JP6119451B2 - 薄板レーザ溶接部の疲労寿命予測方法 - Google Patents

薄板レーザ溶接部の疲労寿命予測方法 Download PDF

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Description

本発明は、薄板レーザ溶接部の疲労寿命予測方法に関し、特に、有限要素法解析を用いて薄板レーザ溶接部の疲労寿命を予測する方法に関する。
レーザ溶接は、自動車車体部品の軽量化を目的とした板厚低減と剛性確保との両立が可能な接合工法として、近年適用拡大が進んでいる。車体部品の溶接部は、部品間の荷重伝達を担うこと、また、応力集中を生じる形状であることから、疲労寿命上の弱点となる場合がある。したがって、自動車車体部品の設計のためには、溶接部の疲労寿命を評価することが重要である。
一般に、機械構造物の疲労寿命の評価は有限要素法解析(以下において「FEM解析」ということがある。)に基づいて行われることが多い。具体的には、FEM解析により機械構造物に生じる応力やひずみを評価し、これを材料もしくは部材の疲労データ(応力やひずみと疲労寿命との関係)に入力して疲労寿命を予測する。自動車車体部品に関しては、溶接部の数が多い、形状が複雑である等の理由から、解析モデルの作成および解析実施に要する労力と時間(以下において、「計算コスト」という。)を低減するために、シェル要素を基本とした要素分割の粗いモデルを用いることが普通である。
このようなFEM解析を用いた技術として、例えば特許文献1には、実用上重要なレーザ重ね溶接継手を対象に、シェル要素によるレーザ溶接部のモデル化方法が開示されている。この技術では、レーザ溶接部を鋼板に垂直なシェル要素でモデル化して最大主応力の分布を求め、これを応力が集中するレーザ溶接部先端(以下において、「溶接止端部」という。)へと外挿することにより、溶接止端部の発生応力を評価している。
また、特許文献2には、従来から自動車車体部品の接合に広く用いられているスポット溶接に対して、シェル要素によるFEM解析に基づく疲労寿命予測方法が開示されている。この技術では、まず、FEM解析によりスポット溶接部に作用する外力と周辺の変形状態を求めている。次に、これらと板の弾性応力の理論解とを組み合わせることによって、スポット溶接部に生じる最大主応力(以下において、「公称構造応力」という。)が得られ、これをパラメータとして種々の荷重モード下における疲労寿命を予測している。
特開2012−198164号公報 特開2003−149130号公報
特許文献1には、レーザ重ね溶接の引張せん断継手に対する実施例のみが示されている。また、特許文献1には、評価応力が最大主応力であると明示されている。しかし、実際の自動車車体部品ではレーザ溶接部に種々の方向の荷重が作用することから、該評価方法の妥当性や汎用性は明らかではない。また、特許文献1には、疲労寿命予測に必要となる溶接部疲労データの取得方法が記載されていないため、この方法をそのままレーザ溶接部の疲労寿命予測へと適用することはできない。
また、特許文献2には、スポット溶接構造部材に対して応力評価から疲労寿命予測までのフローチャートが詳細に示されている。しかしながら、特許文献2では、連続溶接であるレーザ溶接に対しては、外力や変形の状態と応力との関係が定式化されていないため、公称構造応力の評価パラメータとしての妥当性や汎用性が明らかではない。それゆえ、該方法をレーザ溶接部の疲労寿命予測へそのまま適用することはできない。このように、レーザ溶接部の疲労寿命予測については、これまでに十分な検討がなされていなかった。
そこで本発明は、自動車車体部品におけるレーザ溶接部の疲労寿命を簡便且つ高精度に予測することが可能な、薄板レーザ溶接部の疲労寿命予測方法を提供することを課題とする。
