JP6125790B2 - 軽量気泡コンクリートパネルの遮音床構造 - Google Patents

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本発明は、軽量気泡コンクリートパネルの遮音床構造に関し、より詳しくは、重量床衝撃音に対する遮音機能を高めた遮音床構造に関する。
従来、共同住宅等の建物においては、図7に示したように、建物躯体に設けた一対の梁10L,10Rの間に複数の軽量気泡コンクリートパネル15A,15B,15C他を順次掛け渡すことにより床面を形成する床構造が広く用いられている。
ところで、このような床構造を有するマンション等において、上階の居室で子供が飛び跳ねたり走り回ったりすると、重量床衝撃音が下階の居室に伝わって居住性を損なうことがある。そこで、床面を構成する軽量気泡コンクリートパネルの振動を減衰させることにより、重量床衝撃音が下階の居室に伝わらないようにする技術が提案されている(例えば、下記特許文献1を参照)。
このとき、特許文献1に記載されている床構造は、その明細書の図1、図2に描かれているように、隣接する一対の軽量気泡コンクリートパネルの間の隙間に剛体中立板を配設するとともに、各軽量気泡コンクリートパネルの幅方向の各側面と剛体中立板との間に粘弾性体をそれぞれ配設した構造となっている。これにより、隣接する軽量気泡コンクリートパネルに生じた振動を粘弾性体の剪断変形によって減衰させることができる。
特開平2−210138号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている床構造においては、軽量気泡コンクリートパネルを敷設する際に、各軽量気泡コンクリートパネルの各側面の間に剛体中立板および粘弾性体を施工する必要があり、軽量気泡コンクリートパネルを敷設する作業の効率が大幅に低下してしまう。
また、粘弾性体の剪断変形のみによっては、隣接する軽量気泡コンクリートパネル間に生じる相対変位を十分に減衰させることができない。
さらに、隣接する軽量気泡コンクリートパネルの間に隙間を設けるとともに、この隙間の内部に粘弾性体を配設する構造であるため、下階の居室に火災が発生して粘弾性体が焼損すると隙間が開放状態となって耐火性が低下するおそれがある。
そこで本発明の目的は、重量床衝撃音を効果的に遮音できるとともに、軽量気泡コンクリートパネルの敷設作業を効率よく行うことができる、改良された軽量気泡コンクリートパネルの遮音床構造を提供することにある。
上記の課題を解決する本発明の軽量気泡コンクリートパネルの遮音床構造は、
建物躯体の一対の梁によりその長手方向の両端部がそれぞれ支持されるとともに、その幅方向の側面が互いに接するように順次並設されて、その上面が床面を形成する複数の軽量気泡コンクリートパネルと、
幅方向に隣接する一対の前記軽量気泡コンクリートパネルに跨がるように配設されて前記長手方向に帯状に延びる拘束部材と、を備え、
前記拘束部材が、前記隣接する一対の軽量気泡コンクリートパネルの上面に粘弾性部材を介して装着されることを特徴とする。
すなわち、本発明の軽量気泡コンクリートパネルの遮音床構造は、1つの軽量気泡コンクリートパネルに生じた上下方向の変位を、拘束部材および粘弾性部材を介して、隣接する軽量気泡コンクリートパネルによって拘束するものである。
また、隣接する軽量気泡コンクリートパネルに生じた互いに位相が異なる振動を、拘束部材および粘弾性部材を介して伝達することにより互いに打ち消し合うようにして、効果的に抑制することができる。
これにより、上階の居室の床面を構成する軽量気泡コンクリートパネルに振動が発生することを防止するとともに、発生した振動を効率よく減衰させて、重量床衝撃音が下階の居室に伝わらないように遮音することができる。
また、本発明の遮音床構造は、拘束部材を粘弾性部材によって軽量気泡コンクリートパネルの上面に装着するものである。
