JP2005141439A - 運転監視システム及びセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】
運転監視システムにおいて、センサとデータ取得装置の間の配線を不要とするとともに、センサ部の電池を不要にする。
【解決手段】
運転監視システムは、対象機器に取り付けるセンサ1と、このセンサとの間で信号を授受する診断装置21と、この診断装置に接続された上位計算機40とを備える。センサは対象機器から放出されるエネルギを利用して発電する自己発電モジュール2と、発電した電力を蓄電する蓄電モジュール3と、対象機器の物理量を計測する計測手段4と、計測手段が計測した物理量の信号を蓄電モジュールに蓄電された電力を用いて演算する演算モジュール5と、演算結果を保持するメモリ6と、演算モジュールが演算した結果を無線発信する通信モジュール7とを有する。診断装置は、センサから送信されたデータを受信する通信モジュール28と、受信データを保持するメモリ24と、受信したデータを基準値と比較する演算モジュール22とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は運転監視システム及びそれに用いるセンサに係り、特に、発電プラントや産業機械、車両などの遠隔運転を監視するのに好適な運転監視システム及びそれに用いるセンサに関する。
運転監視システムは多くの分野で利用されている。例えば、宇宙空間や真空環境等の極限環境ではスリップリングを使用している。この例が、特許文献1に記載されている。この公報に記載のスリップリングは、軸受部分に設けた移動式電気接点端子であり、固定子と回転軸に取り付けられた回転子とを有している。固定子と回転子の間にはブラシが取付けられており、電力を含む信号を送受する。
他の運転監視システムの例が、特許文献2に記載されている。この公報に記載の運転監視システムでは、テレメータを用いて被測定体から遠く離れた場所で測定データを受信し、この測定データをもとに被測定体の変位量を計測している。その際、タービンロータの複数の測定部位にリニアゲージが組み込まれた計測用無線データ通信機を設置し、無線式トリガースイッチで所望の順序でトリガーをかけ、送信された測定データをリアルタイムで読み取り、パソコンで演算処理している。
テレメータを用いる運転監視の他の例が、特許文献3に記載されている。この公報では、回転体を逐次停止することなく複数点の歪データを検出するために、歪データをマルチプレクサに集め、スイッチングコントローラで信号を選択し、テレメータでコンピュータに送信している。
監視装置に用いるセンサの例が、特許文献4に記載されている。この公報に記載のワイヤレスセンサは、複数のセンサモジュールが計測したデータを受信機に無線で送信する。その際、センサモジュールには固有の識別情報が付されている。信号を受信する管理装置は、信号に含まれる識別情報に基づいて検出して検出情報を分類保管している。
特開平11−214108号公報
特開2002−5646号公報 特開平8−210929号公報 特開2003−58976号公報
上記特許文献1に記載のスリップリングを運転監視システムに用いると、スリップリングは1接点当たり1個の電気信号しか伝えることができないので、測定点1点毎に配線が必要となる。この場合、測定点が増えると配線の取り回しが複雑になるとともに、1個の機器で計測できる点数が少ないという不具合を生じる。その結果、配線が傷ついたり劣化して、故障を発生するおそれがある。発電機器のように大型の機器では、測定位置と監視位置が離れているので配線取り回し距離が長くなり、配線自体がアンテナと作用してデータ計測時のノイズ源となるおそれがある。
特許文献2ないし特許文献4に記載のテレメータやワイヤレスセンサを用いた運転監視システムでは配線は不要となる。しかしながら、テレメータやワイヤレスセンサに電力を供給する電源として電池を使用しているので、電池の交換が必要であり長期間の計測に不向きである。また、電池の交換に手間を要する。
本発明は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は運転監視システムにおいて、センサとデータ取得装置の間の配線を不要とするとともに、センサ部の電池を不要にすることにある。本発明の他の目的は、遠隔地から機器の運転監視を容易に行えるようにすることにある。
上記目的を達成する本発明の特徴は、測定対象機器に取り付けられ物理量を測定するセンサと、このセンサとの間で信号を授受する診断装置と、診断装置に接続され診断装置が判断した結果を表示する表示手段を有する上位計算機とを備え、センサは取り付けられた測定対象機器から放出されるエネルギにより発電し、この発電した電力を用いて測定対象機器の物理量を測定するとともに診断装置との間で信号を授受するものである。
そしてこの特徴において好ましくは、診断装置は、自己発電能力を有する複数のセンサとの間で信号を授受するものであり、また好ましくは、センサはアンテナを有し、このアンテナから送信された信号を受信する自己発電能力を有する中継手段を介して診断装置とセンサとの間で信号授受するものである。
