JP6117702B2 - マルチフリーディスク式クラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、移動装置の発進時、特には自動車の発進時において、トルク遮断状態からトルク伝達状態へのスムーズな状態移行を実現するクラッチに関する。
トルク遮断状態からトルク伝達状態へのスムーズな状態移行を実現するクラッチは、すでに様々なタイプのものが実用化されている。
ここで、クラッチが、ブレーキ機能をも兼用することができるならば、構成要素の省スペース化が図られて好ましい。しかしながら、ブレーキ機能を兼用するクラッチとなると、開発例がない。
特許文献1(特開2009− 56883号公報)の要約には、「サイドクラッチ兼ブレーキ」を備えたトランスミッションを提供すると記載されている。しかしながら、当該トランスミッションの構成を詳細に検討すると、クラッチ機能を担うクラッチ体とブレーキ機能を担う多板ブレーキとは、完全に別個の構成となっている。
発明の要旨
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、ブレーキ機能をも兼用することができるクラッチを提供することである。
本発明は、入力トルクに従って回転すると共に、駆動トルク伝達ディスクを有する駆動装置と、トルク伝達の対象であり、出力トルク受容ディスクを有する出力軸と、前記駆動トルク伝達ディスクと前記出力トルク受容ディスクとの間に、それぞれ自由回転可能に配置された少なくとも2枚のフリーディスクと、を備え、トルク伝達時には、前記駆動トルク伝達ディスクと前記少なくとも2枚のフリーディスクと前記出力トルク受容ディスクとの間の互いの間隔が狭められて、前記駆動装置の入力トルクが、駆動トルク伝達ディスクから当該駆動トルク伝達ディスクに隣接するフリーディスクに、摩擦によって伝達され、前記フリーディスクに伝達されたトルクが、当該フリーディスクに隣接するフリーディスクに、摩擦によって伝達され、最も出力軸側のフリーディスクに伝達されたトルクが、前記出力トルク受容ディスクに、摩擦によって伝達されるようになっており、トルク遮断時には、駆動トルク伝達ディスクと少なくとも2枚のフリーディスクと出力トルク受容ディスクとの間のいずれかの間隔が広げられて、トルク伝達経路が遮断されるようになっていることを特徴とするマルチフリーディスク式クラッチである。
本発明によれば、トルク遮断状態からトルク伝達状態へのスムーズな状態移行を実現するクラッチを提供することができる。そのスムーズさの程度は、まるで低速ギヤから高速ギヤまで円滑にギヤチェンジを行っているかのようであり、その意味では、トランスミッションの機能をも実現していると言える。そして更に、トルク遮断状態とした後に、駆動装置の側を先に減速ないし停止させ、当該停止トルクを伝達するべく再びトルク伝達状態とすることで、出力軸に対する好適なブレーキとしての機能をも実現することができる。
ここで、ブレーキとしての機能のみを実現するならば、少なくとも2枚のフリーディスクによる摩擦面について特段の考慮は必要ない。すなわち、各摩擦面(トルク伝達面)のサイズは、同一に構成されて差し支えない。しかしながら、本件発明者による鋭意の検討の結果、クラッチとしての機能を実現するためには、少なくとも2枚のフリーディスクの耐久性の観点から、摩擦面のサイズについて特段の考慮が望まれることが知見された。
この理由としては、ブレーキとして機能させる際には、各摩擦面(トルク伝達面)は高速状態から低速状態ないし停止状態に至るのに対し、クラッチとして機能させる際には、各摩擦伝達面は停止状態から高速状態に至るということが影響していると考えられる。
本件発明者による鋭意の検討によれば、同一の素材であっても、相対的に低速回転時の摩擦係数の方が大きくなる。例えば、50km/hで回転する際の摩擦係数を1とすると、25km/hで回転する際の摩擦係数は1.025であり、12.5km/hで回転する際の摩擦係数は1.05である。
摩擦面に作用する摩擦力は、摩擦係数と面圧との積に比例する。面圧は、摩擦面の面積に反比例する。従って、摩擦面に作用する摩擦力を、フリーディスクの一側面と他側面とで均等にするためには、摩擦係数の相違を考慮に入れて摩擦面の面積を決定することが望まれるのである。
