JP6120303B2 - 複相介在物を有する快削ステンレス鋼 - Google Patents

複相介在物を有する快削ステンレス鋼 Download PDF

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Description

本発明は、精密機器部品、産業用機械構造部品などの部材として使用できる、優れた耐食性および被削性を有する快削ステンレス鋼に関する。
耐食性、耐久性および切削加工を必要とする機器などには、生産性向上のためにPb、S、Se、Teなどを含有した快削ステンレス鋼が使用されている。ところで、Pbは耐食性を殆んど低下させずに被削性を向上させる有用な元素である。その反面、環境保護に対する関心が地球規模で高まっている近年では、Pbは環境を害する元素であるとして、添加が敬遠される。一方、S、Se、Teは鋼中で非金属介在物を形成して被削性を向上させるが、その介在物は、マトリクスよりも腐食環境に弱いため、材料の耐食性を劣化させてしまう。また、軟質であるため、外力の影響を受けて変形や脱落を起こしやすく、材料の良好な表面性状を保つことが難しい。
環境負荷を考慮して、非Pb鋼であると共に、硫化物系介在物組成を制御し、耐食性および被削性を改善した発明が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、この発明は、材料の表面性状を保つための介在物形態の制御については言及していない。
特許第3923184号公報
精密機器の部品や、産業用機械の構造部品などの部材は、使用環境における十分な耐食性を有することが必須である。その上に、これらの部材は精密加工や量産加工に対応できる被削性も要求される。このような鉄鋼材料において、耐食性を損なうことなく被削性を向上させる元素としては、Pbが良く知られている。しかしながら、環境負荷への低減を考慮するとき、Pbの使用は避ける必要がある。さらに、上記の部品などの部材は、それぞれ搭載される機器に向けて綿密な設計がされることが多い。したがって、これらの部材では、それらの材料の表面状態の安定性も重要な要件である。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、非Pbで環境負荷が小さく、かつ、十分な耐食性と被削性を有し、さらに外力などによる変形や脱落のしにくい材料である快削ステンレス鋼を提案することである。
上記の課題を解決するための本発明の手段は、環境負荷の低減のために、非Pb鋼であるが、Pb鋼並みあるいはそれ以上の被削性を有する鋼であることを特徴とする複相介在物を有する快削ステンレス鋼である。
すなわち、本発明の第1の手段は、質量%で、C:0.01〜0.35%、Si:0.05〜2.00%、Al:0.01〜0.04%、O:0.002〜0.040%を含有し、さらに、Cr:10.00〜20.00%、Mn:0.05〜3.00%、S:0.05〜1.00%、N:0.005〜0.050%の基本成分に加えて、さらに、Ni:0.01〜12.42%、Mo:0.01〜3.00%、Cu:0.01〜2.00%のいずれか1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼である。そして、この鋼は硫化物を含有しており、この硫化物を含有する鋼は、式AをA=Mn/Sとするとき、A≦3.0を満足し、さらに硫化物中のCr、Mn、Sの濃度をそれぞれ[Cr]、[Mn]、[S]で表し、式BをB=([Cr]−[Mn])/[S]とするとき、B≧0.1を満足し、かつ、これらの硫化物から複相介在物を形成している、請求項1の手段の快削ステンレス鋼である。
第2の手段は、第1の手段に記載した鋼の化学成分に、さらに、Se:0.20%以下、Te:0.30%以下、Bi:0.20%以下のいずれか1種または2種以上を含有する、請求項2の手段の快削ステンレス鋼である。
第3の手段は、第1の手段または第2の手段に記載した鋼の化学成分に、さらに質量%で、Ti:0.001〜1.00%、Zr:0.001〜1.00%、V:0.001〜1.00%、W:0.001〜1.00%、Nb:0.001〜1.00%のいずれか1種または2種以上をそれぞれ含有する、請求項3の手段の快削ステンレス鋼または請求項4の手段の快削ステンレス鋼である。
