JP6119981B2 - 校正治具および光干渉測定装置の校正方法 - Google Patents

校正治具および光干渉測定装置の校正方法 Download PDF

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Description

本発明は、校正治具及び光干渉測定装置の座標軸を校正するための校正方法に関するものである。
図16は従来の校正治具を用いた測定装置の校正方法を説明する図である。
従来、測定装置のxyz座標系における各軸の校正方法に用いられる校正治具として、1つ又は複数の基準球が知られている。この校正治具を用いた校正方法では、x、y、z方向に移動可能な原子間力プローブ102の先端に取り付けられたルビースタイラス103により、基準球101の表面が走査されて形状測定され、そして、その測定値と基準球101の設計値との差より測定装置のxyz座標系における各軸が校正されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−329694号公報
しかしながら従来の校正治具を用いた校正方法では、基準球101の球面全体もしくは複数の球の3次元形状を測定し、設計値と測定値を比較するという特徴から、高さであるz座標の測定値をxy座標の2次元にプロットした3次元のデータを取得する必要があり、そのためには、高さであるz座標の測定の際に、それを測定したxy座標をも同時に保持しておく必要があった。
特にθxを校正する際は、離れた2点間でz座標をそれぞれ測定し、その2点間のxy平面上での距離と、2点でのz座標の差の正接から、θxの設計値からのズレ量を算出する必要があるため、測定したz座標と併せてその時のxy座標データをCPU内に保持しなければならず、データ量が多くなるため、処理に長い時間を要していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、測定装置の座標校正のためのデータ処理時間を短縮することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の校正治具は、上面部と、前記上面部に設けられる2つの円錐状の窪みの底にそれぞれ設けられる頂点と、前記上面部に設けられる凹部とを有し、前記上面部の平面視において、2つの前記頂点を結ぶ直線上に前記凹部の開口と底面とが位置し、かつ、当該平面視において前記頂点が見えるように前記窪みがそれぞれ設けられていることを特徴とする。
また、本発明の光干渉測定装置の校正方法は、前記校正治具を用いて前記上面部の高さプロファイルを測定しながら行う光干渉測定装置のxyz座標系における各軸の校正方法であって、前記上面部の高さプロファイルが所定のプロファイルとなるようにθy軸を校正する工程と、前記所定のプロファイルがあらかじめ定めた所定の値を示すようにz軸を校正する工程と、前記高さプロファイルに2つの前記頂点が含まれるようにy軸およびθz軸を校正する工程と、前記頂点の位置があらかじめ定めた所定の位置となるようにx軸を校正する工程と、前記底面の深さが最も深くなるようにθx軸を校正する工程とを有することを特徴とする。
以上のように、校正の際に座標を記憶することなく、測定装置の座標校正のためのデータ処理時間を短縮することができる。
本発明の座標校正に用いる校正治具の構成を示す上面図 本発明の座標校正に用いる校正治具の構成を示す断面斜視図 本発明の校正治具における段差ゲージ部の構成を示す要部拡大斜視図 本発明の矩形開口の構造を説明する図 本発明の楕円開口の構造を例示する図 SS−OCT装置の構成を説明する図 本発明の光干渉測定装置の光軸校正装置の構成を例示する図 本発明の光干渉測定装置の光軸校正方法例を説明するフロー図 θy軸がズレた状態で校正した場合の高さプロファイルを示す図 θy軸を校正した後の高さプロファイルを示す図 z軸を校正した後の高さプロファイルを示す図 y軸を校正した後の高さプロファイルと測定軌跡を示す図 y軸とθz軸とを校正した後の高さプロファイルと測定軌跡を示す図 x軸を校正した後の高さプロファイルと測定光の様子を示す図 θx軸を校正した後の高さプロファイルと測定光の様子を示す図 測定装置の座標の従来の校正方法を説明する図
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、対象物に測定光を当て、その反射光より対象物の形状を測定する光干渉測定装置の座標軸の校正に用いる本発明の校正治具について説明する。座標軸の校正は、光干渉測定装置の測定座標における、xyz座標の各軸を校正するものである。
図1は本発明の座標校正に用いる校正治具の構成を示す上面図である。図2は本発明の座標校正に用いる校正治具の構成を示す断面斜視図であり、図1においてA−A’断面を矢印A1方向に視した校正治具の断面図である。