レーザが照射されて溶融した後に凝固することによって溶接されたレーザ溶接部、及び、このレーザ溶接部の周囲に存在する非溶接部位を有する鋼板対における疲労寿命を検討する場合、鋼板対が溶接されているレーザ溶接部の疲労破壊起点はレーザ溶接部と非溶接部位との境界(溶接止端部)である。レーザ溶接部の周囲には鋼板対の隙間がほとんどないため、本発明者らは、溶接止端部を起点とする疲労破壊の形態は、非溶接部位からレーザ溶接部へ向かってき裂が進展する疲労破壊の形態と同様とみなし、レーザ溶接部の疲労寿命を検討する際に、き裂面の3つの基本変形モードを考えることにした。この3つの基本変形モードを図1に示す。図1の矢印は付与される外力の方向である。本発明では、図1の紙面左側に示した変形モードの時にき裂先端に発生する応力成分を「開口型応力成分」と定義し、図1の紙面中央に示した変形モードの時にき裂先端に発生する応力成分を「面内せん断型応力成分」と定義し、図1の紙面右側に示した変形モードの時にき裂先端に発生する応力成分を「面外せん断型応力成分」と定義する。以下において、図1の紙面左側に示した変形モードを「モードI」、図1の紙面中央に示した変形モードを「モードII」、図1の紙面右側に示した変形モードを「モードIII」ということがある。
上述のように、溶接止端部を起点とする疲労破壊の形態と、き裂が進展する疲労破壊の形態とは同様とみなすので、溶接止端部における変形様式は、モードI、モードII、および、モードIIIの3つの基本様式(応力成分)の組合せであると考えることができる。ここで、き裂材の寿命評価には線形破壊力学(応力拡大係数)が適用されることが多い。しかし、応力拡大係数を精度良く求めるためには要素分割を細かくした精緻なFEM解析モデルが必要になるため、計算コストの観点から自動車車体部品への適用は困難になりやすい。そこで、要素分割の粗いFEM解析モデルを用い、疲労寿命の評価パラメータとしては応力拡大係数ではなく応力を用いることにした。本発明者らは、鋭意研究した結果、この考え方を適用するための課題と解決方法について以下の知見を得た。
(1)シェル要素は、その特性上、要素面内の応力しか計算できない。したがって、レーザ溶接部を構成する鋼板対のシェル要素の共有節点を単純に結合しただけでは、鋼板板厚方向の開口型応力成分(モードI応力成分)を求めることはできない。また、特許文献1に記載の方法に基づき、鋼板対をこれらに垂直なシェル要素で結合しても、該要素の厚さ方向である面外せん断型応力成分(モードIII応力成分)を適正に評価することは困難と考えられる。そこで、レーザ溶接部についてはソリッド要素を用いることが適切であると考えた。ソリッド要素を用いても、例えば要素分割を粗くすることにより、計算コストを低減することが可能になる。
(2)上記3つの応力成分(開口型応力成分、面内せん断型応力成分、および、面外せん断型応力成分)がそれぞれ単独で作用する場合の応力と疲労寿命との関係を求めるためには、特殊な疲労試験方法が必要となる。なぜならば、外力としてせん断方向の荷重を与えても、試験片の鋼板面外方向の剛性が十分に高くない場合は、モードIの変形も重畳するためである。例えば、スポット溶接部の疲労試験片として広く用いられているJIS Z 3138規定の引張せん断継手では、面内せん断型応力成分(モードII応力成分)が主体であるものの、外力とともにスポット溶接部が回転することにより大きな開口型応力成分(モードI応力成分)が重畳することが知られている。したがって、このような面外変形を抑えるためには、剛性の高い疲労試験片を用いることが必要である。この問題に対しては、例えば、本発明者らが「日本機械学会論文集A編、2009年、第75巻、第753号、p.644−651」(以下において、当該文献を「非特許文献1」という。)でスポット溶接部を対象に適用した疲労試験片が有効であり、その詳細は実施例にて後述する。
(3)溶接止端部の応力集中は極めて大きいため、応力解析結果は要素寸法の影響を強く受ける。そこで、レーザ溶接部のモデル化は、疲労寿命予測対象をFEM解析する際、および、疲労寿命予測に必要なデータを得るために行う疲労試験を模擬したFEM解析を行う際の両方で、同一の解析モデルを使用することが好ましい。なお、上記3つの応力成分のうちの複数が重畳しない試験片を用いたレーザ溶接部の疲労試験においては試験条件を外力で規定するが、当該疲労試験中に溶接止端部に生じる応力を把握するためにFEM解析が必要である。疲労寿命の予測精度を高めやすくするためには、このFEM解析で用いる解析モデルの要素分割と、疲労寿命予測対象材のFEM解析を行う際に用いる解析モデルの要素分割とを同一にすることが好ましい。
