JP6914498B2 - 縦型製袋充填包装機における縦シール装置 - Google Patents

縦型製袋充填包装機における縦シール装置 Download PDF

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Description

この発明は、縦型製袋充填包装機において、帯状包装材を筒状包装材に成形するため、当該帯状包装材の送り方向に移動しつつ当該帯状包装材の側端縁部分に縦シールを施す縦シール部材を備えた縦シール装置に関する。
従来、製袋充填包装機としては、図5に概略斜視図として一例を示すような縦型製袋充填包装機が多用されている。縦型製袋充填機50においては、帯状包装材60は、フォーマ51によって略筒状に曲成され、縦方向(包装材の送り方向)に走行される中で縦シール装置52によって縦方向のシール(縦シールSc)が施されて筒状包装材61に成形される。筒状包装材61には、充填用筒体53を通して包装物である製品Sが投入される。横シール・カット装置54が筒状包装材61に横方向(包装材の送り方向に交差する方向)に横シールSeを施すことによって、先行して形成され且つ内部に製品Sが包装された袋包装体63が製造されると同時に、次に製品Sが投入される袋62が形成される。充填用筒体53の外周の左右両側には、筒状包装材61を挟んで送る包装材送りベルト機構55(一方側のベルト機構のみを示す)が配設されている。
帯状包装材60は、フォーマ51によって両側端縁部分fe,feが合掌状に重ね合わされるように曲成され、縦シール装置52が両側端縁部分fe,feに縦シールScを施すことによって、筒状包装材61に形成される。筒状包装材61内に製品Sを投入し、横シール・カット装置54によって横断方向に横シールを施すことで、袋包装体63が製造される。横シール・カット装置54を構成するシール・カット・ブロック54a,54bは、それぞれ筒状包装材61に対して互いに接近・離反する作動をする部材であり、接近時に筒状包装材61を横断する方向に挟んで、袋62のための底側の横シール(横シールSeの一部)を形成する上側の横シーラ部と、袋包装体63の天側の横シール(横シールSeの残部)を形成する下側の横シーラ部とを有する。
横シール・カット装置54は、更に筒状包装材61を突き破る形態で切断するカッタ刃56を備えている。カッタ刃56は、一方のシール・カット・ブロック54aに上下の両横シーラ部間に取り付けられており、他方のシール・カット・ブロック54bには、両シール・カット・ブロック54a,54bが相互に接近したときにカッタ刃56が入り込む溝57が形成されている。両シール・カット・ブロック54a,54bが接近するとき、上下の両横シール部が包装材を挟み込むことで筒状包装材61を溶着して横シールSeを形成すると同時に、カッタ刃56が筒状包装材61を突き破って切断する。なお、充填用筒体53の下端には、筒状包装材61を直径方向両外側に緊張させる一対の緊張ガイド59,59が斜め下方に延びるように設けられている。
この種の従来の縦型製袋充填包装機においては、包装材は、包装動作に合わせて間欠的に送られている。即ち、帯状包装材60及びその両側端縁部分fe,feを接近させた湾曲状包装材の送りが停止している短時間の間に、縦シール装置52が両側端縁部分fe,feを挟み込んで当該部分に縦シールScを施すとともに、横シール・カット装置54が横シールSeを施して袋包装体63を製造している。縦及び横のシールはヒートシールによって行われるが、かかるヒートシールに際しては、速度超過の場合には、フィルムの送りを遅くしてシール時間を確保するように制御をしている。このような包装材を間欠送りするタイプの包装機では、包装材60の送りを一旦停止させる必要があるために、包装速度に限界がある。
連続的な包装材の送りを行う製袋充填包装機においては、縦シール装置として、横型包装機でよく採用されているヒートローラ方式を使用することがあるが、機械停止の際の速度低下時や機械運転開始の際の速度上昇時に、包装材の同じ箇所が比較的長時間の間、加熱されることになるために、シールの状態が悪くなることがある。包装すべき製品の供給が途切れたために製品待ちの間、包装材の送りを停止しているときも同様である。縦型包装機では、製品を自由落下にて供給しているため、包装材のスピードも1サイクルの中で可変することがあり、そのこともシールの状態を悪くする一因である。
