JP6124699B2 - 鉄道車両用引戸装置 - Google Patents
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Description
本発明は上記動向及び課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、鉄道車両用引戸装置を通常は開閉自在とし、必要に応じて閉じ位置にロックすることを可能とすることにある。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
本項に記載の鉄道車両用引戸装置において、レールと、戸車と、止め金と、ピボットと、ロック手段とが、全てカバーに覆われ保護されると共に、外観の向上を図るものである。カバーに設けられた穴からは、ロック手段の操作部が露出していることから、ロック手段のロック操作又はロック解除操作を、カバーの外側から行うものとなる。なお、本項におけるカバーは、例えば、液晶等による表示装置や、案内板、広告板の差込枠等、情報表示手段を備えるものを用いることが可能である。
本項に記載の鉄道車両用引戸装置は、ロック手段とピボットとが一体の錠であることにより、引戸が閉じ位置にあるときに、錠を回転操作させることで、ブラケットに当接する位置と当接しない位置との間で、止め金を変位させ、引戸を閉じ位置にロックし又はロックを解除するものである。
又、図示の例では、ピボット24が水平回転することで、止め金22がブラケット20に当接する位置(図3(b))又は当接しない位置(図3(a))との間を変位するように配置されているが、設置スペースの許容範囲内で、ピボット24の回転軸を鉛直方向以外の方向、例えば水平方向に配置して、ピボット24が回転することで、止め金22がブラケット20に当接する位置又は当接しない位置との間を変位するように、構成することとしても良い。
又、カバー28は、鉄道車両10の妻面の、引戸14の開口部の上方に、着脱自在又は開閉自在に固定されるものであり、例えば、カバー28の壁面28b(図1)に、液晶等による表示装置や、案内板、広告板の差込枠等、情報表示手段を設置することとしても良い。
本発明の実施の形態に係る鉄道車両用引戸装置は、引戸14が閉じ位置にあるときの、引戸14の開閉に係る戸車18を、引戸14に固定するためのブラケット20に対し、当接可能な位置に、止め金22が配置されている。この止め金22は、ピボット24に保持されており、このピボット24を回転させることで、ブラケット20に当接する位置と当接しない位置との間で、止め金22を変位させることができる。そして、止め金22がブラケット20に当接する位置にある状態(図3(b))で、ピボット24と一体のロック手段により、ピボット24の回転方向の位置を固定することで、レール16に対する戸車18の位置が固定され、ブラケット20を介して吊り下げられた引戸14は、閉じ位置にロックされることとなる。
なお、本発明の実施の形態では、カバー28の内部に納まる大きさであれば、ロック手段とピボット24とが一体の錠は、その形式や大きさに制約を受けることなく、最適のものを採用することが可能である。
Claims (3)
- レールと、該レール上を走行する戸車と、該戸車に対しブラケットを介して吊り下げられた引戸と、該引戸が閉じ位置にあるときの前記ブラケットに当接可能な位置に配置された止め金とを含み、
前記止め金を前記ブラケットに当接する位置と当接しない位置との間で変位可能に保持するピボットと、該ピボットの回転方向の位置を、前記止め金がブラケットに当接する位置又は当接しない位置に固定するロック手段とを備えることを特徴とする鉄道車両用引戸装置。 - 前記レールと、前記戸車と、前記止め金と、前記ピボットと、前記ロック手段とを覆うカバーを備え、該カバーには、前記ロック手段の操作部が露出する穴が設けられていることを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用引戸装置。
- 前記ロック手段と前記ピボットとが一体の錠が用いられていることを特徴とする請求項1又は2記載の鉄道車両用引戸装置。
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