図1,図2に示すように、光干渉測定装置の座標校正に用いる校正治具200は直方体ブロック形状である。校正治具200の上面をx、y軸の校正に用い、上面と垂直な高さをz軸の校正に用いる。ここでの校正とは、光干渉測定装置で測定した対象物の寸法と、基準物の寸法との差を測定し、その差を最小とするための座標軸の調整を意味する。具体的には、光干渉測定装置の6軸、すなわち、測定の基準となる軸として、直交するx軸、y軸、z軸、および、各軸の回転軸であるθx軸、θy軸、θz軸を調整する処理を校正と称す。
図2の校正治具200には、校正対象の光干渉測定装置のx軸、y軸およびθz軸を校正するために校正治具200の表面である上面部200aに形成された円錐形状の窪み(錐形状構造)である第1の円錐201と第2の円錐202を設けている。更に、θxを校正するために校正治具200の上面部200aに形成され、矩形等の開口部を有し、上面部200aに平行な底面203aを有する凹部である矩形開口203が設けられている。矩形開口203及び底面203aは、平面視で(z軸方向から見て)、第1の円錐201の頂点201aと第2の円錐202の頂点202aを結んだ直線l(図1)上に配置される。つまり、第1の円錐201の頂点201aと第2の円錐202の頂点202aを結んだ直線lとz軸方向に平行で上面部200a上の直線l上に矩形開口203が設けられる。これらを備える校正治具200により、光測定装置の校正を行う。
図2に示すように第1の円錐の頂点201aと第2の円錐の頂点202aの高さH(深さ)は、同一である。その高さHの値は後述する測定可能範囲Lzよりも小さくとる必要があり、例えば5mmである。第1の円錐201と第2の円錐202の頂点の間隔wは、後述の走査可能範囲Lxよりも小さく設定されており、例えば10mmとする。第1の円錐201の開口201bと第2の円錐202の開口202bの直径は、後述の粗動調整する際のズレ量よりも十分大きく、例えばφ2mmに設定する。なお、A−A’断面は、頂点201aと頂点202aとを結ぶ直線lを通る。
このように、光干渉測定装置の校正に用いる校正治具200の上面部200aに、X軸に平行に並ぶ2つの円錐である第1の円錐201,第2の円錐202、および2つの円錐の頂点である頂点201aと頂点202aとの間に矩形開口203を設けることにより、上面部200aの高さによりθy軸,z軸を校正し、頂点201a,頂点202aによりy軸,θz軸,x軸を校正し、矩形開口203の底面203aによりθx軸の校正を行うことができる。ここで、y座標の値を測定・記憶することなく、底面203aを測定して矩形開口203の深さを測定することにより、θx軸の校正を行うことができるため、光干渉測定装置の座標校正のためのデータ処理時間を短縮することができる。なお、各軸の校正の詳細については後述する。
更に、校正治具200に、z軸の校正のための段差ゲージ部204を設けても良い。図3に本発明の校正治具における段差ゲージ部の構成を示す要部拡大斜視図を示す。
図2,図3に示すように、段差ゲージ部204には、校正治具200の上面部200aと平行な段差である第1のゲージ204aと、それに比べより深い第2のゲージ204bが設けられており、その中間に段差ゲージ上面部204cが設けられている。段差ゲージ上面部204cは校正治具200の上面部200aの一部である。
第2のゲージ204bは、段差ゲージ上面部204cに隣接しないよう第1のゲージ204aと階段状に設けてもよいが、測定工学におけるアッベの原理により、z軸方向の距離の測定精度を高く保つために、段差ゲージ上面部204cの両側に第1のゲージ204aと第2のゲージ204bを設けて、x軸方向の距離を小さくとることが好ましい。
第2のゲージ204bの高さg2、すなわち校正治具200の段差ゲージ上面部204cと第2のゲージ204bの底面との距離は、測定可能範囲Lzよりも小さい範囲で可能な限り大きく、例えばLzの90%とすることが好ましい。第1のゲージ204aの高さg1は、第2のゲージ204bの高さg2の半分とする。
なお、上述の段差ゲージ部204は穴形状でもよいが、経年によるゴミの堆積などで測定高さが変動するのを防ぐために、清掃が容易な、y軸方向に貫通した抜き形状であることが好ましい。
なお、上記の第1の円錐201と第2の円錐202の加工は、円錐型の凹穴ではなく円錐型の凸形状としても問題はないが、凸形状の形成は加工にコストがかかるため、センタードリルなどの加工法で可能な凹穴形状が好ましい。
第1の円錐201と第2の円錐202の頂角は、鋭いほど後述するθz方向の調整感度が高くなるが、センタードリルによる加工では角度が鋭すぎ、加工が不安定になるため、例えば90度程度とすることが好ましい。
第1の円錐201と第2の円錐202の開口の形状は矩形でもよいが、角錐は加工コストが高価であり加工精度も低くなるため、窪みの形状は円錐が好ましい。また、頂点が形成されれば良く、照射光が頂点に到達でき、先端部分が円錐形であれば開口直下の形状は任意である。
第1の円錐201と第2の円錐202の形状は等しく、真円錐であるのが望ましい。また、開口201b、202bが共に真円であるのが望ましい。後述するx、y軸の校正を精度よく実施するためである。
