JP6122687B2 - ポリビニルアルコール溶液、ポリビニルアルコール溶液の製造方法、ポリビニルアルコールフィルムの製造方法及び積層フィルムの製造方法 - Google Patents

ポリビニルアルコール溶液、ポリビニルアルコール溶液の製造方法、ポリビニルアルコールフィルムの製造方法及び積層フィルムの製造方法 Download PDF

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本発明は、ポリビニルアルコールフィルムを得るために好適に用いられるポリビニルアルコール溶液及びポリビニルアルコール溶液の製造方法に関する。また、本発明は、上記ポリビニルアルコール溶液を用いたポリビニルアルコールフィルムの製造方法及び積層フィルムの製造方法に関する。
ポリビニルアルコール(以下、PVAと略記する)系樹脂は、透明性、耐油性、耐薬品性、及び酸素等のガスバリア性に優れていることから、包装材料として広く用いられている。近年、酸化による劣化が特性に大きな影響を与える食品、医薬品、工業薬品、農薬などの包装材料には、より高度な酸素バリア性が要求されている。また、PVA系樹脂を各種包装材料として用いる場合は、PVA系樹脂を水中に溶解させてPVA系水溶液を得た後、PVA系水溶液を流延し、製膜する方法や、PVA系水溶液を基材に塗布する方法が一般的に採用されている。しかしながら、PVA系水溶液は表面張力が高いため、PVA系水溶液は発泡しやすく、更に塗工液の消泡が充分でないまま皮膜が形成されやすい。この皮膜では、泡の部分が欠陥となってガスバリア性が大きく低下する。
また、PVA製の寒冷紗やビニルハウス内のPVA製の保温カーテンを製造するには、PVAフィルムを延伸する延伸工程が必要である。PVAフィルム中に気泡や異物がある場合には、延伸加工時に気泡や異物部分からPVAフィルムが裂けて破断することがあり、大きなコストロスが生じる。また、たとえ延伸加工時に破断しなくても、フィルム中の欠点が延伸により広がり、外観不良が生じるという問題がある。
また、PVAフィルム、特に鹸化度が高いPVAフィルムは、繊維製品などの包装用に使用されている。PVAフィルムは、鹸化度が高い場合でも、周囲の湿度変化で吸湿したり、放湿したりする性質を有する。このため、包装状態で長期間放置した場合に、フィルム中の可塑剤がフィルム表面にしみ出し、これがフィルムの吸湿、放湿した水分とともに、被包装物に移行したり、飛散したりするという問題がある。
このような問題に対して、下記の特許文献1には、1,2−ジオール構造単位を有する水溶性PVA系樹脂と水膨潤性層状無機化合物とを含む樹脂組成物の使用によって、低発泡性かつ高消泡性である水性塗工液が得られることが記載されている。
下記特許文献2には、フィルターにPVAを構成成分とする製膜原料を通過させた後に、製膜原料を製膜するPVAフィルムの製造方法が開示されている。特許文献2では、フィルターを新たに交換する際に、新たなフィルター内に、水もしくは水溶液を充満させるか、又は水に溶解可能な液体もしくは水に溶解可能な液体を主要成分とする溶液を充満させることで、延伸加工用のPVAフィルムが得られることが記載されている。
また、下記の特許文献3の実施例1では、9重量%のPVA水溶液を溶存空気量が1.5ppm(脱気度20%相当)となるように脱気処理した後、30μmのメッシュでろ過処理することで、気泡を捕獲した結果、直径30μm以上の残存気泡数が0個/100cc、直径30μm以下の残存気泡数が5〜20個/100ccである。実施例2では、9重量%のPVA水溶液を溶存空気量が1.5ppm(脱気度20%相当)となるように脱気処理した後、3μmのメッシュでろ過処理することで、気泡を捕獲した結果、直径30μm以上の残存気泡数が0個/100cc、直径30μm以下の残存気泡数が0個/100ccである。実施例3では、9重量%のPVA水溶液を脱気度が96%となるように脱気処理した後、30μmのメッシュでろ過処理することで、気泡を捕獲した結果、直径30μm以上の残存気泡数が100個/100cc以上、直径30μm以下の残存気泡数が20〜50個/100ccである。実施例4では、9重量%のPVA水溶液を脱気度が90%となるように脱気処理した後、30μmのメッシュでろ過処理することで、気泡を捕獲した結果、直径30μm以上の残存気泡数が5〜20個/100cc、直径30μm以下の残存気泡数が5〜20個/100ccである。実施例5では、9重量%のPVA水溶液を脱気度が70%となるように脱気処理した後、30μmのメッシュでろ過処理することで、気泡を捕獲した結果、直径30μm以上の残存気泡数が0個/100cc、直径30μm以下の残存気泡数が5〜20個/100ccであることが記載されている。
