JP6144975B2 - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding

Description

本発明は、インクジェットヘッドから印刷媒体にインクを吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置に関する。
インクジェットヘッドのノズルからインクの液滴を吐出し、用紙に着弾させて画像を形成するインクジェット印刷装置が、広く普及している。
その中でも、用紙を搬送しつつ、固定の長尺なインクジェットヘッドからインクの液滴を吐出して印刷を行うライン型のインクジェット印刷装置が、高速化の観点で、近年注目されている。
ここで、インクジェット印刷装置には、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを用いてフルカラー印刷可能なものがある(例えば、特許文献1参照)。
このようなフルカラー印刷可能なインクジェット印刷装置において、中〜低濃度のグレー画像を形成する際、通常は、Kのインクは使用せず、C,M,Yのインクによりグレー画像を形成する。その理由として、次の2点が挙げられる。
第1に、低濃度のグレー画像を、Kのインクのみ、または、K,C,M,Yのインクで形成しようとすると、多くの画素を間引き、少ない画素(ドット)でグレー画像を形成することになる。このため、画像の粒状性が低下する。ここで、粒状性は、画像のざらつきの程度を表すものである。
第2に、着弾ずれによりKのドットに対して他の色のドットの位置がずれると、グレー画像が色味を帯びてしまう。
しかしながら、Kを用いずC,M,Yの3色のインクでグレー画像を形成する場合でも、C,M,Yのドットの相互の位置がずれてグレー画像が色味を帯びるおそれはある。
そこで、Kのインクのみを用い、設定よりも解像度を高く(高解像度化)するとともに、1画素あたりのインク吐出量を小さく(小吐出量化)して、グレー画像を形成することが考えられる。これにより、低濃度のグレー画像でも、粒状性の低下を抑制できる。また、Kのインクのみを用いるので、グレー画像が色味を帯びるおそれはなくなる。
特開2010−234613号公報
ところで、ライン型のインクジェット印刷装置では、用紙の搬送に伴って気流が発生する。インクジェットヘッドから吐出されて飛翔するインクの液滴は、この気流の影響を受けることがある。1画素あたりのインク吐出量(インク液滴数)が小さいほど、気流の影響を受けやすく、着弾位置の乱れが生じやすい。また、気流の影響による着弾位置の乱れは、ヘッドギャップが大きいほど、大きくなりやすい。
C,M,Yのインクでグレー画像を形成する場合、気流の影響により各色のドットの相互の位置がずれ、グレー画像が色味を帯びるおそれがある。
一方、前述のように、高解像度化および小吐出量化してKのインクのみでグレー画像を形成する場合は、Kのインクしか用いないため、グレー画像の色味変化は生じない。また、低濃度のグレー画像でも、粒状性の低下を抑制できる。しかし、小吐出量化しているため、気流の影響による着弾位置の乱れが生じやすくなる。そして、ヘッドギャップが大きいときは、着弾位置の乱れが大きくなりやすい。着弾位置の乱れが大きくなると、画像の粒状性が低下する。
ここで、C,M,Yのインクでグレー画像を形成する場合、高解像度化および小吐出量化してKのインクのみでグレー画像を形成する場合に比べて、各色のインクが大吐出量であり、気流の影響による着弾位置の乱れは小さい。このため、グレー画像の色味変化の程度は比較的小さい。
このため、ヘッドギャップが大きい場合では、上述したKインクの着弾位置の乱れによる粒状性の低下が、C,M,Yのインクでグレー画像を形成する場合の各色のドット相互の位置ずれによる色味変化よりも、大きな印刷画質の低下を招くことがある。