JP6123499B2 - 回路遮断器の外部操作ハンドル装置 - Google Patents
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Description
ドライブユニットは、ドライブ軸と、クランクピンを備えてドライブ軸とともに回転するターンベースと、クランクピンから伝達された回転運動を直線運動に変換し、回路遮断器の開閉レバーの開閉動作を行うスライドベースとを備えている。
操作部は、軸係合部と操作係合部とが結合することでドライブ軸に結合する操作ハンドルを備えている。
そして、ON−END位置まで回転した操作ハンドル33は、ドライブユニットに配置されている操作ハンドル戻り機構により反時計回りに回転し、図12(b)に示すように、ONを示す位置で停止する。
ところで、操作ハンドル33を回転させる操作ハンドル戻り機構として、例えば特許文献1に記載したコイルバネを用いた機構が考えられる。
また、操作ハンドル33は、反時計回り(ON−END位置から反時計回りに回転してONを示す位置で停止する)と、時計回り(OPEN/RESETを示す位置から時計回りに回転してOFFを示す位置で停止する)を必要する。このため、特許文献1のコイルバネを用いた操作ハンドル戻り機構を採用すると、操作ハンドル33を反時計回り及び時計回りに回転させる2種類の操作ハンドル戻り機構が必要となり、部品点数の増大によりコストが増大するおそれがある。
この発明の一態様に係る回路遮断器の外部操作ハンドル装置によると、ON−END係合ピン及び前記OFF−END係合ピンの一方として、回路遮断器4の開閉レバーに直線運動として伝達するためのスライドベースに係合するクランクピンを利用して部品の併用を図っているので、製造コストの低減化を図ることができる。
この発明の一態様に係る回路遮断器の外部操作ハンドル装置によると、ドライブ軸及びターンベースを位置決めするボスを、ON−END係合ピン及びOFF−END係合ピンの他方の部材として利用しているので、さらに部品の併用を図り、製造コストの低減化を図ることができる。
図1は、本発明に係る一実施形態の回路遮断器の外部操作ハンドル装置の概略を示す図、図2は、外部操作ハンドル装置の分解斜視図、図3は、外部操作ハンドル装置の断面図である。
図1に示すように、本実施形態の外部操作ハンドル装置は、前面に片開き式の開閉扉6を有する箱形の盤2内部の機器搭載板3に回路遮断器4を設置し、この回路遮断器4の前面に、ドライブ軸8が突出したドライブユニット5を搭載し、回路遮断器4を操作する操作ハンドル10を備えた操作部7を開閉扉6に設置した装置であり、開閉扉6を閉じたときに、ドライブ軸8の先端に形成した係合突起8aと、操作部7に形成した係合穴12a(図3参照)とを結合させる。
この操作部7は、図3に示すように、操作ハンドル10の下部に設けたシャフト嵌合孔に軸連結部材12が相対回転不能に装着されており、軸連結部材12には、ドライブ軸8の係合突起8aが挿入されて係合する係合穴12aが形成されている。
また、ハンドルカバー11には、図4(a)に示すように、操作ハンドル10の回動位置に合わせてON、OFF、TRIP、OPEN/RESETの表示が施されている。
また、スライドベース23は、図3に示すように、取付板27に支持されながら回路遮断器4の開閉レバー4aに係合している。そして、このスライドベース23は、開閉レバー4aがオン位置、或いはオフ位置に移動する方向に直線移動自在に配置されている。
次に、図4から図7は、操作ハンドル10、ドライブユニット5及び第1実施形態の操作ハンドル戻り機構40を示すものである。
また、図5(a)は、操作ハンドル10がON−END位置からONを示す位置まで回動した状態を示し、図5(b)、(c)は、図5(a)の状態における操作ハンドル戻り機構40を示している。
さらに、図7(a)は、操作ハンドル10がOFFを示す位置で停止している状態を示し、図7(b)、(c)は、図7(a)の状態における操作ハンドル戻り機構40を示している。
ターンベース22は、ターンベース固定ねじ26を介してドライブ軸8の基部8bに固定されている。また、ターンベース22の下面からクランクピン22aが下方に突出して設けられているとともに(図2も参照)、ターンベース22の回転中心を中心とした同心円上に、4つのボス貫通穴22bが形成されている。