上記特徴において、測定対象がガスタービン発電プラントであり、センサをガスタービンの動翼に、中継手段をガスタービンの静止部に取り付けるようにしてもよく、測定対象が配管であり、センサを配管の外周部に取り付け、このセンサを配管内部を流れる作動流体の振動エネルギで発電するようにしてもよい。また、測定対象機器の起動時及び停止時にはセンサによる計測周期を短くし、定常運転時にはセンサによる計測周期を起動時及び停止時よりも長くし、定常運転時の計測していないときのセンサの発電量で起動時及び停止時の電力を賄うようにしてもよい。さらに、センサで発電した電力を蓄電する蓄電手段を有することが好ましい。
上記目的を達成する本発明の他の特徴は、運転を監視する対象機器に取り付けられたセンサと、このセンサとの間で信号を授受する診断装置と、この診断装置に接続された上位計算機とを備え、前記センサは対象機器から放出されるエネルギを利用して発電する自己発電モジュールと、発電した電力を蓄電する蓄電モジュールと、対象機器の物理量を計測する計測手段と、計測手段が計測した物理量の信号を蓄電モジュールに蓄電された電力を用いて演算する第1の演算モジュールと、演算結果を保持するメモリと、第1の演算モジュールが演算した結果を無線発信するセンサ側通信モジュールとを有し、診断装置は、センサから送信されたデータを無線で受信する診断装置側通信モジュールと、受信データと予め定めた基準値とを保持するメモリと、受信したデータを基準値と比較する第2の演算モジュールとを有するものである。
そしてこの特徴において、センサを複数有し、この複数のセンサを1台の診断装置に有線または無線で接続し、センサの少なくとも1個が他のセンサからのデータを受信し、受信したデータをさらに他のセンサまたは診断装置に送信するようにしてもよい。
上記目的を達成する本発明のさらに他の特徴は、運転を監視する対象機器に取り付けられるセンサであって、対象機器から放出されるエネルギを利用して発電する自己発電モジュールと、発電した電力を蓄電する蓄電モジュールと、対象機器の物理量を計測する計測手段と、計測手段が計測した物理量の信号を蓄電モジュールに蓄電された電力を用いて演算する演算モジュールと、演算結果を保持するメモリと、演算モジュールが演算した結果を無線発信する通信モジュールとを有し、演算モジュールは蓄電モジュールの蓄電量を計測し予めメモリに記憶された値と比較し、比較した結果に基づいて計測手段の計測開始時期と計測間隔と計測終了時とを判断し、メモリは予め基準となる蓄電量と計測開始時期と計測間隔と計測終了時期と、他のセンサまたは診断装置へデータを送信する基準となる送信開始時期と送信間隔と送信終了時期とを記憶しており、通信モジュールは他のセンサまたは診断装置へデータを送信するときはメモリに記憶された基準となる送信開始時期と送信間隔と送信終了時期とを用いて送信するものである。
この特徴において、メモリは、このメモリに記憶した基準となる蓄電量と計測開始時期と計測間隔と計測終了時期と、他のセンサまたは診断装置へデータを送信する基準となる送信開始時期と送信間隔と送信終了時期とを、診断装置から無線送信で更新可能であるのがよく、メモリには予め対象機器の計測基準となる物理量が記憶されており、センサが計測した対象機器の物理量と記憶された基準値とを比較し、その偏差が所定偏差以上であれば計測手段の計測間隔とデータ送信の送信間隔をそれ以前より短くするのがよい。
以下に詳述するように本発明によれば、運転監視システムに用いるセンサが発電能力を有するので、回転機械や配線が困難な機器においても多点同時計測が可能となり、利便性と信頼性が向上する。また、電池が不要なので、計測機器を小型化できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明に係る運転監視システムの一実施例のブロック図を示す。運転監視する対象の機器(被測定体)に取り付けるセンサ1は内部に、電源として作用する自己発電モジュール2、自己発電モジュール2で発電した電力を蓄える蓄電モジュール3、センサ機能を有する検出手段4、検出手段が検出したデータを演算する演算モジュール5、検出データや演算結果を記憶するメモリ6、検出データまたは演算結果を外部機器に送信する通信モジュール7、データの送受信のためのアンテナ8を有している。
自己発電モジュール2は、被測定体から放出される各種エネルギをエネルギ変換して発電しており、発電原理としては光発電や温度差発電、微小振動発電を利用する。大型の機器や戸外に置かれた機器等では、太陽電池による光発電を利用できる。光発電では、1cm当たり6〜15000μWの電力を発電可能である。発熱体を有する機器では、ゼーベック効果を用いる温度差発電を利用できる。温度差発電では、2種の金属を接合し、各金属に異なる温度を供給している。温度差発電では、1cm当たり10μWの電力を発電できる。振動する機器では、これまであまり利用されていない振動エネルギを利用して発電することもできる。振動エネルギを利用する微小振動発電では、コンデンサが振動により容量変化するのを利用して発電している。微小振動発電では、1cm当たり10〜80μWの電力を発電できる。
