JP5048412B2 - 横型包装機における横シール条件調整方法、及び横シール条件調整可能な横型包装機 - Google Patents

横型包装機における横シール条件調整方法、及び横シール条件調整可能な横型包装機 Download PDF

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Description

この発明は、包装すべき製品が内部に送り込まれた筒状包装材を横断方向にシールする横シール手段を備えた横型包装機における横シール条件調整方法、及び横シール条件調整可能な横型包装機に関する。
従来、ピロー包装機で代表されるような横型包装機は、図5に示すように、順次に供給される製品Aを個別包装するのに適した包装機であり、ウェブ状包装材Fwを巻き取ったロールFrからウェブ状包装材Fwを繰り出して供給する包装材送り手段8、ウェブ状包装材Fwの両側縁部分を互いに接近させるように湾曲成形するフォーマ2、一対の紙引きローラから成りフォーマ2を通過して曲成された包装材Fの両側縁部分を挟んで引っ張り走行させる包装材送り手段9、曲成された包装材Fwの両側縁部分を一対の縦ヒートシールローラで挟み込んで合掌貼りに熱溶着し筒状包装材Ftを形成する縦シール手段3、フォーマ2を通過する包装材上に包装すべき製品Aを送り込むコンベアのような製品供給手段10、及び縦シール手段3の下流側において筒状包装材Ftを包装単位毎の製品間で横断方向にシールする横シール手段4を備えている。
上記の横型包装機1においては、包装材送り手段8の作動によってロールFrからウェブ状包装材Fwが繰り出され、繰り出されたウェブ状包装材Fwは、フォーマ2によって両側縁部が互いに接近した湾曲成形され、一対の紙引きローラからなる包装材送り手段9によって引っ張り走行され、更に、当該側縁部同士には縦シール手段3によって縦ヒートシールS1が施されて筒状包装材Ftに成形される。製品供給手段10によって順次供給される製品Aは、送り込み位置6において、横型包装機1内の曲成された包装材上に所定間隔を置いて移載される。
図5に示す横型包装機1においては、横シール手段4は、筒状包装材を挟んで配置された2つの連続回転する回転軸にそれぞれヒートシーラ4a,4bが設けられている回転型のシール手段であり、先端にシール面を持ち、互いに接近する毎に筒状包装材をその上下外方から挟み込んでヒートシールを施す。Rはヒートシーラ4a,4bの回転半径である。コントローラ7は、一連の包装動作を同期させるべく、製品供給手段10を駆動するサーボモータM1、ウェブ状包装材Fwの包装材送り手段8,9を駆動するサーボモータM2及び横シール手段4を駆動するサーボモータM3の速度等をそれぞれ制御している。
ヒートシーラ4a,4bは、その作動行程中に、横方向に所定速度で走行される筒状包装材Ftに前後して送り込まれた製品A,A間の位置において筒状包装材Ftに接近して挟み込み、当該挟み込まれた部分を加圧・加熱して溶着することで、包装単位毎に横ヒートシールS2、即ち、袋の天シール部と次の袋の底シール部Sとを形成し、その後、筒状包装材Ftから離間する。包装物である製品Aを供給しつつ包装材から袋を製作することにより、長さL1の袋包装体Pが連続的に製造される。ヒートシーラ4a,4bは、筒状包装材Ftに接近して押し潰していく過程では、シール面の前縁(リーディング側の端縁)が早期から筒状包装材Ftに接しているのに対して、シール死点位置(図5に示す位置)の通過直後からシール面の全面が平坦に形成された横ヒートシールS2との接触から外れる。したがって、筒状包装材Ftの走行方向前後の各側において、ヒートシーラ4a,4bのシール面が筒状包装材Ftに接触している時間が異なり、シール部の様子に違いが生じることがある。
図6は従来の横型包装機に備わる回転型の横シール手段の設定を説明する図であり、(a)はシール範囲を示す図、(b)は回転型の横シール手段の回転角速度の変化を示すグラフである。図6(a)に示すように、ヒートシーラ4a,4bは、回転軸13a,13bの回りを回転駆動されるが、これらの軸が機械的に連結されているので互いの回転位置については同期して回転されると考えて良い。ヒートシーラ4a,4bのシール面14a,14bの移動速度は回転軸13a,13bの角速度に比例している。回転基準点(当初原点)θ0は、ヒートシーラ4a,4bが筒状包装材Ftを挟んで噛み合う位置、即ち、ヒートシーラ4a,4bのシール面14a,14bの中心線15a,15b(紙面に垂直方向に延びる)が最も接近したときの位置(シール側死点)から180度反対位置に設定されている。ヒートシーラ4a,4bが筒状包装材Ftを挟みながら移動するときの中心線15a,15bが掃払するシール区間θsは、回転軸13a,13bの軸回りにおいてそれらの軸を結ぶ基準線Rf0を含み当該シール側死点を中心にしてその前後に等しい角度Δθ1の範囲に設定されている。
図6(b)に示すグラフには、横軸を時間tとし、縦軸を回転軸13a,13bの回転角速度ωとしたとき、ヒートシーラ4a,4bの1サイクルにおける角速度変化が示されている。シール面14a,14bの中心線15a,15bがシール区間θsを通過するのに相当する期間ΔT1がハッチングで示されている。シール区間θsに対応する回転軸13a,13bの角速度は、横シーラの角速度として最も遅く、且つ筒状包装材Ftの送り速度と実質的に同期するように一定の角速度ω0に設定されている。シール区間θs以外では、前側でも後側でも角速度が大きく(最大ω1に増速)なるように設定されている。シール区間θsを通過するヒートシーラ4a,4bの角速度ω0は設定が可変であるが、一旦、製品Aや袋のデザインからシール幅(シール角度)が決まり、一定の包装速度に合わせて設定されるとその速度に維持される。また、範囲Δθ1(ΔT1)の大きさも可変として、シールの仕上がりを皺やズレのない良好なものにすることが図られている。
