図1を参照すると、掃除用品10は、概ね細長い長方形であり得るが、他の形状も企図されるし、実行可能である。掃除用品10は、積層形態で接合された2つ以上の構成要素を含むことにより、床掃除に好適な掃除用品10が提供されてもよい。この掃除用品は、シート12を有してもよく、このシートは、他の構成要素をこのシートに取り付けるための枠組みを形成する。掃除用品10はまた、ストリップ17の複数の層27を有するギャザーストリップ要素25を有してもよく、これらのストリップは、積層され、外側に向かって延在し、柔軟性を有している。吸収性コアが、ギャザーストリップ要素25とシート12との間に配置されてもよい。
掃除用品10は、使い捨ての場合がある。「使い捨て」とは、掃除用品10が1回の掃除作業、或いは概して数平方メートル以下に対して使用され、その後、廃棄されることを意味している。対照的に、再利用可能な掃除用品10は、使用後、洗濯されるか、他の方法で元の状態に戻される。
掃除用品10は、掃除用品10を形成する、積層状態で接合/折り重ねられた、少なくとも2つの、より好ましくは少なくとも3つ、4つ、又はそれ以上の薄層を有している。シート12はまた、後述するように、床掃除器具への取り付け部を提供してもよい。特に規定のない限り、本明細書で使用される「接合」とは、2つの構成要素間における直接的かつ接触を伴う関係と、構成要素間に中間要素を有する関係とを含む。
掃除用品10は、長手方向軸LAと、それに直交する横軸TAとを有し得る。掃除用品10及びそれに対応する構成要素は、長手方向軸LAに平行な2つの長手方向縁20と、横方向軸TAに平行な2つの横方向縁22とを有し得る。
以下で説明するように、ストリップ17は、有利には実質的に、或いは好ましくは完全に、シート12の着地面積内に含まれてもよい。詳細には、ストリップ17の遠位端は、シート12の2つの長手方向縁20及び2つの横方向縁22によって画定される着地面積内に含まれてもよく、その着地面積によって境界が定められてもよい。この構成によれば、使用者が掃除器具を床に押し付けたときにストリップ17に直接圧力が加わるため、使用中にストリップ17の可動性を促進し、使用中に掃除用品10の動的面領域を標的表面に対して提供すると考えられる。
掃除用品10の長さは、長手方向に沿って測定される。掃除用品10の幅は、長さ方向に対して直角であり、かつ、シート12の面内の横方向に対応する。厚さは、Z方向の寸法として定義される。XY面は、掃除用品10によって画定される面によって定義される。掃除用品10のZ方向は、シート面に対して垂直な方向である。掃除用品10は、20〜50cmの長さ及び10〜20cmの幅を有してもよい。詳細には、掃除用品は、後で説明するように、典型的な掃除器具70のヘッドに適合するように、最大寸法で測定したとき、長さが30+/−2cmであり、幅が14+/−2cmであってもよい。任意のコアは、詳細には、幅が6.5+/−2cmであり、長さが26+/−2cmであってもよい。当然のことながら、当業者であれば、本発明の範囲内において、他の形状が実現可能であることを理解するであろう。
掃除用品10は、外側に向いた掃除面と、これに対向する取り付け面とを有してもよい。掃除用品10の取り付け面は、器具のヘッドへの取り付けのための、1又は複数の取り付けストライプ30を有してもよく、図示された例においては、2つの平行なストライプ30を有している。ストライプ30は、フックを有する掃除器具のヘッドに対する相補的取り付け部として好適なループ要素を含んでもよい。
掃除用品10は、1つの薄層、或いは、向かい合わせの関係で接合されている2つ又は3つ以上の薄層を有すると考えもよい。薄層は、蛇行状に折り重ねられて、Z方向に複数の薄層を提供してもよい。
より詳細には、掃除用品は、少なくとも1つのシート12及び少なくとも1つのギャザーストリップ要素25を有する構造を含んでもよい。シート12及びギャザーストリップ要素25は、向かい合わせの関係で、少なくとも1つの永久結合部によって接合されて、積層体を形成している。
シート12は、ギャザーストリップ要素25を取り付けるための枠として機能してもよい。本発明から逸脱しない限りにおいて、他の薄層及び特徴が、シート12とギャザーストリップ要素25との間に配置されてもよい。
詳細には、シート12は、合成不織シート12を含んでもよい。合成繊維を有するシート12によると、ギャザーストリップ要素25をシートに接合し易くなる。当技術分野で知られているように、不織布には、スパンボンド方式、カード方式、及びエアレイド方式の素材が含まれ、不織布は、合成繊維から作製されている。好適な不織シートは、同一出願人による第6,797,357号に従って作製されてもよい。
