JP5076765B2 - 紙幣整理装置 - Google Patents

紙幣整理装置

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本発明は、紙幣整理装置に関するものである。
従来、銀行、信用金庫、郵便局、消費者金融会社等の金融機関の支店等には、精査時等に回収した紙幣の真偽を鑑別し、前記紙幣の金種を鑑別し、前記紙幣を一定の枚数集積して、結束機構によって結束する紙幣整理装置が配設されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。そして、前記紙幣整理装置は、紙幣の裏表及び天地を揃(そろ)えて結束することができるようになっている。
特開2002−197509号公報 特開2002−137862号公報 特許第2845619号公報
しかしながら、前記従来の紙幣整理装置においては、結束機構に対して紙幣を集積する方向を変更することができなかった。一般に、紙幣の表には人物像が印刷されているところ、このような人物の多くは紙幣の発行国において畏敬されているので、結束用テープが人物像にかかるように紙幣を結束することを忌避する傾向が強い。しかし、前記紙幣整理装置においては、紙幣の表裏及び天地を揃えることはできても、紙幣を集積する方向を変更したり選択したりすることができないので、結束用テープが人物像にかかるように紙幣が結束されることが避けられない。
本発明は、前記従来の紙幣整理装置の問題点を解決して、集積された紙幣の最上位に位置する紙幣の向きを任意に選択することができるようにして、結束用のテープが最上位の紙幣の所定の部位にのみかかるように結束することができる紙幣整理装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の紙幣整理装置においては、紙幣を集積する集積部と、集積された紙幣を結束する単一の結束部とを有し、投入された紙幣を1枚ずつ分離搬送して、紙幣の真偽、金種、正損及び表裏の方向の鑑別を行うとともに計数し、真券と鑑別された紙幣を前記集積部に所定枚数集積するとともに最上位の紙幣を任意に選択された向きにして集積し、集積された紙幣を前記結束部に送り、テープで結束して放出する紙幣整理装置であって、前記集積部は複数であり、1つの集積部に集積済みの紙幣の枚数が前記所定枚数より1枚少ない場合、次の紙幣が前記選択された向きであるか否かを判断し、前記選択された向きであるときには、前記次の紙幣を当該集積部に集積済みの紙幣の上に集積し、前記選択された向きでないときには前記次の紙幣を他の集積部に集積する
本発明の更に他の紙幣整理装置においては、さらに、前記集積部は4つ以上であり、2つの集積部には正券を集積し、他の2つの集積部には損券を集積することによって、正券及び損券を分別して集積する。
本発明の更に他の紙幣整理装置においては、さらに、前記集積部は4つ以上であり、2つの集積部には1つの金種の紙幣を集積し、他の2つの集積部には他の金種の紙幣を集積することによって、紙幣を金種に応じて分別して集積する。
本発明によれば、紙幣整理装置においては、集積された紙幣の最上位に位置する紙幣の向きを任意に選択することができるようになっている。これにより、結束用のテープが最上位の紙幣の所定の部位にのみかかるように結束することができるので、例えば、紙幣の人物像に結束用のテープがかかることを確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態における紙幣整理装置の内部構造を示す概略側面図、図2は本発明の実施の形態における紙幣整理装置の上部の拡大図、図3は本発明の実施の形態における紙幣整理装置の外観を示す斜視図、図4は本発明の実施の形態における紙幣整理装置の一部分拡大平面図である。
図において、100は本実施の形態における紙幣整理装置であって、例えば、銀行、信用金庫、郵便局、消費者金融会社等の金融機関の支店、本店等の営業店に配設され、精査時等に回収した紙幣の真偽を鑑別し、前記紙幣の金種を鑑別し、前記紙幣を一定の枚数集積して、結束するようになっている。
そして、1は紙幣の投入部であり、紙幣整理装置100正面の上部に設けられている。2は紙幣の真偽、金種、正損、表裏等の鑑別及び計数を行うとともに、搬送異常の検出を行う鑑別部であり、紙幣整理装置100内に設けられている。3は紙幣の搬送路であり、該搬送路3については後で説明する。4は紙幣の表裏反転を行う表裏反転部であり、紙幣整理装置100内の鑑別部2の後段に位置するように設けられている。