(4)複数の応力成分が組み合わされている応力状態の下において疲労寿命を予測する方法としては、例えば「材料、公益社団法人日本材料学会、1987年、第36巻、第409号、p.1128−1133」(以下において、当該文献を「非特許文献2」という。)に記載された方法が知られている。非特許文献2では、曲げ応力σとねじり応力τとが作用するときの疲労寿命を、次式で精度良く推定できるとしている。
ここで、σは曲げ応力σが単独で作用するときの疲労寿命Nに対する曲げ応力、τはねじり応力τが単独で作用するときの疲労寿命Nに対するねじり応力であり、φ=τ/σである。この式の左辺は疲労寿命Nの関数であり、この式を満足するNが予測疲労寿命となる。
本発明者らは、この考え方を、上記3つの応力成分が組み合わされる溶接止端部へ拡張することとした。すなわち、疲労寿命が次式で決定されると考えた。
ここで、σは開口型応力成分、τIIは面内せん断型応力成分、τIIIは面外せん断型応力成分、σINは開口型応力成分が単独で作用するときの疲労寿命Nに対する応力、τIINは面内せん断型応力成分が単独で作用するときの疲労寿命Nに対する応力、τIIINは面外せん断型応力成分が単独で作用するときの疲労寿命Nに対する応力であり、p、q、rは定数である。
本発明者らは、上記知見に基づいて本発明を完成させた。以下、本発明について説明する。
本発明は、レーザ溶接される鋼板におけるレーザ溶接部の疲労寿命を、有限要素法解析を用いて予測する際に、開口型応力成分、面内せん断型応力成分、および、面外せん断型応力成分の3つの応力成分のうち1つの応力成分のみが生じる試験片を用いて、3つの応力成分がそれぞれ単独で作用する場合の疲労試験を実施することにより、開口型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命、面内せん断型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命、および、面外せん断型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命をそれぞれ求める疲労試験工程と、上記疲労試験が行われる試験片のレーザ溶接部をソリッド要素でモデル化し、且つ、ソリッド要素でモデル化したレーザ溶接部以外の試験片の非溶接部位をシェル要素でモデル化した解析モデルを用いて、上記疲労試験の有限要素法解析を行うことにより、レーザ溶接部のうち非溶接部位との境界領域における、開口型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命に対する応力σIN、面内せん断型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命に対する応力τIIN、および、面外せん断型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命に対する応力τIIINをそれぞれ求める応力算出工程と、σINと疲労寿命Nとの関係、τIINと疲労寿命Nとの関係、および、τIIINと疲労寿命Nとの関係をそれぞれ得る応力寿命関係特定工程と、レーザ溶接部を有する寿命予測対象部材に対し、寿命予測対象部材のレーザ溶接部をソリッド要素でモデル化し、且つ、寿命予測対象部材のレーザ溶接部以外の非溶接部位をシェル要素でモデル化した解析モデルを用いて有限要素法解析を行うことにより、寿命予測対象部材のレーザ溶接部のうち寿命予測対象部材の非溶接部位との境界領域における、開口型応力成分σ、面内せん断型応力成分τII、および、面外せん断型応力成分τIIIをそれぞれ算出する寿命予測対象解析工程と、上記応力寿命関係特定工程で得られた、疲労寿命Nの関数で表されるσIN、τIIN、および、τIIIN、ならびに、上記寿命予測対象解析工程で得られたσ、τII、および、τIIIを、定数p、q、および、rを含む
(σ/σIN + (τII/τIIN + (τIII/τIIIN = 1 式(1)
へと代入することにより、疲労寿命Nを算出する疲労寿命算出工程と、を有する、薄板レーザ溶接部の疲労寿命予測方法である。
ここに、本発明において、「開口型応力成分」とは、図1のモードIで示される方向へと外力を付与した時に生じる応力の成分をいい、「面内せん断応力成分」とは、図1のモードIIで示される方向へと外力を付与した時に生じる応力の成分をいい、「面外せん断応力成分」とは、図1のモードIIIで示される方向へと外力を付与した時に生じる応力の成分をいう。