好ましくは、シート12はセルロースを含み、それによって吸収力を提供する。当技術分野で知られているように、セルロースのシート12には、永久的な湿潤強度を有する樹脂が加えられ、それを有しもよい。或いは、シート12は、好ましくは、セルロース及び合成繊維の混合物を有してもよい。それによって、吸収性及びバリア性の両方が得られ、ギャザーストリップ要素25を接合し易くする。「セルロースの」とは、構成要素において、大部分の重量パーセントを、セルロース系繊維が占めていることを意味する。
シート12及び/又はギャザーストリップ要素25は、親水性であってもよい。これにより、掃除対象である表面から水分を有利に吸収する。「親水性」とは、概して、構成要素が、使用中に水分を吸収し、かつ過剰な圧縮力をかけられることのない通常の使用中において、その水分を保持することを意味する。
詳細には、親水性と疎水性との特性の対比は、以下のように測定してもよい。材料の1グラムのサンプルを、約110℃にて12時間オーブンで乾燥させ、その後、65%の相対湿度/21℃で5日間調湿する。その後、サンプルを、110℃で12時間再び乾燥させる。得られた水分の量を、水分率(%)として測定する:
水分率=[(相対湿度65%における保管サンプルの総重量−乾燥後のサンプルの重量)÷乾燥させたサンプルの重量]×100%。
本明細書で使用するとき、「親水性材料」は、65%での水分率が約2%、3%、4%、5%より多く、好ましくは約6%より多い。以下の表1に、相対湿度65%で平衡する水分率(%)についての、異なる種類の繊維間の比較を示す。
親水性材料は、本明細書に記載の発明に有用であり得るが、この材料は、使い捨て掃除用品10に使用される場合であっても、強度が十分でない場合がある。このため、適切な材料の選択が重要である。
例えば、ギャザーストリップ17が100%セルロースであると、湿潤摩擦係数が高くなりすぎて、使用者が、特定の標的表面域内で掃除用品10を移動させることが難しくなる場合がある。異なる材料を混合することにより、汚れを採取するための面領域を維持しつつ、湿潤摩擦係数を最適化することができる。また、長さが異なるギャザーストリップ17を使用することにより、材料が同じでも、湿潤摩擦係数を過度に増加させることなく、掃除用面領域を増加させることができ、それによって、標的表面域内での移動が容易になる。
図2A及び図2Bを参照すると、シート12は、2層、3層、又はそれ以上の層の積層体を含んでもよい。詳細には、この積層体は、掃除器具に接触する、外側に向いた層12Aと、吸収用の中央層/コア12Bと、ギャザーストリップ要素25に接合する、内側に向いた層12Cとの、3層を含んでもよい。
外側に向いた層12Aは、坪量が20〜80gsmの水流交絡スパンボンド不織布を含んでもよい。Avgol Nonwovens(Tel−Aviv、Israel)の45gsmの不織布が好適であることが分かっている。本明細書においては、不織布は、織りあわされていない、エアレイド及び/又はウェットレイド繊維の混合物を有する構成要素である。
中央層/コア12Bは、貯水用リザーバーとして機能してもよく、ギャザーストリップ要素25によって標的表面から回収した液体を吸収及び保持する。中央層/コア12Bは、複合セルロース/合成エアレイドを含んでもよい。85:15のセルロースを含む135gsmのエアレイドとして、Suominen(Helsinki、Finland)から入手可能な複合繊維が、好適である。
当技術分野で知られているように、中央層/コア12Bは、更に、吸収性ゲル材料(AGM)を含んでもよい。AGMは、吸収された液体の保持力を高め、掃除用品10の能力を高め得る。掃除用品10は、発泡体を有しなくてもよく、これにより、コストを節約する。
内側に向いた層12Cは、スパンレース、すなわち水流交絡などのプロセスを使用して合成不織布に結合された薄織物(tissue)として形成されたウェットレイド繊維の混合物を含んでもよい。内側に向いた層12Cは、Suominen(Helsinki、Finland)によってGenesis tissueという名称で販売されている、23gsmの薄織物(tissue)及び17gsmのポリプロピレンスパンボンドの複合材料を含んでもよい。
所望により、専用のコア12Bは、掃除用品10に組み込まれていてもよい。専用のコア12Bは、シート12の層12A、12Cのいずれかの間に配置されていてもよいし、或いは、シート12の内側又は外側に方向付けられた面の上に配置されていてもよい。詳細には、コア12Bは、中央層を含んでいる場合がある。コア12B及び/又は追加的な/代替的な中央層は、外側に向いた層12A及び内側に向いた層12Cよりも幅が狭くてもよい。コア12B及び/又は中央層は、外側に向いた層12A及び内側に向いた層12Cの半分の幅を有する場合があり、長手方向軸を中心として配置され得る。詳細には、コア12B及び/又は中央層の幅は、取り付け材のストライプ30間のスペースよりも小さい又は同等である。
