JP6135337B2 - 紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法 - Google Patents

紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法 Download PDF

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Description

本発明は紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法に関し、例えば、紙幣を金種別などに分類して計数し、計数した分類紙幣をそれぞれ一時集積部に集積し、一定枚数毎に結束して整理する紙幣結束整理装置に適用し得るものである。
金融機関の本支店や大型小売店等の1日に多くの紙幣を取り扱う店舗において、紙幣結束整理装置が導入され、精査時等に回収した紙幣を一定枚数毎に束ねて整理することが行われている。また、複数の本支店や小売店から紙幣を回収するセンタにおいて、紙幣結束整理装置が導入され、各店舗から回収した紙幣を一定枚数毎に束ねて整理することが行われている。
従来の紙幣結束整理装置としては、特許文献1の記載技術がある。従来の紙幣結束整理装置において、投入部にセットされた多数枚の紙幣は、1枚ずつ鑑別部に搬送されて、金種や、正券又は損券等の鑑別が実行され、オペレータによる予めの指定に基づいて、複数の一時集積部に分別されて集積される。そして、従来の紙幣結束整理装置では、一次集積部で集積枚数が所定枚数に達すると、その所定枚数の紙幣が紙テープ等の結束材により束ねられて放出される。なお、以下では、結束された後の紙幣を「紙幣束」と呼び、結束される前の紙幣を「結束対象紙幣」と呼ぶものとする。
また、特許文献1に記載された紙幣結束整理装置では、紙幣の傷みが激しく紙幣発行銀行に返却することが好ましい状態の紙幣(以下、「損券」と呼ぶ)と、損券と言えるほどの痛みではない紙幣(以下、「正券」と呼ぶ)とを鑑別し、正券のみを結束対象紙幣として取り扱っている。
また、従来の紙幣結束整理装置では、正券について、さらに細分化して痛みの程度に応じてランク分けするものが存在する。例えば、従来の紙幣結束整理装置では、ATM/CDなどに代表される自動入出金機での利用に耐え得る比較的程度の良い(痛みの少ない)紙幣をATM券(ATM−FIT券)とし、それ以外の正券を流通券として取り扱うものがある。また、従来の紙幣結束整理装置では、紙幣の汚損状態、破損状態等の様々な検査項目(以下、単に「検査項目」とも呼ぶ)に基づいて鑑別を行っている。
特開2011−113152号公報
ところで、従来の紙幣結束整理装置を利用するユーザでは、紙幣結束整理装置を利用する際に投入される紙幣の状態や、結束対象紙幣の利用目的に応じて、ユーザ側のオペレータにより紙幣のランク分け(分類)の基準を細かく調整したいという要望がある。しかしながら、従来の紙幣結束整理装置では、多数の紙幣検査項目が設定されているため、オペレータ自身が容易に調整をすることが難しいという問題があった。
そのため、紙葉類(例えば、紙幣)の状態に応じた分類を行う際に、分類のための検査項目のそれぞれについて、オペレータが容易に調整することができる紙葉類処理装置、及びプログラムが望まれている。
第1の本発明の紙葉類処理装置は、(1)各紙葉類について、検査項目ごとに評価を行い、各紙葉類について検査項目ごとの評価値を算出する評価値算出手段と、(2)上記評価値算出手段が評価値を算出する検査項目ごとに、紙葉類を分類するための閾値を記憶する閾値記憶手段と、(3)上記評価値算出手段が算出した検査項目ごとの評価値と、上記閾値記憶手段に記憶された検査項目ごとの閾値とを比較し、検査項目ごとの比較結果に基づいて、紙葉類の状態に係る分類を行う分類手段と、(4)上記分類手段による検査項目ごとの比較結果をオペレータに出力する比較結果出力手段と、(5)上記分類手段による検査項目ごとの比較結果をオペレータに出力するものであって、各検査項目について、少なくとも2つの閾値を表示し、評価値と各閾値との比較結果に基づいて、少なくとも1つの閾値の表示形式を変更する比較結果出力手段と、)上記閾値記憶手段に記憶された各閾値の変更を受付けることができる操作画面をオペレータに提供する閾値変更手段と、()上記分類手段により分類処理が行われた紙葉類に、その分類結果に応じた処理を行う紙葉類処理手段とを有することを特徴とする。
第2の本発明は、紙葉類処理装置が行う紙葉類処理方法において、(1)集積手段、評価値算出手段、閾値記憶手段、分類手段、比較結果出力手段、閾値変更手段、及び紙葉類処理手段を有し、(2)上記評価値算出手段は、各紙葉類について、検査項目ごとに評価を行い、各紙葉類について検査項目ごとの評価値を算出し、(3)上記閾値記憶手段は、上記評価値算出手段が評価値を算出する検査項目ごとに、紙葉類を分類するための閾値を記憶し、(4)上記分類手段は、上記評価値算出手段が算出した検査項目ごとの評価値と、上記閾値記憶手段に記憶された検査項目ごとの閾値とを比較し、検査項目ごとの比較結果に基づいて、紙葉類の状態に係る分類を行い、(5)上記比較結果出力手段は、上上記分類手段による検査項目ごとの比較結果をオペレータに出力するものであって、各検査項目について、少なくとも2つの閾値を表示し、評価値と各閾値との比較結果に基づいて、少なくとも1つの閾値の表示形式を変更し、(6)上記閾値変更手段は、上記閾値記憶手段に記憶された各閾値の変更を受付けることができる操作画面をオペレータに提供し、(7)上記紙葉類処理手段は、上記分類手段により分類処理が行われた紙葉類に、その分類結果に応じた処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、紙葉類処理装置において紙葉類の状態に応じた分類を行う際に、分類のための検査項目のそれぞれについてオペレータが容易に調整することができる。
第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置の制御系の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置の内部構造を示す概略側面図(一方の側板を取り外して見た概略側面図)である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置の上部構造を拡大して示す拡大側面図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置の外観を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置における操作部を拡大して示す平面図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置における集積機構の詳細を示す側面図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置における紙幣結束機構の詳細を示す側面図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置で記憶される一次集積部設定情報の内容例について示した説明図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置で記憶される判別レベル設定情報の内容例について示した説明図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置(制御部)が設定情報の入力を受付ける場合の動作について示したフローチャートである。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置で表示される設定情報入力画面の内容例について示した説明図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置で表示される券種選択画面の内容例について示した説明図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置(制御部)が計数及び結束処理を行う場合の動作について示したフローチャートである。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置で表示される計数状況表示画面の内容例について示した説明図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置の鑑別部の処理について示したフローチャートである。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置で表示される紙幣状態認識メイン画面の例について示した説明図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置で表示される判別レベル変更画面の例について示した説明図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置で表示される紙幣状態認識メイン画面が遷移した状態(その1)について示した説明図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置で表示される紙幣状態認識メイン画面が遷移した状態(その2)について示した説明図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置で表示される紙幣状態認識メイン画面が遷移した状態(その3)について示した説明図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置で表示される紙幣状態認識メイン画面が遷移した状態(その4)について示した説明図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置で表示される紙幣状態認識メイン画面が遷移した状態(その5)について示した説明図である。 