上述のように、校正治具200には、光干渉測定装置のθx軸を校正するために用いられる、開口を有する凹部である矩形開口203が設けられている。図4に矩形開口203の拡大図を示す。図4は本発明の矩形開口の構造を説明する図である。
矩形開口203は、長辺W、短辺h、深さdを有し、それぞれx軸、y軸、z軸と一致するように光干渉測定装置の軸が校正される。図2に示すように矩形開口203の底面203aは校正治具200の上面部200aと平行である。なお、図2では、矩形開口203の短辺の中点を通る断面を示したため、短辺の長さをh/2と示している。
矩形開口203の深さdは、校正治具200の上面部200a(開口)と矩形開口203の底面203aとの距離であり、後述の測定可能範囲Lzよりも小さい範囲で可能な限り大きく、例えば測定可能範囲Lzの50%以上であり、本実施の形態ではLzの90%の深さとする。
矩形開口203は、校正治具200の上面部200aから見た際に、頂点201aと頂点202aを結んだ直線と長辺Wとが平行であることが望ましく、また、当該直線により両方の短辺hが2等分される位置に配置されていることが好ましい。後述するθx軸の校正を精度よく実施するためである。
次に、矩形開口203の短辺hの長さについて説明する。
光干渉測定装置で矩形開口203の底面203aを測定する際、その深さdを短辺hで割った値、すなわちアスペクト比が高いと、矩形開口203を通過して底面203aに到達する測定光のエネルギーが低下して測定不能となる問題がある。
測定可能な最大のアスペクト比(測定アスペクト比)は光干渉測定装置の測定可能範囲Lzおよび上面部200a上に形成される測定光のスポット径により決まり、一般的に測定アスペクト比は例えば10程度である。
ここで、矩形開口203の深さdは後述の測定可能範囲Lzによって限定されることから、矩形開口203の短辺hの最小値は測定アスペクト比によって決まる。
例えば、光干渉測定装置の測定アスペクト比が10でLzが5mmであり、dがLzの90%で4.5mmであるとき、hの最小値は下記の式1により決定される。

4.5mm÷10=0.45・・・(式1)

これによりh>0.45mmである必要がある。一方で、後述するθx軸の校正の際には、アスペクト比は高いほど高精度な校正が可能となる。そのため、短辺hは、測定できる範囲で小さい程よい。
ここで、矩形開口203の深さdについて説明する。
深さdは後述のように測定可能範囲Lzよりも小さい範囲で可能な限り大きいことが望ましい。もし深さdを例えばLzの10%にすると、測定アスペクト比10から算出される短辺hの最小値は0.5mm÷10=50μmとなる。しかしながら、hをこのように50μmと小さくすることは、校正治具200の材料に後述のようなセラミックを用いた場合、加工時クラックを生じやすく加工が困難であるため好ましくない。これを避けるために、dは、少なくとも測定可能範囲Lzの50%以上であることが好ましい。
また、同時に、hをこのように小さくとることは、照射した測定光が矩形開口203の底面203aだけでなく上面部200aまでも同時に測定してしまい、後述の高さプロファイルの算出に誤差を生じる可能性がある。そのため、深さdは、短辺hの最小値が測定光のビーム径よりも大きく確保されるよう設定されることが望ましい。
なお、矩形開口203は矩形でなく、リーマやエンドミルによる加工の容易さを重視して、図5のような楕円開口でもよい。
図2の矩形開口203により、保持すべきデータ量を削減し、データ処理に要する時間を短縮することができる。詳細は後述する。
また、校正治具200の材質は、光干渉測定装置からの測定光の反射率が低く、例えば10%以下であることが好ましい。例えばジルコニアなどのセラミック製や、黒アルマイト加工など光反射率を低減させる処理を施した金属や、ABSや6―6ナイロンのような樹脂でもよい。しかし、金属の表面加工は加工精度を減少させる要因となり、樹脂は加工精度が低いため、セラミック製がより好ましい。反射率が10%を超えると、測定精度が低下するためである。
校正治具200の外形は、円柱などでもよいが、外形精度を出しやすい直方体、もしくは立方体が好ましい。
なお、本実施の形態では簡単のために校正治具200の上面部200aをx軸、y軸校正に用いるが、もし校正治具200の設置面を校正に用いる必要があるときは、校正治具200の上面部200aと設置面の傾斜角度を平行に加工すれば良い。
ここで、光干渉測定装置の一例として、SS−OCT装置について、図6を用いて説明する。SS−OCT装置は、波長走査型オプティカルコヒーレンストモグラフィー(SS−OCT:Swept Source Optical Coherence Tomography)を用いた光干渉測定装置のことである。図6はSS−OCT装置の構成を説明する図である。