コア12B及び/又はシート12及びギャザーストリップ要素25の幅は、以下のように測定される。掃除用品10を、平坦かつ水平な表面上に配置する。しわ及び一般的な平坦性に対するその他の乱れを取り除く。掃除用品を、指先によって緊張させて保持する。一般にL.S.Starrett Co.(Athol、MA.)から入手可能な、鋼尺、ノギス、又は工具直角定規(Toolmakers’ Grade Square)を使用して、ギャザーストリップ17及びコア12Bの対向する端の間の幅を測定する。必要に応じて、外側に向いた層12A、12C及び層27を取り除いて、測定用に障害のないアクセスを提供してもよい。
コア12Bの幅は、横方向軸に平行である横方向に沿って測定される。コア12Bが可変幅を有する場合、最も狭い地点において幅が測定される。ギャザーストリップ要素25の幅もまた、横方向に沿って測定される。ギャザーストリップ要素25の幅は、長手方向軸を挟んで対向するように配置され、かつ、XY面にある、対向するギャザーストリップ17の遠位端の間で測定される。ギャザーストリップ要素25、詳細には、ギャザーストリップ17の対向する端が、可変幅を有する場合、最も広い地点において幅が測定される。(長手方向軸を挟んで等分される)少なくとも4、6、8、10、12、又は14cmの幅の差異が、本明細書に記載の実施形態に好適であると考えられる。
対向するギャザーストリップ17間の幅及びコア12Bの幅の差異により、ギャザーストリップ要素25から送られてくる液体を保持するための、コア12B及び/又は中央層12Bの安定性が促進されると考えられる。更に、このジオメトリーにより、吸収された液体がギャザーストリップ17から排水されやすくなると考えられる。更に、このジオメトリーにより、ギャザーストリップ17の移動を促進すると考えられるギャップが生じ、通常の使用時に使用者が掃除用品10を動かすと、標的表面に対して異なる部分を提供する。
3つの層12A、12B、及び12Cは、シート12の形成技術において知られているように、接着剤及び/又は熱結合を使用して互いに永久的に接合され得る。任意の取り付け用ストライプ30のループ要素が、外側に向いた層12Aの外側に向いた面に接合されて、掃除用品10をハンドル60又は器具に取り外し可能に接合し得る。ストライプ30は、連続的又は非連続的であってよい。
図3を参照すると、掃除用品10は、ギャザーストリップ要素25内に配置された親水性ギャザーストリップ17を更に含んでいる場合がある。本明細書においては、ギャザーストリップ17とは、近位端から対応する遠位端へと外側に向かって延在するカンチレバーストリップを指す。各ギャザーストリップ17は、用品10の長手方向中央線に、或いは、その中央線からずれた近位端を有し、(横方向に測定された)長さが対応する(長手方向に測定された)幅よりも大きく、縦横比が少なくとも1、任意に2〜20、任意に5〜15であってもよい。ギャザーストリップ17は、結合部38に近接している対応する近位端から、掃除用品の横方向縁に近接し得る対応する遠位端までの長さが、3〜15cm、4〜12cm、或いは詳細には5〜8cmであってもよく、幅が、3〜20cm、4〜15cm、或いは詳細には6〜8cmであってもよい。これらの詳細な寸法は、掃除器具を用いた床掃除に使用される場合に好適であることが分かっている。
製造によって意図されるように、ギャザーストリップはXY面内にあるが、使用前の毛羽立て、及び/又は、標的表面に対して動かすことにより使用中に生じる変形によって、XY面外へと変形する場合がある。ギャザーストリップ17は、本明細書に記載されているシート12のうちの1つに組み込まれていてもよいし、分離されたシート12の上に配置されていてもよい。ギャザーストリップ17は、用品の幅方向に平行に延在していてもよいし、用品の幅方向に対して鋭角の関係に配置されていてもよい。図に示すように、ギャザーストリップ17は、直線的であってもよく、曲がっていてもよく、蛇行していてもよく、任意の所望の形状を有していてもよい。
ギャザーストリップ要素25は、内側に向いた層12Cに関して上述したものと同じ材料を含んでいてもよく、詳細には親水性であってよく、より詳細にはセルロースであってよい。当技術分野で知られているように、ギャザーストリップ要素25及び/又はシート12は、代替的又は追加的に、マイクロファイバーを含んでいてもよい。
図2A及び図2Bを再び参照すると、ギャザーストリップ要素25は、自身の上に蛇行状に折り重ねられた1つ又は複数の層を含み得る。この構成により、少なくとも二重、三重、又はそれ以上の厚さとなる。層27が、概ね横向きに方向付けられた別々のギャザーストリップに切り分けられると、二重の厚さ部分により、対応するストリップ17の遠位端にてループが得られる。ループにより、Z方向に重ねられたストリップ17同士が離間し易くなるため、ループは有益であると考えられる。
折り重ね構成は、図に示すように、C折りによって得られる場合がある。当業者であれば、C折りをカスケードすることにより、当技術分野で知られているZ折り、W折り、又は他の複数層折り(C折りを含む)を得ることができることを理解するだろう。
