JP6134982B2 - 流動性塗布媒体用アプリケータ - Google Patents

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Description

本発明は、流動性塗布媒体用、特にマニキュア用のアプリケータに関する。このアプリケータは塗布媒体を収容する容器を備え、この容器は前端に、塗布部材用の通路孔を中心に配置して備えた先端部分を備え、かつ後端に、ピストンロッド用の駆動装置を備え、このとき塗布部材はピストンロッドの前端に配置されたものであり、またこのロッドは、塗布部材を先端部分から外に出して塗布媒体排出位置へと移動させ、かつ塗布部材を一時的に排出位置で保持し、さらにバネ部材の助けを受けて塗布部材を先端部分内に格納させるものであり、さらにこのアプリケータは、先端部分をしっかり密封するためのキャップを備えている。
例えば、刊行物である特許文献1によるアプリケータが知られている。この従来技術のアプリケータは塗布部材としてブラシを有している。このアプリケータでは、初期位置のブラシホルダは、圧縮バネによりディスクを介しテーパ状リングに対して押圧されている。ディスクの止め部材によってブラシの前方への移動は前端で制限され得、またアプリケータペンの先端部分の入口孔は容器に対して密封されている。アプリケータペンは外側スリーブを有し、このスリーブ内に縦スロットおよび放射状スロットが配置されている。ブラシホルダと押込み式の駆動部材との間には、ロッドが緩く配置されている。
特許文献2は、流動性塗布媒体用のアプリケータペンを開示している。このアプリケータペンには、ブラシの形のアプリケータ部材が設けられている。流動性塗布媒体は、ポンプ空間から管を通じてアプリケータ部材へと供給される。エンクロージャが、流動性塗布媒体を保管する働きをする。保管空間内部には、流動性塗布媒体を置き換えるための従動ピストン(follower piston)と置換ピストンが配置され、このピストンをトグルレバーによってアプリケータペンの縦軸に対して横に移動させる。縦方向に可動のピストンは、同軸の管を有するロッド上に合わせて形成され、このピストンの全ストロークは、一方においては閉じた吸引バルブの平坦面と接触することで制限され、そして他方においては、はめ輪がトグルレバーの面取り部分と接触することで制限される。ロッド上に縦方向に固定されたはめ輪は、一方においてトグルレバーのエッジと接触し、そうでない方は圧縮バネと接触する。圧縮バネは、固定されたディスクに隣接している。
特許文献3は、駆動部材を用いて保管空間から塗布部材へと1回分の容積で供給される、流動性媒体用のアプリケータペンを記載している。この塗布部材は駆動部材および投与ピストンとともにアプリケータペンの縦方向において可動であり、かつ孔の中で降下させることができる。塗布部材を収容する孔と投与区画の保管空間との間にはシールが配置され、このシールの密封リップ間の縦方向の距離は、第1ピストンの制御エッジと第2ピストンの制御エッジとの間の距離よりも大きい。
特許文献4より、ボトルからブラシを用いて流体を取り出す塗布装置が知られている。この従来技術の塗布装置は、ブラシをボトルから取り出す場合、規定の形でブラシを供給する緩衝区画を備えている。この事例のブラシは、ロッドを用いて駆動部材に接続され、かつ管の内部で縦方向に動かすことができる。ロッド上で誘導される変位部材が第1圧縮バネと第2圧縮バネとの間に固定され、一方の端部で圧縮バネは駆動ノブに支持され、他方の端部では隣接部に支持されている。環状の空間を、片側でハブを用いて、他方ではロッドを用いて、隔離させてもよい。第2圧縮バネの剛性は、第1圧縮バネの剛性よりも小さいことが好ましい。変位部材は、固定された密封ビードの周りで軸方向に振動可能なハブを備えた、薄膜の形で設計することが好ましい。
特許文献5より、流動性化粧品用のアプリケータが知られている。このアプリケータは、バルブを備えた塗布ノズルに対して土台を回転させることで縦方向に調節可能なピストンを前進させる、ピストンロッドを備えている。ピストンは、リングフランジを取り付けて備えている。円筒状フランジがリングフランジの内側に接続し、この円筒状フランジはその内側端に周囲リップを有している。周囲リップは、塗布ノズルの内壁と摺動密封接触している。この従来技術のアプリケータは、流動性化粧品の塗布が後部駆動装置の駆動により達成されるものではないし、塗布部材がバネ部材を用いて格納されるものでもない。
特許文献6においては、マスカラディスペンサの形で設計されたアプリケータが開示されている。この従来技術のマスカラディスペンサは、前端にマスカラブラシが取り付けられたピストンロッドを有している。ピストンロッドは流動性塗布媒体を含有しているエンクロージャ内に配置され、このピストンロッドを摺動部材を介して手動で行ったり来たりエンクロージャ内で調節して、マスカラブラシをエンクロージャから出し入れするよう調節すなわち移動させることができる。エンクロージャの前端には、適切な接続を介して手動または自動で摺動部材により調節することが可能な閉鎖部材が配置され、このように閉鎖位置から開口位置に切り替えることができるし、またその逆も同様である。マスカラディスペンサの内部には、塗布媒体内に含有されている揮発性成分が漏れないよう密封部材が配置される。ピストンロッドは、エンクロージャ内に設けられたスリーブ内で軸方向に可動であるように誘導され、このときフランジがその後端に配置されている。
独国特許出願公開第19847126A1号明細書 独国特許出願公開第19802770A1号明細書 独国実用新案第8807796U1号明細書 独国特許発明第3808576C1号明細書 独国特許独語翻訳第60313285T2号明細書 米国特許第6371129B1号明細書
