JP6119211B2 - 電子デバイス及びその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は多層配線構造を備えた電子デバイス及びその製造方法に関するものである。
小型化、軽量化が進められている電子デバイスにおいて、半導体素子や回路基板の高集積化に伴って配線層の多層化が図られてきている。一般的な多層配線は、基材上に絶縁膜を形成し、この絶縁膜上に配線層を形成するという行程を繰り返し、配線層を多層化することで製造される。ここで、多層配線とは、多層化された配線層と複数の金属層から形成されるパッド電極とで構成されたものであるとする。
近年、ポリイミドやBCB(ベンゾシクロブテン)などの有機系樹脂は、その導電率の低さや優れた耐熱性から、多層配線における層間の絶縁膜(有機層間膜)として多用されている(例えば、特許文献1)。
このような有機層間膜を用いた電子デバイスの多層配線にあっては、パッド電極と有機系樹脂との密着性がよくないため、パッド電極と有機層間膜との間に剥離が起こり、半導体素子や回路基板の特性や信頼性を低下させる問題があった。そのため、パッド電極と有機系樹脂の密着性を改善するために、パッド電極と有機層間膜との間に酸化シリコンや窒化シリコンからなる無機絶縁膜を挿入する構造が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平4−152696号公報 特開2001−250861号公報
従来の酸化シリコンや窒化シリコンなどの無機絶縁膜を挿入して密着性を改善する方法では、後工程のアセンブリや検査工程のテストプローブの際にパッド電極の表面から外力が加わることにより、挿入した酸化シリコンや窒化シリコンなどの無機絶縁膜にクラックが生じ、パッド電極の剥がれが生じたり、電子デバイスの特性劣化や信頼性低下につながるという問題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、有機層間膜とパッド電極との密着性に優れ、信頼性の高い電子デバイス及びその製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係る電子デバイスは、基材上の第1の有機層間膜と、上層の側面が下層の側面より凹んでいる連続した2層の金属層を含む複数の金属層からなることにより側面に段差が設けられた、第1の有機層間膜上の積層構造電極と、第1の有機層間膜の表面及び段差に設けられ、表面が平坦である第2の有機層間膜とを備え、積層構造電極は、高さが第2の有機層間膜の高さ以上であって、表面に第2の有機層間膜が形成されておらず、連続した2層の金属層の下層は、複数の金属層のうち最下層の金属層であることを特徴とする。
この発明によれば、表面に第2の有機層間膜が形成されていない積層構造電極の側面に形成された段差に第2の有機層間膜が形成されることによって、第2の有機層間膜が積層構造電極の側面を抑える効果が生じ、積層構造電極と第1の有機層間膜との密着性を向上できるので、パッド電極である積層構造電極の剥がれを抑制し、電子デバイスの信頼性を向上するとともに、アセンブリ等の後工程を容易にすることができる。
この発明の実施の形態1における電子デバイスの構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1における電子デバイスの積層構造電極の側面領域を拡大した断面図である。 この発明の実施の形態1における電子デバイスの製造方法の工程を示すフロー図である。 この発明の実施の形態1における電子デバイスの製造方法のステップS11を説明するための電子デバイスの断面を示す図である。 この発明の実施の形態1における電子デバイスの製造方法のステップS12を説明するための電子デバイスの断面を示す図である。 この発明の実施の形態1における電子デバイスの製造方法のステップS13を説明するための電子デバイスの断面を示す図である。 この発明の実施の形態1における電子デバイスの製造方法のステップS14を説明するための電子デバイスの断面を示す図である。 この発明の実施の形態1における電子デバイスの製造方法のステップS15を説明するための電子デバイスの断面を示す図である。 この発明の実施の形態1における電子デバイスの製造方法のステップS16を説明するための電子デバイスの断面を示す図である。 