自己発電モジュール2が発電する電力量を、検出手段4が検出する物理量(被測定量)の計測間隔や通信モジュール7が通信する通信間隔が長くても、蓄電モジュール3の最大蓄電量以下に定める。検出手段4は、機器の健全性の指標となる物理量を計測する。この物理量としては、温度やひずみ、圧力、変位、加速度、流量、放射線量、ガス成分等を用いる。計測に要する電力を、蓄電モジュール3から供給する。計測したデータは、演算モジュール5からメモリ6に送信される。計測のタイミングは、演算モジュール5からの信号により決定される。
演算モジュール5は、センサ1内の各モジュール2、3、5、7を制御し、後述する演算を実行する。例えば、蓄電モジュール3に実際に蓄電されている蓄電量を予めメモリ6に記憶されている蓄電量と比較し、蓄電モジュール3に蓄電された蓄電量がデータの計測からメモリへの入力までに要する電力量を満足しないときには、計測しないように判断する。蓄電量が十分であれば、検出手段4が物理量を計測し、計測したデータを演算モジュール5が演算処理し、結果をメモリ6に保存するよう指令する。演算モジュール5は、通信タイミングも判断する。蓄電モジュール3に蓄電された電力量が、通信モジュール7からデータを無線通信するのに十分であればデータを送信し、蓄電量が少なければ通信しない。演算モジュール5では、メモリ6に予め記憶されている各種物理量についての運転中の基準値と、計測した物理量とを比較演算し、異常の有無を判断する。
センサ1からの情報を中継するために、中継センサ11が設けられている。中継センサ8は、センサ1からの情報を演算処理して診断装置21および上位計算機40に送信する。中継センサ11はセンサ1と同様の構成である。すなわち中継センサ11は、中継センサに電力を供給する自己発電モジュール12と、自己発電モジュール12が発電した電力を蓄える蓄電モジュール13と、蓄電量を検出する検出手段14と、各種データを記憶するメモリ13と、検出手段が検出した蓄電量をメモリに記憶された基準値と比較する演算モジュールと、センサ1から送信されたデータと上位計算機40から送信されたデータとをアンテナ18を介して受信し、上位計算機40またはセンサ1に送信する通信モジュールとを有する。センサ1と診断装置21の距離が遠くてセンサ1と診断装置21間で直接通信が出来ないとき、または通信品質が良くないときに、中継センサ11を用いる。センサ1と診断装置21の距離が非常に遠いときは、センサ1と診断装置21の間に複数の中継センサ11を介在させる。
センサ1と中継センサ11からアンテナ27を介して送信されたデータを、データ処理するために診断装置21が設けられている。診断装置21は、各種演算および制御する演算モジュール22と、演算モジュール22の演算結果を中継センサ11またはセンサ1に送信する通信モジュール23と、各種データを記憶するメモリ24と、演算結果または送信されたデータ等を表示する表示装置25と、診断装置21内の各モジュール22〜25に電力を供給する電源モジュール26とを有する。
演算モジュール22は、診断装置21内の各モジュール23、24、26を制御する。診断装置21は、センサ1および中継センサ11と異なり、電源モジュール26を有する。自己発電モジュール2、12の発電容量は小さく、これらと同様の自己発電モジュールを診断装置21に用いると、電力不足が生じる。そこで本実施例では、最も遠隔側にあり商用電源を利用可能な診断装置21に、商用電源80に接続された電源モジュール26を配置している。これにより、多くのセンサ1、1、…から受信したデータを演算処理できる。表示装置25は、センサ1、1、…から送信されたデータや演算結果を表示する。上位計算機40は、センサ1、中継センサ11および診断装置21を制御し、計測した物理量を演算処理する。
なお、上記実施例に記載の運転監視システムでは、センサ1が検出した物理量を演算処理して中継センサ11へ、次いで診断装置21とシリーズに無線接続しているが、1台の診断装置21に対して、複数のセンサ1、1、…を接続した1対多点システムでもよい。
図2ないし図7を用いて、上記運転監視装置に用いるセンサの具体的例を説明する。図2に、微小振動発電型のセンサの発電原理を示す。発電装置46は、可変コンデンサ50と、このコンデンサに接続された第1のスイッチ51aとコンデンサ53と、可変コンデンサ50と第1のスイッチ51aを並列接続するコイル52と接続線54と、コンデンサ53を接地する接地点56aと、第1のスイッチに接続された第2のスイッチ51bと、第2のスイッチ51bを接地する接地点56bと、一方が電力取出し線57に接続され、他方が可変コンデンサ50とコンデンサ53間に接続された整流充電器55とを有する。
図2の右上部に詳細を示すように、可変コンデンサ50は、振動子である電極58と、段付き部を有する電極61と、電極58、61を接続する板ばね59とを有する。電極58は振動により、電荷注入位置60である下側と元の位置である上側間で揺れ動く。これにより、電極58に電荷の注入と取出しが繰返される。取出された電荷は、整流充電器55が整流して電力として取出される。このときの発電量は、振動の振幅と周波数にほぼ比例する。
