JP6124996B2 - 非水電解質二次電池用負極活物質及び非水電解質二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、非水電解質二次電池用負極活物質及び非水電解質二次電池に関する。
珪素を含む材料(珪素材料)は、現在実用化されている黒鉛などの炭素材料と比べて単位体積当りのリチウムイオンの吸蔵量が多く高容量であることから、負極活物質への適用が検討されている。しかし、珪素材料は、リチウムイオンの吸蔵・放出時における体積変化が大きい。このため、珪素材料を負極活物質に適用した場合、充放電により活物質が微粉化し、良好なサイクル特性が得られないという問題がある。
このような状況に鑑みて、例えば、メタ珪酸リチウム(Li2SiO3)や二酸化珪素(SiO2)を負極活物質に適用することが提案されている(特許文献1参照)。また、2重量%〜36重量%の珪素微結晶が二酸化珪素中に分散した珪素複合体粉末を負極活物質とすることも提案されている(特許文献2参照)。
特許第2997741号公報 特許第4081676号公報
しかし、上記特許文献に開示された技術では、非水電解質二次電池の容量及び充放電サイクル特性について市場の要求に対応することは困難である。即ち、さらなる高容量化とサイクル特性の向上が求められている。
本発明に係る非水電解質二次電池用負極活物質は、非水電解質二次電池に用いられる粒子状の負極活物質であって、珪素を含有する第1の相と、該第1の相の周囲に形成された珪素酸化物を含有する第2の相とを含む領域を粒子内に複数備え、ラマン分光測定により得られるラマンスペクトルの波長510cm-1の強度に対する波長480cm-1の強度の比が0.1以下であり、X線回折測定により得られるX線回折パターンの2θ=28.4の強度に対する2θ=21.6の強度の比が0.1以下であることを特徴とする。
本発明に係る非水電解質二次電池は、上記非水電解質二次電池用負極活物質を含む負極と、正極と、非水電解質と、を備える。
本発明によれば、大きな電池容量と優れた充放電サイクル特性を有する非水電解質二次電池を提供することができる。
本発明の実施形態の一例である非水電解質二次電池を示す図である。 本発明の実施形態の一例である電極体を示す図である。 図2のAA線断面の一部を示す図である。 本発明の実施形態の一例である負極活物質の断面を示す図である。 本発明の実施形態の一例である負極活物質の製造過程を示す図である。 負極活物質の変形例を示す図である。 実施例及び比較例で用いた負極活物質のラマンスペクトルである。 実施例及び比較例で用いた負極活物質のX線回折パターンである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。実施形態において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された構成要素の寸法比率などは、現物と異なる場合がある。具体的な寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
本明細書において「略**」とは、「略同一」を例に挙げて説明すると、全く同一はもとより、実質的に同一と認められるものを含む意図である。
以下で説明する非水電解質二次電池10(以下、単に「二次電池10」とする)は、本発明の実施形態の一例である。二次電池10は、ラミネート包材からなる外装体11を備えた所謂ラミネート電池であるが、本発明はこれに限定されず、例えば金属製の電池ケースを備えた角型電池や円筒型電池、コイン型電池など、種々の電池形態に適用できる。また、電極体の構造も、以下で例示する巻回型に限定されず、例えば正極及び負極がセパレータを介して交互に積層されてなる積層型であってもよい。
図1〜図4を用いて、二次電池10の構成について詳説する。
図1は、二次電池10の外観を示す図である。図2は、二次電池10を構成する電極体14を抜き出して示す図である。図3は、図2のAA線断面の一部を示す。図4は、負極30を構成する粒子状の負極活物質33(以下、「負極活物質粒子33」とする)の断面を示す。
図1に示すように、二次電池10は、2枚のラミネートフィルム11a,11bから構成された外装体11を備える。電極体14及び非水電解質(図示せず)は、ラミネートフィルム11a,11bの間に形成された内部空間である収容部12に収容されている。外装体11には、ラミネートフィルム11a,11b同士を接合して封止部13が形成され、これにより電極体14等が収容された収容部12が密閉されている。
二次電池10の形状、即ち外装体11の形状は特に限定されず、例えば図1に示すように平面視略矩形形状とすることができる。ここで、「平面視」とは、ラミネートフィルム11a,11bの主面(面積が最も大きな面)に対して垂直な方向から見た状態を意味する。封止部13は、外装体11の端縁に沿って略同じ幅で枠状に形成することができる。封止部13に囲まれた平面視略矩形状の部分が収容部12である。
二次電池10では、電極体14の正極20に接続された正極タブ15、及び負極30に接続された負極タブ16が、収容部12から引き出されている。各タブは、外装体11の同じ端辺から互いに略平行となるように引き出されることが好適である。各タブは、例えばニッケルや銅を主成分とする金属から構成される。