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、グレー画像の印刷画質の低下を抑制できるインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴は、搬送される用紙に対してブラック、シアン、マゼンタ、イエローのインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッドを有する印刷部と、前記印刷部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記印刷部によりグレー画像を形成する際、インクジェットヘッド下の気流によるインクの着弾位置への影響度合いが所定レベル以上の状況では、ブラック以外の3色のインクにより前記グレー画像を形成し、前記影響度合いが所定レベルより小さい状況では、ブラックのインクにより前記グレー画像を形成し、ブラックのインクにより前記グレー画像を形成する場合、他の3色のインクにより前記グレー画像を形成する場合よりも、印字解像度を高くするとともに、前記インクジェットヘッドからの1画素に対するインク吐出量を小さくするよう制御することにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴は、搬送される用紙に対してブラック、シアン、マゼンタ、イエローのインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッドを有し、前記ブラックのインクジェットヘッドは他のインクジェットヘッドよりも高い解像度の印刷処理を実行する印刷部と、前記印刷部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記印刷部によりグレー画像を形成する際、インクジェットヘッド下の気流によるインクの着弾位置への影響度合いが所定レベル以上の状況では、ブラック以外の3色のインクにより前記グレー画像を形成し、前記影響度合いが所定レベルより小さい状況では、ブラックのインクのみを使って、他の3色のインクにより前記グレー画像を形成する場合よりも前記インクジェットヘッドからの1画素に対するインク吐出量を小さくして前記グレー画像を形成することを特徴とするインクジェット印刷装置。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴によれば、制御部は、印刷部によりグレー画像を形成する際、インクジェットヘッド下の気流によるインクの着弾位置への影響度合いが所定レベル以上の状況では、ブラック以外の3色のインクによりグレー画像を形成し、上記影響度合いが所定レベルより小さい状況では、ブラックのインクによりグレー画像を形成するよう制御する。そして、制御部は、ブラックのインクによりグレー画像を形成する場合、他の3色のインクによりグレー画像を形成する場合よりも、印字解像度を高くするとともに、インクジェットヘッドからの1画素に対するインク吐出量を小さくするよう制御する。このように、制御部は、インクジェットヘッド下の気流によるインクの着弾位置への影響度合いに応じた制御によりグレー画像を形成することで、画像の粒状性の低下を抑えつつ、グレー画像が色味を帯びることを抑え、グレー画像の印刷画質の低下を抑制できる。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴によれば、ブラックのインクジェットヘッドは他のインクジェットヘッドよりも高い解像度の印刷処理を実行するものであり、制御部は、印刷部によりグレー画像を形成する際、インクジェットヘッド下の気流によるインクの着弾位置への影響度合いが所定レベル以上の状況では、ブラック以外の3色のインクによりグレー画像を形成し、影響度合いが所定レベルより小さい状況では、ブラックのインクのみを使って、他の3色のインクによりグレー画像を形成する場合よりもインクジェットヘッドからの1画素に対するインク吐出量を小さくしてグレー画像を形成する。このように、制御部は、インクジェットヘッド下の気流によるインクの着弾位置への影響度合いに応じた制御によりグレー画像を形成することで、画像の粒状性の低下を抑えつつ、グレー画像が色味を帯びることを抑え、グレー画像の印刷画質の低下を抑制できる。