ギャザーストリップ要素25は、所望の吸収力及び意図する標的表面のテクスチャに応じて、ギャザーストリップ17の層27として2〜25層、5〜20層、詳細には約10層を含み得る。各縁、詳細には長手方向縁に配置されたギャザーストリップ17は、遠位端におけるループと、ギャザーストリップ17の遠位端における一重の厚さを有する自由端とを有利に含み得る。それによって、ギャザーストリップは、掃除中に差異的反応を示し、予測によると、掃除中により多くの塵に届いて保持する。
詳細には、ギャザーストリップの差異的反応により、通常の使用条件下において、掃除中に、標的表面に対して動的に変化する面領域が提供されると考えられる。表面積を変化させることにより、より多くの液体及びそれに関連する塵を、標的表面から取り除くことができる。
3つの別個のギャザーストリップ材を有する非限定的なギャザーストリップ要素25が図示されている。シート12の近くにある上部シートを自身の上で折り重ねることにより、4つのギャザーストリップ層27が得られる。その下の2つのギャザーストリップ17層27を自身の上でZ折りすることにより、それぞれ3つのギャザーストリップ層27が得られる。
シート12及びギャザーストリップ要素25は、後述するように、複数の結合部38によって接合され得る。結合部38は、当技術分野で知られているように、熱、接着剤、又は超音波などによるものであってよい。
中央結合部38は、掃除用品10の全ての層27/薄層を接合して、それによって、確実に一体構造として、使用中に個々の構成要素が失われることを防止し得る。中央結合部38は、ギャザーストリップ要素25の全ての層27に共通であり、ギャザーストリップ要素25の各層27を、直接的に又は間接的にシート12に接合してもよい。
2つの外側寄りの結合部38を設けて、ギャザーストリップ要素25の、シート12に近接している層27のみを接合してもよい。本明細書に記載の実施形態では、外側寄りの結合部38は、中央において横方向に少なくとも約7cm離間され得る。これにより、外側寄りの結合部は、コア12Bより外側寄りに離間され、かつ、このコアに重ならない。外側寄りの結合部38又は中央結合部38は、これらの結合部が、ギャザーストリップ要素25の層27の一部を、直接的に又は間接的にシート12に接合させるだけである場合、二次結合部38と考えられ得る。
典型的には、ギャザーストリップ要素25の層27の全てが、少なくとも1つの結合部38によってシート12に接合される。シート12の最も近くにある層27が、第1の層27と考えられ得る。その後に続く層27は、シート12に相対的に近くにあると考えられ、順に第2の層27、第3の層27、第4の層27と考えられ得る。シート12から遠く離れており、床の最も近くにある、或いは床に接している層27が、遠位層27と考えられる。
結合部38は、シート12と長手方向に同一の広がりであってもよい、或いは、シートよりもわずかに短くてもよい。好ましくない実施形態では、外側寄りの結合部は、シート12から遠く離れていて近接していないギャザーストリップ要素25の部分のみを結合している場合がある。
本構造によると、標的表面上に提供されるギャザーストリップ17は相対的により長く、その内側ではギャザーストリップはより短い。長さが異なるギャザーストリップを有することにより、ギャザーストリップ17を互いに独立して動かすことができ、また、互いを分離することができ、その結果、洗浄効果が向上する。ギャザーストリップ17間を分離すること、詳細には、ギャザーストリップ17を重ね合わせた層として提供することは、掃除用品10によって汚れを有効的にピックアップするためにも、その汚れを保持するためにも、掃除対象の表面に対して十分な面積を提供するという点で重要であると考えられる。このため、層27は、1つ折り、複数折り、又は折り目無しで単純に重ね合わせることにより作成され得る。
図3を再び参照すると、ギャザーストリップ要素25のシートへの接合は、正弦曲線状の結合部38又はジグザグの結合部38(これらは全て蛇行状結合部38と総称される)或いは他の非直線形結合部38によってなされる場合がある。この結合部38パターンにより、相対的により長いギャザーストリップ17及び相対的により短いギャザーストリップの両方が、個別に提供される。また、ギャザーストリップ17は、それぞれ、長手方向軸と平行でない近位端を有する。このジオメトリーにより、掃除中にギャザーストリップの捻じれや乱れを促進すると考えられる近位端が提供される。
代替的には、同一出願人による欧州特許出願第15162895.5号、P&G事件番号13742Fに開示されているように、中央結合部38は、分離した結合部38の配列を含んでいる場合がある。分離した結合部38は、通常の使用中における標的表面に対するギャザーストリップ要素25の動的変化の提供を促進することが予測として考えられる。
長さの異なるギャザーストリップ17により、使用中に、異なるストリップ17及び/又はその部分が、標的表面に対して提供されると考えられる。ギャザーストリップ17の不規則な近位端により、使用中に、異なるストリップ17又はその部分が、標的表面に対して提供されると考えられる。