筒状包装材Ftのうち、高さのある製品Aに対応している部分或いは接している部分の移動速度(筒状包装材Ftの送り方向の移動速度)は、筒状包装材Ftとともに移動する製品Aの送り速度と同等である。筒状包装材Ftのうち回転動作をするヒートシーラ4a,4bによって上下から押されて挟み込まれようとする部分は、噛合い位置で挟み込むまでの間、製品Aのエッジ部分Ae,Aeを支点にして製品Aに対して相対的に接近する方向に倒れようとする変形を強いられる。このため、筒状包装材Ftのこの倒れを生じる部分の移動速度は筒状包装材Ftや製品Aの送り速度と比べて遅くなる。シール前の領域では、回転軸13a,13bの角速度ωはシール区間θsに対応した角速度ω0よりも速い角速度に設定されている。ヒートシーラ4a,4bは、正味では、その変形している筒状包装材Ftを追い越すように相対的にすべりを伴って移動する。製品Aの高さHが高いほど筒状包装材Ftの高さも高くなるので、当該すべりも一層大きくなる。
ヒートシーラ4a,4bと筒状包装材Ftとの相対的な動きを図7を参照して説明すると、(a)に示すように、ヒートシーラ4a,4bが筒状包装材Ftに対して後続の製品A寄りの位置で接触し始め、最終的には同(b)に示すように、ヒートシーラ4a,4bが製品A,A間の中間位置で噛み合うという動作をする。この際、ヒートシーラ4a,4bが筒状包装材Ftに対して追い越すようにすべるので、筒状包装材Ftに生じる均一でない引っ張りに起因して、袋形状の歪みや横シール部の皺やずれが生じやすい。なお、横シールが施された直後の包装済み袋は、通常、袋包装体Pがヒートシーラ4a,4b内に組み込まれているカッタによって筒状フィルムから分離される(図5参照)。シール後のヒートシーラ4a,4bは、次のシールに備えて、サイクルのシール開始位置に早く戻ることが好ましい。
また、図6(a)に示すように、包装速度が高速になるときには、ヒートシーラ4a,4bが筒状包装材Ftを速い速度で押し潰すので、先行して形成されている袋内の空気が後方に向かって急速に押し出されて、その流れAbが強くなる。特に製品Aが軽量な場合には、押し出される空気の圧力によって、送り込まれてくる後続の製品Aの位置が送り方向後方にずらされる現象が生じる可能性がある。
この種の横型包装機においては、横ヒートシールを施す形式の横シール手段としては、ボックスモーション型のものが提案されている。ボックスモーション型は、ヒートシーラが箱型の経路を辿るように移動する横シール手段であり、筒状包装材に上下から接近して筒状包装材を押し潰した後その状態を保ったまま筒状包装材の走行と共に移動する間、筒状包装材にヒートシールを施し、ヒートシール完了後に筒状包装材から離脱して当初の位置に戻る動作を繰り返す。
ボックスモーション型の横シール手段においては、直交する2軸に沿った移動を組み合わせることによって完全な箱型の経路を辿る形式もあるが、ヒートシーラがおむすび形のカム溝とそのカム溝の経路を辿るカムフォロワからなるカム機構を用いる型式のものがある(この動作をするものも広義のボックスモーションの範疇に入る)。こうした横シール手段では、回転軸の回転動作を溝カム等の変換機構によって、筒状包装材とのシール時には、上記の動作をして筒状包装材にヒートシールを施し、ヒートシール完了後に筒状包装材から離脱して、主として回転動作によって挟み込み開始位置に戻る動作を繰り返す。そうした横型包装機の一例が図8に示されている。図8に示す横型包装機は、横シール手段の構造について異なる以外、図5に示す横型包装機の基本的な構成及び動作と同じであるので、再度の説明を省略する。
図8に示す横型包装機21においては、横シール手段4’は、筒状包装材の側方に配置された2つの連続回転する回転軸からの駆動機構によって駆動されるヒートシーラ4’a,4’bを有するボックスモーション型のシール手段であり、先端にシール面を持ち、互いに接近する毎に筒状包装材をその上下外方から挟み込んでヒートシールを施す。コントローラ7は、一連の包装動作を同期させるべく、製品供給手段10を駆動するサーボモータM1、ウェブ状包装材Fwの包装材送り手段8、9を駆動するサーボモータM2、及び横シール手段4’を駆動するサーボモータM3をそれぞれ制御している。
図9は、図8に示す横型包装機に備わるボックスモーション型の横シール手段の一部を拡大して示す図であって、(a)は横シール手段の一側部分を示す斜視図(例えば、特公昭43−22552号公報に記載のものの一部)、(b)は横シール手段の上部シーラのカム機構を拡大して示す図である。回転軸13’a,13’aと一体に回転する旋回レバー16,16の先端部に形成されている径方向の長孔17,17に、ヒートシーラ4’a,4’bに備わるシールブロック20,20に固定されたピン24,24が嵌合している。シールブロック20,20の側方に対向して配設されている二つのギアボックス25(一方のみを示す)の対向面には、回転軸13’a,13’aの周りにカム溝21,21が形成されたカムプレート26が設けられている。カム溝21,21にシールブロック20,20のピン24,24がカムフォロワとして嵌入している。上下のシールブロック20,20は、互いのシール面14’a,14’bが対向しており、シールブロック20,20を貫通する縦方向の案内棒27によってガイドされており、図示した縦方向姿勢を維持したまま互いに接近又は離反する動きをする。カム溝21,21は、ヒートシーラ4’a,4’bが協働して包装材を挟み込んでシールしている区間では直線状溝22,22に形成されているが、それ以外の区間では弧状溝23,23に形成され、全体としておむすび形に形成されている。
サーボモータM3の駆動により、回転軸13’a,13’aが旋回レバー16,16とともに回転するとき、ピン24,24がカム溝21,21内を案内され、シールブロック20,20がカム溝21,21に倣って移動する。ヒートシーラ4’a,4’bは、そのシール面14’a,14’bが走行する筒状包装材Ftに接触し、ピン24,24が直線状溝22,22に案内されて移動するときシール面14’a,14’bが筒状包装材を挟んだ状態でシール区間θsを並行移動し、筒状包装材Ftに横ヒートシールSを施す。その後、ヒートシーラ4’a,4’bは、ピン24,24が弧状溝23,23に案内されて、シール形成された筒状包装材Ftから離間し、元に戻って次のシールに備える。