実施の形態に係るインクジェット印刷装置の概略構成図である。 実施の形態に係るインクジェット印刷装置の制御ブロック図である。 インクジェット印刷装置の動作を説明するためのフローチャートである。 ドロップデータ変換処理を行わずに印刷されたグレー画像のドットイメージを示す図である。 ドロップデータ変換処理を行って印刷されたグレー画像のドットイメージを示す図である。 実施の形態によるグレー画像の印刷画質を確認した実験の結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置の概略構成図、図2は、図1に示すインクジェット印刷装置の制御ブロック図である。以下の説明において、ユーザが位置する図1の紙面表方向を前方とする。また、図1に示すように、ユーザから視て、上下左右を上下左右方向とする。また、図1において左から右に向かう方向が、印刷媒体である用紙Pの搬送方向である。以下の説明における上流、下流は、搬送方向における上流、下流を意味する。
図1、図2に示すように、インクジェット印刷装置1は、搬送部2と、印刷部3と、制御部4とを備える。
搬送部2は、図示しない給紙部から給紙された用紙Pを搬送する。搬送部2は、搬送ベルト11と、駆動ローラ12と、従動ローラ13,14,15と、ベルト駆動モータ16と、ファン17とを備える。
搬送ベルト11は、駆動ローラ12および従動ローラ13〜15に掛け渡される環状のベルトである。搬送ベルト11には、用紙Pを吸着保持するためのベルト穴(図示せず)が多数形成されている。搬送ベルト11は、ファン17の駆動によりベルト穴に発生する吸着力により、用紙Pを搬送面11a上に吸着保持する。搬送面11aは、駆動ローラ12と従動ローラ13との間で略水平となる搬送ベルト11の上面である。搬送ベルト11は、駆動ローラ12の回転駆動により、図1における時計回り方向に回転する。これにより、搬送ベルト11は、無端移動することで、搬送面11a上に吸着保持した用紙Pを右方向へ搬送する。
駆動ローラ12および従動ローラ13〜15は、搬送ベルト11が掛け渡されるものである。駆動ローラ12は、ベルト駆動モータ16により回転駆動され、搬送ベルト11を回転させる。従動ローラ13〜15は、搬送ベルト11を介して駆動ローラ12に従動する。従動ローラ13は、駆動ローラ12と略同じ高さで、駆動ローラ12から左方向に所定間隔だけ離間して配置されている。従動ローラ14,15は、駆動ローラ12および従動ローラ13の下方において、互いに左右方向に所定間隔だけ離間して、略同じ高さに配置されている。
ベルト駆動モータ16は、駆動ローラ12を回転駆動させる。
ファン17は、下方向への気流を生じさせる。これにより、ファン17は、搬送ベルト11のベルト穴を介して空気を吸引してベルト穴に負圧を発生させ、用紙Pを搬送面11aに吸着させる。ファン17は、駆動ローラ12と従動ローラ13との間に配置されている。
印刷部3は、搬送部2により搬送される用紙Pに印刷を行う。印刷部3は、搬送部2の上側に設けられている。印刷部3は、インクジェット印刷装置1の筐体(図示せず)内に固定されている。印刷部3は、インクジェットヘッド21K,21C,21M,21Yと、ヘッドホルダ22と、ヘッドギャップ調整ユニット23とを備える。なお、色の区別が必要ない場合等に、符号における色を示すアルファベットの添え字(C,K,M,Y)を省略することがある。
インクジェットヘッド21K,21C,21M,21Yは、それぞれ、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを吐出する。インクジェットヘッド21K,21C,21M,21Yは、左右方向に並列して配置されている。インクジェットヘッド21K,21C,21M,21Yから同一画素に各色のインクを重ねて打ち込むことで、様々な色を形成することができる。インクジェットヘッド21は、搬送ベルト11の搬送面11aに対向する吐出面(下面)21aに形成された複数のノズル(図示せず)を有し、ノズルからインクを吐出する。インクジェットヘッド21の複数のノズルは、所定のノズルピッチで用紙Pの搬送方向に直交する方向(前後方向)に配列されている。
ヘッドホルダ22は、搬送部2の上方において、インクジェットヘッド21K,21C,21M,21Yを保持する。ヘッドホルダ22は、中空状の略直方体形状に形成されている。ヘッドホルダ22は、その底面からインクジェットヘッド21の吐出面21aを下方に突出させて、インクジェットヘッド21を保持している。
