JP6120738B2 - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関するものである。
高集積化および微細化により、半導体装置を構成する微細素子が複数、平面視において重なるよう多層化する傾向が強まっている。このように多層化された半導体装置の構成は、たとえば特開2004−79696号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2004−79696号公報に開示される半導体装置は、SRAM(Static Random Access Memory)と呼ばれる揮発性メモリである。特開2004−79696号公報に開示されるSRAMは、負荷トランジスタとしていわゆるTFT(Thin Film Transistor)と呼ばれる薄膜トランジスタを用いたSRAM回路に、いわゆるDRAM(Dynamic Random Access Memory)としてのキャパシタが付加されている。この公報に記載のSRAMにおいては、記憶ノード部の代わりにキャパシタに電荷が保持され、かつキャパシタの電位がSRAM回路を構成するいわゆるフリップフロップ回路により保持される。
特開2004−79696号公報
上記の公報に記載されたような半導体装置では、トランジスタのゲート電極の側壁に酸化膜が形成されることがある。この場合、半導体装置の微細化に伴って、ゲート電極の側壁に酸化膜が形成される際にゲート電極が半導体基板の主表面側に曲がることよって、ゲート電極とトランジスタのソース/ドレイン領域とがショートすることがある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態の半導体装置においては、ゲート電極上に形成された窒化シリコンを含む第1の絶縁層は、ゲート電極のシリサイドを含む第2の電極層上の領域に形成された凹部を上面に有している。
前記一実施の形態の半導体装置によれば、第1絶縁膜が上面に凹部を有しているため、側壁酸化膜が形成される際にゲート電極が半導体基板の主表面側に曲がることを抑制することができる。これにより、ゲート電極とトランジスタのソース/ドレイン領域とがショートすることを抑制することができる。
一実施の形態における半導体装置の構成を示す概略平面図である。 一実施の形態における半導体装置を構成するメモリセルの等価回路図である。 図2の等価回路に対応した具体的な構成を示す概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の半導体基板の主表面上に形成されたゲート電極近傍の構成を示す概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の半導体基板の主表面上に形成されたゲート電極近傍の構成を示す概略平面図である。 一実施の形態における半導体装置の製造方法の第1工程を示す図であり図4に対応する概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の製造方法の第2工程を示す図であり図4に対応する概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の製造方法の第3工程を示す図であり図4に示す概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の製造方法の第4工程を示す図であり図4に示す概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の製造方法の第5工程を示す図であり図4に示す概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の製造方法の第6工程を示す図であり図4に示す概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の製造方法の第7工程を示す図であり図4に示す概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の製造方法の第8工程を示す図であり図4に示す概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の変形例1の半導体基板の主表面上に形成されたゲート電極近傍の構成を示す概略平面図である。 一実施の形態における半導体装置の変形例2の半導体基板の主表面上に形成されたゲート電極近傍の構成を示す概略平面図である。 一実施の形態における半導体装置の変形例3の図11に対応する概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の変形例3の半導体基板の主表面上に形成されたゲート電極近傍の構成を示す概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の変形例4の図11に対応する概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の変形例4の半導体基板の主表面上に形成されたゲート電極近傍の構成を示す概略断面図である。 関連技術における半導体装置の半導体基板の主表面上に形成されたゲート電極近傍の構成を示す概略断面図である。 関連技術における半導体装置の半導体基板の主表面上に形成されたゲート電極近傍の構成を示す概略平面図である。 関連技術における半導体装置の製造方法の図7に対応する概略断面図である。 