第4の手段は、第1の手段〜第3の手段のそれぞれの手段に記載した鋼の化学成分に、さらに質量%で、B:0.02%以下、Ca:0.05%以下、Mg:0.05%以下、REM:0.05%以下のいずれか1種または2種以上をそれぞれ含有する、請求項5の手段の快削ステンレス鋼、請求項6の手段の快削ステンレス鋼、請求項7の手段の快削ステンレス鋼または請求項8の手段の快削ステンレス鋼である。
上記の手段とすることで、本願のステンレス鋼は精密機器部品、産業用機械構造部品などの部材の用途に使用するとき、この材料は硫化物中に高Cr相と低Cr相が共存する複相硫化物となっており、高Cr相が硬質であるため、この材料は外力による変形や複相硫化物の脱落が無く、したがって材料を加工した際の表面性状が良好で安定しており、さらに高温湿潤化での錆の発生も無く、孔食電位も十分に高く、耐食性に優れ、かつ快削性の極めて優れた材料となっている。
上段は本発明例1および比較例1の組成をEPMA(電子プローブX線マイクロアナライザー)で確認した写真であり、下段はその中の高Cr相を示す倍率400倍の顕微鏡写真である。 横軸に式A=Mn/Sとし、縦軸に式B=[Cr]−[Mn])/[S]とし、本発明例の組成のおよび比較例の組成における耐食性の良し悪しおよび加工性である表面性状の良し悪しを示すグラフである。
本発明の合金のFe以外の各成分の含有量の限定理由並びに式Aの値および式Bの値の限定理由について、以下に説明する。なお、%は質量%である。
C:0.01〜0.35%
Cは、材料の強度に寄与する元素であり、そのためには0.01%以上必要である。しかし、Cが1.50%を超えると炭化物形成により耐食性を悪下し、さらに硬度上昇により被削性を悪化する。しかし、本願発明では実施例である表1に基づきCの上限を0.35%とする。そこで、Cは0.01〜0.35%とする。
Si:0.05〜2.00%
Siは、製鋼時の脱酸剤として有用な元素であり、また材料強度に企図する元素であり、そのためには、0.05%以上必要である。しかし、Siが2.00%を超えると硬度上昇により被削性を悪化する。そこで、Siは0.05〜2.00%とする。
Al:0.01〜0.04%
Alは、製鋼時の強力な脱酸剤として有用な元素であり、そのためには0.01%以上が必要である。しかし、Alが0.050%を超えると、硬質な酸化物の形成により、加工性および被削性を悪化する。そこで、実施例に基づきAlは0.01〜0.04%とする。
O:0.002〜0.040%
Oは製鋼時に脱酸元素の過剰添加等の原因で過少になると、硫化物が熱間で延伸しやすくなり被削性改善に不適当な形状になる。また、多すぎると被削性改善効果が飽和し、酸化物量が増加し、靱性が低下する。従って、Oは0.002〜0.040%とする。
Cr:10.00〜20.00%
Crは、耐食性の向上に必須の元素であり、また、固溶強化元素として材料強度の向上に寄与する元素である。そのためには、Crは10.00%以上が必要である。しかし、Crが20.00%を超えると、材料の基地および硫化物が硬化することで材料の被削性が悪化する。そこで、Crは10.00〜20.00%とする。
Mn:0.05〜3.00%
Mnは、Sと結合して硫化物を形成して被削性を改善する元素であり、そのためには、Mnは0.05%以上が必要である。しかし、Mnが3.00%を超えて含有されると耐食性が悪化する。そこで、Mnは0.05〜3.00%とする。
S:0.05〜1.00%
Sは、Mnと結合して硫化物を形成して被削性を改善する元素であり、そのためには、Sは0.05%以上が必要である。しかし、Sが1.00%を超えて含有されると、被削性の改善効果は飽和し、さらに低融点の硫化物を生成して熱間加工性を悪化する。そこで、Sは0.05〜1.00%とする。
N:0.005〜0.050%