ヘッドギャップ調整ユニット23は、ヘッドギャップHを調整する。ヘッドギャップHは、搬送ベルト11の搬送面11aとインクジェットヘッド21の吐出面21aとの間の距離である。ヘッドギャップ調整ユニット23は、昇降機構部31と、昇降モータ32と、調整部材33とを備える。
昇降機構部31は、インクジェットヘッド21に対して搬送部2を昇降させるものである。昇降機構部31は、前後方向に離間して2つ設けられている。昇降機構部31は、1対のプーリ36,37と、シャフト38と、ワイヤ39,40とを備える。
プーリ36,37は、それぞれワイヤ39,40の巻き取りおよび繰り出しを行う。プーリ36,37は、互いに左右方向に離間して、ヘッドホルダ22内に回転可能に支持されている。
シャフト38は、1対のプーリ36,37を互いに接続するものである。シャフト38は、左右方向に延びる長尺状の部材からなり、一端がプーリ36に固定され、他端がプーリ37に固定されている。これにより、1対のプーリ36,37が同期して回転される。
ワイヤ39,40は、搬送部2を吊り下げ支持する。ワイヤ39,40の一端は、搬送部2に接続され、他端側は、プーリ36,37に巻き付けられている。ワイヤ39,40がプーリ36,37の回転により巻き取られたり繰り出されたりすることで、搬送部2が昇降する。
昇降モータ32は、プーリ36,37を回転駆動させる。
調整部材33は、ヘッドギャップHを調整するための部材である。調整部材33は、ヘッドホルダ43の底面の角部に立設されている。搬送部2が調整部材33の下端に突き当てられることで、搬送部2が位置決めされる。調整部材33は、ヘッドギャップHに応じて上下方向の長さを変更可能に構成されている。
制御部4は、インクジェット印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部4は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
制御部4は、グレー画像を形成する際、気流影響度合いに応じて、C,M,Yの3色のインクによりグレー画像を形成するか、Kのみのインクによりグレー画像を形成するかを制御する。具体的には、制御部4は、気流影響度合いが所定レベル以上の状況では、K以外のC,M,Yの3色のインクによりグレー画像を形成し、気流影響度合いが所定レベルより小さい状況では、Kのインクのみでグレー画像を形成するよう制御する。そして、制御部4は、Kのインクのみによりグレー画像を形成する場合、C,M,Yのインクによりグレー画像を形成する場合よりも、印字解像度を高くするとともに、インクジェットヘッド21からの1画素に対するインク吐出量を小さくするよう制御する。
ここで、気流影響度合いは、インクジェットヘッド下の気流によるインクの着弾位置への影響度合いである。インクジェットヘッド下の気流は、用紙Pの搬送およびファン17による空気の吸引により発生するものである。この気流により、インクジェットヘッド21から吐出されたインクの液滴が水平方向に流されると、着弾位置の乱れが発生する。ヘッドギャップHが大きいほど、インクの液滴が飛翔している間の気流により水平方向に流される距離が大きくなるため、着弾位置の乱れが大きくなりやすい。すなわち、ヘッドギャップHが大きいほど、気流影響度合いは大きくなる。ヘッドギャップHは、印刷に使用される用紙種類に応じて調整される。
次に、インクジェット印刷装置1の動作について説明する。
図3は、インクジェット印刷装置1の動作を説明するためのフローチャートである。図3のフローチャートの処理は、外部のパーソナルコンピュータからインクジェット印刷装置1に印刷データが入力されることにより開始となる。
図3のステップS1において、制御部4は、入力された印刷データから、ドロップデータを生成する。
具体的には、まず、制御部4は、PDL形式の印刷データをRGB形式の画像データに変換する。次いで、制御部4は、RGB形式の画像データを色変換し、C,M,Y,Kの各色の画像データを生成する。制御部4は、例えば、RGB値とCMYK値との対応関係が記録されたルックアップテーブル(図示せず)を参照して、色変換を行う。次いで、制御部4は、C,M,Y,Kの各色の画像データにハーフトーン処理を施し、各色のドロップデータを生成する。ドロップデータは、設定印字解像度Raにおける各画素に吐出する所定液適量のインク液滴の数(ドロップ数)を設定したデータである。
