JP6122974B2 - センサノード、及びセンサノードの制御方法 - Google Patents

センサノード、及びセンサノードの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6122974B2
JP6122974B2 JP2015560073A JP2015560073A JP6122974B2 JP 6122974 B2 JP6122974 B2 JP 6122974B2 JP 2015560073 A JP2015560073 A JP 2015560073A JP 2015560073 A JP2015560073 A JP 2015560073A JP 6122974 B2 JP6122974 B2 JP 6122974B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
voltage
power
storage capacitor
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015560073A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2015115654A1 (ja
Inventor
山田 祐司
祐司 山田
健次郎 矢野
健次郎 矢野
中山 正樹
正樹 中山
拓 田口
拓 田口
秀俊 秋田
秀俊 秋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Publication of JPWO2015115654A1 publication Critical patent/JPWO2015115654A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6122974B2 publication Critical patent/JP6122974B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q9/00Arrangements in telecontrol or telemetry systems for selectively calling a substation from a main station, in which substation desired apparatus is selected for applying a control signal thereto or for obtaining measured values therefrom
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q2209/00Arrangements in telecontrol or telemetry systems
    • H04Q2209/40Arrangements in telecontrol or telemetry systems using a wireless architecture
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q2209/00Arrangements in telecontrol or telemetry systems
    • H04Q2209/80Arrangements in the sub-station, i.e. sensing device
    • H04Q2209/82Arrangements in the sub-station, i.e. sensing device where the sensing device takes the initiative of sending data
    • H04Q2209/823Arrangements in the sub-station, i.e. sensing device where the sensing device takes the initiative of sending data where the data is sent when the measured values exceed a threshold, e.g. sending an alarm
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q2209/00Arrangements in telecontrol or telemetry systems
    • H04Q2209/80Arrangements in the sub-station, i.e. sensing device
    • H04Q2209/88Providing power supply at the sub-station
    • H04Q2209/883Providing power supply at the sub-station where the sensing device enters an active or inactive mode
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q2209/00Arrangements in telecontrol or telemetry systems
    • H04Q2209/80Arrangements in the sub-station, i.e. sensing device
    • H04Q2209/88Providing power supply at the sub-station
    • H04Q2209/886Providing power supply at the sub-station using energy harvesting, e.g. solar, wind or mechanical

Description

本発明は、周囲環境の情報をセンサにより取得して送信する、センサノード、及びセンサノードの制御方法に関する。
本願は、2014年1月31日に日本に出願された特願2014−016943号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、ワイヤレスのセンサノードが注目されている。このセンサノードは、配線レスといった特長から、スマートハウスや植物工場など、さまざまなフィールドでの活用が期待されている。
このようなワイヤレスのセンサとして、関連するセンサ制御装置がある(例えば、特許文献1を参照)。この特許文献1に記載のセンサ制御装置は、端末群単位で省電力化を実現する。
また、関連するセンサシステムがある(例えば、特許文献2を参照)。この特許文献2に記載のセンサシステムでは、一つのセンサが異常を検知した際に、その他のセンサにおける環境変化も詳しく測定可能にする。また、発電装置、蓄電装置、及び通信装置を備え、発電量に応じて通信間隔を変えるといった制御を行う発電付き測定通信装置が知られている(例えば、特許文献3を参照)。
日本国特開2012−198715号公報 日本国特開2010−224701号公報 日本国特開2003−346271号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載のセンサシステムでは、バッテリを備えているか、予め利用者がバッテリに充電してから運用を開始していた。バッテリがある場合は、バッテリ寿命が尽きたとき、利用者がバッテリを交換する必要があり手間がかかる。また、バッテリを充電してから運用を開始する場合も、利用者がバッテリを充電する必要があり手間がかかる。
特許文献3に記載の通信装置においては、発電量と電力消費量とのエネルギー収支のバランスを取るように、発電量に応じて通信間隔を変えている。ただし、センサノードのように発電電力の少ない環境発電素子を用いた場合、エネルギー収支のバランスが崩れた状態から通信装置を速やかに回復させることは難しい。
本発明は、かかる実情に鑑みなされたものであり、本発明は、電電力の少ない環境発電素子を備えたセンサノードにおいて、発電量と電力消費量とのエネルギー収支のバランスが崩れた場合であっても速やかにセンサ機能を回復することができるセンサノード、及びセンサノードの制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係るセンサノードは、環境発電を行う発電素子と、前記発電素子が発電するエネルギーを蓄積して電源を生成する蓄電装置と、周囲環境の情報を取得する環境センサと、送信制御部と、送信部とを有する送信装置と、前記送信制御部と前記蓄電装置との間に設けられた第1切換部と、前記送信部と前記蓄電装置との間に設けられた第2切換部と、を有する。前記蓄電装置の蓄電容量が第1閾値以下に下がった後に前記蓄電容量が増加する場合において、前記蓄電容量が前記第1閾値になった際に、前記第1切換部はオン状態となり、前記第1切換部は前記送信制御部に電力を供給し、前記蓄電容量が前記第1閾値よりも高い第2閾値になった際に、前記第2切換部はオン状態となり、前記第2切換部は、前記送信部に電力を供給するセンサノード。
第1態様に係るセンサノードによれば、発電電力の少ない環境発電素子を備えたセンサノードにおいて、発電量と電力消費量とのエネルギー収支のバランスが崩れた場合であっても、センサノードを速やかに回復することができる。
本発明の第1態様に係るセンサノードにおいては、前記蓄電容量が前記第1閾値以上であって前記第2閾値より小さい場合に、前記送信制御部は前記第2切換部を一時的にオン状態にし、前記第2切換部は、前記送信部に電力を一時的に供給し、前記送信制御部は、前記環境センサによって取得された前記情報を前記送信部から送信し、その後、前記第2切換部をオフ状態にしてもよい。
本発明の第1態様に係るセンサノードにおいては、前記第1切換部がオン状態となった後、前記送信部による初回の通信を行う際に、前記送信制御部は、起動通知を前記送信部から送信させてもよい。
本発明の第1態様に係るセンサノードにおいては、前記第1切換部は、前記送信制御部に電力を供給するのと同時に、前記環境センサに電力を供給してもよい。
本発明の第1態様に係るセンサノードにおいては、前記蓄電容量が前記第2閾値以上に上がった後に前記蓄電容量が減少する場合において、前記蓄電容量が前記第2閾値以下であって前記第1閾値よりも大きい第3閾値になった際に、前記第2切換部はオフ状態となり、前記第2切換部は前記送信部への電力の供給を遮断し、前記蓄電容量が前記第1閾値以下の第4閾値になった際に、前記第1切換部をオフ状態にし、前記第1切換部は、前記送信制御部への電力の供給を遮断してもよい。
本発明の第1態様に係るセンサノードにおいては、前記蓄電装置は、第1蓄電キャパシタと、前記第1蓄電キャパシタの容量より大きい容量を有する第2蓄電キャパシタとを有してもよい。
本発明の第1態様に係るセンサノードにおいては、前記第1蓄電キャパシタの蓄電容量が前記第1閾値以上になった場合に前記第1切換部はオン状態となり、前記第2蓄電キャパシタの蓄電容量が前記第2閾値以上になった場合に前記第2切換部はオン状態となってもよい。
本発明の第1態様に係るセンサノードにおいては、前記蓄電装置は、前記第1蓄電キャパシタと前記第2蓄電キャパシタの間にスイッチ部を有しており、前記蓄電容量が前記第1閾値未満の場合には、前記発電素子と前記第1蓄電キャパシタが接続され、前記スイッチ部はオフ状態となり、前記第2蓄電キャパシタへの電力の供給が遮断され、前記蓄電容量が前記第1閾値になった場合には、前記スイッチ部がオン状態となり、前記第2蓄電キャパシタに電力が供給されてもよい。
本発明の第1態様に係るセンサノードにおいては、前記発電素子が発電するエネルギー量を検出する検出部を備え、前記送信部は、前記環境センサが取得した前記情報を含む送信信号を無線送信し、前記検出部によって検出された、前記発電素子が発電するエネルギー量の検出結果に基づいて、前記送信制御部は、前記送信部における送信動作の態様を変更してもよい。
このセンサノードでは、発電素子が発電する蓄電容量(エネルギー量)を検出部により検出し、この発電する蓄電容量に応じて、送信部における送信動作の態様(例えば、送信間隔時間)を変更させる。これにより、センサノードは、発電電力と消費電力とのエネルギー収支のバランスを取る。これにより、センサノードは、バッテリレス化を図ることができる。
また、発電素子が発電する前記蓄電容量を検出部によって検出し、この発電する蓄電容量に応じて、送信部における送信動作の態様(例えば、送信間隔時間)を変更させてもよい。
本発明の第1態様に係るセンサノードにおいては、前記送信制御部は、前記蓄電装置の前記蓄電容量の情報を取得し、前記取得した蓄電容量の情報に基づいて、前記送信部における送信動作の態様を変更してもよい。
このセンサノードでは、蓄電部の電圧を検出することにより、蓄電部の蓄電容量の情報を取得し、該取得した蓄電容量の情報に基づいて、送信部における送信動作の態様(例えば、送信間隔時間)を変更する。これにより、センサノードは、送信部から環境情報の送信信号を無線送信する際に、発電素子の発電エネルギー量と、蓄電部の蓄電容量とに応じて、送信動作の態様(例えば、送信間隔時間)を変更させることができる。
本発明の第1態様に係るセンサノードにおいては、前記蓄電装置に蓄積された前記蓄電容量が所定の閾値を超える場合には、前記蓄電装置に蓄積されたエネルギーの消費量を増大させるように、前記送信部における送信動作の態様を変更してもよい。
本発明の第1態様に係るセンサノードにおいては、前記発電素子は、太陽電池であり、前記発電素子が発電する前記蓄電容量を測定するための取得用センサは、照度センサであり、前記太陽電池は、所定の照度以下の環境において使用可能な低照度用の太陽電池であってもよい。
本発明の第1態様に係るセンサノードにおいては、前記第1切換部及び前記第2切換部は、DC/DCコンバータを備えてもよい。
本発明の第2態様に係るセンサノードの制御方法において、前記センサノードは、環境発電を行う発電素子と、前記発電素子が発電するエネルギーを蓄積して電源を生成する蓄電装置と、周囲環境の情報を取得する環境センサと、送信制御部と、送信部とを有する送信装置と、前記送信制御部と前記蓄電装置との間に設けられた第1切換部と、前記送信部と前記蓄電装置との間に設けられた第2切換部とを備える。本発明の第2態様に係るセンサノードの制御方法は、前記蓄電装置の蓄電容量が第1閾値以下に下がった後に前記蓄電容量が増加する場合において、前記蓄電容量が前記第1閾値になった際に、前記第1切換部をオン状態にし、前記第1切換部によって前記送信制御部に電力を供給し、前記蓄電容量が前記第1閾値よりも高い第2閾値になった際に、前記第2切換部をオン状態にし、前記第2切換部によって前記送信部に電力を供給する。
第2態様に係るセンサノードの制御方法によれば、発電電力の少ない環境発電素子を備えたセンサノードにおいて、発電量と電力消費量とのエネルギー収支のバランスが崩れた場合であっても、センサノードを速やかに回復することができる。
本発明の上記態様によれば、発電電力の少ない環境発電素子を備えたセンサノードにおいて、発電量と電力消費量とのエネルギー収支のバランスが崩れた場合であっても、センサノードを速やかに回復することができる。
第1実施形態におけるセンサノードが用いられる無線センサシステムの概要を示す説明図である。 第1実施形態におけるセンサノードの構成を示すブロック図である。 太陽電池の概観と太陽電池セルの接続状態を示す説明図である。 太陽電池の概観と太陽電池セルの接続状態を示す説明図である。 第1蓄電キャパシタA121及び第2蓄電キャパシタB122を複数の蓄電キャパシタで構成する例を示す構成図である。 蓄電装置における処理の流れを示すフローチャートである。 蓄電装置における処理の流れを示すフローチャートである。 第1蓄電キャパシタA121と第2蓄電キャパシタB122との電圧の変化のイメージを示す説明図である。 図7Aにおける符号Eで示された箇所を示す拡大図である。 送信時間間隔を設定するモードの種類を示す説明図である。 送信時間間隔を設定するモードの種類を示す説明図である。 送信時間間隔を設定するモードの種類を示す説明図である。 モード設定処理の流れを示すフローチャートである。 照度センサにより周囲の照度を検出し、蓄電キャパシタの電圧監視を行う場合の蓄電キャパシタの電圧推移を示すグラフである。 照度センサにより照度を検出するが、蓄電キャパシタの電圧監視を行わない場合の蓄電キャパシタの電圧推移を示すグラフである。 照度センサにより照度の検出を行わず、かつ蓄電キャパシタの電圧監視も行わない場合の蓄電キャパシタの電圧推移を示すグラフである。 第2実施形態におけるセンサノードの第1の構成例を示すブロック図である。 第2実施形態におけるセンサノードの第2の構成例を示すブロック図である。 第3実施形態におけるセンサノードの構成を示すブロック図である。 第3実施形態における送信時間間隔を設定するモードの種類を示す説明図である。 第3実施形態におけるモード設定処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態におけるセンサノードについて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係るセンサノードが用いられる無線センサシステム1の概要を示す説明図である。図1に示すように、無線センサシステム1は、監視センタ20と、センサノード10a、10bとを具備している。監視センタ20は、センサノード10a、10bにおける周囲環境の測定結果を収集し、収集した測定結果に対して演算処理などを行う。センサノード10a、10bは、測定結果を監視センタ20に無線送信する。
ここで、測定結果には、センサノード10a、10bが検出する情報であって、例えば、温度、湿度、CO濃度、振動、水位、照度、電圧、電流、音声、画像などを示す情報が含まれる。また、測定結果は、人の存在の有無を、赤外線センサなどを用いて判定した結果を含むようにしてもよい。さらに、センサノード10a、10bは据え置き型の装置であってもよく、或いは、壁掛け型や、壁に貼り付けるタイプの装置であってもよい。
センサノード10a、10bは、エナジーハーベスト(Energy Harvest:環境発電)電源により電力が供給され動作し、電源配線等の敷設を必要としないため、配置する際の自由度を高めている。
