JP6135606B2 - 自動車の外装構造 - Google Patents

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この発明は、車室周辺において2つの外装部材間に隙間が形成された自動車の外装構造に関し、詳しくは、自動車の外装で発生する騒音のうち、外装部材間の隙間から走行風の負圧で空気が吸出されて起こる笛吹き音(キャビティトーン)を防止するような自動車の外装構造に関する。
一般に、自動車の外装構造で発生する騒音は、物体の後流に周期的な渦(カルマン渦)が発生した時に生じるエオリアントーンと、外装部材間の隙間を通過する走行風により発生するキャビティトーン(笛吹き音)が知られている。
自動車の外装構造の一例としてドアミラーを例示し、キャビティトーンが発生する現象について説明する。図8はドアミラー80に走行風が当った場合の圧力を示す説明図、図9は図8のX−X線に沿う部分拡大断面図、図10は流速と隙間との関係性を示す特性図である。
図8において、ドアミラー80は、ドアミラー本体81と、該ドアミラー本体81をドアアウタパネル外表面に取付けるミラー腕部としてのミラーベース82と、このミラーベース82のアッパ部82aと、ミラーベース82の車幅方向外側を覆うロアケース83と、シール部材84とを備えている。
また2つの外装部材としてのミラーベース82のアッパ部82aと、ロアケース83との間には、図9に示すように、隙間85が形成されると共に、アッパ部82aの下面、つまりロアケース83の上端面と対向する部分には溝86が形成されている。
図8において、ドアミラー80の車両前端部は走行風を受け止めて正圧が大となり、アッパ部82aの車幅方向センタ部yおよび、アッパ部82aが車両前方向側から車両後方向側に湾曲するコーナ部Zの直下においては負圧が大となり、この負圧により隙間85から吸出し力が発生する。
図9は隙間85により空気が吸出される状態を示しておりアッパ部82aとロアケース83とで囲繞されたミラー腕部の内部においては流速が小となり、隙間85およびミラー腕部の外部においては流速が大となる。
図10は上記隙間85と該隙間85から吸出される空気の流速との関係を示し、隙間85が大きくなると流速が速くなることを表しており、熱収縮や経年変化で隙間85が広がると、負圧が増加することに起因して、流速が速くなる。
キャビティトーンは、例えば、車速が70〜110Km/hで、かつ隙間85が0.25mm以上で発生する。
図11の(a)はキャビティトーンが発生する説明図で、溝86の上流側の端Aより発生した渦が移流速度u(m/s)で下流側の端Bに衝突する。渦が端Bに衝突することで、擾乱が発生し、端Aに音速c(m/s)で伝わる。その結果、擾乱に起因して端Aより再度渦が発生する。この繰返しにより、端Aから渦が周期的に発生する。渦の発生周波数f(Hz)は次の[数1]で表される。
Figure 0006135606
上式に具体的数値(例えば主流速度12.9m/s、幅0.75mm、i=1)を代入してキャビティトーンの発生周波数fを求めると、約8000Hzとなり、耳障りな騒音(笛吹き音)が発生することが判明した。
従来、このような騒音を防止する構造としては、隙間を無くす構造、凹凸形状を設けて隙間風を拡散または減衰する構造、シール部材を用いて隙間を塞ぐ構造がある。
しかしながら、隙間を無くす構造は、生産時の公差や熱膨張、熱収縮を考慮すると、現実的に困難である。また凹凸形状を設ける構造は、凹凸形成領域が肉厚になり、ひけが発生しやすくなるうえ、経年変化等に起因して隙間が大きくなると、隙間風の風量、風速ともに大となり、騒音防止の観点で改善の余地があった。さらに、シール部材を用いて隙間を塞ぐ構造では、コスト高となる問題点があった。
ところで、特許文献1には2つの外装部材としての上側ベースカバーと下側ベースカバーとの互いの合わせ面を面接触させて、隙間を無くす技術思想が開示されているが、温度変化による熱膨張、熱収縮に起因して隙間が発生すると、キャビティトーンを防止することが不可能となる。
