JP6126887B2 - Iii族窒化物基板の製造方法およびiii族窒化物基板の転位密度低減方法 - Google Patents

Iii族窒化物基板の製造方法およびiii族窒化物基板の転位密度低減方法 Download PDF

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Description

本発明は、III族窒化物基板の製造方法に関し、特に、低転位密度のIII族窒化物基板を製造する方法に関する。
GaN(窒化ガリウム)に代表されるIII族窒化物結晶(単結晶)は、LED(発光ダイオード)を初めとする発光素子や受光素子などの光デバイス、さらには、HEMT(高電子移動度トランジスタ)などの電子デバイスの基板材料として用いられる。
III族窒化物結晶からなる基板(III族窒化物基板)は、III族窒化物結晶を、同じ組成及び異なる組成のIII族窒化物結晶からなる下地基板やサファイアやシリコンなどの異種材料の下地基板の上に成長させることによって得られる。なお、係る場合に用いられる下地基板を種結晶と称する場合もある。また、III族窒化物結晶を成長させた後、下地基板を除去する場合もある。
ただし、係る手法にてIII族窒化物基板を得る場合、その形成過程において、下地基板に存在する格子欠陥を起点とする転位がその上に形成したIII族窒化物結晶に伝播してしまうことがある。係る転位の存在は、デバイスの特性を劣化させる要因となる。例えば、LEDの場合であれば、発光効率を低下させる要因となる。それゆえ、III族窒化物基板を得るにあたっては、下地基板から伝播する転位をできるだけ抑制することが求められる。
このような転位の伝播を抑制する技術として、液相中または気相中で下地基板に存在する格子欠陥を含む部分を他の部分よりも速く侵食させることによって下地基板の表面にピットを形成しておいたうえで、III族窒化物結晶を成長させることで、下地基板から伝播する貫通転位を低減するというものが、すでに公知である(例えば、特許文献1参照)。
また、下地基板の表面に機械的加工もしくはエッチング(気相エッチングおよび液相エッチング)を施して凹凸を形成したうえでIII族窒化物結晶を成長させることにより、下地基板からの転位の伝播を抑制するという技術もすでに公知である(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−124128号公報 特開2005−281067号公報
特許文献2に開示されている、機械的な加工によって下地基板の表面に凹凸を形成するという態様は、下地基板の表面にダメージを与えることになり、必ずしも良好に転位密度を低減させるとは限らず、場合によっては、転位密度を増大させてしまうことがあり、好ましくない。あるいは、ダメージを受けた箇所においてIII族窒化物結晶が異常成長してしまい、デバイス作製用の基板として良好に使用可能なIII族窒化物結晶が得られないこともある。
また、III族窒化物結晶の成長手法に液相法を採用する場合、凹凸加工の際に下地基板の表面粗さを大きくしすぎると、III族窒化物結晶が良好に成長せず、一方、表面粗さが小さいと、転位の伝播が抑制されず転位密度の小さいIII族窒化物結晶が得られない、ということが、本発明の発明者によって確認されている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、容易かつ確実に低転位密度のIII族窒化物基板を得る方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、III族窒化物基板の製造方法であって、表面が平坦なC面である下地基板の前記表面を塩素プラズマエッチングすることにより、前記表面に、C面割合が20%以上90%以下となるように凹部を形成するエッチング工程と、前記エッチング工程を経た前記下地基板の上に、III族窒化物層を形成する形成工程と、を備え、前記エッチング工程においては、前記下地基板に対してバイアス電圧を与えずに前記下地基板の前記表面をエッチングする、ことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1に記載のIII族窒化物基板の製造方法であって、前記エッチング工程においては、エッチング時間を30分以上260分以下とする、ことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1または請求項に記載のIII族窒化物基板の製造方法であって、前記形成工程においては、フラックス法によって前記III族窒化物層を形成する、ことを特徴とする。