本発明の目的は、優れた気密特性を提供し、かつ流動性塗布媒体、特にマニキュアを、適切に投与する形で分注するのに適した単純な設計である、最初に上で述べたようなアプリケータを提供することである。
本発明によれば、この目的は、請求項1の特徴によって達せられ、すなわちその中心区域にフランジを備えて設計されたピストンロッドを提供し、かつピストンロッドの周囲に沿ってピストンロッドを密封することが可能な密封部材を提供することによって達せられる。
この手法では、塗布媒体を含有している容器の内部の、フランジと先端部分の内側隣接面との間にバネ部材を位置付けてもよい。容器内に含有されている塗布媒体にバネ部材が接触しないよう、バネ部材を容器外に配置することも可能である。後者の設計構造では、塗布媒体とバネ部材との間の不用意な化学反応が回避されるという利点が提供され、これは長期的な塗布媒体の性質に対してだけでなく、本発明のアプリケータの長期特性に対しても好ましい効果がある。
容器内のピストンロッドを密封する密封部材により、アプリケータの内部気密が確実に得られ、その結果、容器内に位置している流動性塗布媒体の濃度は、アプリケータが長期に亘って使用されなかった場合でも損なわれずに維持される。
ピストンロッド上に提供されたフランジが、駆動装置に面するその背面に推力面を有するように設計された場合、さらにピストンロッドを囲みかつ密封する周囲シールリップを密封部材に設けた場合、特に有利であることが判明した。推力面の特別な設計構造により、シールリップはピストンロッド上に高い圧力を加えることができる。
この事例における推力面の好ましい輪郭は、アプリケータが使用中ではないときに、この推力面によって密封部材のシールリップが、ピストンロッド上に提供されたバネ部材の助けを受けてピストンロッドの周囲を確実に密封することになるような輪郭である。
本発明によれば、密封部材を、可動の周囲シールリップが設けられたテーパ状前端部分を備えた円筒状スリーブ部分を有するように設計してもよい。この事例では、密封部材の円筒状スリーブ部分を駆動装置の前方部分に、外形を閉鎖する形で接続してもよく、すなわち、例えば円筒状スリーブ部分の内側に固定ビードすなわち固定用の突起(knob)を設け、これが容器の駆動装置または後方閉鎖部材の、前方部分に配置されたグルーブに係合する。
密封部材は、容器の駆動装置または後方閉鎖部材に取り付けられた、独立して作製された部品から成るものでもよい。これに関連して可能性のある別の設計は、密封部材を容器の駆動装置または閉鎖部材に堅く接合する形で接続するように配置するものであり、例えば、2部品の樹脂封止法を用いて取り付けることによるものが挙げられる。
本発明のアプリケータの高度な実施形態において、駆動装置をボールペン押出機構の形で設計してもよい。この事例では、ボールペン押出機構の形で設計された駆動装置を、ボールペン押出機構に付随の押しボタンを用いて、あるいは好適にはアプリケータの先端部分から取り外すことが可能な閉鎖キャップを用いて、動作させてもよい。
本発明によるアプリケータのより簡単な設計においては、アプリケータの先端部分から取外し可能な閉鎖キャップを、ピストンロッドを直ちに直接駆動するための押しボタンとして働くように提供してもよい。この目的のため、ピストンロッドの後方端部にヘッド部を配置してもよい。アプリケータのこの設計の変形では、流動性塗布媒体が塗られている間、バネ部材の力に対して押しボタンを押圧したままとすることが必要になる。
本発明によるアプリケータを、その塗布端部が上方位置にある状態で容易に保持することもできるように、すなわち確実に閉鎖キャップがアプリケータから不用意に分離しないように、閉鎖キャップをピストンロッドの後方端部に脱落しないよう一時的に取り付けることは有利であることが判明している。
閉鎖状態で先端部分を密封する閉鎖キャップが、先端部分の平面的なまたは円錐形の環状面に、キャップ内の底部に設けられた弾力のある密封部材で密封する形で隣接し、その結果アプリケータが使用中ではなくかつ閉鎖キャップを用いて閉じられているときに、上述の密封部材を用いた後側だけでなく前側でも信頼性のある密封効果が得られる場合、特別に有利であると考えられる。このときその中心通路孔により画成される先端部分内の容積は極めて小さい状態となる。これは流動性塗布媒体に対して有益な効果があり、というのもこのような小空間ではその濃度が影響を受けることはなく、すなわち機能を損なうことがないためである。
本発明によれば、最初に上で述べたようなアプリケータ内の容器も同様に後側でしっかりと直接密封することができ、さらに押しボタンの形でピストンロッドを動作させるよう意図されている駆動装置が、容器の壁を通して磁気的にピストンロッドに連結される。このような磁気連結機能は、例えば、ピストンロッドの後方端部部分に少なくとも1つの永久磁石部材を設け、かつ駆動装置の押しボタンに、例えば金属リングでもよいが、少なくとも1つの磁化可能な部材を設けることで実現され得る。さらに、随意的な変形は、ピストンロッドの後方端部部分に少なくとも1つの磁化可能な部材を設け、かつ駆動装置が少なくとも1つの永久磁石部材を備えているものである。押しボタンの形の駆動装置を動作させると、すなわち軸方向に動かすと、容器の壁を通して作用する磁気連結機能によってピストンロッドが同様に軸方向に動く。この事例において容器の壁は、磁場に対して透過性のある材料から成る。