Nは、耐食性の向上および強度の向上に役立つ元素である。しかし、Nが0.005%未満ではその効果が乏しくなる上、精錬が難しく、生産性が低下し製造コストの上昇を招く。一方、Nが0.050%を超えて含有されると鋼中に欠陥が形成され、熱間加工性が悪化する。そこで、Nは0.005〜0.050%とする。
Ni:0.01〜12.42%
Niは、材料の延性および靱性に寄与する元素であり、また、非酸化性の酸に対する耐食性を向上させる元素である。そのためには、Niは0.01%が必要である。しかし、本願発明では実施例である表1に基づきNiの上限値は12.42%とする。そこでNiは0.01〜12.42%とする。
Mo:0.01〜3.00%
Moは、耐食性を向上させる元素であり、そのためには0.01%以上が必要である。しかし、Moは3.00%を超えるとコスト高となり、かつ脆化相の析出を促進する。そこでMoは0.01〜3.00%とする。
Cu:0.01〜2.00%
Cuは、耐食性および冷間加工性の改善に役立つ元素であり、そのためには0.01%以上が必要である。しかし、Cuは2.00%を超えると熱間加工性を悪化する。そこで、Cuは0.01〜2.00%とする。
Se:0.20%以下
Seは、被削性の改善効果を有する元素であるが、Seが0.20%を超えて含有されても、被削性の改善効果は飽和し、熱間加工性を悪化する。そこで、Seは0.20%以下とする。
Te:0.30%以下
Teは、被削性の改善効果を有する元素であるが、Teが0.30%を超えて含有されても、被削性の改善効果は飽和し、熱間加工性を悪化する。そこで、Teは0.30%以下とする。
Bi:0.20%以下
Biは、被削性の改善効果を有する元素であるが、BiはPbと同様に環境負荷を増大する元素であり、かつ、Biが0.20%を超えて含有されても、被削性の改善効果は飽和し、熱間加工性を悪化する。そこで、Biは0.20%以下とする。
Ti:0.001〜1.00%
Tiは、C固定による耐食性の改善効果および熱間加工性の改善効果を有する元素で、そのためには0.001%以上が必要である。しかし、Tiは1.00%を超えて過剰に添加されると熱間加工性が悪化し、材料を脆化する。そこで、Tiは0.001〜1.00%とする。
Zr:0.001〜1.00%
Zrは、C固定による耐食性の改善効果および熱間加工性の改善効果を有する元素で、そのためには0.001%以上が必要である。しかし、Zrは1.00%を超えて過剰に添加されると熱間加工性が悪化し、材料を脆化する。そこで、Zrは0.001〜1.00%とする。
V:0.001〜1.00%
Vは、C固定による耐食性の改善効果および熱間加工性の改善効果を有する元素で、そのためには0.001%以上が必要である。しかし、Vは1.00%を超えて過剰に添加されると熱間加工性が悪化し、材料を脆化する。そこで、Vは0.001〜1.00%とする。
W:0.001〜1.00%
Wは、C固定による耐食性の改善効果および熱間加工性の改善効果を有する元素で、そのためには0.001%以上が必要である。しかし、Wは1.00%を超えて過剰に添加されると熱間加工性が悪化し、材料を脆化する。そこで、Wは0.001〜1.00%とする。
Nb:0.001〜1.00%
Nbは、C固定による耐食性の改善効果および熱間加工性の改善効果を有する元素で、そのためには0.001%以上が必要である。しかし、Nbは1.00%を超えて過剰に添加されると熱間加工性が悪化し、材料を脆化する。そこで、Nbは0.001〜1.00%とする。
B:0.02%以下
Bは、熱間加工性の改善効果を有する元素であるが、Bが0.02%を超えて過剰に添加されると熱間加工性を悪化する。そこで、Bは0.02%以下とする。
Ca:0.05%以下
Caは、熱間加工性の改善効果および脱酸効果を有する元素であるが、Caが0.05%を超えて過剰に添加されると熱間加工性を悪化する。そこで、Caは0.05%以下とする。
Mg:0.05%以下
Mgは、熱間加工性の改善効果および脱酸効果を有する元素であるが、Mgが0.05%を超えて過剰に添加されると熱間加工性を悪化する。そこで、Mgは0.05%以下とする。
REM:0.05%以下
REMは、熱間加工性の改善効果および脱酸効果を有する元素であるが、REMが0.05%を超えて過剰に添加されると熱間加工性を悪化する。そこで、REMは0.05%以下とする。
