。
5.
(a)機能性微粒子と、
(b)R−OH(ここで、Rは炭素数2〜4のアルキル基を表す。)で表される1価アルコールを10wt%〜40wt%と、
(c)R−(EO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。EOはエチレンオキシド基を表す。)、又は、R−(PO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。POはプロピレンオキシド基を表す。)で表され、沸点が100℃以上180℃未満であるグリコールエーテル類を20wt%〜50wt%と、
(d)炭素数4〜7であり、沸点が180℃〜220℃であり、粘度が20mPa・s〜100mPa・sである2価アルコールを10wt%〜40wt%と、
を少なくとも含むインクジェットインクを、インクジェットヘッドによりシングルパス方式で基材上にパターニングし、
前記(b)1価アルコール及び前記(c)グリコールエーテル類を選択的に乾燥する第1の乾燥工程と、
前記第1の乾燥工程の後、赤外光により、前記(b)1価アルコール、前記(c)グリコールエーテル類及び前記(d)2価アルコールを乾燥する第2の乾燥工程と、
により2段階で乾燥することを特徴とするパターン形成方法。
6.
前記機能性微粒子が、金属酸化物からなることを特徴とする前記1〜5の何れかに記載のパターン形成方法。
7.
(a)金属酸化物からなる機能性微粒子と、
(b)R−OH(ここで、Rは炭素数2〜4のアルキル基を表す。)で表される1価アルコールを10wt%〜40wt%と、
(c)R−(EO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。EOはエチレンオキシド基を表す。)、又は、R−(PO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。POはプロピレンオキシド基を表す。)で表され、沸点が100℃以上180℃未満であるグリコールエーテル類を20wt%〜50wt%と、
(d)炭素数4〜7であり、沸点が180℃〜220℃であり、粘度が20mPa・s〜100mPa・sである2価アルコールを10wt%〜40wt%と、
を少なくとも含むインクジェットインクを、インクジェットヘッドにより基材上にパターニングし、赤外光により乾燥することを特徴とするパターン形成方法。
8.
前記機能性微粒子が、平均粒子径150nm〜500nmの酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウムであることを特徴とする前記6又は7記載のパターン形成方法。
9.
前記(d)2価アルコールが、へキシレングリコールであることを特徴とする前記1〜8の何れかに記載のパターン形成方法。
10.
前記(c)グリコールエーテル類が、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテルの何れかであることを特徴とする前記1〜9の何れかに記載のパターン形成方法。
11.
前記インクジェットインクが、バインダー樹脂としてシロキサン化合物を含むことを特徴とする前記1〜10の何れかに記載のパターン形成方法。
12.
前記赤外光は、ピーク波長が2μm〜4μmであることを特徴とする前記1〜11の何れかに記載のパターン形成方法。
13.
(a)無機微粒子である機能性微粒子と、
(b)R−OH(ここで、Rは炭素数2〜4のアルキル基を表す。)で表される1価アルコールを10wt%〜40wt%と、
(c)R−(EO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。EOはエチレンオキシド基を表す。)、又は、R−(PO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。POはプロピレンオキシド基を表す。)で表され、沸点が100℃以上180℃未満であるグリコールエーテル類を20wt%〜50wt%と、
(d)炭素数4〜7であり、沸点が180℃〜220℃であり、粘度が20mPa・s〜100mPa・sである2価アルコールを10wt%〜40wt%と、
を少なくとも含むことを特徴とする塗布液。
14.
前記(a)機能性微粒子は高屈折微粒子であり、光学散乱層を形成するために用いられることを特徴とする前記13記載の塗布液。
15.
(a)高屈折微粒子である機能性微粒子と、
(b)R−OH(ここで、Rは炭素数2〜4のアルキル基を表す。)で表される1価アルコールを10wt%〜40wt%と、
(c)R−(EO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。EOはエチレンオキシド基を表す。)、又は、R−(PO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。POはプロピレンオキシド基を表す。)で表され、沸点が100℃以上180℃未満であるグリコールエーテル類を20wt%〜50wt%と、
(d)炭素数4〜7であり、沸点が180℃〜220℃であり、粘度が20mPa・s〜100mPa・sである2価アルコールを10wt%〜40wt%と、
を少なくとも含み、
光学散乱層を形成するために用いられることを特徴とする塗布液。
16.
