JP2010214876A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録紙をプラテンに吸着させるための吸引手段を利用して、記録装置内に分散するインクミストを回収すること。
【解決手段】 記録中のプラテン吸引ファンの吸引力よりも、記録後のプラテン吸引ファンの吸引力を大きくする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、記録ヘッドよりインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置では、記録紙のカールやインク吸収直後の波打ち現象(コックリング)等によって、記録紙がプラテンから浮き上がり、記録ヘッドに接触するおそれがある。そこで、特許文献1に開示される技術では、ファンで発生させた負圧をプラテン上に複数設けた吸引口から記録紙に作用させることにより記録紙をプラテンに吸着させて、記録紙の浮き上がりを抑制している。
特開2008−114409号公報
ところで、インクジェット記録装置では、インクの吐出に伴ってインクミストと呼ばれる微小なインク粒子の飛散が発生する。インクミストは、記録装置内の気流に乗って分散し、様々な場所に付着して装置内を汚損する。特に、キャリッジの位置を検出するエンコーダセンサおよびリニアスケール、記録紙搬送ローラの回転量を検出するエンコーダセンサおよびコードホイールにインクミストが付着すると、検出エラーが発生して画像不良、機能動作不良を起こす場合がある。
このようなインクミストの問題に対して、特許文献1に開示されるようなプラテン上に設けた吸引口からの吸引力を利用してインクミストを回収することが考えられる。しかしながら、従来のプラテン上の吸引口は記録紙を吸着させるために設けられたもので、その吸引力は弱く、記録装置内に分散するインクミストを回収するには十分でなかった。
本発明は、インクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、前記記録媒体のインクが吐出される面の裏面を支持するための支持部材と、前記支持部材に設けられた複数の吸引口から吸引力を発生させて、前記記録媒体を前記支持部材に吸着させるための吸引手段と、前記記録媒体に画像を記録した後の前記吸引手段による吸引力が記録中における前記吸引力よりも強くなるように前記吸引手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、記録紙の浮き上がりを抑制するためにプラテン上に設けた吸引口を利用して、インクミストを回収することができる。
インクジェット記録装置の外観図。 インクジェット記録装置内部の模式図。 インクジェット記録装置のブロック図。 ミスト回収ユニットを説明する図。 第1の実施形態の吸引制御方法のフロー図。 第2の実施形態の吸引制御方法のフロー図。 第3の実施形態の吸引制御方法のフロー図。
(第1の実施形態)
図1は、本発明を適用可能なインクジェット記録装置100の外観図である。本実施形態のインクジェット記録装置100は、A2〜A1サイズのロール紙に記録可能な形態となっている。図1において、121はインクジェット記録装置本体100を乗せるスタンド、122は排紙された記録紙を積載するスタッカである。インクジェット記録装置100は、開閉可能なアッパーカバー123を備え、図右側には記録モードや記録紙などの設定をするための操作パネル部116、種々の記録情報や設定結果などを表示するための表示パネル115が配置されている。また、図左側にはブラック、シアン、マゼンタ、イエローなどのインクを収容して記録ヘッドにインクを供給するためのインク供給ユニット124が配置されている。
図2は、インクジェット記録装置の内部を説明するための模式図である。図2において、キャリッジユニット101は、メインレール104に案内されて記録紙搬送方向と垂直方向(X方向)に往復走査される。また、キャリッジユニット101には記録ヘッド102が搭載されており、記録ヘッド102に設けられた複数のノズル列からそれぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローなどのインクが吐出される。106はリニアスケールであり、エンコーダセンサ105の出力パルスをカウントすることで、キャリッジユニット101の相対的な移動距離が検知される。103はキャリッジユニット101に併設された反射型光センサで、記録紙107の左端および右端位置を検出したり、記録紙107の先端位置を検出することなどに用いられる。さらに、反射型光センサ103は位置の異なる二つの反射系統を具備しており、キャリッジユニット101と記録紙107との相対距離も検出可能である。また、キャリッジユニット101には不図示のカッターが設けられており、1ページ分の記録が完了すると後端をカットすることで、ロール紙に対して複数ページの記録ができるようになっている。