本発明によるアプリケータにおいて、塗布部材はブラシ部材であることが好ましい。こういったブラシ部材によれば、マニキュアを最適に塗布することができる。塗布部材は、所望の塗布媒体を適切に塗布するのに適した、毛細管ウィックまたは焼結材料などから成るものでもよい。
本発明によれば、流動性塗布媒体は、特に優れた流動条件を提供する設計構造特性によって移送させることが好ましく、ここで好適な形においては、システムが正しく使用されているならば、空気バランスを助けかつ粘着または堆積を防ぐよう、存在している密封間隙はより大きくてもよい。
塗布媒体の投与は、アプリケータの先端部分内に据えられた2つの空間を用いて行われることが好ましい。これらの空間は、ピストンロッド上に配置された投与部材によって、あるいは投与部材を形成するピストンロッドの投与部分によって、少なくとも一時的に隔てられ、すなわち供給空間および投与空間が合わさって、先端部分の中心通路孔を形成する。
初めに塗布部材を先端部分から外に出すと、投与部材およびピストンロッドの投与部分によって、一定量の流動性塗布媒体が供給空間から前端の投与空間内へと搬送される。塗布部材を格納すると、塗布部材は投与空間内に存在している流動性塗布媒体で覆われることになる。
塗布部材を再び延長させると、塗布部材によって投与空間から外へと流動性塗布媒体が運ばれて媒体を塗布することが可能となり、すなわちアプリケータを2度目に駆動させたときに塗布部材の濡れ/被覆が最初に得られる。同時に、流動性塗布媒体が再び供給空間から投与空間内へと搬送される。媒体を塗布するときに流動性塗布媒体が無制御に前進することのないよう、投与空間と供給空間とを密封することが好ましい。
この目的のため、「塗布部材が延長した位置」および「塗布部材が格納された位置」において本質的に静的な密封効果をもたらす特別に形成した密封ビードを、投与部材またはピストンロッドの投与部分上、および/または、アプリケータの先端部分の中心通路孔内に配置してもよい。
投与プロセス中、投与部材またはピストンロッドの投与部分と、アプリケータの先端部分内の供給空間との間に配置された、適切に形成された間隙シールを通して、一定量の流動性塗布媒体が制御された形で常に供給される。
製造方法に応じて、採用されるグルーブおよび/またはビードの構成を、流量制御された形で媒体を移送させることができるように提供することができる。例えば、鋸歯状の断面を有するビードまたはグルーブを提供すると、投与部材またはピストンロッドの投与部分上を前進する塗布媒体は勝ることになる流れ抵抗が、それに対応して高くなり、これに対し、この方向への運動が行われている間、アプリケータ先端部分の中心通路孔の内壁上での抵抗は低くなる。これにより、流動性塗布媒体を最適な形で前方に搬送することができる。
投与部材が取り付けられているピストンロッドを戻す、すなわち容器内の後端へと移動させると、中心通路孔内の流れ抵抗は投与部材またはピストンロッドの投与部分上よりも大きくなる。したがって、流動性塗布媒体は投与空間の内部に留まり、このようにして塗布部材を被覆する/に付着することが可能になる。このプロセスは、流動性塗布媒体に作用する付着力および/または毛細管力に影響を与える表面を適切に設計することによって、さらに効果的なものとすることもできる。本発明の別の実施形態においては、表面を適切に設計することにより生み出される付着力および/または毛細管力によって、投与効果が略完全にもたらされる。
さらに別の実施形態として、特定の製造方法に対して推奨されるものであるが、螺旋状のグルーブまたはビードを提供してもよい。この事例では、丸い断面が好ましい。ただし、投与部材の優れた誘導特性を得るために、他の断面も有利となり得る。例えば、丸い孔の中の長方形断面によれば、4つの誘導エッジが得られる。
本発明のアプリケータは以下の利点を提供する。
比較的大きい間隙幅を提供することができ、これにより低摩擦力が得られ、また関連する駆動力を低く保つことができる。さらに、異なる粘度の塗布用液体塗布媒体の取扱いに関してかなりの独立性が得られ、このため本発明のアプリケータによる塗布の範囲を著しく広げることができる。有利なことに、このように粘着/閉塞効果も回避され、かつ容器と外部との間の必要な空気交換が促進される。これは気泡の形成を防ぐという点で、さらに有益であると考えられる。
特に2つの静的な密封位置が提供される設計においては、常に優れた投与結果が得られ、かつ媒体の漏れが排除される。
可動部材に対する複雑な密封点を省略することにより、比較的部品が少なく、かなり単純な設計のアプリケータが得られる。
異なった空間的断面により、流動性塗布媒体の搬送効果をさらに増大させることができる。
特に前進する投与部材が、例えばピストンロッド上に作用する特定のボールペン押出機構の助けで成し遂げ得るような回転運動をする場合、搬送効果は種々のグルーブおよび/またはビードを組み合わせることによって、さらに影響され得る。
以下の機能の説明は、本発明により提案されるアプリケータの説明を提供するものとする。
アプリケータは、適切に計量された塗布用の塗布媒体を収容している容器を備えている。容器の出口開口には供給空間が据えられ、供給空間の前側には投与空間が配置されている。アプリケータを保管するとき、塗布部材は、追加の塗布媒体を受け取るための働きをする投与空間内に位置付けられる。この空間内では、すなわち塗布部材は塗布媒体で覆われる。本発明により提供されるように2つの空間に分割されると、特に静的な密封系を有したさまざまな設計において、アプリケータの特定の動作位置で利点が得られる。