関連技術における半導体装置の製造方法の図10に対応する概略断面図である。 関連技術における半導体装置の製造方法の図11に対応する概略断面図である。 関連技術における半導体装置の製造方法の図12に対応する概略断面図である。 関連技術における半導体装置の製造方法の図13に対応する概略断面図である。 試料A〜Dの後退量とゲートパターンサイズとの関係を示す図である。 試料Aにおける半導体装置の半導体基板の主表面上に形成されたゲート電極近傍の構成を示す断面図である。 試料Bにおける半導体装置の半導体基板の主表面上に形成されたゲート電極近傍の構成を示す断面図である。 試料Cにおける半導体装置の半導体基板の主表面上に形成されたゲート電極近傍の構成を示す断面図である。 試料Dにおける半導体装置の半導体基板の主表面上に形成されたゲート電極近傍の構成を示す概略断面図である。 実施例の半導体基板の主表面上に形成されたゲート電極近傍の構成を示す平面図である。 実施例の後退量と凹部距離との関係を示す図である。
以下、実施の形態について図に基づいて説明する。
図1を参照して、本実施の形態の半導体装置DVは、たとえばシリコン単結晶からなる半導体ウェハなどの半導体基板SUBの主表面上に複数種類の回路が形成されている。一例として、半導体装置DVを構成する回路として、信号入出力回路、DA(Digital/Analog)−ADコンバータ、電源回路、CPU(Central Processing Unit)、Flashメモリ、およびSRAM(Static Random Access Memory)が挙げられる。
半導体装置DVを構成する各回路の役割は以下のとおりである。まず信号入出力回路では、当該半導体装置DVの外部に配置される回路との電気信号の入出力などがなされる。DA−ADコンバータでは、アナログ信号とデジタル信号との変換が行なわれる。電源回路では半導体装置DVの駆動に必要な電力の供給や、当該電力の制御がなされる。CPUでは論理回路による論理演算が行なわれる。またFlashメモリやSRAMではデータの格納が行なわれる。
次に、本実施の形態の半導体装置に用いられるSRAMメモリセルの回路構成について図2を用いて説明する。
図2を参照して、SRAMメモリセルは、たとえばビット線対BL、/BLと、ワード線WLと、フリップフロップ回路と、1対のアクセストランジスタT5、T6と、1対のキャパシタC1、C2とを有している。
フリップフロップ回路は2つのCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)インバータを有している。一方のCMOSインバータは、ドライバトランジスタT1と負荷トランジスタT3とにより構成されている。他方のCMOSインバータは、ドライバトランジスタT2と負荷トランジスタT4とにより構成されている。
SRAMはフリップフロップ回路を有することにより、情報として蓄えられた電荷を所定の周期で元に戻すいわゆるリフレッシュと呼ばれる処理を不要とする半導体記憶装置である。本実施の形態におけるSRAMはさらに、DRAMと同等のキャパシタC1、C2を有している。
フリップフロップ回路においては、ドライバトランジスタT1および負荷トランジスタT3の各ゲート電極とキャパシタC1の一方電極とは、アクセストランジスタT6のソースSと電気的に接続されている。アクセストランジスタT6のソースSはドライバトランジスタT2および負荷トランジスタT4の各ドレインDと電気的に接続されており、これらが接続された領域は第1の記憶ノード部として機能する。
ドライバトランジスタT2および負荷トランジスタT4の各ゲート電極とキャパシタC2の一方電極とは、アクセストランジスタT5のソースSと電気的に接続されている。アクセストランジスタT5のソースSはドライバトランジスタT1および負荷トランジスタT3の各ドレインDと電気的に接続されており、これらが接続された領域は第2の記憶ノード部として機能する。
ドライバトランジスタT1、T2の各ソースSはGND電位に電気的に接続されており、負荷トランジスタT3、T4の各ソースSは、電圧Vccを印加するVcc配線(電源供給配線)に電気的に接続されている。さらにキャパシタC1、C2の各々の他方電極は、上記電圧Vccの1/2である電圧Vcc/2を印加するVcc/2配線に電気的に接続されている。1対のビット線対BL、/BLのそれぞれは、1対のアクセストランジスタT5およびT6のドレインDと接続されている。
フリップフロップ回路を構成するドライバトランジスタT1、T2は、たとえばnチャネル型のMOSトランジスタである。負荷トランジスタT3、T4は、たとえばpチャネル型のTFTである。またアクセストランジスタT5、T6は、たとえばnチャネル型のMOSトランジスタである。このように本実施の形態のSRAMは、負荷トランジスタがTFTであり、かつDRAMと同等のキャパシタが付加された、いわゆるAdvanced SRAMである。
次に、図2に示すSRAMのメモリセルに対応した半導体装置の具体的な構成について、図3を用いて説明する。ただし図3の断面図は、特定の領域における断面の態様を示す図ではなく、図2に示すトランジスタやキャパシタなどの各要素が半導体装置内で呈する形を説明するために寄せ集めたものである。
図3を参照して、図中左側はSRAMメモリセルの形成領域を示しており、図中右側は周辺回路の形成領域を示している。本実施の形態に係る半導体装置は、たとえばシリコン単結晶からなるp型の半導体基板SUBの主表面に形成されている。