特開2007−161795号公報 特開2002−144419号公報 特開平11−47508号公報
特許文献1に記載のように、1,2−ジオール構造単位を有する水溶性PVA系樹脂と水膨潤性層状無機化合物とを含む樹脂組成物を用いたとしても、得られるフィルムの内部又は表面に気泡痕が生じやすい。このため、得られるPVAフィルムのガスバリア性が大きく低下するという問題がある。
また、特許文献2に記載のように、フィルターに製膜原料を通過させたとしても、PVAフィルムを製膜する際の乾燥工程において、得られるフィルムの内部又は表面に気泡痕が生じやすい。このため、延伸加工時に気泡や液滴によるフィルムの破断の発生を抑えることが困難なため、均一な延伸加工用PVAフィルムが得られないという問題がある。
特許文献3では、溶存酸素量が充分に低く、かつ比較的大きい残存気泡の数が充分に少ないPVA溶液は得られていない。このため、特許文献3に記載のPVA溶液でも、PVAフィルムの内部又は表面に気泡痕が生じやすい。
本発明の目的は、ポリビニルアルコールフィルムにおいて、気泡痕の発生を抑えることができるポリビニルアルコール溶液及びポリビニルアルコール溶液の製造方法、並びに該ポリビニルアルコール溶液を用いたポリビニルアルコールフィルムの製造方法及び積層フィルムの製造方法を提供することである。
本発明の広い局面によれば、ポリビニルアルコールと水とを含み、溶存酸素量が6mg/L以下であり、気泡を含まないか、又は気泡を含みかつ気泡径の最大値が20μm未満である、ポリビニルアルコール溶液が提供される。
本発明に係るポリビニルアルコール溶液は、防腐剤をさらに含むことが好ましい。本発明に係るポリビニルアルコール溶液は、包装用フィルム又は延伸加工用フィルムを形成するためのポリビニルアルコールフィルムを得るために好適に用いられる。
本発明の広い局面によれば、ポリビニルアルコールと水とを配合した後、脱気法により溶存酸素及び気泡を除去することにより、ポリビニルアルコールと水とを含み、溶存酸素量が6mg/L以下であり、気泡を含まないか、又は気泡を含みかつ気泡径の最大値が20μm未満であるポリビニルアルコール溶液を得る、ポリビニルアルコール溶液の製造方法が提供される。
本発明に係るポリビニルアルコール溶液の製造方法のある特定の局面では、膜脱気法又は減圧法により溶存酸素を除去する。
本発明に係るポリビニルアルコール溶液の製造方法では、防腐剤をさらに配合して、防腐剤をさらに含むポリビニルアルコール溶液を得ることが好ましい。本発明に係るポリビニルアルコール溶液の製造方法は、包装用フィルム又は延伸加工用フィルムを形成するためのポリビニルアルコールフィルムを得るために用いられるポリビニルアルコール溶液の製造方法であることが好ましい。
本発明の広い局面によれば、上述したポリビニルアルコール溶液を、流延し、乾燥して、ポリビニルアルコールフィルムを得る、ポリビニルアルコールフィルムの製造方法が提供される。
本発明の広い局面によれば、支持部材上に、上述したポリビニルアルコール溶液を、流延し、乾燥して、前記支持部材上に積層されたポリビニルアルコールフィルムを得る、積層フィルムの製造方法が提供される。
本発明に係るポリビニルアルコール溶液は、ポリビニルアルコールと水とを含み、更に上記ポリビニルアルコール溶液の溶存酸素量が6mg/L以下であり、上記ポリビニルアルコール溶液が気泡を含まないか、又は上記ポリビニルアルコール溶液が気泡を含みかつ気泡径の最大値が20μm未満であるので、得られるポリビニルアルコールフィルムにおいて、気泡痕の発生を抑えることができる。
本発明に係るポリビニルアルコール溶液の製造方法では、ポリビニルアルコールと水とを配合した後、脱気法により溶存酸素及び気泡を除去することにより、ポリビニルアルコールと水とを含み、溶存酸素量が6mg/L以下であり、気泡を含まないか、又は気泡を含みかつ気泡径の最大値が20μm未満であるポリビニルアルコール溶液を得るので、得られるポリビニルアルコールフィルムにおいて、気泡痕の発生を抑えることができる。
以下、本発明の詳細を説明する。