フォーマによって包装材を筒状に形成してその両側端縁部分を合掌状に熱溶着する包装装置として、縦シール装置をボックスモーション構造に構成することが知られている(特許文献1参照)。即ち、包装動作に同期して、一対の熱シール杆が互いに引き寄せて包装材の両縁部を合掌状に挟み、熱シールをしながら両熱シール杆を下方へ移動して包装材を引き下げる。熱シール杆が次の包装のために上方位置に戻るまでの間、包装材は停止しており、この時に横方向の熱シールが行われる。縦ヒートシールにボックスモーションをさせる縦シール装置は、床置きのモータ等の駆動源から伝動機構を介して縦ヒートシールに所定の運動をさせる構造となるため、部品点数が多く非常に複雑で大型化している。
本出願人は、縦シール装置として、シール時間を十分確保しながらも包装速度を高速化可能なボックスモーションに類似する動作をする構造を案出し、簡素で小型化可能な製袋充填包装機を提案している(特許文献2、特許文献3)。この縦シール装置は、駆動モータの連続回転を、縦ヒートシール装置の包装材の移動方向に沿った動作と包装材の前記側端縁部分への接離方向の動作とが合成された縦方向に長軸を有する長楕円状動作に変換する運動変換機構を備えている。この長楕円状動作は、横シール機構としてよく用いられているボックスモーションに類似する動作であり、長楕円動作の一部が圧着ストローク・圧着シロとして利用されて、包装材の側端縁部分に対する長い圧着距離と圧着期間とを確保している。
ところで、製袋充填包装機の運転現場では、当初想定される仕様を超えて急遽変更される包装サイズ(特に袋長さ)に対応しなければならない場合がある。ボックスモーション構造に構成された縦シール装置において、当該ボックスモーションの駆動源としてサーボモータを用いる場合には、サーボモータの動作タイミングを制御することで袋長さを短くなる方に幾分調整することは可能であるが、こうした駆動系の調整では対応できない袋長さを長くするような仕様変更に対応するには、縦シールバーがボックスモーションの際に包装材の送り方向に移動するストロークを機械的に変更する必要がある。しかしながら、かかる縦シール装置においてそのストロークを変更する場合には、通常、ボックスモーション構造の構成部品を交換しなければならない。上記したようにボックスモーション構造が非常に複雑で大型化しており、且つ構成部品の部品点数が多く、或いは複雑に組み立てられている中では、その交換作業が非常に大がかりになり長い時間を要することがある。したがって、製袋充填包装機の運転再開が遅れることになり、また、そもそも求められるサイズに対応する縦シール機構の構成部品の即座の調達が不可能な場合もあり得るので、部品交換対応そのものが不可能になることもある。
特公昭44−24359号公報 特許第5161669号公報 特許第5260071号公報
そこで、筒状包装材に横シールを施して袋を形成しつつ先行して形成された前記袋内に製品が投入された袋包装体を連続して製造する製袋充填包装機に用いられており、帯状包装材を前記筒状包装材に成形するため、前記帯状包装材の送り方向に移動しつつ当該帯状包装材の側端縁部分に縦シールを施す縦シール部材を備えた縦シール装置であって、当該縦シール装置が、駆動モータとその回転出力を前記縦シール部材のシールストロークに変換する機械的な伝達機構を備えている場合に、当該伝達機構に工夫を凝らすことで、部品点数を増やすことなく前記縦シール部材の当該包装材の送り方向に沿ったストロークを変更可能にする点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、上記課題を解決することであり、当初想定される仕様を超える袋サイズの変更に対応するため、構造が簡単で且つ部品点数を増やすことなく、ストローク変更に容易に対応可能な縦型製袋充填包装機における縦シール装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による縦型製袋充填包装機における縦シール装置は、筒状包装材に横シールを施して袋を形成しつつ先行して形成された前記袋内に製品が投入された袋包装体を連続して製造する製袋充填包装機に用いられており、帯状包装材を前記筒状包装材に成形するため、前記帯状包装材の送り方向に移動しつつ当該帯状包装材の側端縁部分に縦シールを施す縦シール部材を備えた縦シール装置であって、