108は、記録ヘッド102に対向する位置に搬送された記録紙107を裏面から支持するためのプラテン(支持部材)である。プラテン108には複数の吸引口109が設けられており、吸引手段であるプラテン吸引ファン111によって発生された負圧によって、記録紙をプラテンに吸着させる。また、後述するように、記録紙への記録が終了して記録紙がプラテンを離れた後は、プラテン吸引ファン111の吸引力によって装置内部に飛散するインクミストが回収される。110はフチ無し記録用のインク受け部であり、このインク受け部からもプラテン吸引ファン111の吸引力によってインクミストを回収できる。プラテン吸引ファン111の前段にはインクミストを不図示のミストフィルタが備えられており、吸引口109およびインク受け部110を介して吸引されたインクミストは、上記のミストフィルタで液状化されトラップされる。
図3は、インクジェット記録装置100のブロック図である。同図において、300はインクジェット記録装置100に接続され、記録すべき画像データやコマンド等を供給するホスト装置(PC)である。インクジェット記録装置100は、装置全体を制御する制御ユニット301のほか、キャリッジ搬送ユニット302、搬送ユニット303、プラテン吸引ユニット304、ミスト回収ユニット305、操作パネルユニット307、電源ユニット306を備えている。キャリッジユニット302は、キャリッジユニット101および該キャリッジユニットを駆動するためのキャリッジモータ等により構成される。また、搬送ユニット303は記録紙107を搬送する搬送ローラ、排紙ローラ、これらローラの駆動力を発生する搬送モータ等により構成される。また、プラテン吸引ユニット304は、上述のプラテン108、吸引口109、インク受け部110、プラテン吸引ファン111、ミストフィルタ(不図示)等により構成される。さらに、記録装置本体を操作するための操作パネルユニット307は、操作パネル部116、表示パネル115等で構成されている。
制御ユニット301は、ドライバー部308、シーケンス制御部309、画像処理部310、タイミング制御部311、ヘッド制御部312で構成される。シーケンス制御部309は、記録制御全般、即ち各機能ブロックの起動および停止、記録紙の搬送制御、キャリッジの走査制御等を行う。さらに、シーケンス制御部309は、プラテン吸引ファン111の駆動電圧(回転数)を制御することで、プラテン吸引ユニット304の吸引力を変更させる機能も有する。プラテン吸引ユニット304の吸引力は、後述するように記録中(記録紙を吸着する目的)と記録後(インクミストを回収する目的)とで変更されるほか、記録中も記録紙の種類に応じても異なる吸引力が設定されるようになっている。これは、記録紙のコシが強い場合は強力に吸引しなくてはコシに負けて記録紙が浮いてしまい、逆にコシが弱いと吸引プラテンの凸凹形状にならって表面に凹凸が生じ記録画像中にムラが発生するからである。
ドライバー部308は、シーケンス制御部309からの指令に基づき各制御信号を駆動したり、各ユニットからの入力信号をシーケンス制御部309へ伝達する。画像処理部310は、ホスト装置300からの入力画像データをブラック、シアン、マゼンタ、イエローなどの記録データに色分解・変換する画像処理を行う。タイミング制御部311は、キャリッジの位置と連動して、画像処理部310で変換・生成された記録データをヘッド制御部に転送する機能を果たす。ヘッド制御部312は、タイミング制御部311から入力された記録データをヘッド制御信号に変換して出力するほか、シーケンス制御部309の指令に基づいて記録ヘッド102の温度制御を行う。
図4に、ミスト回収ユニット305の全体構成を示す。ミスト回収ユニット305は、回収ダクト118、ミスト吸引ファン119、回収されたインクミストを液状化、トラップするためのミストフィルタ(不図示)、ミストフィルタを通過した空気を排出する排出ダクト120から構成される。回収ダクト118は、ミスト吸引ファン119により発生した負圧(吸引力)を案内して、装置内のインクミストを回収する。回収ダクト118の吸引口は、装置内のインクミストをバランスよく吸引するため各吸引口からの吸引力に変化が生じないように、ミスト吸引ファンからの距離に応じてサイズが異ならせてある。回収ダクト118の吸引口はインクミストの発生量が多い記録紙の直近に配置されることが望ましいが、実際には、記録紙の厚みに厚紙対応用紙ガイド機構や用紙浮き防止機構などの厚みを加算した距離だけプラテンから離して配置される。さらに、回収ダクト118はキャリッジユニット101に干渉、衝突することのないように配置されており、インクミストの発生源である記録ヘッド102からは相当離れている。従って、ミスト回収ユニット305は、記録ヘッドのインク吐出に伴って飛散したインクミストが、キャリッジユニット101の走査やプラテン吸収ユニット304(プラテン吸引ファン111)によって発生する気流で装置内に拡散したものを回収する役割を果たす。