A=Mn/Sとするとき、A≦3.0
MnとSはステンレス鋼中に硫化物を形成し、その被削性を改善させる。しかし、硫化物中のMn濃度が高まると、硫化物中のCr濃度が低下し、それを含有するステンレス鋼の耐食性を悪化させる。この耐食性の悪化を回避するには、鋼中のMnとS濃度比を制限し、硫化物のMn濃度の上昇を抑制してCrリッチな組成にする必要がある。Aの値が3.0を超えると、耐食性が悪化する。そこで、A=Mn/Sとするとき、A≦3.0を満足するものとする。
B=([Cr]−[Mn])/[S]とするとき、B≧0.1
精密機器の部品や、産業用機械の構造部品などの部材は、精密加工や量産加工に対応できる被削性が要求されると同時に、それぞれ搭載される機器に向けて綿密な設計がされることが多いため、材料の表面状態の安定性も重要な要件である。表面状態の安定性を確保するには、被削性を付与する硫化物が加工中に脱落することを防ぐ必要がある。このためには、硫化物自体の硬さを高め、外力による硫化物の変形や脱落を抑制することが有効である。発明者らは硫化物組成を制御することで、硫化物中に硬質な高Cr相を形成させ、硫化物の硬さを高める方策を見出した。鋼材内に存在する硫化物中のCr、Mn、Sの濃度をそれぞれ[Cr]、[Mn]、[S]とするとき、B=([Cr]−[Mn])/[S]で表される。ところで、このBの値が0.1を超えると、硫化物中に硬質な高Cr相を形成し、外力による硫化物の変形や脱落を抑制するが、Bの値が0.1を下回ると、硫化物中に高Cr相が形成されず、外力による硫化物の変形や脱落を抑制することができなくなる。そこで、B=([Cr]−[Mn])/[S]とするとき、B≧0.1とする。
上記したように、A=Mn/Sとするとき、A≦3.0とし、および、B=([Cr]−[Mn])/[S]とするとき、B≧0.1とし、および被削性を改善する介在物である硫化物中の組成をCrリッチとして耐食性を良好とし、さらにBの範囲に制御し、硫化物中にCr濃度が質量%で40%を超える高Cr相と、Cr濃度が質量%で40%以下である低Cr相が共存する複相硫化物である複相介在物に形成し、特に硬質である高Cr相が外力による硫化物の変形や脱落を起こり難くし、かつ、加工性である材料の表面性状を良好に保つものとする。
次いで、本発明を実施するための形態について、表および図面を参照して以下に説明する。本発明の快削ステンレス鋼の表1にFe以外の成分を示す成分組成からなる溶鋼を100kgVIM(真空誘導溶解炉)で溶製し、これをインゴットに鋳造し、このインゴットからなる鋼材を径が25mmの棒鋼に鍛伸し、それぞれ鋼種に応じた熱処理をした。
上記の鋼種に応じた熱処理とは、表1の発明例のNo.1〜5、No.9、No.11、および、比較例のNo.1〜9のマルテンサイト系の鋼種では、被削性試験の各試験片の作製のために、870℃で焼鈍することであり、また、介在物観察、組成分析、耐食性評価、表面性状の安定性評価の各試料の作製のために、870℃で焼鈍し、950〜980℃で焼入れし、720〜800℃で焼戻することである。
さらに熱処理とは、表1の発明例のNo.6〜8、No.10のフェライト系の鋼種では、各種試験や評価の各試料の作製のために、750〜850℃で焼鈍することである。
また、さらに熱処理とは、表1の発明例のNo.12〜15のオーステナイト系の鋼種では、各種試験や評価の各試料の作製のために、1000〜1150℃で固溶化処理することである。
表1に示す硫化物中の組成は、エネルギー分散型X線分析(EDX)により各試料のL断面に観測された介在物を観察、分析して得た値である。
表1に示す発明例のNo.1〜15と比較例のNo.1〜9についてのそれぞれの被削性、耐食性および表面安定性の評価結果を下記の表2に示す。
この表2における被削性評価は、表1の各発明例おとび比較例の組成及び硫化物を含有する鋼をそれぞれ上記した熱処理などにより作製した各試料を、ドリルにより深さ10mmに穿孔するに要する穿孔時間を測定し、その所要時間が、9.5秒以下のものを○、9.6秒以上10秒以下を△、10.1秒以上を×として評価した。