また、上記本発明において、式(1)の左辺−1をXとするとき、p、q、および、rは、開口型応力成分と面内せん断型応力成分とが生じる試験片を用いた疲労試験の結果、および、開口型応力成分と面外せん断型応力成分とが生じる試験片を用いた疲労試験の結果を用いて、Xの2乗の総和が最小になるように決定することができる。
また、上記本発明において、q=r=2としてpを求めることができる。
本発明によれば、レーザ溶接部にソリッド要素を用いるほかはシェル要素を基本とした簡易なFEM解析モデルによる応力解析結果に基づいて、疲労寿命を精度良く予測することができる。したがって、本発明によれば、自動車車体部品におけるレーザ溶接部の疲労寿命を簡便且つ高精度に予測することが可能な、薄板レーザ溶接部の疲労寿命予測方法を提供することができる。
基本変形様式を説明する図である。 本発明の手順を説明する図である。 実施例で用いた対向カップ型レーザ溶接疲労試験片の形状寸法を説明する図である。 実施例で用いた対向カップ型レーザ溶接疲労試験片の試験治具および負荷方向を説明する図である。 実施例で用いた対向カップ型レーザ溶接疲労試験片の疲労試験結果を示す図である。 実施例で用いた対向カップ型レーザ溶接疲労試験片のFEM解析モデルを説明する図である。 実施例で用いた対向カップ型レーザ溶接疲労試験片の疲労寿命予測結果を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する形態は本発明の例示であり、本発明は以下に説明する形態に限定されない。
図2は、本発明の薄板レーザ溶接部の疲労寿命予測方法を説明する図である。図2に示したように、本発明は、疲労試験工程S1と、応力算出工程S2と、応力寿命関係特定工程S3と、寿命予測対象解析工程S4と、疲労寿命算出工程S5と、を有している。
疲労試験工程S1は、開口型応力成分、面内せん断型応力成分、および、面外せん断型応力成分の3つの応力成分のうち1つの応力成分のみが生じる試験片を用いて、3つの応力成分がそれぞれ単独で作用する場合の疲労試験を実施することにより、開口型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命、面内せん断型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命、および、面外せん断型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命をそれぞれ求める工程である。S1は、例えば、非特許文献1に開示されている疲労試験片を用いた疲労試験を行うことにより、開口型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命、面内せん断型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命、および、面外せん断型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命をそれぞれ求める工程、とすることができる。
応力算出工程S2は、S1で疲労試験を行った疲労試験片のレーザ溶接部をソリッド要素でモデル化し、且つ、ソリッド要素でモデル化したレーザ溶接部以外の疲労試験片の非溶接部位をシェル要素でモデル化した解析モデルを用いて、S1で行った疲労試験のFEM解析を行うことにより、レーザ溶接部のうち非溶接部位との境界領域(溶接止端部)における、開口型応力成分のみが生じる疲労試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命に対する応力σIN、面内せん断型応力成分のみが生じる疲労試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命に対する応力τIIN、および、面外せん断型応力成分のみが生じる疲労試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命に対する応力τIIINをそれぞれ求める工程である。疲労試験では、試験条件を外力で規定し、疲労試験中に溶接止端部に生じる応力を把握することは困難であるため、これを把握するために、S2でFEM解析を行う。S2を行うことにより、疲労試験で導出される疲労寿命に対する3つの応力(σIN、τIIN、および、τIIIN)を把握することができる。