図2及び図3に示すように、電極体14は、正極20と負極30がセパレータ40を介して巻回された巻回型構造を有する。電極体14は、例えば各構成部材を円筒状に巻回してなる巻回体を、軸方向に直交する一の方向に押し潰して形成された扁平形状を有する。電極体14は、内側からセパレータ40、負極30、セパレータ40、正極20の順で積層して形成されている。なお、各構成部材の積層順序はこれに限定されない。
〔正極20〕
正極20は、正極集電体21と、当該集電体上に形成された正極活物質層22とを有する。正極活物質層22は、正極集電体21の両面に形成されることが好適である。正極集電体21には、導電性を有する薄膜シート、特に正極20の電位範囲で安定な金属箔や合金箔、金属表層を有するフィルム等を用いることができる。正極集電体21を構成する金属は、アルミニウムを主成分とする金属、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金であることが好ましい。
正極活物質層22は、正極活物質の他に、バインダー及び導電材を含むことが好ましい。正極活物質としては、Co、Mn、Ni等の遷移金属元素を含有するリチウム含有遷移金属酸化物が例示できる。リチウム含有遷移金属酸化物は、例えばLixCoO2、LixNiO2、LixMnO2、LixCoyNi1-y2、LixCoy1-yz、LixNi1-yyz、LixMn24、LixMn2-yy4、LiMPO4、Li2MPO4F(M;Na、Mg、Sc、Y、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Cr、Pb、Sb、Bのうち少なくとも1種)である。ここで、0<x≦1.2(活物質作製直後の値であり、充放電により増減する)、0<y≦0.9、2.0≦z≦2.3である。
上記バインダーは、正極活物質及び導電材間の良好な接触状態を維持し、かつ正極集電体表面に対する正極活物質等の結着性を高めるために用いられる。バインダーには、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、又はこれらの変性体等が用いられる。バインダーは、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリエチレンオキシド(PEO)等の増粘剤と併用されてもよい。上記導電材は、正極活物質層の電気伝導性を高めるために用いられる。導電材には、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、黒鉛等の炭素材料が挙げられる。これらを単独で用いてもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
〔負極30〕
負極30は、負極集電体31と、当該集電体上に形成された負極活物質層32とを有する。負極活物質層32は、負極集電体31の両面に形成されることが好適である。負極集電体31には、導電性を有する薄膜シート、特に負極30の電位範囲で安定な金属箔や合金箔、金属表層を有するフィルム等を用いることができる。負極集電体31を構成する金属は、銅を主成分とする金属が好ましい。
負極活物質層32は、負極活物質粒子33(図4参照)の他に、バインダー及び導電材を含むことが好適である。バインダーとしては、正極の場合と同様にポリテトラフルオロエチレン等を用いることもできるが、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)やポリイミド等を用いることが好ましい。バインダーは、カルボキシメチルセルロース等の増粘剤と併用されてもよい。導電材には、正極活物質層22の場合と同様に黒鉛等を用いることができる。なお、負極活物質として、負極活物質粒子33を単独で用いてもよいが、黒鉛等の他の負極活物質を併用してもよい。
図4に示すように、負極活物質粒子33は、珪素(Si)を含有する第1の相Aと、相Aの周囲に形成された珪素酸化物を含有する第2の相Bとを含む二相領域34を粒子内に複数備える。好ましくは、相AはSiのみから構成され、相Bは珪素酸化物のみから構成される。なお、Siは黒鉛などの炭素材料と比べて単位体積当りのリチウムイオンの吸蔵量が多い。このため、負極活物質にSiを用いることで、高容量化を図ることができる。一方、Siは充放電時の体積変化が大きくサイクル特性に課題があるところ、負極活物質粒子33では、粒子内に存在する相B(珪素酸化物)が当該体積変化を緩和するため、サイクル特性が改善される。即ち、相Bが緩衝相として機能する。
負極活物質粒子33は、詳しくは後述するように、相Aの表面に相Bが形成された二相粒子53を焼結して製造されるが、通常、二相粒子53(各二相領域34)の界面は明確ではない。例えば、粒子内の二相領域34は、焼結により相Bが網目状につながり、当該網目状の相Bによって複数の相Aが互いに分離された構造となる。
