JP6121340B2 - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、印刷の生産性を高めつつ、液垂れによる用紙汚れを低減するインクジェット印刷装置に関する。
ライン型のインクジェット印刷装置は、用紙の搬送方向と直交する方向である主走査方向に複数配列されたインクジェットヘッドを有し、副走査方向に搬送された用紙に対して、画像データから取得したインクのドロップデータのドロップ数に基づいてインクジェットヘッドのノズルからインクを吐出することにより、用紙に対して印刷を行う。
インクジェットヘッドのノズルからインクが吐出される場合、インクの吐出速度やインクの粘度など様々な影響により、画像を印刷するためのインクの主滴とは別のインク(以下、インクミスト)が発生する。
発生したインクミストは、インクジェットヘッドの下で浮遊しており、長時間放置されるとインクジェットヘッドやインクジェットヘッドの周辺部材に付着することがある。
これに対して、特許文献1のようなインクジェット印刷装置では、通気孔を有した搬送ベルト下に吸引手段を設けて、搬送ベルト上の用紙を吸引しながら搬送する方式である。このように搬送ベルト上の用紙を吸引しながら搬送することで、搬送ベルト上に存在する用紙と用紙との用紙間隔が通気孔と重複しているとき、インクジェットヘッドの下で浮遊しているインクミストを吸引手段で吸引してインクジェットヘッドやインクジェットヘッドの周辺部材へのインク付着を回避することができる。
ところで、近年のインクジェット印刷装置は、印刷の生産性を高めて利用するため、搬送ベルト上の用紙間隔を狭めて搬送するという手段がとられている。特許文献1においても、印刷の生産性を高めるためには、用紙間隔を狭めて搬送するという手段をとることが想定される。
特開2009−13329号公報
しかし、特許文献1のようなインクジェット印刷装置では、用紙間隔を狭めて搬送すると、印刷の生産性は上がるが、その一方で搬送ベルトの通気孔が用紙間隔と重複している面積が小さくなり、その分吸引されるインクミスト量が減少し、インクジェットヘッドやインクジェットヘッド周辺の部材へのインク付着が起きやすくなる。
このため、インクジェットヘッドやインクジェットヘッドの周辺部材に付着したインクが部材から垂れ下がり(以下、液垂れ)、搬送される用紙を汚してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、印刷の生産性を高めつつ、搬送される用紙間隔を狭めても、インクミストの付着で生じるインクの液垂れによる用紙汚れを低減することを目的としたものである。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴によれば、画像データに基づいて吐出面のノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドと、用紙の搬送方向と直交する方向である主走査方向に対して平行になるように前記インクジェットヘッドからなるヘッド列を複数配列したヘッド群を有したヘッドホルダと、通気孔を有した搬送ベルト下の吸引手段により副走査方向に用紙を複数の用紙間隔で搬送する搬送部と、前記搬送ベルトの上方に対向して設けられ、前記ヘッドホルダ内から排気する気流を形成してインクミストを回収するインクミスト回収部と、 前記インクミスト回収部の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記搬送部が搬送する用紙間隔に応じて、前記インクミスト回収部の動作によって形成される気流の風量を制御する。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴によれば、さらに、前記画像データに応じたインクのドロップデータのドロップ数を取得する取得部と、前記制御部は、前記取得部が取得した前記ドロップ数が所定の閾値より大きい場合、前記インクミスト回収部の風量を多くする。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第3の特徴によれば、さらに、前記主走査方向又は前記副走査方向における前記ヘッドホルダの一端に前記ヘッドホルダ内に給気する気流を形成する給気部を設け、前記インクミスト回収部は、前記ヘッドホルダの前記一端とは他端に設けられ、前記制御部は、前記所定の閾値より大きいと判断されたドロップ数を吐出する前記インクジェットヘッドのノズルが前記インクミスト回収部よりも前記給気部の近くに配置されていると判断した場合、前記インクミスト回収部及び前記給気部を動作させる。