次に、本実施形態の吸引制御方法を説明する。本実施形態の吸引制御方法は、記録中のプラテン吸引ファンの吸引力よりも、記録後のプラテン吸引ファンの吸引力を大きくすることを特徴とする。すなわち、プラテンが記録紙を支持している間は吸引ファンの吸引力によって記録紙をプラテンに吸着させて高品位の画像記録を可能にする。一方、記録後、記録紙がプラテンから離れて吸引口が開放された後は、吸引ファンの吸引力(回転数)を高めることによって、装置内に飛散するインクミストを回収する。
以下、図5を用いて本実施形態の吸引制御方法の動作フローを詳細に説明する。これらの動作は、図3のシーケンス制御部309が、ドライバー部308を介して記録ヘッド102、搬送ユニット303、プラテン吸収ユニット304を制御することにより行なわれる。
ホスト装置からの記録命令をトリガーとしてフローがスタートし、S501でプラテン吸引ファンの回転数をフル駆動の80%に設定して始動し、S502で用紙のプラテンへのロードを行う。ロードは、記録紙は用紙搬送ローラとピンチローラによって先端がニップされた状態で待機しており、その位置からプラテン上にフィードする動作である。ファンの回転には始動命令から実際に所望の回転数に達するまでに若干のタイムラグが存在するため、その分を考慮してS502へ遷移するまでに待機時間を設けることが好ましい。次にS503にて1ページ分の記録を行う。ここでは、キャリッジユニット101を往復走査させながら搭載された記録ヘッド102からインクを吐出させるとともに、走査と走査の間に記録紙を所定量ずつ搬送させることによって1ページ分の画像を完成させる。1ページ分の記録が完了するとS504に進み、プラテン吸引ファンの回転数を100%のフル駆動に切り替える。そして、S505でキャリッジユニットに備えられたカッターで記録紙の後端をカットし、排出動作を行う。記録が完了した部分の記録紙が切り離されたロール紙は用紙搬送ローラとピンチローラのニップ位置までその先端が巻き戻され、記録紙が塞いでいたプラテン上の吸引口109が開放される。
ロール紙が巻き戻されると、次の記録動作が開始されるまではプラテン上の吸引口は開放された状態となっている。本実施形態の吸引制御方法では、この間のプラテン吸引ファンの吸引力を、記録中のプラテン吸引ファンの吸引力を大きくなるようにプラテン吸引ファンを制御している。したがって、画像記録に伴って装置内に飛散したインクミストを効率的に回収することができる。
続いて、S506で次の記録命令が発せられているかどうかを判定し、S506で記録命令があると判定された場合はS501へ戻りプラテン吸引ファンの回転数を80%に戻してから、S502以降の処理を繰り返す。S506で記録命令が無いと判定された場合には、S507でプラテン吸引ファンを停止状態にして記録動作を終了する。
以上のように、本実施形態の吸引制御方法では、記録中のプラテン吸引ファンの吸引力よりも、記録後のプラテン吸引ファンの吸引力を大きくすることことによって、装置内に飛散するインクミストを吸引口から回収することができる。また、記録動作終了後、装置内のインクミストは自重によって装置内の下部に集中するので、本実施形態のようにプラテンに設けた吸引口から吸引することで効率的にインクミストを回収できる。また、本実施形態の構成では、プラテン上の吸引口が用紙幅方向に亘って一定間隔で配置されているので、装置内に拡散するインクミストを回収する構成としては理想的である。また、上述の説明では連続記録時に記録紙先端をピンチローラのニップ位置まで巻き戻しているが、巻き戻し量はより少ない方がスループットの観点から良い。ただし、インクジェット記録装置では、1枚の記録ごとにワイプや予備吐などのクリーニングが行なわれるため、ニップ位置まで巻き戻してもスループットは然程問題にならない。
なお、本実施形態の吸引制御方法は、ロール紙に対して記録を行う構成の記録装置に限らず、カセットから給紙、搬送されるカット紙に記録を行う構成であっても、同様に実施できる。また、上述の説明においては、記録命令が無いと判定された場合にはS507でプラテン吸引ファンを停止状態としているが、所定時間はプラテン吸引ファンを回転させ続けてインクミストを回収するようにしてもよい。ところで、上述のフローでは記録中のプラテン吸引ファンの回転数をフル回転時の80%としている。これは、記録中に用紙の浮きや凹凸が発生せず、また不要な摩擦による用紙搬送精度の悪化を招かないように設定された数値の一例であり、この数値は記録紙の種類等に応じて変更することが好適である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、記録後のプラテン吸引ファンの吸引力をインクミストの発生の程度に応じて変更することを特徴とする。本実施形態では、記録ヘッドの吐出口面と記録紙表面との距離(以下、ヘッド紙間距離ともいう)と、インクの吐出発数とからインクミストの発生量を推定し、この推定した量に応じて記録後のプラテン吸引ファンの吸引力を変更する。つまり、ヘッド紙間距離が大きいほど吐出されたインクのうち記録紙(記録媒体)に着弾せずに飛散するインクミストが増えるため、ヘッド紙間距離が大きいほど記録後のプラテン吸引ファンの吸引力を高めることが好適である。また、記録中のインクの吐出発数が多いほど飛散するインクミストが増えるため、インク吐出発数が多いときほどプラテン吸引ファンの吸引力を高めることが好適である。以下、図6を用いて第2の実施形態の吸引制御方法の動作フローを詳細に説明する。