応力寿命関係特定工程S3は、S2で得られた応力σINとS1で得られた疲労寿命Nとの関係、S2で得られた応力τIINとS1で得られた疲労寿命Nとの関係、および、S2で得られた応力τIIINとS1で得られた疲労寿命Nとの関係をそれぞれ得る工程である。S3でこれらの関係を得ることにより、上記式(1)の左辺各項の分母をNの関数で表すことが可能になる。
後述するように、荷重と疲労寿命との間には、両対数グラフにおいてほぼ線形関係が成立する。また、FEM解析より、溶接止端部で発生する応力と荷重との間にも線形関係が成立することが分かる。それゆえ、応力σIN、応力τIIN、および、応力τIIINと疲労寿命Nとの関係は、以下に示す近似式(2)〜(4)で表すことができる。
指数A、AII、および、AIII、ならびに、定数B、BII、および、BIIIは、疲労試験結果を最小二乗近似して求めることができる。このようにしてA、AII、AIII、B、BII、および、BIIIを求めることにより、σIN、τIIN、および、τIIINをそれぞれNの関数で表すことができる。
寿命予測対象解析工程S4は、レーザ溶接部を有する寿命予測対象部材に対し、レーザ溶接部をソリッド要素でモデル化し、且つ、レーザ溶接部以外の非溶接部位をシェル要素でモデル化した解析モデルを用いてFEM解析を行うことにより、寿命予測対象部材の溶接止端部における、開口型応力成分σ、面内せん断型応力成分τII、および、面外せん断型応力成分τIIIをそれぞれ算出する工程である。S4のFEM解析で用いる解析モデルは、レーザ溶接部をソリッド要素でモデル化し、且つ、非溶接部位をシェル要素でモデル化した解析モデルであれば特に限定されないが、後述する疲労寿命算出工程S5で算出される疲労寿命Nの予測精度を高めやすくする観点からは、S2のFEM解析で用いた解析モデルと同一の解析モデルをS4で用いることが好ましい。
疲労寿命算出工程S5は、S3で得られた、疲労寿命Nの関数で表される応力σIN、応力τIIN、および、応力τIIIN、ならびに、S4で得られた、寿命予測対象部材の開口型応力成分σ、面内せん断型応力成分τII、および、面外せん断型応力成分τIIIを、上記式(1)へと代入することにより、疲労寿命Nを算出する工程である。S3により、応力σIN、応力τIIN、および、応力τIIINはそれぞれ疲労寿命Nの関数で表されているので、S4で得られた開口型応力成分σ、面内せん断型応力成分τII、および、面外せん断型応力成分τIIIを式(1)へと代入することにより、疲労寿命Nを求めることが可能になる。
このように、本発明によれば、シェル要素を基本とした簡易なFEM解析モデルによる応力解析結果に基づいて、疲労寿命予測することができ、後述するように、本発明で予想した疲労寿命は高精度である。したがって、本発明によれば、自動車車体部品におけるレーザ溶接部の疲労寿命を簡便且つ高精度に予測することが可能になる。
本発明において、式(1)に含まれる定数p、q、および、rの特定方法は特に限定されない。定数p、q、および、rは、例えば以下に示す方法により、特定することができる。以下の説明において、上記式(1)の左辺−1を「X」ということがある。
定数p、q、および、rを求めるには、例えば、開口型応力成分および面内せん断型応力成分のみが重畳して作用する試験片を用いた疲労試験(以下において、「疲労試験A」ということがある。)、ならびに、開口型応力成分および面外せん断型応力成分のみが重畳して作用する試験片を用いた疲労試験(以下において、「疲労試験B」ということがある。)を行い、これらの結果と合うように、定数p、q、および、rを求めることができる。具体的には、外力を変更した複数の条件で疲労試験Aを行うことにより、複数の疲労寿命を求め、複数の条件の疲労試験AについてFEM解析を行うことにより、溶接止端部における開口型応力成分σ、および、面内せん断型応力成分τIIをそれぞれ求める。例えば、外力条件を3種類にすると、疲労試験Aからは3種類の疲労寿命N(以後、「N1」、「N2」、および、「N3」ということがある。)が得られる。