これにより、複数の軽量気泡コンクリートパネルを敷設した後に拘束部材を装着することができるから、複数の軽量気泡コンクリートパネルを敷設する作業を効率よく行うことができる。
さらに、本発明の遮音床構造においては、隣接する一対の軽量気泡コンクリートパネルの幅方向の側面同士の間に隙間を設ける必要がないから、建物の下階の居室に火災が発生した場合における耐火性を向上させることができる。
一方、本発明の遮音床構造においては、軽量気泡コンクリートパネルの密度を550〜700 kg/m3とする。
また、軽量気泡コンクリートパネルは、その上面が平坦であり、かつ長手方向の両端部を除く部分の厚みを両端部に比べて厚く形成して凸型とする。
なお、軽量気泡コンクリートパネルは、長手方向の両端部を除く部分の厚みを150mm以下とする。
すなわち、本発明の遮音床構造は、軽量気泡コンクリートパネルの密度を550〜700 kg/m3とすることにより、その重量を増加させるものである。
また、その長手方向の厚みを増加して凸型形状とすることにより、軽量気泡コンクリートパネルの重量および曲げ剛性を高めるものである。
これにより、その上面に重量物が落下したときに軽量気泡コンクリートパネルに生じる振動を小さくすることができる。
他方、本発明の遮音床構造は、拘束部材として、厚みが0.2〜1.2ミリメートルであり、かつその幅方向の寸法が軽量気泡コンクリートパネルの幅方向の寸法の10〜20パーセントである鋼板を用いることができる。
また、拘束部材は、ブチルゴム系の粘弾性部材によって軽量気泡コンクリートパネルの上面に装着することができる。
あるいは、粘弾性を有する高分子材料製の板状部材を、接着剤によって拘束部材および軽量気泡コンクリートパネルに接着することができる。
したがって、軽量気泡コンクリートパネルの上面に拘束部材を装着する作業を、容易にかつ効率よく実施することができる。
なお、既存の建物において既に敷設されている複数の軽量気泡コンクリートパネルに対し、後付けで拘束部材を装着することにより、敷設済みの軽量気泡コンクリートパネルに対しても重量床衝撃音の低減効果を付加することができる。
本発明によれば、上階の居室の床面を構成する軽量気泡コンクリートパネルに振動が発生することを防止するとともに、発生した振動を効率よく減衰させて、重量床衝撃音が下階の居室に伝わらないように遮音することができる。
また、複数の軽量気泡コンクリートパネルを敷設する作業を効率よく行うことができる。
加えて、既存の建物において既に敷設されている軽量気泡コンクリートパネルに対し、後付けで拘束部材を装着することにより、敷設済みの軽量気泡コンクリートパネルに対しても重量床衝撃音の遮音効果を付加することができる。
本発明の遮音床構造の一実施形態を示す斜視図。 図1に示した遮音床構造を示す側面図および要部拡大断面図。 図1に示した遮音床構造の作用を示す断面図。 変形例の遮音床構造を示す断面図。 本発明の遮音床構造の性能試験に用いる試験体を示す図。 本発明の遮音床構造の性能試験に用いる試験体を示す図。 従来の遮音床構造を示す斜視図。
以下、図1〜図4を参照し、本発明の軽量気泡コンクリートの遮音床構造の一実施形態および変形例について詳細に説明する。
図1に示した一実施形態の遮音床構造は、建物躯体の左右一対の梁10L,10Rによりその長手方向の両端部がそれぞれ支持されるとともに、その幅方向の側面が互いに接するように順次並設されてその上面が床面を形成する、複数の軽量気泡コンクリートパネル20A,20B,20Cを備えている。
なお、図1には3つの軽量気泡コンクリートパネルのみが描かれているが、より多数の軽量気泡コンクリートパネルを用いて遮音床構造を形成できることは言うまでもない。
軽量気泡コンクリートパネル20A,20B,20Cは、長さが2000ミリメートル、幅が500ミリメートル、密度が650 kg/m3に設定されている。
また、軽量気泡コンクリートパネル20A,20B,20Cは、図2(a)に示したように、上面21が平坦であり、かつ長手方向の両端部を除く部分の厚みが両端部に比べて厚く形成されている。