当該縦シール装置は、駆動モータとその回転出力を前記縦シール部材のシールストロークに変換する機械的な伝達機構を備えており、
当該伝達機構において現に使用している部品の取付け姿勢を変更することによって、前記縦シール部材の前記シールストローク長さを変更することを特徴としている。
この縦型製袋充填包装機における縦シール装置によれば、駆動モータの回転出力が機械的な伝達機構を介して縦シール部材のシールストロークに変更されるが、当該伝達機構において現に使用している部品の取付け姿勢を変更することによって、変更する前の姿勢と変更後の姿勢で当該部品が与える縦シール部材のシールストローク長さが変更される。したがって、当該部品の取付け姿勢を変更するだけで包装材に縦シールを施しながら包装材とともにその送り方向に移動する縦シール部材のシールストローク長さが変更されるので、駆動系の調整では対応できないような当初想定される仕様を超える袋サイズ(袋長さ)の変更にも、部品点数を増加させることなく対応することができる。
この縦型製袋充填包装機における縦シール装置において、前記伝達機構は、前記駆動モータの回転出力が出力されるモータ軸と、前記縦シール部材としての二つの縦シールブロックを支持し且つスライドシャフトによって縦方向に摺動案内される縦シーラベースとを、前記モータ軸側のクランクと前記縦シーラベース側の連接棒とで連結するクランク機構であり、前記部品は、前記クランクと前記連接棒との連結部として用いられる連結ピンである。
モータ軸側の第クランクと縦シーラベース側の連接棒との連結部として用いられる連結ピンの取付け姿勢を変更して取り付けることにより、モータ軸側のクランクの長さ、即ち、モータ軸がシーラベース側の連接棒を振れ回す径が変更され、その結果、縦シーラベース及びそれに支持される縦シール部材のシールストローク長さが変更される。
この縦型製袋充填包装機における縦シール装置において、前記二つの縦シールブロックは、前記縦シーラベースにおいて横方向に開閉可能に支持されており、前記縦シーラベースの前記スライドシャフトによって摺動案内される縦方向のストローク動作と前記縦シーラベースにおける前記二つの縦シールブロックの開閉動作との合成により、前記帯状包装材に前記縦シールを施しつつ縦方向に移動するシールストロークを含むボックスモーションをすることができる。
縦シール装置においては、二つの縦シールブロックを閉じて帯状包装材の両側端縁部分を挟みつつシーラベースが縦方向に下降移動することで、帯状包装材の両側端縁部分に縦シールを施して筒状包装材に形成し、二つの縦シールブロックを開いて縦シールから離れた状態でシーラベースが上昇移動することで、二つの縦シールブロックが元の位置にまで戻るボックスモーションをする。
この縦型製袋充填包装機における縦シール装置において、前記連結ピンは、点対称の異形外形を有する嵌合部と、当該嵌合部と一体構造であり且つ前記嵌合部の中心からオフセットした位置に軸線を有する丸軸部とを有しており、前記嵌合部は、前記クランクに前記異形外形と相補的な形状に形成された異形孔に嵌合されることで当該クランクに取り付けられ、前記丸軸部は、前記連接棒に回転自在に取り付けられている
連結ピンの嵌合部は、点対称の異形外形を有していて、クランクには連結ピンの嵌合部の異形外形と相補的な形状の異形孔が形成されているので、連結ピンは、180度回転した嵌合部と異形孔との嵌合による取付け姿勢を変更してクランクに取り付ける場合でも、異形孔にぴったりと嵌合して取り付けることができる。このとき、丸軸部は嵌合部の中心からオフセットした位置に軸線を有しているので、連結ピンをその取付け姿勢を変更してクランクに取り付けると、クランクの長さが変更されることになり、当該オフセット長さに応じて縦シール部材のシールストローク長さを変更することができる。