ここで、制御部4は、グレー画像については、C,M,Yの3色で形成するようドロップデータを生成する。グレー画像は、所定濃度以下の、中〜低濃度の無彩色の画像である。
次いで、ステップS2において、制御部4は、印刷する画像データにグレー画像が含まれるか否かを判断する。グレー画像が含まれないと判断した場合(ステップS2:NO)、制御部4は、ステップS4へ進む。
グレー画像が含まれると判断した場合(ステップS2:YES)、ステップS3において、制御部4は、今回の印刷時における気流影響度合いが所定レベル以上であるか否かを判断する。具体的には、制御部4は、今回の印刷に使用する用紙種類に応じたヘッドギャップが、閾値Hth以上であるか否かを判断する。制御部4は、印刷データに含まれる用紙情報から、今回の印刷に使用する用紙種類を判断できる。また、制御部4は、用紙種類ごとのヘッドギャップの設定値を予め記憶している。
ここで、前述のように、ヘッドギャップHが大きいほど、気流影響度合いは大きくなる。そこで、インクジェット印刷装置1では、閾値Hthを基準とし、ヘッドギャップHが閾値Hth以上のとき、気流影響度合いが所定レベル以上の状況であるとする。ヘッドギャップHが閾値Hth未満のときは、気流影響度合いが所定レベルより小さい状況であるとする。
気流影響度合いが所定レベル以上である、すなわち、今回使用する用紙種類に応じたヘッドギャップが閾値Hth以上であると判断した場合(ステップS3:YES)、ステップS4において、制御部4は、印刷を実行する。
具体的には、まず、制御部4は、ヘッドギャップ調整ユニット23によりヘッドギャップHを用紙種類に応じた設定値に調整する。次いで、制御部4は、ベルト駆動モータ16により駆動ローラ12を回転駆動させる。これにより、搬送ベルト11が周回駆動される。また、制御部4は、図示しない給紙部により用紙Pを搬送部2へ給紙させる。そして、制御部4は、搬送部2により搬送される用紙Pに対し、ドロップデータに基づき、インクジェットヘッド21C,21K,21M,21Yを駆動制御してインクの液滴を吐出させる。これにより、用紙Pに画像が印刷される。
一方、ステップS3において、気流影響度合いが所定レベルより小さい、すなわち、今回使用する用紙種類に応じたヘッドギャップが閾値Hth未満であると判断した場合(ステップS3:NO)、ステップS5において、制御部4は、ドロップデータ変換処理を行う。
このドロップデータ変換処理は、グレー画像のドロップデータを変換する処理である。前述のように、ステップS1において、グレー画像については、C,M,Yの3色で形成するようドロップデータが生成されている。これに対し、ドロップデータ変換処理では、高解像度化、小吐出量化して、Kのインクのみによりグレー画像を形成するようにドロップデータを変換する。
具体的には、制御部4は、グレー画像の印字解像度を、設定印字解像度Raより高い印字解像度Rbに変更する。そして、制御部4は、印字解像度Rbにおいて、グレー画像の各画素におけるKのインクのドロップ数を設定する。この際、制御部4は、C,M,Yの3色でグレー画像を形成する場合よりも、小吐出量化する。具体的には、制御部4は、C,M,Yの3色でグレー画像を形成する場合の、1画素に対して吐出される各色のドロップ数(インク吐出量)よりも、Kの1画素に対して吐出されるドロップ数(インク吐出量)が小さくなるようにする。例えば、C,M,Yの3色でグレー画像を形成する場合の、1画素に対して吐出される各色のドロップ数が2〜3ドロップであるとすると、Kの1画素に対して吐出されるドロップ数を1ドロップとする。
ステップS5のドロップデータ変換処理が終了すると、制御部4は、ステップS4に進み、印刷を実行する。この際、制御部4は、ドロップデータ変換処理後のドロップデータに基づき、インクジェットヘッド21C,21K,21M,21Yを駆動制御して印刷させる。
上記のような印刷動作において、ドロップデータ変換処理を行わずに印刷されたグレー画像のドットイメージを図4に示す。また、ドロップデータ変換処理を行って印刷されたグレー画像のドットイメージを図5に示す。