FEM解析により、疲労寿命N1、N2、および、N3のそれぞれに対する、溶接止端部における開口型応力成分σ、および、面内せん断型応力成分τIIを算出できるので、左辺各項の分母が疲労寿命Nの関数で表されている上記式(1)の左辺各項の分母でN=N1とし、且つ、当該疲労寿命N1に対するσ、および、τIIを上記式(1)の左辺各項の分子へと代入することにより、X(以下において、疲労寿命N1を代入して求められるXを「X1」という。)を求める。以下同様にして、疲労寿命N2を上記式(1)の左辺各項の分母へと代入し、且つ、該疲労寿命N2に対するσ、および、τIIを上記式(1)の左辺各項の分子へと代入することにより、X(以下において、疲労寿命N2を代入して求められるXを「X2」という。)を求める。さらに、疲労寿命N3を上記式(1)の左辺各項の分母へと代入し、且つ、該疲労寿命N3に対するσ、および、τIIを上記式(1)の左辺各項の分子へと代入することにより、X(以下において、疲労寿命N3を代入して求められるXを「X3」という。)を求める。
次に、疲労試験Bについても、外力を変更した複数の条件で行うことにより、面内せん断型応力成分τIIを面外せん断型応力成分τIIIに変えるほかは疲労試験Aの場合と以下同様にして、複数の疲労寿命を求める。疲労試験Bから得られた疲労寿命をN4、N5、および、N6とするとき、疲労寿命N1、N2、および、N3の場合と同様にして、複数のX(疲労寿命N4を用いて得られるX4、疲労寿命N5を用いて得られるX5、および、疲労寿命N6を用いて得られるX6)を求める。このようにしてX1乃至X6を求めたら、例えば、X1+X2+X3+X4+X5+X6が最小になるように、定数p、q、および、rを決定することができる。
定数p、q、および、rを求める際に、制約条件を何も設定しないと、定数p、q、および、rのうち何れか1つが0となり、他の何れか1つが極めて大きな値になることがある。このような結果を用いて疲労寿命を予測すると、予測精度が低下する虞がある。そのため、本発明において、疲労寿命の予測精度を向上させやすい形態にする等の観点からは、何らかの制約条件を設定して、定数p、q、および、rを求めることが好ましい。ここで、組み合わせ応力下での寿命予測式としては、非特許文献2に記載されている上記式や、これに類似した形の種々の式がこれまでに提案されており、これらの式は、せん断応力に対する項の指数を2にしている点が共通している。そこで、本発明者らは、定数qおよびrが2に近い値(例えば1以上3以下の範囲内)にすることにより疲労寿命の予測精度を高めやすくなると考えた。本発明では、例えばq=r=2とし、pのみを未定係数とする等の方法により、定数p、q、および、rを求めることができる。
本発明に関する上記説明では、疲労試験工程の後に応力算出工程を行う形態を例示したが、本発明は当該形態に限定されない。本発明は、応力寿命関係特定工程の前に疲労試験工程および応力算出工程が行われていれば良く、応力算出工程の後に疲労試験工程を行う形態とすることも可能である。
以下、実施例により、本発明についてさらに詳しく説明する。
供試材には、引張強さ270MPa級の軟鋼板(板厚0.8mmおよび1.2mmの2種類)を用いた。図3に疲労試験片の形状寸法を示す。鋼板平坦部の直径は33mmである。本試験片は対向カップ型試験片と呼ばれ、本発明者らが非特許文献1においてスポット溶接部の疲労試験に用いた試験片と同型である。本試験片は、円筒パンチで深絞り成形した一対の鋼板を背中合わせにして、その平坦部の中央をレーザ溶接して作製した。レーザ溶接は、接合幅1.2mm、溶接長さ15mmの貫通溶接になるように行った。図4に、本発明における疲労試験工程で行う疲労試験の負荷形態を模式的に示す。同一の試験片と図4に示した治具を用いて、種々の方向に荷重を負荷することができる。また、試験片外周を治具で挟持して固定するため、溶接部周りの鋼板面外方向の剛性が高い。3次元ソリッドモデルを用いてFEM解析を実施した結果、図4に示した疲労試験では、せん断負荷条件下での溶接止端部の応力状態がほぼ純せん断となることが確認された。ここで、図4の左端に示した引張(はく離)が図1のモードIに相当する。また、図4の紙面中央に示したせん断・平行(図4に「平行」と示した、円内の直線(レーザ溶接部に相当。以下において同じ。)が外力の方向と平行になるように試験片を配置して行うせん断形態の試験。)が図1のモードIIに相当する。また、図4の紙面中央に示したせん断・垂直(図4に「垂直」と示した、円内の直線の方向と外力の方向とが90°の角度をなすように試験片を配置して行うせん断形態の試験。)が図1のモードIIIに相当する。
