JP6125299B2 - 表面に微細構造を形成した基材フィルムと転写用樹脂からなる積層フィルム - Google Patents
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ここで、本発明における「微細構造」とは、互いに隣接するトップとボトムの高さの差が0.05μm〜5μm以下であり、互いに隣接するトップ間の距離が0.05μm〜10μmの凹凸構造である。
本発明は、基材フィルム上に微細構造を形成する工程と、前記微細構造上に転写用樹脂5となる熱可塑性樹脂層を形成する工程または未硬化の熱硬化性樹脂を塗布する工程とから得られる積層フィルムであって、例えば3次元立体面を表面とする被成形体に該フィルムを延伸しつつ沿わせて貼り合わせるために、基材フィルムの貯蔵弾性率と破断伸びを特定範囲に規定したものである。図1に本発明の積層フィルムの構成および後述する製造工程を示す。本発明は、隣接する底部と上部の高低差が5μm以下の微細構造4が基材フィルム1上に形成されており、前記微細構造4の上に転写用樹脂5として熱可塑性樹脂よりなる層または未硬化の熱硬化性樹脂が塗布された層が形成された積層フィルムである。微細構造4は、基材フィルム1に直接設けられていても良いし、例えば後述する紫外線硬化性樹脂2よりなる層に設けられていても良い。図1では後者の態様を図示している。
なお、これらの図において図示される各部の大きさ、厚さ、寸法等は、実際の微細構造の形成工程における大きさ、厚さ、寸法とは異なる。
上記の積層フィルムを用いる際に、貼り付け工程を、T1+20℃で行う必要は必ずしもないが、該温度で上記の条件を満足した積層フィルムであれば多くの被成形体への微細形状の付与が容易に行われることが期待できる。
また、紫外線硬化樹脂2を基材フィルム1上に塗布する前に、紫外線硬化樹脂2を塗布する基材フィルム1の表面にコロナ処理等の易接着処理を施しても良い。これにより紫外線硬化性樹脂2と基材フィルム1の剥離をいっそう防止することができる。
上記により得られたモスアイ構造の反転構造を微細構造として有する基材フィルムの微細構造上に、メチルイソブチルケトンを溶剤として5wt%に希釈したPMMA(パラペットGH、クラレ製)をスピンコートにより塗布し、70℃に加温して溶剤を蒸発させて積層フィルムを得た。なお、転写用樹脂として使用したPMMAのガラス転移温度は90℃である。
実施例1と同じ微細構造、紫外線硬化樹脂、アクリル製レンズを用い、基材フィルム1に2軸延伸したPETフィルム(東洋紡エステル、A4300、東洋紡績製)を用いて100〜180℃で真空圧空成形を実施した。該温度における基材フィルムの破断伸びは、MD方向に最大95%、TD方向に最大60%であった。この結果、何れの温度でも基材フィルムが破断し、微細構造を形成することはできなかった。
上記により得られたモスアイ構造の反転構造を微細構造として有する基材フィルムの微細構造上に、メタノールで30wt%に希釈したエポキシ樹脂(jER828、三菱化学製)をスピンコートにより塗布し、20℃で放置してメタノールを蒸発させた。なお、エポキシ樹脂の重合開始温度は70℃である。
2 紫外線硬化樹脂
3 微細構造の反転型
4 微細構造
5 転写用樹脂
6 転写用樹脂を希釈した溶液
7 被成形体
8 真空圧空成形機
9 微細構造の反転構造
Claims (3)
- 隣接する底部と上部の高低差が5μm以下の微細構造が基材フィルム上に形成されており、前記微細構造上に未硬化の熱硬化性樹脂が塗布された積層フィルムであって、前記熱硬化性樹脂の硬化開始温度をT4℃とした場合、前記基材のガラス転移温度以上T4℃以下における基材フィルムの貯蔵弾性率が0.1〜300MPaの範囲内であることを特徴とする積層フィルム。
- 基材フィルム上に形成された微細構造が紫外線硬化樹脂よりなる層からなり、前記基材フィルムと前記紫外線硬化樹脂よりなる層との剥離力が前記紫外線硬化樹脂で作製した微細構造と硬化した熱硬化性樹脂との剥離力より相対的に高いことを特徴とする請求項1記載の積層フィルム。
- 前記基材のガラス転移温度以上T4℃以下における紫外線硬化樹脂の貯蔵弾性率が0.1〜300MPaであることを特徴とする請求項2記載の積層フィルム。
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