第1の駆動ステップでは、塗布部材を排出開口から外へと前方に移動させる。投与部材またはピストンロッドの投与部分を用いて、塗布媒体を容器から投与空間内へと移動させる。この移動は、この部品の運動および適切な成形により起きるものであり、および/または目的に合わせて設計された表面により起きるものである。投与部材の運動中、媒体を塗布部材へと搬送するときには、異なった流れ抵抗特性をうまく利用する。この搬送プロセスは、流動性塗布媒体に作用する、異なった毛細管効果および/または付着効果を有する表面を提供することによって強化することができる。
投与部材を戻すように移動させると、過度の圧力が少なくとも一時的に容器内部に生じ、これが塗布媒体の先端への移送を助けるが、過剰な量の塗布媒体が容器内へと流れ戻ることも防ぐ。投与部材が戻る運動によって、投与部材の供給ゾーンまたはピストンロッドの投与部分が供給空間内に再び位置付けられることになり、ここでこの部分は再び一定量の塗布媒体で被覆される。
本発明の設計では、投与部材およびピストンロッドの投与部分とともにピストンロッドを格納するとき、ほんの少量の塗布媒体のみが戻される。重力と、好適にはブラシの形で提供される塗布部材の毛細管効果と、場合によっては投与空間内の追加の手段とによって、媒体が後部に搬送されることが回避され、空気の交換が同時に促される。
排出開口は、塗布部材が延長している塗布条件下でも、また動作していない位置でも、密封することができる。媒体が搬送されるとき、ピストンロッドの後部搬送部分の間隙を通じて、供給空間の外面までに存在している気密は単に限定的なものとなるが、これは逆に望ましく、システムにある程度の「融通性」を与える。例えば、いわゆる「吐出」はこのようにして防ぐことができる。
塗布媒体の移送は、アプリケータ部品とその表面との適切な設計を用いて主に達成される。
特定の流動性塗布媒体にとっては、表面が適当に粗いものであれば十分であろう。グルーブまたはパターンなどの構造を、移送の効果をもたらすためにさらに提供してもよい。
さらなる詳細、特徴、および利点は、図に示したような本発明のアプリケータの実施形態に関する以下の説明から理解されるであろうし、また本発明が図示の実施形態に決して限定されるものではなく、本書において後に記載する請求項によって決定および既定されるものであることがこの文脈から明らかに理解されるであろう。
以下の図を用いて本発明を説明する。
ボールペン押出機構の形で設計された駆動装置を備えている、第1の実施形態のアプリケータの縦断面図 ボールペン押出機構を備えず、先端部分から取り外した閉鎖キャップがピストンロッド用の駆動装置として働く、第2の実施形態のアプリケータの縦断面図 図2によるアプリケータを、その密封位置を詳細「X」および詳細「Y」により説明する目的で示した図 「X」の詳細を拡大して表した図 「Y」の詳細を拡大して表した図 ピストンロッド用のボールペン押出機構の形の駆動装置と、閉鎖キャップの他、ボールペン押出機構の押しボタンを備えている、別の実施形態のアプリケータを縦断面図で表した図 図6に示したアプリケータに類似している、ボールペン押出機構を備えていないアプリケータの一実施の形態を示した図 ピストンロッド用の内部で誘導される押しボタンを備えている、アプリケータの一実施の形態を示した縦断面図 図8による「N」の詳細を拡大して示した図 ピストンロッドと押しボタンの形の駆動装置との間に磁気連結を備えている、さらに別の実施形態のアプリケータを縦方向に切断して表した図 ピストンロッドに対する密封部材とピストンロッドに付属のフランジのエリアに、追加のシールを備えている、別の実施形態のアプリケータを示した縦断面図 図2に示したアプリケータに類似している、分割されているピストンロッドに対して追加のシールを備えたアプリケータの一実施の形態を示した縦断面図 図12による「S」の詳細を拡大して示した図 塗布媒体とバネ部材の金属との間の化学反応を防ぐよう、バネ部材が塗布媒体用の容器の内部ではなく外部に配置されている、さらに別の実施形態のアプリケータを示した縦断面図 塗布部材が「格納された」状態にある、第1の実施形態の本発明のアプリケータを示した縦断面図 図15による「D」の詳細を拡大して示した図 塗布部材が延長位置にある作動した状態の図15によるアプリケータを示した縦断面図 図17による「G」の詳細を拡大して示した図 塗布部材を備えている、ピストンロッドと接続される投与部材の一実施の形態を示した図 考えられる構成の中心通路孔を備えたアプリケータの先端部分を縦断面図として示した図 塗布側に向かって毛細管効果を有する塗布部材の一実施の形態を示した図 塗布媒体を塗布位置に移動させるための塗布部材の別の実施形態を示した図
縦断面図の形の図1は、流動性塗布媒体、特にマニキュア用のアプリケータ10の実施形態を示したものである。アプリケータ10は、流動性塗布媒体を収容する容器12を備えて提供される。容器12の前端には、中心通路孔16を有する先端部分14が配置されている。通路孔16は、好適にはブラシ部材の形で提供される塗布部材18のためのものである。塗布部材18はピストンロッド20に取り付けられている。ピストンロッド20は前端のピストンロッド部分22と、これに取り付けられた後端のピストンロッド部分24とを含んでいる。目的に合わせて、前端のピストンロッド部分22は適切なプラスチック材料から成り、また後端のピストンロッド部分24は適切な金属から成るものであると有利である。随意的に、当然のことであるが、ピストンロッド20は適切な材料から成る一体型の設計のものでもよい。
前端のピストンロッド部分22の内側端には、その後側に推力面28を有した周囲フランジ26が設けられている。
密封部材30は、塗布部材18が先端部分14から突出した作動されている塗布状態にある間も、例えば図2に示されているような休止または保管位置にあるときも、常にピストンロッド20の後方ピストンロッド部分24の周囲に配置されて、後端で信頼性のある密封効果を達成する。