こうしたボックスモーションをする横シール手段については、ヒートシーラの移動速度は次のように設定される。即ち、図10(a)には従来の技術による設定方法が示されており、図10(b)には、回転軸13’a,13’bの回転角速度の時間変化を示すグラフが示されている。即ち、横シール手段のヒートシーラ4’a,4’bのボックスモーションの駆動源が回転軸13’a,13’bの回転によるものであり、それらの軸が機械的に連結されているので、互いの回転位置については同期して回転される。回転基準点(当初原点)θ0が、シール区間θsの中央地点(シール側死点)から180度反対位置に設定されている。ヒートシーラ4’a,4’bによるシール区間θsは、回転軸13’a,13’bを結ぶ基準線Rf0に基づく位置(シール側死点)を含む範囲、好ましくは図示のように、基準線Rf0に基づく位置を中心にしてその前後に等角度Δθ1の範囲に設定されている。包装速度(単位時間当たりの包装体製造個数)に応じてシール区間θsに対応した回転軸13’a,13’bの角速度ω0は設定可変であるが、製品Aや袋のデザインからシール幅(シール角度)が決まり、一旦、一定に設定された場合にはその速度に維持される。
図10(b)は、横軸を時間tとしたときの1サイクルにおける回転軸13’a,13’bの回転角速度ωを縦軸に示すグラフである。シール面14’a,14’bの中心線15’a,15’bがシール区間θsを通過するのに相当する期間ΔT1’がハッチングで示されている。回転軸13’a,13’bの角速度ωについては、シール区間θsに対応した角度範囲で最も遅い速度、即ち、筒状包装材Ftの送り速度Vfに略対応した角速度ω0に設定されており、シール区間θsの前側でも後側でも速くなるように(最大、角速度ω1’まで増速)設定されている。シール区間θsでのヒートシーラ4’a,4’bについては並行移動する形態であるため、回転軸13’a,13’bの角速度ωが一定でもシール面14’a,14’bの移動速度は厳密には一定ではなく、それ故筒状包装材Ftの走行速度Vfと等しくはないが、実質的に等しい速度とされている。なお、範囲Δθ1の大きさを変えるには、カムプレート26を交換する必要がある。
ヒートシーラ4’a,4’bは、図10(a)に示すように、筒状包装材Ftに接近して押し潰していく過程ではシール面のトレーリング側縁部(後縁)が筒状包装材Ftに接しているのに対して、横シール完了後に平坦な横ヒートシールS2から離反する時にはシール面の全面で直ちに接触が外れる。したがって、ヒートシーラ4’a,4’bのシール面14’a,14’bが部分に応じて筒状包装材Ftに接触している時間が異なり、シール部の様子に違いが生じることがある。
高さのある製品Aを包装する場合には、ボックスモーションをするヒートシーラ4’a,4’bのときも、回転シーラのときと同様の問題がある。即ち、筒状包装材Ftのうち、ボックスモーションをするヒートシーラ4’a,4’bによって上下から押されて挟み込まれようとする部分は、噛合い位置で挟み込むまでの間、製品Aのエッジ部分Ae,Ae(図6参照)を支点にして製品Aに対して相対的に接近する方向に倒れようとする変形を強いられる。この変形のため、筒状包装材Ftのこの部分の移動速度は筒状包装材Ftや製品Aの送り速度と比べて遅くなる。シール区間θs以外では回転軸13’a,13’bの角速度ωは速くなり、その一方で筒状包装材Ftの倒れ変形する部分の移動速度は遅くなる。ヒートシーラ4’a,4’bは、正味では、その変形している筒状包装材Ftを追い越すように相対的にすべりを伴って移動する。製品Aの高さHが高いほど筒状包装材Ftの高さも高くなるので、当該すべりも一層大きくなる。
ボックスモーションをするヒートシーラ4’a,4’bと筒状包装材Ftとの相対的な動きを図11を参照して説明すると、(a)に示すように、ヒートシーラ4’a,4’bが筒状包装材Ftに対して後続の製品A寄りの位置で接触し始め、最終的には同(b)に示すように、ヒートシーラ4’a,4’bが製品A,A間の中間位置で噛み合うという動作をする。この際、ヒートシーラ4’a,4’bが筒状包装材Ftに対して追い越すようにすべるので、筒状包装材Ftに生じる均一でない引っ張りに起因して、袋形状の歪みや横シール部の皺やずれが生じやすい。また、図10(a)に示すように、包装速度が高速になるときには、回転シール手段の場合と同様に、袋内の空気が後方に向かって急速に押し出される流れAbが強くなり、特に製品Aが軽量な場合には、後続の製品Aの位置が送り方向後方にずらされるという現象が生じる可能性がある。
従来、角張った製品の周囲で袋内に空間部分を少なくするというタイト包装を目的として、回転シーラの角度位置に応じてその速度を個々に調整しようとするものが提案されている(特許文献1参照)。このような提案では、包装対象は真四角な角張っておりしかも高さが予め定まった製品である。一般の製品は製品種類に応じて形状や硬さ等が千差万別であり、同種の製品においても個体差が存在する。したがって、上記の提案では、回転シーラの速度調整には、個々の製品の高さに応じて予め用意された回転シーラの角度位置と速度とのデータに基づいて変更や設定を行う必要があり、コントローラには非常に高い計算処理能力が求められ、製品種類毎の調整に時間とコストを伴うとともに、製品の高さが必ずしも定まっていない場合には簡便・迅速な適応が困難である。
特公平6−29049号公報
このように、横型包装機においては、同期して駆動されるヒートシーラが最接近する噛合い位置の前方向、即ち、フィルムの入り込み側では包装材とヒートシーラとの移動について同調させるについて、技術的意義がある。