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴によれば、搬送ベルトよりも上方にインクミスト回収部を設けて、搬送ベルト上の用紙間隔が狭まるとき、インクミスト回収部によりインクジェットヘッドの下で浮遊しているインクミストを回収する。たとえば、搬送ベルト上の用紙間隔が狭まるにつれてインクミスト回収部の動作によって形成される気流の風量を増やす制御をする。このようにすることで、搬送ベルト下の吸引ファンによるインクミスト吸引だけでは吸引しにくい状況であっても、インクミスト回収手段によりインクミストを回収することで、インクジェットヘッドやインクジェットヘッドの周辺部材にインクが付着ないので、搬送される用紙を液垂れにより汚してしまうことを防止できる。
さらに、本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴によれば、インクのドロップ数を取得する取得部をさらに備え、取得したドロップ数よりインクミストが多く発生する条件であると判断した場合、搬送ベルト下の吸引ファンでなく、インクミスト回収部の動作によって形成される風量を多くする。このようにすることで、用紙を安定に搬送しつつ、効率よくインクミストを回収することができる。
さらに、本発明に係るインクジェット印刷装置の第3の特徴によれば、給気部を更に備え、インクミストが多く発生する条件を満たすインクジェットヘッドのノズルがインクミスト回収部でなく給気部の近くに配置されている場合、インクミスト回収部と給気部を動作させる。このようにすることで、給気部側で多く発生したインクミストをインクミスト回収部で効率よく回収することができる。
インクジェット印刷装置の全体図である。 制御部の構成図である。 インクジェットユニットの平面図である。 印刷ジョブを受信してから印刷するまでのフローである。 (a)搬送ベルトの通気孔上に用紙が存在しないときの図である。(b)搬送ベルトの通気孔上に用紙が存在するときの図である。 搬送ベルト上での用紙間隔を規定した図である。 給気部を設けた場合の図である。
<実施例1>
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
以下、図1を用いて、インクジェット印刷装置の全体を説明する。
図1に示すように、インクジェット印刷装置1は、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50とを備えている。
サイド給紙部10は、用紙Pが積層される給紙台11と、この給紙台11から最上位置の用紙Pのみを給紙搬送路FR上へ搬送させる1次給紙部12と、この1次給紙部12によって搬送された用紙Pを循環搬送路CR上へ搬送する2次給紙部14とを備えている。
内部給紙部20は、用紙Pが積層される給紙台21aと、この給紙台21aから最上位置の用紙Pのみを給紙搬送路FR上へ搬送させる1次給紙部22aと、用紙Pが積層される給紙台21Aと、この給紙台21Aから最上位置の用紙Pのみを給紙搬送路FR上へ搬送させる1次給紙部22Aと、用紙Pが積層される給紙台21cと、この給紙台21cから最上位置の用紙Pのみを給紙搬送路FR上へ搬送させる1次給紙部22cと、用紙Pが積層される給紙台21dと、この給紙台21dから最上位置の用紙Pのみを給紙搬送路FR上へ搬送させる1次給紙部22dとを備えている。
このように、2次給紙部14には、サイド給紙部10及び内部給紙部20から用紙Pが搬送され、さらに、後述する反転部50からも用紙Pが搬送される。
そのため、搬送方向における2次給紙部14の手前には、給紙された用紙Pの搬送経路と、一方の面が印刷された用紙Pが循環して搬送されてくる経路とが合流する合流地点が存在する。この合流地点を基準に、給紙機構側の経路を給紙搬送路FRと称し、それ以外の経路を循環搬送路CRと称している。
印刷部30は、複数のインクジェットヘッドが組み込まれたインクジェットヘッドユニット31とインクジェットヘッドユニット31などを移動動作等させる吐出機構を備えている。インクジェットヘッドユニット31は、主走査方向、即ち用紙Pの搬送方向と直行する方向に複数ラインに配列されたライン型の複数のインクジェットヘッド110〜116を有する。インクジェットヘッド110〜116は、インク吐出面にノズル列を複数有し、各ノズルからインクを吐出する。
