JP6126394B2 - 製袋充填機のガセット形成装置 - Google Patents

製袋充填機のガセット形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6126394B2
JP6126394B2 JP2013017026A JP2013017026A JP6126394B2 JP 6126394 B2 JP6126394 B2 JP 6126394B2 JP 2013017026 A JP2013017026 A JP 2013017026A JP 2013017026 A JP2013017026 A JP 2013017026A JP 6126394 B2 JP6126394 B2 JP 6126394B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive motor
folding
gusset
distance
closing operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013017026A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014148324A (ja
Inventor
塩 健太郎
健太郎 塩
恭成 角田
恭成 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
Original Assignee
Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Automatic Machinery Works Ltd filed Critical Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
Priority to JP2013017026A priority Critical patent/JP6126394B2/ja
Publication of JP2014148324A publication Critical patent/JP2014148324A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6126394B2 publication Critical patent/JP6126394B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)

Description

本発明は、製袋充填機においてガセット袋を形成するためのガセット形成装置に関する。
従来、ガセット袋を形成する製袋充填機として例えば特許文献1及び2に記載されたものが提案されている。
特許文献1に記載された製袋充填機では、ガセット袋を製作するための横シール装置と折り込み機構とを連動する機構が備えられている。横シール装置には駆動モータが設けられ、横シール装置の支持枠にカムを設け、ガセット爪及び垂直折りガイドを備えた折り込み機構にはカムに連動するカムローラを備えている。
そして、駆動モータによって横シール装置でヒータブロックを開閉作動すると、カムに連動してカムローラを移動させて折り込み機構を連動させ、ガセット爪及び垂直折りガイドを開閉作動させる。これによって、横シーラで角筒状の包材を横シールすると共に折り込み機構で包装筒の側面をガセット折りしてガセット袋を形成するようにしている。
また、特許文献2に記載されたガセット包装機では、第1の駆動源を駆動させることで横シール装置を閉作動させることに連動してガセット折りのための折り込み部材が閉作動することで、横シール装置と折り込み部材を同時に全閉させる。そして、全閉状態から全開状態に移行する場合には、第2の駆動源が作動することで折り込み部材のみが開放動作を行い始めて半開状態に移行する。そして、半開状態から第1の駆動源を開作動させることで横シール装置も開き始めて横シール装置と折り込み部材を全開状態に移行させるようにしている。これにより、第1駆動源を作動させることで、横シール装置及び折り込み部材が機械的に同期して同時に全閉状態になるので、ガセット袋の仕上がりが美しくなるとしている。
上述した特許文献1及び2に記載された製袋充填機では、閉作動させる際、1つの駆動源を駆動させることで横シーラ装置に折り込み機構を連動させて同期して閉作動させることができて、横シールとガセット形成を行い、ガセット袋を形成するようにしていた。
特開2006−182424号公報 特開2003−312618号公報
しかしながら、上述した特許文献1及び2に記載された製袋充填機では、1つの駆動源で横シール装置と折り込み機構とが同期して閉作動するため、折り込み機構によるガセット袋形成工程のタイミングを横シール装置による横シール工程と自由にずらすことは困難であった。そのため、横シールの際に角筒状のフィルムが緊張していると、フィルムの質やガセット袋の横幅や縦幅(奥行き)の寸法によっては、ガセット爪や垂直折りガイドに圧迫されてフィルムにピンホールが発生したり破袋を生じたりすることがあり、ガセット袋が不良品になる場合があった。
本発明は、このような実情に鑑みて、横シーラと折り込み機構とを互いに独立して開閉作動できると共に、横シール加工とガセット折り加工を同期させることも可能にした製袋充填機のガセット形成装置を提供することを目的とする。
本発明による製袋充填機のガセット形成装置は、搬送される包材の送り方向に交差する方向に横シーラのシール部材を開閉することで横シールすると共に、折り込み機構によって折り込み部材を開閉することで前記包材を折り込むようにした製袋充填機のガセット形成装置であって、
前記横シーラは、第1駆動モータの回転を前記シール部材の開閉動作に変換して包材を加熱シールさせ、
前記折り込み機構は、第2駆動モータに連結された腕部と該腕部に一端が回動可能に支持され且つ他端が前記折り込み部材に接続された作動アームとを備えた第1の往復スライダクランク機構を備え、前記第2駆動モータの回転を前記折り込み部材の開閉動作に変換して包材の折り込みを行い、
前記シール部材の閉作動位置に応じた前記折り込み部材の折り込み位置のデータを予め記憶手段に記憶させ、前記シール部材の閉作動位置に応じて前記折り込み位置のデータを取り出して、制御手段で前記折り込み位置に応じた前記第2駆動モータの回転角度を演算し、該回転角度に応じて前記第2駆動モータを作動させるようにし
前記制御手段は、前記第2駆動モータと作動アームの他端との距離を折り込み位置のデータとなる可変の第1距離として前記記憶手段から読み取って、前記腕部と作動アームの回動位置に応じて前記第1距離に対応する第2駆動モータの回転角度を演算するようにしたことを特徴とする。
本発明によるガセット形成装置によれば、第1駆動モータの駆動によって横シーラのシール部材を閉作動させ、この閉作動に応じて折り込み部材の折り込み位置を記憶手段から読み取り、制御手段における例えば所定の運動曲線を有する後述の機構関数の式(1)や(1´)等によって演算によって第2駆動モータの回転角度を割り出し、この回転角度だけ第2駆動モータを回転駆動させることで折り込み部材を閉作動させ、この動作を繰り返して包材に横シールと折り込みを形成する。しかも、横シーラと折り込み機構は独立して第1及び第2駆動モータを駆動できるため折り込み部材の作動タイミングを独立して設定できる。