そこで、かかる横型包装機において、製品の種類や個々の個体差が存在しても、ヒートシーラが筒状包装材に接触してからシール完了するまでのシール条件を、簡便な手法でありながら、包装材の実際の挙動に適切に適応した態様で相対すべりを少なくするように調整可能にする点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、ヒートシーラが走行する筒状包装材に接触してからシール完了するまでのシール条件を、製品の種類や個々の個体差が存在しても、包装材の実際の挙動に則する態様で適切に調整可能にすることで、ヒートシーラと包装材とのすべりを可及的に少なくし、袋形状の歪みや横シール部の皺やずれを無くすとともに、また、袋長さを短くしてタイトな包装をすることができ、更には、後方へ押し出される空気による製品のずれを防止することができる横型包装機における横シール条件調整方法及び横シール条件調整可能な横型包装機を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による横型包装機における横シール条件調整方法は、包装すべき製品が送り込まれる筒状包装材を前記製品間の位置でシールする横シール手段を備え、前記横シール手段は、回転軸の回転に基づいて、前記筒状包装材を挟んで互いに反対となる各側で接触し、前記筒状包装材の走行に合わせて移動することで前記筒状包装材に横シールを施して後、シール形成された前記筒状包装材から離間する二つのヒートシーラを備えており、前記横シール手段のシール先端部の前記筒状包装材への噛み込み死点を含むその前後において前記回転軸の回りで等角度として設定される所定範囲を、前記シール先端部の移動速度が前記筒状包装材の送り速度に略対応した速度とするように調整可能な速度調整範囲とした横型包装機において、前記速度調整範囲を前記製品の高さに応じて前記筒状包装材の入り込み方向にシフトすることから成っている。
また、この発明による横シール条件調整可能な横型包装機は、包装すべき製品が送り込まれる筒状包装材を挟んで互いに反対となる各側で接触し、前記筒状包装材の走行に合わせて移動することで前記筒状包装材に前記製品間の位置で横シールを施し、前記横シールを施して後、シール形成された前記筒状包装材から離間する二つのヒートシーラを備えた横シール手段、回転軸の回転に基づいて、前記横シール手段を駆動する駆動手段、及び前記回転軸回転速度を制御して前記横シール手段のシール先端部の前記筒状包装材への噛み込み死点を含むその前後において前記回転軸の回りで等角度として設定される所定範囲を、前記シール先端部の移動速度が前記筒状包装材の送り速度に略対応した速度とするように調整可能な速度調整範囲とした横シール制御手段を備え、前記横シール制御手段は、前記速度調整範囲を前記製品の高さに応じて前記筒状包装材の入り込み方向にシフトすることから成っている。
この横型包装機における横シール条件調整方法及び横シール条件調整可能な横型包装機によれば、横シール手段のシール先端部が筒状包装材を噛み込む噛み込み死点を含むその前後において前記回転軸の回りで等角度として設定される所定範囲が、前記シール先端部の移動速度が前記筒状包装材の送り速度に略対応した速度とするように調整可能な速度調整範囲とされるが、製品の高さに応じて当該速度調整範囲を筒状包装材の入り込み方向にシフトしているので、横シール手段のシール先端部の包装材送り方向の速度成分を、横シール手段が筒状包装材への接触をすることで倒れを生じる包装材送り方向の遅くなった速度成分に合わせるような調整が容易に得られる。したがって、横シール手段と包装材とのすべりが少なくなり、横シール手段の噛み込みに起因した筒状包装材内の空気が後方へ押し出される勢いも抑えられる。
上記の横型包装機における横シール条件調整方法において、前記噛み込み死点位置の正反対の当初原点の位置から前記横シール手段の反回転方向に前記製品の高さに応じてシフトした位置を回転シーラの原点と認識することにより、前記速度調整範囲を当該シフト量と同量だけシフトさせることができる。また、横シール条件調整可能な横型包装機においては、当該原点の認識と当該速度調整範囲のシフトとは前記横シール制御手段が行う。即ち、噛み込み死点位置の正反対の位置を当初原点の位置としたときに、横シール制御手段が噛み込み死点位置から回転前後方向に所定角度で広がっていた当初速度調整範囲を当該原点を筒状包装材の入り込み方向、換言すれば、回転シーラの反回転方向にシフトすることにより、当初速度調整範囲が当該シフト量と同じ量で筒状包装材の入り込み方向にシフトした範囲が速度調整範囲となる。したがって、当初原点のシフト量をパラメータとして操作することで、横シール手段の同量シフトされた速度調整範囲を容易に定めることができる。更に、速度調整範囲を、当該シフトに応じて、当該シフト前の所定範囲を含む態様で拡大することができる。このような態様で速度調整範囲を拡大することにより、少なくとも横シールが完了する調整範囲の後側、即ち、包装体送出側において調整前の速度調整範囲を含めることができ、横シールが不十分になることを回避することができる。
上記の横型包装機における横シール条件調整方法及び横シール条件調整可能な横型包装機において、前記横シール手段は、前記筒状包装材を挟んで配置された二つの前記回転軸によってそれぞれ同期回転される二つの前記ヒートシーラを備えた回転シール手段であるとすることができる。
上記の横型包装機における横シール条件調整方法及び横シール条件調整可能な横型包装機において、前記横シール手段は、前記筒状包装材の走行に合わせてシール区間を並走移動することで前記横シールを施す二つの前記ヒートシーラを備えたボックスモーションシール手段であるとすることができる。
この発明による横型包装機における横シール条件調整方法及び横シール条件調整可能な横型包装機においては、横シール手段のシール端部の移動速度を簡便な手段で筒状包装材の走行速度と実質的に同期させることができるので、横シール手段が筒状包装材に接触開始した際に、横シール手段のシール端部の筒状包装材に対するすべりが抑えられ、筒状包装材を過大に引っ張ることにならず、袋形状の歪みを防止し横シール部の皺やずれを無くすなどシール性を向上することができるとともに、袋長さを短くしたコンパクトな袋包装が可能となる。更に、横シール手段のシール端部がゆっくりと噛み合うように調整可能であるので、先行して製造される袋内の空気の後方への押し出しが抑えられ、後続の袋内に包装されるべき製品の位置が本来位置からズレることもない。また、この横型包装機は、高さのある製品を包装する場合であっても対応することができる。同調速度は製品毎に異なるものであるので、センサ設置位置を実際に変更する対策では製品の大きさ毎に設定位置を変更する必要が生じて不便である。また、理想的には、上記倒れを生じる筒状包装材の部分の送り速度成分と、ヒートシーラの筒状包装材送り方向の速度成分とを逐次計算して一致させることが好ましいが、そうした高速計算を行なうには包装機やその制御装置の製造コストが高くなる。