最小最大荷重比0.1の条件で行った疲労試験の結果を図5に示す。疲労試験の最大荷重−最小荷重が図5の縦軸の荷重範囲[N]、図5の横軸は疲労寿命[cycles]であり、図5は両対数グラフである。図5には、上述した図4の「引張(はく離)」、「せん断・平行」、および、「せん断・垂直」の結果に加え、図4の右端に示したように一対の鋼板の平坦部と外力を加える方向とが15°の角度をなすように配置した「複合」形態の試験結果もあわせて示している。図5において、「複合・平行」は、「せん断・平行」と同じように試験片および治具を設定した後、試験片における鋼板の平坦部と外力を加える方向とのなす角が15°になるように治具を回転してから行う試験をいう。また、「複合・垂直」は、「せん断・垂直」と同じように試験片および治具を設定した後、試験片における鋼板の平坦部と外力を加える方向とのなす角が15°になるように治具を回転してから行う試験をいう。また、「複合・45°」は、レーザ溶接部の溶接長さ方向と外力を加える方向とが45°の角度をなすように、図4の紙面中央に示した「せん断」の形態に試験片および治具を配置した後、試験片における鋼板の平坦部と外力を加える方向とのなす角が15°になるように治具を回転してから行う試験をいう。
図5に示したように、負荷モードおよび板厚によって、大きく異なる疲労寿命が得られた。図5に示した引張、せん断・平行、および、せん断・垂直の疲労試験結果を得るステップが、本発明における疲労試験工程に相当する。
各疲労試験に供した試験片の溶接止端部における応力を評価するために、図5に結果を示した各疲労試験を模擬するFEM解析を行った。FEM解析に用いた解析モデルを図6に示す。図6に示したように、直径33mmの鋼板平坦部のみを対象とし、レーザ溶接部はソリッド要素でモデル化し、レーザ溶接部の周囲に存在している非溶接部位の鋼板はシェル要素でモデル化した。レーザ溶接部のソリッド要素は鋼板板厚方向に2分割し、全体の厚さは軟鋼板板厚の2倍(1.6mmまたは2.4mm)とした。本モデルを用いて、有限要素法による弾性応力解析(FEM解析)を実施した。
具体的には、図4の「引張(はく離)」、「せん断・平行」、および、「せん断・垂直」を模擬したFEM解析を行うことにより、図4の「引張(はく離)」の疲労試験で導出される疲労寿命に対する応力σIN、図4の「せん断・平行」の疲労試験で導出される疲労寿命に対する応力τIIN、および、図4の「せん断・垂直」の疲労試験で導出される疲労寿命に対する応力τIIIN、をそれぞれ求めた。このステップは、本発明における応力算出工程に相当する。
そして、図5に示した「引張(はく離)」、「せん断・平行」、および、「せん断・垂直」の結果を用いて、上記式(2)〜(4)に相当する近似式を導出した。このステップは、本発明における応力寿命関係特定工程に相当する。
また、q=r=2とした上で、Xの2乗の和が最小になるpを求めるために、「複合・平行」および「複合・垂直」を模擬したFEM解析を行った。FEM解析結果を用いてpを算出したところ、板厚0.8mmの軟鋼板の場合にはp=1.44、板厚1.2mmの軟鋼板の場合にはp=1.64となった。
さらに、疲労寿命予測対象を「複合・45°」とし、当該「複合・45°」の場合に溶接止端部に生じる開口型応力成分σ、面内せん断型応力成分τII、および、面外せん断型応力成分τIIIをそれぞれ算出した。このステップは、本発明における寿命予測対象解析工程に相当する。
このようにして、疲労寿命予測対象材の開口型応力成分σ、面内せん断型応力成分τII、および、面外せん断型応力成分τIIIを求めたら、これらの値を上記式(1)の左辺各項の分子へと代入するとともに、既に導出した上記式(2)〜(4)に相当する近似式を上記式(1)の左辺各項の分母へと代入し、さらに、板厚0.8mmの場合にはp=1.44、q=r=2を、板厚1.2mmの場合にはp=1.64、q=r=2をそれぞれ代入することにより、疲労寿命を算出した。本発明による疲労寿命の予測結果を実験結果とともに図7に示す。
図7に示したように、予測結果は実験結果の倍半分の範囲に入っており、予測精度は良好であった。以上より、本発明によれば、複雑な応力状態に置かれるレーザ溶接部の疲労寿命を精度良く予測できることが確かめられた。