負極活物質粒子33の体積平均粒径(以下「D50」とする)は、0.1μm〜50μmが好ましく、1μm〜30μmがより好ましく、5μm〜20μmが特に好ましい。D50は、粒子径分布において体積積算値が50%となるメディアン径を意味する。D50は、水を分散媒としてレーザー回折散乱式粒度分布測定装置(例えば、堀場製「LA-750」)を用いて測定できる。
負極活物質粒子33のBET比表面積は、10m2/g以下が好ましい。BET比表面積は、BET多点法により、例えばマイクロメリティックス製・ガス吸着装「TriStar23020」を用いて測定できる。BET比表面積が大きくなり過ぎると、バインダーが負極活物質粒子33の表面に作用する割合が少なくなり、負極活物質粒子33と負極集電体31との密着性、或いは負極活物質粒子33同士の密着性が低下するため好ましくない。
相Aは、結晶性のSi、即ち結晶性の程度(結晶化度)が高いSiから構成される。Siの結晶化度は、負極活物質粒子33のラマン分光測定により得られるラマンスペクトルから定量化できる。具体的には、ラマンスペクトルの波長510cm-1付近に結晶性のSiに起因するピークがあり、480cm-1に非晶質のSiに起因するピークがあることから、510cm-1の強度(以下、「RI510」とする)と480cm-1の強度(以下、「RI480」とする)とを比較することで結晶化度を定量できる。
相A(負極活物質粒子33)は、RI510に対するRI480の比(RI480/RI510)が0.1以下であり、好ましくは0.05以下、より好ましくは0.01以下である。即ち、相AにはSiの非晶質構造が略含まれず、相AのSiは略完全に結晶化していることが好ましい。なお、非晶質のSiと結晶性のSiは、初回の充電過程においてLiとの反応電位が異なるため、両者が混在すると反応電位が貴である非晶質相に選択的にLiが充電される。このため、材料内で不均一な膨張が生じ、サイクル特性の低下を招くものと考えられる。一方、負極活物質粒子33の相Aは、例えば結晶性のSiのみから構成されるため、かかる不均一な膨張が起こらず、サイクル特性を改善することができる。
負極活物質粒子33のラマンスペクトルは、市販のラマン分光測定装置を用いて測定できる。好適なラマン分光測定装置としては、堀場製の顕微レーザーラマン分光装置「Lab RAM ARAMIS」が例示できる。
相Aのサイズは、後述する一次粒子51のD50に略対応する。相Aを構成する結晶子52(後述の図5参照)のサイズは、10Å〜500Åが好ましく、100Å〜450Åがより好ましい。結晶子サイズは、詳しくは後述するように、XRD測定結果に基づいてscherrerの式により算出できる。結晶子サイズが当該範囲内であれば、負極活物質粒子33の機械的強度が増加して割れ難くなり、サイクル特性が向上する。
相Bは、上記のように珪素酸化物から構成され、その平均厚みは100nm以下であることが好ましく、0.1nm〜10nmがより好ましい。相Bの平均厚みは、SEM−EDSもしくはTEMにより測定できる。なお、負極活物質粒子33の粒子内において相Bは、例えば焼結によりつながり網目構造を形成するため、相Bが100nm以下のサイズで粒子内に微分散していると言える。このことは、エネルギー分散型X線分光(EDS)測定により得られるOの分布が微細なサイズで均一に分散していることからも確認できる。負極活物質粒子33では、珪素酸化物が微細なサイズで均一に分散して存在するため、珪素酸化物が少量であっても活物質の膨張収縮の緩和材として機能し、サイクル特性と高容量化の両立が可能となる。
負極活物質粒子33は、X線回折(XRD)測定により得られるXRDパターンの2θ=28.4(以下、「XI28.4」とする)の強度に対する2θ=21.6(以下、「XI21.6」とする)の強度の比(XI21.6/XI28.4)が0.1以下である。XRDパターンの2θ=28.4にSi(111)に起因するピークがあり、2θ=21.6にSiO2に起因するピークがあることから、強度比(XI21.6/XI28.4)は、Siの含有量に対するSiO2の含有量を示す指標となる。
強度比(XI21.6/XI28.4)は、好ましくは0.01以下である。なお、SiO2はLiと不活性であるため、負極活物質粒子33がSiO2を含むことで、初回の充放電効率の向上が見られる。一方、SiO2は絶縁体であることから、SiO2が多くなり過ぎると活物質の導電性が低下し、電池特性を低下させる要因となる。負極活物質粒子33は、強度比(XI21.6/XI28.4)を上記範囲内に調整することで、サイクル特性、電池容量、及び導電性の最適化を図る。
負極活物質粒子33(二相領域34)に含有されるSiとOのモル比は、O/Si≦0.3であることが好ましく、0.01≦O/Si≦0.2がより好ましい。SiとOのモル比は、EDS測定により求めることができる。珪素酸化物からなる相BはLiとの反応性が高く、Liとの不活性な反応物を生成すること、可逆的に取り出せる容量はSi量に依存すること等から、Si量は多いほど高容量化が可能である。一方、サイクル特性向上の観点から珪素酸化物は不可欠であり、SiとOのモル比を上記範囲内に調整することが好適である。