5は結束対象外の金種の紙幣を集積するオープンポケットであり、紙幣整理装置100の上面に設けられている。また、前記オープンポケット5に集積された紙幣は、オペレータが直接アクセスすることができる。6は集積機構であり、該集積機構6には縦一列に4つの集積部としての一時集積部6a〜6dが並べて配設されている。そして、一時集積部6a〜6dの各々に、あらかじめ定められた枚数、例えば、100枚の紙幣を集積することができるようになっている。なお、前記一時集積部6a〜6dの数は、4つに限定するものでなく、3つ以上であれば、いくつであってもよい。
7は前記投入部1の一側に設けられた操作部であり、該操作部7には紙幣の計数を指示する計数開始ボタン7a、紙幣整理装置100の障害復旧時に紙幣整理装置100を再稼働させるためのリセットボタン7b、並びに、係数及び結束処理の完了を指示する完了ボタン7cが配設されている。
8は、鑑別部2で金種不明と鑑別されたり、又は、搬送異常が検知されたりしたリジェクト紙幣を集積するリジェクトポケットである。該リジェクトポケット8は、前記投入部1の上方に設けられ、前記リジェクトポケット8に集積された紙幣にオペレータが直接アクセスすることができるものとなっている。9は移送機構であり、10は結束部としての紙幣結束機構であり、両者とも紙幣整理装置100内に設けられている。この両者については後で説明する。
そして、11は紙幣束の放出口であり、12は紙幣整理装置100正面に設けられた扉である。該扉12を開けることでオペレータは集積機構6にアクセスすることができる。13は、紙幣整理装置100上面においてオープンポケット5の後方に位置するように設けられた操作表示部であり、LCD(Liquid Crystal Display)とその表面に配置したタッチパネルとを有する。オペレータは、前記操作表示部13を操作して、モードの指定や、一時集積部6a〜6dに集積する紙幣の金種、集積順序等の設定を行う。また、前記操作表示部13には、鑑別部2で鑑別された紙幣の金種、正損、計数結果等の表示も行われる。
ここで、搬送路3について説明する。図2に示されるように、紙幣整理装置100内の上部において、前記搬送路3は3a〜3eから成る。搬送路3aは投入部1から鑑別部2を経て分岐点Aに至るように設けられ、搬送路3bは分岐点Aからリジェクトポケット8に至るように設けられている。また、搬送路3cは、分岐点Aから表裏反転部4を経て分岐点Bに至るように設けられている。そして、搬送路3dは、分岐点Bから、図1に示されるように、紙幣整理装置100の下部に延在し、集積機構6の一時集積部6a〜6dに沿うように設けられている。さらに、搬送路3eは、分岐点Bからオープンポケット5に至るように設けられている。なお、分岐点A及びBのそれぞれの近傍には、紙幣の搬送方向を切り替える図示されない切替えブレードが設けられている。該切替えブレードの動作は、後述される制御部50によって制御される。
次に、前記集積機構6について詳細に説明する。
図5は本発明の実施の形態における集積機構の側面図である。
図に示されるように、集積機構6には、4つの一時集積部6a〜6dが上下方向に並べて配置されている。前記一時集積部6a〜6dは同一の構造を有しているので、以下に一時集積部6aを例に取って説明する。
まず、前記搬送路3dによって搬送されてきた紙幣は、一時集積部6aの振分けゲート27により集積板21に向かって取り込まれる。そして、一時集積部6aに進入した紙幣は、叩(たた)き車20によって後部が叩かれ、集積板21の上に集積される。また、以降進入する紙幣も、同様の動作で、既に集積板21上に集積した紙幣の上に集積される。なお、23は短手整位機構であり、24は押さえ板である。
次に、前記構成の一時集積部6aについて詳細に説明する。
図6は本発明の実施の形態における一時集積部の詳細を示す斜視図である。
一時集積部6aに進入した紙幣は、前記叩き車20によって後部が叩かれるだけでなく、一時集積部6aの一側に設けられた長手整位機構22によって長手方向の位置が揃えられ、さらに、一時集積部6aの前端側に設けられた短手整位機構23によって短手方向の位置が揃えられる。
ここで、長手整位機構22は、正逆両方向への回転が可能なモータ22aと、該モータ22aに連結部材22bを介して連結された棒又は板状等の整位部材22cとを備える。そして、進入してくる紙幣を検知する図示されない進入センサの検知信号のタイミングに基づき、モータ22aが駆動して整位部材22cを回動させることによって、紙幣を反対側に設置された基準面25に押し付けることで整位する。