また特許文献2には、隙間と対向する一方の外装部材であるミラーボディのカバー底面部に、ディンプル(dimple、くぼみ)を設けて、隙間風を拡散するものが開示されている。
しかしながら、この特許文献2に開示された従来構造においては、ディンプルを設ける外装部材の厚みを厚くして、強度を確保する必要があり、外装部材を厚肉にすると、ひけが発生しやすくなり、逆に、外装部材の厚みを小さくすると、ディンプルも小さくなる関係上、ディンプルによる本来の効果それ自体が期待できなくなる。さらに、経年変化等に起因して隙間が大きくなると、隙間風の風量、風速ともに大となり、騒音が発生する懸念があった。
特開2014−15072号公報 特許第3508088号公報
そこで、この発明は、複数のリブで溝を仕切ることにより、共鳴モードをキャビティトーンモードから高周波のヘルムホルツ共鳴モードに変更することで、騒音を防止する自動車の外装構造の提供を目的とする。
この発明による自動車の外装構造は、車室周辺において2つの外装部材間に隙間が形成された自動車の外装構造であって、上記2つの外装部材の一方には、溝が形成されており、上記溝を、複数の隔壁で、可聴領域よりも高周波で共鳴するよう複数の小容積部に仕切り、上記隔壁の外装部材における少なくとも外面側端部は、該隔壁の最も厚い部位よりも薄く、かつ、ひけが発生しない肉厚に形成されたものである。
上述の可聴領域の周波数は、20Hz〜20KHz(但し、子供や聴覚の優れた人は30KHz)である。
上記構成によれば、外装部材の一方に形成された溝を、複数のリブにより、可聴領域よりも高周波で共鳴すべく複数の小容積部に仕切ったので、共鳴モードをキャビティトーンモードから高周波のヘルムホルツ共鳴モードに変更して、騒音を防止することができる。
要するに、本発明は、合わせ面の面接触により、隙間を無くす従来構造や、ディンプルにより騒音の原因となる空気流を拡散又は減衰する従来構造とは、一線を画するもので、音の周波数を高周波のヘルムホルツ共鳴モードに変更することにより、騒音防止を図るものである。
しかも、上記隔壁の外装部材における少なくとも外面側端部は、該隔壁の最も厚い部位よりも薄く、かつ、ひけが発生しない肉厚に形成されたものである。
このように、隔壁の外装部材における少なくとも外面側端部を、ひけが発生しない肉厚に形成したので、外装部材の外観ひけ防止と、隔壁の厚い部分による容積縮小との両立を図ることができる。
つまり、音の高周波化による騒音防止を図りつつ、外観にひけが現われることを確実に防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記外装部材は樹脂製であると共にドアミラーに設定され、該ドアミラーのひけ防止用の肉盗み溝において、車両走行時に発生する負圧の高くなる車幅方向センタ部および車両前方向側から車両後方向側に湾曲するコーナ部については上記隔壁としてのリブで仕切られる一方、上記肉盗み溝の前部および後部についてはリブが省略されたものである。
上記構成によれば、必要最小限のリブにより前席乗員に近い位置での騒音発生を防止することができ、樹脂成形金型コストを安く抑えて生産性を確保することができると共に、静粛性をも確保することができる。
また、上述の肉盗み溝により、ひけの発生を防止することができる。
この発明によれば、共鳴モードをキャビティトーンモードから高周波のヘルムホルツ共鳴モードに変更することで、騒音を防止することができる効果がある。
自動車の外装構造の一例としてのドアミラーの斜視図 図1のドアミラーからロアケースを取外した状態の斜視図 ミラーベースの正面図 ミラーベースの平面図 (a)はミラーベースの側面図、(b)は図5の(a)のA−A線に沿う部分拡大断面図 ミラーベースの斜視図 (a)〜(c)はリブによる肉盗み溝の仕切り構造を示す底面図 ドアミラーに走行風が当った場合の圧力を示す説明図 図8のX−X線矢視断面図 隙間と流速との関係を示す特性図 (a)はキャビティトーン発生現象の説明図、(b)ヘルムホルツ共鳴を説明するための概要図
