JP6131301B2 - 対人用拭き取り紙 - Google Patents

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Description

本発明は、対人用拭き取り紙に関する。
従来、介護施設などで被介護者の陰部洗浄後の仕上げ拭きには布タオルを用いていたが、最近では、要介護人口の増加や介護者の不足、介護施設での衛生環境の向上が求められる状況から、洗濯の手間の削減や、感染症対策のために、使い捨ての不織布ワイパーが広く使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5326104号公報
しかしながら不織布ワイパーの多くは、石油由来の化学繊維を含むものが主体であり、化石燃料を使用する点や廃棄の際に分解しにくく環境に優しくないとの理由で、不織布ワイパーに替わり、安価で環境に優しい紙製ワイパーが使用されるようになってきている。
一方、従来の紙製ワイパーは不織布ワイパーに比べて水に濡れると破れやすいので、破れ難い強度とするように厚みを増すことになり、ゴワゴワした、肌触りの悪い質感になっていた。そのため、例えば、オムツ交換の際に行う陰部洗浄時に、デリケートで複雑な細かな凹凸形状を持つ鼠蹊部や肛門周辺に付着した汚物や尿等の拭き取りや洗い流した後の水分の拭き取りに用いるには、擦れて肌荒れになるなど不向きなものであった。
このような紙製ワイパーは一般の清掃用のワイパーとしては使用可能であったが、肌触りが悪く、また、拭き取り時の吸水性が悪く、介護用としてみると、直接肌を拭く用途には不向きであるという問題があったため、ふんわりとしたやわらかさと拭き取りに適した適度な吸水性、水に濡れたときの強度を両立した紙製品が求められていた。
本発明の目的は、瞬間的な吸水性がよく、ドライ条件でもウェット条件でも好適に使用できる対人用拭き取り紙を提供することである。
請求項1に記載の発明は、
湿式抄紙機により抄造されたドライクレープ紙を原紙とし、1枚の坪量が13g/m以上16g/m以下の前記ドライクレープ紙を4枚〜6枚重ね合わせてプライ接合した対人用拭き取り紙であって、
ドライ条件で0.5秒間に吸水する吸水量が180〜250g/mであり、4つ折り状態の紙試料を100mm四方に裁断し、マイクロピペットを用いて3gの水を滴下し、1分間置いたウェット条件で0.5秒間に吸水する吸水量が160〜210g/mであり、シート四つ折り面(270〜320cm 程度)に水1gを霧吹きでシート表面に均等に付与し、10分間室内で静置した状態で、接触圧25gで測定したウェット条件でのMMDが13.0〜15.0であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の対人用拭き取り紙において、
ドライ条件での吸水スピードが、0.3〜1.5秒/300μLであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の対人用拭き取り紙において、
クリアランス20mmでのソフトネスが0.5〜0.8cNであることを特徴とする。
本発明によれば、ドライ条件でもウェット条件でも好適に使用でき、対人での拭き取り時の肌触りの良さ、拭き取りに適した適度な瞬間的な吸水性、拭き取り時の吸水での強度に優れた対人用拭き取り紙が得られる。
本実施形態の対人用拭き取り紙を示す斜視図である。 対人用拭き取り紙の断面を拡大して示す説明図である。
以下、図を参照して、本発明に係る対人用拭き取り紙の具体的な態様を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、対人用拭き取り紙10を示す斜視図であり、図2は、対人用拭き取り紙10の断面図である。
対人用拭き取り紙10は、針葉樹もしくは広葉樹の化学パルプ(例えば、NBKP(針葉樹晒クラフトパルプ)、LBKP(広葉樹晒クラフトパルプ))を原料パルプに100%用いて湿式抄紙機により抄造されたドライクレープ紙を原紙とし、1枚の坪量が13g/m以上16g/m以下のドライクレープ紙1を、4枚〜6枚重ね合わせ、プライ接合されてなる紙製ワイパーである。
米坪が上記数値未満の場合は、拭取りに必要な強度以下の紙となるため、破れが発生し易く、且つ、腰が無いため、拭取り作業には頼りなくなる。上記数値を超える場合は、強度は高くなるが、厚みによるゴワツキが発生し、肌当たりの悪い紙となる。