2次給紙部14により給紙された用紙Pは、環状の搬送ベルト133内であって用紙Pの搬送路面の裏面に対応して設置されたベルト吸引ファン131,132によって、搬送ベルト133上に吸引され、所定の搬送速度で搬送され、インクジェットヘッド110〜116から吐出されたインクにより印刷される。
ベルト吸引ファン131,132は、制御部80により風量を調整されながら搬送ベルト133上にある用紙Pを搬送する。
印刷部30により印刷された用紙Pは、循環搬送路CR上に配置された搬送ローラ等によって筐体内を循環搬送路CR上を搬送される。循環搬送路CR上には、循環搬送路CR上を搬送された用紙Pを排紙部40へ誘導するか、又は循環搬送路CR上を再循環させるかを切り替える切り替え機構43が備えられている。
切り替え機構43は、用紙Pを、後述する排紙部40又は反転部50のいずれか1方へ誘導するために、切り替える。
排紙部40は、インクジェット印刷装置1の筐体から突出したトレイ形状をした排紙台41と、排紙台41に用紙Pを誘導する一対の排紙ローラ42とを有している。そして、切り替え機構43により排紙部40に誘導された用紙Pは、排紙ローラ42により排紙台41に搬送され、排紙台41に印刷面を下にして積載される。
反転部50は、用紙Pを反転させる反転台51と、循環搬送路CRから反転台51へ用紙Pを搬送し、又は反転台51から循環搬送路CR上へ用紙Pを搬送する反転ローラ52とを備えている。
切り替え機構43により反転部50に誘導された用紙Pは、反転ローラ52により循環搬送路CRから反転台51に搬送され、所定時間経過後、反転台51から循環搬送路CRへ搬送されることにより、循環搬送路CRに対して表裏が反転する。そして、表裏が反転された用紙Pは、循環搬送路CR上に設けられた搬送ローラ53等の複数のローラにより循環搬送路CR上を印刷部30へ向かって搬送される。
搬送部60は、前述したサイド給紙部10と、内部給紙部20と、排紙部40と、反転部50と、搬送ベルト133とを備える。搬送部60は、用紙間隔Lを保つように搬送スケジュールを生成して搬送ベルト133上の用紙Pを搬送する。搬送部60は、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、排紙部40と、反転部50でも同様に、複数ある所定の用紙間隔Lのいずれかの用紙間隔Lを保つように搬送スケジュールを生成して用紙Pを搬送する。
以下、図2を用いて、制御部の構成を説明する。
図2に示すように、インクジェット印刷装置1は、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50と、搬送部60と、操作パネル部70と、制御部80と、取得部90と、画像処理部100とを備える。これらの構成のうち、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50と、搬送部60とについては、上述したので、説明を省略する。
操作パネル部70は、インクジェット印刷装置1に設けられ、ユーザに印刷設定させるためにパネルに印刷設定などを表示する。ここでいう印刷設定は、印刷速度優先モードや印刷濃度、カラーモードなどである。また、印刷速度が通常の印刷速度よりも速い速度で搬送部60によって搬送される印刷速度優先モードが選択された場合、通常の用紙搬送の用紙間隔L1よりも狭い用紙間隔L2で搬送するように設定する。
制御部80は、CPU81と、CPU81の動作プログラムや各種テーブル等を格納したROM82と、画像読取り部(図示せず)が読取った画像データまたはコンピュータ装置(図示せず)等が送信してきた画像データ、さらには操作パネル部70またはコンピュータ装置(図示せず)からの各種印刷条件を含む印刷ジョブを記憶するRAM83を有している。
図2に示すように、CPU81は、ROM82に格納された動作プログラムを実行することにより、本装置全体、すなわちサイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50と、搬送部60と、操作パネル部70と、取得部90と、画像処理部100の動作を制御する。
ここで設定される所定の閾値は、取得部90が取得したドロップ数が所定の閾値を越えている場合には、発生するインクミストが多いとみなしている。すなわち、ドロップ数が大きくなるほどインクミスト量は増える傾向にある。たとえば、0ドロップ数〜7ドロップ数までのインクをノズルから吐出可能なインクジェットヘッドであるとき、0〜4ドロップ数ではインクミストが許容され、5〜7ドロップ数のときにインクミストが多く発生し許容できなくなる傾向がある。
