JP6126391B2 - 配管構造 - Google Patents

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Description

この発明は、配管構造に関するものである。
近年、水資源の効率的な利用の観点から、便器の洗浄水の水量を削減しつつ1回で効率的に洗浄することができる節水型便器が広く普及している。節水型便器は、所定量の洗浄水を急激に流し、その水勢で便器内の固形物等をトラップに向けて送出するとともに、トラップを乗り越えさせ、床下の配管群を介して下水道に排水するようになっている。
便器のトラップから排水された固形物を含む洗浄水は、接続ソケットを介して該トラップに接続された縦管、この縦管に接続されたエルボ、エルボに接続され所定の排水勾配で略水平方向へ延びる横引管等を備えた配管群内を流動する。
この際、節水型便器から排水された洗浄水は、前記したように急激に排水されるため、瞬間的にまとまって配管群を通過する。したがって、まとまって排水された洗浄水の流れに乗り切れなかった固形物は、横引管内で十分に搬送されず配管群の上流側に取り残されてしまうことがあるという問題があった。
この配管群による洗浄水の搬送性の向上に関しては、従来より、例えば下記特許文献1に記載の横引管が提案されている。
図7に示すように、特許文献1に記載された横引管Xは、床下に配された際に、内壁面に洗浄水を伝わせて流下させる下方側の周壁X1が略半円筒状に形成され、空気を流動させる上方側の周壁X2が下方側の周壁X1に対し径方向に膨出するよう形成されている。
そして、洗浄水の排水時に、横引管Xにおける空気の通路を十分に確保し洗浄水の搬送性を低下させることなくスムーズに流下できるようになっている。
特開2002−88843号公報
しかし、特許文献1に記載された横引管Xその他の従来の配管群の構造では、トラップ内を瞬間的にまとまって流動し排出される洗浄水を、まとまったまま流動させるものであるので、節水型便器による排水方法に係る上記した問題を十分に解消できるものではなかった。
そこで本発明は、節水型便器のように、まとまった量の水等を瞬間的に排水する設備機器に接続される配管群において、流路を流動する固形物等の搬送性が低下することを防止し得る配管構造を提供することを課題とする。
本発明は、節水型便器の下方に配設される配管構造であって、前記節水型便器は、便器本体と、該便器本体と前記配管構造との空間を遮断する封水を溜めるトラップと、を備え、
前記トラップに取り付けられた接続ソケットに接続され、流路が上下方向に形成され、排水および固形物を流下させる縦管と、この縦管の下流側に接続され、前記排水の流路を前記上下方向から水平方向に変更させる曲管と、この曲管に接続される横引管とを備えた配管構造において、前記縦管の内周面には、前記排水を伝わせる凹所又は膨出部を備えていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、縦管を流れる排水を、凹所又は膨出部を伝って縦管の軸線に対し蛇行又は旋回しながら流動する排水と、凹所又は膨出部から離間しこれら凹所又は膨出部により流動方向を変更されることなく縦管の中心側を内周面の流下する排水とに流れを分けることができる。従って、縦管を排水が瞬間的にまとまって流れてきた場合にも、排水のまとまりを分散させ、縦管、曲管及び横引管内を流れる排水の流動時間を引き延ばすことができる。すなわち、排水の瞬間最大流量を低下させるとともに、排水の流動時間を長くすることができる。
本発明の前記凹所又は膨出部は、一又は複数形成されていてもよい。
このように構成することにより、軸線に対して蛇行する排水を容易に調節することができる。
また、本発明の前記凹所は、前記縦管の周方向及び軸線方向に間隔を空けて複数形成されていてもよい。
前記凹所は、螺旋形状に沿って形成されていてもよい。
このように構成することにより、縦管の内周面を伝って流れる排水を螺旋形状の凹所内に取り込みつつ、軸線を中心に旋回する流れとすることができる。したがって、螺旋のピッチに応じて排水を旋回させることにより、縦管の中心側を流下する排水に対して、縦管の内周面を伝って流れる排水の流下のタイミングを遅らせることができる。
また、本発明の前記凹所は、前記内周面を径方向に膨出させて環状に形成されていてもよい。