発進時にクラッチとして作用する場合、駆動装置側の回転速度の方が出力軸側の回転速度よりも大きいので、駆動装置側の摩擦係数の方が出力軸側の摩擦係数よりも小さいと考えられ、従って、駆動装置側の摩擦面の面積の方を出力軸側の摩擦面の面積よりも小さくしておくことが重要なポイントとして考慮されるべきである。
具体的には、駆動トルク伝達ディスクと当該駆動トルク伝達ディスクに隣接するフリーディスクとの間の摩擦面の面積が、当該駆動トルク伝達ディスクに隣接するフリーディスクと当該フリーディスクに更に隣接するフリーディスクとの間の摩擦面の面積より小さいことが好ましい。また、同様の根拠に基づいて、出力トルク受容ディスクと当該出力トルク受容ディスクに隣接するフリーディスクとの間の摩擦面の面積が、当該出力トルク受容ディスクに隣接するフリーディスクと当該フリーディスクに更に隣接するフリーディスクとの間の摩擦面の面積より大きいことが好ましい。
具体例として、少なくとも2枚のフリーディスクが、2枚のフリーディスクである場合には、駆動トルク伝達ディスクに隣接するフリーディスクと出力トルク受容ディスクに隣接するフリーディスクとの間の摩擦面の面積が、駆動トルク伝達ディスクと当該駆動トルク伝達ディスクに隣接するフリーディスクとの間の摩擦面の面積より大きく、出力トルク受容ディスクと当該出力トルク受容ディスクに隣接するフリーディスクとの間の摩擦面の面積より小さいことが好ましいということになる。
また、本発明においては、駆動トルク伝達ディスクが、出力トルク受容ディスクに対して軸方向に移動可能に配置されていることが好ましい。この場合、例えば、駆動トルク伝達ディスクは、駆動装置の回転時に径方向外側に移動する軸圧遠心錘の作用によって、出力トルク受容ディスクに対して近づく方向に移動するようになっていることが好ましい。この場合、軸圧遠心錘が駆動装置の回転時に自動的に駆動トルク伝達ディスクを軸方向に移動させるので、クラッチ投入を自動的に起動することができる。
また、この場合、駆動トルク伝達ディスクは、駆動装置の減速時ないし停止時に前記軸圧遠心錘が径方向内側に戻る際に出力トルク受容ディスクから離れる方向に移動するべく、スプリングによって付勢されていることが更に好ましい。この場合、駆動装置の減速時ないし停止時に軸圧遠心錘の作用が自動的に解除されるので、クラッチ解除をも自動的に起動することができる。
一般的には、駆動装置には、当該駆動装置を減速ないし停止させるための駆動装置ブレーキ装置が設けられる。例えば、公知のバンドブレーキが採用され得る。
また、本発明においては、駆動装置の減速時ないし停止時に、駆動トルク伝達ディスクを出力トルク受容ディスクに対して近づく方向に移動させるブレーキ起動装置が設けられていることが好ましい。このような構成によれば、駆動装置の側を先に減速ないし停止させた後で、当該停止トルクを伝達するべく再びトルク伝達状態とすることができるため、出力軸に対する好適なブレーキ機能を実現することができる。
本発明の一実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチを示す概略縦断面図である。 本発明の他の実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチを示す概略縦断面図である。 本発明の更に他の実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチの一部を示す概略縦断面図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチを示す概略縦断面図である。本実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチ100は、入力トルクに従って回転する駆動装置10と、トルク伝達の対象としての出力軸31と、の間で動力伝達を接続乃至遮断するためのクラッチである。
本実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチ100を備えた構造体は、ここでは、自動車を想定している。すなわち、駆動装置10に入力トルクを与えるのは内燃エンジンまたは電気モータであり、出力軸31はホイール懸架軸に接続されている。本実施の形態では、図1に示すように、駆動装置10の駆動軸11(トルク入力軸)と出力軸31とが同軸に配置されている。