半導体基板SUBの主表面はSTI(Shallow Trench Isolation)により電気的に分離されている。このSTIは、半導体基板SUBの主表面に形成された溝内に絶縁膜SIを埋め込むことにより形成されている。このSTIによって電気的に分離された半導体基板SUBの主表面に、SRAMメモリセル用のトランジスタTGと周辺回路用のトランジスタTGとが形成されている。
図中左側のメモリセル形成領域には、半導体基板SUBの主表面にp型ウエル領域PWLが形成されている。また、図中右側の周辺回路領域にはp型ウエル領域PWLとn型ウエル領域NWLとが形成されている。SRAMメモリセル用のトランジスタTGと周辺回路用のトランジスタTGとの各々は、1対のソース/ドレイン領域SDと、ゲート絶縁膜GIと、ゲート電極GEとを有している。
1対のソース/ドレイン領域SDの各々は半導体基板SUBの主表面に互いに間隔をあけて形成されている。1対のソース/ドレイン領域SDの各々はゲート電極GEの下側に位置するチャネル形成領域を挟んで形成されている。ゲート電極GEは1対のソース/ドレイン領域SDに挟まれる半導体基板SUBの主表面上にゲート絶縁膜GIを介在して形成されている。
絶縁膜HMがゲート電極GE上に形成されている。この絶縁膜HMは、たとえばTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)を原料として形成されたシリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層構造よりなっている。絶縁膜HMは、この絶縁膜HMをマスクとしたいわゆる自己整合処理を行なう際のエッチングのストッパ膜として機能するものである。
ゲート絶縁膜GIおよびゲート電極GEの側壁には絶縁膜(側壁酸化膜)NOが形成されている。この絶縁膜NOについても後で詳述する。ゲート絶縁膜GI、ゲート電極GEおよび絶縁膜HMの積層構造の側壁には、側壁絶縁膜SWが形成されている。側壁絶縁膜SWも絶縁膜HMと同様に、側壁絶縁膜SWをマスクとしたいわゆる自己整合処理を行なう際のエッチングのストッパ膜として機能するものである。
なおゲート電極GE上に絶縁膜HMが形成されるが、図3の断面図に示されない紙面奥行き方向に延びる領域において、ゲート電極GEは他の配線と電気的に接続されている。
SRAMメモリセル用と周辺回路用との各トランジスタTG上を覆うように、ライナー膜ILと、層間絶縁膜II1と、絶縁膜IIとが下から順に半導体基板SUB上に形成されている。SRAMメモリセルの形成領域においては、ソース/ドレイン領域SD上のライナー膜IL、層間絶縁膜II1および絶縁膜IIが選択的に除去されており、その除去された部分にプラグ導電層PLが形成されている。
SRAMメモリセル用と周辺回路用との各トランジスタTG上を覆うように、絶縁膜HM、IIなどの上に層間絶縁膜II2が形成されている。SRAMメモリセルの形成領域においては、層間絶縁膜II2にプラグ導電層PLに達するコンタクトホールが形成されており、そのコンタクトホール内にコンタクト導電層CTCが形成されている。このコンタクト導電層CTCに電気的に接続するように層間絶縁膜II2上にビット線BLなどの配線層が延在している。
また周辺回路の形成領域においては層間絶縁膜II2の上面からソース/ドレイン領域SDやゲート電極GEに達するコンタクトホールが形成されており、これらのコンタクトホール内にコンタクト導電層CTCが形成されている。このコンタクト導電層CTCに電気的に接続するように層間絶縁膜II2上に配線層が延在している。
この配線層を覆うように層間絶縁膜II2上に、たとえばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜II3、II4、II5、II6が順次形成されており、層間絶縁膜II6の上面に接するように、たとえばシリコン窒化膜からなる絶縁膜I1が形成されている。さらに絶縁膜I1の上面に接するように、たとえばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜II7、II8、II9、II10が順次形成されている。
層間絶縁膜II3上には、下層配線2Gが形成されている。下層配線2Gは、たとえば導電層SCとプラグ導電層PLとにより、トランジスタTGのソース/ドレイン領域SDと電気的に接続されている。下層配線2Gは、概ねキャパシタと平面視において重なる領域に形成されることが好ましい。下層配線2Gは、たとえば不純物がドープされた多結晶シリコン(以下、「ドープドポリシリコン」と表記する)膜から構成されることが好ましい。また下層に形成されるトランジスタTGなどがたとえばnチャネル型トランジスタである場合には、下層配線2Gは当該トランジスタTGとの電気的な接続を容易にするため、たとえばn型の不純物イオンを含む多結晶シリコンから構成されていてもよい。
層間絶縁膜II4上には、導電層TPが形成されている。この導電層TPは多結晶シリコン(ポリシリコン)よりなる半導体層であり、SRAMの負荷トランジスタT3、T4(図2参照)としてのTFTのチャネル領域と、そのチャネル領域を挟む1対のソース/ドレイン領域とを有している。また導電層TPには、TFTに電源を供給するための電源供給配線の一部が含まれる。導電層TPは、概ねキャパシタと平面視において重なる領域に形成されることが好ましい。