共鳴モードをキャビティトーンモードから高周波のヘルムホルツ共鳴モードに変更して、騒音を防止するという目的を、車室周辺において2つの外装部材間に隙間が形成された自動車の外装構造であって、上記2つの外装部材の一方には、溝が形成されており、上記溝を、複数の隔壁で、可聴領域よりも高周波で共鳴するよう複数の小容積部に仕切り、上記隔壁の外装部材における少なくとも外面側端部は、該隔壁の最も厚い部位よりも薄く、かつ、ひけが発生しない肉厚に形成されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の外装構造を示すが、以下の実施例においては自動車のドアミラーを例示して説明する。
図1は外装構造を備えた車両左側のドアミラーの斜視図、図2は図1のドアミラーからロアケースを取外した状態の斜視図、図3はミラーベースの正面図、図4はミラーベースの平面図、図5の(a)はミラーベースの側面図、図5の(b)は図5の(a)のA−A線に沿う部分拡大断面図、図6はミラーベースの斜視図である。
図1,図2に示すように、ドアミラー10は、ミラー板(いわゆる鏡)を備えたドアミラー本体11と、このドアミラー本体11をドア側のミラーレインフォースメントなどに取付けるミラー取付け部材(図示せず)と、該ミラー取付け部材を覆うミラーベース12およびロアケース13と、ミラーベース12およびロアケース13の下端部とドアアウタパネルの外表面との間をシールするシール部材14とを備えており、上述のミラーベース12およびロアケース13の両者でミラー腕部15を構成している。
図3〜図6に示すように、上述のミラーベース12は合成樹脂により形成されており、該ミラーベース12は略水平なアッパ部16と、該アッパ部16から下方に延びるスカート部17とを一体形成しており、スカート部17は車両前方側に位置する前面部17aと、車両後方側に位置する後面部17bと、車幅方向内側に位置する内面部17cとを、平面視で略C字状になるよう曲率形状に連続形成している。
図4,図6に示すように、上述のアッパ部16の前後方向および左右方向の中間部には、ドアミラー本体11の角度調整用の軸部(図示せず)およびワイヤハーネス(図示せず)を挿通させるための貫通孔18が形成されている。
また、図6に示すように、上述のアッパ部16の下面とスカート部17の内面との間には、複数の補強リブ19…が一体形成されており、ミラーベース12の強度向上を図るように構成している。
一方、上述のロアケース13は、図1に示すように合成樹脂により形成されており、このロアケース13はミラーベース12の開放側つまり車幅方向の外側を覆うように、車両前方側に位置する前面部13aと、車両後方側に位置する後面部と、車幅方向外側に位置する外面部13cとを、平面視で逆C字状になるように曲率形状に連続形成している。
上述のロアケース13の上端部はミラーベース12におけるアッパ部16の車幅方向外側の下面に対向するものである。
上述のアッパ部16は車室周辺における2つの外装部材の一方に相当し、ロアケース13は車室周辺における2つの外装部材の他方に相当する。
上述のアッパ部16は図3,図5,図6に示すように、スカート部17の前面部17aにおける車幅方向外側上端部と、後面部17bにおける車幅方向外側上端部との間において、当該アッパ部16のトップデッキ面から所定量下方に折曲げられた屈曲部16aが一体形成されており、図5の(b)に示すように、該屈曲部16aはアッパ部16の他部に対して厚肉に形成され、この厚肉構造によりアッパ部16の剛性向上を図るように構成している。
図5の(b)に示すように、屈曲部16aの下端16bと、ロアケース13の上端13dとの間には隙間20が形成される一方で、同図に示すように、屈曲部16aには、下方が開放し、上方に凹む合成樹脂のひけ防止用の肉盗み溝21が、屈曲部16aの下面全体に連続して形成されている。
そして、図6に示すように、上述の肉盗み溝21を、隔壁としての複数のリブ22で、可聴領域よりも高周波で共鳴するよう複数の小容積部23…に仕切っている。
上述の肉盗み溝21を、隔壁としての複数のリブ22で小容積部23に仕切ることで、共鳴モードをキャビティトーンモードから高周波のヘルムホルツ共鳴モードに変更して、騒音を防止するものである。