このように構成することにより、縦管の内周面を伝う排水を径方向に膨出した凹所に伝わせて迂回させ、縦管の中心側を流れる排水に対して遅れたタイミングで流下させることができる。
また、本発明の凹所の上流側の内壁面には、螺旋形状に沿って形成された凸条又は凹条が形成されていてもよい。
このように構成することにより、縦管の内周面を伝う排水を、軸線を中心に旋回する流れとしつつ、径方向に膨出した凹所内に取り込むことができる。したがって、縦管の内周壁に沿って旋回する排水の流れを更に拡径した凹所内で大きく旋回させることで、中心を流れる排水に対して、大幅に遅れたタイミングで流下させることができる。
また、本発明は、節水型便器の下方に配設される配管構造であって、前記節水型便器は、便器本体と、該便器本体と前記配管構造との空間を遮断する封水を溜めるトラップと、を備え、前記トラップに取り付けられた接続ソケットに接続され、流路が上下方向に形成され、排水および固形物を流下させる縦管と、この縦管の下流側に接続され、前記排水の流路を前記上下方向から水平方向に変更させる曲管と、この曲管に接続される横引管とを備えた配管構造において、前記排水を下方に導く螺旋状の凸条が前記縦管の軸線方向に間隔を空けて複数形成されていることを特徴とする。
このように構成することにより、縦管の内周面を伝って流下する排水を旋回させて、縦管の中心側を流れる排水に対して流下のタイミングを遅らせることができる。また、凸条が複数設けられていることにより、排水の旋回を補正することができる。
また、本発明は、前記縦管を流下する排水を受ける前記曲管の内周面が湾曲面をなす流路変更部とされ、この流路変更部に、前記曲管の軸線に平行に延び、前記排水が前記軸線に交叉して流下することを抑制する蛇行抑制突条又は蛇行抑制凹所が形成されていることを特徴とする。
この構成により、縦管を流下した排水はより有効に整流され、流動物の搬送能力が高まる。
また、本発明は、前記横引管に、この横引管をこの横引管の軸線を含む水平な仮想面を境にして下方に位置する周壁の内周面に、前記軸線に平行に延び、前記排水が前記軸線に交叉して流下することを抑制する蛇行抑制突条又は蛇行抑制凹所が形成されていることを特徴とする。
この構成により、縦管を流下した排水はより有効に整流され、流動物の搬送能力が高まる。
本発明によれば、縦管の内周面に形成された凹所、膨出部又は複数の凸条により、この内周面を伝う排水を縦管の軸線に対して蛇行又は旋回させ、縦管の中心側を流下する排水に対して遅れたタイミングで流下させることができる。したがって、縦管の中心側を流下しエルボ及び横引管に先行して流入する排水により搬送されなかった固形物を、縦管の内周面を伝ってエルボ及び横引管に遅れて流入する排水により流下方向に押し流し、搬送対象となる物をより遠くかつ確実に搬送することができるという効果を奏する。
特に、本発明によれば、節水型便器により固形物を洗浄水と共に床下の配管に排水する際に、床下配管の搬送性能の低下を防止することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態として示した配管構造をトイレの床下に設置した状態を示す要部縦断面図である。 本発明の第1の実施形態として示した配管構造の縦管の軸線方向の断面図である。 本発明の第2の実施形態として示した配管構造の縦管の軸線方向の断面図である。 本発明の第3の実施形態として示した配管構造の縦管の軸線方向の断面図である。 本発明の第4の実施形態として示した配管構造の縦管の軸線方向の断面図である。 本発明の第5の実施形態として示した配管構造の内部を透視した斜視断面図である。 従来の配管構造における横引管を示した断面図である。
以下、本発明の実施形態の配管構造について、節水型便器に接続された場合を例として図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本発明の配管構造1が適用される節水型便器2は、便器本体3と、便器本体3と配管構造1との空間を遮断する封水を溜めるトラップ4とを備えている。そして、節水型便器2は、その使用後に洗浄水(排水)を流して、便器本体3内に存在する固形物等を洗浄水と共に流動させ、トラップ4内を通過させるようになっている。
トラップ4は、谷状に湾曲する谷状ターン部4aと、山状に湾曲する山状ターン部4bとを備えている。