層間絶縁膜II5上には、TFTのゲート電極TDが形成されている。ゲート電極TDはドープドポリシリコンを含む半導体層であることが好ましい。ゲート電極TDと下層配線2Gとの電気的な接続は、データノードコンタクトDBと呼ばれる導電層によりなされることが好ましい。このデータノードコンタクトDBはゲート電極TDから下層配線2Gに向けて延在する途中で、導電層TPの端部と接し、導電層TPと電気的に接続されるものである。
データノードコンタクトDBは、SRAMのフリップフロップ回路(クロスカップル)を形成するための導電層であり、たとえばゲート電極TDと同様にドープドポリシリコンを含む半導体層により形成される。データノードコンタクトDBは、ゲート電極TDから下層配線2Gまで、層間絶縁膜II4、II5を貫通するように、半導体基板SUBの主表面に略垂直な方向に延在するように形成されることが好ましい。
データノードコンタクトDBは、ゲート電極TDより上層のたとえばキャパシタをゲート電極TDに電気的に接続するように形成されてもよく、下層配線2Gより下層のたとえば導電層SCを下層配線2Gに電気的に接続するように形成されてもよい。この場合、データノードコンタクトDBは、たとえばキャパシタからゲート電極TD、導電層TPおよび下層配線2Gを貫通し、導電層PLに達するように形成されてもよい。
層間絶縁膜II6上には、キャパシタが形成されている。キャパシタは、下部電極となるストレージノードSNと、上部電極となるセルプレートCPと、キャパシタ誘電体膜DEとを有している。キャパシタ誘電体膜DEは、ストレージノードSNとセルプレートCRとの間に挟まれている。このキャパシタのストレージノードSNは、データノードコンタクトDBの上面に接することにより、データノードコンタクトDBと電気的に接続されている。
キャパシタより上方の、たとえば層間絶縁膜II8上および層間絶縁膜II9上には、メタル配線MTLが形成されている。メタル配線MTLはたとえばアルミニウム、アルミニウム銅の合金、銅、タングステンなどからなっている。このメタル配線MTLは、その上面および下面が、たとえばタンタル、チタン、窒化チタンなどからなるバリアメタルBRLにて覆われていることが好ましい。また上記のメタル配線MTL同士の接続や、メタル配線MTLとビット線BLとの接続は、たとえば銅やタングステンなどからなるメタルコンタクト導電層MCTによりなされることが好ましい。
次に、本実施の形態の半導体装置の具体的な構成について説明する。
図4および図5を参照して、本実施の形態の半導体装置のトランジスタの一例について説明する。なお、図5では説明の便宜のため、図4に図示された絶縁膜NOおよび層間絶縁膜II1は図示されていない。このトランジスタは、半導体基板SUBの主表面において活性領域であるp型ウエル領域PWLに形成された1対のソース/ドレイン領域SDと、その1対のソース/ドレイン領域SDに挟まれる半導体基板SUBの主表面上にゲート絶縁膜GIを介在して形成されたゲート電極GEとを有している。
ゲート電極GEは、シリコンを含む第1の電極層GE1と、第1の電極層GE1上に形成されたシリサイドを含む第2の電極層GE2とを有している。つまり、ゲート電極GEは、たとえばドープドポリシリコン膜GE1と、タングステンシリサイド膜GE2とが積層されたいわゆるポリサイド構造となっている。
ゲート電極GE上には絶縁膜HMが形成されている。この絶縁膜HMは、ゲート電極GE上に形成された窒化シリコンを含む第1の絶縁層HM1と、ゲート電極GEと第1の絶縁層HM1との間に形成された酸化シリコンを含む第2の絶縁層HM2とを有している。つまり、この絶縁膜HMは、たとえば、シリコン窒化(SiN)膜HM1と、TEOSを原料として形成されたシリコン酸化(SiO2)膜(TEOS膜)HM2との積層構造よりなっている。
シリコン窒化膜HM1は、半導体基板SUBの主表面側と反対側に上面を有しており、タングステンシリサイド膜GE2上の領域に形成された凹部SLを該上面に有している。凹部SLは、ゲート電極GEのゲート幅W1方向に沿って一対のソース/ドレイン領域SDの各々と並走するように形成されている。また凹部は平面視において一対のソース/ドレイン領域SDの各々の長さよりも長い長さを有している。ゲート幅W1方向において、タングステンシリサイド膜GE2の端部はソース/ドレイン領域SDの端部よりも距離WDだけ外側に位置している。また凹部SLは、シリコン窒化膜HM1を貫通し、シリコン酸化膜HM2の一部をシリコン窒化膜HM1から露出するように形成されている。また凹部SLは、平面視において直線状に形成された直線部SL1を有している。
なお、凹部SLは、タングステンシリサイド膜GE2のゲート幅W1方向の一端から他端まで連続して形成されていてもよい。つまり、凹部SLによってタングステンシリサイド膜GE2は分断されていてもよい。
ゲート絶縁膜GIおよびゲート電極GEの側壁には、たとえばシリコン酸化膜よりなる絶縁膜(側壁酸化膜)NOが形成されている。またゲート絶縁膜GI、ゲート電極GEおよび絶縁膜HMの積層構造の側壁には、絶縁膜NOの側部を覆うように側壁絶縁膜SWが形成されている。側壁絶縁膜SWは、シリコン窒化膜で形成されても、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との組合せで形成されてもよい。
半導体基板SUBの主表面上には、絶縁膜NOと、層間絶縁膜II1とが下から順に形成されている。ソース/ドレイン領域SD上の絶縁膜NOおよび層間絶縁膜II1が選択的に除去されている。これにより、絶縁膜NOおよび層間絶縁膜II1の各々を貫通してソース/ドレイン領域SDに達するコンタクトホールCH1が形成されている。このコンタクトホールCH1の内部には、ソース/ドレイン領域SDに接続されたコンタクト導電層CTCが形成されている。