インクジェットインクとして用いられることを特徴とする前記13〜15の何れかに記載の塗布液。
本発明によれば、乾燥に伴う基材の変形を防止でき、基材上に機能性微粒子を均質に塗布することができ、且つ塗膜端部の膜厚異常や濃度ムラを抑えることができ、高いパターニング精度が得られるパターン形成方法及び塗布液を提供することができる。
本発明によれば、インクジェットインク(塗布液)が上述した構成(a)〜(d)を満たすことにより、種々の基材に対して濡れ広がり性が際立って向上することを見出した。驚くべきことに、構成(a)〜(d)を満たすことにより、例えば5μm以上の湿潤膜厚を有する湿潤塗膜を乾燥させて薄膜を形成する場合でも、膜厚異常の発生が抑制された薄膜を安定に形成できることを見出した。
構成(b)を満たすのみでは、炭素数2〜4の1価アルコールは沸点が低いため、湿潤塗膜が濡れ広がる過程において、該アルコールの蒸発が高速で進行し、濡れ性が得られ難いことが推定されるが、構成(c)を共に満たす場合は、(b)1価アルコールと、(c)グリコールエーテル類とが混合安定化し、濡れ性に寄与するアルコールの蒸発を遅らせることができ、濡れ性を継続できるものと考えられる。
さらに(d)2価アルコールを10%〜40%含有することにより、(b)1価アルコール、(c)グリコールエーテル類が乾燥した後に湿潤塗膜全体が増粘し、機能性微粒子同士の凝集や液自身の凝集によるムラの発生を抑制することができる。
また乾燥過程で、高粘度の(d)2価アルコールが残る事で、媒質である(a)機能性微粒子の乾燥時の対流を極力抑えることができ、結果として端部に粒子が堆積することで生じる端部膜厚異常も低減することが可能となる。
また本発明に係るパターン形成方法は、基材に付与されたインクを赤外光(IR光)により乾燥する乾燥工程を有することも特徴の一つとする。(b)〜(d)に係る溶剤は何れもOH基を有するため、IR光により低温で効率的に乾燥できる。そのため、基材の変形を抑制でき、パターニング精度が向上する。得られたパターンの上に蒸着工程等で更なる機能層などを積層する場合は、変形が抑えられたことによる効果が顕著となる。
さらに、インク中に高沸点の(d)2価アルコールを含むことで、インクジェットヘッドのノズル面でインクが乾燥した場合に適度に粘度が上昇し、比重の高い機能性無機微粒子の沈降・凝集を抑制し、ノズル詰まりを防止することができる。またノズル面でインクが乾燥することに起因するノズル欠の発生や初発速度低下を低減することができる。
さらに本発明においては、(b)1価アルコール及び(c)グリコールエーテル類を選択的に乾燥する第1の乾燥工程と、赤外光を用いて(b)1価アルコール、(c)グリコールエーテル類及び(d)2価アルコールを乾燥する第2の乾燥工程とによる2段階の乾燥工程を有する事が特に好ましい。
第1の乾燥工程は、(b)1価アルコール及び(c)グリコールエーテル類を選択的に乾燥できれば特に方法に限定は無く、低出力のIRヒーターや温風乾燥、機能性フィルムのプレヒートなどの手段が用いられる。温風乾燥やプレヒートを使用する場合は機能性フィルムの温度を70℃以下にするのが好ましい。
第1の乾燥工程を、好ましくは70℃以下の低温で行うことにより、(b)1価アルコール及び(c)グリコールエーテル類を選択的に飛ばすことで、高粘度の(d)2価アルコールが残り、湿潤塗膜全体が適度に増粘する。増粘の効果により湿潤塗膜全体がゆっくりとレベリングして、液寄りやピンホール発生を防止する。また、機能性微粒子の流動性を抑制し、乾燥による流動ムラを低減できる。すなわちレベリング性が向上することでムラを抑制することができる。またムラが低減するだけでなく、乾燥後の塗膜の平滑性が良好となり、最適な光学特性、つまり高い透明性と低い表面粗さを達成することが可能となる。
第2の乾燥工程では、IR光によりOH基を持つ高沸点の(d)2価アルコールを低温で効率的に乾燥できるため、フィルムの変形を抑制でき、パターニング精度が向上する。
インクジェットによる印字方法には、シングルパス印字法とマルチパス印字法がある。シングルパス印字法は、所定の印字領域を1回のヘッドスキャンで印字する方法である。対して、マルチパス印字法は、所定の印字領域を複数回のヘッドスキャンで印字する方法である。
本発明では、所定の印字領域を1回のヘッドスキャンで印字するシングルパス印字法を用いる事が好ましい。これにより、乾燥後の塗膜全体の平坦性を更に向上できる効果が得られる。これに対して、マルチパス印字法では、インターリーブ等を用いてパターンを分割し、所定の印字領域を複数回のヘッドスキャンで印字する際に、先に着弾したインク滴の乾燥が進行した状態で、次のインク滴を着弾させてパターン印字することによって、インク滴ごとの乾燥時間の短縮を図ることができるが、先に乾燥した部分の形状が乾燥後の塗膜に残ってしまうため、平坦性の向上には限界がある。
以下に、本発明を実施するための形態について、より詳細に説明する。
まず、本発明に係るパターン形成方法に用いられるインクジェットインク(塗布液ともいう)について説明する。
<(a)機能性微粒子>
本発明において、(a)機能性微粒子としては、例えば光学的、電気的な機能を有する微粒子が好適に用いられる。
光学的な機能を有する機能性微粒子としては、金属酸化物を好ましく例示できる。具体的には、例えば、酸化チタン、酸化セリウム又は酸化ジルコニウムなどのような光屈折率の高い無機微粒子(無機高屈折微粒子)を好ましく例示でき、特に酸化チタンが好適である。機能性微粒子が、このような高屈無機微粒子であることにより、本発明により得られるパターンとして、良好な光学散乱性を有した光学散乱層が得られる。
電気的な機能を有する機能性微粒子としては、例えば、金属微粒子やカーボンブラックなどのような導電性の微粒子を好ましく例示できる。
本発明においては、(a)機能性微粒子として、無機微粒子を用いることが好ましい。無機微粒子は、IR光を吸収し難いため、インクの乾燥に用いるIR光が、インク中に入り込み易くなり、乾燥を好適化する効果が得られる。そのため、上述した酸化チタン、酸化セリウム又は酸化ジルコニウムなどのような金属酸化物、特に酸化チタンを用いた際に、発明の効果がより顕著に奏されるようになる。