第1の実施形態に係る紙幣結束整理装置で表示される紙幣状態認識メイン画面が遷移した状態(その6)について示した説明図である。 第2の実施形態に係る紙幣処理履歴の構成例について示した説明図である。 第2の実施形態に係る紙幣結束整理装置で表示される紙幣状態認識メイン画面が遷移した状態(その1)について示した説明図である。 第2の実施形態に係る紙幣結束整理装置で表示される紙幣状態認識メイン画面が遷移した状態(その2)について示した説明図である。 第2の実施形態に係る紙幣結束整理装置で表示される記番号入力を受付けるためのポップアップ画面の構成例について示した説明図である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による紙葉類処理装置を、紙幣結束整理装置に適用した第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図2は、実施形態に係る紙幣結束整理装置の内部構造を示す概略側面図(一方の側板を取り外して見た側面図)である。
図3は、図2における上部構造を拡大して示す拡大側面図である。図4は、この実施形態の紙幣結束整理装置の外観を示す斜視図である。図5は、図4における操作部7を拡大して示す平面図である。図2〜図5だけでなく後述する各図を含め、同一、対応部分には、同一、対応符号を付して示している。なお、図1、図2、図4において括弧内の符号は、後述する第2の実施形態でのみ用いられる符号である。
この実施形態に係る紙幣結束整理装置100の正面上部には、紙幣の投入部1が設けられている。鑑別部2は、装置内に設けられており、投入部1から投入された紙幣の真偽(真券、偽券)、金種、正損(正券、損券)、表裏、折れ券(折れ券であるか否か/折れ部分を含むか否か)等の鑑別や計数を行うと共に、搬送異常の検出を行うものである。鑑別された紙幣を搬送する搬送路3の詳細については、後述する。
表裏反転部4は、鑑別部2の後段に位置するように設けられており、後述する制御部50の制御下で、紙幣の表裏反転を行うものである。
2つのオープンポケット5a、5bは、装置の上面に設けられており、後述する制御部50の制御下で、紙幣(例えば、結束対象外の券種の紙幣)がこのオープンポケット5a、5bへ排出される。オープンポケット5a、5bに集積された紙幣は、オペレータが直接アクセスできるものとなっている。
リジェクトポケット8は、基本的に、鑑別部2でリジェクト紙幣と鑑別された紙幣を集積することに用いられるものである。この実施形態の場合、後述する制御部50の制御下で、リジェクト紙幣のうち、上述したオープンポケット5a、5bや一時集積部61への排出対象外のリジェクト紙幣がリジェクトポケット8に排出される。リジェクトポケット8は、例えば、投入部1の上方に設けられており、このリジェクトポケット8に集積された紙幣にオペレータが直接アクセスできるものとなっている。なお、リジェクトポケット8は、リジェクト紙幣以外の紙幣を集積することに用いるようにしてもよいことは当然である。
リジェクトポケット8に排出可能な上限数は、あらかじめ設定された設定枚数(例えば、190枚)に定められている。これは、リジェクトポケット8から排出されたリジェクト紙幣が所定枚数を超えると、リジェクトポケット8から紙幣がこぼれて装置外に落ちる恐れがあるためである。例えば、リジェクトポケット8に集積された紙幣が設定枚数に達したときには、制御部50は紙幣の投入を一時停止させ、リジェクトポケット8から紙幣の除去をオペレータに求めるメッセージを表示させるようにしてもよい。
操作部7は、投入部1の一側(図示のものは右側)に設けられている。この操作部7には、紙幣の計数を指示する計数開始ボタン7a、計数及び結束処理の完了を指示する完了ボタン7b、装置の障害復旧時に装置を再稼働させるためのリセットボタン7cなどが設けられている。
操作表示部13は、装置上面においてオープンポケット5aの後方に位置するように設けられている。操作表示部13は、液晶ディスプレイとその表面に配置されたタッチパネルによって構成されている。オペレータは、この操作表示部13を操作して、モードの指定や、後述する一時集積部61に集積する紙幣の金種等を設定できるようになされている。また、この操作表示部13には、後述する制御部50の制御下で、鑑別部2で鑑別された紙幣の金種、計数結果等が表示される。
この実施形態の場合、としての集積機構6には、上下方向に1列に5つの一時集積部61(61a〜61e)が並べられて装置内に設けられている。各一時集積部61a〜61eにはそれぞれ、後述する制御部50の制御下で、予め定められた枚数(例えば100枚)を上限とした指定種類の紙幣が集積できるようになっている。なお、一時集積部の数は5つに限定されるものではない。
移送機構9は、一時集積部61a〜61eの集積紙幣を紙幣結束機構10に移送するものである。紙幣結束機構10は、移送されてきた集積紙幣を紙テープ等の結束材により束ねるものである。移送機構9及び紙幣結束機構10は、両者とも装置内に設けられている。移送機構9及び紙幣結束機構10の詳細については後述する。放出口11は、紙幣結束機構10の結束により形成された紙幣束を放出させる開口である。放出口11の上部の装置正面に設けられた扉12は、開けることで、オペレータが集積機構6にアクセスできるものとなっている。
次に、搬送路3について詳述する。搬送路3は、ローラや搬送ベルトや通過を検知するセンサ、駆動モータ等からなっているが、以下では、紙幣の経路という面から搬送路3を説明する。搬送路3は、図3に示すように、大きくは5つの部分(以下、部分に対しても搬送路と呼ぶこととする)3a〜3eに分かれている。
搬送路3aは、投入部1から鑑別部2を経て分岐点Aに至る部分である。従って、投入された全ての紙幣が、搬送路3a上を搬送される。搬送路3bは、分岐点Aからリジェクトポケット8に至る部分である。従って、鑑別結果が、リジェクトポケット8に集積させるリジェクト紙幣が、搬送路3b上を搬送される。
搬送路3cは、分岐点Aから分岐点Bに至る部分であり、その途中に表裏反転部4が設けられている。搬送路3cは、表裏反転部4を通過しないように紙幣を搬送することもできる。表裏反転部4は溝状のものであり、搬送されてきた紙片は、表裏反転部4に一端から挿入され、他端から引き出されることを通じて表裏が反転される。投入された紙幣のうち、リジェクトポケット8に向かった紙幣以外の紙幣が、搬送路3c上を搬送される。搬送路3c上に導入された紙幣のうち、表裏反転が必要と鑑別されたものは、表裏反転部4を経由する。
搬送路3dは、分岐点Bから、最下段の一時集積部61eに至る部分である(図2、図3参照)。鑑別部2によって、集積、結束対象と鑑別された紙幣が、搬送路3d上を搬送され、その紙幣が集積されるべき一時集積部61a〜61eに挿入される。
搬送路3eは、分岐点Bから分岐点Cに至る部分である。そして、搬送路3fは、分岐点Cからオープンポケット5aに至る部分である。また、搬送路3gは、分岐点Cからオープンポケット5bに至る部分である。
以上のように、紙幣結束整理装置100では、搬送路3及び鑑別部2等により、オペレータから投入された紙幣を、集積機構6(一時集積部61a〜61e)に供給する「紙葉類供給手段」が形成されている。
なお、搬送路3上の分岐点A、B、Cのそれぞれの近傍には、紙幣の搬送方向を切替える図示しない切替えブレードが設けられ、後述する制御部50の制御下で切り替えられる。
図6は、集積機構6の構成を図2より詳細に示す側面図である。集積機構6には、上述のように、5つの一時集積部61a〜61eが上下方向に並べて配置されている。これらの一時集積部61a〜61eは、同一の構造を有しているので、以下では、一時集積部61aを例にとって詳細を説明する。
搬送路3dにより搬送されてきた紙幣は、一時集積部61aのゲート振り分け機構27により集積板21に向かって取り込まれ、これにより一時集積部61aに進入した紙幣は羽根車20により後部が叩かれて集積板21の上に集積されるようになされている。以降進入してくる紙幣に関しても、同様の動作で集積板21上に集積した紙幣の上に集積される。
一時集積部61aに進入した紙幣は、一時集積部61aの一側(例えば、図6紙面法線方向の手前側)に設けられた図示しない長手整位手段により、紙幣の長手方向の位置が揃えられ、更に一時集積部61aの後端側に設けられた図示しない短手整位手段により短手方向の位置が揃えられる。上述の長手整位機構は、紙幣を反対側に設置された基準面に押しつけることで整位するものとなっている。また、上述の短手整位機構は、集積された紙幣を進入口側に付勢することにより整位するものとなっている。
集積板21上に紙幣が集積して行き、その集積数(後述するカウンタ51a〜51eの値)が設定枚数を越えると、集積板21は自動的に下降して一時集積部61aの空間を広げ、この動作により皺や折り目等に起因する紙幣の状態によって集積高さが違っても安定して集積が行えるようになっている。集積板21の上方には押さえ板24が対向するように設けられ、この押さえ板24は集積板21上への紙幣の集積中は一時集積部61aの上端に待機しており、順次取り込まれる紙幣の進入の邪魔にならないようになっている。