図1に示した実施形態において、密封部材30は円筒状スリーブ部分32とテーパ状前端部分34とを有し、かつボールペンの押出機構に類似した形で設計された駆動装置36に配置される。駆動装置36の設計および働きについては、本発明の一部を形成するものではないため、ここでさらに詳細に論じる必要はない。
駆動装置36は、塗布部材18を先端部分14から外へと出して容器12に含有されている流動性塗布媒体を排出する位置、すなわち塗布位置へと移動させたり、一時的に塗布部材18をこの排出位置で保持したり、さらに塗布部材を先端部分14内に戻すように移動させたりして、塗布部材18を調節する働きをする。
図1によるアプリケータ10の実施形態の駆動装置36は、閉鎖キャップ38の形で提供されている。この閉鎖キャップ38は、先端部分14から例えばねじって取り外されて、アプリケータ10の後端上に一時的に取り付けられ、閉鎖キャップ38上に圧力を加えることによって駆動装置36を操作することが可能になる。ここでは駆動装置36と閉鎖キャップ38とは、環状自己保持部40内で、脱落しないように一時的に互いに接続させることができると有益であると考えられる。この環状自己保持部は、一方は駆動装置36に割り当てられたヘッド部42により画成され、これ以外は閉鎖キャップ38の内部に形成されたテーパ状環状面44により画成される。
図2は、閉鎖されている使用していない状態でのアプリケータ10の実施形態を示したものであり、ここで後方ピストンロッド部分24は、アプリケータ10の後端に直接かつ遮られずに―すなわち、ボールペン押出機構の形の駆動装置なしで―、テーパ状環状面44を含むよう設計されたヘッド部42を備えて提供される。この実施形態において、ピストンロッド20の後方ピストンロッド部分24は、容器12の後方に位置している閉鎖部材46を貫通して延在している。密封部材30は、後方閉鎖部材46に配置されている。
前方ピストンロッド部分22に配置されたフランジ26と、先端部分14の後側すなわち内側との間において、圧縮コイルバネとして設計されたバネ部材48がピストンロッドを囲むようにして取り付けられている。
閉鎖キャップ38内部のその端部50近傍には、弾力のある密封部材52が配置され、アプリケータ10が使用中ではないとき、すなわち閉鎖されているときには、この密封部材52が先端部分14の環状面54に密封効果を有して隣接する。前方の密封部材52と内側または後方の密封部材30とにより、アプリケータの設計がいかに特別なものであっても、それに係わりなく、最適な密封系を有するアプリケータ10がこうして得られる。
密封部材30の円筒状スリーブ部分32の内部には、駆動装置36(図1参照)または後方閉鎖部材46(図2参照)の、前方部分60に形成された周囲チャネル58と係合する、固定ビード56が設けられている。
随意的に、密封部材30は、駆動装置36または後方閉鎖部材46と堅く接合するように設計してもよい。これは、接着接合、2成分成形、または類似の方法によって達成し得る。
図3および4は図1および2に含まれている詳細に類似したものを示し、そのため図1から4を用いて提供される情報については、ここで再び全ての詳細を説明/要約する必要はない。この事例において、図4は、密封錐体部分62と弾性クッション部64とを含む寸法的に安定した密封部品を備えている、密封部材52を拡大して表した図である。密封部材52は、その密封錐体部分62で先端部分14の環状面54に隣接し、こうして閉鎖キャップ38を用いてアプリケータ10をロックしたときに、その密封機能を果たす。
図5は、後方密封部材30、特にそのテーパ状前端部分34に関する情報を提供するものであり、このテーパ状前端部分34は、密接にかつ密封する形で、周囲シールリップ66でピストンロッド20またはその後方ピストンロッド部分24に隣接している。
図6は、図1のアプリケータ10で示したものに類似しているボールペン押出機構の形で設計された駆動装置36を備えている、アプリケータ10の実施形態を縦方向に切断して示した図である。アプリケータ10は、閉鎖キャップ38と、さらにボールペン押出機構の構造部分を形成する押しボタン68との両方を有している。さらに、閉鎖部材をロックしたときに先端部分14の環状面上に密封する形で隣接する、弾力のある弓状面の部材で形成された密封部材52を概略的に示した。
図7は図6に示した実施形態とは異なるアプリケータ10の実施形態の縦方向に切断した図であり、ここではボールペン押出機構の形で設計された駆動装置36を備えていないが、代わりに、ピストンロッド20すなわちその後方ピストンロッド部分24と直接かつ遮られることなく接続された、押しボタン68を有している。
図8はアプリケータ10の実施形態の縦方向に切断した図であり、ここでのピストンロッド20すなわちその後方ピストンロッド部分24は、直接かつ遮られることなく押しボタン68と接続され、さらに―特に図9から明らかであるように―前方密封部材52は弾性キャップ部材の形で設計され、この弾性キャップ部材は、アプリケータ10の容器12内に含有された流動性塗布媒体、特にマニキュアに対する拡散障壁を形成するよう、例えば金属インサートまたは金属ライニングを備えてもよい。図6による実施形態では押しボタン68は外部で誘導されるが、図8に示されている実施形態により押しボタン68は内部で誘導される。