酸化チタンには、アナターゼ型、ルチル型及びブルーカイト型の3つの結晶形態があるが、汎用なものとしてはアナターゼ型とルチル型に大別できる。アナターゼ型は比重が小さく小粒径化しやすく、一方ルチル型は屈折率が大きく隠蔽性が高い。一方でアナターゼ型は光触媒活性が高く、長時間露光時の膜の保存性が劣化しやすい。本発明においては、いずれを用いてもよいが、それぞれの特徴を生かし、用途に応じて選択することが好ましい。
酸化チタンの表面処理方法としては、水系処理、気相処理等が行われるが、表面処理剤としては一般的にアルミナ・シリカ処理が使用され、未処理、アルミナ処理、アルミナ・シリカ処理のものがある。
機能性微粒子の分散方法としては、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等の各種分散機を用いることができる。また、機能性微粒子の粗粒分を除去する目的で、遠心分離装置を使用すること、フィルターを使用することも好ましい。
また、上記分散にあたっては、分散剤を使用することもできる。ここでいう分散剤とは、機能性微粒子に対して親和性を有する基を1個または複数個有し、一般に分散剤として知られている化合物をいう。上記の親和性基としては、例えば、アミノ基、4級アンモニウム、水酸基、シアノ基、カルボキシル基、チオール基、スルホン酸基などの極性基が挙げられる。この顔料親和性基は、化合物の主鎖に含まれていてもよく、また、側鎖または側鎖と主鎖の双方に含まれていてもよい。
上記分散剤としては、一般に分散剤として市販されているものを使用することができ、例えば、日本ルーブリゾール社製のソルスパース3000、ソルスパース9000、ソルスパース17000、ソルスパース20000、ソルスパース24000、ソルスパース28000、ソルスパース32000、ソルスパース35100、ソルスパース36000、ソルスパース41000、ソルスパース44000、エフカアディティブズ社製のEFKA4009、EFKA4046、EFKA4047、EFKA4080、EFKA4010、EFKA4015、EFKA4050、EFKA4055、EFKA4060、EFKA4330、EFKA4300、EFKA7462、味の素ファインテクノ社製のアジスパーPB821、アジスパーPB711、アジスパーPB822、アジスパーPN411、アジスパーPA111、コグニスジャパン社製のTEXAPHORUV20、TEXAPHORUV21、TEXAPHORP61、ビッグケミー・ジャパン社製のDisperbyk−101、Disperbyk−103、Disperbyk−106、Disperbyk−110、Disperbyk−111、Disperbyk−161、Disperbyk−162、Disperbyk−163、Disperbyk−164、Disperbyk−166、Disperbyk−167、Disperbyk−168、Disperbyk−170、Disperbyk−171、Disperbyk−174、Disperbyk−180、Disperbyk−190など(いずれも商品名)が挙げられる。これらの分散剤は、一種類でもよく、また複数種を組み合わせて用いてもよい。
これら分散剤の塗布液全量に対する含有量としては、0.1〜10wt%が好ましく、更に好ましくは、0.3〜5wt%である。また、これらの分散剤は二種以上併用することも可能である。
本発明に使用する機能性微粒子の平均粒子径は、150nm以上、500nm以下が好ましい。機能性微粒子の平均粒子径が150nm以下であると十分な光散乱効果が得られ難くなり、500nm以上であるとインクジェット吐出性が悪化する場合がある。光散乱性とインクジェット射出性の観点から、平均粒子径は、200nm以上、350nm以下がより好ましい。
機能性微粒子の平均粒子径は、光散乱法、電気泳動法、レーザードップラー法等を用いた市販の粒径測定機器により求めることが出来る。また、透過型電子顕微鏡による粒子像撮影を少なくとも100粒子以上に対して行い、この像をImage−Pro(メディアサイバネティクス製)等の画像解析ソフトを用いて統計的処理を行うことによっても求めることが可能である。
(a)機能性微粒子は、塗布液全量に対して3wt%〜25wt%の範囲、好ましくは5wt%〜15wt%の範囲で含有される。
<(b)1価アルコール>
−OH(ここで、Rは炭素数2〜4のアルキル基を表す。)で表される1価アルコールとして好ましいものとしては、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール等が挙げられ、特に好ましいものとしては、2−プロパノール、tert−ブタノールが挙げられる。
(b)1価アルコールは、塗布液全量に対して10wt%〜40wt%の範囲、好ましくは15wt%〜30wt%の範囲で含有される。
<(c)グリコールエーテル類>
−(EO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。EOはエチレンオキシド基を表す。)、又は、R−(PO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。POはプロピレンオキシド基を表す。)で表され、沸点が100℃以上180℃未満であるグリコールエーテル類として好ましいものとしては、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル等が挙げられ、より好ましいものとしては、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル等が挙げられる。
(c)グリコールエーテル類は、塗布液全量に対して20wt%〜50wt%の範囲、好ましくは25wt%〜40wt%の範囲で含有される。
<(d)2価アルコール>
炭素数4〜7であり、沸点が180℃〜220℃であり、粘度が20mPa・s〜100mPa・sである2価アルコールとして好ましいものとしては、ヘキシレングリコール(別称:2−メチル−2,4−ペンタンジオール)、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール等が挙げられ、より好ましいものとして、ヘキシレングリコール(別称:2−メチル−2,4−ペンタンジオール)が挙げられる。