また、重ね枚数が上記数値未満の場合は、紙間に保持できる水分量が限られるため、紙を積層することによって得られる吸水量が少なくなる。上記数値を超える場合は、紙の積層を増やすことにより、厚みが増し、細部の拭取りなどでは扱い難い紙となる。
対人用拭き取り紙10を構成するドライクレープ紙1は、例えば、叩解度が650cc以上720cc以下であるNBKPを含む原料パルプを用いて、公知の円網ヤンキー抄紙機、長網ヤンキー抄紙機等の湿式抄紙技術により抄造して形成することができる。なお、ドライクレープ紙1の抄造にあたっては、湿潤紙力剤、柔軟剤、分散剤等の抄紙用薬品を適宜用いてもよい。
湿潤紙力剤は、紙原料(ドライ)に対し、10.0〜24.0kg/トン、好ましくは12.0〜20.0kg/トン、より好ましくは14.0〜18.0kg/トンを添加する。10.0kg/トン未満では、濡れた時の強度が不足し破れ易くなり、24.0kg/トン超では、紙が固くなりゴワゴワして対人用拭き取りワイパーとしては適さない。
湿潤紙力剤としては、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン(PAE)、ポリビニルアミン(PVAm)などが用いられるが、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂が好ましい。
柔軟剤は、無添加、もしくは、紙原料(ドライ)に対し、0.01〜2.0kg/トン、好ましくは0.1〜1.0kg/トン、より好ましくは0.5〜1.0kg/トンを添加する。
柔軟性を付与する柔軟剤としては、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤および両性イオン界面活性剤のなかから適宜選択して用いることができる。
アニオン系界面活性剤としては、カルボン酸塩系、スルホン酸塩系、硫酸エステル塩系、燐酸エステル塩系などを用いることができる。特にアルキル燐酸エステル塩が好ましい。
非イオン界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノステアレート、ジエチレングリコールモノオレエート、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノオレート、プロピレングリコールモノステアレートなどの多価アルコールモノ脂肪酸エステル、N−(3−オレイロシキ−2−ヒドロキシプロピル)ジエタノールアミン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビット密ロウ、ポリオキシエチレンソルビタンセスキステアレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどを用いることができる。
カチオン界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩、アミン塩、またはアミンなどを用いることができる。
また、両性イオン界面活性剤としては、カルボキシ、スルホネート、サルフェートを含有する第2級または第3級アミンの脂肪族誘導体、または複素環式第2級または第3級アミンの脂肪族誘導体などを用いることができる。
本願発明の針葉樹化学パルプを主原料とするドライクレープ紙には、紙力の低下が少なく、優れた風合を付与する脂肪酸エステル系の両性イオン界面活性剤の柔軟剤が最も適する。
本実施形態の対人用拭き取り紙10は、例えば図1、図2に示すように、4枚のドライクレープ紙1をピンエンボスによるプライ加工によって重ね合わせている。
ピンエンボスは、原料繊維を圧力により圧着接合するもので、貫通しない程度に行なう。ピンエンボス頂点部の形状は円、楕円、四角形、六角形等の多角形などで、ピンエンボス頂点部の面積は1.0〜10.0mmが好ましく、ピンエンボス頂点部の間隔は、格子状に3.0〜10.0mm間隔で並ぶ形態が好ましい。なお、図2に示すように、対人用拭き取り紙10の表となるドライクレープ紙1側から裏となるにドライクレープ紙1側に向けて押し込むエンボスが施され、4枚のドライクレープ紙1が圧着されている。
吸水量、吸水スピードなど、以下全ての試験評価については、JIS S 8111の標準状態下で行った。