しかも本発明は、シール部材の閉作動位置に応じた折り込み部材の折り込み位置のデータである第1距離を記憶手段から読み取り、第1の往復スライダクランク機構の腕部と作動アームの回動位置からこの折り込み位置に応じた第2駆動モータの回転位置を例えば後述の機構関数の式(1)や(1´)等によって演算することで、第1距離を得る第2駆動モータの回転角度を演算して第2駆動モータをその角度に回転させて第1距離を得るため、適切な折り込み位置を得られる。なお、シール部材の閉作動位置に応じた第1距離を全て距離データとして記憶しておいて、シール部材の閉作動位置データに基づいて出力するようにしてもよい。
本発明による製袋充填機のガセット形成装置は、搬送される包材の送り方向に交差する方向に横シーラのシール部材を開閉することで横シールすると共に、折り込み機構によって折り込み部材を開閉することで前記包材を折り込むようにした製袋充填機のガセット形成装置であって、前記横シーラは、第1駆動モータに連結された腕部と該腕部に一端が回動可能に支持され且つ他端が前記シール部材に接続された作動アームとを備えた第2の往復スライダクランク機構を備え、前記第1駆動モータの回転を前記シール部材の開閉動作に変換して包材を加熱シールさせ、前記折り込み機構は、第2駆動モータの回転を前記折り込み部材の開閉動作に変換して包材の折り込みを行い、前記シール部材の閉作動位置に応じた前記折り込み部材の折り込み位置のデータを予め記憶手段に記憶させ、前記シール部材の閉作動位置に応じて前記折り込み位置のデータを取り出して、制御手段で前記折り込み位置に応じた前記第2駆動モータの回転角度を演算し、該回転角度に応じて前記第2駆動モータを作動させるようにし、前記制御手段は、前記第1駆動モータと作動アームの他端との距離をシール部材の閉鎖作動位置のデータとなる可変の第2距離として前記記憶手段から読み取って、前記腕部と作動アームの回動位置に応じて前記第2距離に対応する第1駆動モータの回転角度を演算して、該回転角度に応じて前記第1駆動モータを作動させるようにしたことを特徴とする。
また、横シーラは、第1駆動モータに連結された腕部と該腕部に一端が回動可能に支持され且つ他端がシール部材に接続された作動アームとを備えた第2の往復スライダクランク機構を備え、制御手段は、第1駆動モータと作動アームの他端との距離をシール部材の閉作動位置のデータとなる可変の第2距離として記憶手段から読み取って、腕部と作動アームの回動位置に応じて第2距離に対応する第1駆動モータの回転角度を演算して、該回転角度に応じて第1駆動モータを作動させることが好ましい。
本発明は、シール部材の閉作動位置に応じたシール部材の閉作動位置のデータである第2距離を記憶手段から読み取り、第2の往復スライダクランク機構の腕部と作動アームの回動位置からこの閉作動位置に応じた第1駆動モータの回転位置を演算することで、第2距離を得る第1駆動モータの回転角度を例えば所定の運動曲線を有する後述の機構関数の式(2)や(2´)等によって演算して第1駆動モータをその角度に回転させて第2距離を得るため、適切な閉作動位置を得られる。なお、シール部材の閉作動位置のデータである第2距離を全て距離データとして記憶しておいて、シール部材の閉作動位置データに基づいて出力するようにしてもよい。
また、横シーラの閉作動位置と折り込み部材の閉作動位置との関係を予め一次関数で定めておくことが好ましい。
一次関数で定めることで制御が容易になると共に、横シーラの閉作動位置に応じた折り込み部材の閉作動位置を第1距離x1として記憶手段から取り出すことができ、第2駆動モータの回転角度θ1を設定できる。
また、制御手段には、第2駆動モータのトルクが予め設定したトルクの上限値を超えないように、第2駆動モータを停止させるトルク制限手段を設けるようにしてもよい。
折り込み部材を包材に押し込む際、トルク制限手段によって第2駆動モータを設定値以上に上がらないようにすることで、包材にピンホールや破袋が生じることを防止できる。
また、制御手段には、折り込み機構の閉作動開始タイミングを横シーラの閉作動開始タイミングより前後させるガセット折り開始角度設定手段を設けるようにしてもよい。
ガセット折り開始角度設定手段によって折り込み機構の作動開始タイミングを横シーラの作動開始タイミングよりも遅くすることで包材を撓ませることができて、ピンホール等が発生することを防止できる。また、折り込み機構の作動開始タイミングを横シーラよりも早くすることで包材を横シーラで挟持した状態で折り込み部材によってきれいなガセット折り込みを行える。
また、制御手段には、第2駆動モータに発信された回転角度(θ1)の指令値とエンコーダで測定された回転角度(θ1)の測定値との差が予め設定した限界値を超えた場合に第2駆動モータを停止させる位置偏差限界値設定手段を設けてもよい。
位置偏差限界値設定手段を設けたことで、制御手段から第2駆動モータに送られた回転角度(θ1)の指令値とエンコーダで検出された回転角度(θ1)の測定値との差が限界値を越える場合には、異常を判断して停止させることで不良なガセット折り込みを防止できる。
また、折り込み機構において、第2駆動モータに連結される腕部の長さをR、該腕部に一端が回動可能に支持され且つ他端が折り込み部材に接続された作動アームの長さをL、第2駆動モータと作動アームの他端との間の折り込み作動方向に直交する方向の距離をd、第2駆動モータと作動アームの他端との間の折り込み作動方向の距離を第1距離x1として、下記の機構関数の式(1)または(1´)によって第2駆動モータの回転角度θ1を演算するようにしたことが好ましい。
Figure 0006126394
本発明によるガセット形成装置によれば、横シーラの閉作動位置に応じて予め記憶手段に記憶しておいた第1距離x1のデータを取り出し、この第1距離x1のデータから制御手段で機構関数の式(1)または(1´)によって第2駆動モータの回転角度θ1を演算して信号として第2駆動モータに出力することで、第2駆動モータを回転角度θ1回転させて折り込み部材を閉作動させ、包材に折り込みを行う。
また、横シーラにおいて、閉作動に応じて変化する第1駆動モータと作動アームの他端との間のシール部材の閉作動方向の距離を第2距離x2として記憶手段に記憶しておき、横シーラにおける第1駆動モータに連結される腕部の長さをR、該腕部に一端が回動可能に支持され且つ他端がシール部材に接続された作動アームの長さをLとして、下記の機構関数の式(2)または(2´)によって第1駆動モータの回転角度θ2を制御手段で演算することが好ましい。
Figure 0006126394
本発明によるガセット形成装置によれば、横シーラの閉作動位置に応じて、予め記憶手段に記憶しておいた第2距離x2を取り出し、これを制御手段で機構関数の式(2)または(2´)で演算して第1駆動モータの回転角度θ2を得て、この回転角度θ2の信号を第1駆動モータ出力して回転させることで横シーラのシール部材を閉作動させ、横シールする。
本発明による製袋充填機のガセット形成装置によれば、横シーラと折り込み機構を個別の第1及び第2駆動モータで独立して駆動できると共に、横シールと同期して折り込みを行うこともできるので、包材の質やガセット袋の横幅や縦幅等の品種が異なる場合でも、ガセット袋のそれぞれの品種に適した折り込みを行える。
しかも、折り込み部材による折り込みに際し、包材の破袋やピンホールが発生しないから、製作されたガセット袋の品質が良く歩留りが高い。