駆動軸11には、当該駆動軸11の回転時に遠心力の作用によって径方向外側に移動する遠心錘12が設けられている。当該遠心錘12は、径方向外側に移動した時に、駆動装置フレーム13と結合するようになっている。これにより、駆動軸11の回転時に、駆動軸11と一体的に駆動装置フレーム13が回転するようになっている。
そして、当該駆動装置フレーム13に、当該駆動装置フレーム13の回転時に遠心力の作用によって径方向外側に移動する軸圧遠心錘14が設けられている。当該軸圧遠心錘14は、テーパ面14tを有しており、径方向外側に移動した時に、対応するテーパ面15tを有する駆動トルク伝達ディスク15に当接し、さらにこれを軸方向に出力軸31に近づく方向に押圧移動させるようになっている。
駆動トルク伝達ディスク15は、駆動装置フレーム13内において、軸方向に摺動移動可能に配置されているが、周方向には駆動装置フレーム13と一体に回転するようになっている。
一方、出力軸31には、出力トルク受容ディスク35が一体的に設けられており、駆動トルク伝達ディスク15と出力トルク受容ディスク35との間に、それぞれ自由回転可能に独立に軸受支持された2枚のフリーディスク21、22が設けられている。
そして、トルク伝達時(クラッチ係合時)には、駆動トルク伝達ディスク15と、2枚のフリーディスク21、22と、出力トルク受容ディスク35と、の間の互いの間隔が狭められて、駆動装置10の入力トルクが駆動トルク伝達ディスク15から第1フリーディスク21に摩擦によって伝達され、第1フリーディスク21に伝達されたトルクが第2フリーディスク22に摩擦によって伝達され、第2フリーディスク22に伝達されたトルクが出力トルク受容ディスク35に摩擦によって伝達されるようになっている。
より具体的には、駆動トルク伝達ディスク15に一体的に設けられた駆動側摩擦体15fが第1フリーディスク21と摩擦係合することで両者間のトルク伝達がなされ、第1フリーディスク21に一体的に設けられた第1摩擦体21fが第2フリーディスク22と摩擦係合することで両者間のトルク伝達がなされ、第2フリーディスク22に一体的に設けられた第2摩擦体22fが出力トルク受容ディスク35に一体的に設けられた出力側摩擦体35fと摩擦係合することで両者間のトルク伝達がなされるようになっている。それぞれに作用する面圧等については、更に後述される。本実施の形態では、各摩擦体15f、21f、22f、35fは、円板ブレーキ材として一般的な焼結合金、セラミックス、合成樹脂、特殊な合成樹脂などから選択される材料によって構成される一方、各ディスク自体15、21、22、35は、金属(アクト440(商品名:愛知製鋼株式会社製)が好適)によって構成されている。
一方、トルク遮断時(クラッチ開放時)には、本実施の形態では、駆動トルク伝達ディスク15とフリーディスク21との間の間隔が1mm程度にまで広げられて確実に離間されて、トルク伝達経路が遮断されるようになっている。具体的には、駆動装置フレーム13の減速時ないし停止時に軸圧遠心錘14が径方向内側に戻る(軸圧遠心錘14が結合作用を解除する)際に、駆動トルク伝達ディスク15を第1フリーディスク21から離れる方向に移動するべく、駆動トルク伝達ディスク15がスプリング41によって付勢されている。
また、駆動装置フレーム13の回転を制動するためのバンドブレーキ51が、駆動装置フレーム13の外側に設けられたハウジング50の内壁に設けられている。そして、本実施の形態では、当該バンドブレーキ51によって駆動装置フレーム13が減速ないし停止された時に、これに連動して減速ないし停止される駆動トルク伝達ディスク15を用いて、フリーディスク21、22及び出力トルク受容ディスク35(更には出力軸31)を制動するべく、駆動トルク伝達ディスク15を第1フリーディスク21に対して近づく方向に移動するブレーキ起動装置が設けられている。