なお、粘度を測定するための粘度計としては、毛細管粘度計、落球粘度計 共軸二重円筒型回転粘度計、単一円筒型回転粘度計、円錐平板型回転粘度計、振動式粘度計など種々の方法が挙げられるが、本発明では円錐平板型回転粘度計を用いて25℃で測定した値を使用した。
(d)2価アルコールは、塗布液全量に対して10wt%〜40wt%の範囲、好ましくは20wt%〜35wt%の範囲で含有される。
<上記(b)〜(d)以外の溶剤>
本発明に係る塗布液は、更に、沸点100℃以上230℃以下で水酸基を有する溶剤を含有することができる。このような溶剤としては、例えば、1,3−プロパンジオール、3−メトキシ−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチルブタノール、1−ペンタノール、1−オクタノール、2−オクタノール、シクロヘキサノン、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、エチレングリコール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−イソプロピルアミノエタノール等を好ましく例示できる。
なお、本発明において、インクジェットインク(塗布液)は、水を実質的に含まないことが好ましい。ここで、「実質的に含まない」とは、積極的に含まないという意味であり、例えば、インクの吸湿性に由来して含まれる程度の量(通常は5wt%以下)を超えて含まないことを意味する。
<バインダー樹脂>
本発明に記載の塗布液は、バインダー樹脂を含有することが好ましい。
バインダー樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン、アクリル樹脂、ポリアクリルニトリル、ポリビニルアセタール、ポリアミド、ポリイミド、ジアクリルフタレート樹脂、セルロース系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、その他の熱可塑性樹脂や、これらの樹脂を構成する単量体の2種以上の共重合体が挙げられる。また、シリケート系のアルコキシドを反応させたシリコーン樹脂や、ポリシロキサンからなるシリカ多孔質体を用いることもできる。このポリシロキサンは、テトラエトキシシランなどのアルコキシシラン又はその部分加水分解物を縮重合して得られるものである。
バインダー樹脂は、塗布液全量に対して1wt%〜6wt%の範囲で含有されることが好ましい。
本発明に係るインクジェットインク(塗布液)には、以上に説明した成分の他にも、本発明の効果が損なわれない範囲で、他の成分を含有させることができる。
<基材>
本発明に用いられる基材としては、機能性フィルム等を好ましく例示でき、特に該基材上に光学散乱層を形成する場合においては、光透過性を有することが好ましい。
光透過性を有する基材(フィルム)としては、硬度に優れ、軽量性及び可撓性に優れ、且つ安価である等の観点から、樹脂フィルムを用いることが好ましい。本発明において基材として用いられる樹脂フィルムは、格別限定されず、その材料、形状、構造、厚み等については公知のものの中から適宜選択することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、変性ポリエステル等のポリエステル系樹脂フィルム、ポリエチレン(PE)樹脂フィルム、ポリプロピレン(PP)樹脂フィルム、ポリスチレン樹脂フィルム、環状オレフィン系樹脂等のポリオレフィン類樹脂フィルム、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂フィルム、ポリカーボネート(PC)樹脂フィルム、アクリル樹脂フィルム、トリアセチルセルロース(TAC)樹脂フィルム等を好ましく例示できる。
中でも、化学的に安定であり、製造時のばらつきが小さく、且つ安価であるという観点から、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート、二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエーテルサルホンフィルム、ポリカーボネートフィルムであることが好ましく、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート、二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルムであることが、より好ましい。
本発明において、機能性樹脂フィルムは、精密パターニング特性の観点から、前処理されていることも好ましいことである。前処理としては、接着層の塗設、撥水層の塗設、コロナ放電、プラズマ照射、UV照射等を好ましく例示できる。
有機EL素子用の光散乱層として用いる場合は機能性フィルムとしてガスバリアフィルムを用いることも好ましい。ガスバリアフィルムとはプラスチック支持体上にガス不透過性のバリア層を設置したフィルムである。ガスバリアフィルムの例としては酸化ケイ素や酸化アルミニウムを蒸着したもの(特公昭53−12953、特開昭58−217344)、有機無機ハイブリッドコーティング層を有するもの(特開2000−323273、特開2004−25732)、無機層状化合物を有するもの(特開2001−205743)、無機材料を積層したもの(特開2003−206361、特開2006−263989)、有機層と無機層を交互に積層したもの(特開2007−30387、米国特許6413645、Affinitoら著 Thin Solid Films 1996年 290−291頁)、有機層と無機層を連続的に積層したもの(米国特許2004−46497)などが挙げられる。
<インクジェットヘッド>
本発明の機能性インクジェットインクによる塗膜形成に用いられるインクジェットヘッドとしては、ピエゾ方式、サーマル方式、コンティニュアス方式など既存の方式の何れを用いてもよいが、本願発明に係るインクを用いた際における射出安定性を更に好適に向上できる観点から、ピエゾ方式を用いることが好ましい。