また、シール部材による横シールを基準にして折り込みを同期させて行うことができるので、ガセット折り込みを安定して行える。
更に、横シーラと折り込み機構との初期位置調整時に、第1及び第2駆動モータを個別に駆動させてシール部材と折り込み部材を微小移動して調整できると共に、包材の品質や横幅や縦幅の寸法等が異なる品種を入力することで、折り込み部材の閉作動位置を演算によって設定できる。
本発明の実施形態による製袋充填機の概略構成を示す要部説明図である。 第一実施形態による製袋充填機のガセット形成装置において横シーラの要部構成を示す平面図である。 図2に示す横シーラの要部側面図である。 第一実施形態によるガセット形成装置において折り込み機構の要部構成を示す平面図である。 図4に示す折り込み機構の要部正面図である。 横シーラと折り込み機構との開閉作動の同期関係を示す図である。 横シーラと折り込み機構の開閉動作のタイムチャートを示す図である。 図4に示す折り込み機構における第1の往復スライダクランク機構の模式図である。 折り込み機構におけるガセット折り開始タイミングを示す図である。 折り込み機構の位置偏差を示すタイムチャートである。 第二実施形態によるガセット形成装置における、横シーラの第2の往復スライダクランク機構の模式図である。 第三実施形態によるガセット形成装置における、折り込み機構の往復スライダクランク機構の模式図である。 第三実施形態によるガセット形成装置における、横シーラの往復スライダクランク機構の模式図である。 ガセット袋の斜視図である。
以下、本発明の実施形態による製袋充填機のガセット形成装置について添付図面により説明する。
実施形態による製袋充填機について説明する前に、この縦形製袋充填機で製造する包装袋(ガセット袋)Fの一例について図14により説明する。包装袋Fは、扁平面101とガセットが形成された側面102を各一対設け、底部104は四角形平面状であり、その中央に底部シール部105を設けている。扁平面101は中央に縦シール部103が形成されている。底部104の上側には側面102のガセットに沿って下部に折り込みが形成されている。
図1に示す第一実施形態による製袋充填機1は例えば縦形製袋充填機であり、例えば断面円形をなす製袋チューブ2(製袋筒)が上下方向に配設され、その下端は断面四角形の角筒成形部2aとされている。製袋チューブ2の上端には内容物を供給するためのホッパ(図示せず)が設けられ、ホッパの下方には製袋ガイド4が取付けられている。製袋チューブ2の外周面と製袋ガイド4の内周面との間にはフィルムf(包材)を通過させる平面視略円形の空間が設けられている。
ここで、角筒成形部2aは、図1に示すように、下端の四角形開口の四辺から製袋ガイド4方向に頂部を形成する三角形状の各一対の平面2b、2cと隣接するこれら平面間の円筒周面2dとで形成されている。幅広の平面2b、2bは包装袋Fの扁平面101、101を形成し、幅の狭い平面2c、2cは側面102、102を形成する。
製袋チューブ2の側方にはシート状のフィルムfを巻回するフィルムロール5が設けられており、フィルムロール5から繰り出されたフィルムfは製袋ガイド4で折り曲げられて製袋チューブ2との間の空間を通って円筒状に成形され、角筒成形部2aによって略角筒状に成形される。
製袋ガイド4の下方には、製袋チューブ2の外周面に沿って搬送されるフィルムfを下方に繰り出す繰り出しベルト7が一対設けられている。一対の繰り出しベルト7,7間には、縦シール部103を加熱シールするための縦シーラ9が設けられている。
更に製袋チューブ2の角筒成形部2aの下側には、包装袋Fの上部と下部を水平方向にシールする横シーラ11が設けられている。角筒成形部2aと横シーラ11との間には、折り込み機構12が設けられている。
折り込み機構12は、上側の包装筒fにガセットを形成するためのガセット爪部13として一対のガセット爪13a、13bが横シーラ11の上側に進退可能に設けられている。横シーラ11の下側にはガセット折り部14としてガセット折り縦板14a、14bが設けられ、ガセット爪13a、13bと一体に進退して下側の包装袋Fの側面102、102を押して略V字状に折り込む。これら横シーラ11と折り込み機構12がガセット形成装置10を構成する。
次に製袋充填機1のガセット形成装置10について図2乃至図5により説明する。
図2及び図3は横シーラ11を示すものであり、上述した特許文献1と概略で同一構成を有している。即ち、製袋チューブ2における角筒成形部2aの下側で、角筒成形部2aから繰り出される角筒状の包装筒fに直交する水平面内で包装筒fを挟んで両側に横シーラ11のヒータブロック11a、11bが開閉可能に配設されている。各ヒータブロック11a、11bの両側にはこれらヒータブロック11a、11bに直交する方向に一対の棒状の軸部17、17がそれぞれ設けられ、それぞれ3つの軸受18、18、18で摺動可能に支持されている。
両軸部17、17間には、サーボモータ等からなる第1駆動モータM1が設けられ、その出力軸には図3でA,B方向に正逆回動可能な揺動軸19が軸部17と略直角な方向に固定されている。揺動軸19の両側には腕部20、20を介して各腕部20の両端に作動アーム21a、21bが取付けられている。一方の作動アーム21a、21aの他端は、一方のヒータブロック11aを支持する支持枠25に支軸25aで連結され、支持枠25の両端に設けられた貫通孔は軸部17、17に摺動可能に挿通されている。
また、他方の作動アーム21b,21bの他端は摺動枠26に支軸26aで連結され、摺動枠26の両端は軸部17、17に固着されている。軸部17、17の他端には、他方のヒータブロック11bを支持する支持枠27が固定されている。なお、支軸25a、26aと揺動軸19は同一直線状にあるものとする。
そのため、横シーラ11は往復スライダクランク機構を有しており、第1駆動モータM1の正逆回転によって揺動軸19を揺動させる際、図3でA方向に回動させると両側の各腕部20を介して作動アーム21a、21bは相互に伸張する方向に移動して、支持枠25と摺動枠26及び軸部17、17及び支持枠27とを介して一対のヒータブロック11a、11bが互いに近接する方向に移動して包装袋Fを挟んで横シールする。また、第1駆動モータM1を逆回転させて揺動軸19をB方向に回動させると作動アーム21a、21bは相互に収縮する方向に移動して、支持枠25と摺動枠26及び軸部17、17及び支持枠27とを介して一対のヒータブロック11a、11bを互いに離間させる。
横シーラ11では、下側の包装筒fの上部シール部106を加熱シールすると共にその上側の包装袋Fの底部シール部105を加熱シールし、その後で、上部シール部106と底部シール部105の間を図示しないカッタによって切断する。
次に折り込み機構12について図4及び図5により説明する。
図4及び図5において、包装筒fを挟んで対向する位置にガセット爪部13として一対のガセット爪13a、13bが配設されており、各ガセット爪13a、13bの進退方向(開閉方向)はヒータブロック11a、11bの進退方向に直交する方向とされている。各ガセット爪13a、13bを保持する保持部31、31は、略L字形状のアーム32、32を介して一対のガセット折り縦板14a、14bを設けた支持部33、33に連結されており、ガセット折り縦板14a、14bはガセット爪13a、13bと同期して進退する。