本実施の形態のブレーキ起動装置は、ブレーキレバー43が内方側(図1の左方側)に押し込まれることによってブレーキロッド44(周方向に均等に6本が配置されている)が外方側(図1の右方側)に移動し、これに伴ってブレーキロッド44の左端の拡径部と連動して駆動トルク伝達ディスク15が第1フリーディスク21に対して近づく方向に移動する、というように構成されている。駆動トルク伝達ディスク15が再び第1フリーディスク21等とトルク伝達可能な状態となることにより、駆動トルク伝達ディスク15の低トルク状態ないし停止トルク状態が第1フリーディスク21等を制動するように作用するようになっている。ブレーキレバー43の内方側(図1の左方側)への押し込みが停止されると、ブレーキロッド44は、スプリング41の付勢力によって元の位置に戻るようになっている。ブレーキロッド44の移動量(制動力)は、調整ナット45によって調整できるようになっている。
次に、駆動側摩擦体15f、第1摩擦体21f、第2摩擦体22f及び出力側摩擦体35fに作用する面圧ないし制動力について詳述する。これらの摩擦体について、ブレーキとしての機能のみに着目するならば、全て同一の素材で同一のサイズに構成されて差し支えない。しかしながら、本件発明者による鋭意の検討の結果、クラッチとしての機能を実現するためには、各摩擦体15f、21f、22f、35f及び各フリーディスク21、22の耐久性の観点から、摩擦面のサイズについて特段の考慮が望まれる。
この理由としては、ブレーキとして機能させる際には、各摩擦面は高速状態から低速状態ないし停止状態に至るのに対し、クラッチとして機能させる際には、逆に、各摩擦面は停止状態から高速状態に至るということが影響していると考えられる。
本件発明者による鋭意の実験的な検討によれば、同一の樹脂素材であっても、相対的に低速回転時の摩擦係数の方が大きくなる。これは、Galtonの法則として知られる一般的傾向とも合致するものである。例えば、50km/hで回転する際の摩擦係数を1とすると、25km/hで回転する際の摩擦係数は1.025であり、1km/hで回転する際の摩擦係数は1.05である。
具体的には、本実施の形態で各摩擦体15f、21f、22f、35fとして用いた合成樹脂の場合、50km/hで回転する際の摩擦係数を0.500とすると、25km/hで回転する際の摩擦係数は0.5125であり、12.5km/hで回転する際の摩擦係数は0.525であった。
そして、摩擦面に作用する摩擦力は、摩擦係数と面圧との積に比例することが知られている。面圧は、摩擦面の面積に反比例する。従って、摩擦面に作用する摩擦力を、フリーディスクの一側面と他側面とで均等にするためには、摩擦係数の相違を考慮に入れて摩擦面の面積を決定することが望まれることになる。
発進時にクラッチとして作用する場合、駆動装置10側の回転速度の方が出力軸31側の回転速度よりも大きいので、駆動装置10側の摩擦係数の方が出力軸31側の摩擦係数よりも小さいと考えられ、従って、駆動装置10側の摩擦面の面積の方を出力軸31側の摩擦面の面積よりも小さくしておくことが重要なポイントである。
すなわち、本実施の形態においては、第1フリーディスク21の第1摩擦体21fと第2フリーディスク22との間の摩擦面の面積が、駆動トルク伝達ディスクの駆動側摩擦体15fと第1フリーディスク21との間の摩擦面の面積より大きく、出力トルク受容ディスク35の出力側摩擦体35fと第2フリーディスク22の第2摩擦体22fとの間の摩擦面の面積より小さいことが好ましい。
具体的には、駆動装置10側の回転速度を50km/hとして発進する場合、トルク伝達開始の初期段階においては、まず、駆動トルク伝達ディスク15の駆動側摩擦体15fと第1フリーディスク21との間でトルク伝達が行われるが、この時はまだ第2フリーディスク22は停止しているため、第1フリーディスク21は25(50/2)km/hにまで加速されることになる。そして、これに続いて、第1フリーディスク21の第1摩擦体21fと第2フリーディスク22との間でトルク伝達が行われるが、この時はまだ出力トルク受容ディスク35は停止しているため、第2フリーディスク22は、12.5(25/2)km/hにまで加速されることになる。
この状態を近似的に(模擬的に)基本状態と考えれば、駆動トルク伝達ディスク15の駆動側摩擦体15fと第1フリーディスク21との間の摩擦係数を0.500、第1フリーディスク21の第1摩擦体21fと第2フリーディスク22との間の摩擦面の摩擦係数を0.5125、出力トルク受容ディスク35の出力側摩擦体35fと第2フリーディスク22の第2摩擦体22fとの間の摩擦面の摩擦係数を0.525、として考えることができる。