この発明の実施の形態1における電子デバイスの製造方法のステップS17を説明するための電子デバイスの断面を示す図である。 この発明の実施の形態1における電子デバイスの製造方法のステップS18を説明するための電子デバイスの断面を示す図である。 この発明の実施の形態1における電子デバイスの変形例の1つ目を示す図である。 この発明の実施の形態1における電子デバイスの変形例の2つ目を示す図である。 この発明の実施の形態1における電子デバイスの変形例の3つ目を示す図である。 この発明の実施の形態1における電子デバイスの別の変形例の4つ目を示す図である。 この発明の実施の形態2における電子デバイスの製造方法の工程を示すフロー図である。 この発明の実施の形態2における電子デバイスの製造方法のステップS21を説明するための電子デバイスの断面を示す図である。 この発明の実施の形態2における電子デバイスの製造方法のステップS22を説明するための電子デバイスの断面を示す図である。 この発明の実施の形態2における電子デバイスの製造方法のステップS23を説明するための電子デバイスの断面を示す図である。 この発明の実施の形態2における電子デバイスの製造方法のステップS24を説明するための電子デバイスの断面を示す図である。 この発明の実施の形態2における電子デバイスの製造方法のステップS25を説明するための電子デバイスの断面を示す図である。 この発明の実施の形態2における電子デバイスの製造方法のステップS26を説明するための電子デバイスの断面を示す図である。 この発明の実施の形態2における電子デバイスの製造方法のステップS27を説明するための電子デバイスの断面を示す図である。
実施の形態1.
まず、この発明の実施の形態1における電子デバイスの構成を説明する。本実施の形態では基材として半導体素子を用いた一例を示す。図1は、実施の形態1における電子デバイスの構成を示す断面図である。半導体素子1上に第1の有機層間膜2が形成され、第1の有機層間膜2上に酸化シリコンや窒化シリコンなどの無機絶縁膜を介さず積層構造電極9が形成され、積層構造電極9を埋め込むように第2の有機層間膜3が形成されている。積層構造電極9は複数の金属層からなり、本実施の形態における積層構造電極9は、1層目に第1電極4、2層目に第2電極5、3層目に第3電極6、4層目に第4電極7が順に積層された構造で構成される。尚、本実施の形態では簡単のために半導体素子1上に第1の有機層間膜2が形成された構造としているが、半導体素子1上に多層配線が設けられ、その表面に第1の有機層間膜2が形成されたとしても良い。つまり、基材として幾層かの多層配線がすでに施された半導体素子1を用いても良い。
図2は、本実施の形態における電子デバイスの積層構造電極9の側面領域を拡大した断面図である。図2において、積層構造電極9の側面は、第2電極5及び第4電極7の側面である側面の位置となる。図2から分かるように、積層構造電極9の側面には段差8が形成されている。第1の有機層間膜2と接する第1電極4は、第2電極5よりも内側に形成され、つまり第1電極4の側面は第2電極5の側面より凹んでいる。また第3電極6は第2電極5及び第4電極7よりも内側に形成され、つまり第3電極6の側面は第2電極5及び第4電極7の側面より凹んでいる。
ここで、第2電極5と第3電極6の連続する2層の金属層に着目すると、上層である第3電極6の側面は、下層である第2電極5の側面より凹んでおり、この2層の側面の段差8に第2の有機層間膜3が入り込むことで、少なくとも第2電極5が第1の有機層間膜2の存在する方向(図2において下方向)に押え込まれることで積層構造電極9が剥がれにくくなっていることが分かる。
各金属層である電極及び層間膜の材料を具体的に示すと、本実施の形態では第1の有機層間膜2及び第2の有機層間膜3にポリイミドを、第1電極4にTi、第2電極5にPt、第3電極6にTi、第4電極7にAuを使用するとする。
本実施の形態では上記の材料としたが、第1の有機層間膜2及び第2の有機層間膜3としてポリイミド以外でも、例えばBCB(ベンゾシクロブテン)やポリベンゾオキサゾールでもよい。また電極材料においても段差8が後述する方法で形成できればよいので上記の電極材料に限定されない。
なお、本実施の形態では任意の基材上に第1の有機層間膜2が形成され、さらに積層構造電極9が形成され、第2の有機層間膜3が積層構造電極9を埋め込むように形成されていればよいので、本実施の形態が対象とする製品である基材は半導体素子に限定されず、例えば回路基板やMEMS等の電子デバイスであってもよい。