図3を用いて、図1に示した運転監視システムに用いるセンサ1の他の例を説明する。このセンサは、温度差発電を利用する。2種類の導体71と導体72を、接点73と接点74で接続する。接点73の温度がt1、接点74の温度t2である。これらの温度t1、t2が互いに異なると、導体71と導体72の間に起電力E1が生じ、導体71、72に電流が流れる。熱起電力の大きさは、2本の導体71、72の種類と両接点の温度によって定まる。
次に、実際の機器に上述したセンサのいずれかを取り付け、運転監視する様子を図4〜図6を用いて説明する。図4に、運転監視システムを回転機に適用した例を示す。回転機本体101は、ステータ102およびロータ103を有する。ロータ103を支持する軸受105がロータ103の両端部に配置されている。回転機には、圧縮機や発電機等の接続機器106が接続されている。
回転機101の回転軸104には、上記いずれかのセンサ111が取り付けられている。ロータ103にはセンサ114、116が、ステータ102には中継装置兼用のセンサ113、115が取り付けられている。回転軸104に取り付けたセンサ111と中継装置兼用のセンサ(中継センサ)113の情報は、診断装置112に無線で送信される。診断装置112は、上位計算機118に接続線117で接続されている。さらに、中継装置兼用のセンサ(中継センサ)115は診断装置を介することなく、直接上位計算機118に接続線117で接続されている。
本実施例では、3種類の運転監視システムが並存している。すなわち、(1)センサ111と、センサ111情報を無線で受信する診断装置112と、診断装置112の情報を有線117で受信する上位コンピュータ117を備えた運転監視システム、(2)ロータ103側のセンサ114と、センサ114の情報を無線で受信する中継センサ113と、中継センサ113の情報を無線で受信する診断装置112と、診断装置112の情報を有線117で受信する上位計算機117を備えた運転監視システム、(3)ロータ103に取り付けたセンサ116と、センサ116の情報を無線で受信する中継センサ115と、中継センサ115の情報を有線117で受信する上位計算機117を備えた運転監視システムである。
(1)のシステムでは、中継センサを省いている。これは、センサ111が露出している場合に好適である。(2)のシステムは、ロータ103内部のように、測定位置が機器の内部であって、センサ114の情報を直接外部に取り出すのが困難な場合に好適である。一旦中継センサ113にデータを送信し、中継センサ113から診断装置112に無線データ送信して、運転状態を監視する。(3)のシステムは、回転機101から上位計算機118まで接続線117を引くことが容易な場合に好適である。特に小型の機器の場合には、上位計算機が診断装置を兼ねることができ、装置全体の小型化が可能になる。なお本実施例では説明を容易にするため、3種類の運転換システムを並存させているがこれらは1種類のみでも使用できることは言うまでもない。また、センサと中継センサ、診断装置、上位コンピュータの組み合わせは、装置の規模や構成、要求される計測間隔などにより随時変更可能である。
図5〜図7に、配管に運転監視システムを適用した例を示す。配管部は、断面で示している。配管131外周の軸方向に沿って、センサ133と中継センサ134〜137を設置する。診断装置138も、配管131の外周部に設置する。診断装置138は接続線139を介して上位計算機140に接続されている。本実施例は、診断装置138と上位計算機が比較的近い位置にある場合、または障害物等により距離の長い無線通信が困難な場合に好適である。
診断装置138から離れた場所に位置するセンサ133で計測されたデータは多数の中継センサ134〜137を順次介して診断装置138に送信される。診断装置138に近ずくほど中継センサ137へのデータの無線送受信量が多くなる。そこで、データの計測周期および送信周期を、診断装置138に近い中継センサ137の発電電力量と運転監視システム100の構成とから定める。
図6に、運転監視システムを配管に適用した他の例を示す。配管131外周の軸方向に沿って、多数のセンサ143〜148を設置する。各センサ143〜148で計測したデータを、各センサ143〜148から直接診断装置149に送信する。診断装置149は、接続線150を介して上位計算機151に接続されている。設置するセンサの数が多くデータ量が多過ぎて中継センサを使用できないときであって、センサからの有効無線通信範囲に診断装置を設置できる場合に好適である。なお、図5に示した方法と本図に示した方法を組み合わせてもよい。
図6に示した配管における運転監視システムにおけるセンサの具体的配置を、図7を用いて説明する。配管141の直管部162において、円周方向に90度ずつ位置を変えてセンサ164〜171を設置する。配管141の内部には作動流体が流れており、この作動流体の流動により振動を発生する。この振動エネルギを利用する。配管141の外部にセンサを設置して、光発電を利用することもできる。センサ164〜171が計測したデータは、診断装置151に無線送信される。運転監視システムの運用中、センサ164〜171が振動や温度を監視したら、配管141の健全性評価指針となるき裂の発生や劣化状態を検出することができる。