図5に、負極活物質粒子33の製造過程の一例を示す。図5に示すように、負極活物質粒子33の原料には、冶金法で製造されたSiインゴット50を用いることが好適である。先ず、Siインゴット50を破砕して数mm角程度の粒状Si(図示せず)を作製し、さらにこれを粉砕してD50が1μm以下、好ましくは0.05μm〜0.5μmの一次粒子51を作製する。一次粒子51のBET比表面積は、30m2/g以下とすることが好ましい。Siインゴット50(粒状Si)は、例えばメカニカルミリング装置(フリッチュ製・遊星型ボールミルや転動ボールミル、アトライター)を用いて粉砕することができる。一次粒子51は、上記のように、10Å〜500Å程度の結晶子52が集合して形成されており、負極活物質粒子33において二相領域34の相Aを構成する。
次に、一次粒子51を大気中に暴露させ、その表面を自然酸化させて珪素酸化物(相B)を形成する。これにより、Siからなる相Aをコアとし、珪素酸化物からなる相Bをシェルとする二相粒子53が作製される。
次に、二相粒子53を焼結させて負極活物質粒子33を作製する。二相粒子53の焼結は、不活性ガス雰囲気、常圧条件下で行ってもよいが、高圧条件下で行うことが好適である。圧力は、50MPa以上が好ましく、100MPa〜200MPaがより好ましい。焼結温度は、700℃〜1400℃が好ましく、900℃〜1300℃がより好ましい。なお、処理温度が低過ぎると、負極活物質粒子33の表面積が大きくなり過ぎ、強固な極板を得ることが難しい。一方、処理温度が高過ぎると、結晶子52のサイズが大きくなって割れが発生し易くなると共に、SiO2が大きく成長して体積変化の緩和の機能や導電性の低下を生じ易い。高圧条件下で焼結すれば、処理温度を適切な範囲に制御することが容易になり、微結晶のSi相及び均一に微分散した珪素酸化物相を有する緻密な活物質粒子を作製することができる。
最後に、上記焼結体を粉砕・分級して、D50が好ましくは1μm〜20μmである負極活物質粒子33が得られる。焼結体の粉砕・分級は、例えばジェットミル(ホソカワミクロン製、カウンタージェットミル「AFG」)を用いて行うことができる。
なお、上記では、負極活物質粒子33が二相粒子53を焼結して製造され、相A,Bを含む二相領域34を粒子内に備えるものとして説明したが、図6に例示するように、粒子内にはより多くの相が存在していてもよい。
図6に示す例では、相A,Bを構成する化合物と異なる珪素化合物を含有する第3の相C、及び非珪素化合物を含有する第4の相Dを含む領域(四相領域)が、負極活物質粒子33の粒子内に複数存在している。なお、負極活物質粒子33の粒子内には、相C,Dの一方を含む領域(三相領域)が複数存在していてもよい。また、図6に示す例では、相Bを覆うように、相C,Dが形成されているが、相Aを覆うように相C及び/又は相Dが形成され、その上に珪素酸化物から構成される相Bが形成されてもよい。また、相C、Dは二相粒子53に隣接するように存在していてもよい。
相Cを構成する珪素化合物は、相A,Bを構成する化合物と異なる化合物であって、例えば珪酸塩や珪素合金である。具体的には、Li、Mg等のアルカリ金属の珪酸塩、Ti、Co、Ni等の遷移金属との合金などが好ましい。また、Liイオン伝導性を持つ化合物(例えばLi2SiO3やLiO2−B23−SiO2等のガラス固体電解質)でもよい。
相Dを構成する非珪素化合物は、Siを含まない合金や化合物である。具体的には、Cu、Mn、Fe、Co、Ni等の金属、Li、Be、B、C、Al、Y、Ze等の酸化物および弗化物、希土類元素や白金族を含む単体または化合物(例えばY23やYF3、Er23、Ptなど)、Liイオン伝導性ある化合物(例えば、ガラスセラミックや硫化物系固体電解質、LiN3、LiCO3などのLi化合物)、Liを吸蔵・放出する化合物(例えば、チタン酸リチウム、タングステン酸リチウム)などが好ましい。非珪素化合物のうち、Siよりも酸化のギブス自由エネルギー変化が小さい金属との酸化物(例えば、Cu、Mn、Fe等の金属酸化物)は、Siからなる相Aを不必要に酸化させ、容量を低下させるので好ましくない。また、Siよりも酸化のギブス自由エネルギー変化が大きい金属(例えば、Li、Ti、Al等の金属は、SiO2からなる相Bを還元し、緩衝相である相Bを減少させるため好ましくない。また相Dは電解液と相互作用して分解を抑制する効果があるものや、電解液との接触を防ぐことで過剰な電解液の分解を抑制できるものであればなお好ましい。
また、負極活物質粒子33には空隙が存在してもよい。空隙があることによって充放電時の体積変化を緩和できるため、サイクル特性を改善することができる。なお、空隙の大きさは500nm以下が好ましく、より好ましくは100nm以下である。空隙の大きさはSEMにより測定できる。空隙が大きくなり過ぎると、多量の結着材が空隙に取り込まれてしまい、強固な極板を得ることが難しくなるため好ましくない。この空隙は焼結前に空間があることで形成される。そのため、例えば、焼結前の二相粒子53の粒度や加圧焼結時の圧力で、空隙の大きさと量を制御することが可能である。また、焼結時に熱分解や昇化する有機物や酸化物を混合しておくことで、空隙を形成することも可能である。例えば、SiO2を混合しておくことでSiとSiO2が反応し、SiO気体として昇化させて空隙を形成することも可能である。