次に本実施の形態における電子デバイスの製造方法を図4から図11を用いて説明する。尚、図3に本実施の形態1における電子デバイスの製造方法の工程を示すフロー図を示す。
まず、図3のステップS11で、図4に示すように基材である半導体素子1上に第1の有機層間膜2としてポリイミドをスピンコートにより塗布し、熱処理を行う。
次に、図3のステップS12で、図5に示すように第1の有機層間膜2上に、積層構造電極9となる第1電極4、第2電極5、第3電極6、第4電極7を順次積層する。ここでは前述のように第1電極4をTi、第2電極5をPt、第3電極6をTi、第4電極7をAuとした。
積層構造電極9の積層方法としては、PVD(Physical Vapor Deposition)法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法、めっき法が挙げられる。
次に、図3のステップS13で、図6に示すように配線を形成する部分の第4電極7上にフォトリソグラフィ工程で所望の電極幅と等しい第1のレジストパターン10を形成する。
その後、図3のステップS14で、図7に示すようにドライエッチングで積層構造電極9を第1の有機層間膜2に達するまでエッチングし、第1のレジストパターン10の下にある積層構造電極9のみを残すことで、積層構造電極9をパターニング形成する。
さらに、図3のステップS15で、図8に示すようにウエットエッチングにより第1電極4と第3電極6の側面をサイドエッチングし、段差8を形成する。ここではエッチャントとしてフッ酸を使用し、Tiを選択的にサイドエッチングした。Tiのサイドエッチングにより、図8で示されるように第1電極4と第3電極6の側面が凹み、段差8が形成される。ここで行うウエットエッチングでは、エッチングしたい金属によって好ましいエッチャント液を選択すればよい。
次に、図3のステップS16で、図9に示すようにレジストをOガスによるプラズマ処理あるいは有機溶剤により除去する。
次に、図3のステップS17で、図10に示すように積層構造電極9を覆うように第2の有機層間膜3を形成する。ここでも例えばポリイミドをスピンコートにより塗布することにより、表面が平坦な第2の有機層間膜3を形成することができる。
その後、図3のステップS18で、図11に示すように、第2の有機層間膜3の上面をドライエッチングによりエッチバックすることで、第4電極7の表面を露出させる。ここではOガスによるプラズマ処理を用いた。この工程により、第4電極7の表面に第2の有機層間膜3が形成されず、つまり第4電極7の表面に第2の有機層間膜3が覆いかぶさることがないので、第4電極7の表面に段差となる凹凸が形成されない。
ここで、第2の有機層間膜3の表面は、第4電極7の表面と同じ高さに形成されていても良く、また、第4電極7の表面より低く形成されていても良い。
ただし、第3電極6より高く形成されている必要がある。つまり、第3電極6が凹んで形成される段差8に第2の有機層間膜3が入り込むことにより、積層構造電極9と第1の有機層間膜2との密着性が向上できるので、第2の有機層間膜3の表面は段差8より高いことが必要である。
以上の工程により、本実施の形態における図1に示された電子デバイスが得られる。
本実施の形態によれば、積層構造電極9の側面に形成された段差8に第2の有機層間膜3が入り込むことで、積層構造電極9の側面の段差において第2の有機層間膜3が積層構造電極9を抑える効果が生じ、積層構造電極9が第1の有機層間膜2から剥がれることを防止することができる。
本実施の形態では、段差8には、第2電極5と第3電極6で形成される段差の他に、第1電極4の側面が凹むことにより第1電極4の側面の凹みによる段差も形成されているが、第1電極4の側面に入り込んだ第2の有機層間膜3の上にある第2電極5の側面端部を、第3電極6の側面が凹んで形成される段差8に入り込んだ第2の有機層間膜3が上から抑えることによって、積層構造電極9と第1の有機層間膜2との密着性を向上している。
つまり、第2電極5と第3電極6により形成される段差に、第2の有機層間膜3が形成されることによって積層構造電極9の密着性が向上される。
すなわち、連続する2層のうち上層の側面が下層の側面より凹んだ形状をしている段差が少なくとも1箇所設けられていれば良く、本実施の形態では第1電極4の側面も凹んでいるが、凹んでいなくても良い。