[ポリビニルアルコール溶液及びポリビニルアルコール溶液の製造方法]
本発明に係るポリビニルアルコール(以下、PVAと記載することがある)溶液は、PVAフィルムを得るために用いられる。該PVAフィルムは、光学フィルムを形成するために好適に用いられる。
本発明に係るPVA溶液は、PVAと水とを含む。本発明に係るPVA溶液の溶存酸素量は6mg/L以下である。本発明に係るPVA溶液は気泡を含まないか、又は本発明に係るPVA溶液は気泡を含みかつ気泡径の最大値が20μm未満である。
本発明に係るPVA溶液の製造方法では、PVAと水とを配合した後、脱気法により溶存酸素及び気泡を除去することにより、PVAと水とを含み、溶存酸素量が6mg/L以下であり、気泡を含まないか、又は気泡を含みかつ気泡径の最大値が20μm未満であるPVA溶液を得る。
本発明に係るPVA溶液及び本発明に係るPVA溶液の製造方法における上述した構成の採用によって、該PVA溶液を用いたPVAフィルムにおいて、気泡痕が発生するのを抑えることができる。このため、PVAフィルムを用いて包装用フィルム又は延伸加工用フィルムなどを作製したときに、包装用フィルムなどのガスバリア性を効果的に高めることができ、均一な延伸加工用PVAフィルムなどを得ることができる。上記PVAフィルムは、包装用フィルムを形成するために用いられることが好ましく、延伸加工用フィルムを形成するために用いられることが好ましい。
上記溶存酸素量は、PVA溶液中に存在する酸素の量である。飽和溶存酸素量は、気圧及び水温等などによって変化する。水中での1atm及び20℃での飽和溶存酸素量は、8.84mg/Lである。
上記溶存酸素量は、以下のようにして測定できる。
PVA溶液を900mLのガラス製サンプル瓶(口内径:直径58mm)に移した後、20℃で30分間放置する。次に、1atm及び20℃の条件で3回測定を行い、得られた測定値の平均値を溶存酸素量とする。上記溶存酸素量の測定には、例えば、溶存酸素計(セントラル科学社製「UC−12型」)等が用いられる。
外観むらがより一層抑えられたPVAフィルムを得る観点からは、上記溶存酸素量は好ましくは4mg/L以下、より好ましくは2mg/L以下、更に好ましくは1mg/L以下である。上記溶存酸素量は少ないほどよい。溶存酸素量が6mg/Lを超えると、フィルム内又はフィルム表面に気泡又は液滴が含まれやすくなる。
上記溶存酸素を除去するために、脱気法を用いることが好ましい。脱気法としては、膜脱気法、ガス吹き込み法、減圧法、沸騰法及び還元剤添加法等が挙げられる。上記脱気法は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記膜脱気法とは、気体のみが透過する微細孔を有する膜を介して減圧し、液中の気体成分を除去する方法である。上記ガス吹き込み法とは、ヘンリーの法則に基づいて窒素又はアルゴンなどの気泡を液中へ放り込み、液中に溶解している酸素を窒素又はアルゴンなどの気泡中へ吸い出し、溶液に接する気体の酸素分圧を下げて溶存酸素を除去する方法である。上記減圧法とは溶液に接する気体の酸素分圧を下げることで、溶存酸素を除去する方法である。上記還元剤添加法とは、酸素と反応するヒドラジン等の還元剤を添加して溶存酸素を除去する方法である。
溶存酸素量を効果的に少なくする観点からは、上記溶存酸素を除去するために、膜脱気法又は減圧法を用いることが好ましく、膜脱気法を用いることがより好ましい。
上記PVA溶液において、気泡径が20μm未満である気泡の数は、好ましくは200個/cc以下、より好ましくは150個/cc以下である。上記気泡径は、1つの気泡における最大長さを意味する。
以下、本発明に係るPVA溶液及び本発明に係るPVA溶液の製造方法に用いられる各成分の詳細を説明する。
(ポリビニルアルコール(PVA))
上記PVAは、従来公知の方法に従って、ビニルエステルを重合してポリマーを得た後、ポリマーをけん化、すなわち加水分解することにより得られる。けん化には、一般に、アルカリ又は酸が用いられる。けん化には、アルカリを用いることが好ましい。上記PVAは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記ビニルエステルとしては、酢酸ビニル、ギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル及び安息香酸ビニル等が挙げられる。