折り込み機構12は往復スライダクランク機構を有しており、横シーラ11による閉作動に同期して、下側の包装袋Fの対向する側面102、102にガセット折り縦板14a、14bが押し込まれて各側面102,102の上部をガセット折りする。また、上側の包装筒fの側面102,102における底部104の上側に三角形のガセット爪13a、13bが押し込まれて略V字状のガセットが形成される。
図4及び図5に示す折り込み機構12において、ガセット爪13a、13b及びガセット折り縦板14a、14bを進退させるための駆動源としてサーボモータ等の第2駆動モータM2が脚部35aを有する固定板35に固定されている。第2駆動モータM2の出力軸は固定板35の下側で180度対向する方向に突出する腕部36、36に連結され、各腕部36の自由端部が一対の作動アーム37の一端に回転可能に支持されている。
各作動アーム37の他端はスライドユニット40の一端部に植設された支軸40aに回転可能に支持されている。スライドユニット40は、固定板35の脚部35aを支持する基板38に設置されたレール39に沿って摺動可能とされている。スライドユニット40の他端部には軸部41を介して略L字状のホルダ42が直交して連結され、ホルダ42は上述したアーム32に連結されている。
そのため、第2駆動モータM2が所定角度θ1回転すると、その出力軸を中心に腕部36が正逆回転して作動アーム37を介して支軸40aがモータM2の出力軸に対して進退するので、スライドユニット40がレール39に沿って進退し、これに連動してガセット爪13a、13bとガセット折り縦板14a、14bが同期して進退して開閉作動を行う。
ここで、本実施形態においては、ガセット折りの種類は収容される商品や包装袋Fの形状や大きさ等によって複数の品種が設定されている。そのため、図1に示す製袋充填機1の折り込み機構12は、ガセット折りのいずれかの品種を選択するための入力手段44と、入力手段44から入力された信号に基づいて選択されたガセット折りを行うために横シーラ11と折り込み機構12との駆動を制御する制御手段45と、後述する第1距離x1のデータを複数種類予め記憶しておく記憶手段46とを備えている。
また、横シーラ11と折り込み機構12の駆動制御はそれぞれ、別個の駆動源である横シール用の第1駆動モータM1とガセット形成用の第2駆動モータM2の回転制御によって行われる。特にガセット爪13a、13b及びガセット折り縦板14a、14bの開閉作動は、制御手段45から第2駆動モータM2に入力するパルス信号によって第2駆動モータM2の回転角度θを指示する。
折り込み機構12において、ガセット爪13a、13b及びガセット折り縦板14a、14bを包装袋Fに押し込んでガセットを成形した位置を閉鎖位置とし、開いた位置まで戻った位置を開放位置とする。
次に、制御手段45で設定されたガセット爪13a、13b及びガセット折り縦板14a、14bの開放位置から閉鎖位置までの間における第2駆動モータM2の回転角度θ1を、ガセット折りのための指令角度として、その演算方法を以下に説明する。
図6は横シーラ11と折り込み機構12の閉作動の関係を示す図であり、横シーラ11の開閉作動とガセット爪部13及びガセット折り部14の開閉作動とは、閉作動において同期している。開作動は同期してもよいが、同期の必要はなく、干渉を防ぐためにガセット爪部13及びガセット折り部14を横シーラ11より先に開作動させることが好ましい(図7参照)。
図6において、横シーラ11とガセット爪部13及びガセット折り部14の閉作動は横シーラ11の閉作動位置を主作動部として機械的に設定し、横シーラ11の閉作動工程の位置(閉作動位置という)を基準として、ガセット爪部13及びガセット折り部14の閉作動位置を例えば一次関数的に設定し、同期関数として制御する。横シーラ11の閉作動位置と折り込み部材の閉作動位置との関係を例えば一次関数で設定し、関数の係数(傾き)を変更することで横シーラ11の閉作動位置と折り込み部材の位置との関係を変更できる。
なお、横シーラ11のヒータブロック11a、11bの閉作動位置に応じた折り込み機構12の折り込み部材の位置データの関係は一次関数に限定されるものではなく、任意の関係式を採用することができる。
図8に示す折り込み機構12の模式図において、包装袋Fと第2駆動モータM2の中心を結ぶ中心線Oは、製袋チューブ2の中心線に直交する水平面内の線である。中心線Oからガセット爪13a(13b)までの距離をa(可変)とし、ガセット爪13a(13b)からスライドユニット40及び軸部41までの保持部31及び支持部33の長さをb(袋サイズによる定数)として、x1=a+bと設定する。
x1は変数であり、ガセット爪13a、13bが開放位置から包装袋Fのガセット形成位置である閉鎖位置に到達するまでの中心線Oからの距離であり、図8ではガセット爪13a(13b)及びガセット折り縦板14a(14b)の軸部41から包装袋Fの中心線Oまでの距離に相当する。これをガセット爪13a、13b及びガセット折り縦板14a、14bと包装袋Fとの間の第1距離x1(折り込み部材と包材との間の第1距離x1)という。なお、第1距離x1は、第2駆動モータM2と作動アーム37の他端である支軸40aとの間のガセット爪13aの開閉方向(折り込み作動方向)の距離でもあり、これを折り込み位置ということがある。
第1距離x1は横シーラ11の開放位置から閉鎖位置までに設定された閉作動位置に対応する値であり、複数の第1距離x1を予め測定して記憶手段46に入力しておく。第1距離x1に基づいて第2駆動モータM2の回転角度θ1を求める式を以下に説明する。
図8において、ガセット爪部13及びガセット折り部14の閉作動位置を示す第1距離x1は次式で示される。なお、作動アーム37の長さをL、腕部36の長さをR、第2駆動モータM2から支軸40aまでのガセット爪部13の開閉方向(折り込み作動方向)に直交する方向の距離をdとする。
Figure 0006126394
(3)式を角度θ1を求める式に直すと次のようになる。
(x1+Rcosθ1)=L−(Rsinθ1−d)
=(x1+Rcosθ1)+(Rsinθ1−d)
=(sinθ1+cosθ1)R+2R(x1cosθ1−dsinθ1)+
(x1+d
=R+2R(x1cosθ1−dsinθ1)+(x1+d) …(4)
ここで、
Figure 0006126394
として、x1cosθ1−dsinθ1をαで表すと、
Figure 0006126394
次に(5)式を(4)式に代入することで角度θ1を求める。
Figure 0006126394
ここで、tanα=x1/d、α=tan-1(x1/d)であるから、次の機構関数の式(1)が得られる。
Figure 0006126394
(1)式により第1距離x1となる第2駆動モータM2の回転角度θ1を求めることができ、第2駆動モータM2を回転角度θ1だけ回転させてガセット爪部13及びガセット折り部14を包装筒fとの距離が第1距離x1となるまで閉鎖方向(中心線O方向)に移動させる。横シーラ11の閉作動に応じて(1)式の演算を繰り返すことで、包装袋Fのガセット折り込みを行える。
なお、本実施形態による製袋充填機1のガセット形成装置10では、更にトルク制限手段48、ガセット折り開始角度設定手段49、位置偏差限界値設定手段50を制御手段45内に設けている。