配管構造1は、節水型便器2を設置させた床材Tの下方に配設されており、トラップ4に取り付けられた接続ソケット5に接続された縦管6と、縦管6に接続されたエルボ(曲管)7と、エルボ7に接続され、所定の排水勾配で水平方向へ延びる横引管8とを備えている。なお、横引管8の下流側には不図示の排水ヘッダー等を介して基礎9の外部に設置された排水桝(不図示)に接続されている。
図2に示すように、縦管6は、直線状に延びる円筒形に形成されている。
縦管6の内周面6aには、縦管6の軸線Lを中心軸とする螺旋状の凹溝(凹所)10が形成されている。
凹溝10は、縦管6の円筒形状の内周面6aから滑らかに湾曲して凹んでいる。
凹溝10の深さ寸法は、縦管6を流動する固形物が引っ掛かり滞留し難い大きさに形成されている。
凹溝10のピッチは、縦管6の内周面6aを伝って流れる洗浄水が、凹溝10の螺旋形状に沿って流動することができる大きさ、又は、縦管6内に進入する洗浄水が旋回流である場合には、凹溝10に従って旋回することにより、縦管6の中心を流下する水流よりも縦管6内での滞在時間が長くなるように設定されている。
図1に示すように、エルボ7は、洗浄水の流路が上下方向に向けて配置される縦管6と略90度の角度をなして水平方向に配置される横引管8とを接続する管継手である。エルボ7の上流側端部には縦管6が内嵌接続され、下流側端部には、所定の排水勾配を有して略水平方向へ延びる横引管8が内嵌接続されている。
エルボ7において、縦管6から流下する洗浄水の流動方向に略対向して洗浄水を受ける内周面7aは、湾曲面11とされ洗浄水の流路を変更させる流路変更部とされている。
次に、上記の配管構造1で構成された各配管を流動する洗浄水の作用について説明する。
図1に示すように、不図示の洗浄レバー又は洗浄ボタンを操作して、節水型便器2内に洗浄水を流すと、節水型便器2は、少量の洗浄水で確実に便器本体3内を洗浄し固形物等と共に下水道に向けて排水するために、洗浄水を瞬間的にまとめて流す。したがって、洗浄水は、トラップ4内に所定の勢いをもって一気に流れ込み、その水勢によってトラップ4の谷状ターン部4aを通り抜けた後、山状ターン部4bを乗り越える。
山状ターン部4bを乗り越えた固形物を含む洗浄水は、その後勢いとまとまりを保ったまま流下し、トラップ4の下流側端部及び接続ソケット5を通過して、縦管6内に進入する。
洗浄水は、縦管6内への進入時までは、まとまって一気に流されるが、縦管6内に進入した後は、図2に示すように、縦管6の内周面6aを伝って流れる洗浄水の一部が、凹溝10内に取り込まれ、凹溝10に従って流下し始めることにより、凹溝10の螺旋形状に沿って旋回する水流となる。一方、内周面6aから離間した縦管6の中心側を流れる洗浄水は、内周面6aの凹溝10の形状により流動方向を変更されることなく水勢と自重によって流下する水流となる。
すなわち、洗浄水は、縦管6に進入した後、縦管6の中心側を流下し、図1に示すエルボ7及び横引管8内に先行して流下する水流と、内周面6aの凹溝10を伝って旋回する水流とに分かれる。この凹溝10を伝って旋回する水流は、縦管6内を側面視して軸線Lに対して蛇行することにより、軸線Lの中心側を流下する前記水流に遅れて流下する水流になる。
したがって、1回の洗浄でトラップ4を通過する際の洗浄水の瞬間最大流量は、縦管6を通過する間に全体として流動方向に分散されて低下するとともに、トラップ4の下端を通過するよりも長い時間を掛けて所定の水勢をもってエルボ7又は横引管8を通過する。
したがって、縦管6内の中心側を流下し先行してエルボ7内に流入する水流によって良好に搬送されなかった固形物等が発生した場合に、縦管6の内周面6aを伝って遅れてエルボ7及び横引管8内に流入する水流によってそのような固形物を搬送方向に押し出し、より遠くまで搬送する。
以上のように、配管構造1によれば、節水型便器2により少量の洗浄水で送出対象となる固形物等を縦管6に一気に送出した場合に、エルボ7及び横引管8内における固形物等の搬送性が低下することを防止することができ、固形物等を少量の洗浄水によって効率的に搬送することが可能になるという効果が得られる。
また、凹溝10は、縦管6の内周面6aから滑らかに湾曲して形成されているため、流下する洗浄水を無理なく円滑に取り込むことができ、エルボ7に先行して流下する水流に遅れて流下する水流を確実に形成することができるという効果が得られる。また、凹溝10は、縦管6の内周面6aから滑らかに湾曲して形成されていることから、凹溝10内に固形物等が侵入しても、後続して流下する洗浄水により凹溝10から排出されやすいという効果が得られる。