なお、図1では、センサノードとして、2つのセンサノード10a、10bを示しているが、センサノードの個数は、1つであってもよく、また、3つ以上であってもよい。
また、センサノード10aとセンサノード10bとは同じ構成を有しており、以下の説明において、いずれか一方あるいは両方を示す際にセンサノード10と記載する。または、センサノード10aとセンサノード10bとの構成は、異なっていてもよい。
図2は、本実施形態におけるセンサノードの構成を示すブロック図である。
このセンサノード10は、例えば、事務所等の室内に設置されるセンサノードであって、太陽光や室内光発電により電源が供給されるセンサノードである。このセンサノード10は、温度と湿度の環境情報を取得し、これらの環境情報を監視センタ20に向けて無線により定期的に送信する。また、センサノード10は、太陽光や室内光発電の発電量に応じて、監視センタ20に信号を送信する際の送信時間間隔を自立的に変更することにより、発電電力と消費電力とのエネルギー収支のバランスを取るように構成されている。
図2に示すように、センサノード10は、太陽電池110の発電電力を蓄電部120に蓄積して電源を生成する蓄電装置100と、この蓄電装置100から給電される通信装置200Cと、切換装置300とで構成されている。通信装置200C(送信装置)は、環境モニタ装置210Cを含んで構成され、ワイヤレスセンサとして機能する。蓄電装置100は、切換装置300を介して、環境モニタ装置210Cに電力を供給する。なお、蓄電装置100、通信装置200、及び切換装置300は、別々の基板上に構成されていてもよく、同一の基板上に構成されていてもよい。
(蓄電装置)
蓄電装置100は、太陽電池110と、蓄電部120と、DC/DCコンバータ130とを備えている。太陽電池110は、低照度用の太陽電池であり、例えば、10000Lux(ルクス)以下の照度で使用される太陽電池である。この蓄電装置100では、太陽電池110の発電電力を蓄電部120に給電して、蓄電部120に電力を蓄積する。蓄電装置100は、蓄電部120に蓄積された電力を環境モニタ装置210Cに給電する電源となる。
DC/DCコンバータ130は、DC/DCコンバータ130から出力される電圧が所定の電圧となるように電圧調整を行い、電圧を給電線に出力する。即ち、DC/DCコンバータ130は、太陽電池110の電圧Vsを昇圧及び降圧する機能を有する。
また、蓄電部120は、小容量の第1蓄電キャパシタA121と大容量の第2蓄電キャパシタB122とで構成されている。この蓄電キャパシタは、例えば、電気二重層キャパシタ等である。小容量の第1蓄電キャパシタA121は、急速充電用のキャパシタであり、太陽電池110の発電電力により急速充電され、この急速充電された電圧を環境モニタ装置210Cに供給することにより、環境モニタ装置210Cの起動を早める。大容量の第2蓄電キャパシタB122は、環境モニタ装置210Cを長時間(例えば、2日間)に渡り駆動するために使用されるメインの蓄電池である。即ち、第1蓄電キャパシタA121に蓄電された電力を用いてセンサノード10の立ち上がりを行い、第1蓄電キャパシタA121の電圧が第1閾値を超えた後に、第2蓄電キャパシタB122に蓄電された電力を用いてセンサノード10を駆動する。この蓄電装置100の構成と動作の詳細については、後述する。
なお、以下の説明において、第1蓄電キャパシタA121を、単に「第1蓄電キャパシタA」と呼び、第2蓄電キャパシタB122を、単に「第2蓄電キャパシタB」とも呼ぶ。
次に、蓄電装置100の構成について具体的に説明する。
蓄電装置100は、太陽電池110と、蓄電部120と、DC/DCコンバータ130と、第1スイッチ部141と、第2スイッチ部142(スイッチ部)と、電圧検出部150と、第1スイッチ切換部160と、第2スイッチ切換部170と、供給回路180と、を備えている。
太陽電池110は、図3A及び図3Bに示した低照度用の太陽電池である。蓄電部120は、エナジーハーベストの用途に対応する蓄電用の蓄電キャパシタで構成され、容量の小さな第1蓄電キャパシタA121と、容量の大きな第2蓄電キャパシタB122と、で構成されている。なお、第1蓄電キャパシタA121及び第2蓄電キャパシタB122は、二次電池であってもよい。
この第1蓄電キャパシタA121の容量の大きさは、太陽電池110から給電されて、環境モニタ装置210Cを駆動可能な電圧に立ち上げるまでの時間と、第1蓄電キャパシタA121から第2蓄電キャパシタB122に給電を行う際の第1蓄電キャパシタA121の電圧降下の程度と、第1蓄電キャパシタA121から環境モニタ装置210Cを連続して駆動できる時間と、を勘案して選択される。
また、第2蓄電キャパシタB122の容量の大きさは、環境モニタ装置210Cの負荷容量と、環境モニタ装置210Cを連続して駆動できる時間とに応じて選択される。例えば、第1蓄電キャパシタA121と第2蓄電キャパシタB122の容量比率が数倍から数十倍程度になるように、第2蓄電キャパシタB122の容量が選択される。
なお、第1蓄電キャパシタA121及び第2蓄電キャパシタB122のそれぞれは、単体の蓄電キャパシタで構成されてもよく、又は、図4に示すように、複数の蓄電キャパシタで構成されてもよい。図4に示す例は、例えば、第1蓄電キャパシタA121を、蓄電キャパシタ1211と蓄電キャパシタ1212との2個の蓄電キャパシタで構成し、第2蓄電キャパシタB122を、蓄電キャパシタ1221、蓄電キャパシタ1222.・・・、蓄電キャパシタ122nのn個の蓄電キャパシタで構成した例である。つまり、第1蓄電キャパシタA121及び第2蓄電キャパシタB122のそれぞれを、任意の個数の蓄電キャパシタで構成することができる。また、蓄電キャパシタの代わりに、二次電池を用いてもよい。
図2に戻り、DC/DCコンバータ130は、DC/DCコンバータ装置等で構成され、太陽電池110の出力電圧Vsが入力され、この電圧Vsを所定の電圧に昇圧して給電線DCL1に出力する。
この太陽電池110の出力側は、給電線DCL0を介して、第1スイッチ部141のスイッチSW1の共通接点cに接続されている。第1スイッチ部141の接点aは、給電線DCL1に接続されている。接点bは、給電線DCL2を介してDC/DCコンバータ130の入力側に接続されている。この第1スイッチ部141のスイッチSW1は、第1スイッチ切換部160から入力される制御信号CNT1の指示内容に応じて、接点cと接点aとの間の接続と、接点bと接点cとの間の接続とを切り換える。
第2スイッチ部142は、第2スイッチ切換部170から入力される制御信号CNT2の指示内容に応じて、内部のスイッチSW2をON(オン:閉)状態またはOFF(オフ:開)状態にすることにより、給電線DCL1と給電線DCL3との間を接続または開放する。つまり、スイッチSW2をON状態にすることにより、第1蓄電キャパシタA121と第2蓄電キャパシタB122とがスイッチSW2を介して電気的に並列に接続され、スイッチSW2をOFF状態にすることにより、第1蓄電キャパシタA121と第2蓄電キャパシタB122とが電気的に切り離される。
なお、図2では、第1スイッチ部141及び第2スイッチ部142として、機械式接点を用いたスイッチSW1及びSW2で構成される例を示しているが、実際には、スイッチSW1及びSW2は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体スイッチング素子を用いた半導体スイッチを含んで構成されている。
また、図2では、給電線DCL0、給電線DCL1、給電線DCL2、及び給電線DCL3を単線で示しているが、実際には、正極側の給電線と負極側の給電線(或いは、グランド線)を含んで構成される。また、スイッチSW1及びSW2については、正極側の給電線と負極側の給電線のうち、例えば、正極側の給電線のみの接続状態を切り換える1回路のスイッチでもあってもよく、或いは、正極側の給電線と負極側の給電線の両方の接続状態を切り換える2回路のスイッチであってもよい。
電圧検出部150は、例えば、抵抗分圧回路を用いて構成され、給電線DCL1の電圧を検出する。なお、給電線DCL1の電圧は、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaと同じ電圧であり、電圧検出部150は、給電線DCL1の電圧を検出することにより、結果的に、第1蓄電キャパシタA121の充電電圧である電圧Vaを検出することになる。電圧検出部150は、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaの検出信号Vfを第1スイッチ切換部160及び第2スイッチ切換部170に向けて出力する。
第1スイッチ切換部160は、比較器161を備え、この比較器161が、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaの検出信号Vfを、不図示の基準電圧生成回路から出力される所定の基準電圧Refmと比較する。これによって、蓄電容量と、後述する所定の閾値とが比較される。
ところで、第1蓄電キャパシタA121の電圧が0V(ゼロボルト)に近いような低電圧な状態から充電を行う場合、一般的なDC/DCコンバータは、非常に低い効率でしか昇圧することができず、昇圧の際の変換ロスが大きくなる。このような状態はスタートアップモードやコールドスタートモードと呼ばれ、エナジーハーベストのような微弱な電力を蓄電する場合に大きな問題となる。つまり、DC/DCコンバータ130は、第1蓄電キャパシタA121が所定の電圧まで蓄電されて始めてメインブースト(Mainboost)などと呼ばれる高効率な昇圧動作を行うことが可能になる。例えば、DC/DCコンバータ130の変換効率は、スタートアップモードやコールドスタートモードでは、10〜40%程度であり、メインブーストでは70〜90%程度になる。なお、以下の説明において、DC/DCコンバータ130における変換効率が所定の値以上になる第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaをメインブーストの電圧Vmと呼ぶ。
そこで、蓄電装置100において、第1スイッチ切換部160の比較器161が、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaの検出信号Vfを所定の基準電圧Refmと比較して、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが、メインブーストの電圧Vmを超えているか否かを判定する。この基準電圧Refmは、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vm(閾値の電圧)に対応し、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaがメインブーストを可能な電圧Vmを超えているか否かを判定する際に使用される。
そして、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaがメインブーストの電圧Vm以下の場合(電圧Vaが基準電圧Refm以下の場合)、第1スイッチ切換部160は、制御信号CNT1を第1スイッチ部141に送り、スイッチSW1の接点aと接点cとを導通させて、太陽電池110から第1蓄電キャパシタA121に直接給電を行わせる。これによって、蓄電効率が高くなる。
また、第1蓄電キャパシタA121の電圧がメインブーストの電圧Vmを超えている場合、第1スイッチ切換部160は、制御信号CNT1を第1スイッチ部141に送り、スイッチSW1の接点bと接点cとを導通させて、太陽電池110からDC/DCコンバータ130を介して第1蓄電キャパシタA121に給電を行わせる。
また、第2スイッチ切換部170は、比較器171を備えており、この比較器171は、蓄電容量と所定の閾値と比較する。本実施形態においては、不図示の基準電圧生成回路により生成される所定の基準電圧Ref1と、電圧検出部150から入力した第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaの検出信号Vfとが比較され、これによって蓄電容量と所定の閾値とが比較される。この基準電圧Ref1は、第1蓄電キャパシタA121の電圧V1に対応し、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが、第2蓄電キャパシタB122への給電可能な電圧V1を超えているか否かを判定する際に使用される。
第2スイッチ切換部170は、比較器171における比較結果に応じて、第2スイッチ部142のスイッチSW2をON状態(閉状態)またはOFF状態(開状態)する制御信号CNT2を、第2スイッチ部142に向けて出力する。第2スイッチ部142は、制御信号CNT2に基づいて、スイッチSW2の開閉動作を行う。
つまり、第2スイッチ切換部170は、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが電圧V1(基準電圧Ref1)よりも低い場合に、制御信号CNT2により、第2スイッチ部142のスイッチSW2をOFF状態にして第1蓄電キャパシタA121と第2蓄電キャパシタB122との間を切り離す。これにより、太陽電池110の発電電力が、DC/DCコンバータ130を介して、第1蓄電キャパシタA121のみに給電されるようになる。
また、第2スイッチ切換部170は、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが電圧V1を超えた場合(「電圧Va≧基準電圧Ref1」の場合)に、スイッチSW2をON状態にして第1蓄電キャパシタA121と第2蓄電キャパシタB122とを並列に接続し、第1蓄電キャパシタA121に蓄積された電荷により、或いは、DC/DCコンバータ130の出力電力と第1蓄電キャパシタA121に蓄積された電荷との両方により、第2蓄電キャパシタB122に給電を行う。
加えて、本実施形態では、「電圧Va≧基準電圧Ref1」(蓄電容量≧第1閾値)の場合に、制御信号CNT2が切換装置300の第1切換部310に供給され、第1切換部310の動作が開始し、第1切換部310は制御部220C及びセンサ211〜213に給電を行う。第1切換部310については、後述する。
なお、第2蓄電キャパシタB122に給電を行う際には、DC/DCコンバータ130の出力電力が小さいため、第1蓄電キャパシタA121が第2蓄電キャパシタB122へ給電を行う主体となる。このため、以下の説明では、第2蓄電キャパシタB122への給電は、第1蓄電キャパシタA121から行われる場合を説明する。
また、第2スイッチ切換部170の比較器171は、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaの検出信号Vfと、基準電圧Ref1との大小関係を比較する際にヒステリシス特性を持って判定を行う。つまり、比較器171は、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが電圧V1を超えたことを検出した後、電圧Vaが、電圧V1よりも所定の電圧分ΔVだけ低い電圧V1’(=V1−ΔV)まで低下した時に、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが電圧V1以下に低下したと判定する。
従って、第2スイッチ切換部170は、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが電圧V1を超えていることを検出して、一旦スイッチSW2をON状態にする制御信号CNT2を出力した後、この電圧Vaが電圧V1’に低下するまで、SW2をON状態にする制御信号CNT2を出力し続ける。
なお、この電圧V1’は、環境モニタ装置210Cの駆動可能電圧V0よりも高い電圧に設定される(V1’>V0)。
供給回路180は、第2蓄電キャパシタB122に十分な電荷が充電されている場合、第2蓄電キャパシタB122から環境モニタ装置210Cに電力を供給させ、かつ第1蓄電キャパシタA121には電力を供給しない回路である。例えば、この供給回路180は、ダイオードを用いて構成することができる。すなわち、供給回路180は、すでに第2蓄電キャパシタB122に十分に充電が行われている場合、スイッチSW2がOFF状態になると、第2蓄電キャパシタB122から環境モニタ装置210Cに電力を供給できなくなることを防ぐ。
(環境モニタ装置)
環境モニタ装置210Cは、制御部220C(送信制御部)と、事務所等の室内の温度を測定する温度センサ211(環境センサ)と、室内の湿度を測定する湿度センサ212(環境センサ)と、室内の照度を検出する照度センサ213(照度検出部、検出部、取得用センサ、環境センサ)と、送信部240Aとを備えている。
温度センサ211、湿度センサ212、及び照度センサ213は、センサノード10の使用用途に応じた測定器や検出器により構成される。温度センサ211、湿度センサ212、及び照度センサ213は、制御部220Cの制御に応じて測定を行い、得られた測定結果を示す情報を制御部220Cに出力する。この温度センサ211、湿度センサ212、及び照度センサ213による測定は、送信部240Aが無線送信を行うタイミングに合わせて行われる。ただし、これに限定されず、この温度センサ211、湿度センサ212、及び照度センサ213による測定を所定のタイミング毎に常に行い、その測定結果を保存しておくようにしてもよい。
(送信部)
送信部240Aは、制御部220Cから入力される測定結果を符号化及び変調して送信信号を生成し、この送信信号を無線通信により監視センタ20に、例えば、周期的に送信する。なお、環境モニタ装置210Cにおける消費電力の多くは、この送信部240Aが無線送信を行う際の送信電力に費やされる。また、本実施形態では、送信部240Aは、消費電力を低減するために、無線の受信機能を備えていないが、必ずしもこれに限定されず、所望の場合には、送信部240Aが受信機能を備えるようにしてもよい。本実施形態では、後述する切換装置300の第2切換部320が給電線DCL5を介して送信部240Aに接続されており、第2切換部320によって送信部240Aの駆動が制御される。送信部240における消費電力を低減するように第2切換部320によって送信部240Aへの電力供給が制御される。
(制御部)