発電用プラント201に遠隔運転監視システムを適用した例を、図8〜図10を用いて説明する。図10は、遠隔運転監視システムのブロック図である。プラント201は、圧縮機202、および燃焼器203、タービン204、発電機205、208、再熱熱交換器206、排熱タービン207、熱交換器209を有する。各機器202〜209の診断対象部品には、それぞれセンサ202a〜209aが取り付けられている。各センサ202a〜209aから無線通信が可能な範囲に、中継装置202b〜209bが設置されている。中継装置202b〜209bは、接続線210を介して上位計算機211に接続されている。
上位計算機211は、プラント側通信装置212、インターネットまたは専用線通信回線ネットワーク213、遠隔診断装置側通信装置214を介して機器管理装置215に接続されている。機器管理装置215は複数台の計算機を有する。図8に、その一例を示す。機器管理装置215は、解析サーバ216、WWW(ワールド・ワイド・ウエブ)サーバ219、WWWブラウザ220、221とLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)222を有する。機器管理装置215は、クライアントサーバシステムを形成する。クライアントサーバシステムは複数の計算機を有し、サーバ機能とクライアント機能に分かれてネットワークシステムを構成する。
解析サーバ216内には損傷に関するデータベース217と損傷に関する知識ベース218が格納されている。図8では、機器管理装置215は解析サーバ216、WWWサーバ219、WWWブラウザ220、221の4台の計算機で構成しているが、接続する計算機の数は必要に応じて増減して良い。解析サーバ216、WWWサーバ219、WWWブラウザ221、222の設置場所は一個所にする必要はなく、例えば研究部所、保守保全(計画)部署、設計部署などに分散して設置してもよい。ガスタービン発電設備201の状態の正常、異常にかかわらず、運転監視装置211から送信された各種のセンサ情報と運転情報は、機器管理装置215内に設けられた解析サーバ217に送られ、解析サーバ217内のデータベース218に格納される。
ガスタービン機器201に取り付けたセンサ202a〜209aの情報と運転情報、及び解析サーバ216内で解析処理された各種の情報は、機器管理装置15に設けた計算機を用いて閲覧および検索、処理が可能となる。例えば、研究部所では解析サーバ216を用いて解析されたデータに基づいて、機器の診断結果を評価することができる。保守保全(計画)部署では、解析サーバ216を用いて解析されたデータに基づいて、対象とする機器の保守保全計画を立案することができる。設計部署では、解析サーバ16を用いて解析されたデータを、機器の設計開発支援などに用いることができる。
解析サーバ216が運転監視装置211からの情報を受け取ると、解析サーバ216内の演算処理部がデータベース17にアクセスし、機器の現在までの運転情報を呼び出す。また、解析サーバ216は、現在の運転情報とセンサ202a〜209aの情報を用いてガスタービン発電設備1を構成する機器の損傷と寿命を診断する。なお、診断対象は1台のガスタービン発電設備に限るものではなく、ガスタービン発電設備23を複数有する場合にも拡張可能である。
図8に示した運転監視システムに用いるセンサ204aの詳細を、図9に示す。センサは、タービン204の動翼181に設置されている。タービン動翼181は、高速回転している。タービン204に流入した作動ガスは、タービン動翼181の圧力面と負圧面に分かれて流れる。その際に、動翼181は振動する。そこで、この振動エネルギをセンサ204aの駆動力および動翼181の監視に利用する。なお、タービン動翼181の表面は一様温度では無く温度分布があるから、温度差発電を利用してもよい。
センサ182〜185は動翼181の表面に貼付されている。タービン動翼181の内部に冷却用空気の穴が186のように形成されているときは、センサ187〜187を冷却空気用穴186の表面に貼付することができる。タービン動翼181は図示しないケーシング内で回転しているので、中継装置204bを無線通信の可能なケーシング内に設置する。センサ182〜187を用いてタービン動翼181の振動、または温度やひずみを監視すれば、タービン動翼181の健全性評価指針となるき裂の発生や劣化状態を検出することができる。
図10に、プラント201の運転モードとセンサ202a〜209aの動作モードの関係を示す。プラント201は、起動と定常と遮断運転を頻繁に繰り返す。発電プラントの場合、原子力発電では定常運転が数ヶ月継続するが、火力発電では毎日、起動、定常、遮断を繰返す。プラント201が運転を休止している250ときには、データを計測する必要はない。起動運転251と遮断運転253時に、詳細なデータ計測が必要である。定常運転252であっても、定期的にデータを計測する必要がある。したがって、プラント201の運転モードに合わせて、センサ202a〜209aの動作モードを決定する。