また、前記短手整位機構23は、図示されないトーションスプリング等の付勢手段によって付勢された棒状部材により構成され、集積された紙幣を進入口側に付勢することにより整位する。そして、前記集積板21上に紙幣が集積してゆき、その集積高さが図示されない高さセンサによって基準値を超えたことが検知されると、集積板21は自動的に下降して一時集積部6aの空間を広げる。この動作により、皺(しわ)や折り目などの紙幣の状態に起因して紙幣の集積高さが変化しても、安定して集積を行うことができる。
そして、集積板21の上方には押さえ板24が対向するように設けられている。該押さえ板24は、集積板21上への紙幣の集積中は一時集積部6aの上端に待機しており、順次取り込まれる紙幣の進入の邪魔にならないようになっている。一時集積部6aの集積板21上にあらかじめ定められた枚数の紙幣、例えば、100枚の紙幣が集積されると、振分けゲート27が紙幣を取り込まない姿勢となり、101枚目以降の紙幣は一時集積部6b〜6dのいずれかへ搬送されて集積される。
紙幣の進入が停止した一時集積部6aでは、集積板21を上昇させ、押さえ板24を下降させることによって紙幣を挟持する。この動作により、皺や折り目などの紙幣の状態に起因して変化する紙幣の集積高さを一定にし、移送機構9への受け渡しを容易にする。また、集積板21と押さえ板24とによって挟持された紙幣は、短手整位機構23側から一時集積部6aに進入する移送機構9の後述されるクランプ部30により、引き抜かれる。なお、他の一時集積部6b〜6dも、一時集積部6aと同様の構造を有するので、一時集積部6aと同様に、紙幣を整位、集積及び挟持することが可能である。
次に、前記移送機構9について詳細に説明する。
図7は本発明の実施の形態における移送機構を示す斜視図である。
移送機構9は、クランプ部30、クランプ部移動手段31及び上下動手段32を備えている。前記クランプ部30は、上下方向に開閉するクランプ爪(つめ)35a及び35bを有し、クランプ部移動手段31上に搭載されている。一時集積部6a〜6dから紙幣を引き抜くときは、クランプ部移動手段31がクランプ部30を一時集積部6a〜6dに対して押し出し、クランプ爪35a及び35bが100枚の紙幣をクランプすることができる位置にまで、クランプ部30を移動させるようになっている。
前記クランプ部30及びクランプ部移動手段31は、上下動手段32によって一時集積部6a〜6d間を一体的に上昇及び下降し、紙幣100枚の集積が完了した一時集積部6a〜6bのいずれか1つの前で停止するように制御される。そのため、上下動手段32のフレームには、一時集積部6a〜6dのそれぞれの位置に対応してポジションセンサ33a〜33dが配設されている。そして、例えば、一時集積部6aに集積された紙幣を抜き取るときは、ポジションセンサ33aの位置まで、上下動手段32によってクランプ部移動手段31が引き上げられる。
また、該引き上げられたクランプ部移動手段31は、クランプ部30が紙幣を一時集積部6aから抜き取る間、ポジションセンサ33aの位置に固定される必要がある。そこで、回転可能なストッパカム34が、ポジションセンサ33aの位置で停止したクランプ部移動手段31に係止し、該クランプ部移動手段31の落下を防止する。
次に、前記移送機構9の一連の動作について説明する。
例えば、一時集積部6aに集積された紙幣を引き抜く場合、まず、上下動手段32は、クランプ部30を、クランプ部移動手段31とともに、ポジションセンサ33aの位置まで上昇させ、ポジションセンサ33aがクランプ部移動手段31を検知した位置で上昇を停止させる。クランプ部30が停止すると同時に、ストッパカム34が回転してクランプ部移動手段31を係止する。これにより、該クランプ部移動手段31が一時集積部6aと対応する位置に固定される。
この状態で、クランプ部移動手段31は、クランプ部30のクランプ爪35a及び35bを上下方向に開いて100枚の紙幣をクランプする準備を行う。続いて、クランプ部移動手段31は、クランプ部30を一時集積部6aの方向に押し出す。押し出されたクランプ部30のクランプ爪35a及び35bは、一時集積部6aの短手整位機構23側に設けられている開口部から挿入されて一時集積部6aに進入し、集積板21と押さえ板24とによって挟持されている紙幣を、上下から挟み付けて把持する。
次に、一時集積部6aでは、集積板21を下降させ、押さえ板24を上昇させることによって紙幣の挟持を解除する。これにより、100枚の紙幣がクランプ部30に渡されたことになるので、クランプ部移動手段31は、クランプ爪35a及び35bで紙幣を把持したクランプ部30を引き戻す。このとき、クランプ爪35a及び35bに把持された紙幣は一時集積部6aの短手整位機構23に当接するが、そのままクランプ部30を引き戻すと、短手整位機構23は、紙幣の押圧力によって付勢手段に抗して整位方向と逆の方向に倒れる。これにより、紙幣は一時集積部6aからスムーズに抜き取られる。