この縦型製袋充填包装機における縦シール装置において、前記嵌合部の前記異形外形及び前記異形孔は、前記クランクの長さの方向に平行な二つの面を有しており、前記丸軸部のオフセットした前記軸線は、前記嵌合部の前記中心を通り且つ前記二つの面に直交する面内に位置しているとすることができる。
この場合、連結ピンを180度回転させた姿勢でクランクに取り付けるときには、丸軸部のオフセット方向はクランクの長さの方向に沿うことになる。連結ピンの構造が簡素であって、連結ピンの取付け姿勢の変更と、姿勢変更後の取付け作業も簡単であって間違いがない。
この縦型製袋充填包装機における縦シール装置において、前記連結ピンと同じ構造を有する第2連結ピンを前記縦シーラベースと前記連接棒の連結部として用いることもできる。この場合の連結部は、クランク機構の動作の際、縦シール部材が包装材に対して縦シールを施すシールストローク長さを変えるものではないが、縦シール部材が包装材とともにその送り方向に移動するシールストローク範囲をシフトさせることができるので、例えば包装材への横シール位置に対する縦シールを施すレンジ(範囲)を位置調整することができる。
この発明による縦型製袋充填包装機における縦シール装置は、上記のように構成されているので、駆動モータの回転出力が機械的な伝達機構を介して縦シール部材のシールストロークに変更されるものにおいて、当該伝達機構において現に使用している部品、即ち、モータ軸側のクランクと縦シーラベース側の連接棒との連結部として用いられている連結ピンの嵌合部と異形孔との嵌合による取付け姿勢を変更して取り付けることで、その姿勢の変更に基づいて縦シール部材のシールストローク長さが変更される。したがって、帯状包装材とともにその送り方向に移動しつつ当該帯状包装材の側端縁部分に縦シールを施す縦シール部材のストローク長さが変更されるので、通常の駆動系の調整で対応することができないような想定仕様を超える急な袋長さの変更、特に袋長さが長くなるような変更にも対応することができる。即ち、ストローク変更に要するものは、現に使用している部品である連結ピンの取付け姿勢を変更して行う取付けのみであるので、伝達機構の構造を複雑にすることがなく、しかも部品点数を増加させることなく、袋サイズの急な変更要請に対応することができる。
図1は、この発明による縦型製袋充填包装機における縦シール装置の一実施例を示す正面図である。 図2は、図1に示す縦シール装置の一部を拡大して示す正面図である。 図3は、図2に示す連結ピンの構造を示す図である。 図4は、この発明による縦型製袋充填包装機における縦シール装置のシールストロークの変更を説明する図である。 図5は、従来の縦型製袋充填包装機の一例を示す斜視図である。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による縦型製袋充填包装機における縦シール装置の実施例を説明する。図1は、この発明による縦型製袋充填包装機における縦シール装置の一実施例を示す正面図である。
図1に示す縦型製袋充填包装機における縦シール装置は、図5に示したような従来周知の縦型製袋充填包装機に適用可能である。したがって、縦シール装置が適用される縦型製袋充填包装機そのものについては、ここでの再度の説明を省略する。図1に示す縦シール装置1は、固定部材として、包装機のフレーム2と、縦シーラベース6を摺動ガイドするスライドシャフト3,3とを備えている。
縦シール装置1は、フレーム2に取り付けられた駆動源であるサーボモータ4と、サーボモータ4の回転出力を縦方向の往復運動に変換する機械的な伝達機構としてのクランク機構5と、クランク機構5に連結された縦シーラベース6と、縦シーラベース6に支持されており縦シーラベース6とともにスライドシャフト3,3に沿う縦方向に移動して曲成された帯状包装材Fwの両側端縁部分fe,feに縦シールを施す縦シールブロック7,7を備えている。縦シールは、通常、縦シールブロック7,7をヒートシールブロックに構成してヒートシールで行うのが好ましいが、これに限られない。