対人用拭き取り紙10のドライ条件で0.5秒間浸漬させて求める吸水量は180〜250[g/m]、ウェット条件で0.5秒間浸漬させて求める吸水量は160〜210[g/m]である。上記数値未満の場合は、拭き取る際に、肌に水分が残り易くなり、肌への紙の貼りつきが発生し、紙の破れなどが発生しやすい。上記数値を超える場合は、水分以外のもの、例えば粘着性の汚物などを拭き取る際に、水分が先に吸水されるため、適度な水分が肌に残らず、汚物の拭取りがし難くなる。
また、対人用拭き取り紙10のJIS S 3104に準ずる吸水スピードは0.3〜1.5[秒/300μL]であった(表1参照)。上記数値未満の場合は、水分以外のもの、例えば粘着性の汚物などを拭き取る際に、水分が先に吸水されるため、適度な水分が肌に残らず、汚物の拭取りがし難い。上記数値を超える場合は、拭き取る際に、肌に水分が残り易くなり、肌への紙の貼りつきが発生し、紙の破れなどが発生しやすくなる。
また、この対人用拭き取り紙10は、後述するクリアランス20mmでのソフトネスが0.5〜0.8cNであった。上記数値未満の場合は、腰が無く、拭取りに対しては頼りなく、上記数値を超える場合は、腰が強く、拭取りの際にゴワツキを感じる。
これに対し、厚さが同程度の不織布ワイパーの場合(表3参照、参考例1〜3)、その吸水量が90〜175[g/m]であり、その吸水スピードが2.7〜5.1[秒/300μL]であるので、本実施形態の対人用拭き取り紙10は、吸水スピードが速く、且つ、単位面積当たりの吸水量の多い、良好な吸水性能を有した紙製ワイパーであることがわかる。
また、この対人用拭き取り紙10のウェット条件でのMMD(平均摩擦係数)は、13.0〜15.0である。
具体的に、対人用拭き取り紙10のドライ条件でのMMD(平均摩擦係数)は、表側で10.2〜14.6であった。また、ウェット条件でのMMD(平均摩擦係数)は、表側で13.2〜13.7であった(表1参照)。上記数値未満の場合は、滑らかな肌触りの紙となるが、適度な凹凸が無いため、凹凸に保持する水分量が低下し、水分以外の半固形物のかきとり性能も劣るため、肌への拭取りに適さない。上記数値を超えると、表面の凹凸がある紙であるため、表面のざらつきにより、肌当たりの悪い紙となる。ここでのウェット条件とは、シート四つ折り面(270〜320cm程度)に水1gを霧吹きでシート表面に均等に付与し、10分間室内で静置した状態で測定した値である。
これに対し、厚さが同程度の不織布ワイパー(表3参照、参考例1〜3)の場合(不織布ワイパーの表裏差はない)、ドライ条件でのMMD(平均摩擦係数)は7.4〜19.7、ウェット条件でのMMD(平均摩擦係数)は12.6〜17.3であるので、本実施形態の対人用拭き取り紙10は、不織布ワイパーと遜色ないドライ条件、ウェット条件での肌触りを有していることがわかる。
ここでMMDとは、静摩擦係数の平均偏差MMDである。MMDは滑らかさの指標の一つであり、数値が小さいほど滑らかであり、数値が大きいほど滑らかさに劣るとされる。
なお、MMD値の測定方法としては、ピアノ線を巻き付けた10mm角の摩擦子の接触面を所定方向に20g/cmの張力が付与された測定試料であるペーパーの表面に対して25gの接触圧で接触させながら、張力が付与された方向と略同じ方向に速度0.1cm/sの速度で2cm移動させる。このときの、摩擦係数を、摩擦感テスターKES−SE(カトーテック株式会社製)を用いて測定し、その摩擦係数を摩擦距離(移動距離=2cm)で除した値の100倍をMMD値とした。
なお、摩擦子は、直径0.5mmのピアノ線Pを20本隣接させてなり、長さ及び幅がともに10mmとなるように形成された接触面を有している。接触面には、先端が20本のピアノ線P(曲率半径0.25mm)で形成された単位膨出部が形成されている。
次に、対人用拭き取り紙の実施例サンプルと比較例サンプルを作製し、その性能評価を行った結果を示す。
対人用拭き取り紙10の実施例1〜3に関する評価結果を表1に示す。また、その比較例1〜7に関する評価結果を表1,表2に示す。
表3には参考例1〜3に関する評価結果を示す。なお、参考例1〜3は不織布ワイパーのデータである。
(物性試験と実使用による官能評価結果)
実施例1〜実施例3は、NBKP100%を原料パルプとして用い、坪量13.7[g/m]のドライクレープ紙を作製し、各々4枚〜6枚重ね合わせ、プライ接合した対人用拭き取り紙である。