請求項の発明は、III族窒化物基板の転位密度を低減する方法であって、表面が平坦なC面である下地基板の前記表面を塩素プラズマエッチングすることにより、前記表面に、C面割合が20%以上90%以下となるように凹部を形成するエッチング工程と、前記エッチング工程を経た前記下地基板の上に、III族窒化物層を形成する形成工程と、を備え、前記エッチング工程においては、前記下地基板に対してバイアス電圧を与えずに前記下地基板の前記表面をエッチングする、ことを特徴とする。
請求項1ないし請求項の発明によれば、III族窒化物層の結晶成長に先立ち、塩素プラズマエッチングによって、下地基板の表面におけるC面割合が20%以上90%以下となるように凹部を形成することで、低転位密度でかつ均質なIII族窒化物基板を容易かつ確実に得ることできる。
III族窒化物基板10の製造手順を示す図である。 III族窒化物基板10の製造途中の様子を模式的に示す図である。 エッチング装置100の概略構成図である。
図1は、本実施の形態に係るIII族窒化物基板10の製造手順を示す図である。図2は、III族窒化物基板10の製造途中の様子を模式的に示す図である。
本実施の形態においてIII族窒化物基板10を得るにあたっては、まず、下地基板1を用意する(ステップS1)。下地基板1は、例えばGaNに代表されるIII族窒化物結晶(単結晶)からなる、表面1aが原子レベルで平坦な自立基板である。好ましくは、下地基板1は、表面1aが(0001)面つまりはC面となっている。なお、下地基板1は、GaNのほか、AlN、InN、BNなどからなるものであってもよいし、それらの混晶からなるものであってもよい。あるいは、サファイアやシリコンなどの異種材料からなる基板を下地基板1として用いる態様であってもよい。あるいはさらに、サファイアやシリコンなどの基板上に上述したIII族窒化物の結晶層がエピタキシャル形成されてなる、いわゆるテンプレート基板であってもよい。下地基板1の厚みは、数百μm〜数mm程度であるのが好適である。
ただし、下地基板1の内部には、図2(a)に示すように、厚み方向に転位d(d0)が存在する。例えば、GaNからなる下地基板1の場合には、1×10/cm〜1×10/cm程度の転位密度で転位が存在する。なお、本実施の形態においては、転位密度をカソードルミネッセンス像に基づいて評価するものとする。
下地基板1が用意できると、これを塩素プラズマエッチングに供する(ステップS2)。図3は、本実施の形態において用いるエッチング装置100の概略構成図である。エッチング装置100は、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合プラズマ)により塩素ガスをプラズマ状態にして下地基板1をエッチングする装置である。
エッチング装置100は、内部においてプラズマエッチングを行うチャンバー101を備えるとともに、チャンバー101の中にエッチング対象物(本実施の形態では下地基板1)を載置するためのステージ102を備える。チャンバー101にはエッチングガス(本実施の形態ではClガス)を供給するための供給管101aが接続されてなるとともに、チャンバー内部の雰囲気ガスを排気するための排気口101bが設けられてなる。供給管101aにはClガス供給源103がマスフローコントローラ(MFC)104を介して接続されており、MFC104によって流量が調整されたClガスがチャンバー101内に供給されるようになっている。なお、ステージ102は接地線102aによって接地されている。また、ステージ102の内部には図示しない冷却ガス経路が設けられており、外部からHeガスを供給して基板を冷却できるようになっている。
また、チャンバー101の上部にはアンテナ105が設けられており、チャンバー101とアンテナ105は石英円板108にて隔てられている。アンテナ105は、高周波電源106がマッチング回路107を介して接続されてなる。なお、高周波電源106は接地線106aによって接地されている。