一時集積部61aの集積板21上に設定枚数の紙幣が集積されると、ゲート振り分け機構27を紙幣を取り込まない姿勢に動作させ、所定枚数目以降の紙幣は、例えば、他の一時集積部61b〜61eのいずれかへ集積するように制御される。
紙幣の進入が停止した一時集積部61aでは集積板21を上昇させ、押さえ板24を下降させることにより紙幣を挟持する。この動作により皺等の紙幣の状態によって集積高さの異なる紙幣の厚みを一定にし、移送機構9への受渡しを容易にするようになっている。
集積板21と押さえ板24により挟持された紙幣は、移送機構9の紙幣クランプ機構30(図2参照)が短手整位機構23側から一時集積部61aに進入して引き抜かれるようになっている。
移送機構9は、図2に示すように、紙幣クランプ機構30、クランプ部移動機構31、上下動機構32を備えている。移送機構9の構成を、動きを通して明らかにする。
一時集積部61aに集積された紙幣を引き抜く場合を例に、移送機構9の一連の動きを説明する。上下動機構32により紙幣クランプ機構30をクランプ部移動機構31と共に、一時集積部61aに係るポジションセンサの位置まで上昇させ、ポジションセンサがクランプ部移動機構31を検知した位置で上昇を停止させると同時に、図示しない係止手段によりクランプ部移動機構31を係止し、クランプ部移動機構31を一時集積部61aと対応する位置に固定する。この状態でクランプ移動機構31により紙幣クランプ機構30のクランプ爪33a、33bを上下方向に開いて集積紙幣をクランプする準備を行い、更にクランプ移動機構31により紙幣クランプ機構30を一時集積部61aの方向に押し出す。押し出された紙幣クランプ機構30のクランプ爪33a、33bは、一時集積部61aの短手整位機構23側に設けられている開口部に挿入され、集積板21と押さえ板24により挟持されている紙幣を上下から挟みつけて把持する。次に、集積板21と押さえ板24を開くことで、両者による紙幣の挟持を解除すると、これにより100枚の紙幣が紙幣クランプ機構30に渡されたことになるので、クランプ爪33a、33bで紙幣を把持した紙幣クランプ機構30をクランプ部移動機構31により引き戻す。紙幣クランプ機構30が元の位置まで引き戻されると、クランプ部移動機構31の係止が解除され、紙幣を把持した紙幣クランプ機構30と共にクランプ移動機構31が上下動機構32により移動経路の最下端に位置する紙幣結束機構10まで移動し、紙幣クランプ機構30のクランプ爪33a、33bに把持された紙幣が紙幣結束機構10に引き渡される。
紙幣結束機構10は、図7の側面図に示すように、ローラ及びベルト等からなる搬送手段40と、紙テープ等の結束用テープ41と、印刷手段42と、テープ41を供給する供給手段43と、テープ41を所定の長さに切断するカッタ44と、図示しない結束手段を有し、以下のように紙幣を結束する。
搬送手段40が移送機構9の紙幣クランプ機構30から結束対象の紙幣を一括して受け取り、結束位置に搬送する。テープ供給手段43は、テープ41を結束手段に供給し、その際、印刷手段42は、制御部50の制御下で、テープ41に結束する紙幣に係る情報等を印刷する。印刷されたテープ41は、所定の長さにカッタ44で切断され、この切断されたテープを結束手段が結束位置に搬送された紙幣に巻き掛けて結束することにより紙幣束を作る。このようにして作られた紙幣束は、更に搬送手段40により搬送され、放出口11に送られる。
投入部1にセットされた紙幣が全て投入され、最後の紙幣に対する処理(計数、集積)が終了したときに、一時集積部61a〜61eに結束されていない紙幣が残っていることが多い。このような残った端数の枚数については、上述した扉12を開けることにより、オペレータが取り出し可能となっている。
次に、この実施形態に係る紙幣結束整理装置100の制御系の構成について図1を用いて説明する。なお、図1において括弧内の符号は、後述する第2の実施形態でのみ用いられる符号である。
図1において、制御部50は、当該紙幣結束整理装置100全体の動作制御を行うものである。制御部50には、I/Oインタフェース回路51を介して、投入部1の構成要素(モータ、ソレノイドなどの駆動要素や、センサ要素など;図1では「構成要素」の用語を省略している;以下の説明においても「構成要素」の用語を省略する)、鑑別部2、搬送路3、表裏反転部4、集積機構6、操作部7、移送機構9、紙幣結束機構10、操作表示部13、カウンタ51a〜51eなどが接続されている。
カウンタ51a〜51eはそれぞれ、一時集積部61a〜61eに1対1で対応しており、例えば、対応する一時集積部61a〜61eの所定位置に設けられているセンサが進入紙幣を検知する毎にカウントアップするものである。ここでは、カウンタ51a〜51eとしてハードウェアのカウンタを適用しているが、制御部50が記憶部52を利用するソフトウェア的なカウンタを適用しても良い。
次に、制御部50の内部構成及び鑑別部2の処理の詳細について説明する。
制御部50は、図1に示すように、制御処理等に必要な各種情報を記憶するための記憶部52有している。制御部50は、例えば、プロセッサとメモリを有するコンピュータ(例えば、マイクロコンピュータ)に、実施形態の紙葉類処理プログラムをインストールすることにより構築することができ、その場合でも機能的には図1のように示すことができる。
図1に示すように、記憶部52は、少なくとも一次集積部設定情報521、判別レベル設定情報522、及び紙幣処理履歴523を記憶している。
まず、一次集積部設定情報521の内容について図8を用いて説明する。
図8に示すように、一次集積部設定情報521は、紙幣の種類(金種及び券種の組みあわせ)ごとの集積先(一時集積部61a〜61e、オープンポケット5a、5bのいずれか)を示す情報である。図8に示すように、一次集積部設定情報521では、紙幣の種類は、金種及び券種の組み合わせに応じて決定している。
図8において、金種とは、紙幣の額面に応じて決まるものとしている。なお、この実施形態では、紙幣結束整理装置100は、中華人民共和国(人民元)の6金種の紙幣(100元紙幣、50元紙幣、20元紙幣、10元紙幣、5元紙幣、1元紙幣)について処理が可能であるものとする。また、図8において、券種とは、紙幣の属性を示すものとする。
具体的には、紙幣の券種は、紙幣の真偽、紙幣の傷みの度合い等の項目に基づいて定められるものとする。この実施形態の鑑別部2では、紙幣の傷みの度合いに応じて、ATM券、流通券、損券の3段階に判別(分類)されるものとする。 そして、この実施形態の一次集積部設定情報521では、券種の項目に設定する内容としては、「無し」(紙幣の券種を限定しない)、「ATM券」、「流通券」、「損券」、「ATM+流通」(ATM券及び流通券)、「流通+損」(流通券及び損券)、「真偽RJ」(偽券としてリジェクトすべき紙幣)のいずれかが設定されるものとして説明する。なお、一次集積部設定情報521の券種の項目に設定する情報の種類、数、条件の組み合わせについては上述の例に限定されないものである。
図8に示すように、一次集積部設定情報521では、各集積先は、集積先ごとに付与されたID(以下、「集積先ID」と呼ぶ)により表されている。集積先IDは、一時集積部61a〜61e、オープンポケット5a、5bに対して1〜7のIDが付与されている。例えば、一時集積部61aの集積先IDは1、オープンポケット5aの集積先IDは6、オープンポケット5bの集積先IDは7となる。そして、制御部50は、鑑別部2により鑑別(分類)された紙幣について、一次集積部設定情報521に応じた集積先へ集積されるように、搬送路3等を制御する。
この実施形態においては、例として、一次集積部設定情報521に、図8に示す内容が設定されているものとする。図8に示す一次集積部設定情報521では、金種が100元紙幣で券種が「ATM+流通」の紙幣の集積先が一時集積部61e(集積先ID:5)、金種が100元紙幣で券種が「損券」の紙幣の集積先がオープンポケット5a(集積先ID:6)、券種が「真偽RJ」の紙幣の集積先がオープンポケット5b(集積先ID:7)にそれぞれ設定されている。
次に、鑑別部2の処理及び判別レベル設定情報522の内容について図9を用いて説明する。
判別レベル設定情報522は、鑑別部2で行う紙幣の状態に係る認識処理(以下、「紙幣状態認識処理」と呼ぶ)の検査項目ごとのパラメータ(閾値)で構成されている。
図9に示す判別レベル設定情報522の例では、紙幣状態認識処理に係る18の検査項目について、紙幣の状態を判別(分類)するための閾値(以下、「判別レベル」と呼ぶ)を記憶している。鑑別部2は、各検査項目について、紙幣を検査し、その検査結果(評価結果)についての評価値(以下、「認識レベル」と呼ぶ)を算出する。そして、鑑別部2は、真券と認識された紙幣について、判別レベル設定情報522の判別レベルに従い紙幣状態認識処理を行う。この実施形態では、鑑別部2は、各検査項目について1〜255の範囲の整数値に正規化された認識レベルを算出するものとする。鑑別部2は、検査項目ごとに、状態が良好な紙幣(より痛みの度合いの少ない紙幣)ほど、より高い値の認識レベルを算出するものとする。なお、この実施形態では、説明を簡易とするために、鑑別部2は、各検査項目の認識レベルとして、全て同じ範囲の整数値(1〜255)に正規化された値を算出するものとして説明するが、検査項目ごとに算出する数値の単位や範囲は異なるものとしてもよい。そして、この実施形態では、鑑別部2は、各検査項目について、ATM券と認識可能な認識レベルの下限(以下、「ATM券レベル」と呼ぶ)と、損券と認識される認識レベルの上限(以下、「損券レベル」と呼ぶ)とを登録している。すなわち、鑑別部2は、全ての検査項目についてATM券レベル以上の認識レベルを算出した紙幣については、ATM券と認識する。また、鑑別部2は、全ての検査項目について損券レベルより高い認識レベルであり、1つ以上の検査項目についてATM券レベルより小さい認識レベルの紙幣については、流通券と認識する。さらに、鑑別部2は、1つ以上の検査項目について損券レベル以下の認識レベルの紙幣については、損券と認識するものとする。