そして、クランプ部30が元の位置まで引き戻されると、ストッパカム34が回転し、クランプ部移動手段31の係止を解除する。続いて、紙幣を把持したクランプ部30とともに、クランプ部移動手段31が上下動手段32によって移動経路の最下端に位置する紙幣結束機構10まで移動する。そして、クランプ部30のクランプ爪35a及び35bに把持された紙幣は、紙幣結束機構10に引き渡される。
次に、該紙幣結束機構10について詳細に説明する。
図8は本発明の実施の形態における紙幣結束機構の側面図である。
紙幣結束機構10は、ローラ、ベルト等から成る搬送手段40と、紙テープ等の結束用のテープ41と、インクリボンを介してテープ41に印字する印字手段42と、テープ41を供給するテープ供給手段43と、テープ41を所定の長さに切断するカッター44と、図示されない結束手段とを備えており、次のように紙幣を結束する。
まず、搬送手段40は、移送機構9のクランプ部30から100枚の紙幣を一括して受け取り、結束位置に搬送する。続いて、テープ供給手段43は、テープ41を結束手段に供給する。その際、印字手段42は、結束する紙幣の金種等をテープ41に印字する。続いて、印字されたテープ41は、カッター44によって所定の長さに切断される。そして、結束手段は、結束位置に搬送された100枚の紙幣に、切断されたテープ41を巻き掛けて結束し、紙幣束を作成する。このようにして作成された紙幣束は、さらに、搬送手段40によって搬送され、放出口11に送られる。
次に、前記紙幣整理装置100の制御系について説明する。
図9は本発明の実施の形態における紙幣の計数に係わる制御系のブロック図である。
図において、50は紙幣整理装置100全体の動作及び処理の制御を行う制御部であり、51a〜51dはカウンタである。該カウンタ51a〜51dの各々は、一時集積部6a〜6dの各々に1対1で対応する。すなわち、一時集積部6aに集積された紙幣の枚数はカウンタ51aによってカウントされ、一時集積部6bに集積された紙幣の枚数はカウンタ5lbによってカウントされ、一時集積部6cに集積された紙幣の枚数はカウンタ51cによってカウントされ、一時集積部6dに集積された紙幣の枚数はカウンタ51dによってカウントされる。また、52は記憶部であり、一時集積部6a〜6dに集積された紙幣の金種や、計数された金種毎の紙幣の枚数等を記憶する。
次に、前記構成の紙幣整理装置100の動作について説明する。
図10は本発明の実施の形態における表裏が揃えられた紙幣を示す図、図11は本発明の実施の形態における紙幣整理装置の人物像上結束禁止モードの動作を示すフローチャートである。なお、図10において、(a)は矢印の方向に搬送されている状態を示し、(b)は結束された状態を示し、(a−1)及び(b−1)は表上(FF)券を示し、(a−2)及び(b−2)は表下(FR)券を示している。
紙幣整理装置100の電源が投入されると、操作表示部13に初期画面が表示され、オペレータは、初期画面において、紙幣整理装置100の動作のモードを指定する。本実施の形態においては、あらかじめ、人物像上結束禁止モードが設定されており、オペレータが操作表示部13に表示される初期画面において、人物像上結束禁止モードを指定した場合の動作について説明する。
この場合、投入口1から投入された紙幣は、鑑別部2に搬送される。該鑑別部2は、紙幣の鑑別を行い、当該紙幣はリジェクト対象であるか否か、及び、結束対象であるか否かを判断する。
すなわち、鑑別部2によって、紙幣の真偽、表裏、正損等の鑑別、計数、及び、搬送異常の有無の検出が行われる。その結果、偽又は金種不明と鑑別された紙幣、及び、重送等の搬送異常が検出された紙幣は、リジェクト対象であるとしてリジェクト紙幣とされ、搬送路3bによってリジェクトポケット8に搬送されて集積される。また、結束対象外の紙幣は、搬送路3c及び3eによってオープンポケット5に搬送されて集積される。
一方、真正な紙幣、搬送異常のない紙幣等のようなリジェクト対象外の紙幣であって、かつ、結束対象の紙幣は、正損の鑑別結果に関わらず、搬送路3cによって表裏反転部4に搬送され、該表裏反転部4によって表裏が揃えられる。この結果、図10(a)に示されるように、2種類の紙幣が搬送路3dによって集積機構6に搬送される。
ここでは、図10(a−1)に示されるように、表面が上を向いて搬送方向前方に下端を向けて搬送される紙幣を表上券(FF券)と称し、図10(a−2)に示されるように、表面が上を向いて搬送方向前方に上端を向けて搬送される紙幣を表下券(FR券)と称することとする。