層間絶縁膜II1よりも上層の構成については、図3を用いて説明した構成とほぼ同じであるため、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の半導体装置の製造方法について説明する。
図6を参照して、シリコン基板SUBが準備される。その後、イオン注入や熱処理が行われて、p型ウエル領域PWLが形成される。
図7を参照して、シリコン基板SUBの主表面上にゲート絶縁膜GIが形成される。ゲート絶縁膜GI上にはゲート電極GEが形成される。ゲート電極GEは、たとえばドープドポリシリコン膜GE1と、タングステンシリサイド膜GE2とが積層されたいわゆるポリサイド構造で形成される。ゲート電極GE上には、後工程のSAC(Self Align Contact)時にエッチングストッパ膜として機能する絶縁膜HMが形成される。絶縁膜HMは、シリコン窒化膜HM1とシリコン酸化膜(TEOS膜)HM2との多層から形成される。
つまり、ドープドポリシリコン膜GE1上にタングステンシリサイド膜GE2が形成される。そして、タングステンシリサイド膜GE2上にシリコン酸化膜(TEOS膜)HM2が形成され、シリコン酸化膜(TEOS膜)HM2上にシリコン窒化膜HM1が形成される。これらの膜は、各膜が成膜された後、写真製版およびドライエッチング等によって形成される。
図8を参照して、シリコン窒化膜HM1の上面の一部を開口したレジストパターンRMが形成される。
図9を参照して、レジストパターンRMをマスクとしてシリコン窒化膜HM1の上面にドライエッチング等によって凹部SLが形成される。凹部SLはシリコン窒化膜HM1を貫通してシリコン酸化膜HM2に達している。
図10を参照して、ゲート電極GEの側壁および半導体基板SUBの主表面には、トランジスタの電界緩和のための酸化処理により、シリコン酸化膜よりなる絶縁膜NOが形成される。
図11を参照して、絶縁膜HMおよびゲート電極GEをマスクとして半導体基板SUBに不純物がイオン注入される。
図12を参照して、ゲート絶縁膜GI、ゲート電極GEおよび絶縁膜HMの側壁を覆う側壁絶縁膜SWがたとえばSiN膜などの絶縁膜から形成される。
図13を参照して、さらにソース/ドレイン形成用のイオン注入が行われて、半導体基板SUBの主表面にLDD(Lightly Doped Drain)構造の一対のソース/ドレイン領域SDが形成される。
図4を参照して、その後、表面全面に、たとえばBPSG(Boro Phospho Silicon Glass)などからなる層間絶縁膜II1が形成される。この層間絶縁膜II1は熱処理を加えられてある程度平坦化される。この後、層間絶縁膜II1にCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理が施されることにより、その上面が平坦化される。平坦化された層間絶縁膜II1上にレジストパターンが形成され、このレジストパターンをマスクとして層間絶縁膜II1がエッチングにより選択的に除去されてソース/ドレイン領域SDを露出させるコンタクトホールCH1が層間絶縁膜II1に形成される。このコンタクトホールCH1内を埋め込むようにタングステンなどからなるコンタクト導電層CTCが形成される。
層間絶縁膜II1よりも上層の製造方法については、通常の写真製版技術およびエッチング技術により形成される。このようにして本実施の形態の半導体装置が製造される。
次に、本実施の形態の変形例について説明する。
まず、図14および図15を参照して、凹部SLの平面形状の他の例について説明する。上記では、図5に示すように、凹部SLはシリコン窒化膜HM1の上面に直線状に形成されていたが、凹部SLの平面形状は直線形状に限定されない。図14に示すように、本実施の形態の半導体装置の変形例1では、凹部SLは、平面視において、ゲート電極GEのゲート幅W1方向に直線状に延びる直線部SL1に加えて、直線部SL1の一端からゲート電極GEのゲート長W2方向に延びる第1の先端部SL2と、直線部SL1の他端からゲート電極GEのゲート長W2方向に延びる第2の先端部SL3を有している。つまり、凹部SLは平面視においてコ字状に形成されている。
また、図15に示すように、本実施の形態の半導体装置の変形例2では、凹部SLは、平面視において環状に形成されている。この凹部SLは平面視において矩形状に形成されていてもよい。
続いて、図16〜図19を参照して、シリコン窒化膜HM1およびシリコン酸化膜HM2の断面形状の他の例について説明する。
上記では、図9に示すように、凹部SLはシリコン窒化膜HM1を貫通してシリコン酸化膜HM2に達するように形成されるが、凹部SLの断面形状はこれに限定されない。図16に示すように、本実施の形態の変形例3では、凹部SLはシリコン窒化膜HM1を貫通せずにシリコン窒化膜HM1の厚さ方向の途中まで形成されている。この状態から、絶縁膜HMおよびゲート電極GEをマスクとして半導体基板SUBに不純物がイオン注入され、さらにゲート電極GEの側壁および半導体基板SUBの主表面にシリコン酸化膜よりなる絶縁膜NOが形成される。
図17に示すように、ゲート絶縁膜GI、ゲート電極GEおよび絶縁膜HMの側壁を覆う側壁絶縁膜SWが形成され、さらに半導体基板SUBの主表面にLDD構造の一対のソース/ドレイン領域SDが形成される。その後、表面全面に、層間絶縁膜II1が形成され、層間絶縁膜II1に形成されたコンタクトホールCH1内を埋め込むようにコンタクト導電層CTCが形成される。