トルク制限手段48は、第2駆動モータM2にかかるトルクをトルクメータによって測定し、測定トルクが予め定めた設定値以上に上がらないように第2駆動モータM2の駆動を制御することで、包材にピンホールや破袋が生じることを防止する。なお、トルクの設
定値は予め記憶手段46に記憶させておく。
また、ガセット折り開始角度設定手段49は、図9に示すようにガセット折りのために第2駆動モータM2の開始タイミングを、横シーラ11と同期する開始タイミングを基準値として、基準値に対して早めたり遅くしたりすることで位相を調整できる。ガセット折り開始タイミングは記憶手段46に記憶させておく。
また、位置偏差限界値設定手段50は、第2駆動モータM2への回転角度θ1の指令値と実際に指令を受けて回転する回転角度θ1の測定値との差が限界値より大きい場合に停止させる手段である。第2駆動モータM2にエンコーダを設置しておく。図10において、制御手段45から第2駆動モータM2に送信された回転角度θ1の値(PLUS換算)である指令値とエンコーダで検出された回転角度θ1の測定値との差の限界値を予め設定しておく。指令値と測定値の差の値が限界値より大きい場合にはガセット折りをきれいにできないので、異常を判断して停止させる。
本実施の形態による製袋充填機1のガセット形成装置10は上述の構成を有しており、次にその作用を説明する。
まず、包装袋Fの成形に際して、包装袋Fの品種を選択して入力手段44に入力することで、横シーラ11と折り込み機構12の閉作動が開始される。入力信号に応じて、横シーラ11の閉作動位置に応じたガセット爪部13及びガセット折り部14の閉作動位置に関連する第1距離x1のデータが記憶手段46から順次制御手段45に読み出される。
次に、ガセット形成装置10において、横シール用の第1駆動モータM1が駆動され、図2及び図3に示すように横シーラ11のヒータブロック11a、11bを開放位置から閉作動させる。図4及び図5において、横シーラ11のヒータブロック11a、11bの閉作動位置に同期して記憶手段46から対応するガセット爪部13及びガセット折り部14の第1距離x1のデータが制御手段45に出力され、上述した機構関数の式(1)により、第2駆動モータM2の回転角度θ1が出力される。
図4で、第2駆動モータM2は回転角度θ1だけ回転することで、各作動アーム37が連動してスライドユニット40及び軸部41がレール39に沿って平行移動する。
これによって、ホルダ42及びアーム32が水平移動することで、ガセット爪13a、13b及びガセット折り縦板14a、14bを閉作動させる。
このような閉作動を繰り返すことで、横シーラ11のヒータブロック11a、11bの閉作動が進行し、これに応じた各第1距離x1のデータの出力、第1距離x1に基づく第2駆動モータM2の回転角度θ1の増大が進む。
そして、横シーラ11のヒータブロック11a、11bが上側の包装筒fを挟み込むと共に、ガセット爪13a,13bは横シーラ11の上側の包装筒fの対向する側面102に押し込まれてV字状の折り込みを形成する。これと同時にガセット折り縦板14a、14bが横シーラ11の下側の包装袋Fの側面102の上部に押し込まれてガセット折りを行う。
次いで、横シーラ11が包装筒fを挟み込んで加熱シールした後、下側の包装袋Fの上部シール部106と上側の包装筒fの底部シール部105との間をカッタで切断する。
ガセット折り込みの完了後に、ガセット爪13a、13bとガセット折り縦板14a、14bを開放位置に戻す際、図7に示すように、ガセット爪13a、13bとガセット折り縦板14a、14bはヒータブロック11a,11bと同期させる必要はなく、ヒータブロック11a、11bよりも速い速度で戻すことができる。これによって、ガセット爪13a、13bとガセット折り縦板14a、14bはヒータブロック11a,11bと干渉するおそれを防止できると共に、早期に次の動作に備えることができる。
こうして包装袋Fの製造工程の1サイクルが終了する。そして、次の包装袋Fの製造サイクルが開始され、包装筒fを降下させる。
なお、上述したトルク制限手段48において、ガセット爪13a、13bやガセット折り縦板14a、14bを包装筒Fの側面102に押し込む際、第2駆動モータM2から出力されるトルクが設定値以上に上がらないように制御することで、フィルムfにピンホールや破袋が生じることを防止できる。
また、ガセット折り開始角度設定手段49によって、ガセット爪13a、13bやガセット折り縦板14a、14bの作動開始タイミングを横シーラ11と同期したタイミングより早めたり遅くしたりすることができる。
その場合、作動開始タイミングを横シーラ11よりも遅くすることでガセット爪部13及びガセット折り部14で押される包装筒fの側面102を撓ませることができて、ピンホール等が発生することを防止できる。
また、作動開始タイミングを横シーラ11よりも早くすることで包装筒fの側面102をヒータブロック11a、11bで挟持した状態でガセット折りを形成できるためきれいなガセットを形成できる。
また、位置偏差限界値設定手段50を設けたことで、図10に示すように、制御手段45から第2駆動モータM2に送られた回転角度θ1の指令値とエンコーダで検出された回転角度θ1の測定値との差が限界値を越える場合には、異常を判断して停止させることで不良なガセット折りを防止できる。
上述のように本実施の形態による製袋充填機1のガセット形成装置10によれば、横シーラ11と折り込み機構12は個別に第1、第2駆動モータM1、M2を設けて駆動させるので、折り込み機構12は横シーラ11とは同期しつつも独立してガセット折りの開閉作動を行うことができる。
そのため、フィルムfの質や包装袋Fの横幅や縦幅等が異なる複数の品種間で、各品種に適したガセット折り込みを行える。
また、横シーラ11の開閉作動を基準にしてガセット爪部13及びガセット折り部14の開閉作動を同期して行うことや、開始タイミングを横シーラ11よりも早くまたは遅く設定することができるため、包装袋Fの品種に応じて破袋やピンホールが発生しないように最適なガセット折りを行うことができる。そのため、包装袋Fの品質が良く歩留りが高い。
しかも、包装袋Fの品種毎にトルク制限値、ガセット折り開始角度、位置偏差限界値が設定されているので、包装袋Fに破袋やピンホールが発生せずに最適なガセット折りを行える。
また、本実施形態によるガセット形成装置10によれば、第1及び第2駆動モータM1、M2を独立して駆動できるようにしたため、初期設定の位置調整時にガセット爪部13とガセット折り部14の位置を第2駆動モータM2によって微小調整(寸動)でき、横シーラ11においても第1駆動モータM1によって微小調整できるので、位置調整が容易であ
る。
なお、本発明による製袋充填機1のガセット形成装置は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。次に、本発明の他の実施形態について説明するが、上述した第一実施形態と同一または同様な部分、部材には同一の符号を用いて説明する。
上述した第一実施形態によるガセット形成装置10では、折り込み機構12は横シーラ11の閉作動に応じて、予め記憶しておいた第1距離x1のデータを出力して機構関数の式(1)に基づいて第2駆動モータM2の回転角度θ1を演算し、第2駆動モータM2を回転角度θ1駆動するように制御した。