紙幣結束機構10は、紙幣整理装置100正面から向かって左側に配置されているため、このままの状態で集積した場合、図10(b−2)に示されるように、一番上、すなわち、最上位の紙幣がFR券のときは、結束用のテープ41が人物像のない面にかかるように結束し、図10(b−1)に示されるように、最上位の紙幣がFF券のときは結束用のテープ41が人物像の上にかかるように結束することになる。
そこで、本実施の形態においては、鑑別部2を紙幣が通過した際に、紙幣の向きがどちらになっているか、制御部50で把握していることを利用し、集積機構6に搬送された紙幣が正券の場合、無条件で正券用集積部としての一時集積部6aに集積させる。そして、99枚まで一時集積部6aに集積させる。すなわち、99枚集積済みとなるまで一時集積部6aに集積させる。
99枚集積済みとなった場合、鑑別部2は、次の紙幣、すなわち、100枚目の紙幣がFR券であるか否かを判断する。そして、FR券であれば、そのまま一時集積部6aに集積させる。続いて、集積された100枚の紙幣は、紙幣結束機構10に引き渡されて結束される。この場合、集積された紙幣の最上位に位置する紙幣がFR券なので、図10(b−2)に示されるように、結束用のテープ41が人物像にかかることがない。
また、100枚目の紙幣がFR券でなく、FF券であれば、他の正券用集積部としての一時集積部6bに集積させる。この場合、FR券が集積機構6に搬送されるまで、この動作、すなわち、一時集積部6bに集積させる動作を繰り返す。そして、FR券が集積機構6に搬送されると、当該紙幣を100枚目の紙幣として一時集積部6aに集積させる。続いて、集積された100枚の紙幣は、紙幣結束機構10に引き渡されて結束される。この場合、集積された紙幣の最上位に位置する紙幣がFR券なので、図10(b−2)に示されるように、結束用のテープ41が人物像にかかることがない。
その後に集積機構6に搬送される紙幣は、既に何枚かの紙幣が一時集積部6bに集積されているので、引き続き一時集積部6bに集積される。そして、一時集積部6aに集積させた場合と同様に、99枚までは無条件で一時集積部6bに集積させる。そして、100枚目の紙幣がFR券であれば、そのまま一時集積部6bに集積させ、集積された100枚の紙幣は、紙幣結束機構10に引き渡されて結束される。また、100枚目の紙幣がFF券であれば、元の一時集積部6aが空であるので、該一時集積部6aに集積させる。そして、FR券が集積機構6に搬送されるまで、一時集積部6aに集積させる動作を継続し、FR券が集積機構6に搬送されると、当該紙幣を100枚目の紙幣として一時集積部6bに集積させる。集積された100枚の紙幣は、紙幣結束機構10に引き渡されて結束される。
また、集積機構6に搬送された紙幣が正券でなく損券の場合、一時集積部6c及び6dに集積する。以降の動作は、紙幣が正券の場合に一時集積部6a及び6bに集積した動作と同様であるので、その説明を省略する。
この結果、集積された紙幣の最上位に位置する紙幣は常にFR券となり、紙幣の所定の部位、すなわち、人物像のない部位にのみテープ41がかかるように結束することが可能となる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 鑑別部2は紙幣の鑑別を行う。
ステップS2 紙幣がリジェクト対象であるか否かを判断する。紙幣がリジェクト対象でなければステップS3に進み、紙幣がリジェクト対象であればステップS17に進む。
ステップS3 紙幣が結束対象であるか否かを判断する。紙幣が結束対象であればステップS4に進み、紙幣が結束対象でなければステップS18に進む。
ステップS4 紙幣は集積機構6に搬送される。
ステップS5 紙幣が正券であるか否かを判断する。紙幣が正券であればステップS6に進み、紙幣が正券でなく損券であればステップS12に進む。
ステップS6 紙幣は正券用集積部としての一時集積部6aに集積される。
ステップS7 紙幣が99枚集積済みであるか否かを判断する。紙幣が99枚集積済みであればステップS8に進み、紙幣が99枚集積済みでなければステップS6に戻る。
ステップS8 次の紙幣がFR券であるか否かを判断する。次の紙幣がFR券であればステップS9に進み、次の紙幣がFR券でなければステップS11に進む。
ステップS9 紙幣は正券用集積部としての一時集積部6aにそのまま集積される。
ステップS10 集積された紙幣は、紙幣結束機構10に引き渡されて結束され、処理を終了する。
ステップS11 紙幣は他の正券用集積部としての一時集積部6bに集積され、ステップS8に戻る。