これに応じて、各摩擦面に作用する摩擦力が均等となるような各摩擦面の面圧を計算すれば、駆動トルク伝達ディスクの駆動側摩擦体15fと第1フリーディスク21との間の面圧は0.051、第1フリーディスク21の第1摩擦体21fと第2フリーディスク22との間の摩擦面の面圧は0.050、出力トルク受容ディスク35の出力側摩擦体35fと第2フリーディスク22の第2摩擦体22fとの間の面圧は0.049とすれば良いことになる。
そして、それらの面圧を実現するような各摩擦面のサイズとしては、駆動トルク伝達ディスクの駆動側摩擦体15fと第1フリーディスク21との間の摩擦面については、内径200mmで外径300mmの環状摩擦面、第1フリーディスク21の第1摩擦体21fと第2フリーディスク22との間の摩擦面については、内径182mmで外径290mmの環状摩擦面、出力トルク受容ディスク35の出力側摩擦体35fと第2フリーディスク22の第2摩擦体22fとの間の摩擦面については、内径170mmで外径285mmの環状摩擦面、を一例として挙げることができる。あるいは、駆動トルク伝達ディスクの駆動側摩擦体15fと第1フリーディスク21との間の摩擦面については、内径185mmで外径300mmの環状摩擦面、第1フリーディスク21の第1摩擦体21fと第2フリーディスク22との間の摩擦面については、内径181mmで外径300mmの環状摩擦面、出力トルク受容ディスク35の出力側摩擦体35fと第2フリーディスク22の第2摩擦体22fとの間の摩擦面については、内径176mmで外径300mmの環状摩擦面、を他の一例として挙げることができる。
次に、以上のような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。まず、停止状態の自動車を発進する際の作用を説明する。
不図示の内燃エンジンないし電気モータからの入力トルクが、駆動軸11に伝達されると、駆動軸11が当該入力トルクに従って回転する。ここでは、50km/hに相当する回転速度で回転されるものとする。
駆動軸11の回転により、遠心力の作用によって、遠心錘12が径方向外側に移動する。当該遠心錘12が径方向外側に移動すると、駆動装置フレーム13と結合し、駆動軸11と一体的に駆動装置フレーム13が回転する。駆動装置フレーム13の回転により、軸圧遠心錘14が径方向外側に移動する。当該軸圧遠心錘14が径方向外側に移動すると、当該軸圧遠心錘14のテーパ面14tが駆動トルク伝達ディスク15のテーパ面15tに当接し、これを軸方向に出力軸31に近づく方向に押圧移動させる。
これにより、駆動装置10の入力トルクが駆動トルク伝達ディスク15から第1フリーディスク21に摩擦によって伝達され、第1フリーディスク21に伝達されたトルクが第2フリーディスク22に摩擦によって伝達され、第2フリーディスク22に伝達されたトルクが出力トルク受容ディスク35に摩擦によって伝達されるようになる。
具体的には、トルク伝達開始の初期段階において、まず、駆動トルク伝達ディスク15の駆動側摩擦体15fと第1フリーディスク21との間でトルク伝達が行われる。この時はまだ第2フリーディスク22は停止しているため、第1フリーディスク21は25(50/2)km/hにまで加速される。そして、これに続いて、第1フリーディスク21の第1摩擦体21fと第2フリーディスク22との間でトルク伝達が行われるが、この時はまだ出力トルク受容ディスク35は停止しているため、第2フリーディスク22は、12.5(25/2)km/hにまで加速される。そして、これに続いて、第2フリーディスク22の第1摩擦体22fと出力トルク受容ディスク35の出力側摩擦体35fとの間でトルク伝達が行われるようになる。この時、出力トルク受容ディスク35の出力側摩擦体35fは、12.5km/hという比較的低速な回転ディスクによって駆動されることになるため、出力トルク受容ディスク35の出力側摩擦体35fの回転開始が極めてスムーズである。
この状態を近似的に(模擬的に)基本状態と考えて、前述した通りの各摩擦面のサイズが採用されているため、各摩擦面に作用する摩擦力を均一とすることができる。これにより、2枚のフリーディスクの耐久性の点で、極めて有利である。