回転軸の回転に基づいて駆動される形式のヒートシーラにおいては、速度調整範囲は回転軸の角度範囲として定めることができ、本発明のように、速度調整範囲を製品の高さに応じて筒状包装材の入り込み方向にシフトするという簡易な対処によって、ヒートシーラの速度調整範囲を筒状包装材の変形に起因して遅くなる入り込み側において拡大することが低コストにて実現でき、高速計算の場合と略同様の速度調整効果を期待することができる。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による横型包装機における横シール条件調整方法及び横シール条件調整可能な横型包装機の第1の実施形態を説明する。第1の実施形態では、横シール手段が回転シーラである。なお、ヒートシーラの動作やその駆動機構を含めたハードウェアとしての横型包装機それ自体の実施例の基本的な構成については、図5に示したサーボモータを用いるピロー包装機で代表されるような従来の横型包装機と同じであってよく、再度の説明を省略する。
図1は、この発明による横型包装機における横シール条件調整の概念図である。図1において、(a)は調整範囲を示す図、(b)は横シール手段の回転角速度の変化を示すグラフである。図1においては、図6に示す横型包装機に備わる回転型の横シール手段の従来の調整の形態と同等のものには同じ符号・記号を付す。
回転シーラの回転基準点(原点)θ0は、ヒートシーラ4a,4bが筒状包装材Ftを挟んで噛み合う地点(シール側死点)から180度反対位置に設定される。通常は、この原点θ0に関してヒートシーラ4aを検出するセンサを設けておき、ヒートシーラ4aが原点θ0に戻ってきたことが確認される。ヒートシーラ4a,4bの回転軸13a,13bは、回転駆動源としてサーボモータのような駆動手段の出力軸に連結されており、ヒートシーラ4a,4bの回転位置とその位置に応じた移動速度が高精度に駆動される。
ヒートシーラ4a,4bの回転位置とその位置に応じた移動速度を速度調整可能とする横シール制御手段は、ハードウェアとしてはマイクロコンピュータを備えたコントローラ7であるが、内部に装填されるソフトウェアに改善が施されている。本実施形態によれば、角速度が最も遅く設定される速度調整範囲を筒状包装材Ftの入り込み方向にシフトさせて、ヒートシーラ4a,4bが筒状包装材Ftに接触してヒートシールするまでの移動速度を筒状包装材Ftの走行速度に実質的に同期させる速度調整する横シール条件の調整制御が行われる。速度調整範囲は、図1(a)に示すように、基準線Rf0の位置であるシール側死点位置よりも、回転軸13a,13bの回転角度として、シフト量Δθだけ筒状包装材Ftの入り込み側にシフトした位置を中心としてその前後にΔθ2の幅の範囲(範囲の広さは2×Δθ2)に設定される。
速度調整範囲の中心位置を定めるΔθ及び当該中心位置からの前後方向への速度調整範囲の広がりを定めるΔθ2は、製品Aの高さHに応じて変更可能である。製品Aの高さHが高いほど、ヒートシーラ4a,4bが筒状包装材Ftに接触してから噛み込むまでの包装材の変形が大きいので、Δθ及びΔθ2も大きな値に設定される。速度調整範囲の中心位置変更は、センサの設定位置を変えることなく、原点設定位置θ0をマイコンのソフトウェアによってシフト量Δθで内部的にシフトされた位置として認識させる(原点のズレを錯覚)ことによって行なわれる。即ち、同調速度は製品毎に異なるものであるので、センサ設置位置を実際に変更する対策では製品Aの大きさ毎に設定位置を変更する必要が生じて不便であるが、速度調整範囲の範囲中心と範囲広さとをソフトウェアで対処することにより製品Aの種類に応じた調整が非常に容易になる。理想的には、上記倒れを生じる筒状包装材Ftの部分の送り速度成分と、ヒートシーラ4a,4bの筒状包装材送り方向の速度成分とを逐次計算して一致させることが好ましいが、そうした高速計算を行なうには包装機やその制御装置の製造コストが高くなった現実的ではない。回転型のヒートシーラ4a,4bにおいては、速度調整範囲はサーボモータの出力軸と関連付けが容易な回転軸13a,13bの角度範囲として定めることができ、ヒートシーラ4a,4bの速度調整範囲を筒状包装材Ftの変形に起因して遅くなる入り込み側において拡大することが、原点のシフトと角度の広がりΔθ2の設定という簡易な対処によって低コストにて実現され、高速計算の場合と略同様の速度調整効果を期待することができる。
このように、噛み込み死点を中心とした所定の範囲を筒状包装材Ftの走行速度と実質的に同期させた速度調整範囲としている標準包装時と比較して、本実施形態では、当該速度調整範囲を筒状包装材Ftの入り込み側にシフト量Δθでシフトしている。そのため、簡単なソフトウェア上の処理で、ヒートシーラ4a,4bとの接触開始に起因して倒れを生じる包装材の部分の遅くなる速度成分(筒状包装材の送り方向の速度成分)に対応して、ヒートシーラ4a,4bの同じ方向の速度成分も遅くすることができる。
速度調整される広さである角度範囲Δθ2についても、標準包装時(図6に示すΔθ1)と比較して広く設定されている。包装される製品Aの高さの程度に応じて筒状包装材Ftとヒートシーラ4a,4bと接触する回転シーラの角度範囲が変化するが、速度調整範囲の広さ(角度範囲Δθ2)を変更可能にすることによって、製品Aの高さによって筒状包装材Ftの倒れを生じる部分の横方向速度の遅くなる範囲の変化に対応可能となる。即ち、製品Aの高さが高い場合、角度範囲Δθ2を広く設定することによって、図1(b)に示すように、速度調整範囲での最も遅い角速度ω0の継続時間ΔT2は、図6(b)に示す角速度ω0の継続時間ΔT1よりも広くなる。速度調整範囲を通過したヒートシーラ4a,4bの回転軸13a,13bの角速度ωを最高速度ω2自体の速度も含めて角速度を速度調整範囲以外の領域で全体的に速く設定することで、速度調整区間で生じたヒートシーラ4a,4bの回転遅れを回復させ、早く当初原点θ0に復帰させて、速度調整前と比較して包装速度を維持することができる。