図10はアプリケータ10の実施形態の縦方向に切断した図であり、ここでは、この事例でのピストンロッド20が後端で容器12から突出しないように容器12の後部が閉鎖され、押しボタン68との動作的な接続をもたらすことを可能とし、代わりにピストンロッド20と、押しボタン68の形でピストンロッド20上に作用するよう意図されている駆動装置とが、この実施形態においては容器12の壁を横切って磁気的に連結されている。この目的のため、ピストンロッド20は後方ピストンロッド部分24に位置付けられた磁気部材70を備え、また押しボタンは、容器12の壁を横切って磁化され得る、磁化可能な金属リングなどの磁化可能部材を有する。この事例において、容器12の壁は磁場に対して透過性のある材料から成る。
図11はアプリケータ10の実施形態の縦方向に切断した図であり、ここでボールペン押出機構の形の駆動装置36上に配置された内側後方密封部材30には、アプリケータ10が長期間に亘って保管されたときに密封部材30の弾性材料を通して生じ得る任意の望ましくない拡散現象をより一層確実に防ぐよう、追加の外側シール72が設けられている。
図12および13は、短くした後方ピストンロッド部分24とピストンロッド20の後端延長部分76との間に追加のシール74を配置して設けた、図2に示したものと本質的に類似しているアプリケータ10の実施形態を描いたものである。
図14は、特に、塗布媒体を収容している容器の内部にバネ部材79が配置されていないため、塗布媒体がバネ部材79と全く接触することがないという点で、例えば図2に示した実施形態とは異なっているアプリケータ10の実施形態を示している。このやり方では、塗布媒体とバネ部材の金属との間の望ましくない反応が回避される。これは長期的には塗布媒体の性質に、したがってアプリケータの長期特性に、好ましい効果がある。
図15から18は、流動性塗布媒体用、特にマニキュア用の、塗布媒体を収容している容器12を備えたアプリケータ10の実施形態を示している。容器12の前端に、塗布部材18用の中心通路孔16を有している先端部分14が配置されている。塗布部材18はピストンロッド20に取り付けられている。ピストンロッド20は、投与部材84に接続されるか、あるいは投与部材84を含むように形成される。
塗布部材18は塗布端部80および締結端部82を有するように設計され、塗布部材18は締結端部82を介して投与部材84に取り付けられる(図16参照)。投与部材84は塗布部材18の締結端部82に面し、かつ投与部材84には、先端部分14の中心通路孔16内に形成された環状内輪密封面88に作用する、静的密封ビード86が設けられている。中心通路孔16には供給空間90が設けられており、かつ供給空間90の前端には隣接する投与空間92が設けられ、これらの間に環状内輪密封面88が配置されている。
投与部材84の表面外形は、少なくとも供給空間90に対し、包囲している塗布媒体に対する流れ抵抗を増加させる。随意的には、媒体が前方に流れるときに流れ抵抗が大きくなり、また媒体が反対方向、すなわち後部に向かって流れるときに流れ抵抗が小さくなるように、投与部材84の表面を設計してもよい。
参照数字94は供給空間90内に形成されたビードを示し、ビード間にはこれらのビードを分離するグルーブ96が配置されている(図20参照)。参照数字104は、先端部分14内に位置している密封段階を識別するものである。参照数字106で示したのは表面変化であり、これは例えばスクレーパビード(scraper bead)の形で構成されたものでもよい。このビードは先端部分14の投与空間92の前端に据えられ、塗布部材18と互いに作用して画成された形で塗布部材18から過剰な塗布媒体を取り除く。
図15は、例えば、投与部材84に隣接してピストンロッド20上に提供された、内側供給ビード108の形で構成され得る表面変化をさらに示している。
先端部分14の中心通路孔16の投与空間92には、環状内輪密封面88から延び、かつ前方に向かってテーパして先端111で終端する、深化スロット(slot deepening)110(図20参照)が設けられている。
投与部材84は、投与部材84をピストンロッド20に、容易に、確実に、そして堅く接続するのを可能にするよう、その後方端部内側に少なくとも1つのスロット112を備えている(図19参照)。
図21には塗布部材18の一実施の形態が示されており、ここでは塗布端部80に向かって表面を増加させるために、分割された繊維またはブラシ114が提供されている。図22は別の塗布部材18の実施形態を描いたものであり、ここではその表面を増加させるために、繊維またはブラシの毛の断面は、塗布部材18の締結端部82の断面よりも塗布端部80に向かって大きくなっている。
塗布部材18は任意の考えられる構成および/または形状のものでもよい。随意的な断面形状を設定することができるが、塗布媒体が塗布部材18の少なくとも表面に極めてよく付着するように塗布部材18を設計することが重要である。塗布部材は、例えばブラシの毛、繊維、布などを含み得、これらはその付着能力および/または毛細管引力によって塗布媒体を投与空間92内部に留まらせることが可能であり、流体流の観点で目的に合わせて設計された投与部材84が、要件の達成を助けることができる。
全ての図の類似した詳細は、各事例において同じ参照数字で識別しているため、図を用いて提供した情報について、全ての詳細を繰返し説明/要約する必要はない。
10 アプリケータ
12 (10の)容器
14 (12に位置する10の)先端部分
16 (14内の)中心通路孔
18 (20に位置する10の)塗布部材
20 (10の)ピストンロッド
22 (20の)前方ピストンロッド部分
24 (20の)後方ピストンロッド部分
26 (22に位置する)フランジ
28 (30に対する26上の)推力面
30 (20に対する10の)密封部材
32 (30の)円筒状スリーブ部分