そこで、CPU81は、取得部90が取得したドロップ数が所定の閾値を越えている場合には、インクジェットヘッド下に浮遊しているインクミストをインクミスト回収部150〜156で回収するように、インクミスト回収部150〜156を制御する。本実施例では、所定の閾値は、印刷画像に悪影響を及ぼすドロップ数として5ドロップ数以上にを設定する。
取得部90は、PCなどの情報端末装置から印刷ジョブを受信する通信インターフェースであるとともに操作パネル部70により入力された印刷設定を取得する。取得部90は、受信した印刷ジョブに含まれる画像データを制御部80に受け渡す。そして、制御部80は、画像処理部100に画像データを受け渡す。
画像処理部100は、取得部90から受信した画像データに画像処理を施す。たとえば、RIP処理やRGB−CMYK変換処理などの画像処理を施す。また、画像処理部100は、各色成分値に基づいて、印刷部30から吐出するインク量を算出する。制御部80は、画像処理部100が画像処理した画像データを印刷部30に受け渡し印刷処理させる。
RIP処理は、取得部90により受信された印刷ジョブに基づいて、レッド(以下、R)成分、グリーン(以下、G)成分、ブルー(以下、B)成分の所定の解像度のビットマップに展開した結果のラスタデータである画像データを生成する。ここで、画像データにおいては、所定の解像度で展開された各画素ごとに、R成分の値(例えば、0〜255)、G成分の値(例えば、0〜255)、B成分の値(例えば、0〜255)が対応づけられている。
RGB−CMYK変換部処理は、RIP処理で生成されたR成分、G成分、B成分の画像データを、ルックアップテーブルを用いてシアン(以下、C)成分、マゼンタ(以下、M)成分、イエロー(以下、Y)成分、ブラック(以下、K)成分を備える画像データに変換する。
また、画像処理部100は、CMYK成分値に基づいて、インクジェットヘッド110〜116から吐出するドロップ数を算出したドロップデータを生成する。そして、画像処理部100により生成されたドロップデータを取得部90が取得する。
以下、図3を用いて、インクジェットヘッドユニットの平面を説明する。
図3に示すように、インクジェットヘッドユニット31は、主走査方向、即ち用紙Pの搬送方向と直行する方向に複数ラインに配列されたライン型の複数のインクジェットヘッド110〜116とヘッドホルダ32を有する。
そして、用紙Pは、搬送ベルト133により、インクジェットヘッドユニット31の直下を主走査方向と直交する方向である副走査方向に搬送されながら、複数のインクジェットヘッド110〜116の吐出面の各ノズルからインクが吐出されることにより画像が印刷される。
インクジェットヘッドユニット31は、直方体の形状を有するヘッドホルダ32に、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の各色のインクジェットヘッド110〜116からなるヘッド群を有する。具体的には、ブラック(K)のインクを貯留したインクジェットヘッド110a〜110fと、シアン(C)のインクを貯留したインクジェットヘッド110a〜112fと、マゼンダ(M)のインクを貯留したインクジェットヘッド110a〜114fと、イエロー(Y)のインクを貯留したインクジェットヘッド110a〜116fとがヘッドホルダ32に固定されている。
インクジェットヘッド110a,110c,110eは、ヘッド列110Aとして主走査方向に1列に配置されており、インクジェットヘッド110b,110d,110fは、ヘッド列110Bとして主走査方向に1列に配置されている。ヘッド列110Aのインクジェットヘッド110a,110c,110eと、ヘッド列110Bのインクジェットヘッド110b,110d,110fとは、搬送される用紙Pの主走査方向において隙間無くシアン(C)のインクを吐出することができるように、副走査方向に千鳥格子状になるように、配置されている。また、インクジェットヘッド110と同様に、インクジェットヘッド112には、ヘッド列112A、112Bが形成され、インクジェットヘッド114には、ヘッド列114A、114Bが形成され、インクジェットヘッド116には、ヘッド列116A、116Bが形成されている。このような、インクジェットヘッド110〜116の集合によりヘッド群が形成される。
そして、印刷時には、同一画素にこれらのインクを重畳させて吐出することにより、様々な色を形成していく。インクジェットヘッド110〜116には、インクタンクを有するインクカートリッジからインク供給路(いずれも図示せず)を経由してインクが供給されるようになっている。