このように、ヒートシーラ4a,4bと筒状包装材Ftに接触する部分との間のすべりが可及的に少なくなるので、製品Aと袋との間に隙間が少ないよりタイトな袋包装を実現することができる。また、ヒートシーラ4a,4bの回転速度が遅くなっているので、ヒートシーラ4a,4bによる筒状包装材Ftの押し潰しが比較的ゆっくりとなる。したがって、筒状包装材Ft内のエアが後方に押し出される際の勢いAbが、図6に示す状態よりも抑えられており、筒状包装材Ft内に載置されている後続の製品Aのエアバックと称される押し戻し現象を防ぐ効果がある。更に、回転型のヒートシーラ4a,4bの場合、シーラのリーディングエッジ側は包装材に早い段階からに触れて熱を与えているが、後ろの領域はシール時間が短いという傾向があり、形成される横シールの具合が送り方向前側と後側で違ってくる。調整後の速度調整範囲の後端を、調整前の速度調整範囲の後端と同じ位置かそれよりも包装体送出側に位置させることで、横シールが不十分になるのを回避することができる。即ち、速度調整範囲におけるΔθのシフトによって、後側でも十分な熱の授受が確保されて、前後のシールの具合を均一にするというメリットもある。
更に、ヒートシーラ4a,4bの移動速度それ自体を変更することも可能である。図1(b)に示すように、ヒートシーラ4a,4bの回転軸13a,13bの角速度は、最高速度ω2から速度調整範囲における速度ω0(最も遅い角速度)まで変化するが、これらの速度それ自体を変更することによって、包装速度(単位時間当たりの袋包装体の製造個数)に対応することができる。このとき、時間軸(1包装サイクル)も包装速度に応じて変化し、速度調整範囲の時間的な期間(ΔT2)も変更される。
図2は、この発明による横型包装における横シール手段が筒状包装材に対する係合の様子を示す説明図である。(a)に示すように、ヒートシーラ4a,4bが筒状包装材Ftに対して隣合う製品A,A間の中間位置で接触し始め、その後も、筒状包装材Ftを実質的に追い越すことなく、最終的には同(b)に示すようにヒートシーラ4a,4bが製品A,A間の中間位置で噛み合う。この結果、ヒートシーラ4a,4bが筒状包装材Ftに対して実質的にすべることもなく、筒状包装材Ftに均一でない引っ張りを作用させることもなく、形状の歪みや横シール部の皺やずれのない袋包装体を得ることができる。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による横型包装機の横シール条件調整方法及び横シール条件調整可能な横型包装機の第2の実施形態を説明する。なお、ボックスモーションをする機構や駆動機構を含めたハードウェアとしての横型包装機それ自体の実施例の基本的な構成については、図8に示したサーボモータを用いるピロー包装機で代表されるような従来の横型包装機と同じであってよく、再度の説明を省略する。
図3は、この発明による横型包装機における横シール条件調整の概念図である。図3において、(a)は調整範囲を示す図、(b)は横シール手段の回転軸の角速度の変化を示すグラフである。図3においては、図10に示す横型包装機に備わる回転型の横シール手段の従来の調整の形態と同等のものには同じ符号・記号を付す。
図3に示すように、横シール手段4は、筒状包装材Ftの上下対称位置に配置された回転軸13’a,13’bの回転駆動を旋回レバー16や案内棒27(図9参照)のガイド作用によってそれぞれ逆方向に駆動されるヒートシーラ4’a,4’bを備えている。回転軸13’a,13’bが歯車によって機械的に連結されているので、ヒートシーラ4’a,4’bは互いの位置が対称位置を取るように同期して駆動される。図3では、ヒートシーラ4’a,4’bは、図9に示したような、カム溝21,21とそれに案内されるカムフォロワであるピン24,24とから成るカム機構によって、ボックスモーションをするように駆動される。図示のものでは、ヒートシーラ4’a,4’bの先端部に形成されるシール面14’a,14’bの経路(軌跡)Lが描かれているが、経路Lはカム溝に相似形である。
ヒートシーラ4’a,4’bが筒状包装材Ftを挟んで噛み合う噛み合い中心点(シール側死点)から180度反対位置に回転シーラの回転基準点(原点)θ0が設定される。通常は、この原点θ0に設けられたヒートシーラ4’a検出用のセンサが当該ヒートシーラ4’aを検出することによってヒートシーラ4’a,4’bが原点θ0への戻りが確認される。ヒートシーラ4’a,4’bの回転軸13’a,13’bは、回転駆動源としてサーボモータのような駆動手段の出力軸に連結されており、ヒートシーラ4’a,4’bの位置や速度が高精度に駆動される。
ヒートシーラ4’a,4’bの回転軸13’a,13’bの回転角速度を速度調整可能とする横シール制御手段は、ハードウェアとしてはマイクロコンピュータを備えたコントローラ7であるが、本発明では、内部に装填されるソフトウェアに従来に対する改善が施されている。即ち、速度調整区間(全接触区間)θrを得る横シール条件の制御としては、ヒートシーラ4’a,4’bによるシール区間θsを筒状包装材の入り込み側、即ち、ボックスモーションの回転前方に仮想上拡大することによって行なわれる。速度調整範囲θrでは回転軸13’a,13’bの角速度が一定に保たれる。調整後の速度調整範囲θrの後端は、回転軸13’a,13’bの回転角度位置として、調整前の速度調整範囲の後端と変わりがない。即ち、速度調整範囲θrは、少なくともヒートシーラ4’a,4’bが筒状包装材Ftに接触してからヒートシールをしてから離間するまでの範囲が含まれる。ヒートシーラ4’a,4’bのシール面14’a,14’bについては、旋回レバー16の回転軸13’a,13’b回りの現在の角度位置を知ることによって、経路Lのどの位置を移動中かを知ることができる。サーボモータM3の出力軸と回転軸13’a,13’bの回転角度位置とは対応しているので、コントローラ7によるマイコン制御でサーボモータM3を制御することで、回転軸13’a,13’bが取る回転角度に応じて回転軸13’a,13’bの角速度を制御することができる。