クランク機構5は、サーボモータ4の回転出力軸であるモータ軸8が一端部に取り付けたクランク9と、クランク9の他端部に取り付けられた第1連結ピン10と、第1連結ピン10が一端部に取り付けた連接棒11と、連接棒11の他端部に取り付けられ且つ縦シーラベース6にも取り付けられた第2連結ピン12を備えている。第1連結ピン10は、連接棒11に対して軸回転可能に連結されている。また、第2連結ピン12は、連接棒11又は縦シーラベース6に対して軸回転可能に連結されている。
クランク機構5において、サーボモータ4の回転出力としてモータ軸8が回転すると、クランク9はモータ軸8とともにモータ軸8の回りに回転する。クランク9と連接棒11は、互いには第1連結ピン10によって連結されており、且つ第2連結ピン12はその位置が縦シーラベース6に拘束されているので、クランク9及び連接棒11は、所謂、クランク運動をする。このクランク運動によって、縦シーラベース6はスライドシャフト3,3によってその長手方向に摺動案内されながら、縦方向(上下方向;包装材の送り方向)に往復するストローク動作をする。このように、サーボモータ4の回転出力は、クランク機構5によって、縦シールブロック7,7を支持する縦シーラベース5の上昇・下降ストローク動作に変換される。
縦シーラベース6は、縦シールブロック7,7を縦方向(包装材の送り方向)については一緒に移動するように支持するが、横方向(包装材と交差する方向)には互いに開閉可能に支持するベース部材である。図示しないが、縦シーラベース6には、縦シールブロック7,7を横方向に開閉させる機構が設けられている。縦シールブロック7,7のための開閉機構は、サーボモータのような駆動源を持つ機構であってもよく、また、縦方向運動と関連した横運動をさせる機械的な機構であってもよい。
縦シールブロック7,7が閉じて、略筒状に曲成されている帯状包装材Fwの両側端縁部分fe,feを挟み込み、その状態で縦シーラベース5が下降ストローク動作をする。縦シールブロック7,7が両側端縁部分fe,feを挟んだ状態で包装材の送りに同調しつつボックスモーションの下降ストローク動作をして、当該両側端縁部分fe,feにヒートシールを施し、その結果、縦シールScが形成される。縦シールブロック7,7が開いた状態では、縦シールSc又は帯状包装材Fwの両側端縁部分fe,feがその隙間Gを通過可能である。縦シールブロック7,7は、縦シーラベース5が上昇することによって、開いた状態のままボックスモーションの上昇ストローク動作をし、次の縦ヒートシールに備える位置にまで戻る。
図2は、図1に示す縦シール装置の一部を拡大して示す正面図である。図2に示されているように、モータ軸8は、クランク9の一端部13に形成された丸軸孔14に嵌入されており、且つキー15を介して且つ外側から丸軸孔14に至るスリット16を閉じる方向にボルト17で締め付けることにより、モータ軸8は丸軸孔14内においてクランク9の一端部13に対して相対回転不能に強固に結合される。
クランク9の他端部18には、図2に図示されているように、モータ軸8の軸線に直交する平面から成る断面で見たときの孔形状が非円形である異形孔19が形成されており、一端部13と同様に外側から異形孔19に至るスリット20が形成されている。第1連結ピン10のピン形状及び異形孔19の孔形状は互いに相補的であり、第1連結ピン10は異形孔19内にぴったりと嵌まり合って取り付けられる。第1連結ピン10のピン形状及び異形孔19の嵌合状態はその異形性の故に本来、相対回転不能であり、他端部18においてボルト21で締め付けることにより、第1連結ピン10と異形孔19との間の隙間が潰され、異形孔19に嵌入されている第1連結ピン10(詳細を後述する)がクランク9の他端部18に対して強固に結合される。