図6に示すように、SS−OCT装置300は、光ファイバ干渉計301と、測定ヘッド307とを備えている。光ファイバ干渉計301は、出射する放射光の波長を時間的に変化させる波長走査光源302を備える。波長走査光源302からの放射光は測定光と参照光とに分光される。光ファイバ干渉計301は、測定光と参照光との光路長差により生じる干渉光を測定に用いる測距手段である。波長走査光源302で波長を変化させる範囲としては、例えば波長1300nm±50nmの範囲とする。放射光から分光された測定光は、測定ヘッド307に入射する。
測定ヘッド307は、照射コリメートレンズ308と、ガルバノミラー309とfθレンズ310を備えている。光ファイバ干渉計301からの測定光は、照射コリメートレンズ308、ガルバノミラー309、fθレンズ310を経て校正治具200の上面部200aに垂直に照射される。このときfθレンズ310により、測定光の光軸はガルバノミラー309の角度によらず常に一定なテレセントリック光学系をとる。そして、上面部200aで反射(又は後方散乱)した測定光は、同じ光路を辿って光ファイバ干渉計301に入射し、参照光と合成され、干渉光となる。この場合、測定光は波長走査されているため、干渉光は光ビート信号となる。この光ビート信号は、OCT演算部314で解析される。
OCT演算部314は干渉光の光ビート信号の時間波形をフーリエ変換して、周波数解析を行うことで、干渉光の強度分布を表すSS−OCT信号を得る。このSS−OCT信号から、校正治具200のz軸における位置(高さ)を測定する。なお、ガルバノミラー309を1次元(x軸方向)に走査してSS−OCT装置300で対象物(校正治具200)の高さプロファイルを得る処理を、SS−OCT測定と記載する場合がある。
なお、SS−OCT装置300として、TD−OCTを採用してもよい。
SS−OCT装置300において、参照光の光路長と、測定光の光路長とが等しいとき、検出される干渉光の光ビート信号の周波数はゼロとなる。このときの測定光の反射面の位置を、便宜上、ゼロ点とする。
ゼロ点から校正治具200までの距離が波長走査光源302のコヒーレンス長より大きい場合、測定光は参照光と干渉を起こさず、光ビート信号を検出することはできない。また、コヒーレンス長より小さくても、高さzに比例するビート信号の周波数がOCT演算部314(演算制御部)の応答周波数を超えると、正しい信号を検出することはできない。そのため、SS−OCT装置300のz軸方向の測定範囲は、波長走査光源302のコヒーレンス長とOCT演算部314(演算制御部)の応答周波数との両者に制限され、この制限から決定されるz軸方向の測定可能範囲(高さ測定範囲)をLzとする。
また、ガルバノミラー309の回転による走査角度と、fθレンズ310の直径によって、x軸方向の走査可能範囲が制限される。この制限から決定されるx軸方向の走査可能範囲をLxと定義する。LzとLxは装置構成によって既知であり、OCT演算部314に予め記憶されている。
ここで、校正治具200を用いたSS−OCT装置300を校正するための調整機構について、図7を用いて説明する。図7は本発明の光干渉測定装置の光軸校正装置の構成を例示する図である。
図7に示すように、測定ヘッド307は調整機構と接続されている。調整機構はθx軸調整機構401とθy軸調整機構402とθz軸調整機構403、およびx軸調整機構404、y軸調整機構405、z軸調整機構406をもつ。θx軸調整機構401とθy軸調整機構402とθz軸調整機構403はそれぞれ、例えばゴニオ機構やステッピングモータによる回転機構などを利用した角度調整ステージである。x軸調整機構404、y軸調整機構405、z軸調整機構406はそれぞれ、例えばリニアガイドなど手動の摺動機構を利用した直線ステージ等の各軸方向に光軸を移動させる機構である。ここで、x軸調整機構404、y軸調整機構405、z軸調整機構406の特徴は、現在の座標を数値として算出する機構やコントローラ等の指示座標に高精度に停止する能力を持たず、軸の調整に測定座標を用いないことである。座標軸の校正に校正治具の測定座標を用いないため、後述のように、座標軸の構成を短時間で行うことができる。
なお、本実施の形態では校正治具200の上面部200aを水平な状態に固定し、上面部に垂直に測定光が入射するようにSS−OCT装置300を配置して、その校正を行うが、これに限られず、校正治具200とSS−OCT装置300との相対位置関係を校正しても良い。
次に、図8〜図15および図2,図6並びに図7を用いて校正治具200を用いた校正方法をステップごとに説明する。図8は本発明の光干渉測定装置の光軸校正方法例を説明するフロー図、図9はθy軸がズレた状態で校正した場合の高さプロファイルを示す図、図10はθy軸を校正した後の高さプロファイルを示す図、図11はz軸を校正した後の高さプロファイルを示す図、図12はy軸を校正した後の高さプロファイルと測定軌跡を示す図、図13はy軸とθz軸とを校正した後の高さプロファイルと測定軌跡を示す図、図14はx軸を校正した後の高さプロファイルと測定光の様子を示す図、図15はθx軸を校正した後の高さプロファイルと測定光の様子を示す図である。