上記ビニルエステルの重合方法は特に限定されない。この重合方法として、溶液重合法、塊状重合法及び懸濁重合法等が挙げられる。
上記ビニルエステルを重合する際に用いる重合触媒としては、例えば、2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネート(Tianjin McEIT社製「TrigonoxEHP」)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、t−ブチルペルオキシネオデカノエート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルペルオキシジカーボネート、ジ−n−ブチルペルオキシジカーボネート、ジ−セチルペルオキシジカーボネート及びジ−s−ブチルペルオキシジカーボネート等が挙げられる。上記重合触媒は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
けん化度を好適な範囲に制御しやすいので、上記ビニルエステルを重合して得られるポリマーは、ポリビニルエステルであることが好ましい。また、上記ビニルエステルを重合して得られるポリマーは、上記ビニルエステルと他のモノマーとの共重合体であってもよい。すなわち、上記PVAは、ビニルエステルと他のモノマーとの共重合体を用いて形成されていてもよい。上記他のモノマーすなわち共重合されるコモノマーとしては、例えば、オレフィン類、(メタ)アクリル酸及びその塩、(メタ)アクリル酸エステル類、(メタ)アクリルアミド誘導体、N−ビニルアミド類、ビニルエーテル類、ニトリル類、ハロゲン化ビニル類、アリル化合物、マレイン酸及びその塩、マレイン酸エステル、イタコン酸及びその塩、イタコン酸エステル、ビニルシリル化合物、並びに酢酸イソプロペニル等が挙げられる。上記他のモノマーは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記オレフィン類としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン及びイソブテン等が挙げられる。上記(メタ)アクリル酸エステル類としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸i−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、及び(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。上記(メタ)アクリルアミド誘導体としては、アクリルアミド、n−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、及び(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸及びその塩等が挙げられる。上記N−ビニルアミド類としては、N−ビニルピロリドン等が挙げられる。上記ビニルエーテル類としては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテル及びn−ブチルビニルエーテル等が挙げられる。上記ニトリル類としては、(メタ)アクリロニトリル等が挙げられる。上記ハロゲン化ビニル類としては、塩化ビニル及び塩化ビニリデン等が挙げられる。上記アリル化合物としては、酢酸アリル及び塩化アリル等が挙げられる。上記ビニルシリル化合物としては、ビニルトリメトキシシラン等が挙げられる。
上記PVAと上記他のモノマーとを共重合し、変性PVAとする場合には、変性量は好ましくは15モル%以下、より好ましくは5モル%以下である。すなわち、変性PVAにおけるビニルエステルに由来する構造単位と上記他のモノマーに由来する構造単位との合計100モル%中、上記ビニルエステルに由来する構造単位は好ましくは85モル%以上、より好ましくは95モル%以上であり、上記他のモノマーに由来する構造単位は好ましくは15モル%以下、より好ましくは5モル%以下である。なお、本明細書において、ポリビニルアルコール(PVA)には、変性ポリビニルアルコール(変性PVA)が含まれる。また、ポリビニルアルコール(PVA)フィルムには、変性ポリビニルアルコール(変性PVA)をフィルム化して得られる変性ポリビニルアルコール(変性PVA)フィルムが含まれる。