ヘッドから射出するインク滴の体積は、0.5pl〜100plの範囲とすることが好ましい。塗布ムラが少なく、且つ印字速度を高速化できる観点から、10pl〜50plの範囲であることが、より好ましい。なお、インク滴の体積は、印加電圧の調整等によって適宜調整可能である。
印字解像度は、好ましくは180dpi〜10000dpiの範囲、より好ましくは360dpi〜2880dpiの範囲で、湿潤膜厚とインク滴の体積等を考慮して適宜設定することができる。
本発明において、インクジェット塗布時(塗布直後)における湿潤塗膜の湿潤膜厚は、適宜設定することができるが、好ましくは1μm〜100μmの範囲、より好ましくは1μm〜30μmの範囲、最も好ましくは5μm〜15μmの範囲において、本発明の効果がより顕著に奏される。なお、湿潤膜厚は、塗布面積、印字解像度及びインク滴の体積から算出できる。
インクジェットによる印字方法には、シングルパス印字法とマルチパス印字法がある。
シングルパス印字法は、所定の印字領域を1回のヘッドスキャンで印字する方法である。対して、マルチパス印字法は、所定の印字領域を複数回のヘッドスキャンで印字する方法である。
本発明の機能性インクジェットインクは、上述した通り、シングルパス印字法を用いて塗膜形成する際に、より顕著な効果を奏する。
シングルパス印字法では、所望とする塗布パターンの幅以上の幅に亘ってノズルが並設された広幅のヘッドを用いることが好ましい。同一の基材上に、互いにパターンが連続していない独立した複数の塗布パターンを形成する場合は、少なくとも各塗布パターンの幅以上の広幅ヘッドを用いればよい。
<乾燥工程>
また本発明に係るパターン形成方法は、基材に付与されたインクをIR光により乾燥する乾燥工程を有することも特徴の一つとする。(b)〜(d)に係る溶剤は何れもOH基を有するため、IR光により低温で効率的に乾燥できる。そのため、基材の変形を抑制でき、パターニング精度が向上する。得られたパターンの上に蒸着工程等で更なる機能層などを積層する場合は、変形が抑えられたことによる効果が顕著となる。
本発明に用いられるIR光は、ピーク波長が2μm〜4μmの範囲であることが好ましい。これにより、本発明の効果がより顕著に奏される。
さらに本発明においては、(b)1価アルコール及び(c)グリコールエーテル類を選択的に乾燥する第1の乾燥工程と、赤外光を用いて(b)1価アルコール、(c)グリコールエーテル類及び(d)2価アルコールを乾燥する第2の乾燥工程とによる2段階の乾燥工程を有することが特に好ましい。
第1の乾燥工程は、(b)1価アルコール及び(c)グリコールエーテル類を選択的に乾燥できれば特に方法に限定は無く、低出力のIRヒーターや温風乾燥、機能性フィルムのプレヒートなどの手段が用いられる。温風乾燥やプレヒートを使用する場合は機能性フィルムの温度を70℃以下にするのが好ましい。
第1の乾燥工程を、好ましくは70℃以下の低温で行うことにより、(b)1価アルコール及び(c)グリコールエーテル類を選択的に飛ばすことで、高粘度の(d)2価アルコールが残り、全体が適度に増粘する。増粘の効果により液全体がゆっくりとレベリングして、液寄りやピンホール発生を防止する。また、機能性微粒子の流動性を抑制し、乾燥による流動ムラを低減できる。すなわちレベリング性が向上することでムラを抑制することができる。またムラが低減するだけでなく、塗膜の平滑性が良好となり、最適な光学特性、つまり高い透明性と低い表面粗さを達成することが可能となる。
第2の乾燥工程では、IR光によりOH基を持つ高沸点の(d)2価アルコールを低温で効率的に乾燥できるため、フィルムの変形を抑制でき、パターニング精度が向上する。第1の乾燥工程において低出力のIRヒーターを用いた場合は、第2の乾燥工程において、より高出力でIR光を照射して乾燥させることが好ましい。
以上の説明では、本発明に係る塗布液を、主にインクジェット法により基材に付与する場合について示したが、これに限定されるものではない。塗布に際して他の方法を用いた場合であっても、乾燥に伴う基材の変形を防止でき、基材上に機能性微粒子を均質に塗布することができ、且つ塗膜端部の膜厚異常を抑えることができ、高いパターニング精度が得られる。特に、インクジェット法を用いた際に、本発明の効果が顕著となる。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明はかかる実施例により限定されない。
1.塗布液(インク)組成の影響
1−1.試験方法(試験1〜14)
<酸化チタン分散液1の調製>
以下の各添加剤を混合し、直径0.5mmのジルコニアビーズ200gと共にポリプロピレン製のポリ瓶に入れて密栓し、ペイントシェーカーを用いて5時間分散し、酸化チタンの含有量(Non Volatile (NV))50wt%の酸化チタン分散液を調製した。
・酸化チタン(ルチル型:粒径250nm) 50重量部
・ソルスパース20000(日本ルーブリゾール社製) 5重量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGM) 45重量部
*PGMは、溶剤(c)グリコールエーテル類に該当する。
<インクジェットインクNo.1〜14の調製>
表1に示す酸化チタン分散液1、バインダー樹脂(溶剤系グラスカ(JSR株式会社製)(固形分濃度(Non Volatile (NV))20wt%)、残部溶剤:(2−プロパノール 40wt%、メタノール 20wt%、2−メチル−1−プロパノール 20w%)(メタノール以外の溶剤は溶剤(b)に該当する。)及び各種有機溶剤を混合後、0.45μmのPTFEフィルターにて濾過して、得られた濾液をインクNo.1〜14とした。なお、濾過前後において、表1に示した組成は実質的に変化していないことを確認した。
なお、用いた溶剤(d)2価アルコールの粘度は、下記の通りである。
・2−メチル−2,4−ペンタンジオール:粘度30mPa・s
・1,2−ブタンジオール:粘度46mPa・s
・2,3−ブタンジオール:粘度80mPa・s
・1,2−ペンタンジオール:粘度50mPa・s