まず、図8のステップS1では、図7の校正治具200に対する測定ヘッド307の位置関係を粗調し、図2の校正治具200の上面部200aの第1の円錐201の開口201bと第2の円錐202の開口202bが、走査可能範囲Lxに含まれるように調整する。
次に、図8のステップS2では、図6のSS−OCT装置300により、校正治具200の表面をx軸方向に走査してその高さを測定する。そして、校正治具200の高さzのプロファイル(高さプロファイル)をOCT演算部314にストアし、同時にモニタ(図示しない)に表示する。このときの高さプロファイルは、ガルバノミラー309を駆動させる指示電圧をOCT演算部314によりモニタリングすることで、x軸方向の位置情報を取得する一方で、x軸以外の位置情報を持たない。
次に、図8のステップS3では、ステップS2で取得された高さプロファイルが所定のプロファイルとなるように、θy軸を校正する。具体的には、ステップS2で取得された高さプロファイルから、図7の校正治具200の上面部200aとx軸が平行になるようθy軸調整機構402の回転を行う。図9に、ステップS3実施前の段階において、θy軸がズレた状態で得られる高さプロファイルの例を示す。ここでは、説明の簡単のため高さプロファイルに円錐などの影響は示さない。ステップS3〜S5では、高さプロファイルの走査軌跡中の2点での高さが等しくなるように図6のOCT演算部314が図7のθy軸調整機構402を駆動してθy軸を調整する。より詳細には、走査軌跡中の2点をそれぞれx1、x2をおき、それぞれの高さをz1、z2としたとき、z1=z2となるようにθy軸調整機構402を駆動する。
その後、図8のステップS4では再度、SS−OCT測定を行い、高さプロファイルを得る。
そして、ステップS5では、ステップS4で得られた高さプロファイルがz1=z2となっているかを判定する。z1=z2であれば、θy軸の校正を完了し、ステップS6へ進む。そうでなければステップS3に戻る。図10に、θy軸の校正が完了した際に得られる高さプロファイルを示す。
次に、図8のステップS6では、所定のプロファイルがあらかじめ定めた所定の値となるようにz軸の校正を行う。具体的には、θy軸の校正により一致した高さz1およびz2が図6のOCT演算部314にストアされた所定の値z3となるように調節する。z3はあらかじめ設定してOCT演算部314にストアされた、z軸方向の初期位置となる高さである。このときのz3は、図2の第1の円錐201の頂点201aが測定可能範囲Lzに含まれるよう、第1の円錐201の高さHよりも高い位置に設定される。
この状態で、図8のステップS7では再度、SS−OCT測定を行い、高さプロファイルを得る。
そして、ステップS8では、上記ステップS7で得られた高さプロファイルが、z3になっているかを判定する。所定の値z3になっていればz軸の校正を完了し、ステップS9へと進む。そうでなければステップS6へ戻る。
ステップS8によりz軸の校正が完了した際の高さプロファイルを図11に示す。
次に、図8のステップS9ではy軸の校正を行う。具体的には、高さプロファイルに図2の頂点201aが含まれるように、y軸の駆動を行う。つまり、高さを測定した際に頂点201aを含む第1の円錐201全形が高さとして測定されるように、高さを測定する領域に第1の円錐201の形成位置が位置され、かつ、測定領域に第1の円錐201の頂点201aが含まれるようにy軸を調整する。
次に、図8のステップS10では再度、SS−OCT測定を行い、高さプロファイルを得る。
そして、ステップS11では、走査可能範囲Lxに図2の頂点201aが含まれたかどうか判定する。含まれていればy軸の校正を完了し、図8のステップS12へと進む。そうでなければステップS9へ戻る。ここでは、高さプロファイルにおける図2の第1の円錐201を示す2次曲線の極点における高さデータとそのときのy軸位置を図6のOCT演算部314に記録しながら、図7のy軸調整機構405を調整し、記録された中で最も深い箇所を測定したy軸位置を図2の頂点201aの位置とする。頂点201aは円錐の側面に比べて傾斜がないため光軸に対し垂直に近くなり、図6の測定ヘッド307へ反射・散乱する測定光がより強くなることを利用して図2の頂点201aの位置を検出してもよい。
図8のステップS11でy軸の校正が完了した状態で得られる高さプロファイルを図12(a)に示す。このとき上面部200aにおけるSS−OCT装置300の走査軌跡Sを図12(b)に示す。図12(b)では、θz軸の校正が未完了であるため、第2の円錐202の頂点202aは走査軌跡Sに含まれておらず、第2の円錐202の高さプロファイルは、頂点202aを通らない断面、すなわち、2次曲線状である。ここでは、説明の簡単のために、高さプロファイルに図2の矩形開口203と段差ゲージ部204は示さないこととする。