図4における各ドットDaは、C,M,Yの3色のインクが重なって着弾することで形成されたものである。ドットDaは、例えば、各色のインクが2〜3ドロップずつ打たれることで形成される。図5の画像は、図4の画像に対して高解像度化されている。図5における各ドットDbは、小吐出量化されたKのインクが着弾して形成されたものである。ドットDbは、例えば、1ドロップのKのインクが打たれることにより形成される。ドットDbは、図5の画像が図4の画像と同濃度になるように打たれている。図5の画像は、高解像度化、小吐出量化により、粒状性が良好になっている。
前述のように、図5のようにグレー画像が形成されるのは、ヘッドギャップHが閾値Hth未満、すなわち、気流影響度合いが所定レベルより小さい低レベルの状況の場合である。図5の画像を形成する場合、Kのインクは小吐出量化されているため、気流の影響を受けやすい。しかし、ヘッドギャップHが閾値Hth未満で、気流影響度合いが低レベルのため、着弾位置の乱れは小さく抑えられる。このため、画像の粒状性の低下が抑えられる。
一方、図4のようにグレー画像が形成されるのは、ヘッドギャップHが閾値Hth以上、すなわち、気流影響度合いが所定レベル以上の高レベルの状況の場合である。図4の画像を形成する場合、C,M,Yのインクは小吐出量化されておらず、比較的大吐出量であるため、気流の影響を受けにくい。例えば、インクジェットヘッド21から1画素に対して2〜3ドロップを吐出する場合、1ドロップのみ吐出する場合に比べて、気流の影響が小さい。このため、ヘッドギャップHが閾値Hth以上で、気流影響度合いが高レベルでも、着弾位置の乱れは小さく抑えられる。このため、C,M,Yのインクの着弾位置にずれが生じてグレー画像が色味を帯びることを抑えられる。また、画像の粒状性の低下も抑えられる。
以上説明したように、インクジェット印刷装置1では、制御部4は、気流影響度合いが高レベルの状況では、C,M,Yのインクによりグレー画像を形成し、気流影響度合いが低レベルの状況では、Kのインクのみでグレー画像を形成するよう制御する。そして、制御部4は、Kのインクのみによりグレー画像を形成する場合、C,M,Yのインクによりグレー画像を形成する場合よりも、高解像度化、小吐出量化する。
これにより、気流影響度合いが低レベルの状況では、高解像度化、小吐出量化したKのインクによりグレー画像を形成することで、粒状性が良好なグレー画像を形成できる。小吐出量化した場合は、気流の影響を受けやすくなるが、気流影響度合いが低レベルの状況であるため、着弾位置の乱れは小さく抑えられる。このため、画像の粒状性の低下が抑えられる。また、Kのインクのみでグレー画像が形成されるため、グレー画像が色味を帯びることはない。
気流影響度合いが高レベルの状況では、高解像度化、小吐出量化したKのインクのみによりグレー画像を形成しようとすると、気流の影響で着弾位置が大きく乱れ、画像の粒状性が低下する。また、高解像度化、小吐出量化を行わずに、Kのインクのみ、または、K,C,M,Yのインクでグレー画像を形成しようとすると、目的の濃度とするために多くの画素を間引く必要が生じ、画像の粒状性が低下することがある。
そこで、制御部4は、気流影響度合いが高レベルの状況では、Kを用いず、C,M,Yのインクによりグレー画像を形成することで、粒状性が良好なグレー画像を形成できる。また、C,M,Yのインクによりグレー画像を形成する場合、各色のインクは比較的大吐出量になるため、気流の影響による着弾位置の乱れが小さく抑えられる。このため、C,M,Yのインクの着弾位置にずれが生じてグレー画像が色味を帯びることを抑えられる。また、着弾位置にずれによる画像の粒状性の低下も抑えられる。
このように、インクジェット印刷装置1によれば、気流影響度合いに応じた制御によりグレー画像を形成することで、画像の粒状性の低下を抑えつつ、グレー画像が色味を帯びることを抑え、グレー画像の印刷画質の低下を抑制できる。
本実施の形態によるグレー画像の印刷画質を確認した実験の結果を図6に示す。
図6における実験例1では、図4のように、ドロップデータ変換処理を行わずに、C,M,Yにより所定濃度のグレー画像を形成した。実験例2では、図5のように、ドロップデータ変換処理を行うことで、高解像度化、小吐出量化して、Kのインクのみにより所定濃度のグレー画像を形成した。比較例1では、高解像度化、小吐出量化は行わず、実験例1と同じ印字解像度で、Kのインクのみにより所定濃度のグレー画像を形成した。比較例2では、高解像度化は行わず、実験例1と同じ印字解像度で、実験例2と同様に小吐出量化を行い、Kのインクのみにより所定濃度のグレー画像を形成した。