1−2.評価方法
<濃度ムラの評価>
4cm×8cmのPETフィルムを超音波洗浄機にて洗剤洗浄、純水洗浄後、UV−オゾン洗浄機を用いて、低圧水銀灯(UV波長254nm、185nm)で30mmの距離から照度2mW/cmで10分間UV照射して処理を行い、基材を得た。
インクジェットヘッド(コニカミノルタ社製「KM512L」)を搭載したインクジェット描画装置を用いて、インクジェット法により、上記作製された基材上に、上記調製されたインクNo.1〜14を吐出して、評価パターン(3cm×3cm、Wet膜厚10μm)を形成した。インクジェット法の描画条件は、印加電圧調整により液適量を40.0ngとし、解像度を360dpi×450dpiとし、パターン膜ごとにシングルパス印字とした。また、基材の温度は、印字時においては25℃に保持された。インクジェットで印字後すぐに日本ガイシ社製の波長制御IRヒーターにより出力100%(2kW)で10分間乾燥させた。
PETフィルムに記録されたパターンに対して、下記の評価基準に従って濃度ムラを目視で評価した。
〔評価基準〕
○:目視で濃度ムラが確認されず、高い均質感を有している。
△:インクジェットヘッドの走査方向と平行に僅かにスジムラが見られる
×:明らかなスジムラがみられ、場所によってはハジキやピンホールが見られる。
<エッジ精度の評価>
上記はじき故障の評価と同様にして形成されたパターン膜をキーエンス社製の顕微鏡VH−500で倍率100倍で観測し、以下の評価基準に従ってエッジ精度を評価した。
〔評価基準〕
○:指定したパターンに対して端部が±50μmの範囲に収まっている。
△:端部が±50μmの範囲は超えているが、±100μmの範囲には収まっている。
×:端部が±100μmの範囲を超えて広がっている。
<インクジェット吐出安定性の評価>
インクジェットヘッド(コニカミノルタ社製「KM512L」)を搭載したインクジェット描画装置を用いて、インクジェット法により、上記作製された基材上に、上記調製されたインクNo.1〜14を吐出して、3cm×3cmのパターンを連続して印字した。インクジェット法の描画条件は、印加電圧調整により液適量を40.0ngとし、解像度を360dpi×450dpiとし、各パターン膜毎にワンパス印字とした。
連続して100パターンまで印字を行い、光学顕微鏡(100倍)により、着弾したインクを観察し、全ノズル(512本)中において、ノズル欠及びノズル曲がり(着弾位置ずれ)が発生したノズルの数を下記の評価基準に従って評価した。
〔評価基準〕
○:ノズル欠、ノズル曲がりの発生なし。
△:ノズル欠の発生はないが、ノズル曲がりの発生あり。
×:ノズル欠の発生あり。
<IR乾燥性の評価>
インクジェット法により、PETフィルム上に、上記調製されたインクNo.1〜14を吐出して作製した3cm×3cmのパターンをIRヒーターで乾燥後、ガスクロマトグラフィー法により残存溶剤量を測定した。
〔評価基準〕
○:残存溶剤が0.3mg/m未満である。
△:残存溶剤が0.3mg/m以上、1mg/m未満である。
×:残存溶剤が1mg/m以上である。
以上の評価結果を表1に示す。
Figure 0006136551
表1から分かるように、本発明に記載の構成とした試験番号1〜9では、濃度ムラ、エッジ精度、IJ吐出性、乾燥性のいずれの評価項目においても良好な塗布膜を達成することができた。
表1の試験番号6、8、9から分かるように、溶剤(d)を2−メチル−2,4−ペンタンジオール以外のものとした試験では、濃度ムラが僅かに劣化した。ただし劣化度合いは許容範囲内である。
表1より、溶剤(b)の添加量が本発明の条件を満たさない試験番号10では、濃度ムラおよびエッジ精度が極端に劣化していることがわかる。
また表1より、溶剤(d)を添加していない試験番号11では、濃度ムラおよびエッジ精度が僅かに劣化し、IJ吐出性が極端に劣化していることがわかる。
また表1より、溶剤(c)の添加量が本発明の条件を満たさない試験番号12では、濃度ムラおよびエッジ精度が僅かに劣化し、特に乾燥性が極端に劣化していることがわかる。
また表1より、溶剤(d)を添加せず、その他の溶剤としてジプロピレングリコールモノメチルエーテルを40質量部添加した試験番号13では、濃度ムラおよびエッジ精度が極端に劣化していることがわかる。
さらにまた表1より、溶剤(d)を添加せず、その他の溶剤としてジエチレングリコールジエチルエーテルを40質量部添加した試験番号13では、濃度ムラおよびエッジ精度が僅かに劣化し、特に乾燥性が極端に劣化していることがわかる。
2.乾燥条件の影響
1−1.試験方法(試験15〜21)
<機能性フィルムの準備>
4cm×8cmのPETフィルムを超音波洗浄機にて洗剤洗浄、純水洗浄後、UV−オゾン洗浄機を用いて、低圧水銀灯(UV波長254nm、185nm)で30mmの距離から照度2mW/cmで10分間UV照射して処理を行い、基材を得た。
(試験15)
上記インクNo.1について、インクジェットヘッド(コニカミノルタ社製「KM512L」)を搭載したインクジェット描画装置を用いて、インクジェット法により、上記作製された基材上に、上記調製されたインクを吐出して、評価パターン(3cm×3cm、Wet膜厚10μm)を形成した。インクジェット法の描画条件は、印加電圧調整により液適量を40.0ngとし、解像度を360dpi×450dpiとし、パターン膜ごとにシングルパス印字とした。印字直後に70℃の温風を吹き付けて第一の乾燥を実施した。第一の乾燥直後にサンプルを取りだし、ガスクロマトグラフィー法により溶剤(b)、溶剤(c)、溶剤(d)の残像溶剤量をそれぞれ測定し、1g/m以下の場合をA、1g/m以上の場合をBと評価した。その後、溶剤(b)および溶剤(c)がAとなり、溶剤(c)がBとなる乾燥時間を決定した。
試験15では第1の乾燥工程として、1分間の温風乾燥を実施した。第1の乾燥工程を行った後、第2の乾燥工程として日本ガイシ社製の波長制御IRヒーターにより出力100%(2kW)で10分間乾燥させた。第2の乾燥工程後にガスクロマトグラフィー法により残存溶剤量を測定したところ、(b)、(c)、(d)全てにおいてA判定であった。
(試験16)