これに対し、本第二実施形態によるガセット形成装置60として、横シーラ11における第1駆動モータM1の回転角度θ2も、上述した折り込み機構12における第2駆動モータM2の回転角度θ2と同様に、下記の機構関数の式(2)に基づいて第1駆動モータM1の回転角度θ2を演算して駆動するようにした。
この場合、包装袋Fの品種に応じて、例えば時間の関数としてヒータブロック11a,11b間の距離に関連する後述の第2距離x2を開放位置から閉鎖位置(シール位置)まで所定間隔で順次設定して記憶手段46に記憶しておき、横シールの開放位置での開始タイミングから閉鎖位置まで順次ヒータブロック11a,11bの閉作動位置における第2距離x2のデータを記憶手段46から取り出し、下記の機構関数の式(2)に基づいて第1駆動モータM1の回転角度θ2を演算して、回転駆動させるようにしてもよい。
以下に機構関数の式(2)について説明する。図11は横シーラ11におけるスライダクランク機構の機械的構造の模式図である。
図11において、ヒータブロック11a、11bの閉方向移動位置を示す変数である第2距離x2は次式で示される。なお、折り込み機構12の機構関数の(1)式と同様に、横シーラ11に採用した腕部20の長さをR、作動アーム21a、21bの長さをLとした。また、ヒータブロック11a、11b間の中心線をO1とする。
そして、第2距離x2は第1駆動モータM1の揺動軸19と作動アーム21aの他端の支軸25aとの間の作動方向の距離であり、ヒータブロック11aと中心線O1との間の距離に関連する。
図11において、腕部20の回転角度をθ2として、腕部20の長さをR,作動アーム21a、21bの長さをLとし、揺動軸19と各作動アーム21a、21bの他端部に設けた支軸25a、26aとが同一直線状にあるものとする。そのため、機構関数(1)におけるd=0の場合に相当する。ここで、長さR,Lは第一実施形態による折り込み機構のものと同じとするが、相違していてもよい。
そして、中心軸線O1と平行な、揺動軸19から腕部20と作動アーム21aとの連結軸(符号20aとする)までの距離をRsinθ2、中心軸O1に直交する、連結軸20aと支軸25aとの間の距離を√(L-Rsinθ)、揺動軸19と連結軸20aとの間の距離をRcosθ2とし、揺動軸19と支軸25aとの間の距離が、上述したヒータブロック11a、11bの閉鎖移動位置を示す変数である第2距離x2である。
そのため、図11から、第2距離x2と角度θ2との関係を式で表すと次の通りになる。
Figure 0006126394
この式からθ2を求める式を算出すると下記に示す機構関数の式(2)が得られる。
(x2+Rcosθ2)=L−Rsinθ2
x2+2Rx2cosθ2+R2cosθ2=L−Rsinθ2
2Rx2cosθ2=L−R(sinθ2+cosθ2)−x2
Figure 0006126394
本第二実施形態による製袋充填機1のガセット形成装置10によれば、機構関数の式(1)により第1距離x1となる第2駆動モータM2の回転角度θ1を求めることができると共に、機構関数の式(2)により横シーラ11の閉作動の距離である第2距離x2となる第1駆動モータM1の回転角度θ2を求めることができる。
次に第三実施形態によるガセット形成装置として、折り込み機構12と横シーラ11が図12及び図13に示す各スライダクランク機構を備えた場合の第1駆動モータM1及び第二駆動モータM2の回転角度θ1、θ2を機構関数の式(1´)、(2´)として以下に説明する。
図12は折り込み機構12の構成を示すものであり、各機構は第一実施形態と同一の構成を備えているものとする。
図12に示す第三実施形態によるガセット形成装置における折り込み機構12の模式図において、第2駆動モータM2の出力軸に支持された腕部36は、図12において、腕部36が中心軸線O上の位置である90度から180度の範囲で揺動可能な位置に設置されており、作動アーム37がこれに連動してガセット爪部13及びガセット折り部14を中心軸線Oに直交する方向に開閉作動させる。
そのため、ガセット爪部13及びガセット折り部14の閉作動位置を示す第1距離x1は次式で示される。なお、作動アーム37の長さをL、腕部36の長さをR、第2駆動モータM2から支軸40aまでのガセット爪部13の開閉方向(折り込み作動方向)に直交する方向の距離をd(≠0)とする。
図12から、回転角度θ1と第1距離x1との関係式を示すと次のようになる。
Figure 0006126394
この式を角度θ1を求める式に直すと次のようになる。
−(Rsinθ1−d)=(x1−Rcosθ1)
−(Rsinθ1+2Rdsinθ1+d)=x1−2Rx2cosθ2+Rcosθ2
−R2(sinθ1+cosθ1)−d−x1=2R(dsinθ1−x1cosθ1)
Figure 0006126394
ここで、tanα=x1/d、α=tan-1(x1/d)であるから、次の機構関数の式(1´)が得られる。
Figure 0006126394
また、図13に示す第三実施形態のガセット形成装置における横シーラ11の模式図において、第1駆動モータM1の出力軸に支持された腕部20は、図13に示すように、腕部20が中心軸線O1に平行な位置である0度から90度の範囲で揺動可能に設置されており、作動アーム21a(21b)がこれに連動してヒータブロック11a、11bを中心軸線O1に直交する方向に開閉作動させる。
そのため、ヒータブロック11a、11bの閉作動位置について示す第2距離x2は次式で示される。なお、作動アーム21a(21b)の長さをL、腕部20の長さをR、ヒータブロック11a、11bの中心線O1に直交する方向における、第1駆動モータM1の揺動軸19から支軸25aまでの腕部20及び作動アーム21aの開閉方向の距離をx2とし、腕部20の距離をRcosθ2、作動アーム21aの距離を√(L−Rsinθ2)とする。
図13から、回転角度θ1と第1距離x1との関係式を示すと次のようになる。
Figure 0006126394
この式からθ2を求める式を算出すると下記に示す機構関数の式(2´)が得られる。
−Rsinθ2=(x2−Rcosθ2)
−Rsinθ2=x2−2Rx2cosθ2+R2cosθ2
2Rx2cosθ2=R(sinθ2+cosθ2)+x2−L
Figure 0006126394
本第三実施形態による製袋充填機1のガセット形成装置10によれば、機構関数の式(1´)により第1距離x1となる第2駆動モータM2の回転角度θ1を求めることができると共に、機構関数の式(2´)により横シーラ11の閉作動の距離である第2距離x2となる第1駆動モータM1の回転角度θ2を求めることができる。
なお、本発明によるガセット形成装置10において、上述した各実施形態による折り込み機構12と横シーラ11とにおける閉作動のための第1距離x1と第2距離x2を得る回転角度θ1とθ2を求める際、上述した構成に代えて、機構関数の式(1)と(2´)を組み合わせてもよく、或いは機構関数の式(1´)と(2)を組み合わせてもよい。
また、折り込み機構12における機構関数の式(1)または(1´)を横シーラ11の第2駆動モータM2の回転角度θ2を求める式に用いてもよく、同様に横シーラ11における機構関数の式(2)または(2´)を折り込み機構12の第1駆動モータM1の回転角度θ1を求める式に用いてもよい。
上述した各実施形態では、製袋充填機1のガセット形成装置10として縦形製袋充填機を採用したが、本発明は横型製袋充填機にガセット形成装置10を取り付けた構成を採用してもよい。