各実験例、各比較例において、ヘッドギャップがH1の場合、およびH2の場合について上記の条件でグレー画像を形成した。H1<Hthであり、この場合、気流影響度合いが低レベルである。一方、H2>Hthであり、この場合、気流影響度合いが高レベルである。
各実験例、各比較例において、グレー画像の印刷画質を、色味および粒状性の観点から、目視により評価した。「A」が最高、「D」が最低である。
図6に示すように、ヘッドギャップがH1の場合、すなわち気流影響度合いが低レベルの場合では、実験例2で最もよい印刷画質が得られた。ヘッドギャップがH2の場合、すなわち気流影響度合いが高レベルの場合では、実験例1で最もよい印刷画質が得られた。これにより、本実施の形態の効果が確認された。
なお、本実施の形態では、気流影響度合いはヘッドギャップHに応じたものであるとしたが、これに限らない。例えば、用紙の搬送方式によっては、用紙の印刷面上において、場所によって気流の影響が異なることがある。このような場合に、気流影響度合いが高レベルの場所で印刷されるグレー画像を、C,M,Yのインクにより形成し、気流影響度合いが低レベルの場所で印刷されるグレー画像を、Kのインクのみで、高解像度化、小吐出量化して形成するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、所定液適量のインク液滴の数(ドロップ数)を小さくすることで小吐出量化したが、インク液滴の液適量を小さくするようにしてもよい。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 インクジェット印刷装置
2 搬送部
3 印刷部
4 制御部
21K,21C,21M,21Y インクジェットヘッド

Claims (2)

  1. 搬送される用紙に対してブラック、シアン、マゼンタ、イエローのインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッドを有する印刷部と、
    前記印刷部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記印刷部によりグレー画像を形成する際、インクジェットヘッド下の気流によるインクの着弾位置への影響度合いが所定レベル以上の状況では、ブラック以外の3色のインクにより前記グレー画像を形成し、前記影響度合いが所定レベルより小さい状況では、ブラックのインクにより前記グレー画像を形成し、
    ブラックのインクにより前記グレー画像を形成する場合、他の3色のインクにより前記グレー画像を形成する場合よりも、印字解像度を高くするとともに、前記インクジェットヘッドからの1画素に対するインク吐出量を小さくするよう制御することを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 搬送される用紙に対してブラック、シアン、マゼンタ、イエローのインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッドを有し、前記ブラックのインクジェットヘッドは他のインクジェットヘッドよりも高い解像度の印刷処理を実行する印刷部と、
    前記印刷部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記印刷部によりグレー画像を形成する際、インクジェットヘッド下の気流によるインクの着弾位置への影響度合いが所定レベル以上の状況では、ブラック以外の3色のインクにより前記グレー画像を形成し、前記影響度合いが所定レベルより小さい状況では、ブラックのインクのみを使って、他の3色のインクにより前記グレー画像を形成する場合よりも前記インクジェットヘッドからの1画素に対するインク吐出量を小さくして前記グレー画像を形成することを特徴とするインクジェット印刷装置。
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