図9に示す判別レベル設定情報522では、検査項目ごとに、識別子としての管理番号、当該検査項目の名称、損券レベル、及びATM券レベルが登録されている。図9に示す判別レベル設定情報522では、1〜18の各管理番号の検査項目が登録されている。図9に示す判別レベル設定情報522では、管理番号1から順に、透かし部分汚損、肖像部分汚損、外周部分汚損、その他部分汚損、特定パターン落書き、透かし部落書き、肖像部落書き、その他落書き、角折れ破損、角破れ破損、形状破損、破れ破損、穴破損、テープ、全体汚損百、全体汚損五十、全体汚損二十、及び全体汚損十の検査項目が登録されている。なお、上述の検査項目のうち、全体汚損百、全体汚損五十、全体汚損二十、及び全体汚損十は、それぞれ券種が100元紙幣、50元紙幣、20元紙幣、及び10元紙幣にのみ適用される検査項目であり、それ以外の検査項目は全ての券種で共通の検査項目である。
図9に示す検査項目のうち、透かし部分汚損、肖像部分汚損、外周部分汚損、及びその他部分汚損は、紙幣の部分ごとの汚損に係る検査項目である。透かし部分汚損、肖像部分汚損、及び外周部分汚損は、それぞれ、紙幣を構成する該当する部分(それぞれ紙幣の透かし部分、肖像部分、及び外周部分)の汚損の度合いに係る検査項目である。そして、その他部分汚損は、上述の3つの検査項目以外の部分の汚損の度合いに係る検査項目である。鑑別部2は、上述の各検査項目に係る部位ごとに、例えば、汚損の面積が少ないほど高い認識レベルを算出するものとする。
全体汚損百、全体汚損五十、全体汚損二十、及び全体汚損十は、それぞれ対応する券種の全面積に対する汚損の度合いに係る検査項目である。全体汚損百、全体汚損五十、全体汚損二十、及び全体汚損十は、例えば、紙幣全体で汚損の面積が少ないほど高い認識レベルを算出するものとする。これにより、鑑別部2では、例えば、高額紙幣ほど高い判別レベルを設定する等の処理を行うことができる。
図9に示す検査項目のうち、特定パターン落書き、透かし部落書き、肖像部落書き、及びその他落書きの検査項目は、紙幣に書き込み又は上書き印刷された落書きに係る検査項目である。透かし部落書き、及び肖像部落書きは、それぞれ、紙幣の部分ごとの落書きの度合い(例えば、落書きの面積)に係る検査項目である。透かし部落書き、及び肖像部落書きは、それぞれ、紙幣を構成する該当部分(それぞれ紙幣の透かし部分、及び肖像部分)の落書きの度合いに係る検査項目である。そして、その他部分落書きは、上述の2つの検査項目以外の部分の落書きの度合いに係る検査項目である。鑑別部2は、透かし部落書き、及び肖像部落書きの検査項目に係る部位ごとに、例えば、落書きの汚損の面積が少ないほど高い認識レベルを算出するものとする。
特定パターン落書きは、予め登録された特定パターンの落書きがふされているか否かに係る検査項目である。鑑別部2には、予め1又は複数の特定パターンの画像が登録されている。そして、鑑別部2は、紙幣に特定パターンの画像が描かれているか否かを照合する。特定パターンとしては、例えば、特定の企業、宗教、団体、国、民族等に係る宣伝広告や、名誉を棄損する内容の画像が挙げられる。特定パターン落書きは、紙幣に特定パターンが形成されているか否かに係る検査項目である。したがって、この実施形態の鑑別部2は、特定パターンが検出された紙幣については、特定パターン落書きの認識レベルとして最低値(1)を出力し、特定パターンが検出されない紙幣については特定パターン落書きの認識レベルとして最高値(255)を出力するものとして説明する。
角折れ破損、角破れ破損、形状破損、破れ破損、及び穴破損は、それぞれ、紙幣の破損度合いに係る検査項目である。角折れ破損は、紙幣の角部分の折れ度合いを示す検査項目である。角破れ破損は、紙幣の角部分の破れによる破損度合いを示す検査項目である。形状破損は、紙幣の外周部分(全体形状)の破損度合いに係る検査項目である。破れ破損及び穴破損は、それぞれ、紙幣の内側部分の破れや穴の度合い(大きさ)に係る検査項目である。鑑別部2は、角折れ破損、角破れ破損、形状破損、破れ破損、及び穴破損の検査項目に係る部位ごとに、破損部分の大きさ(例えば、折れ、破れ、穴等の大きさ)が少ない(小さい)ほど高い認識レベルを算出するものとする。
テープの検査項目は、紙幣に接着されたテープ等に係る検査項目である。鑑別部2は、テープの検査項目について、付けられたテープが少ない(小さい)ほど、低い認識レベルを算出するものとする。
この実施形態の鑑別部2及び判別レベル設定情報522では、以上のような検査項目について対応しているが、適用する検査項目の組合せや、設定する判別レベルの数等については限定されないものである。なお、制御部50は、オペレータの操作表示部13に対する操作(例えば、メニュー画面等の操作)に応じて、判別レベル設定情報522の各検査項目に係るパラメータ(損券レベル、及びATM券レベル)の変更を受付けることが可能となっているものとする。
次に、紙幣処理履歴523の内容について説明する。紙幣処理履歴523は、鑑別部2による、紙幣状態認識処理の認識履歴(すくなくとも、紙幣ごとの、各検査項目の認識レベルを含む処理履歴の情報)である。この実施形態の紙幣処理履歴523では、直近に紙幣状態認識処理が行われた紙幣1000枚分の認識履歴が含まれるものとして説明するが、紙幣処理履歴523に登録可能な認識履歴の数は限定されないものである。
以上のように、紙幣結束整理装置100では、判別レベル設定情報522により、紙幣を分類するための判別レベル(閾値)を記憶する閾値記憶手段が構成されている。また、紙幣結束整理装置100では、鑑別部2により、各紙幣について、検査項目ごとの認識レベル(評価値)を算出する評価値算出手段、及び、紙幣の状態に係る判別処理(分類処理)を行う分類手段が構成されている。さらに、紙幣結束整理装置100では、搬送路3、表裏反転部4、集積機構6、紙幣結束機構10等により、鑑別部2の判別処理結果(分類処理結果)にしたがった紙幣の処理(一次集積部への集積や結束処理等)を行う紙葉類処理手段が構成されている。さらにまた、紙幣結束整理装置100では、紙幣処理履歴523により、紙幣の処理履歴を記憶する処理履歴記憶手段が構成されている。また、紙幣結束整理装置100では、集積機構6及び各オープンポケット(オープンポケット5a、5b、リジェクトポケット8)により、集積手段が構成されている。
(A−2)第2の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第2の実施形態の紙幣結束整理装置100の動作について説明する。
(A−2−1)設定情報の入力処理
図10は、オペレータから一次集積部設定情報521の内容を受け付ける際に、制御部50が行う処理について示したフローチャートである。
まず、オペレータの操作表示部13に対する操作(例えば、メニュー画面等の操作)に応じて、制御部50が、オペレータから一次集積部設定情報521の内容を受けるための設定情報入力画面(図11参照)を操作表示部13に表示したものとする(S101)。
次に、オペレータから、情報入力を受け付ける対象となる集積先が選択されたものとする(S102)。具体的には、図11に示す設定情報入力画面では、オープンポケット5aを選択するためのボタンB11、オープンポケット5bを選択するためのボタンB12、一時集積部61a〜61eのいずれかを選択するためのボタンB13が配置されており、いずれかのボタンの押下により、集積先が選択される構成となっている。ここでは、オペレータにより、オープンポケット5aを選択するためのボタンB11が押下されたものとして以降の説明を行う。
そして、集積先(オープンポケット5a)が選択されると、制御部50は、設定情報入力画面において、金種を指定するためのボタンB14と、券種を指定するためのボタンB15の操作を受け付ける。ここでは、図11に示すように、オープンポケット5a(OP1)に対応する金種については、すでに「100元紙幣」が設定されているものとする。
そして、ここでは、オペレータにより、券種を指定するためのボタンB15が押下されたものとする(S103)。
図11に示す設定情報入力画面で、券種を指定するためのボタンB15が押下されると、制御部50は、オペレータに券種を選択させるための券種選択画面(図12参照)をポップアップ表示する(S104)。
図12に示す券種選択画面では、各券種に対応するボタンB201〜B208が配置されている。ここでは、オペレータにより、「損券」を指定するためのボタンB204が押下された後、確認ボタンB209が押下されたものとする(S105)。
そして、制御部50は、券種選択画面での入力内容に応じて、一次集積部設定情報521の内容を更新する(S106)。
以上のような処理により、紙幣結束整理装置100では、一次集積部設定情報521の登録を受け付け、その内容は上述の図8のような内容となったものとする。