制御部220Cは、温度センサ211、湿度センサ212、及び照度センサ213から入力された測定結果を示す情報を送信部240Aに出力し、この情報を送信部240Aから監視センタ20に向けて無線送信させる。制御部220Cには、後述する切換装置300の第1切換部310が制御部220Cに接続されており、第1切換部310によって制御部220Cへの電力供給が制御される。
また、制御部220Cは、モード設定部230Cを有している。更に、制御部220Cには、不図示の信号線を通じて、第1蓄電キャパシタAの電圧Va(蓄電容量)と第2蓄電キャパシタBの電圧Vb(蓄電容量)とをモニタしている。電圧Vbが所定の電圧となったところで、制御部220Cは、第2切換部320の動作を開始させ、第2切換部320は、送信部240Aに給電を行う。制御部220Cは、電圧Va及び電圧Vbの蓄電残量、及び、照度センサ213の値(発電量)に応じて、送信部240Aの信号出力周期(送信時間間隔)を調整する。
(モード設定部)
モード設定部230Cは、照度判定部231と、第1電圧判定部232Aと、第2電圧判定部232Bとを備える。
照度判定部231は、周囲の照度が所定の閾値以上であるか否かを判定する。すなわち、照度判定部231は、周囲の照度が所定の閾値以上であるか否かを判定することにより、太陽電池110の発電量が所定の発電量以上であるか否かを判定する。そして、太陽電池110の発電量が所定の発電量に至らないと判定される場合、制御部220Cは、照度判定部231の判定結果に応じて送信部240Aの送信時間間隔を、基準設定時間よりも長くするようにしてエネルギー消費量を抑える。逆に、太陽電池110の発電量が所定の発電量に至っていると判定される場合、制御部220Cは、照度判定部231の判定結果に応じて送信部240Aの送信時間間隔を基準設定時間に設定する。モード設定部230Cは、蓄電部120の蓄電容量に応じて、送信間隔時間を変更させるためのモードを設定する。制御部220Cは、モード設定部230Cにより設定されたモードに応じて、送信部240Aにおける送信時間間隔を制御する。これにより、センサノード10では、発電電力と消費電力とのエネルギー収支のバランスを取ることを自動的に最適化することができる。
(照度判定部)
図2に示すように、照度センサ213を用いるのは、太陽光発電や室内光発電では、単位時間当たりの発電量は原理的に一日の時間帯により偏りがあることは避けられないためである。
つまり、照度が低く発電量が少ない時間帯に、送信部240Aが、照度が高く発電量が多い時間帯と同様の送信時間間隔で、センサ情報の無線送信を行うと、蓄電部120に蓄積したエネルギーを使いつくしてしまい、センサノード10としての機能が停止してしまうからである。しかしながら、発電量が少ない時に合わせた送信時間間隔を設定することは、発電量が十分にある時においてもセンサ情報の収集に時間を要することになるので、システムとして好ましくない。
なお、上記照度判定部231が、検出された照度が所定の閾値の照度以上であるか否かを判定する際の当該閾値の照度は、同じ照度(ヒステリシス特性なし)としてもよく、或いは、異なる照度(ヒステリシス特性あり)としてもよい。つまり、照度判定部231は、照度が閾値の照度ilkを超えたことを検出した後、照度ilbが、照度ilkよりも所定の照度分Δilだけ低い照度ilk’(=ilk−Δil)まで低下した時に、照度ilbが照度ilk以下に低下したと判定するようにしてもよい。
また、環境モニタ装置210Cは、送信部240Aから無線送信を行わない状態においては、スリープ状態に移行して、電力消費を低減させてもよい。例えば、環境モニタ装置210Cは、送信間隔時間がT1分に設定された場合に、T1分間はスリープ状態になり、T1分経過後に再び復帰する。そして、復帰した際に、環境モニタ装置210Cは、再度、温度、湿度、照度の情報を取得して無線送信する。つまり、環境モニタ装置210Cは、スリープ中は、温度、湿度、照度の情報の取得と無線送信とを行わないようにしてもよい。
そして、制御部220Cは、検出された照度が所定の閾値の照度未満の場合、以降の送信部240Aの送信時間間隔(スリープ時間)を基準設定時間よりも長くすることにより、第2蓄電キャパシタB122に蓄積された電力のエネルギー消費(支出)を抑える。逆に、検出された照度が所定の閾値の照度以上の場合、制御部220Cは、以降の送信部240Aの送信時間間隔(スリープ時間)を基準設定時間に戻して定常動作を行う。このように、環境モニタ装置210Cは、検出された照度、すなわち発電素子である太陽電池110によって発電されたエネルギー量の検出結果に基づいて送信時間間隔を変更することにより、エネルギー収支を自動でバランスを取ることができる。このエネルギー収支のバランスを取る動作の具体例については、後述する。
また、センサノード10では、蓄電部120が空の状態から初期充電を行う際に、第1蓄電キャパシタA121に充電された電圧により環境モニタ装置210Cを早期に駆動させる。例えば、センサノード10は、第1蓄電キャパシタA121に所定の残量が充電されるまでは通信を行わないように制御し、所定の残量になった後、第1蓄電キャパシタA121に充電された電圧により環境モニタ装置210Cを駆動させることにより、環境モニタ装置210Cを第1蓄電キャパシタA121が満充電されてから起動するより早期に起動することができる。また、センサノード10は、第2蓄電キャパシタB122の充電を行う初期充電の場合に、送信部240Aにおける送信を行わずに送信時間間隔を長くすることにより、第2蓄電キャパシタB122への充電を円滑に行うようにできる。
すなわち、環境モニタ装置210Cでは、第2蓄電キャパシタB122への充電が進んでおらず充電電圧が低い状態であることを検出して、送信時間間隔を基準設定時間よりも長くすることにより消費電力を抑え、太陽電池110から第2蓄電キャパシタB122への充電を円滑に行わせるようにできる。
図2に示すセンサノード10では、照度センサ213により太陽電池110によって発電されるエネルギー量が低下したことを検出して、検出された結果に応じて照度判定部231が送信時間間隔を長くして消費エネルギーを低減させる。つまり、発電されるエネルギー量が低下した状態で、検出される照度が所定の照度値以上である定常時と同じ送信時間間隔で無線送信を行うと、環境モニタ装置210Cが機能停止する電圧まで、短時間で蓄電部120のエネルギーが使いつくされてしまう可能性がある。環境モニタ装置210Cの機能停止を回避するために、制御部220Cは、発電されるエネルギー量が低下したことを検出した場合に、送信時間間隔を長くすることにより、消費エネルギーを低減させる。
照度センサ213においては、発電エネルギー量を取得しているが、本実施形態は、これに限られない。太陽電池110が発電した発電エネルギー量を、太陽電池110の出力に基づいて制御部220Cが算出するようにしてもよい。また、後述するように、発電を行う素子は、太陽電池110に限らず、振動、熱、電磁波等によって発電される素子であってもよい。この場合、発電エネルギー量を取得するセンサは、発電する素子に適したセンサであってもよい。このように太陽電池110以外の素子を用いる場合であっても、各素子が出力する信号に基づいて、素子によって発電された発電エネルギー量を制御部220Cが算出するようにしてもよい。
(電圧判定部)
本実施形態では、照度センサ213により検出される照度の情報だけでなく、第1電圧判定部232Aによって得られる第1蓄電キャパシタA121の蓄電容量の情報と、第2電圧判定部232Bによって得られる第2蓄電キャパシタB122の蓄電容量の情報とに基づいて、送信時間間隔を設定する。
具体的に、上述のセンサノード10(図2)では、発電の少ない状態において送信時間間隔を長くすることで、環境モニタ装置210Cが動作を停止する時間の延長を図っている。しかしながら、この条件だけに基づいて制御を行う場合では、エネルギーの支出が収入を上回る可能性があるため、やがては、環境モニタ装置210Cが機能停止に陥ってしまう可能性がある。そこで、センサノード10では、照度センサ213だけでなく、第1電圧判定部232A及び第2電圧判定部232Bをさらに設けており、照度判定部231、第1電圧判定部232A、及び第2電圧判定部232Bの3つ判定部を監視する。
(第1電圧判定部)
第1電圧判定部232Aは第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが所定の閾値の電圧以上であるか否かを判定することにより、第1蓄電キャパシタA121の蓄電容量が所定の値以上であるか否かを判定する。モード設定部230Cは、蓄電部120の蓄電容量に応じて、送信間隔時間を変更させるためのモードを設定する。制御部220Cは、モード設定部230Cにより設定されたモードに応じて、送信部240Aにおける送信時間間隔を制御する。このモード設定部230Cにおけるモード設定の詳細については、後述する。
なお、上記第1電圧判定部232Aが、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが所定の閾値の電圧以上であるか否かを判定する際に用いられる当該閾値の電圧は、同じ電圧(ヒステリシス特性なし)としてもよく、或いは、異なる電圧(ヒステリシス特性あり)としてもよい。つまり、第1電圧判定部232Aは、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが閾値の電圧Vjを超えたことを検出した後、電圧Vaが、電圧Vjよりも所定の電圧分ΔVだけ低い電圧Vj’まで低下した時に、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが電圧Vj以下に低下したと判定するようにしてもよい。
また、環境モニタ装置210Cは、環境モニタ装置210C(図2)と同様に、送信部240Aから無線送信を行わない状態においては、スリープ状態に移行して、電力消費を低減させる。
そして、制御部220Cは、第1蓄電キャパシタA121の電圧が所定の閾値の電圧未満の場合、送信部240Aの送信時間間隔を基準設定時間よりも長くすることにより、第1蓄電キャパシタA121に蓄積された電力のエネルギー消費(支出)を抑える。逆に、蓄電部120の充電電圧が所定の閾値の電圧以上の場合、制御部220Cは、送信部240Aの送信時間間隔を基準設定時間に戻して定常動作を行う。このように、環境モニタ装置210Cは、第1蓄電キャパシタA121の充電電圧に基づいて送信時間間隔を変更することにより、エネルギー収支を自動でバランスを取ることができる。このエネルギー収支のバランスを取る動作の具体例については、後述する。
(第2電圧判定部)
第2電圧判定部232Bは第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbが所定の閾値の電圧以上であるか否かを判定することにより、第2蓄電キャパシタB122の蓄電容量が所定の値以上であるか否かを判定する。モード設定部230Cは、蓄電部120の蓄電容量に応じて、送信間隔時間を変更させるためのモードを設定する。制御部220Cは、モード設定部230Cにより設定されたモードに応じて、送信部240Aにおける送信時間間隔を制御する。このモード設定部230Cにおけるモード設定の詳細については、後述する。
なお、上記第2電圧判定部232Bが、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbが所定の閾値の電圧以上であるか否かを判定する際に用いられる当該閾値の電圧は、同じ電圧(ヒステリシス特性なし)としてもよく、或いは、異なる電圧(ヒステリシス特性あり)としてもよい。つまり、第2電圧判定部232Bは、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbが閾値の電圧Vkを超えたことを検出した後、電圧Vbが、電圧Vkよりも所定の電圧分ΔVだけ低い電圧Vk’まで低下した時に、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbが電圧Vk以下に低下したと判定するようにしてもよい。
また、環境モニタ装置210Cは、環境モニタ装置210C(図2)と同様に、送信部240Aから無線送信を行わない状態においては、スリープ状態に移行して、電力消費を低減させる。
そして、制御部220Cは、第2蓄電キャパシタB122の電圧が所定の閾値の電圧未満の場合、送信部240Aの送信時間間隔を基準設定時間よりも長くすることにより、第2蓄電キャパシタB122に蓄積された電力のエネルギー消費(支出)を抑える。逆に、蓄電部120の充電電圧が所定の閾値の電圧以上の場合、制御部220Cは、送信部240Aの送信時間間隔を基準設定時間に戻して定常動作を行う。このように、環境モニタ装置210Cは、第2蓄電キャパシタB122の充電電圧に基づいて送信時間間隔を変更することにより、エネルギー収支を自動でバランスを取ることができる。このエネルギー収支のバランスを取る動作の具体例については、後述する。
なお、上述した送信時間間隔の設定は、以下に示す計算式を基本にして設定される。
つまり、第2電圧判定部232Bにより蓄電部120の電圧が低下したと判定する電圧を「Vc(V)」とし、送信部240Aが送信機能を停止する機能停止電圧を「V0(V)」とし、蓄電部120の大容量の第2蓄電キャパシタB122の容量を「C(F)」とし、太陽電池110の無発電状態の最大継続時間を「T(sec)」とし、環境モニタ装置210Cが最大の送信時間間隔(最低無線送信速度)で送信を行う場合の単位時間当たりのエネルギー消費量を「P(W)」とすると、次式
T×P<(1/2)×C×(Vc)−(1/2)×C×(V0
の条件を満たすことにより、無発電状態が「T(sec)」続いた場合においても、環境モニタ装置210Cが機能を停止することなく、送信部240Aからセンサ情報を送信することができる。
なお、単位時間当たりのエネルギー消費量「P(W)」は、送信に必要なエネルギー量を単位時間当たりで時間平均した値と、単位時間当たりのスリープ時に必要なエネルギー量とを加算した値になる。
なお、一度、蓄電部120(第1蓄電キャパシタA121及び第2蓄電キャパシタB122)のエネルギーを使いつくしてしまうと、DC/DCコンバータ130から蓄電部120へ充電を行う際の充電効率は、後述するように、蓄電部120の充電電圧(蓄電容量)が低い領域では著しく低下する。このため、蓄電部120が環境モニタ装置210Cの機能再開に必要な充電電圧に至るまでには、数十時間〜数日の時間を要することになる。これは、環境モニタ装置210Cが長時間にわたってセンサ情報を収集できないことを意味しており、センサノードを構成する上で大きな問題となる。
このような問題を回避するために、センサノード10では、第2電圧判定部232Bが、蓄電部120内の第2蓄電キャパシタB122の充電電圧Vb(蓄電容量)を検出し、制御部220Cが、第2蓄電キャパシタB122の蓄電容量に応じて送信時間間隔を変更する。これにより、エネルギー収支を自動でバランスを取り、蓄電部120の電圧が環境モニタ装置210Cが機能停止する電圧以下に低下することを抑止する。
本実施形態に係るセンサノード10では、照度判定部231により照度(太陽電池110によって発電されるエネルギー量)を監視し、第1電圧判定部232Aにより第1蓄電キャパシタA121の充電電圧Va(蓄電容量)を監視し、第2電圧判定部232Bにより第2蓄電キャパシタB122の充電電圧Vb(蓄電容量)を監視する。そして、照度、第1蓄電キャパシタA121の充電電圧Va(蓄電容量)、及び第2蓄電キャパシタB122の充電電圧Vb(蓄電容量)の両方の監視結果を用いることで、送信時間間隔をさらに段階的に調整することが可能となる。これにより、環境モニタ装置210Cが機能停止に至る時間を更に延ばすことができる。詳細については、後述する。
(切換装置)
切換装置300は、2つの切換部、即ち、第1切換部310と、第2切換部320とを備える。第1切換部310は、制御部220Cと、温度センサ211と、湿度センサ212と、照度センサ213とに接続するように設けられ、制御部220C及びセンサ211〜213に給電を行う。第2切換部320は、送信部240Aに対応するように設けられ、送信部240Aに給電を行う。
第1切換部310は、Enable端子、Vin端子、Vout端子を有している。第1切換部310の構成において、Enable端子には第2スイッチ切換部170から出力される制御信号CNT2が入力され、Vin端子には給電線DCL1が接続され、Vout端子は給電線DCL4が接続されている。給電線DCL4は、制御部220Cと、温度センサ211と、湿度センサ212と、照度センサ213とに接続されている。
第2スイッチ切換部170が、蓄電部120の蓄電容量が第1の閾値以上だと判断した場合に、第1切換部310はON状態となり、第1切換部310は、所定の出力電源電圧を制御部220C及びセンサ211〜213に給電する。本実施形態では、「電圧Va≧基準電圧Ref1」と判断することで、蓄電部120の蓄電容量が第1の閾値以上だと判断する。
第2切換部320は、Enable端子、Vin端子、Vout端子を有している。第2切換部320の構成において、Enable端子には制御部220Cから出力される制御信号CNT3が入力され、Vin端子には給電線DCL1が接続され、Vout端子は給電線DCL5が接続されている。即ち、第2切換部320は、給電線DCL5を介して送信部240Aに接続されている。
第2切換部320は、蓄電部120の蓄電容量を制御部220Cから読み取る。そして、蓄電部120の蓄電容量が、第2閾値を超えた場合に、送信部240Aに所定の電源電圧を給電する。本実施形態では、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbを制御部220Cから読み取る。そして、電圧Vbが所定のレベルを超えた場合に、送信部240Aに所定の電源電圧を給電する。一般的に、無線通信を行う送信部においては、多くの電力が消費されることが知られている。そこで、蓄電部120の蓄電容量である電圧Vbが少ない場合には、第2切換部320は、送信部240Aの機能を停止させ、送信部240Aにおける電力消費を削減し、第1蓄電キャパシタA121及び第2蓄電キャパシタB122の蓄電スピードを上げている。
本実施形態では、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vb(蓄電容量)のみを制御部220Cから読み取っているが、キャパシタA121の電圧Va(蓄電容量)及び第2蓄電キャパシタB122の電圧Vb(蓄電容量)の両方を制御部220Cから読み取ってもよい。