ステップS12 紙幣は損券用集積部としての一時集積部6cに集積される。
ステップS13 紙幣が99枚集積済みであるか否かを判断する。紙幣が99枚集積済みであればステップS14に進み、紙幣が99枚集積済みでなければステップS12に戻る。
ステップS14 次の紙幣がFR券であるか否かを判断する。次の紙幣がFR券であればステップS15に進み、次の紙幣がFR券でなければステップS16に進む。
ステップS15 紙幣は損正券用集積部としての一時集積部6cにそのまま集積される。
ステップS16 紙幣は他の損券用集積部としての一時集積部6dに集積され、ステップS14に戻る。
ステップS17 リジェクト対象の紙幣は、リジェクトポケット8に集積され、処理を終了する。
ステップS18 結束対象でない紙幣は、オープンポケット5に集積され、処理を終了する。
このように、本実施の形態においては、紙幣の正損の鑑別を実施しながら、かつ、結束対象となる100枚の紙幣の最上位の紙幣を結束機構に対し任意の方向に集積することができる。そのため、例えば、顧客の要求によって、結束用のテープ41が紙幣に印刷されている人物像にかかることがないように、紙幣を結束することが可能となる。
なお、本実施の形態において、紙幣の正損の鑑別を同時に実施する例について説明したが、正損の鑑別を実施せずに、単純に紙幣整理だけを実施する場合にも適用することができる。
また、1金種だけの例について説明したが、多金種の場合であっても、集積部が複数あれば実施することができる。
さらに、集積部が1つであり、また、オープンポケットが1つという簡易な構成の機械であっても、99枚までは自由に集積部に紙幣を集積し、100枚目の紙幣が当該紙幣以外の紙幣は、オープンポケットに搬送し、当該紙幣が搬送されてきた場合は、集積部に搬送するようにすれば実現可能である。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の実施の形態における紙幣整理装置の内部構造を示す概略側面図である。 本発明の実施の形態における紙幣整理装置の上部の拡大図である。 本発明の実施の形態における紙幣整理装置の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における紙幣整理装置の一部分拡大平面図である。 本発明の実施の形態における集積機構の側面図である。 本発明の実施の形態における一時集積部の詳細を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における移送機構を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における紙幣結束機構の側面図である。 本発明の実施の形態における紙幣の計数に係わる制御系のブロック図である。 本発明の実施の形態における表裏が揃えられた紙幣を示す図である。 本発明の実施の形態における紙幣整理装置の人物像上結束禁止モードの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
6a、6b、6c、6d 一時集積部
10 紙幣結束機構
41 テープ
100 紙幣整理装置

Claims (3)

  1. (a)紙幣を集積する集積部と、
    (b)集積された紙幣を結束する単一の結束部とを有し、
    (c)投入された紙幣を1枚ずつ分離搬送して、紙幣の真偽、金種、正損及び表裏の方向の鑑別を行うとともに計数し、
    (d)真券と鑑別された紙幣を前記集積部に所定枚数集積するとともに最上位の紙幣を任意に選択された向きにして集積し、
    (e)集積された紙幣を前記結束部に送り、テープで結束して放出する紙幣整理装置であって、
    (f)前記集積部は複数であり、1つの集積部に集積済みの紙幣の枚数が前記所定枚数より1枚少ない場合、次の紙幣が前記選択された向きであるか否かを判断し、前記選択された向きであるときには、前記次の紙幣を当該集積部に集積済みの紙幣の上に集積し、前記選択された向きでないときには前記次の紙幣を他の集積部に集積することを特徴とする紙幣整理装置。
  2. 前記集積部は4つ以上であり、2つの集積部には正券を集積し、他の2つの集積部には損券を集積することによって、正券及び損券を分別して集積する請求項1に記載の紙幣整理装置。
  3. 前記集積部は4つ以上であり、2つの集積部には1つの金種の紙幣を集積し、他の2つの集積部には他の金種の紙幣を集積することによって、紙幣を金種に応じて分別して集積する請求項1に記載の紙幣整理装置。
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