ここで、図11の(b)を参照して、ヘルムホルツ共鳴の原理について説明する。
直管の長さをH(m)、直管の断面面積をS(m)、直管を備えた閉鎖空間の容積をV(m)、直管の直径をD(m)とすると、直管の部分の空気は質量をもった一つの塊と見なされ、閉鎖空間の中の空気はばねの作用をし、これらは一つの振動系と考えられるので、ヘルムホルツ共鳴における周波数f(Hz)つまりヘルムホルツ共鳴周波数は次の[数2]で表される。
Figure 0006135606
上述のヘルムホルツ共鳴周波数fが可聴領域の周波数である20Hz〜20KHz、望ましくは、30KHzを超えるように、肉盗み溝21をリブ22で複数の小容積部23に仕切ることで、人間の聴力では聞くことができない高周波とし、これにより騒音を防止するものである。
図7の(a)は図6で示したリブ22による仕切り構造を示す底面図であって、同図に示すリブ22はその外面側端部22aから内面側端部22bにかけて、同一肉厚で、かつ、ひけが発生しない肉厚に形成されている。
図7の(a)で示したリブ構造に代えて、図7の(b)、または、図7の(c)に示すリブ構造を採用してもよい。
すなわち、図7の(b)に示すリブ構造は、肉盗み溝21を仕切って複数の小容積部23を形成するリブ24を設け、このリブ24の外面側端部24aおよび内面側端部24bは、内外方向の中間に位置して最も肉厚が大となる部位24cよりも薄く、かつ、ひけが発生しない肉厚に形成されている。
また、図7の(c)に示すリブ構造は、肉盗み溝21を仕切って複数の小容積部23を形成するリブ25を設け、このリブ25の外面側端部25aが最も肉厚が小となり、内面側端部25bが最も肉厚が大となるように、外面側端部25aから内面側端部25bにかけて順次肉厚が大となるように形成している。
つまり、図7の(c)に示すリブ25は、その外面側端部25aが、リブ25の最も厚い部位である内面側端部25bよりも薄く、かつ、ひけが発生しない肉厚に形成されたものである。
但し、内面側端部25bはその肉厚により、ひけ26が形成されるものの、このひけ26は車外側から目視不可能な位置に形成されるので、車両外観に影響を及ぼすものではない。
ここで、図7の(b)、図7の(c)に示すように、リブ24,25の外面側端部24a,25aの肉厚を、ひけが発生しない肉厚に設定し、他部の肉厚を外面側端部24a,25aの肉厚に対して大きくすると、リブ数を増加することなく小容積部23の容積を小さくすることができるので、ヘルムホルツ共鳴周波数fをより一層高くすることができると共に、リブ24,25により、屈曲部16a乃至アッパ部16のさらなる剛性向上を図ることができる。
さらに、この実施例では、図6に示すように、肉盗み構造21のみとし、図6に示すように、肉盗み溝21をリブ22(またはリブ24,25)で仕切る部分は、車両走行時に発生する負圧が高くなる部分(負圧の大、小については図8参照)のみとし、図6に示す肉盗み溝21の前部21Fおよび後部21Rについては、リブ22を省略して、樹脂成形の金型コストを安く抑えて生産性を確保すべく構成している。
すなわち、ドアミラー10のひけ防止用の肉盗み溝21において、車両走行時に発生する負圧の高い方が負圧の低い方に対して容積が小さくなるよう上述のリブ22(またはリブ24,25)で仕切られたものである。
このように、上記実施例の自動車の外装構造は、車室周辺において2つの外装部材(アッパ部16、ロアケース13参照)間に隙間20が形成された自動車の外装構造であって、上記2つの外装部材(アッパ部16、ロアケース13)の一方(アッパ部)には、溝(ひけ防止用の肉盗み溝21参照)が形成されており、上記溝21を、複数のリブ22(または、リブ24,25)で、可聴領域よりも高周波で共鳴するよう複数の小容積部23に仕切ったものである(図1,図5,図6,図7参照)。
この構成によれば、外装部材(アッパ部16、ロアケース13)の一方(アッパ部16)に形成された溝21を、隔壁としての複数のリブ22(またはリブ24,25)により、可聴領域よりも高周波で共鳴すべく複数の小容積部23に仕切ったので、共鳴モードをキャビティトーンモードから高周波のヘルムホルツ共鳴モードに変更して、騒音を防止することができる。