図3は、図2に示す第1連結ピンの構造を示す図である。図3(a)及び(c)は当該第1連結ピンの軸線方向に見たときの端面図であり、図3(b)と(d)はそれぞれ図3(a)と(c)に示す第1連結ピンの側面図面である。図3に示すように、第1連結ピン10は、異形の嵌合部22と、嵌合部22と一体構造となっている断面円形の丸軸部23を備えている。異形孔19と相補的な形状を有する嵌合部22は、クランク9の長手方向に沿って互いに内外方向を向く平行な平面24,24と、クランク9の長手方向に直交する互いに側方方向を向く鏡対称な曲面(円筒面の一部)25,25から成っている。異形孔19の場合は、平面や曲面は相対向するものとなる。嵌合部22の外形は、図3(a)及び(c)に図示されているように第1連結ピン10の軸線に直交する端面で見たときに点対称の異形(円形以外の)外形を有する。嵌合部22については、端面図面(a)及び(c)で見て、平面24,24が線対称となる対称の軸線と、鏡対称な曲面(円筒面の一部)25,25が線対称となる対称の軸線との交点が、点対称である異形外形の対称点である。嵌合部22は、外形が点対称であるから、嵌合部22を第1連結ピン10の軸線回りに180度回転しても異形孔19に対する相対的な外形形状と姿勢に変化はなく、異形孔19内にそのまま嵌合させることができる。
第1連結ピン10の丸軸部23は、嵌合部22に対して中心を合わせて形成されていない。即ち、丸軸部23の軸中心26は、平面24,24については、一方の平面24に近いが他方の平面24からは遠い位置にある。しかしながら、丸軸部23の軸中心26は、図3(a)及び(c)において左右に配置されて図示されている曲面25,25については、左右中心対称線上にある。
第1連結ピン10は、上記の構造を備えることにより、異形孔19に対して、180度回転させることで変更した二つの姿勢(即ち、図3(a)及び(b)に示す姿勢と、図3(c)及び(d)に示す姿勢)のいずれでも嵌合させて取り付けることが可能である。第1連結ピン10のこの二つの取付け姿勢では、丸軸部23の軸中心26は、クランク9の長手方向で見て、図3に示す距離ΔLだけずれる。その結果、クランク9における丸軸部23の位置は、モータ軸8からの距離がΔLだけ異なる位置を占める。このように、縦シール装置1によれば、第1連結ピン10のクランク9への取付け姿勢を変更して取り付けるだけで、クランク9の長さ(モータ軸8の軸線位置から丸軸部23の軸線位置までの振れ回り径)を変更することができる。この際、第1連結ピン10については部品交換をしないので、部品点数の増加を回避することができる。
図4は、この発明による縦型製袋充填包装機における縦シール装置のシールストロークの変更を説明する図である。図4に図示の例ではモータ軸8は連続回転するものとして示している。したがって、クランク9については、実線で上死点位置にある状態を実線で、下死点位置にある状態を想像線で示している。また、連接棒11については、クランク9が上死点位置にあるときも下死点位置にあるときも実線で示しているが、第1連結ピン10については、モータ軸8に近い状態で取り付けた状態を実線で、そしてモータ軸8から遠い状態で取り付けた状態を想像線で示している。図示しているように、第2連結ピン12の移動範囲(シールストローク長さ)については、第1連結ピン10をモータ軸8から遠い状態で取り付けた場合には、第1連結ピン10が長い径で振れ回るため、その場合のクランク長さLc’は、近い状態で据え付けた場合のクランク長さLcと比べて、上下いずれの限界もΔLだけ広がっている。したがって、縦シーラベース6のストローク(縦シールブロック7,7のシールストローク長さL’(=2×Lc’))は、元のストローク(縦シールブロック7,7の元のシールストローク長さL(=2×Lc))と比較して、2ΔLだけ長くなり、想定外に長いサイズの袋が求められるときに対応可能である。
上記の実施例である縦シール装置1については、第1連結ピン10において、特にクランク9との連結部として工夫を凝らした例を説明したが、第1連結ピン10の構造をクランク9と連接棒11とに対して互いに入れ替えて適用した場合、即ち、嵌合部22を連接棒11に形成した異形孔19に嵌合し、丸軸部23をクランク9の丸軸孔14に嵌合させた場合には、シールストローク長さは変わらないがシールストローク範囲を上下方向にシフトさせることができる。また、第1連結ピン10に施した構造に代えて、同様の構造を第2連結ピン12について適用することもできる。この場合も、クランク9の腕の長さについては選択された長さとしてそれを変えなければシールストローク長さは変わらないが、第2連結ピン12の取付け姿勢を変更することで縦シーラベース6が上下に往復する範囲が全体としてシフトすることになるので、シールストローク範囲を上下方向にシフトさせることができ、例えば包装材への横シール位置に対する縦シールを施すレンジ(範囲)を位置調整することができる。