なお、第1切換部310及び第2切換部320は、Enable端子に入力された信号に応じて、Vout端子の出力電圧を切り替えるスイッチング機能を有する。なお、第1切換部310及び第2切換部320は、このようなスイッチング機能だけでなく、Vout端子から出力される電圧が所定の電圧となるように電圧調整を行い、電圧を給電線DCL4、DCL5に出力する機能を有する。即ち、第1切換部310及び第2切換部320は、Vin端子に入力される電圧を昇圧及び降圧する機能を有する。また、第1切換部310及び第2切換部320は、DC/DCコンバータを備える。これにより、送信部240Aと制御部220Cの必要電圧が異なる場合でも、それぞれに対応した適切な電圧で電力供給を行うことが可能となる。このため、送信部240A及び制御部220Cのうち必要電圧が低い方の電圧を、送信部240A及び制御部220Cのうち必要電圧が高い方の電圧に合わせる必要がなくなり、無駄な電力消費がなくなる。
(蓄電装置100の構成と動作)
図3A及び図3Bは、蓄電装置100で使用される太陽電池110の概観と太陽電池セルの接続状態を示す説明図である。この図3Aの平面図に示すように、太陽電池110の受光面側には、太陽電池セルA111、太陽電池セルB112、太陽電池セルC113、及び太陽電池セルD114の4つの太陽電池セルが、平面状に配列されており、この4つの太陽電池セルA111から太陽電池セルD114は、図3Bに示すように、直列に接続されて所定の出力電圧Vsが得られるように構成されている。
この図3A及び図3Bに示す太陽電池110は、4つの太陽電池セルを直列に接続した例であるが、この直列に接続される太陽電池セルの個数は、DC/DCコンバータ130に向けて出力される電圧が、DC/DCコンバータ130において所定の効率以上で昇圧動作が行える電圧になるように選択される。例えば、太陽電池セルが低照度色素増感太陽電池である場合、直列に接続される太陽電池セルの個数を、例えば、最低3個以上にすることが望ましい。
ところで、太陽電池110を入力電源とした場合、環境モニタ装置210Cを連続して駆動させようとすると、照明の当たらない夜間の消費電力分を蓄電池に蓄積しておく必要がある。さらに、事務所等の室内での使用を考慮した場合、土日祝日等の消費電力分も蓄積しておく必要がある。この蓄電池に蓄積する電力を増加させるには、蓄電池の容量を増やすか、或いは、蓄電池を高電圧まで充電するなどの方法で対処することができるが、何れの方法においても蓄電池の充電に時間がかかるため、環境モニタ装置210Cを駆動できるようになるまでの時間が長くなる。
本実施形態の蓄電装置100では、上記問題を解決するために、容量の異なる2種類の第1蓄電キャパシタA121及び第2蓄電キャパシタB122と、スイッチング機構としてのスイッチ部を用いる。
図5及び図6は、蓄電装置100における処理の流れを示すフローチャートである。上述した蓄電装置100における動作の流れがフローチャートで示されている。以下、図5及び図6を参照して、その処理の流れについて説明する。
まず、第1蓄電キャパシタA121及び第2蓄電キャパシタB122が未充電の状態にあるとする。そして、蓄電装置100において充電動作が開始されると(ステップS301)、最初に、第1スイッチ切換部160は、第1スイッチ部141に制御信号CNT1を送り、第1スイッチ部141のスイッチSW1の接点aと接点cとを導通にする。また、第2スイッチ切換部170は、第2スイッチ部142に制御信号CNT2を送り、スイッチSW2をOFF状態にする(ステップS302)。これにより、第1スイッチ切換部160は、太陽電池110から第1蓄電キャパシタA121への直接給電を開始させる(ステップS303)。第1スイッチ部141のスイッチSW1の接点aと接点cとが導通することで、給電線DCL1を通じて、太陽電池110から第1切換部310へ電力が供給される。即ち、DC/DCコンバータ130を介さずに、太陽電池110から第1切換部310及び第2切換部320へ電力が供給される場合もあれば、DC/DCコンバータ130を介さずに、第1蓄電キャパシタA121及び第2蓄電キャパシタB122の少なくとも一方から第1切換部310及び第2切換部320へ電力が供給される場合もある。ただし、第1切換部310のEnable端子には、制御信号CNT2が供給されていないため、第1切換部310はOFF状態となる。また、第2切換部320のEnable端子には、制御信号CNT3が供給されていないため、第2切換部320はOFF状態となる。
続いて、ステップS303において、第1蓄電キャパシタA121に給電を開始することにより、第1蓄電キャパシタA121の電圧Va(給電線DCL1と同じ電圧)が次第に上昇する。続いて、第1スイッチ切換部160の比較器161は、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが、DC/DCコンバータ130においてメインブーストが可能な電圧Vmを超えたか否かを判定する(ステップS304)。
そして、ステップS304において、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが電圧Vmを超えていないと判定された場合(ステップS304:No)、ステップS302の処理に戻り、第1スイッチ切換部160は、第1スイッチ部141のスイッチSW1の接点aと接点cとを導通にし、接点bと接点cとを非導通にして、太陽電池110から第1蓄電キャパシタA121への直接給電を継続させる。
続いて、第1蓄電キャパシタA121への充電が進み、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが上昇し、ステップS304において、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが電圧Vmを超えていると判定された場合(ステップS304:Yes)、ステップS305の処理に移行し、第1スイッチ切換部160は、第1スイッチ部141のスイッチSW1の接点aと接点cとを非導通にし、接点bと接点cとを導通にする(ステップS305)。これにより、第1スイッチ切換部160は、DC/DCコンバータ130から第1蓄電キャパシタA121に給電を行わせる(ステップS306)。第1スイッチ部141のスイッチSW1の接点bと接点cとが導通することで、給電線DCL1を通じて、DC/DCコンバータ130から第1切換部310へ電力が供給される。ただし、第1切換部310のEnable端子には、制御信号CNT2が供給されていないため、第1切換部310はOFF状態となる。
続いて、DC/DCコンバータ130から第1蓄電キャパシタA121に給電を行うことにより、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが上昇する(ステップS307)。そして、第2スイッチ切換部170の比較器171は、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが、第2蓄電キャパシタB122への給電が可能な電圧V1(第1閾値)を超えているか否かを判定する(ステップS308)。
そして、ステップS308において、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが電圧V1を超えていると判定された場合(ステップS308:Yes)、ステップS309の処理及びステップS401の処理(図5における符号A、後述する図6参照)に移行する。ステップS309の処理及びステップS401の処理は同時に行われる。ステップS309において、第2スイッチ切換部170は、第2スイッチ部142のスイッチSW2をON状態にして、第1蓄電キャパシタA121から第2蓄電キャパシタB122への給電を開始する。この第1蓄電キャパシタA121から第2蓄電キャパシタB122へ給電を行うことにより、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが下降する。
一方、ステップS308において、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが電圧V1を超えていないと判定された場合(ステップS308:No)、ステップS304の処理に戻る。
続いて、第2スイッチ切換部170の比較器171は、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが、電圧V1’(=V1−ΔV)よりも低下したか否かを判定する(ステップS310)。
そして、ステップS310において、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが電圧V1’よりも低下していない判定された場合(ステップS310:No)、第2スイッチ切換部170は、ステップS309の処理に戻り、第1蓄電キャパシタA121から第2蓄電キャパシタB122への給電を継続する。
一方、ステップS310において、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが電圧V1’よりも低下している判定された場合(ステップS310:Yes)、第2スイッチ切換部170は、第2スイッチ部142のスイッチSW2をOFF状態にして、第1蓄電キャパシタA121から第2蓄電キャパシタB122への給電を停止する(ステップS311)。このステップS311の処理を実行した後に、再び、ステップS304の処理に戻り、第1スイッチ切換部160の比較器161は、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが、DC/DCコンバータ130においてメインブーストが可能な電圧Vmを超えたか否かを判定する。
次に、図6を参照し、ステップS401以降の処理について説明する。
第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが電圧V1を超えていると判定された場合(ステップS308:Yes)、第2スイッチ切換部170は、制御信号CNT2を第2スイッチ部142に送ると同時に、制御信号CNT2を第1切換部310のEnable端子に供給する。第1切換部310がON状態となる(ステップS401)。
例えば、環境発電素子である太陽電池110が発電を再開した場合など、蓄電装置100の蓄電容量が電圧V1(第1閾値)以下に下がった後に蓄電装置100の蓄電容量が増加する場合がある。この場合において、蓄電装置100の蓄電容量が電圧V1になった際に、蓄電装置100は第1切換部310をオン状態にする。
なお、第1蓄電キャパシタA121の残量が第1切換部310の起動開始電圧(V1)を超えると(ステップS308:Yes)、第1切換部310がDC/DCの昇圧コンバータとして機能する場合と、第1切換部310がDC/DCの降圧コンバータとして機能する場合とがある。第1切換部310のVin端子の電圧がVout端子の電圧より低い場合(厳密にはVout+α)は、第1切換部310は、昇圧コンバータとして機能する。一方、Vin端子の電圧がVout端子の電圧よりも大きい場合(厳密にはVout+α)は、第1切換部310は、DC/DCの降圧コンバータとして動作する。
なお、上述したステップS305において、接点bと接点cとが導通しているので、DC/DCコンバータ130から、第1切換部310のVin端子に接続された給電線DCL1を介して、第1切換部310に電力が供給されている(なお、DC/DCコンバータ130から第1切換部310へ電力が供給される前は、DC/DCコンバータ130を介さずに、太陽電池110、第1蓄電キャパシタB121、及び第2蓄電キャパシタB122のうち少なくともいずれか一つから第1切換部310へ電力が供給されている)。このため、第1切換部310がON状態となることで、第1切換部310に供給された電力は、第1切換部310のVout端子を通じて給電線DCL4に出力される。この結果、第1切換部310の電力は、制御部220Cと、温度センサ211と、湿度センサ212と、照度センサ213とに供給される(ステップS402)。制御部220Cは、電圧情報Vbを取得し、さらに、温度センサ211、湿度センサ212、及び照度センサ213から出力されるセンサ情報を取得する。
続いて、制御部220Cは、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbが、電圧Ve(第2閾値)を超えたか否かを判定する(ステップS404)。
(ステップS404:No)
そして、ステップS404において、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbが電圧Veを超えていないと判定された場合(ステップS404:No)、制御部220Cは、第2切換部320を一時的にONにする(ステップS410)。具体的に、制御部220Cは、制御信号CNT3を一時的に出力し、制御信号CNT3は第2切換部320のEnable端子に入力され、第2切換部320は一時的にON状態となる。
なお、上述したステップS305において、接点bと接点cとが導通しているので、DC/DCコンバータ130から、第2切換部320のVin端子に接続された給電線DCL1を介して、第2切換部320に電力が供給されている。(なお、DC/DCコンバータ130から第2切換部320へ電力が供給される前は、DC/DCコンバータ130を介さずに、太陽電池110、第1蓄電キャパシタB121、及び第2蓄電キャパシタB122のうち少なくともいずれか一つから第2切換部320へ電力が供給されている)。このため、第2切換部320がON状態となることで、第2切換部320に供給された電力は、第2切換部320のVout端子を通じて給電線DCL5に出力される。この結果、第2切換部320の電力は、送信部240Aに供給される。第2切換部320は一時的にON状態となるため、送信部240Aも一時的に起動する(ステップS411)。
続いて、制御部220Cのモード設定部230Cにおいては、モード設定が行われ、スタンバイフラグが「ON」となり、モード値Mが「M=4」(超低速モード)に設定される(ステップS412、後述するステップS100、S110)。モード設定部230Cにおけるモードの設定処理の流れについては後述する。
次に、モード情報(M=4)に基づいた時間間隔Ty(Tyは、例えば、20xT1)で送信部240Aは無線送信を行う(ステップS413)。このステップS413においては、送信部240Aによる初回の通信時に、送信部240Aは、起動通知(送信部240Aが起動していることを通知する情報や蓄電装置100が復活したことを通知する情報)を含む通信情報を送信する。
続いて、制御部220Cは、第2切換部320をOFFにする(ステップS414)。具体的に、制御部220Cは、第2切換部320のEnable端子に対する制御信号CNT3の出力を停止する。第2切換部320がOFF状態となると、送信部240Aに対する電力供給が停止する(ステップS415)。
次に、制御部220Cは、送信部240Aに対する電力供給が停止した後、時間間隔Tyが経過したか否かを判定する(ステップS416)。
そして、ステップS416において、時間間隔Tyを経過していると判定された場合(ステップS416:Yes)、ステップS403の処理に移行する。
その一方、時間間隔Tyを経過していないと判定された場合(ステップS416:No)、ステップS416における判定が行われる。これにより、超低速モードながらも、センサ情報等を送信することが可能となる。
(ステップS404:Yes)
そして、ステップS404において、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vb(蓄電容量)が電圧Ve(第2閾値)を超えていると判定された場合(ステップS404:Yes)、制御部220Cは、第2切換部320を常時にONにする(ステップS405)。具体的に、制御部220Cは、制御信号CNT3を常時出力し、制御信号CNT3は第2切換部320のEnable端子に入力され、第2切換部320は常時ON状態となる。なお、第1蓄電キャパシタA121の電圧Va(蓄電容量)及び第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbの両方を検出して、閾値を超えているかどうかを判定してもよい。
なお、上述したステップS305において、接点bと接点cとが導通しているので、DC/DCコンバータ130から、第2切換部320のVin端子に接続された給電線DCL1を介して、第2切換部320に電力が供給されている。このため、第2切換部320がON状態となることで、第2切換部320に供給された電力は、第2切換部320のVout端子を通じて給電線DCL5に出力される。この結果、第2切換部320の電力は、送信部240Aに供給される。第2切換部320は常時ON状態となるため、送信部240Aも起動する(ステップS406)。更に、ステップS406においては、送信部240Aによって無線送信が行われている期間において、通信情報に起動通知(送信部240Aが起動していることを通知する情報)が含まれてもよい。
続いて、制御部220Cのモード設定部230Cにおいては、モード設定が行われ、スタンバイフラグが「OFF」となる(ステップS407、後述するステップS100、S101)。モード設定部230Cにおけるモードの設定処理の流れについては後述する。
次に、モード情報に基づいた時間間隔Txで送信部240Aによる送信動作を行う(ステップS408)。ここで、時間間隔Txは、後述する図8Aに示すテーブルに基づいて決定される時間間隔である。
次に、制御部220Cは、送信部240Aによる送信動作の後、時間間隔Txが経過したか否かを判定する(ステップS409)。
そして、ステップS409において、時間間隔Txを経過していると判定された場合(ステップS409:Yes)、ステップS407の処理に移行する。
その一方、時間間隔Txを経過していないと判定された場合(ステップS409:No)、ステップS409における判定が行われる。