上記PVAのけん化度は、好ましくは90モル%以上、より好ましくは92モル%以上、更に好ましくは93モル%以上、特に好ましくは94モル%以上、好ましくは100モル%以下、より好ましくは99.9モル%以下、更に好ましくは99.0モル%以下、特に好ましくは98.5モル%未満、最も好ましくは98モル%未満である。上記けん化度が上記下限以上及び上記上限以下であると、PVAフィルムの耐水性及びガスバリア性がより一層高くなる。耐水性とガスバリア性との双方をバランスよく高める観点からは、上記PVAのけん化度は92モル%以上、99.0モル%以下であることが特に好ましい。
上記けん化度は、JIS K6726に準拠して測定される。けん化度は、けん化によるビニルアルコール単位に変換される単位のうち、実際にビニルアルコール単位にけん化されている単位の割合を示す。
上記けん化度の調整方法は特に限定されない。けん化度は、けん化条件、すなわち加水分解条件により適宜調整可能である。
上記PVAの重合度は特に限定されない。上記PVAの重合度は好ましくは1000以上、より好ましくは1500以上、より一層好ましくは1800以上、更に好ましくは2000以上、更に一層好ましくは2300以上、特に好ましくは2600以上、最も好ましくは2700以上、好ましくは4000以下、より好ましくは3500以下、更に好ましくは3000以下、特に好ましくは2900以下である。上記重合度が上記下限以上及び上記上限以下であると、PVAフィルムの皮膜強度が一層高くなり、PVAフィルムの延伸がより一層容易になる。上記重合度が上記上限以下であると、PVAの溶剤に対する溶解性が高くなり、流延によるフィルム化がより一層容易になる。なお、上記重合度は、JIS K6726に準拠して測定される。
上記PVA溶液100重量%中、上記PVAの含有量は好ましくは1重量%以上、より好ましくは5重量%以上、更に好ましくは6重量%以上、特に好ましくは7重量%以上、好ましくは15重量%以下、より好ましくは13重量%以下、更に好ましくは10重量%以下、特に好ましくは9重量%以下である。上記PVAの含有量が上記下限以上であると、PVA溶液の粘度が適度に高くなり、乾燥時間がより一層短くなり、PVAフィルムの厚みがより一層均一になり、より一層良好な品質のPVAフィルムが得られる。上記PVAの含有量が上記上限以下であると、PVA溶液の粘度が適度に低くなり、PVA溶液の流延が容易になり、得られるPVAフィルムにおいて気泡痕及び液滴がより一層含まれ難くなる。
(水)
上記PVA溶液は、溶剤である水を含む。上記PVAは、主として、上記水中に溶解されている。
上記PVA溶液100重量%中、上記水の含有量は好ましくは85重量%以上、より好ましくは87重量%以上、更に好ましくは90重量%以上、好ましくは99重量%以下、より好ましくは95重量%以下、更に好ましくは94重量%以下、特に好ましくは93重量%以下である。上記水の含有量が上記下限以上であると、PVA溶液の粘度が適度に低くなり、PVA溶液の流延が容易になり、更に気泡をより一層効果的に取り除くことができる。上記水の含有量が上記上限以下であると、PVA溶液の粘度が適度に高くなり、PVA溶液の流延が容易になり、乾燥時間がより一層短くなり、PVAフィルムの厚みがより一層均一になり、より一層良好な品質のPVAフィルムが得られる。
(防腐剤)
上記PVA溶液は、防腐剤を含むことが好ましい。上記防腐剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
PVAを用いてPVAフィルムを作製する際に、一般に、PVAを溶剤に溶解させる。従来、PVAと溶剤とを含むPVA溶液中には、防腐剤は配合されていなかった。従来、防腐剤が腐食を抑えること自体は公知であるが、包装用フィルム又は延伸加工用フィルムを得るための、PVAと溶剤とを含むPVA溶液中には、防腐剤を配合することは一切行われていなかった。このため、仮に、従来のPVAと溶剤とを含むPVA溶液が長期間保管されたり、高温条件や高湿条件などに晒されたりすると、溶液において腐食が生じるという問題があった。この結果、良好なPVAフィルムが得られなかったり、複数のPVAフィルムの品質にばらつきが生じたりしやすかった。
これに対して、PVAと防腐剤とを配合することで、PVA溶液の腐食を効果的に抑制できる。さらに、良好かつ均質なPVAフィルムを得ることができる。