表2における耐食性試験の評価は、同じく、表1の各発明例おとび比較例の組成および硫化物を含有する鋼をそれぞれ上記した熱処理などにより作製した各試料から、径φ12mmで長さ21mmの腐食試験用試料を作製し、この試料を用いて、以下の(1)高温湿潤試験、(2)孔食電位測定および(3)加工性である表面性状安定性評価の3種の腐食試験を実施した。なお、表2の比較例のNo.5は表1の比較例のNo.5に示すようにPbを意図的に含有する鉛含有鋼である。
(1)高温湿潤試験は、湿度が90%の雰囲気下にて、20℃と50℃の間を20回繰り返して温度変化させて、試料の発銹状況を調査し、発銹なしのものを○、発銹ありのものを×として評価した。
(2)孔食電位測定は、試験溶液には液温度が30℃、濃度が3.5%NaClの溶液を用い、電位掃引速度を20mV/minにして孔食電位を測定し、孔食電位が−0.050以上のものを○、−0.051以下から−0.100以上のものを△、−0.101以下のものを×として評価した。
この場合の穿孔試験条件は、ドリル材質がSKH51からなり、ドリル径が5mmを用い、切削油は使用せず、推力を414Nで、回転数を1190rpmとした。
(3)加工性である表面性状の安定性評価は、EPMA(電子プローブX線マイクロアナライザー)を用いて行った。すると硫化物中に高Cr相すなわち図1の左下のEPMAの写真の硫化物中の(Cr>40%、白色部)および低Cr相すなわち図1の左下のEPMAの写真の硫化物中の(Cr≦40%、黒色部)が複相介在物を形成して存在することを確認した。そこで各試料から横方向の断面625mm2を被検面とした試料を作製して、被検面を98Nで圧下しながら♯150のペーパーで10分間の湿式研磨を実施した後、光学顕微鏡で400倍にて被検面を観察し、その100視野のうち介在物の脱落が確認された視野数をカウントして示した。この視野数が、30視野以下を○、31から50視野を△、51視野以上を×として評価した。
図2は、横軸に式A=Mn/Sの値をとり、縦軸に式B=([Cr]−[Mn])/[S]の値をとり、本発明の範囲を横軸の式Aの値の3以下および縦軸の式Bの値の0.1以上として、表2における発明例のNo.1〜15の鋼を白抜きの菱形で示し、さらに、表2における比較例のNo.1〜4およびNo.8〜9の鋼を黒の菱形で示して、加工性である表面性状の良し悪しの関係および耐食性の良し悪しの関係を示している。なお、比較例のNo.5〜7は、硫化物中の[Mn]、[Cr]および[S]の値は確認できなかった。

Claims (8)

  1. 質量%で、C:0.01〜0.35%、Si:0.05〜2.00%、Al:0.01〜0.04%、O:0.002〜0.040%を含有し、さらに、Cr:10.00〜20.00%、Mn:0.05〜3.00%、S:0.05〜1.00%、N:0.005〜0.050%を基本成分として含有し、さらに、Ni:0.01〜12.42%、Mo:0.01〜3.00%、Cu:0.01〜2.00%のいずれか1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼であり、該鋼は硫化物を含有しており、この硫化物を含有する鋼は、式AをA=Mn/Sとするとき、A≦3.0を満足し、さらに硫化物中のCr、Mn、Sの濃度をそれぞれ[Cr}、[Mn]、[S]で表し、式BをB=([Cr}−[Mn])/[S]とするとき、B≧0.1を満足し、かつ、これらの硫化物から複相介在物を形成していることを特徴とする快削ステンレス鋼。
  2. 質量%で、C:0.01〜0.35%、Si:0.05〜2.00%、Al:0.01〜0.04%、O:0.002〜0.040%を含有し、さらに、Cr:10.00〜20.00%、Mn:0.05〜3.00%、S:0.05〜1.00%、N:0.005〜0.050%を基本成分として含有し、さらに、Ni:0.01〜12.42%、Mo:0.01〜3.00%、Cu:0.01〜2.00%のいずれか1種または2種以上を含有し、さらに、Se:0.20%以下、Te:0.30%以下、Bi:0.20%以下のいずれか1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼であり、該鋼は硫化物を含有しており、この硫化物を含有する鋼は、式AをA=Mn/Sとするとき、A≦3.0を満足し、さらに硫化物中のCr、Mn、Sの濃度をそれぞれ[Cr}、[Mn]、[S]で表し、式BをB=([Cr}−[Mn])/[S]とするとき、B≧0.1を満足し、かつ、これらの硫化物から複相介在物を形成していることを特徴とする快削ステンレス鋼。