なお、横シーラ11のヒータブロック11a、11bはシール部材を構成し、折り込み機構12のガセット爪13a、13bとガセット折り縦板14a、14bは折り込み部材を構成する。
また、上述した各実施形態による製袋充填機1のガセット形成装置10では、トルク制限手段48、ガセット折り開始角度設定手段49、位置偏差限界値設定手段50を制御手段45内に設けているとしたが、これに代えてトルク制限手段48、ガセット折り開始角度設定手段49、位置偏差限界値設定手段50の少なくともいずれか1つを設けていてもよい。
1 製袋充填機
2 製袋チューブ
11 横シーラ
10,60 ガセット形成装置
11a,11b ヒータブロック
12 折り込み機構
13 ガセット爪部
13a、13b ガセット爪
14 ガセット折り部
14a,14b ガセット折り縦板
36 腕部
37 作動アーム
40 スライドユニット
41 軸部
45 制御手段
46 記憶手段
48 トルク制限手段
49 ガセット折り開始角度設定手段
50 位置偏差限界値設定手段
f フィルム、包装筒
F 包装袋、ガセット袋
M1 第1駆動モータ
M2 第2駆動モータ
x1 第1距離
x2 第2距離

Claims (9)

  1. 搬送される包材の送り方向に交差する方向に横シーラのシール部材を開閉することで横シールすると共に、折り込み機構によって折り込み部材を開閉することで前記包材を折り込むようにした製袋充填機のガセット形成装置であって、
    前記横シーラは、第1駆動モータの回転を前記シール部材の開閉動作に変換して包材を加熱シールさせ、
    前記折り込み機構は、第2駆動モータに連結された腕部と該腕部に一端が回動可能に支持され且つ他端が前記折り込み部材に接続された作動アームとを備えた第1の往復スライダクランク機構を備え、前記第2駆動モータの回転を前記折り込み部材の開閉動作に変換して包材の折り込みを行い、
    前記シール部材の閉作動位置に応じた前記折り込み部材の折り込み位置のデータを予め記憶手段に記憶させ、前記シール部材の閉作動位置に応じて前記折り込み位置のデータを取り出して、制御手段で前記折り込み位置に応じた前記第2駆動モータの回転角度を演算し、該回転角度に応じて前記第2駆動モータを作動させるようにし
    前記制御手段は、前記第2駆動モータと作動アームの他端との距離を折り込み位置のデータとなる可変の第1距離として前記記憶手段から読み取って、前記腕部と作動アームの回動位置に応じて前記第1距離に対応する第2駆動モータの回転角度を演算するようにしたことを特徴とする製袋充填機のガセット形成装置。
  2. 搬送される包材の送り方向に交差する方向に横シーラのシール部材を開閉することで横シールすると共に、折り込み機構によって折り込み部材を開閉することで前記包材を折り込むようにした製袋充填機のガセット形成装置であって、
    前記横シーラは、第1駆動モータに連結された腕部と該腕部に一端が回動可能に支持され且つ他端が前記シール部材に接続された作動アームとを備えた第2の往復スライダクランク機構を備え、前記第1駆動モータの回転を前記シール部材の開閉動作に変換して包材を加熱シールさせ、
    前記折り込み機構は、第2駆動モータの回転を前記折り込み部材の開閉動作に変換して包材の折り込みを行い、
    前記シール部材の閉作動位置に応じた前記折り込み部材の折り込み位置のデータを予め記憶手段に記憶させ、前記シール部材の閉作動位置に応じて前記折り込み位置のデータを取り出して、制御手段で前記折り込み位置に応じた前記第2駆動モータの回転角度を演算し、該回転角度に応じて前記第2駆動モータを作動させるようにし、
    前記制御手段は、前記第1駆動モータと作動アームの他端との距離をシール部材の閉鎖作動位置のデータとなる可変の第2距離として前記記憶手段から読み取って、前記腕部と作動アームの回動位置に応じて前記第2距離に対応する第1駆動モータの回転角度を演算して、該回転角度に応じて前記第1駆動モータを作動させるようにしたことを特徴とする製袋充填機のガセット形成装置。
  3. 前記横シーラは、第1駆動モータに連結された腕部と該腕部に一端が回動可能に支持され且つ他端が前記シール部材に接続された作動アームとを備えた第2の往復スライダクランク機構を備え、
    制御手段は、前記第1駆動モータと作動アームの他端との距離をシール部材の閉鎖作動位置のデータとなる可変の第2距離として記憶手段から読み取って、前記腕部と作動アームの回動位置に応じて前記第2距離に対応する第1駆動モータの回転角度を演算して、該回転角度に応じて前記第1駆動モータを作動させるようにした請求項1に記載された製袋充填機のガセット形成装置。
  4. 前記横シーラの閉作動位置と前記折り込み部材の閉作動位置との関係を予め一次関数で定めておいた請求項1乃至3のいずれか1項に記載された製袋充填機のガセット形成装置。
  5. 前記制御手段には、前記第2駆動モータのトルクが予め設定したトルクの上限値を超えないように、前記第2駆動モータを停止させるトルク制限手段を設けた請求項1乃至4のいずれか1項に記載された製袋充填機のガセット形成装置。
  6. 前記制御手段には、前記折り込み機構の閉作動開始タイミングを前記横シーラの閉作動開始タイミングより前後させるガセット折り開始角度設定手段を設けた請求項1乃至5のいずれか1項に記載された製袋充填機のガセット形成装置。
  7. 前記制御手段には、前記第2駆動モータに送られた前記回転角度θ1の指令値とエンコーダで測定された前記回転角度θ1の測定値との差が予め設定した限界値を超えた場合に前記第2駆動モータを停止させる位置偏差限界値設定手段を設けた請求項1乃至6のいずれか1項に記載された製袋充填機のガセット形成装置。
  8. 前記折り込み機構において、前記第2駆動モータに連結される腕部の長さをR、該腕部に一端が回動可能に支持され且つ他端が折り込み部材に接続された作動アームの長さをL、前記第2駆動モータと作動アームの他端との間の折り込み作動方向に直交する方向の距離をd、前記第2駆動モータと作動アームの他端との間の折り込み作動方向の距離を第1距離x1として、下記の機構関数の式(1)または(1´)によって前記第2駆動モータの回転角度θ1を演算するようにした請求項1乃至7のいずれか1項に記載された製袋充填機のガセット形成装置。
    Figure 0006126394
  9. 前記横シーラにおいて、閉作動に応じて変化する前記第1駆動モータと作動アームの他端との折り込み作動方向の距離を第2距離x2として前記記憶手段に記憶しておき、前記横シーラにおける前記第1駆動モータに連結される腕部の長さをR、該腕部に一端が回動可能に支持され且つ他端が前記シール部材に接続された作動アームの長さをL、前記第1駆動モータと作動アームの他端との折り込み作動方向に直交する方向の距離をdとして、下記の機構関数の式(2)または(2´)によって前記第1駆動モータの回転角度θ2を前記制御手段で演算するようにした請求項1乃至8のいずれか1項に記載された製袋充填機のガセット形成装置。
    Figure 0006126394