なお、この実施形態の紙幣結束整理装置100において、一次集積部設定情報521の内容の登録を受け付ける具体的な処理(画面構成等)については限定されないものであり、種々のインタフェースを適用することができる。
(A−2−2)計数及び結束処理
図13は、紙幣結束整理装置100において、計数及び結束処理が行われる場合の動作について示したフローチャートである。
操作部7の計数開始ボタン7aがオペレータによって押下されると(S201)、制御部50は、計数及び結束処理を開始し、まず、各部の初期設定を行う(S202)。
制御部50は、初期設定を完了すると、投入口1にセットされた紙幣について、計数及び結束処理の動作を開始する(S203)。なお、紙幣結束整理装置100が計数処理中に、オペレータにより、投入口1に紙幣が追加されることもあり得る。
また、制御部50は、計数処理を開始する際に、図14に示す形式で、計数の状況を表示するための計数状況表示画面を表示する。
なお、図14に示す計数状況表示画面は、図8に示す一次集積部設定情報521に従った内容となっている。
計数状況表示画面では、図14に示すようにフィールドF32に、テーブル形式で、一時集積部61ごとに、現在集積中の金種(図14の「施封」の項目)、現在集積している枚数(図14の「端数枚数」の項目)、及び現在集積中の金種について結束(施封)した紙幣束の数(図14の「把束数」の項目)が表示される。なお、図14の「施封」の項目の1〜5の番号は、集積部IDとなっている。したがって、図14の例では、図8に示す一次集積部設定情報521に従って、施封の項目で「5:100元紙幣」となっているため、一時集積部61e(一時集積部ID:5)に100元紙幣が割り当てられていることを示している。また、図14の例では、100元紙幣について、現在58枚集積されており(「端数枚数」の項目が「58」)、既に1束の結束(施封)が行われた(「把束数」の項目が「1」)ことを示している。
また、計数状況表示画面では、図14に示すようにフィールドF31に、テーブル形式で、オープンポケット5a、5bごとに、現在集積中の券種(図14の「ポケット」の項目)、現在枚数(現在集積されている枚数)と設定枚数(各ポケットに集積する上限の枚数)が入力されている。なお、フィールドF31の「ポケット」の項目において「1」は第1のオープンポケット5a、「2」は第2のオープンポケット5b、「RJ」はリジェクトポケット8をあらわしている。この実施形態の紙幣結束整理装置100では、図8に示す一次集積部設定情報521に従って、第1のオープンポケット5aに、金種が「100元紙幣」で券種が「損券」の紙幣を集積するように設定されている。また、紙幣結束整理装置100では、図8に示す一次集積部設定情報521に従って、第2のオープンポケット5bに、券種が「真偽RJ」(真偽不明または偽券と判断した紙幣)のものを集積するように設定されている。
さらに、計数状況表示画面では、図14に示すようにフィールドF33に、処理状況に係るメッセージ(例えば、「計数中」等のメッセージ)が表示される。
さらにまた、計数状況表示画面では、図14に示すように紙幣状態認識処理に係る情報表示や、各検査項目に係る認識レベル調整が可能な画面(以下、「紙幣状態認識メイン画面」と呼ぶ)に移行するための認識ボタンB31(「認識」と表示されたボタン)が配置されている。
そして、制御部50は、搬送路3を制御して投入口1にセットされた紙幣を1枚取り込んで鑑別部2に鑑別処理(分類処理)を実行させる(S204)。
そして、制御部205は、上述のステップS204で鑑別(分類)された紙幣について、対応する集積先に搬送するように制御を行う(S205)。なお、紙幣結束整理装置100では、各一時集積部61a〜61eに集積された紙幣が設定枚数に達すると、その紙幣の束が紙幣結束機構10により結束処理されるが、図13のフローチャートでは、結束処理に係る動作については省略して図示している。
そして、制御部205は、投入部1に投入された紙幣が残っているか否かを確認し(S206)、残っている場合は上述のステップS204の処理から動作し、残っていない場合(投入紙幣が終了している場合)は、計数及び結束処理を停止する(S207)。
次に、上述のステップS204における鑑別部2による鑑別処理について図15のフローチャートを用いて説明する。
まず、鑑別部2は、1枚の紙幣について処理を開始すると、当該紙幣の券種及び真偽の判別処理を行う(S301)。
そして、鑑別部2は、判別結果を確認し(S302)、当該紙幣が偽造された偽券又は判別不能な紙幣(当該紙幣結束整理装置100で処理対象とならない種類の紙幣を含む)であると認識した場合には、その判別結果をもって当該紙幣の処理を終了する。
一方、当該紙幣の判別結果が当該紙幣結束整理装置100で処理対象となる紙幣の真券だった場合、鑑別部2は、さらに当該紙幣について、状態を認識する紙幣状態認識処理を行い(S303)、その処理結果(検査項目ごとの認識レベル)を記憶部52(紙幣処理履歴523)に登録して(S304)処理を終了する。
次に、上述の計数状況表示画面で、認識ボタンB31が押下された場合に移行する画面(紙幣状態認識メイン画面)について図16を用いて説明する。
紙幣状態認識メイン画面は、紙幣状態認識処理の各検査項目(管理番号1〜18の各検査項目)に係る表示、及び変更が可能な操作画面である。
紙幣状態認識メイン画面では、図16に示すように、管理番号1〜18の各検査項目について、それぞれフィールドF401〜F418が割り当てられている。そして、それぞれの検査項目に対応するフィールドでは、当該検査項目の判別レベル(損券レベル及びATM券レベル)を変更する画面(以下、「判別レベル変更画面」と呼ぶ)に移行するボタンと、当該検査項目に係るパラメータを表示(図16の状態では、損券レベル及びATM券レベルを表示)する表示領域が設定されている。例えば、管理番号が「01」の「透かし部分汚損」の検査項目に対応するフィールドF401は、図16に示すように、「01 透かし部分汚損」と表示されたボタンと、「透かし部分汚損」の損券レベル及びATM券レベルとして「100/200」が表示された表示領域により構成されている。この場合、「透かし部分汚損」の損券レベルは100、ATM券レベルは200であることを示している。
以上のように、紙幣結束整理装置100では、制御部50及び操作表示部13が出力する紙幣状態認識メイン画面(図16参照)により、検査項目ごとの判別レベルと認識履歴における認識レベルとの比較結果をオペレータに出力する比較結果出力手段が構成されている。
そして、図16に示す紙幣状態認識メイン画面で、いずれかのフィールドのボタンが押下された場合、制御部50は操作表示部13の画面を、当該検査項目の判別レベルを調整するための判別レベル変更画面に遷移させる。図17は、判別レベル変更画面の例について示している。図17では、例として、管理番号が「01」の「透かし部分汚損」の認識レベルを変更する判別レベル変更画面となっている。
図17の判別レベル変更画面では、判別レベルの変更に係る検査項目を示すフィールドF51(図17では、「01 透かし部分汚損」と表示)と、変更前の当該検査項目の各判別レベル表示(図17では棒グラフ形式で表示)したフィールドF52と、変更後の当該検査項目の各判別レベルを表示(図17では、棒グラフに数値を付記した形式で表示)したF53とが配置されている。また、図17の判別レベル変更画面では、損券レベルを増減するボタンが配置されたフィールドF54と、ATM券レベルを増減するボタンが配置されたフィールドF55が配置されている。例えば、損券レベルに係るフィールドF54には、増減する数値が表示された4つのボタン(「−10」、「−1」、「+1」、「+10」と表示されたボタン)が配置されており、判別レベル変更画面では、これらのボタンの押下に応じて、フィールドF53に表示される棒グラフ及び数値が変更(増減)されるように構成されている。さらに、図17の判別レベル変更画面では、変更後の判別レベルを、紙幣状態認識メイン画面に反映して前の画面(紙幣状態認識メイン画面)に戻るためのボタンB51(「確認」と表示されたボタン)と、変更後の判別レベルを反映せずに前の画面に戻るためのボタンB52(「取消」と表示されたボタン)とが配置されている。
また、紙幣状態認識メイン画面では、判別レベル変更画面により判別レベルが変更された場合、図20に示すように、変更に係る検査項目のボタンの表示形式が変化(例えば、赤色等の目立つ色に表示形式が変化)するものとする。例えば、図20では、「01 透かし部分汚損」に係るフィールドF401のボタンの表示形式が変化した状態(図20では、ボタンにハッチを付して図示)について示している。
以上のように、紙幣結束整理装置100では、制御部50及び操作表示部13が出力する判別レベル変更画面(図17参照)により、オペレータから検査項目ごとの判別レベルの変更を受付ける閾値変更手段が構成されている。
そして、紙幣状態認識メイン画面では、現在表示中の各検査項目の判別レベルを判別レベル設定情報522に反映させて、前の画面(計数状況表示画面)に戻る確認ボタンB41と、現在表示中の各検査項目の判別レベルを判別レベル設定情報522に反映させずに前の画面に戻る取消ボタンB42とが配置されている。