次に、図8のステップS12では、θzの校正を行う。ここでは、y軸を固定した状態で図2の第1の円錐201の頂点201aと同様に、第2の円錐202の頂点202aが、走査可能範囲Lxに含まれるよう図7のθz軸調整機構403を駆動する。
その後、図8のステップS13では再度、SS−OCT測定を行い、高さプロファイルを得る。
そして、ステップS14では、走査可能範囲Lx内の高さプロファイルに図2の頂点201aと頂点202aが含まれたかどうか判定する。含まれていればθz軸の校正を完了して図8のステップS15へと進み含まれていなければステップS12に戻る。ここでの走査可能範囲Lxに図2の頂点202aを含ませる方法は、図8のステップS10と同様である。
これらのステップS9からS14により、y軸とθz軸の校正が完了する。校正が完了した際の高さプロファイルを図13(a)に示す。図6の校正治具200の上面部200aにおける、走査可能範囲LxのSS−OCT装置300の走査軌跡Sを図13(b)に示す。図13に示すように、y軸とθz軸の校正が完了した状態で測定した高さプロファイルでは、頂点201aと頂点202aとが含まれることとなる。これは、頂点201aと頂点202aとを結ぶ直線と図6のガルバノミラー309の走査方向とを一致させた状態でもある。この状態となるような校正の後に、x軸、θx軸の校正を行う。
次に、図8のステップS15では、x軸の校正を行う。ここでは、図2の頂点201aの位置が、図6のOCT演算部314にストアされた所定の値(所定の位置)xcになる(を示す)ように、図7のx軸調整機構404を調整する。xcは、図2の頂点201aと頂点202aの中点が、走査可能範囲Lxの中点に位置するような値である。そのため、継続的に頂点201aと頂点202aとの間隔を測定し、その中点を算出して、中点が走査可能範囲Lxの中点と一致するようにx軸の校正を行う。
その後、図8のステップS16では再度、SS−OCT測定を行い、高さプロファイルを得る。
そして、ステップS17では、図2の頂点201aの位置が、xcになっているかを判定し、なっていればx軸の校正を完了し、図8のステップS18へと進む。そうでなければステップS15へ戻る。
上記ステップS17が完了した段階の高さプロファイルには、θz軸およびy軸が校正済みのため、図13(a)に示さなかったが図2の矩形開口203の情報が高さプロファイルに含まれている。このとき、θx軸が校正されていないと、測定光は矩形開口203の底面203aではなく、矩形開口203の内側面に照射される。そのため、そのときに得られる高さプロファイルは図14(a)のようになり、矩形開口203の測定高さd’は、本来の高さdに比べて浅いものとなる。その際の矩形開口203に入射する測定光を示したB−B’断面をB1方向から見た断面(図1に記載)を図14(b)に示す。このように、一回のSS−OCT測定でθxのズレを直ぐに検出することができる。
そこで、図8のステップS18では、測定される図2の底面203aの高さ(深さ)が最も深くなるようにθx軸を調節する。
その後、図8のステップS19では再度、SS−OCT測定を行い、高さプロファイルを得る。
そして、ステップS20では、図2の矩形開口203の測定高さd’が本来の高さdになっているかを判定する。なっていればθx軸の校正を完了する。そうでなければ図8のステップS18へ戻る。
なお、θx軸の校正方法としては、図2の上面部200aの位置z3と、矩形開口203の測定高さd’から、θx軸が校正されたときの矩形開口203の底面203aの高さがあらかじめ想定される値dであることを利用して、θx軸を校正してもよい。
図8のステップS20完了時の高さプロファイルを図15(a)に示す。その際の底面203aに照射される測定光を示すB−B’(図1に示す)断面図を図15(b)に示す。
以上のステップにより、x,y,z軸およびθx,θy、θz軸を校正することができる。
従来、θx軸の校正を行うには、校正治具をy軸方向に走査して離間した2点の高さzの測定と、その際のy座標の値が必要であった。これに対し、本発明の光干渉測定装置の校正方法および校正治具では、校正治具のy座標を測定せず矩形開口203の深さを測定することにより、y座標の値を記憶することなく、x軸方向への一次元方向の走査を行うだけで、θx軸の校正を行うことができる。そのため、光干渉測定装置の座標校正のためのデータ処理時間を短縮することができる。