概して、使用中に、異なるギャザーストリップ17及び/又はギャザーストリップ17の異なる部分を、標的表面に対して提供することにより、掃除用品10の飽和状態の部分が標的表面に接触した状態のままにならないと考えられる。使用中にギャザーストリップ要素25の異なる部分が提供されると、再付着が最小限となり、ギャザーストリップ要素25の不飽和状態の部分を、標的表面に接触させて、標的表面から液体を吸収させて保持させることができる。標的表面に接触するギャザーストリップ要素25の有効部分を動的に変化させることにより、改善された洗浄が生じると考えられる。意義深いことに、ギャザーストリップ要素25の動的に変化する有効部分は、自動的に、かつ、通常の掃除の一部である通常の前後ストローク以外の使用者による介入無しに現れる。
好ましくは、掃除用品は、トウ繊維を有しない。濡れたときにマット状になりひと塊になる傾向のあるトウ繊維は、洗浄効果を低下させる。しかし、あまり好ましくない実施形態では、掃除用品は、1つ又は複数のトウ繊維薄膜を更に含んでいる場合がある。このトウ繊維薄層は、向かい合わせの関係でシート12又はギャザーストリップ要素25に接合させることができる。トウ繊維薄層は、掃除中に標的表面に直接接触させるのに好適であり、そのように配置される場合がある。代替的には、トウ繊維薄膜は、シート12とギャザーストリップ要素25との間に配置される場合がある。
トウ繊維は、合成物であり得る。本明細書で使用するとき、「束繊維」及び/又は「トウ」は、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、生体由来ポリマー(例えば、ポリ乳酸、バイオポリエチレン、バイオポリエステルなど)などの合成ポリマーを含む繊維を指す。トウ繊維はまた、セルロース、アセチルセルロース、亜麻、麻、黄麻、及びこれらの混合物などの天然物由来の繊維であり、個々の繊維は、束状に製造された比較的長いストランドである。束繊維は、区分可能な端部を有し、少なくとも約1cmの長さである、任意の繊維として定義され得る。トウ繊維は、用品10の横方向縁の間に、連続的かつ略横方向に延在し得る。
シート12(複数可)、ギャザーストリップ要素25、及び任意のトウ繊維層(複数可)が、複数の永久結合部38によって接合され得る。結合部38は、はみ出た又は離脱したトウ繊維がほどけることを、最小限に抑える又は防ぐことを意図している。このようなシート12(複数可)、ギャザーストリップ要素25、及び任意のトウ繊維層(複数可)は、典型的には、介在部材又は構成要素をその間に挟んで又は挟まずに、直接重ね合わせられている場合がある。
結合部38(複数可)は、接着結合、熱結合、超音波結合などによって形成することができる。熱結合及び超音波結合においては、局所的な結合部38部位に、エネルギー及び圧縮圧力が加えられる。合成シート12及び合成トウ繊維は、そのような局所部位において溶融される。再凝固により、シート12及びトウ繊維の局所的な材料が、そのような局所部位において共に再凝固され、結合部38となる局所的な接合部が形成される。
所望により、シート12は、外側に向いた液体不透過バリアによって被覆されていてもよい。このバリアにより、使用者の手や器具などが、吸収された液体に接触するのを防ぐ。好適なバリアには、当技術分野で知られているように、LDPEフィルムが挙げられる。
図2Bを参照すると、ギャザーストリップ要素25は、ギャザーストリップ要素25の遠位縁に近づくほど減少する幅を有する、蛇行状に折り重ねられた部材を含んでもよい。このジオメトリーにより、使用時に逆ピラミッド形構造が提供される。ギャザーストリップ要素25のこのような構造により、複数の幅を有するギャザーストリップ要素25の複数の層27を提供し得る。幅は、第1の層27から遠位層27に向かって減少してよく、また、第1の層27から遠位層27に向かって単調に幅が減少してもよい。逆ピラミッド形構造は、掃除中に、標的表面に対してより多くの縁を有利に提供することが予測として考えられる。
図4A〜図4Bを参照すると、掃除用品には、ギャザーストリップ要素25の全ての層27をシート12に接合する共通の結合部38がない場合がある。その代わりに、第1の結合部38が、1つ又は複数の近位層27をシート12に接合し得る。第2の接合部38が、1つ又は複数の遠位層27を近位層27に接合し得る。このとき、この遠位層27はシートに直接接合されない。この構成により、掃除用品10が特にZ方向に厚い場合に、層の全ての構成要素が接合部38を介することを避けるという利点が提供されると言える。