以上の構成を有することにより、エッチング装置100においては、チャンバー101内にClガスを導入した状態で高周波電源106によってアンテナ105に高周波電流を流すことで石英板108を通してチャンバー101内に誘導電界が誘起され、これによって塩素プラズマ(ICPプラズマ)を発生させることができるようになっている。
本実施の形態では、係るエッチング装置100において、ステージ102に下地基板1を載置した状態で係る塩素プラズマを発生させることにより、下地基板1の表面1aのエッチングを行う。なお、一般的なICPプラズマによるエッチングの場合、加工対象物にはバイアス電圧が与えられるが、本実施の形態においては、上述のようにステージ102を接地することで、下地基板1に係るバイアス電圧を与えないようにしている。これは、バイアス電圧を与えた場合に支配的に起こる、プラズマ中のイオン(Clイオン)の加工対象物への衝突を抑制し、主に塩素ラジカルと下地基板1との化学反応によってエッチングを進行させるようにするためである。
係る態様でのエッチングを所定時間行うと、もともとは原子レベルで平坦であった下地基板1の表面1aは、図2(b)に示すように、平坦部1bと凹部1cとが混在した状態となる。
そして、このように表面1aに凹部1cが形成された下地基板1の上に、フラックス法(Naフラックス法)によって、III族窒化物層2を10μm〜1000μmの厚みに成長させる(ステップS3)。
具体的には、底部に下地基板1を配置したうえで所定量の金属ガリウムと金属ナトリウムとをそれぞれ充填してなるアルミナるつぼを、加熱炉内に配置し、800℃〜900℃の加熱温度および3MPa〜5MPaの圧力にて1時間〜100時間加熱保持し、その後徐冷するようにする。
以上の手順によって、全面にわたって均質なIII族窒化物層2を備えたIII族窒化物基板10が得られる。
より詳細にいえば、上述の手順で作製したIII族窒化物基板10においては、III族窒化物層2の表面における転位密度が、下地基板1の転位密度よりも小さい、7×10/cm〜1×10/cm程度にまで低減される。
係る低転位密度化は、次のメカニズムで実現される。図2(c)に示すように、まず、下地基板1において厚み方向に延在する転位d0のうち、凹部1cに存在するものは、III族窒化物層2に伝播しようとする際に、該凹部1cにて屈曲される。それゆえ、III族窒化物層2内においては、転位d(d1)は厚み方向に対し傾斜した向きに伝播する。すると、III族窒化物層2内では、複数の転位d1が順次に合体消失することとなる。その結果、III族窒化物層2の表面にまで到達する転位d(d2)が低減される。
なお、このような転位消失の効果が好適に得られるのは、エッチング後の下地基板1の表面1aを平面視した場合に、表面1a全体に対するC面の存在割合(C面割合)pが20%以上90%以下の場合である。係る場合、エッチングを行わない場合に比して、転位密度が5%以下にまで低減される。より好ましくは、存在割合(C面割合)pを20%以上85%以下とすると、エッチングを行わない場合にして、転位密度が4%以下にまで低減される。
ただし、本実施の形態でのC面割合pの算出にあたっては、エッチング後の表面1aのうち、水平面に対する傾斜が±1.5°以内の部分がC面であると定義する。すなわち、C面割合pは、エッチング後の下地基板1の表面1aを平面視した場合の表面1aの面積をS0とし、水平面に対する傾斜が±1.5°以内の部分の面積をSとしたときに、以下の式で定義される。
p(%)=(S/S0)×100
なお、C面として存在するのは、多くの場合エッチングされずに残った下地基板1の表面1aであるが、エッチングされた箇所においても上面がC面となっている場合はあるので、必ずしも、平坦面の存在割合とC面割合とはイコールではない。
実際のC面割合pの算出は、エッチング後の表面1aをレーザー顕微鏡やAFM(原子間力顕微鏡)などにより2次元的に測定し、得られた測定結果(表面凹凸データ)に公知の画像処理手法を適用することにより実現可能である。
なお、C面割合が20%に満たない場合や、90%よりも大きい場合は、転位密度低減の効果が十分に得られない。これは、前者の場合、後工程であるフラックス法において良好なIII族窒化物層2が形成されない程度に大きな凹凸が形成されてしまうためであり、後者の場合、凹部が充分に形成されないためであると考えられる。