本実施の形態を用いない場合、従来技術では酸化シリコンや窒化シリコンなどの無機絶縁膜を第1の有機層間膜2と積層構造電極9の間に挿入し、密着性を向上する方法が用いられていたが、この従来技術では後工程のアセンブリやワイヤボンディング、テストプローブやスクラッチ等による外力が加わると絶縁膜にクラックが入り、電子デバイスの性能を低下させたり、信頼性が低下する問題があったが、本実施の形態を用いれば絶縁膜を挿入せずに密着性を向上できるので、絶縁膜を形成する工程省略によるプロセス容易化だけでなく、従来技術のような特性や信頼性低下の問題が発生しないという効果がある。
また、本実施の形態では積層構造電極9の側面を押さえる力により密着性を改善しているので、無機絶縁膜挿入による密着性の向上より、高い効果が得られる。
さらに、本実施の形態によれば段差8はウエットエッチングの一工程だけで容易に形成できるため、プロセス数を大幅に増やす必要がないので容易に製造でき、製造コストも抑えられる。
加えて、本実施の形態によれば第4電極7上に第2の有機層間膜3が覆いかぶさる形状でなく、つまり第4電極7の表面が段差のない平坦形状であるのでアセンブリなどの後工程におけるプロセスがしやすいという効果がある。
また、本実施の形態の製造方法によれば、電極上に段差のない構造は、第2の有機層間膜3をドライエッチングする一工程だけで容易に作製可能である。
本実施の形態は、密着性の改善効果が大きいので、フリップチップ実装やバンプ形成など、密着力がより必要とされる外力の大きい後工程を行う際にも用いることができる。
また、側面の段差が大きいほど積層構造電極9を押さえる力が強くなるので密着力を向上できる。
本実施の形態では段差を側面の2箇所に設けたが、1箇所でも良いしそれ以上でも良い。
また、積層構造電極9を4層としたが、2層以上であれば良い。
つまり、積層構造電極9は2層以上の複数の金属層からなり、そのうちの1層以上の側面が凹むことによって段差8を形成するが、複数の金属層のうち連続する2層の金属層の上層の側面が下層の側面より凹んで段差8が設けられている箇所が1箇所あれば、その段差8に入り込んだ第2の有機層間膜3が側面において積層構造電極9を第1の有機層間膜2に密着させる効果を発揮できる。
図12に、積層構造電極9が2層からなる場合を示す。この場合、上層の側面が凹むことによって段差8が設けられ、第2の有機層間膜3がその段差8に形成されることによって、凹んでいない下層の金属層の側面端部を上から抑えることにより密着性を向上する効果が得られる。
図13に積層構造電極9が4層からなる場合の変形例を示す。図13は2層目の第2電極5のみが凹んで段差8が形成されている場合を示す。凹んでいる2層目の第2電極5の側面に設けられた段差8に第2の有機層間膜3が形成されることによって、側面が凹んでいない1層目の第1電極4の側面端部を上から押さえ、密着性を向上することができる。
図14は2層目の第2電極5及び3層目の第3電極6に段差が設けられている場合を示す。この場合も、凹んでいる2層目の第2電極5の側面に設けられた段差8に第2の有機層間膜3が形成されることによって、側面が凹んでいない1層目の第1電極4の側面端部を上から押さえ、密着性を向上することができる。しかし、図13と比べ、第3電極6の側面も凹んでいるので、段差8に形成される第2の有機層間膜3の体積が大きくなる。このため、第1電極4を押さえる力も大きくなるので、図13と比べて密着力の改善効果もより大きくなる。
図15は2層目から4層目の側面に段差8が設けられている場合を示す。1層目の第1電極4と第2電極5との側面の段差8に第2の有機層間膜3が形成されることによって、1層目の第1電極4の側面端部を上から押さえ、密着性を向上することができる。さらに、図15では第2電極5と第3電極6の側面、及び第3電極6と第4電極7の側面の段差8にも第2の有機層間膜3が形成され、第2電極5の側面端部及び第3電極6の側面端部をそれぞれ上から押さえる効果が生じ、積層構造電極9を押さえる力が総合的に大きくなり、密着力をより向上できる。
以上のように、本実施の形態によれば、上層の側面が下層の側面より凹んでいる連続した2層の金属層を含む金属層の側面の段差に、第2の有機層間膜3が形成され、積層構造電極9と第1の有機層間膜2との密着性に優れ、アセンブリ等の後工程が容易となる電子デバイスが簡単なプロセスで提供できるという効果が得られる。
実施の形態2.