上記防腐剤としては、イソチアゾロン化合物、グルタルアルデヒド及び第四級アンモニウム化合物等が挙げられる。これら以外の防腐剤を用いてもよい。
腐食がより一層効果的に抑えられることから、上記防腐剤は、複素環を有する化合物であることが好ましい。腐食がより一層効果的に抑えられることから、上記複素環は、環内に、窒素原子及び硫黄原子を含むことが好ましい。
上記防腐剤は、脱気法により溶存酸素を除去する前に配合してもよく、脱気法により溶存酸素を除去する際に添加してもよく、脱気法により溶存酸素を除去した後に添加してもよい。
腐食がより一層効果的に抑えられることから、上記防腐剤は、イソチアゾロン化合物であることが好ましい。上記イソチアゾロン化合物としては、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−3−メチルイソチアゾール−3−オン、及び2−メチルイソチアゾール−3−オン等が挙げられる。上記第四級アンモニウム化合物としては、塩化ベンジルデシルジメチルアンモニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム及び塩化セチルピリジニウム等が挙げられる。
上記PVA溶液100重量%中、上記防腐剤の含有量は好ましくは0.01重量%以上、より好ましくは0.03重量%以上、好ましくは1重量%以下、より好ましくは0.3重量%以下である。上記防腐剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、PVA溶液の腐食がより一層抑えられ、より一層良好かつ均質PVAフィルムが得られる。
(他の成分)
上記PVA溶液は、界面活性剤を含んでいてもよい。該界面活性剤は、PVA溶液に消泡効果を付与する。このため、界面活性剤の使用により、気泡痕がより一層抑えられた良好なPVAフィルムが得られる。上記界面活性剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記界面活性剤は特に限定されない。上記界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤が挙げられる。消泡効果をより一層効果的に得る観点からは、上記界面活性剤は、アニオン性界面活性剤又はカチオン性界面活性剤であることが好ましい。
[PVAフィルム及び積層フィルム]
本発明に係るPVAフィルムは、上述したPVA溶液を、溶存酸素量が6mg/L以下である状態で、フィルム化することで得られる。すなわち、上記PVAフィルムを得る際には、上記PVA溶液の溶存酸素量が6mg/L以下であり、上記PVA溶液が気泡を含まないか、又は気泡を含みかつ気泡径の最大値が20μm未満である状態で、フィルム化が開始される。本発明に係るPVAフィルムは、包装用フィルム又は延伸加工用フィルムを得るために好適に用いられる。
上記PVA樹脂フィルムの製造方法としては、特に限定されないが、溶液流延法(キャスト法)、ロールコーティング法、スピンコーティング法、スクリーンコーティング法、ファウンテンコーティング法、ディッピング法及びスプレー法が挙げられる。
本発明に係る積層フィルムは、支持部材と、該支持部材上に積層されたPVAフィルムとを備える。本発明に係る積層フィルムでは、上記PVAフィルムが、上述したPVA溶液を流延し、乾燥することで得られる。すなわち、上記積層フィルムを得る際には、上記PVAフィルムは、上記PVA溶液の溶存酸素量が6mg/L以下であり、上記PVA溶液が気泡を含まないか、又は気泡を含みかつ気泡径の最大値が20μm未満である状態で、支持部材上に塗布される。このように、上記PVAフィルムは、支持部材上に積層された状態で提供されてもよい。
上記積層フィルムの製造方法としては、特に限定されないが、支持部材上に、上記PVA溶液を流延して、乾燥する方法等が挙げられる。支持部材上に、上記PVA溶液を流延する方法としては特に限定されないが、ロールコーティング法、スピンコーティング法、スクリーンコーティング法、ファウンテンコーティング法、ディッピング法及びスプレー法等が挙げられる。上記ロールコーティング法としては、ワイヤーバーコーティング法、リバースコーティング法及びグラビアコーティング法等が挙げられる。