なお、θx軸の校正精度は図2の矩形開口203のB−B’断面のアスペクト比が高いほどよくなる。検出される測定光は、アスペクト比が高いほどθx軸の傾きの影響を強く受けるからである。ただし、矩形開口203の高さdは、測定可能範囲Lzに制限されるため、アスペクト比を高くするには、矩形開口203の短辺hをより短くする必要がある。その一方で、単純に短辺hを短くするだけでは、僅かなy軸およびθz軸のズレにより、短辺hが走査可能範囲Lxの範囲外になってしまい、矩形開口203に測定光を照射すること自体が困難となる。そのために、本発明に係る校正治具200では、第1の円錐201と第2の円錐202を設け、頂点201aと頂点202aとを結ぶ直線上に矩形開口203を備える構成とする。つまり、頂点201aと頂点202aとを結ぶ直線のz軸方向の平行線が底面203a上に沿うことができるように底面203aを設ける。この場合、矩形開口203の長軸の方向を頂点201aと頂点202aとを結ぶ直線と平行に配置する。このような校正治具200に対して、ステップS18〜S20で説明したように校正することで、アスペクト比の高い矩形開口203に測定光を容易に照射できる。頂点201aと頂点202aを用いてy軸およびθz軸の校正を完了させることにより、必然的に走査可能範囲Lx内に矩形開口203が含まれるからである。このため、結果として高精度なθx軸の校正を実現可能である。
ここで、矩形開口203における長辺Wを短辺hより十分長く、例えば10倍以上に取ることで、もし図8のステップS17の時点で完了しているはずのθy軸の校正がオペレータの操作ミスや校正後の振動などにより未校正で残ってしまっていた場合でも、図6の測定ヘッド307から射出された測定光が図2の矩形開口203の内側側面(x軸と直交する側面)に照射されてしまうことを防ぐことができる。
これにより、校正に用いる矩形開口203の底面203aを照射可能となり、校正対象でないθy軸のズレによって矩形開口203の高さを正確に測定できなくなることを防ぎ、正しい校正ができなくなることを防ぐことができる。
つまり、長辺Wを短辺hより十分長くすることで、θy軸のズレに感度を減らし、θx軸のズレのみを高感度に校正することができるため、前工程での未校正に影響を受けにくい、信頼性の高いθx軸の校正を行うことができる。
なお、上記校正における各軸の校正の順番は任意であるが、図8のステップS3〜S5によるθy軸の校正は、その校正のために他ステップによる他の座標軸の校正が不要であるため、最初に実行しておくことが好ましい。
また、ステップS6〜S8によるz軸の校正は、後のステップS9〜S14およびステップS18〜20において、図2の頂点201a、頂点202a、および底面203aが測定可能範囲Lzの範囲外になることを防ぐため、図8のステップS9およびステップS18の前に実行しておくことが好ましい。
また、ステップS9〜S14によるy軸およびθz軸の校正は、ステップS18〜S20によるθx軸の校正において走査可能範囲Lxの中に図2の矩形開口203の短辺を含ませるために、図8のステップS18の前に実行しておかなければならない。
また、図8のステップS15〜S17によるx軸の校正は、ステップS18〜S20によるθx軸の校正に影響しないため、ステップS20の後に実行してもよい。
なお、ステップS6〜S8においてz軸の校正をする際は、ステップS18〜S20におけるθx軸の校正が終了していないため、このときのθx軸のズレ量をΔθxとすると、ステップS8の判定に用いる測定値は本来の高さよりも1/cosΔθx倍大きく測定される誤差を含む。そのため、これらの影響を防ぎ、更なる高精度な校正を望む場合は、ステップS18〜S20によるθx軸校正のあとに、ステップS6〜S8を再度実施することでz軸を再校正してもよい。
また、上記のx軸、y軸、z軸、θx軸、θy軸およびθz軸の校正とは別に、図2の校正治具200を用いてzスケールを同時に校正することも可能である。
zスケールとは、検出された干渉光の光ビート信号を周波数解析して得られた周波数を、ゼロ点からの距離に変換するための係数である。zスケールは図6のSS−OCT装置300と校正治具200との位置関係がどうあっても変動しないが、例えば、波長走査光源302が交換された場合などは、zスケールの校正が必要となる。
具体的なzスケールの校正方法を以下に示す。
図8のステップS20が完了した後、走査可能範囲Lxにおける高さプロファイルには、図3の段差ゲージ部204が含まれている。このとき、予めストアされている校正前の仮のzスケールをzeと称する。まず、段差ゲージ部204の設計値である真の高さg1とg2は、校正治具200の設計寸法もしくはデプスメータ等による出来上がり寸法の測定から既知であり、予め図6のOCT演算部314にストアしておく。
次に、図2の段差ゲージ部204の高さプロファイルを取得し、仮のzスケールzeを用いて第1のゲージ204aと段差ゲージ上面部204cの高さの差よりg1’を算出する。同時に第2のゲージ204bと段差ゲージ上面部204cの高さの差よりg2’を算出する。
これらg1’およびg2’と設計値であるg1およびg2とを比較することで、下記式2から真のzスケールzcを算出する。
zc=ave(gn’/gn×ze)・・・(式2)
こうして算出された真のzスケールzcによって、ストアされている仮のzスケールzeを更新し、以降の高さプロファイルの算出に用いる。これによりzスケールの校正は完了となる。