センサ202a〜209aの電力には、被測定体のエネルギを自己発電して用いる。プラント201の運転中には被測定体の温度が上昇するので、プラント201の静止部には温度差発電を利用する。プラント201中の回転機の部分では、微小振動発電を利用する。このように設定した本実施例のプラント201では、センサ202a〜209aの動作モードを、プラント201の運転モードに図10に示したように対応付ける。
すなわち、プラント201の休止中250は、センサ202a〜209aの動作も停止254する。プラント201が起動251するときまたは遮断253するときは、詳細なデータが必要となるので、センサ202a〜209aを計測モード255に設定する。このときセンサ202a〜209aが使用する電力量は、センサ202a〜209aそれぞれの発電量を上回ってもよい。プラント201が定常運転252のときは、予め設定した間隔で計測し計測時以外は充電する計測・充電モードに、センサ202a〜209aを設定する。この場合、データの定期的な計測は必要となるが、詳細な計測は不要である。そこで計測間隔を長くする。このときのセンサ202a〜209aの使用電力量を、必ず各センサ202a〜209aの発電量以下とする。
常にセンサ202a〜209aが正常動作するためには、プラント201の定常運転252時にセンサ202a〜209aが発電する発電量が、プラント201の起動251および遮断253におけるセンサ202a〜209aの計測に必要な電力量と、定常運転252時におけるセンサ202a〜209aの定期的な計測に必要な電力量と、センサ202a〜209aと中継装置202b〜209bとの間の通信に要する電力量との和以上でなければならない。したがって、センサ202a〜209aのデータ計測周期と送信周期は、各センサ202a〜209aの発電量から決定される。
図11〜図13に、センサの具体的な構成例を示す。図11は、パッケージ型モジュール302を中心に、ほぼ点対称に形成したセンサの例である。センサ本体301の中心にパッケージ型モジュール302を配置し、その両側に歪ゲージ303を、歪ゲージ303の上下方向に隣り合って熱電対304を配置し、L字型に形成されたアンテナを一方の熱電対304に隣り合わせている。パッケージ型モジュール302は、自己発電モジュールと蓄電モジュールと演算モジュールとメモリと通信モジュールを組み合わせている。2本の熱電対304とパッケージ型モジュール302の間に温度差が生じると、温度差で発電する。歪ゲージ303は、2方向ゲージである。
図12に、センサの他の構成例を示す。センサ310は、自己発電モジュール311と、蓄電モジュール312と、演算モジュール313と、メモリ314と、ひずみゲージ315と、通信モジュール316と、アンテナ317とを実装している。このセンサ310は、2方向の歪だけ計測する。図13に、センサのさらに他の構成例を示す。センサ320は、自己発電モジュール321と、蓄電モジュール322と、演算モジュール323と、メモリ324と、ひずみゲージ325と、熱電対326、327と、通信モジュール328と、アンテナ329を実装している。このセンサ320は、2箇所の温度と1方向の歪を計測する。
図11〜図13に示したセンサ301、310、320を被測定体に取り付けるときは、被測定体の表面に接着する。図11〜図13に示したように、センサ301、310、320が備える部品の組み合わせは、計測対象機器や計測する物理量、計測する周期、センサの自己発電量、センサの設置場所、診断装置の設置場所、コストに応じて選定する。
図14〜図17に、上位計算機215の表示手段219に表示される各種データの例を示す。図14は、設備運転モードと、この設備運転モードに対応付けた物理量A,Bの計測結果を表したものである。表示画面350には、対象プラント201および対象機器352、対象部品353、現在日時354が表示されている。画面350上にはプラント201の運転時刻歴355に対するプラント201の出力356が表示されている。
画面350の下部には、センサ202a〜209aが計測した物理量358、359、例えば、温度や歪が表示される。図14に示すように、プラント201の起動時361と遮断時363には短い周期で物理量を計測し、定常時362には起動時および遮断時よりも長い周期で計測する。
図15に、表示手段219に表示された機器の計測結果を、表形式で示す。対象プラント365について、現在日時354におけるプラント201の各部品の測定結果が以下の項目とともに表されている。項目は、機器または部品名367、センサ取付部位368、取付けたセンサ202a〜209aの識別番号369、計測項目370、測定値371、単位372である。測定値である現在値371の部分をハイライト表示すると、遠隔監視者に異常の有無を容易に知らせることができる。
図16に、センサ202a〜209aの設定変更に使用する画面373を示す。この図16の画面373から、各センサ202a〜209aの設定を変更できる。センサ202a〜209a毎に計測項目370が定められており、運転モード378にしたがって計測周期379が設定される。センサ202a〜209aの設定を変更するときは、図16の画面373において、修正する運転モード381と修正する計測周期382とを、設定変更するセンサ369について入力する。予めプラント201の運転モード378が決められており、各センサ202a〜209aの動作を変更させる必要が無いときは、この画面373をスキップする。なお、この画面373は、センサ202a〜209aの初期設定にも利用できる。センサ202a〜209aの初期設定には、記憶手段218に記憶したデータを用いてもよい。