ヘッドホルダ32には、インクジェットヘッド110〜116のほか、インクジェットヘッド110〜116に対応してヘッドホルダ32から排気する気流を発生させてインクミストを回収するインクミスト回収部150が設けられている。主に、インクミスト回収部150〜156は、ヘッド群下に気流を発生させてインクミストを回収する。
このように、ヘッドホルダ32の一端に設けられたインクミスト回収部150〜156が動作することによって、ヘッドホルダ32下に空気の流れを形成し、インクジェットヘッド110〜116での吐出により生じたインクミストを回収することができる。
以下、図4を用いて、印刷ジョブを受信してから印刷するまでのフローを説明する。
インクジェット印刷装置1の取得部90は、印刷ジョブを受信する(S100)。
取得部90は、取得部90が取得した印刷ジョブから画像データを取得する(S102)。そして、取得部90は、画像処理部100に画像データを受け渡し、画像処理部100が取得した画像データに画像処理を施しドロップデータを生成する。
取得部90は、画像処理部100により生成された画像データに対応するドロップデータのドロップ数を取得する(S104)。ドロップデータは、インクジェットヘッド110〜116の各ノズルが吐出するためのCMYK成分値に基づいたドロップ数を表したデータである。
制御部80は、操作パネル部70により印刷速度優先モードが選択されているか判断する(S106)。制御部80は、操作パネル部70により印刷速度優先モードが選択されていると判断した場合(S106:YES)、用紙間隔をL2に設定して(S108)、搬送部60に用紙Pを搬送させる。
制御部80は、搬送部60にL2で用紙Pを搬送させる際、インクミスト回収部150〜156の動作を開始する。この場合、制御部80は、インクミスト回収部150〜156を後述するような動作をさせる。
制御部80は、取得部90により取得されたドロップデータのドロップ数が所定の閾値以上の場合(S112:YES)、インクミストが多く発生するため、インクミスト回収部150〜156の動作によって形成される風量を多くするようにインクミスト回収部150〜156を「強モード」で動作する(S114)。これにより、インクミスト回収部150〜156が「通常モード」で動作するよりも大きな気流が発生することで、インクミスト回収部150〜156によるヘッドホルダ32下のインクミストの回収を「通常モード」よりも多くすることができる。
インクジェット印刷装置1のインクジェットヘッド110〜116は、取得部90により取得されたドロップデータのドロップ数に基づいて吐出して印刷する(S116)。この場合、印刷ジョブの印刷が終了するまではインクミスト回収部150〜156の動作は継続する状態である。
S106において、制御部80は、操作パネル部70により印刷速度優先モードが選択されていないと判断した場合(S106:NO)、用紙間隔をL1に設定して(S118)、搬送部60に用紙Pを搬送させる。その後、S116に移り印刷をする。
S112において、制御部80は、取得部90により取得されたドロップデータのドロップ数が所定の閾値以下の場合(S112:NO)、インクミスト回収部150〜156を通常動作で動作する(S120)。
図5(a)は、搬送ベルトの通気孔上に用紙Pが存在しないときの図である。以下、図5(a)を用いて、搬送ベルトの通気孔上に用紙Pが存在しないときのインクジェットヘッドユニット31を説明する。
図5(a)に示すように、通気孔を有した搬送ベルト133の下には、吸引ファン131、132が設けられている。
図5(a)に示すように、通気孔を有した搬送ベルト133の上に用紙Pが存在しない状態では、用紙Pによって通気孔が塞がれないため、インクジェットヘッドユニット31のヘッドホルダ32下で浮遊しているインクミストを吸引ファン131、132により吸引して用紙Pにインクジェットヘッド110にインクミストが付着しないようにする。インクミストがインクジェットヘッド110やインクジェットヘッド110の周辺部材に付着すると、インクが付着した部材からいわゆる液垂れが起きてしまうことを避けるためでる。
図5(b)は、搬送ベルトの通気孔上に用紙Pが存在するときの図である。以下、図5(b)を用いて、搬送ベルトの通気孔上に用紙Pが存在するときのインクジェットヘッドユニット31を説明する。