トルク伝達の継続により、第1フリーディスク21、第2フリーディスク22及び出力トルク受容ディスク35は、徐々に加速していき、各摩擦面における速度差が無くなっていく。そして、最終的には、駆動軸11と出力軸31とが直結したに等しい状態となり、出力軸31が50km/hに相当する回転速度で回転する状態に至る。
本件発明者らによる検証実験によれば、出力軸31(出力トルク受容ディスク35の出力側摩擦体35f)の回転開始から、駆動軸11と出力軸31とが直結したに等しい状態となるまで、出力軸31の増速は極めてスムーズである。そのスムーズさの程度は、まるで低速ギヤから高速ギヤまで円滑にギヤチェンジを行っているかのようであり、その意味では、本実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチ100は、トランスミッションの機能をも実現していると言える。
次に、走行状態の自動車を停止させる際のブレーキ作用を説明する。電気自動車の場合には、通常は回生ブレーキが併用され、エンジン車の場合には、通常はエンジンブレーキが併用されるが、ここでは、それらのブレーキ力を上回るブレーキ力を生成するための作用について説明する。
例えば運転者がフットブレーキを操作することによって、駆動装置フレーム13の回転を制動するためのバンドブレーキ51が起動される。これにより、駆動装置フレーム13が減速ないし停止される。駆動装置フレーム13の減速ないし停止と連動して、軸圧遠心錘14が径方向内側に戻り、駆動トルク伝達ディスク15がスプリング41の付勢力によって第1フリーディスク21から離れる。これにより、本実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチ100は、トルク遮断状態となる。
駆動軸11の回転も、内燃エンジンへの燃料供給の停止や電気モータへの電力供給の停止等によって、減速ないし停止される。これにより、遠心錘12が径方向内側に戻り、駆動軸11と駆動装置フレーム13とが分離される。遠心力に基づく遠心錘12の移動の程度を調整することにより、駆動軸11が停止しない、いわゆるアイドリング状態を維持する場合であっても、駆動装置フレーム13を停止させることができる。
駆動装置フレーム13の減速ないし停止と連動して、駆動トルク伝達ディスク15が減速ないし停止する。この駆動トルク伝達ディスク15を用いて、フリーディスク21、22及び出力トルク受容ディスク35(更には出力軸31)を制動することができる。
本実施の形態では、駆動トルク伝達ディスク15の回転停止ないし所定速度以下の状態が検知された後に自動的にブレーキレバー43が内方側(図1の左方側)に押し込まれ、ブレーキロッド44(周方向に均等に6本が配置されている)が外方側(図1の右方側)に移動し、これに伴ってブレーキロッド44の左端の拡径部と連動して駆動トルク伝達ディスク15が第1フリーディスク21に対して近づく方向に移動する。これにより、駆動トルク伝達ディスク15が再び第1フリーディスク21等とトルク伝達可能な状態となる。これにより、駆動トルク伝達ディスク15の低トルク状態ないし停止トルク状態が、第1フリーディスク21等を制動するように作用する。この制動作用は、本件発明者らの検証実験によれば、非常に強力で、大型バスのような大型の自動車においても十分なレベルである。
フットブレーキの操作が解除されたら、あるいは、出力軸31が停止するに至ったら、ブレーキレバー43の内方側(図1の左方側)への押し込みが自動的に停止され、ブレーキロッド44はスプリング41の付勢力によって元の位置に戻り、発進前の初期状態に戻る。
以上のように、本実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチ100によれば、トルク遮断状態からトルク伝達状態へのスムーズな状態移行を実現することができる。そのスムーズさの程度は、まるで低速ギヤから高速ギヤまで円滑にギヤチェンジを行っているかのようであり、その意味では、トランスミッションの機能をも実現していると言える。そして更に、トルク遮断状態とした後に、駆動装置10の側を先に減速ないし停止させ、当該停止トルクを伝達するべく再びトルク伝達状態とすることで、出力軸31に対する好適なブレーキとしての機能をも実現することができる。