図17は、プラント201の異常判定に用いる表示画面384である。プラント201を安全に運転するために、プラント201の運転の許容範囲を表形式で示している。無線送信するデータ量を少なくするために、センサ201a〜209aが計測した値の全てを無線送信せずに、許容範囲から外れたときのみ計測値を中継装置202b〜209bまたは上位計算機215に直接送信する。あるいは測定した物理量が、前回測定値から所定量以上異なるときに送信する。
異常判定に用いるデータは、センサ369毎に定められる。設定項目は、計測項目370および運転モード389、基準値390、上限値391、下限値392である。プラント201が定常状態でないときは、固定値を基準値として採用することが困難であるから、参照欄393を設けて関数を設定している。なお本実施例では、計測項目370の上限値391と下限値392とを設定しているが、上限値391と下限値392の代わりに変動幅を設定してもよい。設定した値を、保存ボタン383で保存する。
本実施例によれば、プラント内の各機器に取り付けた複数のセンサが自己発電し、その発電した電力でセンサから中央監視手段にセンサが計測した物理量を送信するので、電源が不要なセンサを実現できる。また、センサと無線で送信できるので、配線を引き回す必要が無く、巨大プラントのような装置が込み入った状態にあるものでは、配線相互の誤配線や配線途中での断線等のおそれがない。
上記各実施例では、配管および発電プラントに監視システムを適用する場合を説明したが、発電プラント以外の機器でも、機器の運転モードに応じて、センサの発電能力を考慮してセンサのデータ計測周期および送信周期などの動作モードを決定するのが好ましい。
本発明に係る運転監視システムの一実施例の模式図。 微小振動発電の発電原理を説明する図。 温度差発電の発電原理を説明する図。 本発明に係る運転監視システムを用いたタービン発電の一実施例の模式図。 本発明に係る運転監視システムを用いた配管の一実施例の模式図。 本発明に係る運転監視システムを用いた配管の他の実施例の模式図。 図6に示した運転監視システムに用いるセンサの取り付け状態を説明する斜視図。 本発明に係る遠隔監視システムの他の実施例のブロック図。 図8に示した運転監視システムに用いるセンサの取り付け状態を説明する斜視図。 図8に示した運転監視システムに用いるセンサの動作を説明するタイムチャート。 図1に示した運転監視システムに用いるセンサの一実施例の正面図。 図1に示した運転監視システムに用いるセンサの他の実施例の正面図。 図1に示した運転監視システムに用いるセンサのさらに他の一実施例の正面図。 本発明に係る運転監視システムにおける表示画面例。 本発明に係る運転監視システムにおける表示画面例 本発明に係る運転監視システムにおける表示画面例。 本発明に係る運転監視システムにおける表示画面例。
符号の説明
1…センサ、2…自己発電モジュール、3…蓄電モジュール、4…検出手段、5…演算モジュール、6…メモリ、7…通信モジュール、8…アンテナ、11…中継センサ、21…診断装置、22…演算モジュール、23…通信モジュール、24…メモリ、25…表示装置、26…電源モジュール、27…アンテナ、30…電源、40…上位計算機、50…可変コンデンサ、51…スイッチ、52…コイル、53…コンデンサ、54…接続線、55…整流充電器、56…接地、57…電力取出し線、58…電極、59…板ばね、60…電荷注入位置、61…電極、71、72…導体、73、74…接点、101…回転機本体、102…ステータ、103…ロータ、104…回転軸、105…軸受、106…接続機器、111…センサ、112…診断装置、113…中継装置兼センサ、114…センサ、115…中継装置兼センサ、116…センサ、117…通信ケーブル、118…上位計算機、131…配管、132…流体、133…センサ、134〜138…中継装置兼センサ、139…通信ケーブル、140…上位計算機、141…配管、142…流体、143〜148…センサ、149…診断装置、150…通信ケーブル、151…上位計算機、164〜171…センサ、181…タービン翼、182、186…センサ、201…プラント、202…圧縮機、203…燃焼器、204…タービン、210…通信線、211…上位計算機、215…遠隔診断装置、301…センサ、302…パッケージ型モジュール、303…歪ゲージ、304…熱電対、305…アンテナ、310…センサ、311…自己発電モジュール、312…蓄電モジュール、313…演算モジュール、314…メモリ、315…歪ゲージ、316…通信モジュール、317…アンテナ、320…センサ、321…自己発電モジュール、322…蓄電モジュール、323…演算モジュール、324…メモリ、325…ひずみゲージ、326、327…熱電対、328…通信モジュール、329…アンテナ、350…画面、352…監視対象機器名、353…監視対象部品名、354…現在日時、356…プラント出力、358、359…計測データ、364…表示画面、367…監視対象機器・部品名、368…センサ取付部位、369…センサ番号、370…計測項目、371…現在値、372…単位、373…画面、378…運転モード、379…計測周期、381…修正運転モード、382…修正計測周期、383…保存ボタン、384…設定画面、390…基準値、391…上限値、392…下限値、393…参照値。