上記の実施形態において、凹溝10は、一条で形成され、図2に示す直径に対するピッチ比、幅及び深さで示されているが、条数、縦管6の直径に対するピッチ比、凹溝10の幅及び深さは、先行してエルボ7に流入する水流に対して遅らせたいタイミング及び水量を考慮して適宜設定すればよい。ただし、凹溝10は、その内部に固形物が滞留しない形状となるよう考慮されることが望ましい。
なお、凹溝10の終端又は凹溝10を通る螺旋形状の仮想延長線は、洗浄水が湾曲面の上端縁(すなわち、湾曲面が湾曲を開始する位置)近傍へ向かうように構成されていることが好ましい。
凹溝10をこのように形成することにより、洗浄水を図1に示すエルボ7の湾曲面11に沿わせて円滑に横引管8に導くことが可能となる。
次に、本発明の第2から第4の実施形態について説明する。第2から第4の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成、作用及び効果については同一の符号を付してその説明を省略し、第1の実施形態と異なる構成、作用及び効果について説明する。
(第2の実施形態)
図3に示すように、第2の実施形態においては、第1の実施形態における螺旋状の凹溝10に代えて、軸線L周りに環状に連続して形成された凹所12が縦管6の内周面6aに形成されている。
この凹所12も、第1の実施形態における凹溝10と同様に、縦管6の円筒状の内周面6aから滑らかな湾曲面を形成しつつ凹んでいる。
凹所12は、軸線Lを巡るように所定の幅及び深さ寸法で形成され、内周面6aを流下する洗浄水を凹所12に取り込み、凹所12の内壁面12aに従って湾曲して流下させ、縦管6の中心側を流下する洗浄水に対してタイミングを遅らせて流下させるようになっている。
そして、縦管6内の中心側を流下し先行してエルボ7内に流入する水流によって良好に搬送されなかった固形物等が発生した場合に、そのような固形物を縦管6の内周面6a,12aを伝って遅れてエルボ7及び横引管8内に流入する水流によって搬送方向に押し出す。
従って、本実施形態の配管構造によれば、上記の構成を有することにより、固形物をより遠くまでに搬送することができ、第1の実施形態の配管構造と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態においては、凹所12の上方側の内周面6aに、螺旋形状に沿う凸条又は凹条18を設けてもよい。この場合、螺旋形状は、第1の実施形態の螺旋形状と同様の点を考慮して形成されていることが望ましい。
凹所12の上方側の内周面6aに螺旋状の凸条又は凹条18を設けることにより、内周面6aを伝う洗浄水を旋回させ、その遠心力により、より円滑に洗浄水を凹所12内に導き、洗浄水を軸線Lに対して大きく旋回させる。
以上の構成により、凹所12が奏し得る機能をより確実に発揮させることができる。また、円筒状の内周面6aよりも拡径した凹所12内で洗浄水を旋回させることにより、内周面6aを伝うことにより形成される水流のタイミングを必要に応じて更に遅らせ、先行してエルボ7に進入した洗浄水により良好に搬送されなかった固形物を後方から押し出し搬送距離を延ばすことができるという効果が得られる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
図4に示すように、第3の実施形態の配管構造は、第1の実施形態の螺旋状の凹溝10又は第2の実施形態の環状の凹所12に代えて、周方向及び軸線方向に間隔を空けて複数の凹所13,13・・・を縦管6の内周面6aに形成したものである。
この凹所13も、第1の実施形態における凹溝10又は第2の実施形態の凹所12と同様に、縦管6の円筒状の内周面6aから滑らかな湾曲面を形成しつつ凹んでいる。
凹所13は、所定の幅及び深さ寸法で、軸線L方向に延びる楕円形状に形成されている。
そのため、洗浄水の排水時に、内周面6aを流下する洗浄水を凹所13内に取り込み、凹所13の内壁面13aに沿って湾曲して流下させる。この際、凹所13は、周方向及び軸線L方向に複数散在するように形成されているため、円筒状の内壁面6aを伝って流下する洗浄水を一回以上その内部に取り込む。そして、洗浄水を軸線Lに対して様々な態様で蛇行させ、縦管6の中心側を流下する洗浄水に対して、遅らせるタイミングを変更する。