さらに、紙幣状態認識メイン画面には、当該画面の表示内容を変更するためのボタンB43〜B46が配置されている。「1枚判別履歴」と表示されたボタンB43は、紙幣状態認識メイン画面の各フィールドの表示領域を直近の1枚の認識履歴に基づく内容の表示に切り替えるためのボタンである。「500枚判別履歴」と表示されたボタンB44は、紙幣状態認識メイン画面の各フィールドの表示領域を直近の500枚の認識履歴に基づく内容の表示に切り替えるためのボタンである。「判別結果」と表示されたボタンB45は、紙幣状態認識メイン画面の各フィールドの表示領域を直近の1枚の認識履歴に基づく認識レベルに切替えるためのボタンである。「判別履歴統計」と表示されたボタンB46は、紙幣処理履歴523に基づいて、過去の紙幣状態認識処理に係る統計情報を表示するためのボタンである。
図16に示す紙幣状態認識メイン画面では、「1枚判別履歴」と表示されたボタンB43が押下されると、図18に示すような1枚判別履歴を表示した状態となる。
紙幣状態認識メイン画面では、1枚判別履歴を表示した状態となると、紙幣処理履歴523に記憶されている任意の紙幣の認識履歴(ここでは、直近に判別処理した1枚の紙幣の認識履歴であるものとする)の認識レベルに基づき、各検査項目の各判別レベルの表示形式が変化(例えば、赤字等の目立つ色に表示形式が変化)する。例えば、この実施形態では、紙幣状態認識メイン画面で、1枚判別履歴を表示した状態となると、各検査項目の判別レベルと当該紙幣の認識レベルとが比較され、当該紙幣の認識レベルと各判別レベルの数値との比較結果に基づいて表示形式が変更(図18では、図示の都合上、ハッチを付して図示)される。例えば、図18では、フィールドF401(透かし部分汚損)の表示領域の「100」及び「200」の両方について表示形式が変化している。例えば、当該紙幣の透かし部分汚損に係る認識レベルが「50」だった場合、損券レベル(100)及びATM券レベル(200)の両方を下回るため、図18のような表示となる。一方、当該紙幣に係る認識レベルが損券レベルより高く、ATM券レベルより低い場合は、図18のフィールドF403(03 外周部分汚損)のように、ATM券レベルの数字のみについて表示形式が変化する。紙幣状態認識メイン画面で、1枚判別履歴を表示した状態でも表示形式が変化しない検査項目については、当該紙幣の認識レベルがATM券レベル以上だったことを示している。なお、紙幣状態認識メイン画面では、1枚判別履歴を表示した状態で、再度ボタンB43が押下されると、元の表示形式(図16の状態)に戻る。
図16に示す紙幣状態認識メイン画面では、ボタンB44が押下されると、図19に示すような500枚判別履歴を表示した状態となる。
紙幣状態認識メイン画面で500枚判別履歴を表示した状態の表示形式は、1枚判別履歴と同様であるが、比較対象が複数の紙幣に係る認識レベル(ここでは、直近に処理された500枚の紙幣に係る認識レベルであるものとする)の平均値となっている点が異なっている。例えば、過去500枚の紙幣について「04 その他部分汚損」に係る認識レベルの平均値が「50」だった場合、損券レベル(100)及びATM券レベル(200)の両方を下回るため、図19のような表示となる。図19では、フィールドF404の表示領域の「100」及び「200」の両方について表示形式が変化している。なお、紙幣状態認識メイン画面では、500枚判別履歴を表示した状態で、再度ボタンB44が押下されると、元の表示形式(図16の状態)に戻る。なお、過去500枚の平均値ではなく最低値や最高値で表示させてもよい。
以上のように、紙幣結束整理装置100では、制御部50及び操作表示部13が出力する紙幣状態認識メイン画面(図18、図19参照)により、任意の数の認識履歴(各検査項目の認識レベル)に基づく判別レベルとの比較結果をオペレータに出力する比較履歴出力手段が構成されている。
図16に示す紙幣状態認識メイン画面では、ボタンB45が押下されると、図21に示すような判別結果を表示した状態となる。
紙幣状態認識メイン画面では、判別結果を表示した状態となると、図21に示すように、紙幣処理履歴523に記憶されている任意の紙幣の認識履歴(ここでは、直近に判別処理した1枚の紙幣の認識履歴であるものとする)に係る各検査項目の認識レベルが、各検査項目に対応するフィールドの表示領域に表示される。例えば、図21では、「01 透かし部分汚損」に係るフィールドF401の表示領域に50が表示されているため、当該紙幣の「01 透かし部分汚損」の認識レベルは50であったことを示している。なお、紙幣状態認識メイン画面では、判別結果を表示した状態で、再度ボタンB45が押下されると、元の表示形式(図16の状態)に戻る。
以上のように、紙幣結束整理装置100では、制御部50及び操作表示部13が出力する紙幣状態認識メイン画面(図21参照)により、紙幣の認識履歴(各検査項目の認識レベル)をオペレータに出力する履歴出力手段が構成されている。
図16に示す紙幣状態認識メイン画面では、ボタンB46が押下されると、図22に示すような判別履歴統計を表示した状態となる。
紙幣状態認識メイン画面では、判別履歴統計を表示した状態となると、複数の認識履歴(ここでは、直近の1000枚分の認識履歴であるものとする)に係る各検査項目の認識レベルに、現在表示している各検査項目の判別レベルを適用した場合の判別結果の統計情報(損券の枚数及びATM券の枚数等)が、各フィールドの表示領域に表示される。具体的には、紙幣状態認識メイン画面では、判別履歴統計を表示した状態となると、図22に示すように、判別結果として、各検査項目のフィールドに損券の枚数及びATM券の枚数を表示される。例えば、図22では、「透かし部分汚損」の検査項目に対応するフィールドF401の表示領域に、「100枚/200枚」と表示されている。これは、過去1000枚分の「透かし部分汚損」の認識レベルのそれぞれに、現在紙幣状態認識メイン画面で保持している判別レベル(損券レベル、流通券レベル)を適用した場合の損券の枚数(100枚)と流通券の枚数(200枚)を示している。また、紙幣状態認識メイン画面では、判別履歴統計を表示した状態となると、フィールドF50に、過去1000枚分の認識履歴に、現在紙幣状態認識メイン画面で保持している各検査項目の判別レベルを適用した場合の判別結果(全ての検査項目の判別レベルを考慮した最終的な判別結果)に基づく計情報が表示される。図22では、フィールドF50の表に、損券、流通券、ATM券及び合計の枚数が表示されている。また、図22では、フィールドF50の表に、損券、流通券、及びATM券の比率(合計枚数に対する比率)を表示(%で表示)している。図22のフィールドF50の表では、損券100枚(10%)、流通券(200枚)、ATM券700枚(70%)、合計1000枚という結果となっている。
そして、図22に示す紙幣状態認識メイン画面では、「透かし部分汚損」の検査項目を理由とする損券及び流通券が最も多いため、「透かし部分汚損」の検査項目について判別レベルを調整すれば、全体の判別結果も変化することが分かる。
そして、紙幣状態認識メイン画面では、判別履歴統計を表示した状態で、判別レベルが変更(判別レベル変更画面で変更)されると、変更後の判別レベル(判別レベル設定情報522に反映される前の判別レベル)に基づいて、各フィールドの表示領域の表示内容、及びフィールドF50の表示内容が更新される。例えば、紙幣状態認識メイン画面が図22に示す状態で、フィールドF401のボタンが押下され、「透かし部分汚損」の損券レベル及びATM券レベルを下げる変更が行われた場合、図23のような状態となる。図23では、「透かし部分汚損」の検査項目について判別レベルが変更されたため、F401のボタンの表示形式が変わっている(図23ではハッチを付した状態となっている)。また、図23では、「透かし部分汚損」の検査項目の判別レベル変更に伴って、フィールドF401の表示領域の内容、及び、フィールドF50の統計情報の内容が更新されている。図23では、フィールドF401の表示領域の内容が、「100枚/200枚」から「50枚/250枚」に更新されている。さらに、図23では、フィールドF50の表のうち、損券の枚数が100枚(10%)から50枚(5%)に更新されている。さらに、図23では、フィールドF50の表のうち、流通券の枚数が200枚(20%)から250枚(25%)に更新されている。さらにまた、図23では、フィールドF50の表で、更新のあった損券及び流通券の表示部分の表示形式が変わっている(図23ではハッチを付した状態となっている)。フィールドF50の表で更新のあった部分の表示形式の変更方式については限定されないものであるが、赤色の文字に変更する等目立つ形式であることが望ましい。なお、紙幣状態認識メイン画面では、判別履歴統計を表示した状態で、再度ボタンB46が押下されると、元の表示形式(図16の状態)に戻る。
以上のように、紙幣結束整理装置100では、制御部50及び操作表示部13が出力する紙幣状態認識メイン画面(図22、図23参照)により、任意の紙幣の認識履歴(各検査項目の認識レベル)に基づいて、現在保持している判別レベル(判別レベル設定情報522に記憶されている判別レベル、又は、判別レベル設定情報522に反映される前の変更後の判別レベル)に基づく統計情報をオペレータに出力する統計情報出力手段が構成されている。
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
この実施形態の紙幣結束整理装置100では、紙幣状態認識メイン画面で(図16、図18参照)、紙幣処理履歴523に基づき、過去の各紙幣の認識レベルに基づく判別処理結果(検査項目ごとの分類結果)を表示している。これにより、紙幣結束整理装置100では、処理された紙幣がどの検査項目で「損券」もしくは「ATM券ではない」と判別(分類)されたかをオペレータが容易に把握できる。さらに、紙幣結束整理装置100では、検査項目ごとの分類結果を表示した紙幣状態認識メイン画面から、直接各検査項目の判別レベルを変更する判別レベル変更画面(図17参照)に移行することができるので、オペレータに容易に各検査項目の調整を行う環境を提供することができる。