任意選択的に、シート12、ギャザーストリップ要素25、及び/又は任意のトウ繊維の層のいずれかを、接着剤、ろう、ニュートン流体オイル若しくは非ニュートン流体オイル、又はそれらの組み合わせによって、完全に又は部分的にコーティングして、洗浄を改善すること、及び吸収された塵の保持性を増大し得る。所望により、任意選択的に、掃除用品10を、洗浄溶液と共に、或いは、例えば外観又は殺菌のための表面処理などの他の目的のために使用可能な他の溶液と共に使用することができる。洗浄溶液を掃除用品10に予め適用して、予め湿らせた掃除用品10を作り出してもよい。或いは、洗浄溶液を別の容器に入れて、掃除用品10及び/又は標的表面に投与してもよい。洗浄溶液は、大部分が水であり、少なくとも約0.5、2、5又は10重量%の固体、或いは少なくとも約30又は50重量%の水性溶媒、非水性溶液、又はその混合物を含み得る。
図5A〜図5Gを参照すると、種々の代替的なギャザーストリップ要素25が示されている。各ギャザーストリップ要素25はそれぞれ2つの層25を有するものとして示されているが、当業者であれば、本発明はこのような構成に限定されないことを理解するであろう。ギャザーストリップ要素25は、図示の結合部38又はそれとは異なる結合部38を有する、1つ、2つ、3つ、又はそれ以上の数の層27を有し得る。また、当業者であれば、所望により、これらの実施形態の様々な組み合わせ及び混成体を組み合わせることにより、1つの掃除用品10を得ることができることを理解するであろう。
図5Aを参照すると、ギャザーストリップ要素25はシート材を2つ含み、各シートは、開口したC折りを有してもよい。この構成により、一般的な前後の動きによる清掃に役立ち、概ね均等な厚さの掃除用品10を提供する、概ね対称に対向するジオメトリーが有利に提供されることが予測として考えられる。
図5Bを参照すると、ギャザーストリップ要素25はシート材を2つ含み、各シートは、より短い外脚を有するZ折りを有してもよい。この構成により、概ね対称に対向するジオメトリーが有利に提供されることが予測として考えられる。掃除用品10の各長手方向縁は、ループ状のギャザーストリップ17及びギャザーストリップ17の2つの自由端を提供する2つのC折りを有している。ギャザーストリップ17の自由端及びループ端の両方と概ね一定の厚さとを提供するこの構成は、一般的な前後の動きによる清掃を手助けすることが予測として考えられる。
図5Cを参照すると、ギャザーストリップ要素25はシート材を2つ含み、各シートは、互いに反対方向に方向付けられたC折りを有してよい。この構成により、概ね対称に対向するジオメトリーが有利に提供されることが予測として考えられる。掃除用品10の各長手方向縁は、ループ状のギャザーストリップ17及びギャザーストリップ17の2つの自由端を提供するC折りを有している。ギャザーストリップ17の自由端及びループ端の両方を提供するこの構成は、一般的な前後の動きによる清掃を手助けすることが予測として考えられる。
図5Dを参照すると、ギャザーストリップ要素25は、それぞれが、同じ方向に方向付けられたC折りのシート材を2つ含んでいてもよい。この構成により、一方の長手方向縁にループ状のギャザーストリップ17が、他方の長手方向縁にギャザーストリップ17の自由端が、有利に提供されることが予測として考えられる。この構成により、様々な掃除作業に好適な、様々な種類のギャザーストリップ17が提供される。
図5Eを参照すると、ギャザーストリップ要素25はシート材を2つ含み、各シートは、より短い外側脚部を有するZ折りを有し、かつW折りを提供するように配置されてもよい。この構成により、掃除用品10の各長手方向縁に、2つの外側に向いたループ状のギャザーストリップが、有利に提供されることが予測として考えられる。
図5Fを参照すると、ギャザーストリップ要素25は、相互に折り込まれたシート材を2つ含んでいてもよい。この構成により、概ね対称に対向するジオメトリーが有利に提供されることが予測として考えられる。掃除用品10の各長手方向縁は、ループ状のギャザーストリップ17を提供するC折り及びギャザーストリップ17の1つの自由端を、厚みの増した中央領域と共に有している。厚みの増した中央領域を有することにより、使用中に、動いて床に対して異なる面領域を提供するギャザーストリップ17が得られることが予測として考えられる。
図5Gを参照すると、ギャザーストリップ要素25は、2つ以上の独立した蛇行状の層27を含んでいてもよい。ギャザーストリップ要素25は、それぞれ、専用の結合部38によって、シート12に接合され得る。このようなギャザーストリップ要素25は、それぞれ、外側に延在するギャザーストリップ17のバンクを2つ有し得る。この構成により、追加のギャザーストリップ17が利用可能であり、内側に方向付けられたギャザーストリップ17が使用中に絡み合い得るという利点が提供される。異なる機能を持つ異なるギャザーストリップ17を有することにより、使用中に床に対して提供される動的な面領域の量が増加することが予測として考えられる。