ホスト装置からの記録命令をトリガーとしてフローがスタートし、S601でプラテン吸引ファンの回転数をフル駆動の80%に設定して始動し、S602で用紙のプラテンへのロードを行う。このとき、記録紙のロード作業と同時に、キャリッジユニット101に併設された反射型光センサ103を用いてヘッド紙間距離を計測する。次に、S603で、インクの吐出発数を計測するためのカウンタをクリアしてカウント動作を開始する。次にS604にて記録紙に対して画像記録を行うが、このとき、インクの吐出発数が常時カウントされる。カウント動作は、シーケンス処理部309が画像処理部310により処理された各インク色の記録データの中からインク吐出データ数をカウントすることにより実行される。なお、画像記録のために記録紙に対して吐出されるインクの発数に加えて、記録途中に実行される予備吐出のインク発数を加えてカウントしてもよい。記録が完了すると次にS605の工程にて、カウント値が所定値aと比較判断され、S602の工程で検知されたヘッド紙間距離が所定値bと比較判断される。このステップにおいて、カウント値が所定値aよりも小さいと判断され、かつヘッド紙間距離が所定値bよりも小さいと判断された場合はインクミストの発生量が少ないと推定できるので次のS606の工程でプラテン吸引ファンの回転数を90%に設定する。一方、それ以外の場合は100%に設定する。次にS607で記録紙のカット、排出動作が行なわれる。そしてS608では、次の記録命令が発生されているかどうかを判定する。記録命令があると判定された場合は、S601へ戻り、プラテン吸引ファンの回転数を80%に戻して以降の処理を繰り返す。記録命令が無いと判定された場合は、S609でプラテン吸引ファンの回転を停止状態にして、記録動作を終了する。
以上のとおり、第2の実施形態では、インクの吐出発数とヘッド紙間距離とからインクミストの発生量を推定し、インクミストの発生量が少ないと推定できる場合のプラテン吸引ファンの回転数を、それ以外のときの回転数よりも下げている。これにより、必要以上にプラテン吸引ファンの回転数を増大させることがないので、省電力化、低騒音化が図れる。
なお、本実施形態では、ヘッド紙間距離とインク吐出発数の両方からインクミスト発生量を推定しているが、いずれか一方の情報に基づいてインクミスト発生量を推定するようにしてもよい。また、ヘッド紙間距離とインク吐出発数それぞれを複数の閾値と比較判断することにより、より詳細にインクミスト発生量を推定して、ファン回転数を制御するようにしても構わない。また、記録中のインク吐出発数が著しく小さい場合には、プラテン吸引ファンの回転数を記録動作中の回転数と合致させてもよい。
さらに、推定したインクミスト発生量に基づいて、記録後にプラテン吸引ファンを用いてインクミストを回収する時間を変更するようにしてもよい。つまり、インクミストの発生量が大きい場合には、インクミストを回収できる時間が長くなるように次ページの記録開始タイミングを遅延させる制御をする。この形態は、記録後のプラテン吸引ファンの回転数を変更する構成と組み合わせてもよいし、記録後のファンの回転数を記録中の回転数のままとして次ページの記録開始タイミングのみを制御するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、記録中は記録紙の幅に応じてプラテン吸引ファンの吸引力を作用させる吸引口を記録紙で塞がれる吸引口に限定し、記録後は全吸引口にプラテン吸引ファンの吸引力を作用させてインクミストを回収することを特徴とする。つまり、記録中に、記録紙で塞がれていない吸引口にも吸引ファンの吸引力を作用させると、これら吸引口からの吸気により十分な吸引圧が得られないという問題がある。一方、本実施形態の吸引制御方法では、記録後のプラテン吸引ファンによる吸引はインクミストの回収を目的としており、装置内全域に拡散したインクミストを回収するためにも、記録後は吸引領域(吸引力を作用させる吸引口の範囲)が制限されるのは好ましくない。そこで、本実施形態では、各吸引口に吸引口の開閉を可能にするプラテンシャッタ(不図示)を備え、シーケンス制御部309がドライバー部308を介して各プラテンシャッタの開閉を制御する。つまり、記録中と記録後とで吸引領域を選択的に切り替えて上述の問題を解決するのである。以下、図7を用いて第3の実施形態の吸引制御方法の動作フローを詳細に説明する。