本実施の形態の変形例3でも凹部SLによってシリコン窒化膜HM1の体積が小さくなるためタングステンシリサイド膜GE2の収縮を抑制することができる。
また、図18に示すように、本実施の形態の変形例4では、シリコン酸化膜HM2は凹部SLに連通する貫通孔HOを有している。凹部SLおよび貫通孔HOは、タングステンシリサイド膜GE2の一部をシリコン窒化膜HM1およびシリコン酸化膜HM2から露出するように形成されている。この状態から、絶縁膜HMおよびゲート電極GEをマスクとして半導体基板SUBに不純物がイオン注入され、さらにゲート電極GEの側壁および半導体基板SUBの主表面にシリコン酸化膜よりなる絶縁膜NOが形成される。
図19に示すように、ゲート絶縁膜GI、ゲート電極GEおよび絶縁膜HMの側壁を覆う側壁絶縁膜SWが形成され、さらに半導体基板SUBの主表面にLDD構造の一対のソース/ドレイン領域SDが形成される。その後、表面全面に、層間絶縁膜II1が形成され、層間絶縁膜II1に形成されたコンタクトホールCH1内を埋め込むようにコンタクト導電層CTCが形成される。
本実施の形態の変形例4では、ドライエッチング時に凹部SLおよび貫通孔HOのエッチングをタングステンシリサイド膜GE2で止めることで製造を容易にすることができる。
次に、関連技術と対比して本実施の形態の作用効果について説明する。
図20および図21を参照して、関連技術の半導体装置は、シリコン窒化膜HM1の上面に凹部SLが形成されていない点で、本実施の形態の半導体装置と異なっている。このため、関連技術の半導体装置では、シリコン窒化膜HM1およびシリコン酸化膜HM2がゲート電極GEの側壁から後退している。また、シリコン窒化膜HM1およびシリコン酸化膜HM2が後退したことによってシリコン窒化膜HM1およびシリコン酸化膜HM2によって覆われていない部分のタングステンシリサイド膜GE2は半導体基板SUBの主表面側に曲がっている。
なお、上記以外の関連技術の半導体装置の構成は本実施の形態の半導体装置の構成とほぼ同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
関連技術の半導体装置の製造方法は、まず図6に示す本実施の形態の製造法方法と同様に、シリコン基板SUBが準備され、イオン注入や熱処理が行われて、p型ウエル領域PWLが形成される。この後、図22を参照して、シリコン基板SUBの主表面上にゲート絶縁膜GI、ゲート電極GE、絶縁膜HMが形成される。
図23を参照して、ゲート電極GEの側壁および半導体基板SUBの主表面には、トランジスタの電界緩和のための酸化処理により、シリコン酸化膜よりなる絶縁膜NOが形成される。この絶縁膜NOが形成される際の熱処理によって、シリコン窒化膜HM1が収縮してゲート電極GEの側壁から後退する。この際、シリコン窒化膜HM1とシリコン酸化膜HM2との密着性がシリコン酸化膜HM2とタングステンシリサイド膜GE2との密着性よりも良いためシリコン酸化膜HM2もシリコン窒化膜HM1に引っ張られて後退する。
シリコン窒化膜HM1が収縮することによって、タングステンシリサイド膜GE2には下向きの応力が働くため、シリコン窒化膜HM1が後退したことによってシリコン窒化膜HM1に覆われていない部分のタングステンシリサイド膜GE2が半導体基板SUBの主表面側に向かって下向きに曲がる。
図24を参照して、絶縁膜HMおよびゲート電極GEをマスクとして半導体基板SUBに不純物がイオン注入される。
図25を参照して、ゲート絶縁膜GI、ゲート電極GEおよび絶縁膜HMの側壁を覆う側壁絶縁膜SWがたとえばSiN膜などの絶縁膜から形成される。図26を参照して、さらにソース/ドレイン形成用のイオン注入が行われて、半導体基板SUBの主表面にLDD構造の一対のソース/ドレイン領域SDが形成される。
その後、本実施の形態の製造法方法と同様に、層間絶縁膜II1が形成され、この層間絶縁膜II1にコンタクトホールCH1が形成され、さらにこのコンタクトホールCH1内を埋め込むようにコンタクト導電層CTCが形成される。このようにして関連技術の形態の半導体装置が製造される。
関連技術の半導体装置では、図24に示すように、ゲート電極GEの側壁および半導体基板SUBの主表面に絶縁膜NOが形成される際の熱処理によって、シリコン窒化膜HM1が収縮してゲート電極GEの側壁から後退する。そしてシリコン窒化膜HM1が収縮することによって、シリコン窒化膜HM1に覆われていない部分のタングステンシリサイド膜GE2が半導体基板SUBの主表面側に向かって下向きに曲がる。このため、タングステンシリサイド膜GE2とソース/ドレイン領域SDとの距離が短くなるため、バイアスがかかることによりタングステンシリサイド膜GE2とソース/ドレイン領域SDとがショートするおそれがある。これにより、関連技術の半導体装置では不良が発生するおそれがある。
これに対して本実施の形態では、図4、図17および図19に示すように、シリコン窒化膜HM1の上面に凹部SLが形成されている。このため、ゲート電極GEの側壁および半導体基板SUBの主表面に絶縁膜NOが形成される際の熱処理によって、シリコン窒化膜HM1が収縮してゲート電極GEの側壁から後退することが抑制される。すなわち、凹部SLによって凹部SLよりもゲート電極GEの側壁側に配置されたタングステンシリサイド膜GE2の体積が小さくなるため、タングステンシリサイド膜GE2の収縮量を小さくすることができる。これにより、シリコン窒化膜HM1に覆われていない部分のタングステンシリサイド膜GE2が半導体基板SUBの主表面側に向かって変形する量を小さくすることができる。したがって、タングステンシリサイド膜GE2とソース/ドレイン領域SDとの距離が保たれる。よって、タングステンシリサイド膜GE2とソース/ドレイン領域SDとの距離が短くなってタングステンシリサイド膜GE2とソース/ドレイン領域SDとがショートすることを抑制することできる。