また、紙幣結束整理装置100では、紙幣状態認識メイン画面で、紙幣の認識履歴の表示(図21参照)や、統計情報の表示(図22、図23参照)を行うことで、オペレータにさまざまな観点から認識履歴の分析結果を出力するため、オペレータによる判別レベルの調整を補助することができる。
(B)第2の実施形態
以下、本発明による紙葉類処理装置を、紙幣結束整理装置に適用した第2の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成及び動作
第2の実施形態の紙幣結束整理装置100Aの構成は、第1の実施形態と同様に上述の図1〜図9も用いて示すことができる。なお、上述の図1、図2、図4において括弧内の符号は、第2の実施形態でのみ用いられる符号である。以下では、第2の実施形態について第1の実施形態との差異を説明する。
紙幣結束整理装置100Aは、ハードウェア的には、第1の実施形態と同様であるが、機能的な構成(ソフトウェア的な構成)の一部が第1の実施形態と異なっている。具体的には、紙幣結束整理装置100Aでは、鑑別部2及び制御部50が、鑑別部2A及び制御部50Aに置き換わっている点で第1の実施形態とことなっている。また、制御部50Aでは、紙幣処理履歴523Aの構成が第1の実施形態と異なっている。
第1の実施形態の紙幣処理履歴523については、紙幣状態認識処理の認識履歴として、少なくとも、紙幣ごとの、各検査項目の認識レベルを含む処理履歴の情報を記憶するものとして説明したが、第2の実施形態の紙幣処理履歴523Aでは、紙幣毎の情報として、各紙幣の表面に記載された識別情報(以下、「記番号」と呼ぶ)を対応付けて記憶する点で第1の実施形態異なっている。すなわち、紙幣処理履歴523Aでは、過去に処理した紙幣の記番号と当該紙幣に係る各検査項目の認識レベルが対応づけて管理されている。
また、第2の実施形態の鑑別部2Aは、鑑別する紙幣の記番号(識別情報)も認識可能な識別情報認識手段としても機能する必要がある。鑑別部2Aが、紙幣の記番号を認識する具体的方式については限定されないものであるが、例えば、種々の紙幣処理装置と同様の構成(例えば、OCR(Optical Character Recognition)等画像解析を用いた「識別手段」)を適用することができるので詳しい説明は省略する。
具体的には、例えば、紙幣処理履歴523Aの構成は図24のようなテーブルを用いることができる。なお、紙幣処理履歴523Aでは、紙幣毎に記番号及び認識レベルが管理されていれば、内部の具体的なデータ構造については、限定されないものである。
図24に示すテーブルでは、紙幣ごとに管理番号、記番号及び認識レベル(各検査項目の認識レベル)の情報が登録されている。なお、紙幣処理履歴523Aにおいて、各紙幣のその他の情報(例えば、金種、処理日時、集積先の情報等)も合わせて登録するようにしてもよい。
なお、図24に示す紙幣処理履歴523Aのテーブルでは、管理番号は、各紙幣を処理した順序を昇順で表しているものとする。すなわち、図24に示す紙幣処理履歴523Aのテーブルでは、管理番号の数値が大きいほど、直近に処理された紙幣であることを示している。図24では、管理番号1〜300の計300枚分の紙幣に係る処理履歴が記録された状態について示している。
そして、制御部50Aでは、紙幣状態認識メイン画面(上述の図16)で、「1枚判別履歴」と表示されたボタン(ボタンB43)が押下され、1枚判別履歴が表示されたときの状態の操作画面の構成が第1の実施形態と異なっている。
なお、図24に示す紙幣処理履歴523Aのテーブルでは、管理番号は、各紙幣を処理した順序を昇順で表しているものとする。すなわち、図24に示す紙幣処理履歴523Aのテーブルでは、管理番号の数字が大きいほど、直近に処理された紙幣であることを示している。
そして、制御部50Aでは、紙幣状態認識メイン画面(上述の図16)で、「1枚判別履歴」と表示されたボタン(ボタンB43)が押下され、1枚判別履歴が表示されたときの操作画面(以下、「1枚判別履歴表示画面」とも呼ぶ)の構成が第1の実施形態と異なっている。
第2の実施形態の紙幣結束整理装置100Aで表示される紙幣状態認識メイン画面(1枚判別履歴が表示された状態)は、例えば、図25に示すような構成となっている。図25に示す紙幣状態認識メイン画面(1枚判別履歴が表示された状態)では、第1の実施形態の画面(上述の図18)と同一又は対応する部分(フィールド及びボタン)に同一又は対応する符号を付している。なお、以下では、紙幣状態認識メイン画面において、1枚判別履歴が表示された状態を、「1枚判別履歴表示画面」とも呼ぶものとする。
そして、第2の実施形態の1枚判別履歴表示画面では、現在認識レベル等の情報を表示中の紙幣(以下、「表示中紙幣」とも呼ぶ)に係る記番号を表示するためのフィールドF500、表示中紙幣を1つ前に処理した紙幣(表示中紙幣よりも管理番号が1少ない紙幣)に切り替えるためのボタンB51、表示中紙幣を1つ後(表示中紙幣の管理番号に処理した紙幣(表示中紙幣よりも管理番号が1多い紙幣)に切り替えるためのボタンB52、及び記番号を指定して1枚判別履歴表示画面の表示を切替えるためのボタンB53が配置されている。
次に、図25に示す1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面で1枚判別履歴が表示された状態)の詳細構成及び動作について説明する。なお、ここでは、紙幣処理履歴523Aの内容は、図24に示す内容となっているものとする。
以下、第2の実施形態の制御部50Aが表示する1枚判別履歴表示画面の構成及び動作の詳細について図25〜図27を用いて説明する。
第2の実施形態の紙幣状態認識メイン画面(上述の図16の状態)で、「1枚判別履歴」と表示されたボタン(ボタンB43)が押下されると、制御部50Aは、表示する操作画面を、紙幣処理履歴523Aに記憶されている情報のうち、最後に処理した紙幣の情報を表示する1枚判別履歴表示画面に遷移させる。ここでは紙幣処理履歴523Aの内容は、上述の図24のようになっているため、制御部50Aは、当初、最後の管理番号300の紙幣の記番号(AB00000300)及び各検査項目の認識レベルに基づく1枚判別履歴表示画面を表示する(図25参照)。
そして、1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)が図25に示す状態(表示中紙幣が管理番号300の紙幣の状態)で、ボタンB51(「前」と表示されたボタン)が押下されると、制御部50Aは表示中紙幣を1つ前に処理した紙幣(管理番号299の紙幣)として、1枚判別履歴表示画面の各フィールドの情報を更新する。このとき、1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)の内容は、図26のように遷移する。図26に示す1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)では、管理番号299の紙幣の記番号(AB00000299)及び当該紙幣の各検査項目の認識レベルに基づく内容が表示されている。
また、図26に示す1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)において、ボタンB52(「次」と表示されたボタン)が押下されると、制御部50Aは表示中紙幣を1つ後に処理した紙幣(管理番号300の紙幣)として、1枚判別履歴表示画面の各フィールドの情報を更新する。このとき、1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)の内容は、図25の内容に戻ることになる。
また、第2の実施形態の1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)には、上述の通り、記番号を指定して1枚判別履歴表示画面の表示を切替えるためのボタンB53(「記番号指定」と表示されたボタン)が配置されている。このボタンB53が押下されると、制御部50Aは、1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)上に、ユーザから記番号入力を受付けるためのポップアップ画面を表示する。記番号入力を受付けるためのポップアップ画面としては、例えば、図27のような画面を適用することができる。図27に示すポップアップ画面では、記番号入力を受付けるためのフィールドF600と、入力完了を確認するための確認ボタンB61とが配置されている。図27に示すポップアップ画面において、利用者からフィールドF600に記番号が入力された後、確認ボタンB61が押下されると、制御部50Aは入力された記番号を保持して、当該記番号の紙幣を紙幣処理履歴523Aから検索する。そして、制御部50Aは、1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)の内容を、検出した記番号の紙幣を表示中紙幣とした内容に更新する。例えば、図27に示すポップアップ画面では、フィールドF600に「AB00000229」という記番号が入力されているため、制御部50Aは、紙幣処理履歴523Aから、この記番号の紙幣として管理番号299の紙幣を検出することになる。そして、制御部50Aは、1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)の内容を、管理番号299の紙幣(記番号が指定されたAB00000229の紙幣)を表示中紙幣とした内容に更新する。このときの1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)の内容は、図26と同じ内容となる。