試験15において、第1の乾燥工程を温風乾燥から基材を固定するステージの加熱に変更した以外は、試験15と同様にしてサンプルを作成した。
(試験17)
試験15において、第1の乾燥工程を温風乾燥から出力10%のIR加熱に変更した以外は、試験15と同様にしてサンプルを作成した。
(試験18)
試験15において、インクNo.1に代えてインクNo.2を用いたこと以外は、試験15と同様にしてサンプルを作成した。
(試験19)
試験15において、第1の乾燥工程を実施せずに、第2の乾燥工程のみ実施したこと以外は、試験15と同様にしてサンプルを作成した。
(試験20)
試験15において、第1の乾燥工程を実施せずに、第2の乾燥において、IR乾燥を実施する代わりに150℃のホットプレート上で10分間乾燥させたこと以外は、試験15と同様にしてサンプルを作成した。
(試験21)
試験20において、インクNo.1に代えてインクNo.2を用いたこと以外は、試験20と同様にしてサンプルを作成した。
1−2.評価方法
試験15〜21で作成した各サンプルについて、以下の評価基準に従って各項目を評価した。
<濃度ムラの評価>
作成したサンプルについて下記の基準で濃度ムラを評価した。
〔評価基準〕
○:目視で濃度ムラが確認されず、高い均質感を有している。
△:インクジェットヘッドの走査方向と平行に僅かにスジムラが見られる
×:明らかなスジムラがみられ、場所によってはハジキやピンホールが見られる。
<透過率の評価>
日本電色社製ヘイズメーター「NDH−5000」を用いて作成したサンプルの透過率を測定し、以下の評価基準に従って透過率を評価した。
〔評価基準〕
○:透過率が60%以上である。
△:透過率が50%以上60%未満である。
×:透過率が50%以下である。
<写像性の評価>
作成したサンプルに蛍光灯を映り込ませて目視で判断した。
〔評価基準〕
○:蛍光灯が鮮鋭に映り込む。
△:蛍光灯の輪郭が滲む。
×:蛍光灯の輪郭が識別できない。
<フィルム変形の評価>
作成したサンプルについて下記の基準でフィルム変形を評価した。
〔評価基準〕
○:フィルムの変形が見られない。
△:フィルムがやや波打っている。
×:フィルムが明らかに波打っており、フィルム端部が歪んでいる。
以上の評価結果を表2に示す。
Figure 0006136551
表1の試験番号15〜18の結果より、第1の乾燥により溶剤(b)および溶剤(c)を選択的に乾燥させることにより、濃度ムラ、透過率および写像性に優れ、フィルム変形も起こさない塗布膜を作成できることがわかる。
また表1より、第1の乾燥を実施していない試験番号19では、写像性が僅かに劣化することがわかる。
また表1より、第1の乾燥を実施せず、第2の乾燥をIRヒーターではなく150℃加熱で実施した試験番号20および21では、濃度ムラ、透過率、写像性が僅かに劣化し、特にフィルムが極端に変形していることがわかる。
以上のように、本発明によれば、乾燥に伴う基材の変形を防止でき、基材上に機能性微粒子を均質に塗布することができ、且つ塗膜端部の膜厚異常や濃度ムラを抑えることができ、高いパターニング精度が得られるパターン形成方法及び塗布液を達成できることがわかる。

Claims (16)

  1. (a)無機微粒子である機能性微粒子と、
    (b)R−OH(ここで、Rは炭素数2〜4のアルキル基を表す。)で表される1価アルコールを10wt%〜40wt%と、
    (c)R−(EO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。EOはエチレンオキシド基を表す。)、又は、R−(PO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。POはプロピレンオキシド基を表す。)で表され、沸点が100℃以上180℃未満であるグリコールエーテル類を20wt%〜50wt%と、
    (d)炭素数4〜7であり、沸点が180℃〜220℃であり、粘度が20mPa・s〜100mPa・sである2価アルコールを10wt%〜40wt%と、
    を少なくとも含むインクジェットインクを、インクジェットヘッドにより基材上にパターニングし、赤外光により乾燥することを特徴とするパターン形成方法。
  2. 前記(a)機能性微粒子は高屈折微粒子であり、得られるパターンが光学散乱層を形成することを特徴とする請求項1記載のパターン形成方法。
  3. (a)高屈折微粒子である機能性微粒子と、
    (b)R−OH(ここで、Rは炭素数2〜4のアルキル基を表す。)で表される1価アルコールを10wt%〜40wt%と、
    (c)R−(EO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。EOはエチレンオキシド基を表す。)、又は、R−(PO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。POはプロピレンオキシド基を表す。)で表され、沸点が100℃以上180℃未満であるグリコールエーテル類を20wt%〜50wt%と、
    (d)炭素数4〜7であり、沸点が180℃〜220℃であり、粘度が20mPa・s〜100mPa・sである2価アルコールを10wt%〜40wt%と、
    を少なくとも含むインクジェットインクを、インクジェットヘッドにより基材上にパターニングし、赤外光により乾燥し、
    得られるパターンが光学散乱層を形成することを特徴とするパターン形成方法。
  4. 前記インクジェットインクを前記インクジェットヘッドによりシングルパス方式で前記基材上にパターニングし、
    前記(b)1価アルコール及び前記(c)グリコールエーテル類を選択的に乾燥する第1の乾燥工程と、
    前記第1の乾燥工程の後、赤外光により、前記(b)1価アルコール、前記(c)グリコールエーテル類及び前記(d)2価アルコールを乾燥する第2の乾燥工程と、
    により2段階で乾燥することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のパターン形成方法。
  5. (a)機能性微粒子と、