Claims (12)

  1. 測定対象機器に取り付けられ物理量を測定するセンサと、このセンサとの間で信号を授受する診断装置と、診断装置に接続され診断装置が判断した結果を表示する表示手段を有する上位計算機とを備え、前記センサは取り付けられた測定対象機器から放出されるエネルギにより発電し、この発電した電力を用いて測定対象機器の物理量を測定するとともに診断装置との間で信号を授受することを特徴とする運転監視システム。
  2. 前記診断装置は、自己発電能力を有する複数の前記センサとの間で信号を授受することを特徴とする請求項1に記載の運転監視システム。
  3. 前記センサはアンテナを有し、このアンテナから送信された信号を受信する自己発電能力を有する中継手段を介して前記診断装置と前記センサとの間で信号授受することを特徴とする請求項1に記載の運転監視システム。
  4. 測定対象がガスタービン発電プラントであり、前記センサをガスタービンの動翼に、前記中継手段をガスタービンの静止部に取り付けたことを特徴とする請求項4に記載の運転監視システム。
  5. 測定対象が配管であり、前記センサは配管の外周部に取り付けられており、このセンサは配管内部を流れる作動流体の振動エネルギにより発電することを特徴とする請求項1に記載の運転監視システム。
  6. 測定対象機器の起動時及び停止時には前記センサによる計測周期を短くし、定常運転時には前記センサによる計測周期を起動時及び停止時よりも長くし、定常運転時の計測していないときの前記センサの発電量で起動時及び停止時の電力を賄うことを特徴とする請求項1に記載の運転監視システム。
  7. 前記センサがこのセンサで発電した電力を蓄電する蓄電手段を有することを特徴とする請求項6に記載の運転監視システム。
  8. 運転を監視する対象機器に取り付けられたセンサと、このセンサとの間で信号を授受する診断装置と、この診断装置に接続された上位計算機とを備え、前記センサは対象機器から放出されるエネルギを利用して発電する自己発電モジュールと、発電した電力を蓄電する蓄電モジュールと、対象機器の物理量を計測する計測手段と、計測手段が計測した物理量の信号を前記蓄電モジュールに蓄電された電力を用いて演算する第1の演算モジュールと、演算結果を保持するメモリと、第1の演算モジュールが演算した結果を無線発信するセンサ側通信モジュールとを有し、前記診断装置は、センサから送信されたデータを無線で受信する診断装置側通信モジュールと、受信データと予め定めた基準値とを保持するメモリと、受信したデータを基準値と比較する第2の演算モジュールとを有することを特徴とする運転監視システム。
  9. 前記センサを複数有し、この複数のセンサを1台の前記診断装置に有線または無線で接続し、前記センサの少なくとも1個が他のセンサからのデータを受信し、受信したデータをさらに他のセンサまたは診断装置に送信することを特徴とする請求項8に記載の運転監視システム。
  10. 運転を監視する対象機器に取り付けられるセンサであって、対象機器から放出されるエネルギを利用して発電する自己発電モジュールと、発電した電力を蓄電する蓄電モジュールと、対象機器の物理量を計測する計測手段と、計測手段が計測した物理量の信号を前記蓄電モジュールに蓄電された電力を用いて演算する演算モジュールと、演算結果を保持するメモリと、演算モジュールが演算した結果を無線発信する通信モジュールとを有し、前記演算モジュールは蓄電モジュールの蓄電量を計測し予めメモリに記憶された値と比較し、比較した結果に基づいて前記計測手段の計測開始時期と計測間隔と計測終了時とを判断し、前記メモリは予め基準となる蓄電量と計測開始時期と計測間隔と計測終了時期と、他のセンサまたは診断装置へデータを送信する基準となる送信開始時期と送信間隔と送信終了時期とを記憶しており、前記通信モジュールは他のセンサまたは診断装置へデータを送信するときは前期メモリに記憶された基準となる送信開始時期と送信間隔と送信終了時期とを用いて送信することを特徴とするセンサ。
  11. 前記メモリは、このメモリに記憶した基準となる蓄電量と計測開始時期と計測間隔と計測終了時期と、他のセンサまたは診断装置へデータを送信する基準となる送信開始時期と送信間隔と送信終了時期とを、診断装置から無線送信で更新可能であることを特徴とする請求項10に記載のセンサ。
  12. 前記メモリには予め対象機器の計測基準となる物理量が記憶されており、前記センサが計測した対象機器の物理量と記憶された基準値とを比較し、その偏差が所定偏差以上であれば計測手段の計測間隔とデータ送信の送信間隔をそれ以前より短くすることを特徴とする請求項11に記載のセンサ。
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