なお、本発明に関する上記説明では、非特許文献1に開示されている疲労試験方法をレーザ溶接部を有する鋼板対に適用した場合について主に言及したが、本発明で使用可能な疲労試験方法はこれに限定されない。本発明では、レーザ溶接部に対して、せん断負荷条件下での溶接止端部の応力状態を純粋なモードII型およびモードIII型にできる疲労試験片を使用する疲労試験方法であれば、非特許文献1に開示されている方法とは異なる形態の疲労試験を行うことも可能である。

Claims (3)

  1. レーザ溶接される鋼板におけるレーザ溶接部の疲労寿命を、有限要素法解析を用いて予測する際に、
    開口型応力成分、面内せん断型応力成分、および、面外せん断型応力成分の3つの応力成分のうち1つの応力成分のみが生じる試験片を用いて、前記3つの応力成分がそれぞれ単独で作用する場合の疲労試験を実施することにより、前記開口型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命、前記面内せん断型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命、および、前記面外せん断型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命をそれぞれ求める、疲労試験工程と、
    前記疲労試験が行われる試験片のレーザ溶接部をソリッド要素でモデル化し、且つ、ソリッド要素でモデル化した前記レーザ溶接部以外の前記試験片の非溶接部位をシェル要素でモデル化した解析モデルを用いて、前記疲労試験の有限要素法解析を行うことにより、前記レーザ溶接部のうち前記非溶接部位との境界領域における、前記開口型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命に対する応力σIN、前記面内せん断型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命に対する応力τIIN、および、前記面外せん断型応力成分のみが生じる試験片を用いた疲労試験で導出される疲労寿命に対する応力τIIINをそれぞれ求める、応力算出工程と、
    前記応力σINと疲労寿命Nとの関係、前記応力τIINと疲労寿命Nとの関係、および、前記応力τIIINと疲労寿命Nとの関係をそれぞれ得る、応力寿命関係特定工程と、
    レーザ溶接部を有する寿命予測対象部材に対し、前記寿命予測対象部材の前記レーザ溶接部をソリッド要素でモデル化し、且つ、前記寿命予測対象部材の前記レーザ溶接部以外の非溶接部位をシェル要素でモデル化した解析モデルを用い、外力条件を付与して有限要素法解析を行うことにより、前記寿命予測対象部材の前記レーザ溶接部のうち前記寿命予測対象部材の前記非溶接部位との境界領域における、開口型応力成分σ、面内せん断型応力成分τII、および、面外せん断型応力成分τIIIをそれぞれ算出する、寿命予測対象解析工程と、
    前記応力寿命関係特定工程で得られた、前記疲労寿命Nの関数で表される前記応力σIN、前記応力τIIN、および、前記応力τIIIN、ならびに、前記寿命予測対象解析工程で得られた前記開口型応力成分σ、前記面内せん断型応力成分τII、および、前記面外せん断型応力成分τIIIを、定数p、q、および、rを含む
    (σ/σIN + (τII/τIIN + (τIII/τIIIN
    = 1 式(1)
    へと代入することにより、疲労寿命Nを算出する、疲労寿命算出工程と、
    を有する、薄板レーザ溶接部の疲労寿命予測方法。
  2. 前記式(1)の左辺−1をXとするとき、前記p、q、および、rは、
    前記開口型応力成分と前記面内せん断型応力成分とが生じる試験片を用いた疲労試験の結果、および、前記開口型応力成分と前記面外せん断型応力成分とが生じる試験片を用いた疲労試験の結果を用いて、Xの2乗の総和が最小になるように決定される、請求項1に記載の薄板レーザ溶接部の疲労寿命予測方法。
  3. q=r=2として前記pを求める、請求項2に記載の薄板レーザ溶接部の疲労寿命予測方法。
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