ヒートシーラ4’a,4’bがボックスモーションをする中で、ヒートシーラ4’a,4’bが筒状包装材Ftに接触を開始してからシール区間θsに入るまでの接触区間θcでは、ヒートシーラ4’a,4’bは、シール区間θsと同じく、回転軸13’a,13’bがサイクル中、最も遅い等速の角速度ω0で回転することに応じた動作をする。これにより、ボックスモーションの経路Lに沿った移動速度VL、及びそれに応じた筒状包装材Ftの走行方向Dに沿う方向の速度成分VLdが調整前に比べて遅くなる。ヒートシーラ4’a,4’bの接触区間θcにおけるこうした速度低下は、筒状包装材Ftがヒートシーラ4’a,4’bに押されてヒートシーラ4’a,4’b間に挟み込まれるまでの筒状包装材Ftの当該部分が製品Aのエッジ部分Ae,Aeを支点とする倒れ変形による速度低下に近似される。その結果、接触区間θcにおいて、ヒートシーラ4’a,4’bと筒状包装材Ftとの間での相対すべりが少なくなり、ヒートシーラによる包装材の引っ張りや弛みが少なくなる。
調整前におけるシール区間θsで行われていたヒートシーラ4’a,4’bの回転軸13’a,13’bの速度調整範囲を上記のように筒状包装材の入り込み側に仮想上拡大することで、実際のシール区間θsよりも前の接触区間θcにおいても、ヒートシーラ4’a,4’bの移動速度VLを筒状包装材Ftの倒れを考慮した移動速度に近似させることが可能になる。包装機においては、コントローラ7がシール区間θrへの仮想上の拡大を行なう。
シール区間θsは、その中心位置に対応した回転軸13’a,13’bの中心角度θ0と中心位置の両側に広がる等範囲に対応した角度範囲θs/2とによって定めており、速度調整範囲の角度位置をボックスモーションの回転前方にΔθだけ仮想上シフト(角度θ0から中心角度θ1へシフト)させるとともに角度範囲を拡大(θs/2からθr/2に拡大)することによりシール区間の当該仮想上の拡大を行なうことができる。このとき、ヒートシーラ4’a,4’bが筒状包装材Ftを離れる位置を上記のとおり不変であるとすると、次の式を保った状態で拡大が行なわれる。
θr=2*Δθ+θs
包装サイズに対応するためシール区間θsや速度VLは変更可能に設計されており、しかもかかる包装サイズの変更にはマイコン制御によって容易に対応可能である。したがって、本実施態様におけるシール区間θsの仮想上のシフトや拡大は、ハードウェアの変更無しで、マイコン制御におけるソフトウェアの設定変更のみで容易に対応可能である。
具体的には、ヒートシーラ4’a,4’bの基準位置はシール面14’a,14’bが筒状包装材Ftにシールをする位置から最も離れた所に設定され、ここに原点を置いて、センサで検出する。したがって、θ0は基準位置から計測すると180°である。シール幅(シール角度)が決まっていれば、その範囲でシールがされる。そこで、シール幅を変更する機能を設けるとともに、原点(基準位置)を錯覚させる設定機能を設ける。原点を内部的にシフトすることで、誤った位置が原点と認識され、シール中心がシフトされる。シール中心のシフトとそれに応じてシール幅を変更設定することによって、包装材に対するヒートシーラの入り込み速度を簡便に調整可能となる。センサ取付け位置を変更するような従来の対策は採らないので、製品の種類毎に設定位置を変更する必要がなく、便利である。製品の種類毎の設定も容易である。
図4は、高さのある製品を本発明による横シール条件調整で包装する場合の説明図である。図4(a)はヒートシーラ4’a,4’bが筒状包装材Ftに接触開始をする状態を示す図であり、図4(b)はヒートシーラ4’a,4’bが筒状包装材Ftを挟み込んだ死点位置(θ=θ0)にある状態を示す図である。高さのある製品Aでは、走行する筒状包装材Ftは製品Aのエッジ部分Ae,Aeから倒れるように変形をするので、筒状包装材Ftとヒートシーラ4’a,4’bの接触にすべりを回避するには、筒状包装材Ftに接触するヒートシーラ4’a,4’bの包装材の走行方向の速度成分は遅くならなければならない。筒状包装材Ftで、包装されようとする製品Aと、既に包装された製品Aとの間の距離が縮むので、製品Aの高さが高いほど、筒状包装材Ftのx方向の移動速度は遅くなる。シール区間θsの前方の接触区間θcにおいても回転軸13’a,13’bの角速度を実際(調整前)のシール区間θsにおける回転軸13’a,13’bの角速度と同じにすることで、こうした速度成分での対応を取ることができる。したがって、図4(b)に示すようにタイトな包装に対応できる。
包装済みの袋は、通常、ヒートシールで溶着されておりしかもヒートシーラに組み込まれるカッタで分離されるので、カッタによる切断後において速度調整をすることには格別の技術的意味がない。即ち、シール中心のシフト無しで単にシール調整幅を広げただけでは、この後ろ半分でも速度調整することになるが、シール後或いは切断後の区間ではそうすることの意味がない。そこで、本発明では、速度調整(通常、速度を遅い側に調整)する範囲をヒートシーラの回転の前方向のみについて拡大する。後半は、ヒートシーラは、むしろ次のヒートシールに備えて早くシール開始位置に戻ることが好ましい。図3(b)に示すように、速度調整範囲を通過したヒートシーラ4’a,4’bの回転軸13’a,13’bの角速度を速めることで、速度調整区間での速度調整によって生じた回転シーラの回転遅れを回復させて、当初原点θ0に戻すことができる。即ち、後半でヒートシーラ4’a,4’bの速度を速めることで、前半を遅くして遅れた時間を取り戻すことができる。ヒートシーラの戻りを速めることで、速度調整前と比較して包装能力の維持・向上を図ることができ、都合が良い。
この発明の横型包装機における横シール条件調整方法の第1の実施形態に係る調整の仕方概念図である。 図1に示す第1の実施形態における横シール手段が筒状包装材に対する係合の様子を示す説明図である。 この発明の横型包装機における横シール条件調整方法の第2の実施形態に係る調整の仕方概念図である。 図3に示す第2の実施形態における横シール手段が筒状包装材に対する係合の様子を示す説明図である。 ピロー包装機にような従来の横型包装機の一例を示す概略図である。 横型包装機に備わる回転型の横シール手段における従来の調整についての説明図である。 従来の横型包装における横シール手段が筒状包装材に対する係合の様子を示す説明図である。 ヒートシーラがボックスモーションを行う従来の、横型包装機の一例を示す模式図である。 横型包装機におけるカム機構を説明する図である。 従来の横型包装機における横シール条件調整の概念図である。 図10に示す横シール条件調整で高さのある製品を横型包装する場合の説明図である。
符号の説明