34 (30の)テーパ状前端部分
36 (20に対する10の)駆動装置
38 (10の)閉鎖キャップ
40 (36と38の間の)環状自己保持部
42 (40の20上の)ヘッド部
44 (38内および42上の)テーパ状環状面
46 (12に対する10の)後方閉鎖部材
48 (20に対する10の、14と26との間の)バネ部材
50 (38の)端部
52 (38内の)密封部材
54 (14の)環状面
56 (32上の)固定ビード
58 (60内の)チャネル
60 (36の)前方部分
62 (52の)密封錐体部分
64 (62に対する52の)クッション部
66 (20に対する34上の)シールリップ
68 (10の)押しボタン
70 永久磁石部材
72 追加のシール
74 シール
76 (20の)後端延長部分
79 (20に対する10の、42と46の間の)バネ部材
80 (18の)塗布端部
82 (18の)締結端部
84 (16内の18の)投与部材
86 (24の)静的外側密封ビード
88 (14の)環状内輪密封面
90 (16の)供給空間
92 (16の)投与空間
94 (14内の)ビード
96 (14内の)グルーブ
98 (24上の)ビード
104 (14内の)密封段階
106 (14内の)表面変化/スクレーパビード
108 (84の)表面変化/供給ビード
110 (14内の)深化スロット
111 (110の)先端
112 (84内の)スロット
114 (18の)分割繊維
116 (18の)繊維断面

Claims (30)

  1. 中心区域内にフランジ(26)を備えたピストンロッド(20)、
    前記ピストンロッド(20)の前端に配置された塗布部材(18)、
    流動性塗布媒体を収容するとともに、前端に、前記塗布部材(18)用の通路孔(16)を中心に配置して備えた先端部分(14)を備えた容器(12)、
    前記容器の後端に設けられた、前記ピストンロッド(20)用の駆動装置(36)、
    前記ピストンロッド上に設けられたバネ部材、
    前記ピストンロッド(20)をその周囲に沿って密封することを可能にするとともに凸形状を有する密封部材(30)、
    前記先端部分(14)をしっかり密封するためのキャップ(38)、
    を備えた、流動性塗布媒体用のアプリケータであって、
    前記ピストンロッドが、前記塗布部材(18)を前記先端部分(14)から外に出して塗布媒体排出位置へと移動させ、かつ前記塗布部材(18)を一時的に前記排出位置で保持し、さらに前記バネ部材の助けを受けて前記塗布部材(18)を前記先端部分(14)内に格納させる働きをするよう構成され、
    前記フランジ(26)が、前記駆動装置(36)に面しているその背面に推力面(28)を有するように設計され、かつ前記密封部材(30)の先端には、前記ピストンロッド(20)を囲みかつ該ピストンロッド(20)を密封する、周囲シールリップ(66)が設けられており、
    前記推力面は、前記アプリケータが使用中ではないときに、該推力面によって前記密封部材の前記シールリップが、前記バネ部材の助けを受けて前記ピストンロッドの周囲を確実に密封するよう、前記密封部材の凸形状に対応する凹形状に構成されていることを特徴とするアプリケータ。
  2. 前記バネ部材(48)が、前記フランジ(26)と前記先端部分(14)の環状面との間に配置されていることを特徴とする請求項1記載のアプリケータ。
  3. 前記密封部材(30)が、円筒状スリーブ部分(32)とテーパ状前端部分(34)とを有し、該テーパ状前端部分(34)に前記周囲シールリップ(66)が備えられていることを特徴とする請求項1または2記載のアプリケータ。
  4. 前記容器(12)が後方閉鎖部材(46)をさらに備え、
    前記密封部材(30)の前記円筒状スリーブ部分(32)がその内側に固定ビード(56)を備え、該固定ビード(56)が、前記駆動装置(36)の、または前記後方閉鎖部材(46)の、前方部分(60)中に形成された、チャネル(58)と係合していることを特徴とする請求項3記載のアプリケータ。
  5. 前記密封部材(30)が、前記駆動装置(36)上に、または前記後方閉鎖部材(46)上に、配置されていることを特徴とする請求項4記載のアプリケータ。
  6. 前記密封部材(30)が、前記駆動装置(36)に、または前記後方閉鎖部材(46)に、堅く接合された形で接続されていることを特徴とする請求項5記載のアプリケータ。
  7. 前記駆動装置(36)が、ボールペン押出機構の形で設計されたものであることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載のアプリケータ。
  8. ボールペン押出機構の形で設計された前記駆動装置(36)が、前記アプリケータ(10)の前記先端部分(14)から取り外すことが可能な閉鎖キャップ(38)を用いて、動作させ得るものであることを特徴とする請求項7記載のアプリケータ。
  9. 前記閉鎖キャップ(38)が、前記ピストンロッド(20)を直接駆動させるように設けられていることを特徴とする請求項1記載のアプリケータ。
  10. 前記閉鎖キャップ(38)が、前記ピストンロッド(20)の後方端部に、脱落しないように一時的に取り付け得るものであることを特徴とする請求項8または9記載のアプリケータ。
  11. 前記閉鎖キャップ(38)が前記先端部分(14)を密封した閉じた状態であるとき、弾力のある密封部材(52)が該閉鎖キャップ(38)の端部(50)に提供された状態で、該閉鎖キャップ(38)が前記先端部分(14)の環状面(54)上に、密封する形で隣接していることを特徴とする請求項1記載のアプリケータ。