また、C面割合pを20%以上90%以下とするには、チャンバー101内に供給するClガスのガス流量を20sccm〜80sccmとし、チャンバー101内のガス圧を0.8Pa〜3Paとし、高周波電源106によって与えるICP電力を200W〜1000Wとした状態で、エッチング時間を30分以上260分以下の範囲で定めるのが好適である。このことは、エッチング時間を好適に制御した下地基板1を用いることにより、III族窒化物層2の低転位密度化を実現出来ることを意味している。
また、上記の条件のもと、エッチング時間を50分以上とすれば、C面割合pが85%以下となり、転位密度低減の効果がより顕著に得られる。これにより、処理効率を確保しつつ十分な転位密度低減効果を得るという観点からは、50分〜60分のエッチングを行うのが好適である。
すなわち、本実施の形態によれば、III族窒化物層の結晶成長に先立ち、下地基板にバイアス電圧を与えない条件での塩素プラズマエッチングを、エッチング時間を好適に制御しつつ行うことにより、下地基板の表面におけるC面割合が20%以上90%以下となるように凹部を形成することで、低転位密度でかつ均質なIII族窒化物基板を容易かつ確実に得ることできる。
<変形例>
なお、III族窒化物層2の形成手法は、フラックス法に限られず、種々の結晶成長手法を適用可能である。例えば、アモノサーマル法やHVPE法などのほか、MOCVD法やMBE法などを適用する態様であってもよい。
III族窒化物層を形成した後、下地基板1を分離もしくは除去する態様であってもよい。係る分離もしくは除去には、切断などの機械的手法を初めとする種々の公知の手法を適用可能である。
下地基板1に対する処理条件を種々に違えることにより、8種類のIII族窒化物基板を作製した(試料No.1〜8)。
具体的には、下地基板1として、直径が2インチで厚みが400μmのGaN自立基板を複数枚用意した。試料No.1の下地基板1については、そのままその表面1aにIII族窒化物層2としてのGaN層を形成した。試料No.2〜No.8の下地基板1については、エッチング装置100により塩素プラズマエッチングを行ったうえで、GaN層を形成した。ただし、エッチング時間以外の条件は共通とし、エッチング時間はそれぞれの試料で違えた。
ただし、No.2〜No.8の試料については、GaN層の形成に先立ち、レーザー顕微鏡で2mm角の領域の表面凹凸データを取得し、その結果に基づいてC面割合を評価した。
塩素プラズマエッチングの条件としては、チャンバー101内に供給するClガスのガス流量は35sccmとし、チャンバー101内のガス圧は1Paとし、高周波電源106によって与えるICP電力は800Wとした。ただし、No.8の試料については、ステージ102を接地してなるチャンバー101に代えて、ステージ102に100Wのバイアス電力を加えたチャンバーを使用した。また、エッチング時間は、エッチングを行わないNo.1の試料が0分であり、他の試料はそれぞれ30分(No.2およびNo.8)、50分(No.3)、150分(No.4)、260分(No.5)、270分(No.6)、300分(No.7)とした。
GaN層の形成は、Naフラックス法を用いて、全ての試料において同じ条件で行った。具体的には、下地基板1を載置したアルミナるつぼに、金属ガリウム30gと金属ナトリウム44gとをそれぞれ充填して、該アルミナるつぼを、加熱炉内に載置し、炉内温度を900℃、圧力を4MPaとして、約30時間保持した。その後冷却し、アルミナるつぼを加熱炉から取り出したところ、その中において、No.6及びNo.7以外は、下地基板1の表面にGaN層が均一に形成されていた。GaN層の厚みは約100μmであった。これにより、III族窒化物基板10が得られたことになる。
得られたIII族窒化物基板10について、表面を目視し、GaN層の形成状態を定性的に評価(全面的に形成されているか、一部のみであるか、形成されていないか)した。GaN層が形成されてなる試料について、加速電圧15kVにてカソードルミネッセンス測定を行い、得られた像に基づいて、表面の転位密度を求めた。