ホスト装置からの記録命令をトリガーとしてフローがスタートし、S701でプラテン吸引ファンの回転数をフル駆動の80%に設定して始動する。そしてS702で、情報に基づいて開状態とする吸引口のプラテンシャッタを選択し、吸引力を作用させる吸引口を記録紙の幅に応じて切り替える。次にS703で用紙のプラテンへのロードを行ない、S704にて記録紙に画の記録を行う。記録が完了したら、S705でプラテン吸引ファンの回転数を100%に切り替え、次工程のS706でプラテンシャッタを制御して、全域を吸引する状態に切り替える。その後S707に進み、S707にて記録紙をカットし、排紙する。そしてS708では、次の記録命令が発生されているかどうかを判定し、記録命令があると判定された場合は、S701へ戻り、プラテン吸引ファンの回転数を80%に戻して以降の処理を繰り返す。S708で記録命令が無いと判定された場合は、S709でプラテン吸引ファンの回転数を停止状態にして、記録動作を終了する。
以上のとおり、第3の実施形態では、各吸引口に吸引口の開閉を可能にするプラテンシャッタを備え、記録中と記録後とで吸引領域を選択的に切り替えている。これにより、記録時は記録紙に対する吸着力を高めて高品位の画像記録を可能とし、記録後はプラテン吸引ファンによる装置内のインクミスト回収効果を高めることができる。さらには、第2の実施形態の構成を組み合わせて、インクの吐出発数とヘッド紙間距離とから推定されるインクミスト発生量に応じて記録後のプラテン吸引ファンの回転数を変更するようにしてもよい。
なお、第1の実施形態から第3の実施形態では、シリアルスキャン型の記録装置を用いて説明を行ったが、本発明はフルライン型の記録装置にも適用できるものである。
100 インクジェット記録装置
102 記録ヘッド
107 記録用紙
108 プラテン
109 吸引口
110 予備吐口
111 プラテン吸引ファン
118 ミスト回収ダクト
119 ミスト回収ファン
310 画像処理部

Claims (7)

  1. インクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    前記記録媒体のインクが吐出される面の裏面を支持するための支持部材と、
    前記支持部材に設けられた複数の吸引口から吸引力を発生させて、前記記録媒体を前記支持部材に吸着させるための吸引手段と、
    前記記録媒体に画像を記録した後の前記吸引手段による吸引力が記録中における前記吸引力よりも強くなるように前記吸引手段を制御する制御手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録ヘッドと記録媒体との距離を検出するための検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記検出手段が検出した前記距離が大きいほど、画像を記録した後の前記吸引手段による吸引力を大きくすることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記制御手段は、前記記録中に前記記録ヘッドから吐出されるインクの吐出発数をカウントし、前記吐出発数が大きいほど、画像を記録した後の前記吸引手段による吸引力を大きくすることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記吸引口と前記吸引手段との間にインクミストを回収するための部材を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記複数の吸引口は前記支持部材に一定間隔で設けられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記複数の吸引口それぞれを開閉するための開閉手段を有し、
    前記制御手段は、前記記録中は前記記録媒体の幅に応じて前記複数の吸引口それぞれを開閉し、画像を記録した後は前記複数の吸引口すべてを開いた状態とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. インクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    前記記録媒体のインクが吐出される面の裏面を支持するための支持部材と、
    前記支持部材に設けられた複数の吸引口から吸引力を発生させて、前記記録媒体を前記支持部材に吸着させるための吸引手段と、
    前記記録ヘッドと記録媒体との距離を検出するための検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記検出手段が検出した前記距離が大きいほど、画像を記録した後の前記吸引手段を駆動する時間を長くすることを特徴とするインクジェット記録装置。
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