ここでは、正確を期すために複数の段差をもつことで複数指標でのzスケールの校正を行っているが、校正を簡素化するために段差ゲージを1段だけにしてもよい。また、段差ゲージの代わりに図2の矩形開口203の底面203aを用いてもよい。このzスケールの校正は、図8のステップS20が完了した後に行う必要がある。いずれかの軸がズレた状態でzスケールの校正を行うと、図2の段差ゲージ部204の測定結果もズレてしまうからである。
本発明は、測定装置の座標校正のためのデータ処理時間を短縮することができ、光干渉測定装置の座標軸を校正するための校正方法および校正治具等に有用である。
200 校正治具
200a 上面部
201 第1の円錐
201a 頂点
201b 開口
202 第2の円錐
202a 頂点
202b 開口
203 矩形開口
203a 底面
204 段差ゲージ部
204a 第1のゲージ
204b 第2のゲージ
204c 段差ゲージ上面部
300 SS−OCT装置
301 光ファイバ干渉計
302 波長走査光源
307 測定ヘッド
308 照射コリメートレンズ
309 ガルバノミラー
310 fθレンズ
314 OCT演算部
401 θx軸調整機構
402 θy軸調整機構
403 θz軸調整機構
404 x軸調整機構
405 y軸調整機構
406 z軸調整機構
101 基準球
102 原子間力プローブ
103 ルビースタイラス

Claims (11)

  1. 上面部と、
    前記上面部に設けられる2つの円錐状の窪みの底にそれぞれ設けられる頂点と、
    前記上面部に設けられる凹部とを有し、
    前記上面部の平面視において、2つの前記頂点を結ぶ直線上に前記凹部の開口と底面とが位置し、かつ、当該平面視において前記頂点が見えるように前記窪みがそれぞれ設けられていることを特徴とする校正治具。
  2. 前記底面は、前記上面部と平行である請求項1記載の校正治具。
  3. 校正対象である光干渉測定装置に備わる光源のコヒーレンス長と前記光干渉測定装置に備わる演算装置とから制限される測定範囲を前記光干渉測定装置の高さ測定範囲とした場合に、
    前記開口から前記底面までの距離が前記高さ測定範囲以下である請求項1または請求項2記載の校正治具。
  4. 前記開口から前記底面までの距離が前記高さ測定範囲の50%以上で100%より小さい請求項3記載の校正治具。
  5. 前記開口の前記直線に垂直な辺と前記開口から前記底面までの距離とのアスペクト比を、前記高さ測定範囲および前記開口の位置に形成される測定光のスポット径により制限される測定アスペクト比以内で最大にすることを特徴とする請求項4記載の校正治具。
  6. 前記開口は、前記直線と平行な長辺と該長辺と垂直な短辺とを有する矩形状である請求項1〜請求項5のいずれか記載の校正治具。
  7. 前記頂点は、錐形状構造の先端に設けられる請求項1〜請求項6のいずれか記載の校正治具。
  8. 前記上面部に該上面部と平行な段差ゲージ部をさらに有する請求項1〜請求項7のいずれか記載の校正治具。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか記載の校正治具を用いて前記上面部の高さプロファイルを測定しながら行う光干渉測定装置のxyz座標系における各軸の校正方法であって、
    前記上面部の高さプロファイルが所定のプロファイルとなるようにθy軸を校正する工程と、
    前記所定のプロファイルがあらかじめ定めた所定の値を示すようにz軸を校正する工程と、
    前記高さプロファイルに2つの前記頂点が含まれるようにy軸およびθz軸を校正する工程と、
    前記頂点の位置があらかじめ定めた所定の位置となるようにx軸を校正する工程と、
    前記底面の深さが最も深くなるようにθx軸を校正する工程と
    を有することを特徴とする光干渉測定装置の校正方法。
  10. 請求項8記載の校正治具を用いて前記上面部の高さプロファイルを測定しながら行う光干渉測定装置のxyz座標系における各軸の校正方法であって、
    前記上面部の高さプロファイルが所定のプロファイルとなるようにθy軸を校正する工程と、
    前記所定のプロファイルがあらかじめ定めた所定の値を示すようにz軸を校正する工程と、
    前記高さプロファイルに2つの前記頂点が含まれるようにy軸およびθz軸を校正する工程と、
    前記頂点の位置があらかじめ定めた所定の位置となるようにx軸を校正する工程と、
    前記底面の深さが最も深くなるようにθx軸を校正する工程と、
    前記各工程の後に前記段差ゲージ部の測定高さと実際の高さの比によりzスケールの校正を行う工程と
    を有することを特徴とする光干渉測定装置の校正方法。
  11. 前記光干渉測定装置がガルバノミラーを有し、
    前記直線と前記ガルバノミラーの走査方向とを一致させた後に、前記θx軸を校正する工程を行うことを特徴とする請求項9または請求項10記載の光干渉測定装置の校正方法。
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