一方、図5(b)に示すように、通気孔を有した搬送ベルト133上に用紙Pが存在する場合、用紙Pは、吸引ファン131、132により吸引されながらインクジェットヘッドユニット31のインクジェットヘッド110の下を搬送される。図示はないが、用紙Pは、インクジェットヘッド110と同様、インクジェットヘッド112〜116の下でも搬送される。
搬送ベルト133上を搬送される用紙Pは、インクジェットヘッド110により吐出されたインクが着弾して画像が形成(印刷)される。この場合、インクジェットヘッド110でインクを吐出することにより主滴とインクミストが生じる。主滴は、画像を形成するためのインクである。
搬送ベルト133の上方に設けられたインクミスト回収部150は、インクジェットヘッド110でインクを吐出することにより生じたインクミストを回収する。インクミスト回収部150での回収は、インクジェットヘッドユニット31のインクジェットヘッド110下に気流を発生させて、インクジェットヘッド110下からインクミスト回収部150に向けて気流を形成することによりインクミストを回収する。
以下、図6を用いて、搬送ベルト上での用紙間隔を説明する。
図6に示すように、インクジェットヘッドユニット31のインクジェットヘッド110A、110B下であって、通気孔を有した搬送ベルト133上に用紙Pが複数枚存在する場合、用紙Pと用紙Pの用紙間隔Lを保ちながら、搬送ベルト133上を用紙Pが搬送される。
図示はないが、用紙間隔Lと通気孔が重複している間は、搬送ベルト133下の吸引ファン131、132がインクジェットヘッド110A、110B下のインクミストを吸引する。具体的には、通常の用紙搬送の用紙間隔L1で用紙Pを搬送する場合、搬送ベルト133下の吸引ファン131、132がインクジェットヘッド110A、110B下のインクミストを吸引する。
一方、用紙間隔Lと通気孔が重複していても、通常の用紙搬送の用紙間隔L1よりも狭い用紙間隔L2で用紙Pを搬送する場合、搬送ベルト133の上方に設けられたインクミスト回収部150が動作して、インクミストを回収する。
<実施例2>
実施例2のインクジェット印刷装置1は、図7に示すように、さらに給気部160〜166を備えている。ほかは実施例1と同様の構成であるので説明を省略する。ヘッドホルダ32は、主走査方向、即ち用紙Pの搬送方向と直行する方向のヘッドホルダ32の一端に給気部160〜166を備え、ヘッドホルダ32内に給気する気流を発生させる。
インクミスト回収部150〜156は、ヘッドホルダ32の一端と反対方向である他端に設けられている。
制御部80は、搬送部60にL2で用紙Pを搬送させる際、状況に応じてインクミスト回収部150〜156に加えて給気部160〜166の動作を開始する。インクミスト回収部150〜156の動作は、実施例1と同様なので省略する。
制御部80は、インクミスト回収部150〜156の動作を開始する際、取得部90により取得されたドロップデータのドロップ数が所定の閾値以上の場合、所定の閾値より大きいと判断されたドロップ数を吐出するインクジェットヘッドのノズルがインクミスト回収部150〜156よりも給気部160〜166の近くに配置されていると判断した場合、インクミスト回収部150〜156に加え給気部160〜166も動作させる。
具体的にインクジェットヘッド110a,110b、110c,110dに着目した場合、制御部80は、取得部90により取得されたドロップデータのドロップ数が所定の閾値以上の場合、所定の閾値より大きいと判断されたドロップ数を吐出するインクジェットヘッドのノズルがインクジェットヘッド110a,110b、110cのノズルであるとき、給気部160の近くに配置されているため、インクミスト回収部150に加え給気部160も動作させる。この場合、給気部160の動作に併せて、給気部162〜166も動作させる。同様に、インクミスト回収部150の動作に併せて、インクミスト回収部152〜156も動作させる。
一方、インクジェットヘッド110dに着目した場合、制御部80は、取得部90により取得されたドロップデータのドロップ数が所定の閾値以上の場合、所定の閾値より大きいと判断されたドロップ数を吐出するインクジェットヘッドのノズルがインクミスト回収部150に近いか給気部160に近いかを判断する。
そして、制御部80は、所定の閾値より大きいと判断されたドロップ数を吐出するインクジェットヘッドのノズルがインクミスト回収部150に近いと判断した場合、インクミスト回収部150を動作させる。この場合、インクミスト回収部150の動作に併せて、インクミスト回収部152〜156も動作させる。