当然のことながら、当業者であれば、上述した代替案の組み合わせ及び混成体が実行可能であり、本明細書において企図されることを理解するであろう。例えば、掃除用品10は、更に2つの結合部38のラインを有し得る。そのような結合部38のラインのうち1つは直線であってもよいし、或いは、結合部38のラインの全てが非直線であってもよい。結合部38のラインが3つ使用されている場合、例えば、中央の結合部38のラインが直線である一方で、結合部38のラインは、対称的に対向及び蛇行していてもよい。或いは、1つのギャザーストリップ要素25が、複数の結合部によってシートに接合されていてもよい。
図6を参照すると、掃除用品10は、ハンドル60に取り外し可能に取り付け可能であってもよい。詳細には、取り付けシステムにより、好適かつ任意選択的なハンドル60に対して、掃除用品10の取り外し可能な取り付けをもたらすことができる。掃除用品10の取り付けシステム及び任意の相補的ハンドル60の取り付けには、接着剤接合、粘着接合、スリーブなどを介した機械的係合を挙げることができる。ある1つの一般的な取り付けシステムは、ハンドル60の歯(複数可)を挿入可能なスリーブを含む。好適なハンドル60は、同一出願人による米国第8,578,564号及びD674,949Sに開示されている。
図7を参照すると、掃除用品10は、器具70に取り外し可能に取り付け可能であってもよい。詳細には、床掃除器具70は、使用者が直立状態のままで床掃除できるようにすることができる。また、この床掃除器具は、洗浄溶液又は他の液体を床にスプレーするためにも提供され得る。典型的な床掃除器具70は、使用者によって把持されるハンドル72と、このハンドルに取り付けられた、好ましくは枢動可能にそれに取り付けられたヘッド74とを有する。ヘッド74は、床又は他の標的表面に接触して移動させる。掃除器具70は、ヘッドの底部に取り外し可能に取り付けられ得る。好ましくは、ストリップ17は、使用中のヘッド74の着地面積によって境を接しており、それによって、掃除中のストリップ17の動的移動が促進される。
掃除用品10の器具70への取り外し可能な取り付けは、接着剤、フック及びループシステム、並びにグリッパーを使用して実現することができる。グリッパー及び好適な掃除器具70は、同一出願人による第6,484,356号に開示されている。好適なバキューム式器具70が、第7,137,169号に開示されている。好適なスプレー式器具70が、同一出願人による第5,888,006号、第5,988,920号、第6,842,936号、第7,182,537号、第7,536,743号、第7,676,877号、及び第8,186,898号に開示されている。
掃除用品10はまた、ハンドル60や器具70を使用せず、手動で使用することもできる。所望により、本明細書に記載した様々な掃除用品10をパッケージ化し、キットとして販売してもよい。この構成は、使用者が、異なる作業に対して異なる掃除用品10の選択肢を有するという利益を提供する。例えば、所望により、複数サイズの掃除用品10を、1つのキットとしてまとめて販売することができる。この構成により、使用者は、急な作業に対して最も好適な、特定の掃除用品10を選択することができる。
本発明の掃除用品10は、現代の木材/積層材に対する満たされていないニーズに対応すると考えられる。特定の掃除用品10は、10層27のストリップ17を有するように構成される。各ストリップ17の幅は、約7mmである。10層27の全てが、中央結合部38にて接合されている。シート12に隣接している最も近い4つの層27はまた、中央結合部38より横方向外側寄りに配置された追加の結合部38によっても接合されている。
上述した本発明の掃除用品10及び2つの市販の対照サンプルに対してテストを行った。第1の対照サンプルは、現在の譲受人によって販売されているWetJetフロアシートであった。このサンプルは、AGMを含有していた。また、これは、一般的に使い捨てと考えられている。第2の対照サンプルは、Bonaによって販売されているマイクロファイバーフロアシートであった。また、これは、一般的に、複数の掃除作業に再利用可能であると考えられている。これら2つのサンプルは、幅広い範囲の使い捨て及び再利用可能なフロアシートを表していると考えられる。
テストは、つや消しした黒色カード用紙上に配置された、厚さ6mmの透明のポリカーボネート製プレキシガラス表面上で行われた。テスト対象の各サンプルについて、このサンプルの光沢度を、BYK−Gardner光沢計を使用して測定した。
BYK−Gardner(商標)の「Scrub」Abrasion Testerというスクラブマシンを使用して、サンプル間を整合させた。最初の光沢度測定の後で、2mLの一般的な洗浄溶液(SwifferのブランドであるWetJet液)を、テスト表面に概ね均一にスプレーして、表面を処理した。200グラムの重りを各サンプル上に置いた。各サンプルを、前後に50回動かした。その後、テスト表面を空気乾燥させた。表面の最終光沢度を調べて、それぞれの読み取り値を差し引いた。