〔セパレータ40〕
セパレータ40には、イオン透過性及び絶縁性を有する多孔性シートが用いられる。多孔性シートの具体例としては、微多孔薄膜、織布、不織布等が挙げられる。セパレータ40の材質としては、セルロース、又はポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂が好適である。
〔非水電解質〕
非水電解質は、非水溶媒と、非水溶媒に溶解した電解質塩とを含む。非水電解質は、液体電解質(非水電解液)に限定されず、ゲル状ポリマー等を用いた固体電解質であってもよい。非水溶媒には、例えば、エステル類、エーテル類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド等のアミド類、及びこれらの2種以上の混合溶媒等を用いることができる。
上記エステル類の例としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート等の環状炭酸エステル、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート(MEC)、ジエチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、メチルイソプロピルカーボネート等の鎖状炭酸エステル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、γ−ブチロラクトン等のカルボン酸エステル類などが挙げられる。
上記エーテル類の例としては、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、1,3,5−トリオキサン、フラン、2−メチルフラン、1,8−シネオール、クラウンエーテル等の環状エーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジヘキシルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、メチルフェニルエーテル、エチルフェニルエーテル、ブチルフェニルエーテル、ペンチルフェニルエーテル、メトキシトルエン、ベンジルエチルエーテル、ジフェニルエーテル、ジベンジルエーテル、o−ジメトキシベンゼン、1,2−ジエトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、1,1−ジメトキシメタン、1,1−ジエトキシエタン、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチル等の鎖状エーテル類などが挙げられる。
非水溶媒には、上記各種溶媒の水素をフッ素等のハロゲン原子で置換したハロゲン置換体を用いてもよい。ハロゲン置換体としては、例えばフルオロエチレンカーボネート(FEC)等のフッ素化環状炭酸エステル、フルオロエチルメチルカーボネート等のフッ素化鎖状エステルを用いることが好ましい。
上記電解質塩は、リチウム塩であることが好ましい。リチウム塩の例としては、LiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiClO4、LiCF3SO3、LiN(FSO22、LiN(C12l+1SO2)(Cm2m+1SO2)(l,mは1以上の整数)、LiC(CP2p+1SO2)(Cq2q+1SO2)(Cr2r+1SO2)(p,q,rは1以上の整数)、Li[B(C24)2](ビス(オキサレート)ホウ酸リチウム(LiBOB))、Li[B(C24)F2] 、Li[P(C24)F4]、Li[P(C24)22]、及びこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
〔負極の作製〕
(1)負極活物質粒子a1の作製
先ず、冶金法で作成されたSiインゴット(3N)を破砕して1mm角程度の粒状Siを作製した。この粒状Siから微細な一次粒子P1を作製すべく、メカニカルミリング装置(転動ボールミル)を用いて粒状Siを粉砕した。具体的には、5kgの粒状Siをステンレスボール(直径30mm、180kg)とともにステンレス容器(200L)に投入し、当該容器をメカニカルミリング装置に設置して、BET比表面積が30m2/g以下となるように50時間処理した。こうして作製されたSi(第1の相A)からなる一次粒子P1は、SEM観察によって測定される平均粒径が100nm以下、BET比表面積が17.1m2/gであった。
次に、一次粒子P1を大気中に暴露させ、Si(第1の相A)の表面を自然酸化させて第2の相Bを形成し、Siがコア、SiO2がシェルである二相粒子P2を作製した。SiO2の厚みは、10nm以下であった。続いて、二相粒子P2を焼結させるべく、不活性ガス雰囲気・196MPaの高圧条件下で、1000℃×4時間の熱処理を行った。その後、焼結体をD50が約8μmとなるようにジェットミル(ホソカワミクロン製、カウンタージェットミル「AFG」)で粉砕・分級し、負極活物質粒子a1を得た。こうして作製された負極活物質粒子a1は、後述の表1に示すように、D50が8.44μm、BET比表面積が0.82m2/gであった。