具体的に説明すると、両端部の厚みが100ミリメートルであり、かつ長手方向の両端部を除く部分の厚みが150ミリメートルとなっていて、下向きに凸型の形状となっている。
図2(b)に示したように、軽量気泡コンクリートパネル20A,20B,20Cは、その幅方向の側面が互いに接するように順次並設されている。
また、図1および図2(b)に示したように、幅方向に隣接する一対の軽量気泡コンクリートパネル20A,20Bの上面21には、それらに跨がるように長手方向に延びる拘束部材31Aが配設されている。
同様に、幅方向に隣接する一対の軽量気泡コンクリートパネル20B,20Cの上面には、それらに跨がるように長手方向に延びる拘束部材31Bが配設されている。
なお、拘束部材31A,31Bは、長さが200ミリメートル、幅が75ミリメートル、厚みが0.35ミリメートルの鋼板である。
拘束部材31A,31Bは、粘弾性部材としての帯板状のブチルテープ32A,32Bによって軽量気泡コンクリートパネル20A,20B,20Cの上面に装着されている。
なお、ブチルテープ32A,32Bは、長さが2000ミリメートル、幅が75ミリメートル、厚みが1.0ミリメートルの帯板状に設定されている。
これにより、図3に示したように、例えば軽量気泡コンクリートパネル20Bの上面21に重量物が落下したことに起因する軽量気泡コンクリートパネル20Bに生じる下方への変位は、拘束部材31Bの弾性変形およびブチルテープ32Bの粘弾性変形により、隣接する軽量気泡コンクリートパネル20Cによって拘束される。
同様に、図示していないが、拘束部材31Aの弾性変形およびブチルテープ32Aの粘弾性変形により、隣接する軽量気泡コンクリートパネル20Aによって拘束される。
したがって、個々の軽量気泡コンクリートパネル20A、20B、20Cに生じる変位を互いに拘束して、振動の発生を抑制することができる。
さらに、個々の軽量気泡コンクリートパネル20A、20B、20Cに生じた互いに位相が異なる振動を、拘束部材31およびブチルテープ32を介して相互に伝達することにより、互いに打ち消し合うようにして、振動を効果的に抑制することができる。
また、図7に示した従来の遮音床構造における軽量気泡コンクリートパネルは、そのコンクリート母材の密度が450〜550kg/m3であるのに対し、本発明における軽量気泡コンクリートパネル20A、20B、20Cは、そのコンクリート母材の密度が650 kg/m3に設定されていて慣性質量が大きく増加している。
さらに、軽量気泡コンクリートパネル20A、20B、20Cは、長手方向の両端部を除く部分の厚みが150ミリメートルに設定されていて、図7に示した従来の遮音床構造における軽量気泡コンクリートパネルに対し、その上下方向の曲げ剛性が高められている。
これにより、その上面21に重量物が落下した際に軽量気泡コンクリートパネル20Bに生じる下方への変位を小さくし、かつ振動を生じにくくすることができる。
同様に、隣接する左右一対の軽量気泡コンクリートパネル20A,20Cの曲げ剛性および慣性質量を高めているから、軽量気泡コンクリートパネル20Bの上下方向の変位を効率よく拘束することができる。
したがって、本実施形態の遮音床構造によれば、重量床衝撃音を効果的に遮音することができる。
加えて、本実施形態の遮音床構造においては、拘束部材31A,31Bが粘弾性部材32A,32Bによって各軽量気泡コンクリートパネル20A,20B,20Cの上面に装着されている。
これにより、複数の軽量気泡コンクリートパネル20A,20B,20Cの敷設作業が完了した後に、拘束部材31A,31Bを装着すれば良いから、複数の軽量気泡コンクリートパネル20A,20B,20Cの敷設作業を効率よく行うことができる。
また、既存の建物等において既に敷設されている複数の軽量気泡コンクリートパネルに対し、後付けで拘束部材31A,31Bを装着することにより、敷設済みの軽量気泡コンクリートパネルに対しても重量床衝撃音の低減効果を付加することができる。