それぞれの試料のエッチング時間と、エッチング処理後の下地基板1のC面割合と、III族窒化物基板10の表面の目視による評価結果と、III族窒化物基板10の表面(GaN層の表面)の転位密度と、下地基板に与えたバイアス電力とを表1に示す。なお、表1においては、エッチングおよび表面凹凸データの取得を行っていないNo.1の試料のC面割合を便宜上100%としている。また、「基板のバイアス電力」欄の「−」は、ステージ102を接地していたことを示している。
Figure 0006126887
表1に示す結果からは、ステージ102を接地してエッチング処理を行った場合であって、C面割合が20%以上90%以下である場合(試料No.2〜No.5)に、下地基板1の全面に、エッチング処理を行わない場合に比して低転位密度のGaN層が形成されたことがわかる。
一方、ステージ102を接地しなかった場合(試料No.8)には、C面割合が20%以上90%以下の範囲内であっても、GaN層の転位密度はさほど低減されなかったこともわかる。このことは、ステージ102を接地した状態での塩素プラズマエッチング処理が、GaN層の低転位密度化に有効であることを意味している。
また、ステージ102を接地してエッチング処理を行っていたとしても、C面割合が20%よりも小さい場合は、形成されたGaN層における転位密度は小さくなるものの、下地基板1の全面にGaN層を形成できないこともわかる。これは、エッチング時間が長すぎるため、表面に平坦部が充分に残らないことが理由であると考えられる。
なお、ステージ102を接地してエッチング処理を行っていた場合においては、エッチング時間が50分までは、エッチング時間が長いほど、C面割合は小さくなり、かつ、転位密度も減少する傾向があったが、エッチング時間が50分よりも長い場合は、転位密度はエッチング時間によらず略一定であった。このことは、処理効率の観点からは、少なくとも50分〜60分程度のエッチングを行えば十分であり、それ以上の時間のエッチングは必ずしも行わなくともよい、ということを意味している。
1 下地基板
1a (下地基板の)表面
1b (下地基板の)平坦部
1c (下地基板の)凹部
2 III族窒化物層
10 III族窒化物基板
100 エッチング装置
101 チャンバー
101a 供給管
101b 排気口
102 ステージ
103 ガス供給源
104 マスフローコントローラ
105 アンテナ
106 高周波電源
107 マッチング回路
108 石英板
d(d0、d1、d2)転位

Claims (4)

  1. III族窒化物基板の製造方法であって、
    表面が平坦なC面である下地基板の前記表面を塩素プラズマエッチングすることにより、前記表面に、C面割合が20%以上90%以下となるように凹部を形成するエッチング工程と、
    前記エッチング工程を経た前記下地基板の上に、III族窒化物層を形成する形成工程と、
    を備え
    前記エッチング工程においては、前記下地基板に対してバイアス電圧を与えずに前記下地基板の前記表面をエッチングする、
    ことを特徴とするIII族窒化物基板の製造方法。
  2. 請求項に記載のIII族窒化物基板の製造方法であって、
    前記エッチング工程においては、エッチング時間を30分以上260分以下とする、
    ことを特徴とするIII族窒化物基板の製造方法。
  3. 請求項1または請求項に記載のIII族窒化物基板の製造方法であって、
    前記形成工程においては、フラックス法によって前記III族窒化物層を形成する、
    ことを特徴とするIII族窒化物基板の製造方法。
  4. III族窒化物基板の転位密度を低減する方法であって、
    表面が平坦なC面である下地基板の前記表面を塩素プラズマエッチングすることにより、前記表面に、C面割合が20%以上90%以下となるように凹部を形成するエッチング工程と、
    前記エッチング工程を経た前記下地基板の上に、III族窒化物層を形成する形成工程と、
    を備え
    前記エッチング工程においては、前記下地基板に対してバイアス電圧を与えずに前記下地基板の前記表面をエッチングする、
    ことを特徴とするIII族窒化物基板の転位密度低減方法。
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