ドライクレープ紙は、4つ折りに折り畳み製品とする。実使用による官能評価は製品の状態(4つ折りの状態)で行なった。
比較例1〜比較例3は、実施例1〜実施例3と同様のNBKP100%を原料パルプとして用い、坪量13.7[g/m]のドライクレープ紙を作製し、そのドライクレープ紙を2枚、3枚、及び7枚重ね合わせた対人用拭き取り紙のサンプルである。
比較例4〜比較例7は、NBKPを80%、LBKP20%の原料パルプを用い、ドライクレープ紙の坪量が19.2[g/m]ののドライクレープ紙を作製し、そのドライクレープ紙を3枚、4枚、5枚、及び6枚重ね合わせた対人用拭き取り紙のサンプルである。
対人用拭き取り紙のソフトネスは、JIS L 1096のハンドルオメーター法に準拠した測定方法で測定した。
具体的には、100mm×100mmのサイズのペーパーシート(対人用拭き取り紙)を所定の隙間(20mm)に押し入れるのに必要な仕事量を測定する原理のハンドルオメーターにより測定した。縦方向および横方向各3回測定し、それぞれの平均値を算出した。
また、得られた縦、横それぞれの平均値は、下記の方程式に当てはめ算出し、求めた数値は、小数点以下1位に丸めた。
ソフトネス[cN]=(縦の平均値(cN)×横の平均値(cN))1/2
対人用拭き取り紙の吸水スピードは、旧JIS S 3104に準拠した測定方法で測定した。
具体的には、1組のペーパーシート(対人用拭き取り紙)を中央部直径40mm以上の穴のある支持台に置き、マイクロピペットに蒸留水を取り、約10mmの高さから試験片に蒸留水を300μL滴下し、水滴が試験片に接触した瞬間から、水が完全に吸収されて紙表面の反射が消えるまでの時間を、ストップウォッチを用いて0.01秒単位で測定する。試験は5回行い、その平均値を小数点第1位まで記録する試験要領によって得た数値とする。
対人用拭取り紙の乾燥紙力は、JIS P 8113(引張特性試験方法)に従って試験を行った。
対人用拭取り紙の吸水量は、ドライ条件、ウェット条件の2通りで測定した。
ドライ条件での吸水量については、ドライ条件で対人用拭取り紙が0.5秒間に吸水した量を示している。その測定方法は、4つ折り状態の紙試料を100mm四方に裁断し、乾燥状態の紙試料の重量を測定したのち、その紙試料を水面10cmの高さから水平に純水中に降ろして浸漬させ、0.5秒後に純水中から引き上げて10秒後の重量を測定し、その測定値から乾燥状態時の重量を引いた値とした。
ウェット条件での吸水量については、ウェット条件で対人用拭取り紙が0.5秒間に吸水した量を示している。その測定方法は、4つ折り状態の紙試料を100mm四方に裁断し、マイクロピペットを用いて3gの水を滴下し、1分間置いた後シート重量を測定する。その紙試料を水面10cmの高さから水平に純水中に降ろして浸漬させ、0.5秒後に純水中から引き上げて10秒後の重量を測定し、3gの水を滴下した際のシート重量を引いた値とした。
官能評価は、以下の6項目について行った。
・肌触り(ドライ);乾いた状態の製品で、手のひらを拭いて評価した。
悪い:×、やや悪い:▲、普通:△、良い:〇、非常に良い:◎の5段階で評価した。
・肌触り(ウェット);霧吹きで水分をシート四つ折り面(シート4分の1)に約1g付与した製品で、手のひらを拭いて評価した。
悪い:×、やや悪い:▲、普通:△、良い:〇、非常に良い:◎の5段階で評価した。
・細部への拭取り性;乾いた状態の製品で、水道で洗い濡れた手を拭く際に、指の間、爪の間など細部を重点的に拭いて評価した。
悪い:×、やや悪い:▲、普通:△、良い:〇、非常に良い:◎の5段階で評価した。
・厚みによる安心感;乾いた状態の製品で、水道で洗い濡れた手を拭いて、拭いた際の安心感を評価した。
悪い:×、やや悪い:▲、普通:△、良い:〇、非常に良い:◎の5段階で評価した。
・水分以外の拭き取り性(ドライ);手の甲に白い絵の具0.3gを20mm×7mmの大きさに広げ、5秒後に乾いた状態の製品で拭いて評価した。
悪い:×、やや悪い:▲、普通:△、良い:〇、非常に良い:◎の5段階で評価した。
・水分以外の拭き取り性(ウェット);手の甲に白い絵の具0.3gを20mm×7mmの大きさに広げ、5秒後に、霧吹きで水分をシート四つ折り面(シート4分の1)に約1g付与した製品で拭いて評価した。
悪い:×、やや悪い:▲、普通:△、良い:〇、非常に良い:◎の5段階で評価した。