その結果、縦管6内の中心側を流下し先行してエルボ7内に流入する水流によって良好に搬送されなかった固形物等が発生した場合に、そのような固形物を縦管6の内周面6a,13aを伝って順次遅れてエルボ7及び横引管8内に流入する水流によって搬送方向に押し出す。
したがって、本実施形態の配管構造によれば、固形物をより遠くまで搬送することができ、第1の実施形態の配管構造と同様の効果を得ることができる。
なお、内周面6aから凹む凹所13に代えて、内周面6aの周方向及び軸線方向に間隔を空けて径方向内側に突出するように複数形成された楕円形の膨出部が形成されていてもよい。この場合、膨出部は、内周面6aを伝う洗浄水を円滑に流動させるとともに、固形物を引っ掛からせて滞留させ難く形成されたものであることが望ましい。
膨出部によっても、洗浄水を膨出部の周囲を伝うように迂回させ又は膨出部の表面を伝わせることにより、軸線Lに対して蛇行させることができ、凹所13と略同様の作用、機能及び効果を得ることができる。
また、縦管6の内周面6aに形成される複数の凹所13,13・・・又は複数の膨出部の形状は、楕円形に限定されるものではなく、洗浄水を凹所13又は膨出部に円滑に導き湾曲させつつ流下させ得るものであればどのような形状であってもよい。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図5に示すように、第4の実施形態の配管構造は、第1から第3の実施形態における螺旋状の凹溝10、環状の凹所12又は複数の凹所13に代えて、螺旋形状に沿って形成された凸条15を軸線L方向に間隔をおいて内周面6aに複数有した構成とされている。
凸条15は、縦管6の内周面に軸先Lを中心とする螺旋形状を設定した場合に、この螺旋形状の上に間隔をおいて上流側と下流側とにそれぞれ形成されたものである。
螺旋のピッチは、第1の実施形態の凹溝と同様に形成されている。
本実施形態の縦管6によれば、縦管6の上方側に位置する凸条15によって洗浄水を旋回させ、縦管6の中心側を流下する水流に遅れて流下させることができ、更に下方側に位置する凸条15によって、重力によって旋回のピッチが漸次大きくなる水流を再度所定の旋回流に修正して、内周面を伝う水流の流下を適宜遅らせることができる。
本実施形態の配管構造によっても、縦管6内の中心側を流下し先行してエルボ7内に流入する水流によって良好に搬送されなかった固形物等が発生しても、そのような固形物を縦管6の内周面6aを伝って順次遅れてエルボ7及び横引管8内に流入する洗浄水によって搬送方向に押し出す。したがって、本実施形態の配管構造によれば、固形物をより遠くに搬送することができ、第1の実施形態の配管構造と同様の効果を得ることができる。
なお、上記の第1から第4の実施形態で示した配管構造の縦管6の内周面6aの凹溝10、凹所12,13、及び膨出部は、それぞれ複数形成されていてもよく、また、これらは、適宜他の実施形態における縦管6の内周面6aの凹所又は膨出部と組み合わせて適用してもよい。
また、第1から第4の実施形態で示した配管構造1は、節水型便器2に接続する場合のみならず、他の排水構造を有する洗濯機等の設備機器においても適用することができ、流動物の搬送性を向上させることができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について図6を用いて説明する。
本実施形態の配管構造は、図6(a)に示すように、上述した第1の実施形態から第4の実施形態の凹所又は膨出部を有する配管構造のエルボ7に蛇行抑制突条20が形成された構成となっている。
蛇行抑制突条20は、エルボ7の湾曲面であって排水の流動方向を変更させる流路変更部7aに、軸線Lに平行に延びるよう設けられている。
蛇行抑制突条20の軸線L方向に直交する断面形状は、流動物が引っ掛かり難い形状となっていれば特に限定されないが、本実施形態においては、三角形に形成されている。また、蛇行抑制突条20は、下流側に向かって漸次突出高さが高くなるように形成されている。
このように、横引管8に蛇行抑制突条20が形成されていることにより、例えば矢印S1又は矢印T1のように縦管6内を異なる方向から流下し、エルボ7の湾曲面7aに沿って排水が流動した後、互いに軸線Lに向かって流動し、エルボ7内又は横引管8内で排水同士がぶつかり合って水勢を打ち消し合うことを抑制することができる。
そして上記の構成により、排水が横引管8内をより軸線Lに沿って直線的に流動させて、一層有効に流動物の搬送性を高めることができるという効果が得られる。