図17から図23に、本発明の実施の形態2における電子デバイスの製造方法を説明するための電子デバイスの断面図を示す。本実施の形態は、積層構造電極9をドライエッチングではなくリフトオフ工程により形成したことを特徴とする。それ以外については、実施の形態1と同様である。尚、図16に本実施の形態2における製造方法工程を示すフロー図を示す。本実施の形態によれば、積層構造電極9のドライエッチングが不要となるので、プロセスが容易化する。
まず、図16のステップS21で、図17に示すように半導体素子1上に第1の有機層間膜2としてポリイミドをスピンコートにより塗布し熱処理を行う。
次に、図16のステップS22で、図18に示すように第1の有機層間膜2上にフォトリソグラフィ工程で所望の電極幅と等しい第2のレジストパターン11を形成する。
さらに、図16のステップS23で、図19に示すように第2のレジストパターン11と第1の有機層間膜2上に積層構造電極9として、第1電極4、第2電極5、第3電極6及び第4電極7を順次積層する。ここでは実施の形態1と同様に第1電極4をTi、第2電極5をPt、第3電極6をTi、第4電極7をAuとした。
その後、図16のステップS24で、図20に示すように第2のレジストパターン11を有機溶剤により除去する。このとき第2のレジストパターン11上に形成された積層構造電極9も同時に除去(リフトオフ)されることによって、積層構造電極9がパターニング形成される。
これ以降は実施の形態1と同様で、図16のステップS25で、図21に示すようにウエットエッチングにより第1電極4と第3電極6をエッチングし、段差8を形成する。ここでは実施の形態1と同様にエッチャントとしてフッ酸を使用した。
さらに図16のステップS26で、図22に示すように積層構造電極9を覆うように第2の有機層間膜3を半導体素子1の主面全面に形成する。
また、図16のステップS27で、図23に示すように、第2の有機層間膜3の上面をドライエッチングによりエッチバックすることで、第4電極7の表面を露出させる。ここでは実施の形態1と同様にOガスによるプラズマ処理を用いた。
このような構成によれば、積層構造電極9の形成時にドライエッチングを省略したリフトオフによる製造方法で実施の形態1と同様の効果を得ることが出来る。
尚、本発明の実施の形態2では本発明の実施の形態1と相違する部分について説明し、同一または対応する部分についての説明は省略した。
実施の形態3.