(2)負極バインダー前駆体溶液の作製
ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物を2当量のエタノールでエステル化したものと、m−フェニレンジアミンとを、モル比で1:1となるようにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に溶解させて、バインダー前駆体溶液を得た。
(3)負極合剤スラリーの作製
負極活物質粒子a1と、導電材としてD50が3μm、BET比表面積が12.5m2/gの黒鉛粉末と、上記負極バインダー前駆体溶液とを、重量比で86:4:10(NMP除去及び重合反応後のイミド化した固形分量を基準とする)となるように混合して、負極合剤スラリーを得た。
(4)負極活物質層の作製
上記負極合剤スラリーを負極集電体の両面に塗布し、その後、120℃(空気中)で乾燥した。負極集電体には、表面粗さRa(JIS B 0601−1994)が0.25μm、平均山間隔S(JIS B 0601−1994)が0.85μmとなるように電解銅粗化した、厚み18μmの銅合金箔(C7025合金箔、組成;Cu96.2wt%,Ni3wt%,Si0.65wt%,Mg0.15wt%)を用いた。乾燥した塗膜を圧延し、所定のサイズ(長さ380mm、幅52mmの長方形)にカットして、アルゴン雰囲気下で400℃×10時間の熱処理を行った。こうして、負極集電体上に、6.0mg/cm2(両面合計)、厚みが40μm(両面合計)の負極活物質層を形成した。
上記負極の熱処理によって、バインダー前駆体溶液からポリイミド化合物が生成したことを確認するために以下の実験を行った。バインダー前駆体溶液を120℃の空気中で乾燥させてNMPを除去した後、負極の熱処理と同様に、アルゴン雰囲気下で300℃×10時間の熱処理を行った。熱処理により得られた化合物の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1720cm-1付近にイミド結合由来のピークが検出された。即ち、バインダー前駆体溶液の熱処理により、重合反応とイミド化反応とが進行してポリイミド化合物が生成したことを確認できた。熱処理により得られた化合物のガラス転移温度(Tg)を示差走査熱量測定法(DSC)で測定したところ、Tg=290℃であった。
最後に、負極活物質層が形成されていない負極集電体の端部(非塗工部)に、負極タブとしてニッケル板を接続し、負極を得た。
〔正極の作製〕
Li2CO3及びCoCO3を、LiとCoのモル比が1:1となるようにして乳鉢で混合した。その後、当該混合物を空気中で800℃×24時間熱処理し、粉砕して正極活物質を得た。正極活物質粒子は、D50が10μm、BET比表面積が0.37m2/g、組成がLiCoO2で表されるリチウムコバルト複合酸化物粒子であった。
上記正極活物質と、導電材として炭素材料粉末と、バインダーとしてPVdFとを、重量比が95:2.5:2.5となるようにNMPに加えた後、混練して正極合剤スラリーを得た。この正極合剤スラリーを正極集電体の両面に塗布し(塗工部は、表面;長さ340mm、幅50mm、裏面;長さ270mm、幅50mm)、その後、120℃(空気中)で乾燥した。正極集電体には、厚み15μm、長さ402mm,幅50mmのアルミニウム箔を用いた。こうして、正極集電体上に、49mg/cm2(両面に活物質層が形成されている部分の両面合計)、厚みが135μm(両面合計)の正極活物質層を形成した。
最後に、正極活物質層が形成されていない正極集電体の端部(非塗工部)に、正極タブとしてアルミニウム板を接続し、正極を得た。
〔非水電解液の作製〕
アルゴン雰囲気下で、FECとMECを体積比2:8で混合した非水溶媒に対し、LiPF6を1モル/リットルの濃度で溶解させた後、この溶液に対して0.4wt%の二酸化炭素ガスを溶存させて非水電解液を得た。
〔電極体の作製〕
上記正極1枚と、上記負極1枚と、セパレータ2枚とを用いて、巻回型構造を有する電極体を作製した。セパレータには、厚み20μm、長さ450mm、幅54.5mm、突き刺し強度340g、空孔率45%のポリエチレン製微多孔膜を用いた。先ず、セパレータを介して正極及び負極が対向するように各部材を積層し、且つ各タブが最外周部に位置するように円柱型の巻き芯を用いて渦巻き状に巻回した。その後、当該巻回体(円筒形状)から巻き芯を引き抜き、円筒の軸方向に直交する一の方向に押し潰して、図2に示すような扁平形状の電極体を得た。
〔二次電池の作製〕
上記電極体及び上記非水電解液を、25℃・1気圧の二酸化炭素雰囲気下でアルミニウムラミネートフィルムから構成される外装体内に収容し、開口部をヒートシールして、図1に示すようなラミネート電池である試験セルT1を得た。
<実施例2>
負極活物質粒子a1の替わりに、二相粒子P2を常圧で1300℃×10時間熱処理して作製した負極活物質粒子a2を用いた以外は実施例1と同様にして、試験セルT2を得た。
<実施例3>
負極活物質粒子a1の替わりに、二相粒子P2を常圧で1200℃×10時間熱処理して作製した負極活物質粒子a3を用いた以外は実施例1と同様にして、試験セルT3を得た。