なお、本実施形態においては、エルボ7の流路変更部7aに蛇行抑制突条20が形成された構成となっているが、蛇行抑制突条20は、横引管8に形成されたものであってもよい。
この場合、蛇行抑制突条20は、横引管8がエルボ7に接続されて図1に示す床材Tの下方等に設置された状態で、排水を受けて流下させる下側周壁部8A、すなわち横引管8の軸線Lを含む水平な仮想面Mを境にして下方に位置する周壁8Aの内周面8aの略中央に軸線Lに平行に延びるよう設けられるとよい。
また、蛇行抑制突条20は、エルボ7と横引管8との双方に複数設けられたものであってもよく、また或いは、エルボ7から横引管8に跨って連続的に形成されたものであってもよい。
このように形成されていても、上記と同様の効果が得られる。
また、エルボ7及び横引管8のいずれか一方又は双方には、蛇行抑制突条20に代えて、図6(b)に示すように軸線L方向に沿って1又は複数の蛇行抑制凹所21が形成されたものであってもよく、或いは、蛇行抑制突条20と蛇行抑制凹所21の双方が設けられたものであってもよい。
また、蛇行抑制突条20の形状は、排水の流動方向に沿って湾曲した形状とされていてもよい。
1 配管構造
6 縦管
6a 内周面
7 エルボ(曲管)
8 横引管
10 凹溝(凹所)
12 凹所
13 凹所
15 凸条

Claims (9)

  1. 節水型便器の下方に配設される配管構造であって、
    前記節水型便器は、便器本体と、該便器本体と前記配管構造との空間を遮断する封水を溜めるトラップと、を備え、前記トラップに取り付けられた接続ソケットに接続され、流路が上下方向に形成され、排水および固形物を流下させる縦管と、この縦管の下流側に接続され、前記排水の流路を前記上下方向から水平方向に変更させる曲管と、この曲管に接続される横引管とを備えた配管構造において、
    前記縦管の内周面には、前記排水を伝わせる凹所又は膨出部を備えていることを特徴とする配管構造。
  2. 前記凹所又は膨出部は、一又は複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配管構造。
  3. 前記凹所は、前記縦管の周方向及び軸線方向に間隔を空けて複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配管構造。
  4. 前記凹所は、螺旋形状に沿って形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の配管構造。
  5. 前記凹所は、前記内周面を径方向に膨出させて環状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の配管構造。
  6. 前記凹所の上流側の内壁面には、螺旋形状に沿って形成された凸条又は凹条が形成されていることを特徴とする請求項又はに記載の配管構造。
  7. 節水型便器の下方に配設される配管構造であって、
    前記節水型便器は、便器本体と、該便器本体と前記配管構造との空間を遮断する封水を溜めるトラップと、を備え、前記トラップに取り付けられた接続ソケットに接続され、流路が上下方向に形成され、排水および固形物を流下させる縦管と、この縦管の下流側に接続され、前記排水の流路を前記上下方向から水平方向に変更させる曲管と、この曲管に接続される横引管とを備えた配管構造において、
    前記排水を下方に導く螺旋状の凸条が前記縦管の軸線方向に間隔を空けて複数形成されていることを特徴とする配管構造。
  8. 前記縦管を流下する排水を受ける前記曲管の内周面は湾曲面をなす流路変更部とされ、
    この流路変更部に、前記曲管の軸線に平行に延び、前記排水が前記軸線に交叉して流下することを抑制する蛇行抑制突条又は蛇行抑制凹所が形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の配管構造。
  9. 前記横引管には、この横引管をこの横引管の軸線を含む水平な仮想面を境にして下方に位置する周壁の内周面に、前記軸線に平行に延び、前記排水が前記軸線に交叉して流下することを抑制する蛇行抑制突条又は蛇行抑制凹所が形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の配管構造。
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