1 横型包装機 2 フォーマ
3 縦シール手段 4 横シール手段
4a,4b;4’a,4’b ヒートシーラ
6 送り込み位置 7 コントローラ
8,9 包装材送り手段 10 製品供給手段
13a,13b;13’a,13’b 回転軸
14a,14b;14’a,14’b シール面
15a,15b;15’a,15’b シール面の中心線
16 旋回レバー
17 長孔
20 シールブロック 21 カム溝
22 直線状溝 23 弧状溝
24 ピン 26 カムプレート
27 案内棒
A 製品 Fr ロール
Fw ウェブ状包装材 Ft 筒状包装材
M1、M2、M3 サーボモータ P 袋包装体
S 袋の天シール部と次の袋の底シール部
S1 縦ヒートシール S2 横ヒートシール
Δθ シフト量 Δθ2 角度範囲
θ0 回転基準点(原点)
L 経路(軌跡)
VL ヒートシーラの移動速度 VLd 速度成分
D 走行方向 Vf 包装材の走行速度
θr 調整区間(全接触区間) θs シール区間
θc 接触区間
θ0,θ1 中心角度 Δθ シフト量(シフト角度)
Rf;Rf0 基準線

Claims (12)

  1. 包装すべき製品が送り込まれる筒状包装材を前記製品間の位置でシールする横シール手段を備え、
    前記横シール手段は、回転軸の回転に基づいて、前記筒状包装材を挟んで互いに反対となる各側で接触し、前記筒状包装材の走行に合わせて移動することで前記筒状包装材に横シールを施して後、シール形成された前記筒状包装材から離間する二つのヒートシーラを備えており、
    前記横シール手段のシール先端部の前記筒状包装材への噛み込み死点を含むその前後において前記回転軸の回りで等角度として設定される所定範囲を、前記シール先端部の移動速度が前記筒状包装材の送り速度に略対応した速度とするように調整可能な速度調整範囲とした横型包装機において、
    前記速度調整範囲を前記製品の高さに応じて前記筒状包装材の入り込み方向にシフトすることから成る横型包装機における横シール条件調整方法。
  2. 前記速度調整範囲は、前記噛み込み死点位置の正反対の当初原点の位置から前記横シール手段の反回転方向に前記製品の高さに応じてシフトした位置を回転シーラの原点と認識することにより、当該シフト量と同量だけシフトされることから成る請求項1に記載の横型包装機における横シール条件調整方法。
  3. 前記速度調整範囲は、当該シフトに応じて、当該シフト前の前記所定範囲を含む態様で拡大されることからなる請求項1又は2に記載の横シール条件調整方法。
  4. 前記横シール手段は、前記筒状包装材を挟んで配置された二つの前記回転軸によってそれぞれ同期回転される二つの前記ヒートシーラを備えた回転シール手段であることから成る請求項1〜3のいずれか項に記載の横型包装機における横シール条件調整方法。
  5. 前記横シール手段は、前記筒状包装材の走行に合わせて並走移動することで前記横シールを施す二つの前記ヒートシーラを備えたボックスモーションシール手段であることから成る請求項1〜3のいずれか項に記載の横型包装機における横シール条件調整方法。
  6. 包装すべき製品が送り込まれる筒状包装材を挟んで互いに反対となる各側で接触し、前記筒状包装材の走行に合わせて移動することで前記筒状包装材前記製品間の位置で横シールを施し、前記横シールを施して後、シール形成された前記筒状包装材から離間する二つのヒートシーラを備えた横シール手段、
    回転軸の回転に基づいて、前記横シール手段を駆動する駆動手段、
    及び前記回転軸回転速度を制御して前記横シール手段のシール先端部の前記筒状包装材への噛み込み死点を含むその前後において前記回転軸の回りで等角度として設定される所定範囲を、前記シール先端部の移動速度が前記筒状包装材の送り速度に略対応した速度とするように調整可能な速度調整範囲とした横シール制御手段を備え、
    前記横シール制御手段は、前記速度調整範囲を前記製品の高さに応じて前記筒状包装材の入り込み方向にシフトすることから成る横シール条件調整可能な横型包装機。
  7. 前記横シール制御手段は、前記噛み込み死点位置の正反対の当初原点の位置から前記横シール手段の反回転方向に前記製品の高さに応じてシフトした位置を回転シーラの原点と認識することにより、前記速度調整範囲を当該シフト量と同量だけシフトさせることからなる請求項6に記載の横シール条件調整可能な横型包装機。
  8. 前記横シール制御手段は、前記速度調整範囲を、当該シフトに応じて、当該シフト前の前記所定範囲を含む態様で拡大することからなる請求項6又は7に記載の横シール条件調整可能な横型包装機。
  9. 前記横シール手段は、前記筒状包装材を挟んで配置された二つの前記回転軸によってそれぞれ同期回転される二つの前記ヒートシーラを備えた回転シール手段であることから成る請求項6〜8のいずれか項に記載の横シール条件調整可能な横型包装機。
  10. 前記横シール手段は、前記筒状包装材の走行に合わせてシール区間を並走移動することで前記横シールを施す二つの前記ヒートシーラを備えたボックスモーションシール手段であることから成る請求項6〜8のいずれか項に記載の横シール条件調整可能な横型包装機。
  11. 前記駆動手段による前記回転軸の回転運動を前記ヒートシーラの前記ボックスモーションに変換するためカム溝と当該カム溝に案内されるカムフォロワとを有するカム機構を備えており、前記横シール制御手段は、前記シール区間をその中心位置に対応した前記回転軸の角度位置と前記中心位置の両側に広がる等範囲に対応した前記回転軸の角度範囲とによって定めており、前記角度位置を前記ボックスモーションの経路に沿って前方に仮想上シフトさせるとともに前記角度範囲を広げることにより、前記速度調整範囲を前記ヒートシーラが前記筒状包装材に接触してから前記シール区間を経るまでの接触区間に拡大することからなる請求項10に記載の横シール条件調整可能な横型包装機。
  12. 前記横シール制御手段は、前記駆動手段の前記回転軸の回転速度を回転角度に応じてマイコン制御していることから成る請求項6〜11のいずれか項に記載の横シール条件調整可能な横型包装機。
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