  3. 質量%で、C:0.01〜0.35%、Si:0.05〜2.00%、Al:0.01〜0.04%、O:0.002〜0.040%を含有し、さらに、Cr:10.00〜20.00%、Mn:0.05〜3.00%、S:0.05〜1.00%、N:0.005〜0.050%を基本成分として含有し、さらに、Ni:0.01〜12.42%、Mo:0.01〜3.00%、Cu:0.01〜2.00%のいずれか1種または2種以上を含有し、さらに、Ti:0.001〜1.00%、Zr:0.001〜1.00%、V:0.001〜1.00%、W:0.001〜1.00%、Nb:0.001〜1.00%のいずれか1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼であり、該鋼は硫化物を含有しており、この硫化物を含有する鋼は、式AをA=Mn/Sとするとき、A≦3.0を満足し、さらに硫化物中のCr、Mn、Sの濃度をそれぞれ[Cr}、[Mn]、[S]で表し、式BをB=([Cr}−[Mn])/[S]とするとき、B≧0.1を満足し、かつ、これらの硫化物から複相介在物を形成していることを特徴とする快削ステンレス鋼。
  4. 質量%で、C:0.01〜0.35%、Si:0.05〜2.00%、Al:0.01〜0.04%、O:0.002〜0.040%を含有し、さらに、Cr:10.00〜20.00%、Mn:0.05〜3.00%、S:0.05〜1.00%、N:0.005〜0.050%を基本成分として含有し、さらに、Ni:0.01〜12.42%、Mo:0.01〜3.00%、Cu:0.01〜2.00%のいずれか1種または2種以上を含有し、さらに、Se:0.20%以下、Te:0.30%以下、Bi:0.20%以下のいずれか1種または2種以上を含有し、さらに、Ti:0.001〜1.00%、Zr:0.001〜1.00%、V:0.001〜1.00%、W:0.001〜1.00%、Nb:0.001〜1.00%のいずれか1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼であり、該鋼は硫化物を含有しており、この硫化物を含有する鋼は、式AをA=Mn/Sとするとき、A≦3.0を満足し、さらに硫化物中のCr、Mn、Sの濃度をそれぞれ[Cr}、[Mn]、[S]で表し、式BをB=([Cr}−[Mn])/[S]とするとき、B≧0.1を満足し、かつ、これらの硫化物から複相介在物を形成していることを特徴とする快削ステンレス鋼。
  5. 質量%で、C:0.01〜0.35%、Si:0.05〜2.00%、Al:0.01〜0.04%、O:0.002〜0.040%を含有し、さらに、Cr:10.00〜20.00%、Mn:0.05〜3.00%、S:0.05〜1.00%、N:0.005〜0.050%を基本成分として含有し、さらに、Ni:0.01〜12.42%、Mo:0.01〜3.00%、Cu:0.01〜2.00%のいずれか1種または2種以上を含有し、さらに、B:0.02%以下、Ca:0.05%以下、Mg:0.05%以下、REM:0.05%以下のいずれか1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼であり、該鋼は硫化物を含有しており、この硫化物を含有する鋼は、式AをA=Mn/Sとするとき、A≦3.0を満足し、さらに硫化物中のCr、Mn、Sの濃度をそれぞれ[Cr}、[Mn]、[S]で表し、式BをB=([Cr}−[Mn])/[S]とするとき、B≧0.1を満足し、かつ、これらの硫化物から複相介在物を形成していることを特徴とする快削ステンレス鋼。