上記支持部材は、PVA溶液の流延時に、PVA溶液を表面上に維持し、かつ得られるPVAフィルムを支持可能であることが好ましい。上記支持部材の材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル及びアクリル樹脂等が挙げられる。これら以外の材料により形成された支持部材を用いてもよい。上記ポリオレフィンとしては、エチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びエチレン−ビニルアルコール共重合体等が挙げられる。上記ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレート等が挙げられる。上記支持部材の材料は、PVAではないことが好ましい。
上記支持部材上に上記PVA溶液を流延した後の乾燥方法は、適宜の方法を用いることができ、特に限定されない。乾燥方法としては、自然乾燥する方法、及びPVAのガラス転移温度以下の温度での加熱乾燥する方法等が挙げられる。
本発明に係るPVA溶液は、厚さが30μm以下である包装用フィルム又は延伸加工用フィルムを得るために用いられることが好ましく、厚さが20μm以下である包装用フィルム又は延伸加工用フィルムを得るために用いられることがより好ましい。厚さが30μm以下である薄い包装用フィルム又は延伸加工用フィルムを得る場合には特に、フィルムおける気泡又は液滴が、延伸時のフィルムの破断を引き起こしやすい。これに対して、本発明に係るPVAフィルムの使用によって、厚さが30μm以下の包装用フィルム又は延伸加工用フィルムを得る場合であっても、フィルムに気泡又は液滴が含まれるのを充分に抑えることができる。
上記PVAフィルムの厚さは、好ましくは30μm以下、より好ましくは20μm以下、更に好ましくは15μm以下、特に好ましくは10μm以下である。上記PVAフィルムの厚さは好ましくは1μm以上である。上記PVAフィルムの厚さが上記下限以上であると、ガスバリア性がより一層高くなる。上記PVAフィルムの厚さが上記上限以下であると、透明性がより一層高くなり、製造時の乾燥時間がより一層短くなって生産性がより一層高くなる。
上記PVA樹脂フィルム及び上記積層フィルムの延伸方法としては、特に限定されないが、テンター延伸法、ロール延伸法、及びその他の延伸装置を用いた延伸法や、チューブラー延伸法等が挙げられる。延伸は、フィルムの一軸のみに行われてもよく、フィルムの2軸にわたって行われてもよい。また、使用する装置に関して、複数の装置が併用されてもよい。例えば、ロール縦一軸延伸の後工程として、テンター横軸延伸を行う逐次延伸法が採られてもよい。さらに必要であれば、延伸後にフィルムを熱固定して残存応力を低下させることもできる。
以下、本発明の具体的な実施例及び比較例を挙げることにより、本発明を明らかにする。本発明は以下の実施例に限定されない。
(実施例1)
PVA(重合度2500、けん化度98.5モル%、セキスイスペシャリティケミカルズ社製「CELVOL C350」)100重量部と、水1150重量部、防腐剤であるイソチアゾロン化合物(三愛石油社製「サンアイバック IT−20P」)1.25重量部とを配合して、95℃で90分加熱して、PVAを8重量%で含むPVA溶液(溶存酸素及び気泡の除去前)を得た。
得られたPVA溶液400kgを用いて、かつ脱泡・脱気ポンプ(横田製作所社製「ASP−0510」)を用いて、膜脱気法により、溶存酸素量が0.8mg/Lになるまで溶存酸素を除去して、PVA溶液(溶存酸素及び気泡の除去後)を得た。なお、脱泡・脱気ポンプは、水溶液の流量40kg/分の条件で稼働させた。
また、溶存酸素量は、溶存酸素計(セントラル科学社製「UC−12型」)を用いて、脱気処理した直後のPVA溶液を900mLのガラス製サンプル瓶(口内径:直径58mm)に移して20℃で30分間密閉状態で放置した後、1atm及び20℃の条件で3回測定した。得られた測定値の平均値を溶存酸素量とした。
得られたPVA溶液中を、支持部材であるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ50μm)上に、オートフィルムアプリケーター(テスター産業社製「PI−1210」)を用いて塗布し、80℃で5分間乾燥させ、次に100℃で20分間乾燥させ、PVAフィルム(厚さ12μm)を得た。
(実施例2〜5)
実施例1で得られたPVA溶液(溶存酸素及び気泡の除去前)を用いて、溶存酸素量が下記の表1に示す値となるように、膜脱気法により溶存酸素を除去したこと以外は実施例1と同様にして、PVA溶液(溶存酸素及び気泡の除去後)を得た。得られたPVA溶液を用いたこと以外は実施例1と同様にして、積層フィルムを得た。