上記処理を行う流れは、第1蓄電キャパシタA121及び第2蓄電キャパシタB122が未充電の状態から、給電される処理の流れであった。一方、蓄電部120の蓄電容量が第2閾値以上である充電状態から、発電が行われなくなり、第2閾値以下に下がる場合の処理の流れについては、上記処理の流れの反対の操作を行えばよい。まず、蓄電部120の制御部220Cは、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vb(蓄電容量)が、電圧Ve(第2閾値)以下になる場合、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vb(蓄電容量)が、前記第2閾値以下であって前記第1閾値よりも大きい第3閾値になったかを判定する。そして、電圧Vbが第3閾値以下になった場合には、第2切換部320をオフ状態とし、第2切換部320は送信部240Aへの電力の供給を遮断する。
次に、第1蓄電キャパシタA121の電圧Va(蓄電容量)が、第1閾値以下の第4閾値になったかを判定する。そして、電圧Vaが第4閾値以下になった場合には、第1切換部320をオフ状態とし、第1切換部320は制御部220Cと、温度センサ211、湿度センサ212と、照度センサ213への電力の供給を遮断する。これにより、蓄電部120の蓄電容量が少なくなった場合に、無駄な電力消費を抑制することができる。
なお、第2閾値よりも大きい第5閾値を設定してもよい。この場合、蓄電部120の蓄電容量が、第5閾値以下であって第3閾値よりも大きい場合には、送信部240Aは、注意情報を送信してもよい。この注意情報とは、蓄電装置100の蓄電容量が一定の電圧以下となった際に、今後送信ができなくなる可能性があることを通知する情報である。
なお、上述した第2閾値、第3閾値、及び第4閾値は、蓄電装置100に設けられた記憶部(メモリ)に保存されてもよいし、制御部220Cに設けられた記憶部(メモリ)に保存されてもよい。第5閾値は、制御部220Cに設けられた記憶部(メモリ)に保存されている。なお、第1閾値は、蓄電装置100に設けられた記憶部(メモリ)に保存されている。
上記処理の流れにより、蓄電装置100では、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaがメインブーストの電圧Vmになるまでは、太陽電池110から第1蓄電キャパシタA121に直接給電を行い、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaがメインブーストの電圧Vmを超えると、太陽電池110からDC/DCコンバータ130を介して第1蓄電キャパシタA121に給電を行うことができる。つまり、蓄電装置100では、充電電圧が低い状態の第1蓄電キャパシタA121に給電を行う際に、DC/DCコンバータによる電圧昇圧時の変換ロスに影響されることなく給電を行うことができる。このため、第1蓄電キャパシタA121に充電された電圧Vaが低い状態において、第1蓄電キャパシタA121への蓄電時間を早めることができる。
また、蓄電装置100は、先に、小さな容量の第1蓄電キャパシタA121を充電することにより、大きな容量の蓄電キャパシタを用いた場合においても、第1切換部310を通じて環境モニタ装置210Cに出力する電圧を早く立ち上げることができる。また、蓄電装置100では、換部310を通じて環境モニタ装置210Cを駆動させつつ、第2蓄電キャパシタB122への蓄電を進めることができる。
更に、蓄電装置100は、制御部220C及びセンサ211、212、213への電力供給を制御する第1切換部310を備えていることから、制御部220C及びセンサ211、212、213に電力が常時に供給されず、第1切換部310がON状態の場合のみに、制御部220C及びセンサ211、212、213に電力が供給される。このため、制御部220C及びセンサ211、212、213における電力消費量を削減することができる。
また、蓄電装置100は、送信部240Aへの電力供給を制御する第2切換部320を備えていることから、送信部240Aに電力が常時に供給されず、第2切換部320がON状態の場合のみに、送信部240Aに電力が供給される。このため、制御部220C及びセンサ211、212、213における電力消費量を削減することができる。
また、第2切換部320を設けたことによって、送信制御部240Aが起動していない場合(送信制御部240Aに電源が投入されてから送信制御部240Aが起動するまでの間、或いは、センサ211、212、213がセンサ情報を取得している間)に、送信制御部240Aにおける無駄な電力消費を防止することができる。特に、上記のように環境発電素子をセンサノードに用いた場合、少ない電力でセンサノードを駆動させる必要がある。このため、第1切換部310及び第2切換部320は、センサノードにおける消費電力の削減に大きく寄与する。
本実施形態に係るセンサノード10によれば、バッテリレス化を図ることができる。更に、発電量と電力消費量とのエネルギー収支のバランスが崩れた場合であっても、センサノード10を速やかに回復することができる。
また、図7Aは、第1蓄電キャパシタA121と第2蓄電キャパシタB122との電圧の変化のイメージを示す説明図である。この図7Aでは、横軸に時間tの経過を示し、縦軸に電圧(V)を示し、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaの時間変化の態様と、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbの時間変化の態様とを示している。
この図7Aの時刻t0において、第1蓄電キャパシタA121及び第2蓄電キャパシタB122が未充電の状態にあるとする。そして、時刻t0において太陽電池110から蓄電部120の充電が開始される。この時刻t0における充電開始時には、第1スイッチ切換部160は、第1スイッチ部141に制御信号CNT1を送り、第1スイッチ部141のスイッチSW1の接点aと接点cとを導通にする。また、第2スイッチ切換部170は、第1スイッチ部141に制御信号CNT2を送り、スイッチSW2をOFF状態にする。これにより、太陽電池110から第1蓄電キャパシタA121に、直に給電が開始される。
そして、太陽電池110から第1蓄電キャパシタA121に給電を開始することにより、時刻t0以降、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが次第に上昇する。そして、時刻t0の後の時刻t1において、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが、DC/DCコンバータ130においてメインブーストが可能な電圧Vmに到達する。そして、時刻t1において、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが、メインブーストが可能な電圧Vmに到達すると、第1スイッチ切換部160は、第1スイッチ部141のスイッチSW1の接点aと接点cとを非導通にし、接点bと接点cとを導通にする。これにより、時刻t1以降、第1スイッチ切換部160は、DC/DCコンバータ130から第1蓄電キャパシタA121に給電を行わせる。
続いて、時刻t1以降、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが次第に上昇し、時刻t1の後の時刻t2において、環境モニタ装置210Cを駆動可能な電圧V0に到達すると、環境モニタ装置210Cが起動される。
そして、時刻t2において、環境モニタ装置210Cが起動した後の時刻t3に至り、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが電圧V1まで上昇すると、この時刻t3において、第2スイッチ切換部170は、第2スイッチ部142のスイッチSW2をON状態にして、第1蓄電キャパシタA121に蓄積された電荷により第2蓄電キャパシタB122に給電を行う。
この第1蓄電キャパシタA121から第2蓄電キャパシタB122に給電を行う場合、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが、第1蓄電キャパシタA121と第2蓄電キャパシタB122とが平衡になる電圧まで低下しようとする。このため、第2スイッチ切換部170は、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが環境モニタ装置210Cの駆動可能電圧V0を下回る前、つまり、第1蓄電キャパシタA121の電圧が電圧V1’(V1>V1’>V0)まで低下した場合に、スイッチSW2をOFF状態にして、第2蓄電キャパシタB122を第1蓄電キャパシタA121から切り離す。そして、スイッチSW2をOFF状態にした後、再び、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが電圧V1を超えた場合に、第2スイッチ切換部170は、再び、スイッチSW2をON状態にして、第1蓄電キャパシタA121から第2蓄電キャパシタB122に給電を行う。つまり、第2スイッチ切換部170は、スイッチSW2のON状態またはOFF状態の切り換え動作を繰り返しながら、第1蓄電キャパシタA121から第2蓄電キャパシタB122に給電を行う。このため、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaは、図7Aの破線で囲んだ部分Eで拡大して示すように、即ち、図7Bに示すように、電圧V1と電圧V1’の間で変動する電圧となる。
そして、この時刻t3以降、第2蓄電キャパシタB122への充電が進み、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbが、次第に上昇していく。
そして、時刻t3の後の時刻t4に至ると、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbが、第1蓄電キャパシタA121の電圧とほぼ等しくなるまで充電される。
なお、第1蓄電キャパシタA121及び第2蓄電キャパシタB122の電圧が電圧Vsatになると、DC/DCコンバータ130は、第1蓄電キャパシタA121及び第2蓄電キャパシタB122への過充電を防ぐために、出力を停止して、第1蓄電キャパシタA121及び第2蓄電キャパシタB122への給電を停止する。
このように、蓄電装置100は、先に、小さな容量の第1蓄電キャパシタA121を充電することにより、大きな容量の蓄電キャパシタを用いた場合においても、環境モニタ装置210Cに出力する電圧を早く立ち上げることができる。また、蓄電装置100では、環境モニタ装置210Cを駆動させつつ、第2蓄電キャパシタB122への蓄電を進めることができる。
更に、本実施形態のセンサノード10は、例えば、事務所等の室内に設置されるセンサノードであり、太陽光や室内光発電により蓄電装置100に電力が供給され、電力が蓄電される。ところで、このような室外が長期間にわたり、暗状態に維持される場合(例えば、長期出張などにより、室内に訪れる人が長期間にわたって不在である場合)、第1蓄電キャパシタA121、B122の残量が電圧V1よりも低くなる場合がある。更に、第1蓄電キャパシタA121、B122の残量がゼロになる場合もある。このような場合、再開動作(無線発報の開始)を早めるために、容量の小さな第1蓄電キャパシタA121のみによってセンサノード10を起動させることができる。即ち、上述したエネルギー収支が崩れた場合であっても、このようなエネルギー収支が崩れた状態から通常の起動状態へセンサノード10を速やかに回復させることができる。
なお、上述した第1閾値(電圧V1)は、蓄電部120の蓄電容量を判定するために用いられる閾値である。蓄電部120の電圧Va(蓄電容量)が第1閾値を超えると制御部220C及びセンサ211〜213の動作が開始する。第1閾値は、制御部220Cの外部の回路部位(第2スイッチ切換部170)で保持されている。本実施形態では、便宜上、第1閾値はSW2の切換を行う切換電圧(蓄電容量)と同じであるが、第1閾値として、別の電圧(蓄電容量)を設定することも可能である。しかしながら、第1閾値としては、数回の無線送信を行うことが可能な程度の電圧(蓄電容量)を選ぶ必要がある。
なお、第1閾値をSW2の切換を行う切換電圧(蓄電容量)と同じとすることで、比較部を複数設ける必要がなくなるため、消費電力が少なくなる。
本実施形態では、第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが第1閾値を超えたところで、制御部220Cとセンサ211〜213とが起動する。このため、センサノードがどのような状態かを認識することができる。第1蓄電キャパシタA121の電圧Vaが第1閾値を下回る場合では、制御部220C、センサ211〜213には給電せずに、キャパシタAに対する蓄電を優先的に行う。更に、この場合、消費電力が一般に大きい送信部(無線モジュール)においては、“超低速モード(スタンバイモード)”による無線送信が行われる。具体的には、システムが起動したことを通知する情報、及び、最低限のセンサ情報が無線送信される。センサ情報の送信間隔は、Mode0、Mode1、及びMode2における送信間隔に比べ、長い。超低速モード(スタンバイモード)による無線送信以外の無線送信では、送信部240Aへの給電を停止し(第2切換部320はDisable状態)、これによって、キャパシタAの蓄電特性を改善することができる。
更に、制御部220Cの判定機能によって、第2蓄電キャパシタB122の残量Vb(蓄電容量)と第2閾値の電圧(蓄電容量)とが第2電圧判定部232Bで比較され、電圧Vb(蓄電容量)が「第2閾値(Ve)より低い」場合は、”超低速モード(スタンバイモード)”が維持される。第2蓄電キャパシタB122の残量Vb(蓄電容量)が第2閾値を超えた場合に、第2切換部320のEnable端子に制御信号CNT3が供給され、第2切換部320はEnable状態となり、第2切換部320は、送信部240Aに電力を供給する。
(環境モニタ装置210Cの動作の詳細)
前述したように、環境モニタ装置210Cにおいて、制御部220C内のモード設定部230Cは、太陽電池110の発電量に基づいて、或いは、太陽電池110の発電量と第2蓄電キャパシタB122の蓄電容量とに基づいて、送信部240Aが無線送信を行う送信時間間隔を設定する。この送信時間間隔の設定は、4つのモード(Mode)に分けて行われる。
図8A〜図8Cは、送信時間間隔を設定するモードの種類を示す説明図であり、各モード(Mode)に対応する送信時間間隔(例えば、分単位の時間)を表で示している。この図8Aの表に示すように、モード設定部230Cが設定するモードには、Mode0と、Mode1と、Mode2と、Mode4との4つのモードがある。
Mode0は、基準設定時間毎に、送信部240Aが送信を行う定常状態のモードであり、基準となる設定時間(基準時間)毎に、送信部240Aが無線送信を行うモードである。Mode1は、基準設定時間の2倍の時間間隔で、送信部240Aが無線送信を行うモードである。Mode2は、基準設定時間の10倍の時間間隔で、送信部240Aが無線送信を行うモードである。Mode4は、基準設定時間の20倍の時間間隔で、送信部240Aが無線送信を行うモードである(超低速モード)。
例えば、基準設定時間をT1に設定した場合に、Mode0では、送信部240Aが、T1の時間間隔で送信を行い、Mode1では、送信部240Aが、2×T1の時間間隔で送信を行い、Mode2では、送信部240Aが、10×T1の時間間隔で送信を行う。Mode4では、送信部240Aが、20×T1の時間間隔で送信を行う。基準設定時間がT2、T3、T4に設定された場合についても、同様である。
なお、この基準設定時間は、環境モニタ装置210Cに設けられているディップスイッチ(Dual In−line Package switch)等の設定スイッチにより、利用者または運用者が運用開始前に設定する。例えば、基準設定時間をT1分に設定すると、Mode0がT1分、Mode1が2×T1分、Mode2が10×T1分になる。どの設定にするかは、利用者がセンサノード10、10aを使用する状況に応じて決定する。
なお、図8Aに示す例では、4つのモード(Mode0、Mode1、Mode2、Mode4)を設定する例を示しているが、設定するモードの種類は、2つ、または、5つ以上であってもよい。
(モードの設定処理)
図9は、モードの設定処理の流れを示すフローチャートである。この図9に示す例は、モード設定部230Cにおいて、モードを設定する関数「モード設定()」により行われる処理の流れを示している。なお、この処理は、環境モニタ装置210Cがスリープ状態から復帰した際に、つまり、送信時間間隔毎に行われる。この関数「モード設定()」は、引数として、第2蓄電キャパシタB122の電圧値と、照度センサ213で検出した照度値と、第2蓄電キャパシタB122の電圧値の有無を示す電圧値フラグと、スタンバイフラグとを用い、戻り値として、モードの種別を示す値Mを生成する。なお、種別を示すMの値それぞれは、M=0がMode0、M=1がMode1、M=2がMode2、M=4がMode4に対応する。
関数「モード設定()」の引数となる電圧値は、第2蓄電キャパシタB122の電圧により判定される。第2電圧判定部232Bは、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbが所定の閾値の電圧値以上である場合に、論理「High」として設定し、所定の閾値の電圧値未満の場合に、論理「Low」として設定する。なお、第2蓄電キャパシタB122の電圧値が検出できない場合、第2電圧判定部232Bは、電圧値を論理「High」を設定する。
また、関数「モード設定()」の引数となる照度値は、照度判定部231により判定される。照度判定部231は、照度が所定の閾値以上である場合に、論理「High」として設定し、所定の閾値未満の場合に、論理「Low」として設定する。なお、照度値が検出できない場合、照度判定部231は、照度値を論理「High」に設定する。
以下、図9を参照して、その処理の流れについて説明する。
モード設定処理が開始されると、スタンバイフラグが「ON」であるか「OFF」であるかを確認する(ステップS100)。ここで、スタンバイフラグは、上述したステップS412において「ON」に設定され、上述したステップS407において「OFF」に設定される。スタンバイフラグが「ON」である場合、モード設定部230Cは、関数「モード設定()」において、最初にモード値Mを「M=4」に設定する(ステップS110)。モード設定部230Cは、関数「モード設定()」における戻り値Mが「M=4」に設定された状態で、ステップS109に移行し、「Return(M)文」により、戻り値「M=4」をモード設定部230Cに返す(ステップS109)。