これら4つのボス8c〜8fの中で、ターンベース固定ねじ26を間に挟んでクランクピン22aに対して略逆側に位置する1つのボス8cは、他の3つのボス8d〜8fと比較して基部8bの下面からの突出量が大きく、図4(c)に示すように、ボス貫通穴22bに嵌合した後に、さらにターンベース22の下面から突出している。
ここで、クランクピン22aを、ON−END係合ピン22aと称し、前述した基部8bの下面からの突出量が増大しているボス8cを、OFF−END係合ピン8cと称する。
また、中間カバー21には、第3直線部41eが移動する方向を挟む位置に第1ストッパー21b及び第2ストッパー21cが形成されている。
先ず、TRIP状態、或いは遮断状態(オフ状態)の回路遮断器4を、外部操作ハンドル装置の操作で通電状態(オン状態)とする際には、図4(a)に示すように、操作ハンドル10をON−END位置まで、時計回りに回転させる。
操作ハンドル10をON−END位置まで回転させると、回路遮断器4の開閉レバー4aをオン位置に切り替えるスライドベース23の直線移動量が増大し、開閉レバー4aをオーバーストロークさせ、オン位置が機械的摩耗等により変化していても、回路遮断器4を確実にオン状態とすることができる。
操作ハンドル10をOFF−END位置まで回転させると、回路遮断器4の開閉レバー4aをオフ位置に切り替えるスライドベース23の直線移動量が増大し、開閉レバー4aをオーバーストロークさせ、オフ位置が機械的摩耗等により変化していても、回路遮断器4を確実にオフ状態とすることができる。
本実施形態の外部操作ハンドル装置を構成する操作ハンドル戻り機構40は、中間カバー21に一端側が固定された線状バネ41と、ターンベース22の下面から突出するON−END係合ピン22a及びOFF−END係合ピン8cを備え、中間カバー21に単純な構造の線状バネ41を固定するだけで組み立てが完了するので、小さなバネ収納穴を形成し、この小さなバネ収納穴に小型のコイルバネを収納し、組み立てに多くの時間を必要とする従来の操作ハンドル戻り機構と比較し、大幅に組み立ての短縮化を図ることができる。
さらに、本実施形態の操作ハンドル戻り機構40を構成するOFF−END係合ピン8cも、ドライブ軸8の基部8bの下面から突出している位置決め用の複数のボスの一つであり、OFF−END係合ピン8cも部品の併用を図っているので、さらに製造コストの低減化を図ることができる。
図8(a)は、操作ハンドル10をON−END位置まで回転させた状態であり、図8(b)、(c)は、図8(a)の状態における操作ハンドル戻り機構50を示している。また、図9(a)は、操作ハンドル10がON−END位置からONを示す位置まで回動した状態を示し、図9(b)、(c)は、図9(a)の状態における操作ハンドル戻り機構50を示している。また、図10(a)は、操作ハンドル10をOFF−END位置まで回転させた状態を示し、図10(b)、(c)は、図10(a)の状態における操作ハンドル戻り機構50を示している。さらに、図11(a)は、操作ハンドル10がOFFを示す位置で停止している状態を示し、図11(b)、(c)は、図11(a)の状態における操作ハンドル戻り機構50を示している。
ターンベース22は、第1実施形態と同様に、ターンベース固定ねじ26を介してドライブ軸8の基部8bに固定されている。また、ターンベース22の下面からクランクピン22aが下方に突出して設けられているとともに(図2も参照)、ターンベース22の回転中心を中心とした同心円上に、4つのボス貫通穴(不図示)が形成されている。また、ドライブ軸8の基部8bの下面には、ターンベース22の4つのボス貫通穴(不図示)に嵌合する位置決め用の4つのボス8c〜8fが突出して形成されている。
そして、本実施形態も、クランクピン22aをON−END係合ピン22aと称し、本実施形態の基部8bの下面から突出量が増大しているボス8cをOFF−END係合ピン8cと称している。
先ず、TRIP状態、或いは遮断状態(オフ状態)の回路遮断器4を、外部操作ハンドル装置の操作で通電状態(オン状態)とする際には、図8(a)に示すように、操作ハンドル10をON−END位置まで、時計回りに回転させる。