さらに、本実施形態の遮音床構造においては、隣接する一対の軽量気泡コンクリートパネル20Aと20Bの側面同士の間、および隣接する一対の軽量気泡コンクリートパネル20Bと20Cの側面同士の間に隙間を設ける必要がないから、建物の下階の居室に火災が発生した場合における耐火性を向上させることができる。
また、上述した一実施形態においては、拘束部材31A,31Bを、粘弾性部材32A,32Bによって各軽量気泡コンクリートパネル20A,20B,20Cの上面に装着した。
これに対し、図4に示した変形例においては、拘束部材33の下面に、粘弾性を有する高分子材料の板状部材34を、接着剤層35によって固着するとともに、この板状部材34を接着剤層36によって軽量気泡コンクリートパネル20B,20Cの上面に固着している。
この変形例の遮音床構造においても、同様の遮音性能を発揮できることは言うまでもない。
次に、本実施形態の遮音床構造と比較例の遮音床構造について、重量床衝撃に対する遮音性能を比較した試験の結果について説明する。
試験方法
「JIS A 1418-2:2000(建築物の床衝撃音遮断性能の測定方法-第2部:標準重量衝撃源による方法)」に基づく試験により、試験パネルに重量床衝撃を加えた時の床衝撃音レベルを測定し、各試験パネルの優劣を判断した。
試験体のパネルは、長さ2000mm×幅500mmのものを3枚用いた。
これらの試験体パネルは、図示しない取付金物を用いて左右一対の梁に取り付けた。
次に、試験体パネルの仕様を以下の表1に示すとともに、試験体パネルの形状を図5および図6に示す。
なお、図5および図6における「凸型パネル」とは、その上面が平坦であり、かつ長手方向の両端部を除く部分の厚みを両端部に比べて厚く形成することにより下向きに凸型の形状としたパネルを意味する。
Figure 0006125790
なお、この表1に記載されている「配筋27−50」とは、直径5mmの鉄筋が縦筋として圧縮側に2本、引張側に7本が配設されていることを示す。
次に、重量床衝撃音に最も影響がある周波数帯であるオクターブバンド中心周波数63Hzにおける床衝撃音レベルの改善量に関し、試験体1〜14について測定した結果を以下の表2にまとめる。
Figure 0006125790
この表2から判るように、密度が500kg/m3で厚みが一定かつ制振仕様無しの試験体パネル(No.1)に対し、密度が500kg/m3で厚みが一定かつ制振仕様有りの試験体パネル(No.2)においては、床衝撃音レベルが2dB減少している。
また、密度が650kg/m3で厚みが一定かつ制振仕様無しの試験体パネル(No.3)に対し、密度が650kg/m3で厚みが一定かつ制振仕様有りの試験体パネル(No.4)においては、床衝撃音レベルが3dB減少している。
さらに、密度が650kg/m3で凸型120mm厚かつ制振仕様無しの試験体パネル(No.7)に対し、密度が650kg/m3で凸型120mm厚かつ制振仕様有りの試験体パネル(No.8)においては、床衝撃音レベルが4dB減少している。
加えて、密度が650kg/m3で凸型150mm厚かつ制振仕様無しの試験体パネル(No.11)に対し、密度が650kg/m3で凸型150mm厚かつ制振仕様有りの試験体パネル(No.12)においては、床衝撃音レベルが5dB減少している。
これにより、拘束部材および粘弾性部材を用いて軽量気泡コンクリートパネルの相互の変位および振動を拘束しつつ、軽量気泡コンクリートパネルの密度を550〜700 kg/m3とすることによってその重量を増加させ、さらに軽量気泡コンクリートパネルの長手方向の厚みを増加させることによって曲げ剛性および重量を増加させるという、本発明の遮音床構造における重量床衝撃音の遮音効果がきわめて高いことが判る。