一方、スタンバイフラグが「OFF」である場合、モード設定部230Cは、関数「モード設定()」において、最初にモード値Mを「M=0」に設定する(ステップS101)。
続いて、モード設定部230Cは、関数「モード設定()」における電圧値フラグを参照して、第2蓄電キャパシタB122の電圧値を参照するか否かを判定する(ステップS102)。なお、第2蓄電キャパシタB122の電圧値を参照する場合とは、第2蓄電キャパシタB122の電圧値Vbが第2電圧判定部232Bで検出されている状態であり、電圧値を参照しない場合とは、第2蓄電キャパシタB122の電圧値Vbが第2電圧判定部232Bで検出されていない状態である。
そして、ステップS102において第2蓄電キャパシタB122の電圧値を参照しないと判定された場合(ステップS102:電圧値を参照しない場合)、ステップS103の処理に移行し、関数「モード設定()」は、照度値が、HighであるかLowであるかを判定する(ステップS103)。
ここで、「電圧値を参照する」とは、第2蓄電キャパシタB122の蓄電容量が発電量に対して一定以上である場合において、第2蓄電キャパシタB122の蓄電容量(電圧値)の影響が大きい場合などにおいて電圧値を参照する場合を測定することを意味する。
その一方、「電圧値を参照しない」状況とは、発電量が多く、第2蓄電キャパシタB122の蓄電容量(電圧)が発電量に対して非常に小さく、影響が少ない場合などにおいて、電圧値を参照しない場合を意味する。
そして、ステップS103の処理において、照度値がHighであると判定された場合(ステップS103:High)、モード設定部230Cは、関数「モード設定()」における戻り値Mを「M=0」のままとして、ステップS109に移行し、「Return(M)文」により、戻り値「M=0」をモード設定部230Cに返す(ステップS109)。
一方、ステップS103の処理において、照度値がLowであると判定された場合(ステップS103:Low)、モード設定部230Cは、関数「モード設定()」において「M=M+2(=2)」を設定し(ステップS104)、ステップS109に移行し、「Return(M)文」により、戻り値「M=2」を、モード設定部230Cに返す(ステップS109)。
次に、ステップS102に戻り、このステップS102において第2蓄電キャパシタB122の電圧値を参照すると判定された場合(ステップS102:電圧値を参照する場合)、モード設定部230Cは、ステップS105の処理に移行し、関数「モード設定()」における第2蓄電キャパシタB122の電圧値が、HighであるかLowであるかを判定する(ステップS105)。
そして、ステップS105の処理において、電圧値がHighであると判定された場合(ステップS105:High)、モード設定部230Cは、関数「モード設定()」における戻り値Mを「M=0」のままとして、ステップS107に移行する。
一方、ステップS105の処理において、電圧値がLowであると判定された場合(ステップS105:Low)、モード設定部230Cは、関数「モード設定()」において戻り値Mを「M=M+1(=1)」に設定し(ステップS106)、その後、ステップS107に移行する。
続いて、ステップS107において、モード設定部230Cは、関数「モード設定()」における照度値がHighであるかLowであるかを判定する。
そして、ステップS107において、照度値がHighであると判定された場合、モード設定部230Cは、関数「モード設定()」における戻り値Mを変更することなく、「Return(M)文」により、戻り値Mを、モード設定部230Cに返す(ステップS109)。
一方、そして、ステップS107において、照度値がLowであると判定された場合、モード設定部230Cは、関数「モード設定()」における戻り値Mを「M=M+1」に設定し(ステップS108)、「Return(M)文」により、戻り値Mを、モード設定部230Cに返す(ステップS109)。
上述した処理の手順により、モード設定部230Cは、スタンバイフラグが「ON」状態であるか、「OFF」状態であるかを判断する。モード設定部230Cは、スタンバイフラグが「ON」状態である場合、送信時間間隔のモードを、Mode4に設定することができる。モード設定部230Cは、スタンバイフラグが「OFF」状態である場合、送信時間間隔のモードを、Mode0、Mode1、Mode2の何れかに設定することができる。
更に、モード設定部230Cは、電圧値を参照する場合、図8Bに示すように、蓄電部120の電圧値と、照度センサ213で検出された照度値に応じて、送信時間間隔のモードを、Mode0、Mode1、Mode2の何れかに設定することができる。
また、モード設定部230Cは、電圧値を参照しない場合、図8Cに示すように、照度センサ213で検出された照度値に応じて、Mode0、Mode2の何れかに設定することができる。
なお、図8Bに示す例では、照度値と、電圧値のそれぞれについて、所定の1つの閾値に対して、HighかLowかの区分けを行う例を示しているが、さらに、複数の閾値を用いて、照度値と、電圧値とのそれぞれについて、3つ以上の範囲に区分けするようにしてもよい。つまり、モード設定部230Cは、照度値と電圧値とを更に細かく区分けして、送信間隔時間を設定するようにしてもよい。
同様にして、図8Cに示す例では、照度値について、所定の1つの閾値に対して、HighかLowかの区分けを行う例を示しているが、さらに、複数の閾値を用いて、3つ以上の範囲に区分けするようにしてもよい。つまり、モード設定部230Cは、照度値を更に細かく区分けして、送信間隔時間を設定するようにしてもよい。
図10は、照度センサにより周囲の照度を検出し、蓄電キャパシタの電圧監視を行う場合の蓄電キャパシタの電圧推移を示すグラフである。ここで示すグラフは、例えば、事務所などにおける1週間の第2蓄電キャパシタB122の電圧推移を示している。つまり、第1日目から5日目までの平日5日間と、6日目から7日目の休日2日間とにおける第2蓄電キャパシタB122の電圧推移を示している。
この図10では、縦軸に蓄電池の電圧(V)を示し、横軸に経過時間(h:hour)を示し、送信時間間隔の基準設定時間を、分単位で、T1、T2、T3、T4(T1<T2<T3<T4)に変化させた場合の第2蓄電キャパシタB122の電圧推移特性a1からa4を並べて示している。また、出発点となる電圧(時刻0における電圧)を、エネルギー収支のバランスを取る基準線となる電圧Vcとしている。また、「明」で示す期間は、事務所の室内が照明や外部光により明るくなる時間帯を示し、「暗」で示す期間は、夜間や照明が消されて事務所の室内が暗くなる期間を示している。なお、この例は、照度センサ213ありの例であり、この照度センサ213の測定値を、照度判定部231が所定の閾値と比較して「明」の状態か、または、「暗」の状態かを判定する。
また、電圧V0は、環境モニタ装置210Cを駆動可能な第2蓄電キャパシタB122の電圧値を示している。すなわち、電圧V0は、第2蓄電キャパシタB122の電圧がこの電圧V0以下に低下すると、環境モニタ装置210Cが機能を停止する機能停止電圧を示している。また、電圧Vcは、エネルギー収支のバランスを取る基準となる電圧値を示しており、蓄電キャパシタの電圧推移特性a1からa4における蓄電キャパシタの電圧は、電圧Vcを出発点としている。また、電圧Veは、第2蓄電キャパシタB122の電圧を監視する際の判定基準となる閾値の電圧を示している。
そして、符号a1で示す電圧推移特性は、基準設定時間を最も時間が短いT1に設定した例であり、送信時間間隔を延ばす場合、蓄電キャパシタ電圧がVc以下における送信時間間隔を、昼間(照度が閾値以上)は2倍、夜間(照度が閾値以下)は10倍とする例を示している。
同様にして、符号a2で示す電圧推移特性は、基準設定時間をT2(T2>T1)に設定し、符号a3で示す電圧推移特性は、基準設定時間をT3(T3>T2)に設定し、符号a4で示す電圧推移特性は、基準設定時間をT4(T4>T3)に設定した例を示している。
この図10に示すように、1日目から5日目にかけて、つまり経過時刻「0時間」から経過時刻「120時間」において、事務所の室内が照明や外部光により明るくなる「明」の時間帯においては、照度センサ213により「明」の状態を検出して、送信部240Aの送信時間間隔を基準設定時間とするとともに、第2蓄電キャパシタB122への充電を行う。また、「暗」の発電のない期間においては、照度センサ213により「暗」の状態を検出して、送信部240Aの送信間時間間隔を基準設定時間の2倍または10倍に設定する。この結果、蓄電部120では、「明」の期間において、第2蓄電キャパシタB122の電圧が上昇し、「暗」の期間に入ると第2蓄電キャパシタB122の電圧が緩やかに低下する充放電動作を繰り返す。そして、5日目の「明」が終了する時刻tmにおいて、第2蓄電キャパシタB122の充電電圧が最大になる。そして、この時刻tm以降は、「暗」の期間に入り、第2蓄電キャパシタB122の電圧は、経過時刻「tm時間」から経過時刻「168時間」にかけて直線的に低下する。
このように、照度センサ213が取得した照度情報と第2蓄電キャパシタB122の電圧(蓄電容量)の情報との2つの情報によりエネルギー収支のバランスを取る動作を行う場合に、蓄電キャパシタの電圧Vc以下における送信時間間隔を、昼間(照度閾値以上)は2倍、夜間(照度閾値以下)は10倍とすることで、電圧Vc以下での傾斜は、昼間が急速に上昇、夜間が緩やかに降下するようになり、最も送信時間間隔が短いT1設定時においても1週間のエネルギー収支がプラスとなる。
また、図11は、照度センサにより照度を検出するが、蓄電キャパシタの電圧監視を行わない場合の蓄電キャパシタの電圧推移を示すグラフである。図11は、上述した図10と同様にして、事務所などにおける1週間の第2蓄電キャパシタB122の電圧推移を示している。但し、この図11示す例では、照度センサ213を用いて照度の監視を行うが、第2蓄電キャパシタB122の電圧監視を行わない例である。
そして、この図11では、送信時間間隔の基準設定時間を、分単位で、T1、T2、T3、T4(T1<T2<T3<T4)に変化させた場合の蓄電キャパシタの電圧推移特性a1からa4を並べて示している。出発点となる電圧(時刻0における電圧)は、エネルギー収支のバランスを取る基準線となる電圧Vcである。
そして、符号a1で示す電圧推移特性は、基準設定時間を最も時間が短いT1に設定した例であり、送信時間間隔を延ばす場合、送信時間間隔を「2×T1」に設定する場合を示している。同様にして、符号a2で示す電圧推移特性は、基準設定時間をT2(T2>T1)に設定し、符号a3で示す電圧推移特性は、基準設定時間をT3(T3>T2)に設定し、符号a4で示す電圧推移特性は、基準設定時間をT4(T4>T3)設定した例を示している。
このように、照度センサ213の情報によるエネルギー収支のバランスを取るために、送信時間間隔を夜間(照度閾値以下)は2倍とすることで、夜間・週末を示す下りの傾斜が緩やかになり、T2、T3、T4設定時では、1週間のエネルギー収支がプラスとなる。ただし、T1設定時では、経過時刻th以降、エネルギー収支はマイナスとなるが、7日経過しても機能停止電圧には至らない。
また、図12は、照度センサにより照度の検出を行わず、かつ蓄電キャパシタの電圧監視も行わない場合の蓄電キャパシタの電圧推移を示すグラフである。ここで示す例は、上述した図10及び図11と同様にして、事務所などにおける1週間の第2蓄電キャパシタB122の電圧推移を示している。ただし、この図12示す例は、照度センサ213による照度監視を行わず、また、第2蓄電キャパシタB122の電圧監視も行わない例である。つまり、図12に示す例は、エネルギー収支のバランスを取る動作を行わない例である。
そして、この図12では、送信時間間隔の基準設定時間を、分単位で、T1、T2、T3、T4(T1<T2<T3<T4)に変化させた場合の蓄電キャパシタの電圧推移特性a1からa4を並べて示し、出発点となる電圧(時刻0における電圧)を、エネルギー収支のバランスを取る基準線となる電圧Vcとしている。
そして、符号a1で示す電圧推移特性は、基準設定時間を最も時間が短いT1に設定した例である。同様にして、符号a2で示す電圧推移特性は、基準設定時間をT2(T2>T1)に設定し、符号a3で示す電圧推移特性は、基準設定時間をT3(T3>T2)に設定し、符号a4で示す電圧推移特性は、基準設定時間をT4(T4>T3)に設定した例を示している。
この図12に示すように、エネルギー収支のバランスを取る動作を行わない場合、送信時間間隔が最も短いT1設定時には、特性a1に示すように、6日目の経過時刻th1において、第2蓄電キャパシタB122の電圧が環境モニタ装置210Cの機能停止電圧に至る。また、送信時間間隔がT1の次に短いT2設定時には、特性a2に示すように、7日目の経過時刻th2において、第2蓄電キャパシタB122の電圧が環境モニタ装置210Cの機能停止電圧に至る。そして、送信時間間隔がT3及びT4になるとエネルギー収支のバランスが取れる。
このように、エネルギー収支のバランスを取る機能がない場合は、送信時間間隔がT2以下の設定では、1週間のエネルギー収支がマイナスとなり、やがて環境モニタ装置210Cの機能停止電圧に至る。
以上説明したように、センサノード10では、環境モニタ装置210Cを週単位で運用する場合、平日(1日目から5日目)に太陽電池110から第2蓄電キャパシタB122への充電を行っておき、休日(6日目及び7日目)に、第2蓄電キャパシタB122に蓄積された電力を利用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した照度センサ213は、例えば、太陽電池110の発電電圧を測定することにより、この太陽電池110を照度センサ213の代わりに用いることも可能である。或いは、太陽電池110から充電される第1蓄電キャパシタA121または第2蓄電キャパシタB122の電圧変化を測定することにより、太陽電池110の発電量を測定し、この発電量の情報に基づいて、周囲の照度を判定することも可能である。
また、上述したセンサノード10では、発電素子として太陽電池を用いた例を示したが、発電手段としては、他にも振動、熱、風力発電を用いてもよい。そして、振動、熱、風力発電のそれぞれの場合において、振動センサ、温度センサ、風量計等により各種環境情報を検出し、この環境情報に基づいて無線送信間隔を自動で変更することにより、上述したセンサノード10と同様の効果が得ることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態においては、上述した第1実施形態と同一部材には同一符号を付して、その説明は省略または簡略化する。
また、第1実施形態と同様に、第2実施形態においても、通信装置200(200A)と蓄電装置100との間に切換装置300が設けられている。図13及び図14においては、切換装置の図示が省略されている。また、第1実施形態においては、第1スイッチ部141、第2スイッチ部142、第1スイッチ切換部160、第2スイッチ切換部170、及び供給回路180を備える蓄電装置100について説明した。第2実施形態に係るセンサノードも、第1実施形態と同じ蓄電装置100を備えている。このため、第2実施形態においては、蓄電装置100及び切換装置300の説明を省略し、通信装置について詳細に説明する。
(第1の構成例)
上述した通信装置200Cでは、モード設定部230Cが照度判定部231と、第1電圧判定部232Aと、第2電圧判定部232Bとが備えているが、本実施形態の第1の構成例における通信装置200は、照度判定部のみを備えている。
図13は、第2実施形態に係るセンサノードの第1の構成例を示すブロック図である。図13に示すように、センサノード10Aは、蓄電装置100と、通信装置200と、切換装置(不図示)で構成されている。通信装置200は、環境モニタ装置210として構成され、この環境モニタ装置210は、ワイヤレスセンサとして機能する。
環境モニタ装置210は、温度センサ211と、湿度センサ212と、照度センサ213と、制御部220と、送信部240とを備えている。
温度センサ211、湿度センサ212、及び照度センサ213は、第1実施形態で述べた機能を有し、切換装置300の第1切換部310に接続されている。
制御部220は、第1実施形態の制御部220Cと同様に、切換装置300の第1切換部310に接続されている。
送信部240は、第1実施形態の送信部240Aと同様に、切換装置300の第2切換部320に接続されている。
制御部220は、モード設定部230を有している。このモード設定部230は、照度判定部231を備える。照度判定部231は、第1実施形態で述べた機能を有する。
図13に示すセンサノード10Aでは、照度センサ213により太陽電池110によって発電されるエネルギー量が低下したことを検出して、検出された結果に応じて照度判定部231が送信時間間隔を長くして消費エネルギーを低減させる。つまり、発電されるエネルギー量が低下した状態で、検出される照度が所定の照度値以上である定常時と同じ送信時間間隔で無線送信を行うと、環境モニタ装置210が機能停止する電圧まで、短時間で蓄電部120のエネルギーが使いつくされてしまう可能性がある。環境モニタ装置210の機能停止を回避するために、制御部220は、発電されるエネルギー量が低下したことを検出した場合に、送信時間間隔を長くすることにより、消費エネルギーを低減させる。
(第2の構成例)
図14は、第2実施形態に係るセンサノードの第2の構成例を示すブロック図である。図14に示すように、センサノード10Bは、蓄電装置100と、通信装置200Aと、切換装置300で構成されている。通信装置200Aは、環境モニタ装置210Aとして構成され、この環境モニタ装置210Aは、ワイヤレスセンサとして機能する。特に、モード設定部230Aが、照度センサ213により検出される照度の情報と、第2蓄電キャパシタB122の蓄電容量の情報とに基づいて、送信時間間隔を設定する点で、第2の構成例は、第1の構成例とは異なる。
環境モニタ装置210Aは、温度センサ211と、湿度センサ212と、照度センサ213と、制御部220Aと、送信部240とを備えている。
温度センサ211、湿度センサ212、及び照度センサ213は、第1実施形態で述べた機能を有し、切換装置300の第1切換部310に接続されている。