JP2013017026A 2013-01-31 2013-01-31 製袋充填機のガセット形成装置 Active JP6126394B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013017026A JP6126394B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 製袋充填機のガセット形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013017026A JP6126394B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 製袋充填機のガセット形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014148324A JP2014148324A (ja) 2014-08-21
JP6126394B2 true JP6126394B2 (ja) 2017-05-10

Family

ID=51571670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013017026A Active JP6126394B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 製袋充填機のガセット形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6126394B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108657485A (zh) * 2018-05-29 2018-10-16 苏州市职业大学 一种便捷式水果包装机

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2989700B2 (ja) * 1991-10-22 1999-12-13 芝浦メカトロニクス株式会社 半導体樹脂ばり除去装置
DE4335577A1 (de) * 1993-10-19 1995-04-20 Bosch Gmbh Robert Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen, Füllen und Verschließen von Beuteln
JP2002059903A (ja) * 2000-08-18 2002-02-26 Kureha Chem Ind Co Ltd 自動充填包装方法及び装置
JP2002062937A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Toyoda Mach Works Ltd 位置検出器の異常検出方法及び異常検出装置
JP4132940B2 (ja) * 2002-04-22 2008-08-13 株式会社イシダ ガセット包装機
DE10344116A1 (de) * 2003-09-24 2005-04-21 Manfred Hauers Kontinuierlich arbeitende vertikale Schlauchbeutelmaschine
JP4550508B2 (ja) * 2004-07-26 2010-09-22 株式会社東京自働機械製作所 製袋充填機における横シール制御装置
JP2006182424A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Tokyo Autom Mach Works Ltd 縦形製袋充填機
JP2007145366A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Ishida Co Ltd 製袋包装機
JP5019528B2 (ja) * 2007-07-30 2012-09-05 株式会社東京自働機械製作所 縦形製袋充填包装機の横シール装置
JP5219432B2 (ja) * 2007-08-21 2013-06-26 大森機械工業株式会社 エンドシール装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014148324A (ja) 2014-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
UA44244C2 (uk) Пристрій (варіанти) та спосіб автоматичного виготовлення будівельної панелі з листового матеріалу
ITTO20070369A1 (it) Macchina per la produzione di sacchetti o buste di materiale termoplastico alveolare o espanso termosaldato
JP6126394B2 (ja) 製袋充填機のガセット形成装置
CN110191845B (zh) 用于立式成型填充和密封装置的灵活的夹钳及使用方法
JP2015229527A (ja) 多列式自動包装機
IT9003476A1 (it) Sistema integrale per la pressotermosaldatura del materiale d'imballaggio pressotermosaldante nelle macchine per fare, riempire e sigillare sacchetti e macchina adottante tale sistema
WO2014002713A1 (ja) 包装機
JP4875877B2 (ja) ヘム付き袋製袋装置
JP4422795B2 (ja) 製袋充填包装機におけるエンドシール時間の制御方法
JP5756978B2 (ja) 三方シールフイルム包装機
JP2013086840A (ja) 横型製袋充填包装機におけるピロー包装体の耳折り方法及び装置
US20190241297A1 (en) Method and Apparatus for Sealing Film Bags
JP6914498B2 (ja) 縦型製袋充填包装機における縦シール装置
JP5490197B2 (ja) 横型ピロー包装機
JP6914621B2 (ja) 充填包装機および充填包装方法
JP5048412B2 (ja) 横型包装機における横シール条件調整方法、及び横シール条件調整可能な横型包装機
JP6854002B2 (ja) ひねり包装装置の使用方法
JP7444649B2 (ja) 製袋充填機の縦シール装置
JP6245689B2 (ja) ガゼット形成装置及びエンドシール装置
JP2007145366A (ja) 製袋包装機
JP4550508B2 (ja) 製袋充填機における横シール制御装置
US20180141283A1 (en) Packaging machine for producing and filling multiple types of bags
JP2005053547A (ja) 縦型充填包装機用のシーリング装置とこれを用いた充填包装機
JP6407823B2 (ja) 角底袋用の縦型製袋充填包装機
JP2001199402A (ja) 粉剤の分包充填包装方法とそのための包装機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6126394

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250