  6. 質量%で、C:0.01〜0.35%、Si:0.05〜2.00%、Al:0.01〜0.04%、O:0.002〜0.040%を含有し、さらに、Cr:10.00〜20.00%、Mn:0.05〜3.00%、S:0.05〜1.00%、N:0.005〜0.050%を基本成分として含有し、さらに、Ni:0.01〜12.42%、Mo:0.01〜3.00%、Cu:0.01〜2.00%のいずれか1種または2種以上を含有し、さらに、Se:0.20%以下、Te:0.30%以下、Bi:0.20%以下のいずれか1種または2種以上を含有し、さらに、B:0.02%以下、Ca:0.05%以下、Mg:0.05%以下、REM:0.05%以下のいずれか1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼であり、該鋼は硫化物を含有しており、この硫化物を含有する鋼は、式AをA=Mn/Sとするとき、A≦3.0を満足し、さらに硫化物中のCr、Mn、Sの濃度をそれぞれ[Cr}、[Mn]、[S]で表し、式BをB=([Cr}−[Mn])/[S]とするとき、B≧0.1を満足し、かつ、これらの硫化物から複相介在物を形成していることを特徴とする快削ステンレス鋼。
  7. 質量%で、C:0.01〜0.35%、Si:0.05〜2.00%、Al:0.01〜0.04%、O:0.002〜0.040%を含有し、さらに、Cr:10.00〜20.00%、Mn:0.05〜3.00%、S:0.05〜1.00%、N:0.005〜0.050%を基本成分として含有し、さらに、Ni:0.01〜12.42%、Mo:0.01〜3.00%、Cu:0.01〜2.00%のいずれか1種または2種以上を含有し、さらに、Ti:0.001〜1.00%、Zr:0.001〜1.00%、V:0.001〜1.00%、W:0.001〜1.00%、Nb:0.001〜1.00%のいずれか1種または2種以上を含有し、さらに、B:0.02%以下、Ca:0.05%以下、Mg:0.05%以下、REM:0.05%以下のいずれか1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼であり、該鋼は硫化物を含有しており、この硫化物を含有する鋼は、式AをA=Mn/Sとするとき、A≦3.0を満足し、さらに硫化物中のCr、Mn、Sの濃度をそれぞれ[Cr}、[Mn]、[S]で表し、式BをB=([Cr}−[Mn])/[S]とするとき、B≧0.1を満足し、かつ、これらの硫化物から複相介在物を形成していることを特徴とする快削ステンレス鋼。
  8. 質量%で、C:0.01〜0.35%、Si:0.05〜2.00%、Al:0.01〜0.04%、O:0.002〜0.040%を含有し、さらに、Cr:10.00〜20.00%、Mn:0.05〜3.00%、S:0.05〜1.00%、N:0.005〜0.050%を基本成分として含有し、さらに、Ni:0.01〜12.42%、Mo:0.01〜3.00%、Cu:0.01〜2.00%のいずれか1種または2種以上を含有し、さらに、Se:0.20%以下、Te:0.30%以下、Bi:0.20%以下のいずれか1種または2種以上を含有し、さらに、Ti:0.001〜1.00%、Zr:0.001〜1.00%、V:0.001〜1.00%、W:0.001〜1.00%、Nb:0.001〜1.00%のいずれか1種または2種以上を含有し、さらに、B:0.02%以下、Ca:0.05%以下、Mg:0.05%以下、REM:0.05%以下のいずれか1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼であり、該鋼は硫化物を含有しており、この硫化物を含有する鋼は、式AをA=Mn/Sとするとき、A≦3.0を満足し、さらに硫化物中のCr、Mn、Sの濃度をそれぞれ[Cr}、[Mn]、[S]で表し、式BをB=([Cr}−[Mn])/[S]とするとき、B≧0.1を満足し、かつ、これらの硫化物から複相介在物を形成していることを特徴とする快削ステンレス鋼。
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