<実施例4>
負極活物質粒子a1の替わりに、メカニカルミリング時に5kgの粒状Siに対してY23粉末(粒径 約7μm)を64g添加して作製した負極活物質粒子a4を用いた以外は実施例1と同様にして、試験セルT4を得た。
<実施例5>
負極活物質粒子a1の替わりに、メカニカルミリング時に5kgの粒状Siに対してEr粉末(粒径 約7μm)を57g添加して作製した負極活物質粒子a5を用いた以外は実施例1と同様にして、試験セルT5を得た。
<実施例6>
負極活物質粒子a1の替わりに、メカニカルミリング時に5kgの粒状Siに対してLiF粉末(粒径 約7μm)を188g添加して作製した負極活物質粒子a6を用いた以外は実施例1と同様にして、試験セルT6を得た。
<比較例1>
負極活物質粒子a1の替わりに、Si粉末とSiO2粉末を等モル比で混合して熱処理を行い、発生した蒸気を回収する気相法にてよって作製した負極活物質粒子b1(Si/Oのモル比が約1)を用いた以外は実施例1と同様にして、試験セルZ1を得た。
<比較例2>
負極活物質粒子b1を常圧で1000℃×5時間熱処理して作製した負極活物質粒子b2を用いた以外は比較例1と同様にして、試験セルZ2を得た。
<比較例3>
負極活物質粒子a1の替わりに、冶金法で製造されたSiインゴット(3N)を粉砕分級して作製した負極活物質粒子b3を用いた以外は実施例1と同様にして、試験セルZ3を得た。
実施例の負極活物質粒子a1〜a4、及び比較例の負極活物質粒子b1〜b3について、結晶子サイズ、D50、BET比表面積、酸素濃度、ラマン強度比(RI480/RI510)、XRD強度比(RI480/RI510)、Si及びO以外の他元素濃度を以下のようにして評価した。その結果を表1に示す。
〔結晶子サイズの評価〕
以下の計算方法(scherrerの式)により結晶子サイズLcを求めた。
Lc=Kλ/(βcosθ)
K:scherrer定数(=0.9400)
λ:X線ビームの波長(=1.54056Å)
β:ピークの半価幅(ラジアン)
θ:X回折線のブラッグ角
〔D50の評価〕
水を分散媒として、堀場製・レーザー回折散乱式粒度分布測定装置「LA-750」を用いて測定した。
〔BET比表面積の評価〕
2ガスを吸着媒体として、マイクロメリティックス製・ガス吸着装置「TriStar2 3020」を用いて測定した。
〔酸素濃度の評価〕
堀場製・酸素窒素分析装置「EMGA−800」を用いて測定した
〔ラマン強度比(RI480/RI510)の評価〕
ラマンスペクトルは、下記方法により測定し、(RI480/RI510)を求めた。
測定装置;堀場製・顕微レーザーラマン分光装置「Lab RAM ARAMIS」
スペクトル処理;得られたスペクトルは、1100cm-1と1700cm-1付近をベースラインポイントに設定してベースラインを差し引いた。
〔XRD強度比(XI21.6/XI28.4)の評価〕
Rigaku製・粉末X線回折装置「RINT−TTR」を用いて測定した。
〔他元素濃度の評価〕
エスアイアイ・ナノテクノロジー製・ICP発光分光装置「SPS3100」を用いて測定した。
〔充放電特性の評価〕
実施例の試験セルT1〜T3、及び比較例の試験セルZ1〜Z3について、下記の充放電サイクル条件にて充放電特性(初期充放電効率及びサイクル寿命)を評価した。その評価結果を表2に示す。
(充放電サイクル条件)
・1サイクル目の充電条件
0.05Cの電流で4時間定電流充電を行った後、0.2Cの電流で電池電圧が4.20Vとなるまで定電流充電を行い、さらに4.20Vの電圧で電流値が0.05Cとなるまで定電圧充電を行った。
・1サイクル目の放電条件
0.2Cの電流で電池電圧が2.75Vとなるまで定電流放電を行った。
・2サイクル目以降の充電条件
1Cの電流で電池電圧が4.20Vとなるまで定電流充電を行い、さらに4.20Vの電圧で電流値が0.05Cとなるまで定電圧充電を行った。
・2サイクル目以降の放電条件
1Cの電流で電池電圧が2.75Vとなるまで定電流放電を行った。
以下の計算方法により、初期充放電効率及びサイクル寿命を求めた。
・初期充放電効率=(1サイクル目の放電容量/1サイクル目の充電容量)×100
・負荷特性=(放電レート1C時の放電容量/放電容量0.2C時の放電容量)×100
・充放電サイクル特性
(1)10サイクル時の容量維持率(10サイクル目の放電容量を3サイクル目の放電容量で除した値)
(2)250サイクル時の容量維持率(250サイクル目の放電容量を3サイクル目の放電容量で除した値)
Figure 0006124996
Figure 0006124996
EDS測定の結果、負極活物質粒子a1では、酸素に由来するピークが明らかに観測され、粒子内にSiO2が略均一に微分散していることが分かった。一方、冶金法で作製された負極活物質粒子b3では酸素に由来するピークが観測されず、検出限界レベルであった。
図7に各負極活物質粒子のラマンスペクトルを示す。
負極活物質粒子a1及び結晶性が高い負極活物質粒子b3は、結晶性Siに由来するピーク強度と非晶質Siに由来するピーク強度の比率(RI480/RI510)が0.01であり小さい値を示す。これに対し、酸素を導入した負極活物質粒子b1は非晶質Siの割合が大きく、ラマン強度比(RI480/RI510)は約0.95であった。即ち、負極活物質粒子a1とb1とでは上記ラマン強度比の差が大きく、異なる物性をもつことが分かる。