  12. 前記容器(12)が後側でしっかりと直接密封され、かつ前記ピストンロッド(20)を動作させるよう意図されている前記駆動装置(36)が、前記容器(12)の壁を通して前記ピストンロッド(20)に磁気的に連結されていることを特徴とする請求項1記載のアプリケータ。
  13. 前記塗布部材(18)がブラシ部材の形で提供されたものであることを特徴とする請求項1から12いずれか1項記載のアプリケータ。
  14. 投与部材(84)が前記ピストンロッド(20)上に配置され、該投与部材(84)が、前記アプリケータの少なくとも供給空間(90)のエリア内で、包囲している前記塗布媒体に対して流れ抵抗の増加を引き起こす表面外形を有したものであり、ここで前記塗布媒体の投与が、前記アプリケータ(10)の前記先端部分(14)内に提供された投与空間(92)内に一定量の前記塗布媒体を搬送する、前記投与部材(84)の前方への運動によって達成され、かつ前記投与部材(84)を後方に戻すと、圧力平衡が生じるだけでなく、さらに前記塗布媒体が付着力および/または毛細管力によって前記投与空間(92)内で保持されることを特徴とする請求項1記載のアプリケータ。
  15. 前記塗布部材(18)が、前記塗布媒体が該塗布部材の少なくとも表面に極めてよく付着するように、設計されたものであることを特徴とする請求項14記載のアプリケータ。
  16. 前記投与部材(84)の前記表面が、前記塗布媒体との優れた付着性を示すように成形されており、該優れた付着性が、重力と合わさって前記塗布媒体を前記投与空間(92)に向かって移送させるのに十分なものであり、このとき該投与空間(92)内に追加で生成される付着力と、同じ方向に作用する重力とによって、前記塗布媒体の少なくとも一部が前記投与空間の内部に留まって前記塗布部材(18)を濡らす、あるいは該塗布部材(18)に付着することを特徴とする請求項14記載のアプリケータ。
  17. 前記投与空間(92)内の直径が、前記供給空間(90)内の直径以下であることを特徴とする請求項14記載のアプリケータ。
  18. 前記投与部材(84)の前記表面が、前記媒体が前方方向に流れるときに前記流れ抵抗がより大きくなり、かつ前記媒体が後方に向かって反対方向に流れるときに前記流れ抵抗がより小さくなるように、設計されたものであることを特徴とする請求項14記載のアプリケータ。
  19. 前記投与部材(84)が、延長位置にありかつ前記ピストンロッド(20)に接続されている状態であるときに、前記アプリケータ(10)の前記容器(12)の保管空間に対する密封が行われて前記媒体の流れを防ぐように、前記ピストンロッド(20)が設計されていることを特徴とする請求項14記載のアプリケータ。
  20. 前記アプリケータ(10)が格納された休止位置にある状態では、前記塗布媒体が前進したりさらに前記塗布部材(18)の塗布先端から外に出たりすることができないような形の密封効果を、前記投与部材(84)がさらに有していることを特徴とする請求項14記載のアプリケータ。
  21. 前記アプリケータ(10)の作動した塗布状態での密封は、延長状態での前記ピストンロッド(20)の規定の運動を介して信頼性のある密封効果を生み出すような前記供給空間(90)の断面よりも、若干小さい断面を用いることでもたらされることを特徴とする請求項14記載のアプリケータ。
  22. 前記ピストンロッド(20)の前記規定の運動が、反転機構の機能によってもたらされるものであることを特徴とする請求項21記載のアプリケータ。
  23. 前記投与空間(92)内の表面が、増加した付着効果および/または毛細管効果を発揮して、前記塗布媒体を前記投与空間(92)内で保持するものであることを特徴とする請求項14記載のアプリケータ。
  24. 前記塗布媒体に対する付着効果および/または毛細管効果がある更なる手段または部材が、前記投与空間(92)内に据えられていることを特徴とする請求項14記載のアプリケータ。
  25. 前記手段または部材が、前記投与空間(92)内に、恒久的にまたは取外し可能に、および/または可動に、配置されていることを特徴とする請求項24記載のアプリケータ。
  26. 前記塗布部材(18)が、前記先端に向かって高まる可変の付着効果および/または毛細管効果を有するように設計されていることを特徴とする請求項14記載のアプリケータ。
  27. 前記可変の付着効果および/または毛細管効果が、薄くなっていく繊維および/またはブラシの毛によって、および/または、分裂した繊維および/またはブラシの毛によって、生み出されることを特徴とする請求項26記載のアプリケータ。
  28. 前方の密封部材が、前記塗布部材(18)を運び出すように誘導するよう設計されたものであることを特徴とする請求項14記載のアプリケータ。
  29. 前記流動性塗布媒体の移送が、前記投与部材(84)の表面部分内または表面部分上の、および/または、前記アプリケータ(10)の前記先端部分(14)の前記中心通路孔(16)内の、螺旋状グルーブおよび/またはエンボスによって増大されるように構成されていることを特徴とする請求項14記載のアプリケータ。
  30. 前記アプリケータの前記供給空間(90)および前記投与空間(92)内の異なる表面エリアが、異なる表面構造および/または表面設計および/または表面粗さを有し、その結果、搬送効果が、毛細管力を介してだけでなく摩擦力によっても加えられるように構成されていることを特徴とする請求項14記載のアプリケータ。
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