制御部220Aは、第1実施形態の制御部220Cと同様に、切換装置300の第1切換部310に接続されている。
送信部240は、第1実施形態の送信部240Aと同様に、切換装置300の第2切換部320に接続されている。
図13に示したセンサノード10Aと同じ動作をする機能部については同じ符号を用いて、説明を省略する。
制御部220Aは、モード設定部230Aを有している。このモード設定部230Aは、照度判定部231に加えて、電圧判定部232を備える。
上述のセンサノード10A(図13)では、発電の少ない状態において送信時間間隔を長くすることで、環境モニタ装置210が動作を停止する時間の延長を図っている。しかしながら、この条件だけに基づいて制御を行う場合では、エネルギーの支出が収入を上回る可能性があるため、やがては、環境モニタ装置210が機能停止に陥ってしまう可能性がある。そこで、センサノード10Bでは、電圧判定部232をさらに設けており、照度判定部231と電圧判定部232の両方を監視する。
電圧判定部232は、第1実施形態の第2電圧判定部232Bと同じ機能を有するため、説明を省略する。
モード設定部230Aは、蓄電部120の蓄電容量に応じて、送信間隔時間を変更させるためのモードを設定する。制御部220Aは、モード設定部230Aにより設定されたモードに応じて、送信部240における送信時間間隔を制御する。このモード設定部230Aにおけるモード設定の詳細については、後述する。
図14に示すセンサノード10Bでは、前述のセンサノード10A(図13)と同様にして、照度判定部231により、照度(太陽電池110によって発電されるエネルギー量)を監視する。また、センサノード10Bでは、第2蓄電キャパシタB122の充電電圧Vb(蓄電容量)も監視する。そして、照度と第2蓄電キャパシタB122の充電電圧Vb(蓄電容量)の両方の監視結果を用いることで、送信時間間隔をさらに段階的に調整することが可能となる。これにより、環境モニタ装置210Aが機能停止に至る時間を更に延ばすことができる。詳細については、後述する。
上述した第2実施形態における第1の構成例及び第2の構成例において、蓄電装置100は、第1実施形態と同様に、図5及び図6に示すフローチャートに基づき、処理を行う。本実施形態では、処理の説明を省略する。
(環境モニタ装置210の動作の詳細)
前述したように、環境モニタ装置210(210A)において、制御部220(220A)内のモード設定部230(230A)は、太陽電池110の発電量に基づいて、或いは、太陽電池110の発電量と第2蓄電キャパシタB122の蓄電容量とに基づいて、送信部240が無線送信を行う送信時間間隔を設定する。この送信時間間隔の設定は、3つのモード(Mode)に分けて行われる。
図8A〜図8Cは、送信時間間隔を設定するモードの種類を示す説明図であり、各モード(Mode)に対応する送信時間間隔(例えば、分単位の時間)を表で示している。この図8Aの表に示すように、モード設定部230が設定するモードには、Mode0と、Mode1と、Mode2と、Mode4との4つのモードがある。Mode0と、Mode1と、Mode2と、Mode4との4つのモードは、上述した実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
なお、図8Aに示す例では、4つのモード(Mode0、Mode1、Mode2、Mode4)を設定する例を示しているが、設定するモードの種類は、3つ以下、、または、5つ以上であってもよい。
そして、モード設定部230が送信時間間隔のモードを設定する場合、電圧判定部232がない場合(図13参照)と、電圧判定部232がある場合(図14参照)とに応じて、モードの設定方法が異なる。
(モードの設定処理)
第2実施形態に係るモードの設定処理は、図9に示すフローチャートに基づいて行われる。このため、第2実施形態に係るモードの設定処理の説明を省略する。電圧判定部232は、第2電圧判定部232Bと同様の機能を有するため、説明を省略する。照度判定部231は、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した照度センサ213は、例えば、太陽電池110の発電電圧を測定することにより、この太陽電池110を照度センサ213の代わりに用いることも可能である。或いは、太陽電池110から充電される第1蓄電キャパシタA121または第2蓄電キャパシタB122の電圧変化を測定することにより、太陽電池110の発電量を測定し、この発電量の情報に基づいて、周囲の照度を判定することも可能である。本実施形態に係るセンサノード10A及び10Bによれば、バッテリレス化を図ることができる。更に、発電量と電力消費量とのエネルギー収支のバランスが崩れた場合であっても、センサノード10A及び10Bを速やかに回復することができる。
また、上述したセンサノード10A及び10Bでは、発電素子として太陽電池を用いた例を示したが、発電手段としては、他にも振動、熱、風力発電を用いてもよい。そして、振動、熱、風力発電のそれぞれの場合において、振動センサ、温度センサ、風量計等により各種環境情報を検出し、この環境情報に基づいて無線送信間隔を自動で変更することにより、上述したセンサノード10と同様の効果が得ることができる。
[第3実施形態]
上述した蓄電装置100では、蓄電池として蓄電キャパシタを用いているが、この蓄電キャパシタには寿命がある。例えば、第2蓄電キャパシタB122は、充電可能な最大電圧が飽和電圧として定められており、飽和電圧状態が長時間続くと、第2蓄電キャパシタB122の寿命が低下する。このため、第2蓄電キャパシタB122の電圧が飽和電圧以上に充電されないように制限する必要がある。このため、第2蓄電キャパシタB122の電圧が飽和電圧に長時間保持されないように制限する必要がある。本実施形態も、第2実施形態と同様に切換装置300は省略されている。
このため、センサノードでは、第2蓄電キャパシタB122に充電される電圧が飽和電圧に近づいた場合に、送信部240の送信間隔を早めて消費電力を増大させることにより、第2蓄電キャパシタB122の電圧を低下させる。或いは、センサノードでは、電力を消費させるダミー回路を設け、このダミー回路により電力を消費させることにより、第2蓄電キャパシタB122の電圧を低下させる。これにより、センサノードは、第2蓄電キャパシタB122の寿命を延ばすことができる。
以下では、送信部240の送信間隔を早めて消費電力を増大させることにより、第2蓄電キャパシタB122の電圧を低下させる例を、第3実施形態のセンサノードとして説明する。
第3実施形態においては、上述した第1実施形態及び第2実施形態と同一部材には同一符号を付して、その説明は省略または簡略化する。
図15は、本発明の第3実施形態におけるセンサノード10Cの構成を示すブロック図である。第2実施形態においても、通信装置200Bと蓄電装置100との間に切換装置300が設けられている。
図15に示すように、センサノード10Cは、蓄電装置100と、通信装置200Bとで構成されている。また、通信装置200Bは、環境モニタ装置210Bを含んで構成される。環境モニタ装置210Bは、温度センサ211と、湿度センサ212と、制御部220Bと、照度センサ213と、送信部240とを備えている。また、制御部220Bは、モード設定部230Bを有している。このモード設定部230Bは、照度判定部231と、電圧判定部232と、飽和電圧検出部233とを備える。
このセンサノード10Cは、図14に示すセンサノード10Bと比較して、環境モニタ装置210Bの制御部220B内に飽和電圧検出部233を追加した点だけが異なり、他の構成は、図14に示すセンサノード10Bと同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
上記飽和電圧検出部233は、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbを監視し、この電圧Vbが所定の飽和電圧Vsatに接近したことを検出する。例えば、飽和電圧検出部233は、飽和電圧Vsatよりも所定の電圧ΔVだけ低い電圧VH(=Vsat−ΔV)を閾値電圧として、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbが電圧VHを超えているか否かを判定する。そして、飽和電圧検出部233は、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbが電圧VHを超えていると判定した場合に、その旨を示す信号をモード設定部230Bに通知する。
なお、図14では、制御部220Bが電圧判定部232を備えている場合の例を示しているが、制御部220Bが電圧判定部232を備えていないセンサノード10A(図13を参照)においても、制御部220B内に上記飽和電圧検出部233を設けて、第2蓄電キャパシタB122の電圧を監視し、この電圧が所定の飽和電圧Vsatに接近したことを検出するようにしてもよい。
図16は、第3実施形態における送信時間間隔を設定するモードの種類を示す説明図であり、各モード(Mode)に対応する送信時間間隔(例えば、分単位の時間)を表で示している。この図16の表に示すように、制御部220Bが設定するモードには、Mode0と、Mode1と、Mode2と、Mode3との4つのモードがある。図16において、符号T1〜T4は、図8A〜図8Cと同様に基準設定時間である。
この図16に示す表は、図8A〜図8Cに示す表と比較して、新たに、Mode3を追加した点だけが異なる。つまり、Mode0は、基準設定時間毎に、送信部240が送信を行うモードであり、Mode1は、基準設定時間の2倍の時間間隔で、送信部240が送信を行うモードであり、Mode2は、基準設定時間の10倍の時間間隔で、送信部240が送信を行うモードである。Mode4は、基準設定時間の20倍の時間間隔で、送信部240が送信を行うモードである。そして、新たに追加したMode3は、基準設定時間の0.5倍の時間間隔で、送信部240が送信を行うモードである。
図17は、第3実施形態におけるモード設定処理の流れを示すフローチャートである。
この図17に示す例は、モードを設定する関数「モード設定()」における処理の流れを示している。この例において、関数「モード設定()」は、引数として、第2蓄電キャパシタB122の電圧値と、照度値と、第2蓄電キャパシタB122の電圧値の有無を示す電圧値フラグと、飽和検出フラグと、スタンバイフラグとを用い、戻り値として、モードの種別を示す値Mを生成する。つまり、この図17に示すフローチャートで使用される関数「モード設定()」には、図9に示す関数「モード設定()」と比較して、新たに、引数「飽和検出フラグ」が追加されている。
上記の飽和検出フラグは、飽和電圧検出部233により設定されるフラグであり、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbが電圧VHを超えている場合に、飽和を示すフラグが設定され、第2蓄電キャパシタB122の電圧Vbが電圧VH以下の場合に、不飽和を示すフラグが設定される。
そして、図17に示すフローチャートは、図9の示すフローチャートと比較して、ステップS201と、ステップS202と、ステップS203とを、新たに追加した点だけが異なり、ステップS101からステップS108の処理については、図9と同じである。このため、図9と同一の処理を行うステップには、同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。
以下、図17を参照して、モード設定処理の流れについて説明する。
モード設定処理が開始されると、スタンバイフラグが「ON」であるか「OFF」であるかを確認する(ステップS100)。ここで、スタンバイフラグは、上述したステップS412において「ON」に設定され、上述したステップS407において「OFF」に設定される。スタンバイフラグが「ON」である場合、モード設定部230Bは、関数「モード設定()」において、最初にモード値Mを「M=4」に設定する(ステップS110)。モード設定部230Bは、関数「モード設定()」における戻り値Mが「M=4」に設定された状態で、ステップS109に移行し、「Return(M)文」により、戻り値「M=4」をモード設定部230Bに返す(ステップS109)。
一方、スタンバイフラグが「OFF」である場合、モード設定部230Bは、関数「モード設定()」において、最初にモード値Mを「M=0」に設定する(ステップS101)。
モード設定部230BにおいてステップS101からステップS108までの処理が行われた後モード設定値Mが設定されると、モード設定部230Bは、関数「モード設定()」を、ステップS201の処理に移行して、「M=0」であるか否かを判定する。
そして、ステップS201の処理において「M=0」でないと判定された場合(ステップS201:No)、モード設定部230Bは、ステップS109の処理に移行し、関数「モード設定()」を、S101からステップS108までの処理により設定されたモード設定値Mを、「Return(M)文」により、モード設定部230Bに返す(ステップS109)。
一方、ステップS201の処理において「M=0」であると判定された場合(ステップS201:Yes)、モード設定部230Bは、ステップS202の処理に移行し、関数「モード設定()」を、飽和検出フラグを参照することにより、第2蓄電キャパシタB122の電圧が、閾値の電圧値VHを超えているか否かを判定する。そして、ステップS202の処理において、第2蓄電キャパシタB122の電圧が電圧値VH以上でないと判定された場合(ステップS202:No)、モード設定部230Bは、関数「モード設定()」を、ステップS109の処理に移行し、モード設定値「M=0」を、「Return(M)文」により、モード設定部230Bに返す。
一方、ステップS202の処理において「第2蓄電キャパシタB122の電圧が電圧VHを超えていると判定された場合(ステップS202:Yes)、モード設定部230Bは、モード設定関数()を、モード設定値Mを「M=3」に設定し(ステップS203)、その後、ステップS109に移行し、この値「M=3」を、「Return(M)文」により、モード設定部230Bに返す。
これにより、モード設定部230Bでは、第2蓄電キャパシタB122の電圧が飽和電圧Vsatに接近している場合に、送信時間間隔のモードをMode3に設定することにより、送信部240の送信時間間隔を早めて消費電力を増大させることができる。このため、蓄電装置100では、第2蓄電キャパシタB122が飽和電圧Vsatまで充電されることを回避することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態におけるセンサノード(10、10A、10B)は、周囲環境の情報を取得する環境センサ(温度センサ211、湿度センサ212)と、環境発電を行う発電素子(太陽電池110)と、発電素子が発電するエネルギーを蓄積して電源を生成する蓄電部(蓄電部120、第1蓄電キャパシタA121、第2蓄電キャパシタB122)と、発電素子が発電するエネルギー量を検出する検出部(照度センサ213)と、環境センサが取得した周囲環境の情報を含む送信信号を無線送信する送信部(240A、240)と、発電素子が発電するエネルギー量の検出結果に基づいて、送信部における送信動作の態様を変更させる制御部(220、220A、220B)と、を備える。
このような構成のセンサノード(10、10A、10B)では、太陽電池110が発電するエネルギー量に応じて、送信部240における送信動作の態様(例えば、送信間隔時間)を変更させる。これにより、センサノード(10、10A、10B)は、発電電力と消費電力とのエネルギー収支のバランスを取ることができる。このためセンサノード(10、10A、10B)では、バッテリレス化を図ることができる。更に、発電量と電力消費量とのエネルギー収支のバランスが崩れた場合であっても、センサノードを速やかに回復することができる。
なお、第1実施形態〜第3実施形態では、送信部240、240Aが無線通信を行う例を説明したが、有線通信であってもよい。
また、第1実施形態〜第3実施形態では、蓄電池として蓄電キャパシタを用いたが、蓄電池はリチウムイオンキャパシタ(LiC)であってもよい。更に、蓄電池の個数は限定されず、蓄電池の個数は1つでもよいし、複数でもよい。
なお、上述した蓄電部120は、2つの蓄電キャパシタ、即ち、第1蓄電キャパシタA121及び第2蓄電キャパシタB122を備えている。本発明は、蓄電キャパシタの個数を限定しておらず、蓄電部120が1つの蓄電キャパシタを備えてもよい。
更に、上述した実施形態に係るセンサノードにおいては、送信部の送信時間間隔の変更は、太陽電池(発電素子)における発電量に基づく判断よりも、蓄電キャパシタにおける蓄電容量を優先的に抽出し、この抽出された情報に基づいて判断を行い、この判断に基づいて送信時間間隔を自立的に変更してもよい。その一方、蓄電キャパシタにおける蓄電容量に基づく判断よりも、太陽電池における発電量を優先的に抽出し、この抽出された情報に基づいて判断を行い、この判断に基づいて送信時間間隔を自立的に変更してもよい。例えば、送信時間間隔が長くてもよい場合であって、かつ、継続的に送信を行いたい場合には、太陽電池における発電量よりも、蓄電キャパシタにおける蓄電量を優先的に監視し、主にこの蓄電容量に基づいて送信時間間隔を変更してもよい。その一方、日当たりのよい窓際などにセンサノードが配置されている場合など、発電素子の発電状況が一定時間にわたり変化しないような環境では、発電素子による発電量を優先的に監視し、主にこの発電量に基づいて送信時間間隔を変更してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した環境モニタ装置210C(または210、210A、210B)を構成する各処理部は専用のハードウェアにより実現されてもよい。また、各処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、環境モニタ装置の機能が実現されてもよい。
すなわち、環境モニタ装置210C(または210A、210B)は内部にコンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われるようにしてもよい。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、半導体メモリ等をいう。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらは本発明の例示的なものであり、本発明のセンサノードを限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、請求の範囲によって制限されている。