以上の説明から明らかなように、本発明の遮音床構造は、1つの軽量気泡コンクリートパネルに生じた上下方向の変位および振動を、拘束部材および粘弾性部材により、隣接する軽量気泡コンクリートパネルによって拘束するものである。
また、軽量気泡コンクリートパネルの密度を高めることにより、その重量を増加させるものである。
さらに、その長手方向の厚みを増加させることにより、軽量気泡コンクリートパネルの曲げ剛性および重量を増加させるものである。
そして、本発明の遮音床構造は、これらの処置を個別に用いるのではなく、拘束部材および粘弾性部材による軽量気泡コンクリートパネルの変位および振動の拘束、高密度化による重量増加、さらに長手方向の厚み増加による剛性および重量の増加という3つの処置を併用することにより、重量床衝撃音に対して最も優れた遮音効果が得られる。
したがって、本発明の遮音床構造によれば、上階の居室の床面を構成する軽量気泡コンクリートパネルに生じた振動を効率よく減衰させて、重量床衝撃音が下階の居室に伝わらないように遮音することができる。
本発明によれば、マンション等の建物において重量床衝撃音を効果的に遮音できるとともに、その敷設作業を効率よく行うことができる軽量気泡コンクリートパネルの遮音床構造を提供することができる。
10L,10R 建物躯体の梁
15A,15B,15C 従来の軽量気泡コンクリートパネル
20A,20B,20C 本発明の軽量気泡コンクリートパネル
21 上面
31A,31B,33 拘束部材
32A,32B,34 粘弾性部材
35,36 接着剤層

Claims (6)

  1. 建物躯体の一対の梁によりその長手方向の両端部がそれぞれ支持されるとともに、その幅方向の側面が互いに接するように順次並設されて、その上面が床面を形成する複数の軽量気泡コンクリートパネルと、
    幅方向に隣接する一対の前記軽量気泡コンクリートパネルの上面に跨がるように配設されて前記長手方向に帯状に延び、1つの前記軽量気泡コンクリートパネルに生じた上下方向の変位を隣接する前記軽量気泡コンクリートパネルによって拘束するものとなる拘束部材と、を備え、
    前記拘束部材が、厚みが0.2〜1.2ミリメートル、かつその幅方向の寸法が前記軽量気泡コンクリートパネルの幅方向の寸法の10〜20パーセントの鋼板であり、粘弾性部材を介して装着されており、隣接する軽量気泡コンクリートパネルに生じた互いに位相が異なる振動を、前記拘束部材および前記粘弾性部材を介して伝達することにより互いに打ち消し合うようにして抑制することを特徴とする軽量気泡コンクリートパネルの遮音床構造。
  2. 前記軽量気泡コンクリートパネルの密度が550〜700kg/mであることを特徴とする請求項1に記載した軽量気泡コンクリートパネルの遮音床構造。
  3. 前記軽量気泡コンクリートパネルは、前記上面が平坦であり、かつ前記長手方向の両端部を除く部分の厚みが前記両端部に比べて厚く形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載した軽量気泡コンクリートパネルの遮音床構造。
  4. 前記軽量気泡コンクリートパネルは、前記長手方向の両端部を除く部分の厚みが150mm以下であることを特徴とする請求項3に記載した軽量気泡コンクリートパネルの遮音床構造。
  5. 前記粘弾性部材は、前記拘束部材と前記軽量気泡コンクリートパネルの上面との間に介装されるブチルゴム系の部材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載した軽量気泡コンクリートパネルの遮音床構造。
  6. 前記粘弾性部材は、前記拘束部材と前記軽量気泡コンクリートパネルの上面との間に介装されて両者に接着されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載した軽量気泡コンクリートパネルの遮音床構造。
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