なお、制御部50Aは、ポップアップ画面で入力された記番号の紙幣が紙幣処理履歴523Aから検出できない場合には、エラーメッセージを出力(例えば、「入力された記番号の紙幣は検出できませんでした」というメッセージ)して前画面(直前に表示していた1枚判別履歴表示画面)に戻るようにしてもよい。
なお、紙幣結束整理装置100A(制御部50A)における1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)では、表示中紙幣の記番号が表示されればその他の構成については上述の例に限定されないものである。例えば、上述の図25、図26において、記番号の指定を受付けるためのボタンB53に係る機能や、表示中紙幣を処理順序に従って切替えるためのボタンB51、B52に係る機能を削除したり、他の表示中紙幣の切替え機能に対応したボタンを追加配置するようにしてもよい。
(B−2)第2の実施形態の効果
第2の実施形態の紙幣結束整理装置100Aでは、紙幣処理履歴523Aにおいて、紙幣の記番号と1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)において、表示中紙幣の記番号も表示している。これにより、ユーザは、1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)の表示中紙幣を用意に特定することができる。例えば、ユーザがどの程度の紙幣の痛みで、どのような検査結果となるのかを知りたい場合に、第2の実施形態のように枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)において、表示中紙幣の記番号も表示することで、ユーザは容易に表示中紙幣を探すことができる。
また、紙幣結束整理装置100Aでは、1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)において、表示中紙幣を処理順序に従って逐次切替える処理(例えば、ボタンB51、B52に係る処理)に対応している。これにより、紙幣結束整理装置100Aのユーザは、処理された紙幣と当該紙幣の検査結果との対応関係を容易に把握することができる。
また、紙幣結束整理装置100Aでは、1枚判別履歴表示画面(紙幣状態認識メイン画面)において、記番号を指定(例えば、図27のポップアップ画面等により指定)して表示中紙幣を切替えする処理に対応している。これにより、ユーザは、紙幣結束整理装置100Aで処理された任意の紙幣(例えば、処理順序が不明の紙幣)の検査結果について容易に把握することができる。
(C)他の実施形態
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(C−1)上記の各実施形態では紙幣結束整理装置に本発明を適用したものを示したが、本発明の適用装置は、紙幣結束整理装置に限定されない。要は、投入紙幣の鑑別を行い、鑑別の結果によっては、適宜、本来の搬送路から分離して排出口に排出させる装置であれば、本発明を適用することができる。このような条件を満たすならば、自動取引装置(ATM)等の現金処理装置にも、本発明の技術思想を適用することができる。
また、上記の実施形態では、紙幣を扱う紙幣結束整理装置に本発明を適用したものを示したが、本発明が適用し得る紙葉類は、紙幣に限らず、小切手、商品券などの他の紙葉類であっても良い。
(C−2)上記の実施形態の紙幣結束整理装置100が表示する紙幣状態認識メイン画面(上述の図16参照)では、当該画面の表示内容を変更するためのボタンB43〜B46が配置されているが、これらのボタンに係る機能(図18〜図23の処理に係る機能)の一部又は全部について省略した構成としてもよい。
100…紙幣結束整理装置、1…投入部、2…鑑別部、3…搬送路、4…表裏反転部、50…制御部、51…I/Oインタフェース回路、51a〜51e…カウンタ、52…記憶部、521…一次集積部設定情報、522…判別レベル設定情報、523…紙幣処理履歴、521…設定情報、6…集積機構、61、61a〜61e…一時集積部、7…操作部、8…リジェクトポケット、9…移送機構、10…紙幣結束機構、11…放出口、13…操作表示部。

Claims (11)

  1. 各紙葉類について、検査項目ごとに評価を行い、各紙葉類について検査項目ごとの評価値を算出する評価値算出手段と、
    上記評価値算出手段が評価値を算出する検査項目ごとに、紙葉類を分類するための閾値を記憶する閾値記憶手段と、
    上記評価値算出手段が算出した検査項目ごとの評価値と、上記閾値記憶手段に記憶された検査項目ごとの閾値とを比較し、検査項目ごとの比較結果に基づいて、紙葉類の状態に係る分類を行う分類手段と、
    上記分類手段による検査項目ごとの比較結果をオペレータに出力するものであって、各検査項目について、少なくとも2つの閾値を表示し、評価値と各閾値との比較結果に基づいて、少なくとも1つの閾値の表示形式を変更する比較結果出力手段と、
    上記閾値記憶手段に記憶された各閾値の変更を受付けることができる操作画面をオペレータに提供する閾値変更手段と、
    上記分類手段により分類処理が行われた紙葉類に、その分類結果に応じた処理を行う紙葉類処理手段と
    を有することを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 上記紙葉類処理手段及び上記評価値算出手段による過去の紙葉類の処理履歴を記憶する処理履歴記憶手段と
    上記処理履歴記憶手段に記憶された任意の数の紙葉類の処理履歴に基づく比較結果を出力する比較履歴出力手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項に記載の紙葉類処理装置。
  3. 上記処理履歴記憶手段に記憶された処理履歴に基づいて、任意の紙葉類の検査項目ごとの評価値を出力する履歴出力手段をさらに有することを特徴とする請求項に記載の紙葉類処理装置。
  4. 上記処理履歴記憶手段に記憶された処理履歴に基づいて、過去に上記評価値算出手段で評価された紙葉類の状態を、上記閾値記憶手段に記憶された閾値に基づいて分類処理し、その分類処理結果に係る統計情報をオペレータに出力する統計情報出力手段をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の紙葉類処理装置。
  5. 上記統計情報出力手段は、統計処理情報として、少なくとも、全ての検査項目の比較結果に基づく分類処理結果の統計情報を出力することを特徴とする請求項に記載の紙葉類処理装置。
  6. 上記統計情報出力手段は、統計処理情報として、検査項目ごとの比較結果の統計情報を、さらに出力することを特徴とする請求項に記載の紙葉類処理装置。
  7. 上記統計情報出力手段は、上記閾値変更手段で変更を受付け、上記閾値記憶手段に反映される前の閾値に基づいた統計情報をオペレータに出力することを特徴とする請求項又はに記載の紙葉類処理装置。
  8. 上記評価値算出手段で処理される紙葉類に記載された識別情報を認識する識別情報認識手段をさらに備え、
    上記処理履歴記憶手段に記憶された処理履歴に基づいて、任意の紙葉類の検査項目ごとの評価値を当該紙葉類の識別情報と対応付けて出力する履歴出力手段をさらに有することを特徴とする請求項に記載の紙葉類処理装置。
  9. 上記履歴出力手段は、ユーザの操作に応じた紙葉類に係る検査項目ごとの評価値を当該紙葉類の識別情報と対応付けて出力することを特徴とする請求項に記載の紙葉類処理装置。
  10. 上記履歴出力手段は、ユーザから識別番号の入力を受付け、入力された識別番号の紙葉類に係る検査項目ごとの評価値を当該紙葉類の識別情報と対応付けて出力することを特徴とする請求項に記載の紙葉類処理装置。
  11. 紙葉類処理装置が行う紙葉類処理方法において、
    集積手段、評価値算出手段、閾値記憶手段、分類手段、比較結果出力手段、閾値変更手段、及び紙葉類処理手段を有し、
    上記評価値算出手段は、各紙葉類について、検査項目ごとに評価を行い、各紙葉類について検査項目ごとの評価値を算出し、
    上記閾値記憶手段は、上記評価値算出手段が評価値を算出する検査項目ごとに、紙葉類を分類するための閾値を記憶し、
    上記分類手段は、上記評価値算出手段が算出した検査項目ごとの評価値と、上記閾値記憶手段に記憶された検査項目ごとの閾値とを比較し、検査項目ごとの比較結果に基づいて、紙葉類の状態に係る分類を行い、
    上記比較結果出力手段は、上記分類手段による検査項目ごとの比較結果をオペレータに出力するものであって、各検査項目について、少なくとも2つの閾値を表示し、評価値と各閾値との比較結果に基づいて、少なくとも1つの閾値の表示形式を変更し、
    上記閾値変更手段は、上記閾値記憶手段に記憶された各閾値の変更を受付けることができる操作画面をオペレータに提供し、
    上記紙葉類処理手段は、上記分類手段により分類処理が行われた紙葉類に、その分類結果に応じた処理を行う
    ことを特徴とする紙葉類処理方法。
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