1・・・無線センサシステム
10、10A、10B、10C・・・センサノード
20・・・監視センタ
100・・・蓄電装置
110・・・太陽電池(発電素子)
120・・・蓄電部
121・・・第1蓄電キャパシタA
122・・・第2蓄電キャパシタB
141・・・第1スイッチ部
142・・・第2スイッチ部
160・・・第1切換部
170・・・第2切換部
200、200A、200B、200C・・・通信装置(送信装置)
210、210A、210B、210C・・・環境モニタ装置
211・・・温度センサ(環境センサ)
212・・・湿度センサ(環境センサ)
213・・・照度センサ(検出部、取得用センサ)
220、220A、220B、220C・・・制御部(送信制御部)
230、230C、230B、230C・・・モード設定部
231・・・照度判定部
232・・・電圧判定部
232A・・・第1電圧判定部
232B・・・第2電圧判定部
233・・・飽和電圧検出部
240、240A・・・送信部
300・・・切換装置
310・・・第1切換部
320・・・第2切換部

Claims (14)

  1. 環境発電を行う発電素子と、
    前記発電素子が発電するエネルギーを蓄積して電源を生成する蓄電装置と、
    周囲環境の情報を取得する環境センサと、送信制御部と、送信部とを有する送信装置と、
    前記送信制御部と前記蓄電装置との間に設けられた第1切換部と、
    前記送信部と前記蓄電装置との間に設けられた第2切換部と、
    を有し、
    前記蓄電装置の蓄電容量が第1閾値以下に下がった後に前記蓄電容量が増加する場合において、前記蓄電容量が前記第1閾値になった際に、前記第1切換部はオン状態となり、前記第1切換部は前記送信制御部に電力を供給し、
    前記蓄電容量が前記第1閾値よりも高い第2閾値になった際に、前記第2切換部はオン状態となり、前記第2切換部は、前記送信部に電力を供給するセンサノード。
  2. 前記蓄電容量が前記第1閾値以上であって前記第2閾値より小さい場合に、前記送信制御部は前記第2切換部を一時的にオン状態にし、前記第2切換部は、前記送信部に電力を一時的に供給し、前記送信制御部は、前記環境センサによって取得された前記情報を前記送信部から送信し、その後、前記第2切換部をオフ状態にする請求項1に記載のセンサノード。
  3. 前記第1切換部がオン状態となった後、前記送信部による初回の通信を行う際に、
    前記送信制御部は、起動通知を前記送信部から送信させる請求項1又は請求項2に記載のセンサノード。
  4. 前記第1切換部は、前記送信制御部に電力を供給するのと同時に、前記環境センサに電力を供給する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のセンサノード。
  5. 前記蓄電容量が前記第2閾値以上に上がった後に前記蓄電容量が減少する場合において、前記蓄電容量が前記第2閾値以下であって前記第1閾値よりも大きい第3閾値になった際に、前記第2切換部はオフ状態となり、前記第2切換部は前記送信部への電力の供給を遮断し、
    前記蓄電容量が前記第1閾値以下の第4閾値になった際に、前記第1切換部をオフ状態にし、前記第1切換部は、前記送信制御部への電力の供給を遮断する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のセンサノード。
  6. 前記蓄電装置は、第1蓄電キャパシタと、前記第1蓄電キャパシタの容量より大きい容量を有する第2蓄電キャパシタとを有する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のセンサノード。
  7. 前記第1蓄電キャパシタの蓄電容量が前記第1閾値以上になった場合に前記第1切換部はオン状態となり、
    前記第2蓄電キャパシタの蓄電容量が前記第2閾値以上になった場合に前記第2切換部はオン状態となる請求項5に記載のセンサノード。
  8. 前記蓄電装置は、前記第1蓄電キャパシタと前記第2蓄電キャパシタの間にスイッチ部を有しており、
    前記蓄電容量が前記第1閾値未満の場合には、前記発電素子と前記第1蓄電キャパシタが接続され、前記スイッチ部はオフ状態となり、前記第2蓄電キャパシタへの電力の供給が遮断され、
    前記蓄電容量が前記第1閾値になった場合には、前記スイッチ部がオン状態となり、前記第2蓄電キャパシタに電力が供給される
    請求項6又は請求項7に記載のセンサノード。
  9. 前記発電素子が発電するエネルギー量を検出する検出部を備え、
    前記送信部は、前記環境センサが取得した前記情報を含む送信信号を無線送信し、
    前記検出部によって検出された、前記発電素子が発電するエネルギー量の検出結果に基づいて、前記送信制御部は、前記送信部における送信動作の態様を変更する請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のセンサノード。
  10. 前記送信制御部は、
    前記蓄電装置の前記蓄電容量の情報を取得し、前記取得した蓄電容量の情報に基づいて、前記送信部における送信動作の態様を変更する請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のセンサノード。
  11. 前記蓄電装置に蓄積された前記蓄電容量が所定の閾値を超える場合には、前記蓄電装置に蓄積されたエネルギーの消費量を増大させるように、前記送信部における送信動作の態様を変更する請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のセンサノード。
  12. 前記発電素子は、太陽電池であり、
    前記発電素子が発電する前記蓄電容量を測定するための取得用センサは、照度センサであり、
    前記太陽電池は、所定の照度以下の環境において使用可能な低照度用の太陽電池である請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のセンサノード。
  13. 前記第1切換部及び前記第2切換部は、DC/DCコンバータを備える請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のセンサノード。
  14. センサノードの制御方法であって、
    前記センサノードは、環境発電を行う発電素子と、
    前記発電素子が発電するエネルギーを蓄積して電源を生成する蓄電装置と、
    周囲環境の情報を取得する環境センサと、送信制御部と、送信部とを有する送信装置と、
    前記送信制御部と前記蓄電装置との間に設けられた第1切換部と、
    前記送信部と前記蓄電装置との間に設けられた第2切換部と、
    を備え、
    前記センサノードの制御方法は、
    前記蓄電装置の蓄電容量が第1閾値以下に下がった後に前記蓄電容量が増加する場合において、前記蓄電容量が前記第1閾値になった際に、前記第1切換部をオン状態にし、
    前記第1切換部によって前記送信制御部に電力を供給し、
    前記蓄電容量が前記第1閾値よりも高い第2閾値になった際に、前記第2切換部をオン状態にし、
    前記第2切換部によって前記送信部に電力を供給するセンサノードの制御方法。

JP2015560073A 2014-01-31 2015-02-02 センサノード、及びセンサノードの制御方法 Active JP6122974B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014016943 2014-01-31
JP2014016943 2014-01-31
PCT/JP2015/052895 WO2015115654A1 (ja) 2014-01-31 2015-02-02 センサノード、及びセンサノードの制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015115654A1 JPWO2015115654A1 (ja) 2017-03-23
JP6122974B2 true JP6122974B2 (ja) 2017-04-26

Family

ID=53757219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015560073A Active JP6122974B2 (ja) 2014-01-31 2015-02-02 センサノード、及びセンサノードの制御方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9973832B2 (ja)
EP (1) EP3101638B1 (ja)
JP (1) JP6122974B2 (ja)
CN (1) CN105934785B (ja)
WO (1) WO2015115654A1 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9748838B2 (en) * 2013-03-04 2017-08-29 Nanyang Technological University Method of operating a controller for a power converter, and a corresponding controller
CN108141648B (zh) * 2015-10-13 2021-10-26 富士通株式会社 控制系统和控制方法
JP6712878B2 (ja) * 2016-03-10 2020-06-24 旭化成エレクトロニクス株式会社 測定システムおよび生体情報測定方法
JP6808973B2 (ja) * 2016-05-18 2021-01-06 大日本印刷株式会社 発信装置、発信方法、及びプログラム
JP6604312B2 (ja) * 2016-11-08 2019-11-13 トヨタ自動車株式会社 電力制御装置
JP2018201151A (ja) * 2017-05-29 2018-12-20 株式会社東芝 情報取得装置、情報収集装置及び通信制御方法
JP6869132B2 (ja) * 2017-07-12 2021-05-12 シャープ株式会社 監視システム
US10284926B2 (en) * 2017-08-07 2019-05-07 Laser Light Solutions Devices, methods, and systems for monitoring of enclosed environments
JP7239287B2 (ja) * 2017-09-29 2023-03-14 エイブリック株式会社 無線制御システム
JP7052326B2 (ja) * 2017-12-05 2022-04-12 富士通株式会社 電源装置及び通信装置
CN109995822A (zh) * 2017-12-29 2019-07-09 东莞前沿技术研究院 数据采集系统的控制方法、装置、存储介质和处理器
JP2019128747A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 株式会社富士通エフサス 起動制御装置、起動制御方法および起動制御プログラム
JP7020181B2 (ja) 2018-02-28 2022-02-16 富士通株式会社 電源制御装置及び通信装置
JP2020061070A (ja) * 2018-10-12 2020-04-16 アズビル株式会社 無線センサ
JP2020120167A (ja) * 2019-01-18 2020-08-06 富士通コンポーネント株式会社 無線通信装置及び無線通信方法
JP7296066B2 (ja) * 2019-04-12 2023-06-22 株式会社ポコアポコネットワークス ローカル基地局
US10742242B1 (en) * 2019-06-05 2020-08-11 Silicon Laboratories Inc. Apparatus for improving the effective performance of a power source and associated methods
US20240094033A1 (en) * 2021-01-26 2024-03-21 MAX-PLANCK-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. Autonomous data logger
WO2022249545A1 (ja) * 2021-05-28 2022-12-01 ソニーグループ株式会社 制御装置、制御方法及び制御プログラム
US20230113677A1 (en) * 2021-10-12 2023-04-13 Everactive, Inc. Energy operating systems and related techniques

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003346271A (ja) * 2002-05-28 2003-12-05 Toshiba Corp 発電付き測定通信装置
JP2005141439A (ja) 2003-11-06 2005-06-02 Hitachi Ltd 運転監視システム及びセンサ
JP4487754B2 (ja) 2004-12-10 2010-06-23 日本電気株式会社 携帯電話端末およびその電圧供給制御装置、ならびに電圧供給制御方法
JP2008097423A (ja) 2006-10-13 2008-04-24 Yamatake Corp 電流モニタ装置
JP2008292319A (ja) 2007-05-24 2008-12-04 Kobe Steel Ltd 振動センサシステム
JP4990190B2 (ja) 2008-03-03 2012-08-01 パナソニック株式会社 無線通信システム、応答器
JP2009275427A (ja) 2008-05-15 2009-11-26 Tokai Rika Co Ltd 車両用通信制御システム
JP2010224701A (ja) 2009-03-20 2010-10-07 Mitsubishi Materials Corp センサシステム及びそのデータ収集方法
JP5362631B2 (ja) 2010-03-19 2013-12-11 パナソニック株式会社 無線送信装置
KR101243909B1 (ko) * 2010-12-16 2013-03-14 삼성에스디아이 주식회사 전력 저장 시스템 및 그 제어 방법
JP5686010B2 (ja) 2011-03-18 2015-03-18 富士通株式会社 センサ値取得方法、センサ制御装置、センサ制御方法、センサ制御プログラムおよび取得間隔制御プログラム
US9755431B2 (en) 2011-03-25 2017-09-05 Kyocera Corporation Power management system and power management method
JP2013089317A (ja) 2011-10-13 2013-05-13 Sanyo Electric Co Ltd 蓄電池ユニット、表示システム
CN202737786U (zh) * 2012-08-03 2013-02-13 无锡赛思汇智科技有限公司 太阳能供电电源及应用其的无线传感节点
CN103545896B (zh) * 2013-11-07 2015-09-30 成都芯源系统有限公司 一种双向开关电路、移动电源电路及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN105934785B (zh) 2019-11-01
US9973832B2 (en) 2018-05-15
CN105934785A (zh) 2016-09-07
WO2015115654A1 (ja) 2015-08-06
EP3101638B1 (en) 2019-09-04
EP3101638A1 (en) 2016-12-07
US20160345081A1 (en) 2016-11-24
EP3101638A4 (en) 2017-08-23
JPWO2015115654A1 (ja) 2017-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6122974B2 (ja) センサノード、及びセンサノードの制御方法
JP5857119B1 (ja) 蓄電システム、及び蓄電方法
US9893527B2 (en) Power storage system and power storage method
JP6142001B2 (ja) 蓄電システム、及び蓄電方法
US9651971B2 (en) Control device, power control system, and power control method
JP6186450B2 (ja) 蓄電システム、及び蓄電方法
EP2858200A1 (en) Power supply system
JP5857118B1 (ja) 蓄電システム、及び蓄電方法
RU2615985C1 (ru) Автономный интеллектуальный источник питания
US10110008B2 (en) Micro grid stabilization device
JP6905151B2 (ja) 電源回路、センサノード、センサネットワーク
JP2018057209A (ja) 発電量予測装置、及び発電量予測方法
CN116388361A (zh) 一种光伏供电的通用传感器
JP2019030097A (ja) 電源装置
WO2015037350A1 (ja) センサ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170403

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6122974

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250