JP6124519B2 - 流動化処理土 - Google Patents
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Description
さらに、流動化処理土の原料となる建設発生土に含まれる成分や、含水比、粒度分布などの土質性状も発生場所によって異なるので、建設発生土の特性に応じて、強度や流動性の調節を行う必要もあった。
(スラッジ固形分濃度)={スラッジ懸濁水に含まれる固形分質量/(固形分質量も含むスラッジ懸濁水の質量)}×100
によって定義される値であり、1〜35%でなければならず、5〜25%であることが好ましい。スラッジ固形分濃度が1%未満の場合では、スラッジ懸濁水中のセメント成分が少なく、ブリーディング率を小さく維持することが困難となる。一方、35%より大きい場合は、スラッジ懸濁水中のセメント成分の影響が支配的となり、添加量のわずかな違いが、流動化処理土の固化強度に大きな影響を及ぼすため、強度や流動性の調節が難しい。
(湿潤密度の評価方法)
湿潤密度は、容積が既知である升などの容器に、泥漿または流動化処理土を隙間なく充填し、そのときの質量を測定して容積で除して得られる。
一軸圧縮強さは、所定の材齢において、日本工業規格「土の一軸圧縮試験方法」に基づき測定する。一軸圧縮強さとは、拘束力を受けない供試体の最大圧縮応力のことをいい、材齢28日における一軸圧縮強さを500kN/m2以下とすれば、将来的に再掘削する必要が生じたときに、バックホウなどで容易に再掘削することが可能な強度であることから、一般的には500kN/m2以下とすることが多い。また、目標とする強度は流動化処理土を使用する用途によって、適宜変更する必要がある。
シリンダーフローは、日本道路公団規格「エアモルタル及びエアミルクの試験方法」に規定されたシリンダー法によるフロー試験によって行う。
ブリーディング率は、コンクリート標準示方書「プレパックドコンクリートの注入モルタルのブリーディング率および膨張率試験方法(ポリエチレン袋方法)」に規定された試験方法を参考に、測定開始後24時間経過したときのブリーディング率を測定する。ブリーディングとは、固化材及び建設発生土が沈降して水と分離する現象のことを指し、材料分離性を示す指標である。ブリーディング率は、流動化処理土全体における、発生したブリーディング水の割合の百分率で表している。特許文献1記載の流動化処理土では、練りあがり後24時間後のブリーディング率が1%未満となるよう管理されている。
建設発生土
建設発生土は、千葉県内にて発生した発生土を用いた。予め測定した土質性状は、自然含水比=27.3%,湿潤密度=1.832g/cm3,粒度:礫分G=5.9%,砂分S=55.2%,細粒分F=38.9%であった。
スラッジ懸濁水
スラッジ懸濁水は、東京トクヤマ生コンクリート社において回収されたスラッジ懸濁水(スラッジ固形分濃度=14%)を用いた。実施例におけるスラッジ固形分濃度の低いスラッジ懸濁水は、水道水を加えて濃度調整をした。スラッジ固形分濃度の高いスラッジ懸濁水は、静置させてスラッジ固形分が分離したときに、上澄み水を取り除いて水分を減らすことで調整した。
セメント
セメントは、株式会社トクヤマ社製「普通ポルトランドセメント」(密度:3.16g/cm3)を用いた。
スラグ
高炉スラグは、エスメント関東株式会社製「エスメント」を用いた。
石炭灰
石炭灰は、関西電力株式会社舞鶴発電所の石炭灰を用いた。
固化材
固化材は、上記普通ポルトランドセメント、高炉スラグ、石炭灰を用いて調合し、作製した。本実施例に用いた固化材を表1に示す。
試験手順は、スラッジ懸濁水のスラッジ固形分濃度の調整、泥漿の作製、流動化処理土の作製の手順で実施した。
スラッジ固形分濃度を5%とし、建設発生土1m3に対して、スラッジ懸濁水0.93m3を混合した以外は、実施例1と同様の操作を行い、流動化処理土を調製した。
スラッジ固形分濃度を20%とし、建設発生土1m3に対して、スラッジ懸濁水0.97m3を混合した以外は、実施例1と同様の操作を行い、流動化処理土を調製した。
固化材を表1の固化材Bとした以外は、実施例1と同様の操作を行い、流動化処理土を調製した。
スラッジ固形分濃度を5%とし、建設発生土1m3に対して、スラッジ懸濁水0.93m3を混合し、固化材を表1の固化材Bとした以外は、実施例1と同様の操作を行い、流動化処理土を調製した。
スラッジ固形分濃度を20%とし、建設発生土1m3に対して、スラッジ懸濁水0.97m3を混合し、固化材を表1の固化材Bとした以外は、実施例1と同様の操作を行い、流動化処理土を調製した。
固化材を表1の固化材Cとした以外は、実施例1と同様の操作を行い、流動化処理土を調製した。
固化材を表1の固化材Dとした以外は、実施例1と同様の操作を行い、流動化処理土を調製した。
固化材を表1の固化材Eとした以外は、実施例1と同様の操作を行い、流動化処理土を調製した。
固化材を表1の固化材Fとした以外は、実施例1と同様の操作を行い、流動化処理土を調製した。
スラッジ懸濁水に代えて工業用水(スラッジ固形分濃度0%)を使用し、建設発生土1m3に対して、工業用水0.91m3を混合した以外は、実施例1と同様の操作を行い、流動化処理土を調製した。
建設発生土1m3に対して固化材Aの量を10kgとした以外は、実施例1と同様の操作を行い、流動化処理土を調製した。
建設発生土1m3に対して固化材Aの量を250kgとした以外は、実施例1と同様の操作を行い、流動化処理土を調製した。
Claims (4)
- 建設発生土、スラッジ固形分濃度が5〜25質量%であるスラッジ懸濁水及び固化材を含んでなり、
該スラッジ懸濁水が生コンクリートの搬送に用いられるアジテータ車の荷室を洗浄した際に生じる洗浄水から得られる廃液であって、
建設発生土1m3に対するスラッジ懸濁水の量が0.1〜10m3であり、固化材の量が30〜200kgであることを特徴とする流動化処理土。 - 固化材が、セメントと潜在水硬性を有する物質とを含み、セメント100質量部に対して潜在水硬性を有する物質40〜400質量部である請求項1に記載の流動化処理土。
- 潜在水硬性を有する物質が、スラグである請求項2に記載の流動化処理土。
- 固化材が、セメントと石炭灰を含み、セメント100質量部に対して石炭灰が10〜100質量部であることを特徴とする請求項1に記載の流動化処理土。
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