操作ハンドル10がON−END位置まで回転すると、回転操作ハンドル10とともにターンベース22が図8(b)、(c)に示す反時計回りに回転し、このターンベース22の回転によりON−END係合ピン(クランクピン)22aが第3直線部51eに係合して線状バネ51が弾性変形する。そして、図8(b)に示すように、ON−END係合ピン22aに係合して弾性変形している線状バネ51は、ターンベース22に対して、図8(b)、(c)に示す時計回りの反力F3を作用する。
操作ハンドル10がOFF−END位置までオーバーストロークすると、回転操作ハンドル10とともにターンベース22が図10(b)、(c)に示す時計回りに回転し、このターンベース22の回転によりOFF−END係合ピン8cが第2直線部51cに係合して線状バネ51が弾性変形する。そして、OFF−END係合ピン8cに係合して弾性変形している線状バネ51は、ターンベース22に対して、図10(b)、(c)に示す反時計回りの反力F4を作用する。
Claims (3)
- 開閉扉を有する箱形の盤内に設置した回路遮断器と、この回路遮断器の前面に装着したドライブユニットと、前記開閉扉に装着され、前記回路遮断器の開閉レバーを操作する操作ハンドルを備えた操作部と、を備え、前記開閉扉を閉じたときに前記操作部が前記ドライブユニットに結合する回路遮断器の外部操作ハンドル装置において、
前記操作ハンドルは、前記開閉レバーをオン状態に操作するON位置と、前記開閉レバーをオフ状態に操作するOFF位置と、前記ON位置よりさらに回動して前記開閉レバーをオン状態側にオーバーストロークさせるON−END位置と、このON−END位置に対して逆方向の回動であって前記OFF位置よりさらに回動して前記開閉レバーをオフ状態側にオーバーストロークさせるOFF−END位置とに回動し、
前記ドライブユニットは、前記操作ハンドルの操作に対応した回転が伝達されるターンベースと、このターンベースを回転自在に支持するターンベース支持部材と、前記ターンベースに伝達された回転運動を直線運動として変換し、この直線運動を前記開閉レバーに伝達するスライドベースと、を備えているとともに、
当該ドライブユニットは、一端側が前記ターンベース支持部材に支持され、前記ターンベースの回転方向に沿って配置された弾性変形自在な1本の線状バネと、
この線状バネに沿う前記ターンベースの面から突出して設けられ、前記操作ハンドルの前記ON−END位置の操作とともに前記ターンベースが回転したときに前記線状バネに係合するON−END係合ピンと、
このON−END係合ピンとは異なる位置の前記線状バネに沿う前記ターンベースの面から突出して設けられ、前記操作ハンドルの前記OFF−END位置の操作とともに前記ターンベースが回転したときに前記線状バネに係合するOFF−END係合ピンと、を備え、
前記線状バネは、前記ON−END係合ピンとの係合により、前記ターンベースを前記ON位置まで回転させるバネ反力を作用し、前記OFF−END係合ピンとの係合により、前記ターンベースを前記OFF位置まで回転させるバネ反力を作用することを特徴とする回路遮断器の外部操作ハンドル装置。 - 前記ON−END係合ピン及び前記OFF−END係合ピンの一方は、前記ターンベースの回転運動を前記スライドベースに直線運動として伝達するため、前記スライドベースに係合する位置に突出して設けられているクランクピンであることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器の外部操作ハンドル装置。
- 前記操作ハンドルは、前記ターンベースに同軸に固定されたドライブ軸に結合しており、
前記ON−END係合ピン及び前記OFF−END係合ピンの他方は、前記ターンベース及び前記ドライブ軸を同軸に結合するために、前記ドライブ軸から前記ターンベースに形成した貫通穴を通過して前記ターンベースの前記面から突出している位置決め用のボスであることを特徴とする請求項2記載の回路遮断器の外部操作ハンドル装置。
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