(実施例6)
実施例1で得られたPVA溶液(溶存酸素及び気泡の除去前)200gが入ったボトルをアクリル小型真空容器(アズワン社製)に入れて、減圧法により、PVA溶液の溶存酸素量が1.5mg/Lになるまで溶存酸素を除去したこと以外は実施例1と同様にして、PVA溶液(溶存酸素及び気泡の除去後)を得た。得られたPVA溶液を用いたこと以外は実施例1と同様にして、積層フィルムを得た。
(比較例1)
実施例1で得られたPVA溶液(溶存酸素及び気泡の除去前)を用いて、溶存酸素量が7.4mg/Lになるまで、膜脱気法により溶存酸素を除去したこと以外は実施例1と同様にして、PVA溶液(溶存酸素及び気泡の除去後)を得た。得られたPVA溶液を用いたこと以外は実施例1と同様にして、積層フィルムを得た。
(比較例2)
実施例1で得られたPVA溶液(溶存酸素及び気泡の除去前)を用いて、窒素ガスにてガス吹き込み法により、溶存酸素量が2.3mg/Lになるまで溶存酸素を除去したこと以外は実施例1と同様にして、PVA溶液(溶存酸素及び気泡の除去後)を得た。得られたPVA溶液を用いたこと以外は実施例1と同様にして、積層フィルムを得た。
(評価)
(1)PVA溶液における残存している気泡の数及び気泡径の最大値の評価
得られたPVA溶液約1ccをプレパラートに載せ、レーザー顕微鏡(キーエンス社製「VK−8710」)にて約1ccのPVA溶液中の気泡数及び気泡径を観察した。気泡径が20μm未満である気泡の個数と、気泡径が20μm以上である気泡の数とを数えた。また、PVA溶液中に含まれる気泡における気泡径の最大値を評価した。
(2)PVAフィルムにおける気泡痕の数の評価
得られたPVAフィルム(厚さ12μm)を、縦0.2m×横0.4mの大きさに裁断した。裁断されたPVAフィルム10枚を、レーザー顕微鏡(キーエンス社製「VK−8710」)にて観察した。直径が1〜100μmの気泡痕の個数を数え、個数の平均値を平米換算した。気泡痕の数を下記の基準で判定した。
[気泡痕の数の判定基準]
○○:気泡痕の数が150個/m以下
○:気泡痕の数が150個/mを超え、300個/m未満
×:気泡痕の数が300個/m以上
結果を下記の表1に示す。
Figure 0006122687

Claims (7)

  1. 包装用フィルム又は延伸加工用フィルムを形成するためのポリビニルアルコールフィルムを得るために用いられるポリビニルアルコール溶液であって、
    ポリビニルアルコールと水とを含み、
    前記ポリビニルアルコール溶液100重量%中、前記ポリビニルアルコールを13重量%以下で含み、
    溶存酸素量が6mg/L以下であり、
    気泡を含まないか、又は気泡を含みかつ気泡径の最大値が20μm未満である、ポリビニルアルコール溶液。
  2. 防腐剤をさらに含む、請求項1に記載のポリビニルアルコール溶液。
  3. 包装用フィルム又は延伸加工用フィルムを形成するためのポリビニルアルコールフィルムを得るために用いられるポリビニルアルコール溶液の製造方法であって、
    ポリビニルアルコールと水とを配合した後、脱気法により溶存酸素及び気泡を除去することにより、ポリビニルアルコールと水とを含み、前記ポリビニルアルコール溶液100重量%中、前記ポリビニルアルコールを13重量%以下で含み、溶存酸素量が6mg/L以下であり、気泡を含まないか、又は気泡を含みかつ気泡径の最大値が20μm未満であるポリビニルアルコール溶液を得る、ポリビニルアルコール溶液の製造方法。
  4. 膜脱気法又は減圧法により溶存酸素を除去する、請求項に記載のポリビニルアルコール溶液の製造方法。
  5. 防腐剤をさらに配合して、防腐剤をさらに含むポリビニルアルコール溶液を得る、請求項又はに記載のポリビニルアルコール溶液の製造方法。
  6. 請求項1又は2に記載のポリビニルアルコール溶液を、流延し、乾燥して、ポリビニルアルコールフィルムを得る、ポリビニルアルコールフィルムの製造方法。
  7. 支持部材上に、請求項1又は2に記載のポリビニルアルコール溶液を、流延し、乾燥して、前記支持部材上に積層されたポリビニルアルコールフィルムを得る、積層フィルムの製造方法。
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