このテストに汚れは用いられなかった。つまり、光沢度の変化は、各サンプルによって生じた表面損傷を表す。
各サンプルに対して、4回繰り返してテストした。繰り返しのテストは、それぞれ、テスト表面内の3つの異なる場所で行われ、光沢度への影響を測定した。結果を表2に示す。つまり、光沢度の変化に関する各エントリーは、12個のデータポイントの平均を表している。各サンプルの相対表面積も測定した。
表2中のデータにより、Bonaマイクロファイバーサンプルは、上述のようにテストしたとき、光沢度の著しい低下を不利益に引き起こすことが分かる。WetJetサンプルによる光沢度の損失は、Bonaマイクロファイバーサンプルと比べると少ない。光沢度の損失により、汚れのないテスト表面に対する通常の掃除によって、表面損傷が引き起こされ得ることが示されている。理論によって束縛されるものではないが、マイクロファイバーサンプルにおけるより大きな表面損傷は、ナイロンなどの比較的研磨性の材料を含んでいることによる可能性があると考えられる。
驚くべきことに、本発明のサンプルにおいては、光沢度の損失は最小限であり、差異はほぼ標準偏差内である。理論によって束縛されるものではないが、このマイクロファイバーサンプルにおけるより少ない表面損傷は、使用中に標的表面に対して動的な面領域を提供する可動ストリップ17を有するという利点によるものであり得ると考えられる。
上記のテストが、Home Legend(Fontana、CA)によって販売されている、RN 104577サントスマホガニー加工ハードウッドプランクラミネート木質フローリング0.77平方メートルを使用して反復された。このフローリングに、水/アルコール溶液中に懸濁させた約2%のUltra Fine Dust(PTI soilsによって販売されている粘土質土壌)を含有する汚れをスパイクした。約2mLのこの溶液を、塗料ローラーを使用してテスト表面に塗布し、空気乾燥させた。2mLの洗浄溶液により、この汚れを再度湿らせた。その後、各サンプルを、このフローリングの上で前後に25回動かした。その結果得られた、サンプル間の光沢度の差異を、以下の表3に示す。
表3により、新品の床材上に粒子状汚れがあるという状況によるより厳しいテストであっても、本発明の掃除用品10によれば、対照サンプルと比較すると、表面損傷の可能性が最小限であったことが分かる。
図8を参照すると、Bonaフロアシート及び本発明のフロアシート10のテストが、それぞれ、上述のRN 104577サントスマホガニー加工ハードウッドプランクフローリング上で、10サイクル行われた。フローリングを二等分し、各半分体をそれぞれ1つのサンプルに使用した。フローリングを洗浄し、初期光沢度を記録した。汚れ、油、及びイソプロピルアルコールの溶液を、フローリングに塗布し、空気乾燥させた。現在の譲受人によって販売されている、市販のWetJet洗浄溶液を、テスト表面にスプレーした。
各サンプルのテストは、前後に8回、各方向につき約2.8平方メートルをカバーするように拭くことによって行い、これを1サイクルとした。各サイクルが終わる度に、テスト表面の膜状態、つまり、曇り度合いの出現と、ストリーキングとの両方を測定した。このプロセスは、10サイクルが終了するまで、同一のサンプルに対して繰り返し行われた。
図8により、市販のBonaマイクロファイバーサンプルが、主観的な可視検出閾値を上回るストリーキング及び曇り度合いを示したことが分かる。概して、テスト全体を通して、両方の特性が好ましくない方向に増加した。対照的に、本発明の掃除用品10は、全10サイクルを通して、可視検出閾値(単位無し尺度において1)を大きく下回るストリーキング及び曇り度合いを有利に示した。
本明細書において開示されている寸法及び値は、記載されている正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、別段の指定がない限り、このような寸法はそれぞれ、記載されている値及びその値の周辺の機能的に等価な範囲の両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」として開示されている寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
あらゆる相互参照又は関連する特許又は出願を含む、本明細書に引用される全ての文献は、明確に除外ないしは別の形で限定されない限り、参照によりその全容を本明細書に援用するものとする。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、或いはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのような発明全てを教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と競合する場合、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。