負極活物質粒子b2はb1を1000℃で熱処理した粉末であり、b2のラマン測定の結果、上記ラマン強度比は0.46となり、熱処理なしのb1と比較して低下はするものの、熱処理を行っても非晶質構造が残存していると想定される。
図8に各負極活物質粒子のXRDパターンを示す。
負極活物質粒子a1及び熱処理を行った負極活物質粒子b2は、2θ=28.4にピークが観測され、結晶化が進んでいることが分かる。さらに、負極活物質粒子a1では、2θ=21.4付近にSiO2に由来するピークは観測されず、SiO2の構造化がほとんど見られないことが分かる。
負極活物質粒子a1は、SiO2が粒子内部に均一に導入されており、結晶性Si相からなり、且つSiO2の構造化が見られない。即ち、負極活物質粒子a1は、気相法で作製された粒子とは明らかに異なることが分かる。負極活物質粒子a4では、Si、SiO2の他に、Y23相が粒子内部に存在する。同様に負極活物質粒子a5,a6では、それぞれ、Er、LiF層が存在する。
表2から明らかであるように、酸素を含有しない負極活物質粒子b3を構成材料とする試験セルZ3と比較して、負極活物質粒子a3を構成材料とする試験セルT1では、サイクル特性が向上していることが分かる。また、酸素を含有する負極活物質粒子を構成材料とする試験セルZ1、Z2と比べても、上記ラマン強度比が0.1以下であり、且つ上記XRD強度比が0.1以下である負極活物質粒子を構成材料とする試験セルT1〜T3は、優れた初期充放電効率とサイクル特性を示すことが分かる。また、希土類酸化物や金属フッ化物を含む負極活物質粒子a4〜a6を構成材料とする試験セルT4〜T6においても、優れた初期充放電効率とサイクル特性を示すことが分かる。特に、YやErを含む負極活物質粒子a4、a5を構成材料とする試験セルT4、T5は、特に優れたサイクル特性を示すことが分かる。
本発明は、例えば、携帯電話、ノートパソコン、PDA等の移動情報端末の駆動電源で、特に高エネルギー密度が必要とされる用途に適用することができる。
10 非水電解質二次電池(二次電池)、11 外装体、11a,11b ラミネートフィルム、12 収容部、13 封止部、14 電極体、15 正極タブ、16 負極タブ、20 正極、21 正極集電体、22 正極活物質層、30 負極、31 負極集電体、32 負極活物質層、33 粒子状の負極活物質(負極活物質粒子)、34 二相領域、40 セパレータ、50 Siインゴット、51 一次粒子、52 結晶子、53 二相粒子、A,B,C,D 相

Claims (8)

  1. 非水電解質二次電池に用いられる粒子状の負極活物質であって、珪素を含有する第1の相と、該第1の相の周囲に形成された珪素酸化物を含有する第2の相とを含む領域を粒子内に複数備え、ラマン分光測定により得られるラマンスペクトルの波長510cm−1の強度に対する波長480cm−1の強度の比が0.1以下であり、X線回折測定により得られるX線回折パターンの2θ=28.4の強度に対する2θ=21.6の強度の比が0.1以下である、非水電解質二次電池用負極活物質。
  2. 非水電解質二次電池に用いられる粒子状の負極活物質であって、珪素を含有する第1の相と、該第1の相の表面に形成された珪素酸化物を含有する第2の相とを含む領域を粒子内に複数備え、ラマン分光測定により得られるラマンスペクトルの波長510cm−1の強度に対する波長480cm−1の強度の比が0.1以下であり、X線回折測定により得られるX線回折パターンの2θ=28.4の強度に対する2θ=21.6の強度の比が0.1以下である、非水電解質二次電池用負極活物質。
  3. 請求項1又は2に記載の非水電解質二次電池用負極活物質において、前記領域に含有される珪素と酸素のモル比が、O/Si≦0.3である、非水電解質二次電池用負極活物質。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極活物質において、前記領域には、前記第1及び第2の相を構成する化合物と異なる珪素化合物を含有する第3の相、及び非珪素化合物を含有する第4の相のうち少なくとも一方が含まれる、非水電解質二次電池用負極活物質。
  5. 請求項に記載の非水電解質二次電池用負極活物質において、前記非珪素化合物が希土類酸化物または金属フッ化物である、非水電解質二次電池用負極活物質。
  6. 請求項4又は5に記載の非水電解質二次電池用負極活物質において、前記珪素化合物は珪酸塩である、非水電解質二次電池用負極活物質
  7. 請求項4又は5に記載の非水電解質二次電池用負極活物質において、前記珪素化合物は珪酸リチウムである、非水電解質二次電池用負極活物質
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極活物質を含む負極と、正極と、非水電解質と、を備える非水電解質二次電池。
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