要するに、本発明は、合わせ面の面接触により、隙間を無くす従来構造や、ディンプルにより騒音の原因となる空気流を拡散又は減衰する従来構造とは、一線を画するもので、音の周波数を高周波のヘルムホルツ共鳴モードに変更することにより、騒音防止を図るものである。
この発明の一実施形態においては、隔壁としての上記リブ24,25の外装部材(アッパ部16参照)における少なくとも外面側端部24a,25aは、該リブ24,25の最も厚い部位よりも薄く、かつ、ひけが発生しない肉厚に形成されたものである(図7のb、図7のc参照)。
この構成によれば、リブ24,25の外装部材(アッパ部16)における少なくとも外面側端部24a,25aを、ひけが発生しない肉厚に形成したので、外装部材の外観ひけ防止と、リブ24,25による容積縮小との両立を図ることができる。
つまり、音の高周波化による騒音防止を図りつつ、外観にひけが現われることを確実に防止することができる。
この発明の一実施形態においては、上記外装部材は樹脂製であると共にドアミラー10に設定され、該ドアミラー10のひけ防止用の肉盗み溝21において、車両走行時に発生する負圧の高い方が負圧の低い方に対して容積が小さくなるよう隔壁としての上記リブ22(またはリブ24,25)で仕切られたものである(図6参照)。
この構成によれば、必要最小限のリブ22(またはリブ24,25)により前席乗員に近い位置での騒音発生を防止することができ、樹脂成形金型コストを安く抑えて生産性を確保することができると共に、静粛性をも確保することができる。
また、上述の肉盗み溝21により、ひけの発生を防止することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の外装部材は、実施例のドアミラー10におけるアッパ部16とロアケース13に対応し、
以下同様に、
外装部材の一方は、アッパ部16に対応し、
溝は、ひけ防止用の肉盗み溝21に対応し、
隔壁はリブに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては外装部材としてドアミラーを例示したが、これはボンネットとフロントグリルとであってもよい。
また、隔壁は溝を長手方向に分割するのみならず、幅方向にも分割するように配置して小容積部を格子状に細分化しても良い。
また、外装部材の材質は樹脂製としたが、これに限らず、キャビティトーンによる騒音が発生する材質であればよい。例えば、金属、ゴム、ガラス、セラミックス製であってもよい。
また、隔壁は外装部材の材質と異なる材質としても良い。例えば、樹脂、金属、ゴム、ガラス、セラミックス製であってもよい。
以上説明したように、本発明は、車室周辺において2つの外装部材間に隙間が形成された自動車の外装構造について有用である。
10…ドアミラー
13…ロアケース(外装部材)
16…アッパ部(外装部材)
20…隙間
21…肉盗み溝(溝)
22,24,25…リブ
23…小容積部

Claims (2)

  1. 車室周辺において2つの外装部材間に隙間が形成された自動車の外装構造であって、
    上記2つの外装部材の一方には、溝が形成されており、
    上記溝を、複数の隔壁で、可聴領域よりも高周波で共鳴するよう複数の小容積部に仕切り、
    上記隔壁の外装部材における少なくとも外面側端部は、該隔壁の最も厚い部位よりも薄く、
    かつ、ひけが発生しない肉厚に形成された
    自動車の外装構造。
  2. 上記外装部材は樹脂製であると共にドアミラーに設定され、
    該ドアミラーのひけ防止用の肉盗み溝において、車両走行時に発生する負圧の高くなる車幅方向センタ部および車両前方向側から車両後方向側に湾曲するコーナ部については上記隔壁としてのリブで仕切られる一方、上記肉盗み溝の前部および後部についてはリブが省略された
    請求項1記載の自動車の外装構造。
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