また本実施の形態では、図5に示すように、凹部SLは、ゲート電極GEのゲート幅W1方向に沿って一対のソース/ドレイン領域SDの各々と並走するように形成されている。このため、ゲート電極GEの側壁側のタングステンシリサイド膜GE2が曲がってソース/ドレイン領域SDに近づくことを抑制することができる。
また本実施の形態では、図5に示すように、凹部SLは平面視において一対のソース/ドレイン領域SDの各々の長さよりも長い長さを有しているため、タングステンシリサイド膜GE2の平面視における角部がソース/ドレイン領域SDよりも外側に位置する。平面視においてタングステンシリサイド膜GE2の角部は中央部よりも収縮量が大きいため、タングステンシリサイド膜GE2の角部がソース/ドレイン領域よりも外側に位置することでタングステンシリサイド膜GE2とソース/ドレイン領域SDとがショートすることをさらに抑制することできる。
また本実施の形態では、図4および図9に示すように、凹部SLは、シリコン窒化膜HM1を貫通し、シリコン酸化膜HM2の一部をシリコン窒化膜HM1から露出するように形成されている。このため、凹部SLによって、シリコン窒化膜HM1が分離される。これにより、凹部SLよりもゲート電極GEの側壁側に配置されたタングステンシリサイド膜GE2の体積を小さくしてタングステンシリサイド膜GE2の収縮量を小さくすることができる。
また本実施の形態では、図18および図19に示すように、凹部SLおよび貫通孔HOは、タングステンシリサイド膜GE2の一部をシリコン窒化膜HM1およびシリコン酸化膜HM2から露出するように形成されている。これにより、ドライエッチング時に凹部SLおよび貫通孔HOのエッチングをタングステンシリサイド膜GE2で止めることで製造を容易にすることができる。
また本実施の形態では、図5に示すように、凹部SLは、平面視において直線状に形成された直線部SL1を有しているため、直線部SL1に沿ってタングステンシリサイド膜GE2の変形を抑制してタングステンシリサイド膜GE2とソース/ドレイン領域SDとがショートすることを抑制することできる。
また本実施の形態では、図14に示すように、凹部SLは、平面視において直線部SL1の一端および他端のそれぞれからゲート電極GEのゲート長W2方向に延びる第1の先端部SL2および第2の先端部SL3をさらに有している。このため、ゲート長W2方向のシリコン窒化膜HM1の収縮を抑制することができる。
また本実施の形態では、図15に示すように、凹部SLは、平面視において環状に形成されている。これにより、平面視においてゲート電極GEの全周に渡ってシリコン窒化膜HM1の収縮を抑制することができる。また凹部SLの形状をパターニングしやすいため生産が容易である。
本実施の形態では、図10に示すように、凹部SLを有するシリコン窒化膜HM1を形成した後に、ゲート電極GEの側面に側壁酸化膜NOが形成される。このため、側壁酸化膜NOが形成される際の熱処理によって、シリコン窒化膜HM1が収縮してゲート電極GEの側壁から後退することが抑制される。これにより、タングステンシリサイド膜GE2とソース/ドレイン領域SDとの距離が短くなってタングステンシリサイド膜GE2とソース/ドレイン領域SDとがショートすることを抑制することできる。
以下、実施例について説明する。
まず、図27〜図31を参照して、ゲートパターンサイズと、後退量との関係について説明する。図27に示すゲートパターンサイズ(μm)はゲート電極の平面視における一辺の長さであり、後退量(nm)はゲート電極の側壁および半導体基板SUBの主表面にシリコン酸化膜よりなる絶縁膜NOが形成された後のシリコン窒化膜が収縮して後退した量を示す。また、ゲート歪み量(nm)はゲート電極の側壁および半導体基板SUBの主表面にシリコン酸化膜よりなる絶縁膜NOが形成された後のタングステンシリサイド膜の主表面側への変形量である。
図28〜図31に示す試料A〜Dは上記の関連技術と同様の構成を有している。図27〜図31に示すように、試料A〜Dの順にゲートパターンが大きくなっている。そして、試料A〜Dの順に後退量が大きくなっている。これにより、ゲートパターンが大きくなるほどシリコン窒化膜の後退量が大きくなり、ゲート歪み量が大きくなることがわかった。このことから発明者らはゲートの上面に凹部を設けてゲートを分離することによって、大面積のゲートでもゲート歪み量を小さくできることを見出した。
なお、断面確認の結果、タングステンシリサイド膜の主表面側への主表面側への変形量はシリコン窒化膜の後退量の約半分であり、ゲート電極の薄膜化によりドープドポリシリコン膜を薄くする場合には、ゲートの歪み量も小さくする必要がある。