一方、制御部80は、所定の閾値より大きいと判断されたドロップ数を吐出するインクジェットヘッドのノズルが給気部160に近いと判断した場合、インクミスト回収部150及び給気部160を動作させる。この場合、給気部160の動作に併せて、給気部162〜166も動作させる。同様に、インクミスト回収部150の動作に併せて、インクミスト回収部152〜156も動作させる。このようにすることで、搬送ベルト133上の用紙Pを安定に搬送しつつ、インクミスト回収部150でのインクミスト回収を効率よく行うことができる。
なお、本実施形態では、インクミスト回収部150〜156をヘッドホルダ32に設けたが、これに限らず、搬送ベルト133の上方に設けられていれば、ヘッドホルダ32に設けなくてもよい。また、本実施形態では、給気部160〜166及びインクミスト回収部150〜156を主走査方向、即ち用紙Pの搬送方向と直行する方向に設けているが、副走査方向に設けられてもよい。
なお、本実施形態では、印刷速度優先モードは、操作パネル部70により設定されているが、操作パネル部70によらず、印刷ジョブの印刷設定に含まれていてもよい。また、用紙間隔Lはジョブ毎に可変してもよいし、ページ単位で可変してもよい。これに伴い、インクミスト回収部150〜156又は給気部160〜166の動作もジョブ毎に可変してもよいし、ページ単位で可変してもよい。
なお、本実施形態では、インクミスト回収部150〜156は、インクジェットヘッド110〜116毎に設けられているが、ヘッド列110A〜116B毎やヘッド毎に設けてもよい。また、本実施形態では、用紙間隔L2にしているとき、インクミスト回収部150〜156を動作させているが、用紙間隔L2が小さくなるほど、すなわち、用紙間隔が狭まるほどインクミスト回収部150〜156の動作により形成される風量を多くするようにしてもよい。
以上、実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定されるものである。
1…インクジェット印刷装置
10…サイド給紙部
20…内部給紙部
30…印刷部
31…インクジェットヘッドユニット
32…ヘッドホルダ
40…排紙部
50…反転部
60…搬送部
70…操作パネル部
80…制御部
81…CPU
82…ROM
83…RAM
90…取得部
100…画像処理部
110…インクジェットヘッド
131,132…ベルト吸引ファン
133…搬送ベルト
150,152,154,156…インクミスト回収部



Claims (3)

  1. 画像データに基づいて吐出面のノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドと、
    用紙の搬送方向と直交する方向である主走査方向に対して平行になるように前記インクジェットヘッドからなるヘッド列を複数配列したヘッド群を有したヘッドホルダと、
    通気孔を有した搬送ベルト下の吸引手段により副走査方向に用紙を複数の用紙間隔で搬送する搬送部と、
    前記搬送ベルトの上方に対向して設けられ、前記ヘッドホルダ内から排気する気流を形成してインクミストを回収するインクミスト回収部と、
    前記インクミスト回収部の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記搬送部が搬送する用紙間隔に応じて、前記インクミスト回収部の動作によって形成される気流の風量を制御する
    ことを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 更に、前記画像データに応じたインクのドロップデータのドロップ数を取得する取得部と、
    前記制御部は、前記取得部が取得した前記ドロップ数が所定の閾値より大きい場合、前記インクミスト回収部の風量を多くする
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット印刷装置。
  3. さらに、前記主走査方向又は前記副走査方向における前記ヘッドホルダの一端に前記ヘッドホルダ内に給気する気流を形成する給気部を設け、
    前記インクミスト回収部は、前記ヘッドホルダの前記一端とは他端に設けられ、
    前記制御部は、前記所定の閾値より大きいと判断されたドロップ数を吐出する前記インクジェットヘッドのノズルが前記インクミスト回収部よりも前記給気部の近くに配置されていると判断した場合、前記インクミスト回収部及び前記給気部を動作させる
    ことを特徴とする請求項2記載のインクジェット印刷装置。
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