・吸水性(ドライ); 乾いた状態の製品で、水道で洗い濡れた手を拭いて評価した。
悪い:×、やや悪い:▲、普通:△、良い:〇、非常に良い:◎の5段階で評価した。
・吸水時裏抜けの有無;乾いた状態の製品で、水道で洗い濡れた手を拭いた際の、製品の裏抜け状態を評価した。
裏抜けする:×、裏抜けする場合もある:△、裏抜けしないが指先に湿り感がある:○、裏抜けせず指先に湿り感がない:◎の4段階で評価した。
Figure 0006131301
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表1〜表3に示した結果から明らかなように、坪量が13.7[g/m]、プライ数4〜6枚の実施例1〜実施例3は、ドライ及びウェット条件での肌触りと拭き取り性、ドライでの吸水性に優れ、対人用拭き取り紙として良好な特性を有していることがわかった。
一方、坪量が13.7[g/m]で、プライ数2枚の比較例1、プライ数3枚の比較例2は、厚みによる安心感や吸水時裏抜けの安心感に劣り、対人用拭き取り紙としては適性が欠けていることがわかった。
坪量が13.7[g/m]、プライ数7枚の比較例3は、ドライ条件での肌触りや細部への拭取り性が劣り、対人用拭き取り紙としては適性が欠けていることがわかった。
また、坪量が19.2[g/m]、プライ数3〜6枚の比較例4〜7は、細部への拭取り性が劣っており、対人用拭き取り紙としては適性が欠けていることがわかった。
この結果から、対人用拭き取り紙10を構成するドライクレープ紙1の坪量は、13g/m以上16g/m以下が好ましいことがわかった。
対人用拭き取り紙10を構成するドライクレープ紙1のプライ数に関する評価結果は表1、表2に示した通り、4枚〜6枚が良好であることがわかった。
このように、針葉樹もしくは広葉樹の化学パルプ100%を用い、坪量が13g/m以上16g/m以下となるように抄造したドライクレープ紙1を4枚〜6枚重ね合わせ、プライ接合してなる対人用拭き取り紙10は、ドライ条件での0.5秒間に吸水する吸水量が180〜250g/mであり、ウェット条件での0.5秒間に吸水する吸水量が160〜210g/mであり、ウェット条件でのMMDが13.0〜15.0であり、上記した実施例1〜実施例3のように、ドライ及びウェット条件での肌触りと拭き取り性、ドライでの吸水性に優れ、対人用拭き取り紙として良好な特性を有している。
また、ドライ条件での吸水スピードが0.3〜1.5秒/300μLであるように、瞬間的な吸水性に優れている。
また、クリアランス20mmでのソフトネスが0.5〜0.8cNであるように、良好な柔らかさを有している。
以上のように、本発明に係る対人用拭き取り紙10は、ドライ条件でもウェット条件でも不織布ワイパーと遜色ない肌触り感の柔らかさを有しているとともに、優れた吸水性能と拭き取り特性を有しているので、ドライでもウェットでも好適に人体を拭くことができる紙製ワイパーとして使用できる。
なお、本発明の適用は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 ドライクレープ紙
10 対人用拭き取り紙

Claims (3)

  1. 湿式抄紙機により抄造されたドライクレープ紙を原紙とし、1枚の坪量が13g/m以上16g/m以下の前記ドライクレープ紙を4枚〜6枚重ね合わせてプライ接合した対人用拭き取り紙であって、
    ドライ条件で0.5秒間に吸水する吸水量が180〜250g/mであり、4つ折り状態の紙試料を100mm四方に裁断し、マイクロピペットを用いて3gの水を滴下し、1分間置いたウェット条件で0.5秒間に吸水する吸水量が160〜210g/mであり、シート四つ折り面(270〜320cm 程度)に水1gを霧吹きでシート表面に均等に付与し、10分間室内で静置した状態で、接触圧25gで測定したウェット条件でMMDが13.0〜15.0であることを特徴とする対人用拭き取り紙。
  2. ドライ条件での吸水スピードが、0.3〜1.5秒/300μLであることを特徴とする請求項1に記載の対人用拭き取り紙。
  3. クリアランス20mmでのソフトネスが0.5〜0.8cNであることを特徴とする請求項1又は2に記載の対人用拭き取り紙。
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