続いて、平面視における凹部距離、凹部幅および凹部の位置と後退量との関係について説明する。図32および図33を参照して、平面視において凹部SLの内周の幅が100μmのパターンで凹部幅WIおよび凹部距離DIを変えて、タングステンシリサイド膜のゲート電極の中央部CEおよび角部COの側壁からの後退量(nm)を測定した。この後退量は平面視におけるゲート電極の側壁からタングステンシリサイド膜の端部までの距離である。図33に示すように、凹部距離DIが小さいほど後退量が小さくなることがわかった。また凹部幅WIには後退量があまり依存しないことがわかった。また中央部CEよりも角部COの後退量が大きくなることがわかった。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
2G 下層配線、BL ビット線、BRL バリアメタル、C1,C2 キャパシタ、CE 中央部、CH1 コンタクトホール、CO 角部、CP,CR セルプレート、CTC コンタクト導電層、DB データノードコンタクト、DE キャパシタ誘電体膜、DI 凹部距離、DV 半導体装置、GE ゲート電極、GE1 第1の電極層(ドープドポリシリコン膜)、GE2 第2の電極層(タングステンシリサイド膜)、GI ゲート絶縁膜、HM,I1,II,NO,SI 絶縁膜、HM1 第1の絶縁層(シリコン窒化膜)、HM2 第2の絶縁膜(シリコン酸化膜)、HO 貫通孔、II1〜II9 層間絶縁膜、IL ライナー膜、MCT メタルコンタクト導電層、MTL メタル配線、NWL n型ウエル領域、PL プラグ導電層、PWL p型ウエル領域、RM レジストパターン、SC,TP 導電層、SD ソース/ドレイン領域、SL 凹部、SL1 直線部、SL2 第1の先端部、SL3 第2の先端部、SN ストレージノード、SUB 半導体基板、SW 側壁絶縁膜、T1,T2 ドライバトランジスタ、T3,T4 負荷トランジスタ、T5,T6 アクセストランジスタ、WL ワード線。

Claims (8)

  1. 主表面を有する半導体基板と、
    前記半導体基板の前記主表面上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極の側壁に形成された側壁酸化膜と、
    前記ゲート電極上に形成された窒化シリコンを含む第1の絶縁層とを備え、
    前記ゲート電極は、シリコンを含む第1の電極層と、前記第1の電極層上に形成されたシリサイドを含む第2の電極層とを含み、
    前記第1の絶縁層は、前記主表面側と反対側に上面を有し、かつ前記第2の電極層上の領域に形成された凹部を前記上面に有しており、
    前記ゲート電極と前記第1の絶縁層との間に形成された酸化シリコンを含む第2の絶縁層をさらに備え、
    前記凹部は、前記第1の絶縁層を貫通し、かつ前記第2の絶縁層の一部を前記第1の絶縁層から露出するように形成されている、半導体装置。
  2. 主表面を有する半導体基板と、
    前記半導体基板の前記主表面上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極の側壁に形成された側壁酸化膜と、
    前記ゲート電極上に形成された窒化シリコンを含む第1の絶縁層とを備え、
    前記ゲート電極は、シリコンを含む第1の電極層と、前記第1の電極層上に形成されたシリサイドを含む第2の電極層とを含み、
    前記第1の絶縁層は、前記主表面側と反対側に上面を有し、かつ前記第2の電極層上の領域に形成された凹部を前記上面に有しており、
    前記半導体基板の前記主表面に前記ゲート電極の下側に位置するチャネル形成領域を挟んで形成された一対のソース/ドレイン領域をさらに備え、
    前記凹部は、前記ゲート電極のゲート幅方向に沿って前記一対のソース/ドレイン領域の各々と並走するように形成されており、前記一対のソース/ドレイン領域の各々の少なくともいずれか一方側に形成されている、半導体装置。
  3. 前記凹部は、平面視において前記一対のソース/ドレイン領域の各々の長さよりも長い長さを有している、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2の絶縁層は、前記凹部に連通する貫通孔を有し、
    前記凹部および前記貫通孔は、前記第2の電極層の一部を前記第1および第2の絶縁層から露出するように形成されている、請求項に記載の半導体装置。
  5. 前記凹部は、平面視において直線状に形成された直線部を有している、請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記凹部は、平面視において前記直線部の一端および他端のそれぞれから前記ゲート電極のゲート長方向に延びる第1および第2の先端部をさらに有している、請求項に記載の半導体装置。
  7. 前記凹部は、平面視において環状に形成されている、請求項に記載の半導体装置。
  8. 主表面を有する半導体基板を準備する工程と、
    前記主表面上に、シリコンを含む第1の電極層と、前記第1の電極層上に形成されたシリサイドを含む第2の電極層とを含むゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の前記第2の電極層上に酸化シリコンを含む第2の絶縁層を形成し、前記第2の絶縁層上に、上記主表面と反対側の上面に形成された凹部を有し、かつ窒化シリコンを含む第1の絶縁層を形成する工程と、
    前記第1の絶縁層を貫通し、かつ前記第2の絶縁層の一部を前記第1の絶縁層から露出するように形成されている前記凹部を有する前記第1の絶縁層を形成した後に、前記ゲート電極の側面に側壁酸化膜を形成する工程とを備えた、半導体装置の製造方法。
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