    (b)R−OH(ここで、Rは炭素数2〜4のアルキル基を表す。)で表される1価アルコールを10wt%〜40wt%と、
    (c)R−(EO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。EOはエチレンオキシド基を表す。)、又は、R−(PO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。POはプロピレンオキシド基を表す。)で表され、沸点が100℃以上180℃未満であるグリコールエーテル類を20wt%〜50wt%と、
    (d)炭素数4〜7であり、沸点が180℃〜220℃であり、粘度が20mPa・s〜100mPa・sである2価アルコールを10wt%〜40wt%と、
    を少なくとも含むインクジェットインクを、インクジェットヘッドによりシングルパス方式で基材上にパターニングし、
    前記(b)1価アルコール及び前記(c)グリコールエーテル類を選択的に乾燥する第1の乾燥工程と、
    前記第1の乾燥工程の後、赤外光により、前記(b)1価アルコール、前記(c)グリコールエーテル類及び前記(d)2価アルコールを乾燥する第2の乾燥工程と、
    により2段階で乾燥することを特徴とするパターン形成方法。
  6. 前記機能性微粒子が、金属酸化物からなることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のパターン形成方法。
  7. (a)金属酸化物からなる機能性微粒子と、
    (b)R−OH(ここで、Rは炭素数2〜4のアルキル基を表す。)で表される1価アルコールを10wt%〜40wt%と、
    (c)R−(EO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。EOはエチレンオキシド基を表す。)、又は、R−(PO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。POはプロピレンオキシド基を表す。)で表され、沸点が100℃以上180℃未満であるグリコールエーテル類を20wt%〜50wt%と、
    (d)炭素数4〜7であり、沸点が180℃〜220℃であり、粘度が20mPa・s〜100mPa・sである2価アルコールを10wt%〜40wt%と、
    を少なくとも含むインクジェットインクを、インクジェットヘッドにより基材上にパターニングし、赤外光により乾燥することを特徴とするパターン形成方法。
  8. 前記機能性微粒子が、平均粒子径150nm〜500nmの酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウムであることを特徴とする請求項6又は7記載のパターン形成方法。
  9. 前記(d)2価アルコールが、へキシレングリコールであることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のパターン形成方法。
  10. 前記(c)グリコールエーテル類が、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテルの何れかであることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載のパターン形成方法。
  11. 前記インクジェットインクが、バインダー樹脂としてシロキサン化合物を含むことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載のパターン形成方法。
  12. 前記赤外光は、ピーク波長が2μm〜4μmであることを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のパターン形成方法。
  13. (a)無機微粒子である機能性微粒子と、
    (b)R−OH(ここで、Rは炭素数2〜4のアルキル基を表す。)で表される1価アルコールを10wt%〜40wt%と、
    (c)R−(EO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。EOはエチレンオキシド基を表す。)、又は、R−(PO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。POはプロピレンオキシド基を表す。)で表され、沸点が100℃以上180℃未満であるグリコールエーテル類を20wt%〜50wt%と、
    (d)炭素数4〜7であり、沸点が180℃〜220℃であり、粘度が20mPa・s〜100mPa・sである2価アルコールを10wt%〜40wt%と、
    を少なくとも含むことを特徴とする塗布液。
  14. 前記(a)機能性微粒子は高屈折微粒子であり、光学散乱層を形成するために用いられることを特徴とする請求項13記載の塗布液。
  15. (a)高屈折微粒子である機能性微粒子と、
    (b)R−OH(ここで、Rは炭素数2〜4のアルキル基を表す。)で表される1価アルコールを10wt%〜40wt%と、
    (c)R−(EO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。EOはエチレンオキシド基を表す。)、又は、R−(PO)−OH(ここで、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは1である。POはプロピレンオキシド基を表す。)で表され、沸点が100℃以上180℃未満であるグリコールエーテル類を20wt%〜50wt%と、
    (d)炭素数4〜7であり、沸点が180℃〜220℃であり、粘度が20mPa・s〜100mPa・sである2価アルコールを10wt%〜40wt%と、
    を少なくとも含み、
    光学散乱層を形成するために用いられることを特徴とする塗布液。
  16. インクジェットインクとして用いられることを特徴とする請求項13〜15の何れかに記載の塗布液。
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