第1連結ピン10又は第2連結ピン12については、オフセット距離ΔLとして幾つかの長さのものを用意することができる。部品交換(ストロークの幅)にはなるが、2種類のシールストローク長さの選択だけではなく、4種類、6種類等の多数のシールストローク長さからの選択となり、広いストローク範囲に対応することができる。
1 縦シール装置1 2 フレーム2 3,3 スライドシャフト
4 サーボモータ 5 クランク機構 6 縦シーラベース
7,7 縦シールブロック 8 モータ軸 9 クランク
10 第1連結ピン 11 連接棒 12 第2連結ピン
13 クランクの一端部 14 丸軸孔 15 キー
16 スリット 17 ボルト 18 クランクの他端部
19 異形孔 20 ボルト 21 スリット
22 嵌合部 23 丸軸部
24,24 平面 25,25 曲面 26 丸軸部21の軸中心
Fw 帯状包装材 fe,fe 両側端縁部分
Sc 縦シール Se 横シール
L,L’ シールストローク長さ Lc,Lc’ クランク長さ
ΔL 距離(オフセット長さ)

Claims (4)

  1. 筒状包装材に横シールを施して袋を形成しつつ先行して形成された前記袋内に製品が投入された袋包装体を連続して製造する製袋充填包装機に用いられており、帯状包装材を前記筒状包装材に成形するため、前記帯状包装材の送り方向に移動しつつ当該帯状包装材の側端縁部分に縦シールを施す縦シール部材を備えた縦シール装置であって、
    当該縦シール装置は、駆動モータとその回転出力を前記縦シール部材のシールストロークに変換する機械的な伝達機構を備えており、
    前記伝達機構は、前記駆動モータの回転出力が出力されるモータ軸と、前記縦シール部材としての二つの縦シールブロックを支持し且つスライドシャフトによって縦方向に摺動案内される縦シーラベースとを、前記モータ軸側のクランクと前記縦シーラベース側の連接棒とで連結するクランク機構であり、
    当該伝達機構において前記クランクと前記連接棒との連結部として連結ピンが現に使用されており、前記連結ピンは点対称の異形外形を有する嵌合部と、当該嵌合部と一体構造であり且つ前記嵌合部の中心からオフセットした位置に軸線を有する丸軸部とを有しており、
    前記嵌合部は、前記クランクに前記異形外形と相補的な形状に形成された異形孔に嵌合されることで当該クランクに取り付けられており、前記丸軸部は、前記連接棒に回転自在に取り付けられており、
    前記連結ピンの前記嵌合部と前記異形孔との嵌合による取付け姿勢を変更することによって、前記縦シール部材の前記シールストローク長さを変更すること
    を特徴とする縦型製袋充填包装機における縦シール装置。
  2. 前記二つの縦シールブロックは、前記縦シーラベースにおいて横方向に開閉可能に支持されており、前記縦シーラベースの前記スライドシャフトによって摺動案内される縦方向のストローク動作と前記縦シーラベースにおける前記二つの縦シールブロックの開閉動作との合成により、前記帯状包装材に前記縦シールを施しつつ縦方向に移動するシールストロークを含むボックスモーションをすること
    を特徴とする請求項に記載の縦型製袋充填包装機における縦シール装置。
  3. 前記嵌合部の前記異形外形及び前記異形孔は、前記クランクの長さの方向に平行な二つの面を有しており、前記丸軸部のオフセットした前記軸線は、前記嵌合部の前記中心を通り且つ前記二つの面に直交する面内に位置していること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の縦型製袋充填包装機における縦シール装置。
  4. 前記連結ピンと同じ構造を有する第2連結ピンが前記縦シーラベースと前記連接棒の連結部として用いられていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の縦型製袋充填包装機における縦シール装置。
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