本実施の形態は、積層構造電極9を1層ずつ積層し、ドライエッチング若しくはリフトオフによりパターニング形成することを特徴とする。それ以外については、実施の形態1又は2と同様である。本実施の形態によれば、段差8を形成するためにウエットエッチングを用いたサイドエッチングを行う必要がないので、積層構造電極9の電極材料によらず段差8を形成することができる。
本実施の形態では、積層構造電極9を構成する金属層を1層積層し、ドライエッチング若しくはリフトオフにより所望の電極幅にパターニング形成し、次の金属層を1層積層し、ドライエッチング若しくはリフトオフにより所望の電極幅にパターニング形成する、という工程を繰り返すことによって積層構造電極9を形成する。
本実施の形態によれば、ウエットエッチングによる選択的なサイドエッチングが困難な電極材料を用いても、容易に積層構造電極9の側面に段差8を形成することができる。
また、図15に示されるような複数の段差を有する階段形状の構造を形成する際には、本実施を用いれば容易に形成できる。
本実施の形態では積層構造電極9を1層ずつ積層、ドライエッチング若しくはリフトオフによりパターニング形成するとしたが、側面に段差8を形成しない金属層は連続して積層し、ドライエッチング若しくはリフトオフによりパターニング形成しても良いことは言うまでも無い。
尚、本発明の実施の形態2では本発明の実施の形態1又は2と相違する部分について説明し、同一または対応する部分についての説明は省略した。
1 基材、2 第1の有機層間膜、3 第2の有機層間膜、4 第1電極、5 第2電極、6 第3電極、7 第4電極、8 段差、9 積層構造電極、10 第1のレジストパターン、11 第2のレジストパターン

Claims (9)

  1. 基材上の第1の有機層間膜と、
    上層の側面が下層の側面より凹んでいる連続した2層の金属層を含む複数の金属層からなることにより側面に段差が設けられた、前記第1の有機層間膜上の積層構造電極と、
    前記第1の有機層間膜の表面及び前記段差に設けられ、表面が平坦である第2の有機層間膜と
    を備え
    前記積層構造電極は、高さが前記第2の有機層間膜の高さ以上であって、表面に前記第2の有機層間膜が形成されておらず、
    前記連続した2層の金属層の前記下層は、前記複数の金属層のうち最下層の金属層であること
    を特徴とする電子デバイス。
  2. 基材上の第1の有機層間膜と、
    上層の側面が下層の側面より凹んでいる連続した2層の金属層を含む複数の金属層からなることにより側面に段差が設けられた、前記第1の有機層間膜上の積層構造電極と、
    前記第1の有機層間膜の表面及び前記段差に設けられ、表面が平坦である第2の有機層間膜と
    を備え
    前記積層構造電極は、高さが前記第2の有機層間膜の高さ以上であって、表面に前記第2の有機層間膜が形成されておらず、
    前記連続した2層の金属層の前記下層は、前記複数の金属層のうち最下層の金属層以外の金属層であって、
    前記連続した2層の金属層の前記下層より下側の金属層は、前記連続した2層の金属層の前記下層の側面より凹んでいないこと
    を特徴とする電子デバイス。
  3. 前記積層構造電極が3層以上の複数の金属層からなり、前記複数の金属層のうち最上層の金属層の側面が前記最上層に連続した前記最上層の下層の側面より凹んでいないこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の電子デバイス。
  4. 前記基材が半導体素子であること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  5. 基材上に第1の有機層間膜を形成する工程と、
    前記第1の有機層間膜の表面に複数の金属層からなる積層構造電極を積層し、前記積層構造電極を所望の電極幅にパターニング形成する工程と、
    前記複数の金属層のうち最下層より上層の側面を前記最下層の側面より凹ませることによって前記上層と前記上層に連続した下層とからなる連続した2層の前記上層の側面を前記下層の側面より凹ませた段差を前記積層構造電極の側面に設ける工程と、
    前記第1の有機層間膜の表面及び前記段差に表面が平坦な第2の有機層間膜を形成する工程と、
    前記積層構造電極の表面が露出するまで前記第2の有機層間膜の上面をエッチバックする工程と
    を備えた電子デバイスの製造方法。
  6. 前記段差を設ける工程は、ウエットエッチング法を用いたサイドエッチングを行うこと
    を特徴とする請求項5に記載の電子デバイスの製造方法。
  7. 前記積層構造電極がPVD法またはCVD法またはめっき法のいずれかで積層されること
    を特徴とする請求項5又は6に記載の電子デバイスの製造方法。
  8. 前記積層構造電極がドライエッチングで前記所望の電極幅にパターニング形成されること
    を特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の電子デバイスの製造方法。
  9. 前記積層構造電極がリフトオフで前記所望の電極幅にパターニング形成されること
    を特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の電子デバイスの製造方法。
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