本実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチ100は、ブレーキを兼ねるため、別個のブレーキ設置が不要となり、省スペース化を図る上で好適である。また、本実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチ100が発揮するブレーキ力は、大型バスのような大型の自動車においても十分なレベルである。
また、本実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチ100によれば、前述した通りの各摩擦面のサイズが採用されているため、各摩擦面に作用する摩擦力を均一とすることができる。これにより、2枚のフリーディスク21,22の耐久性の点で、極めて有利である。
なお、前述の通り、本実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチ100はトランスミッションの機能も有すると言えるが、エンジン車に搭載する場合には、バックギヤの設置が別途必要となる。もっとも、電気自動車に搭載する場合には、電気モータ自体を逆回転運転できるため、別途のトランスミッションは全く不要である。
次に、図2は、本発明の他の実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチを示す概略縦断面図である。本実施の形態では、出力トルク受容ディスク35は出力軸31に対して軸方向に移動可能となっており、代わりに、出力軸31に対して一体固定された出力トルク受容中央ディスク55が設けられている。
更に詳細には、本実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチ100’では、制動力を発揮する駆動側摩擦体15f、第1摩擦体21f、第2摩擦体22f及び出力側摩擦体35fのセットが、出力トルク受容ディスク35に対して図2の左側だけでなく右側にも左右対称の関係で設けられており、その右側端に位置する駆動側摩擦体15fが、出力トルク受容中央ディスク55に対してトルク伝達を行うようになっている。そして、そのような2セットの制動力を発揮する構成を含む出力トルク受容ディスク35が、出力トルク受容中央ディスク55の右側にも設けられることによって、4セットの直列配置が実現されている。その右側端に位置する駆動側摩擦体15fは、駆動トルク伝達ディスク15と左右対称の構成を有する(軸圧遠心錘14rによって左側に押圧される)右側対称ディスク15rに対してトルク伝達を行うようになっている。
本実施の形態のマルチフリーディスク式クラッチ100’では、図1のマルチフリーディスク式クラッチ100において制動力を発揮する構成、すなわち、駆動側摩擦体15f、第1摩擦体21f、第2摩擦体22f及び出力側摩擦体35fを含むセットが、4セット直列に配置されているため、図1のマルチフリーディスク式クラッチ100の4倍の制動力を実現することができる。
なお、遠心錘12によって駆動軸11と駆動装置フレーム13とを結合する構成は、省略されてもよい。すなわち、図3に示すマルチフリーディスク式クラッチ100”のように、駆動軸11”と駆動装置フレーム13”とは直結されてもよい。この場合、軸圧延伸錘14”が駆動トルク伝達ディスク15”を押圧移動させる構成として、図3に示すように、駆動装置フレーム13”の側がテーパ面13t”を有する構成を採用してもよい。
10 駆動装置
11 駆動軸(トルク入力軸)
12 遠心錘
13 駆動装置フレーム
14 軸圧遠心錘
15 駆動トルク伝達ディスク
15f 駆動側摩擦体
21 第1フリーディスク
21f 第1摩擦体
22 第2フリーディスク
22f 第2摩擦体
31 出力軸
35 出力トルク受容ディスク
35f 出力摩擦体
41 スプリング
43 ブレーキレバー
44 ブレーキロッド
45 調整ナット
50 ハウジング
51 バンドブレーキ
55 出力トルク受容中央ディスク
100、100’、100” マルチフリーディスク式クラッチ

Claims (9)

  1. 入力トルクに従って回転すると共に、駆動トルク伝達ディスクを有する駆動装置と、
    トルク伝達の対象であり、出力トルク受容ディスクを有する出力軸と、
    前記駆動トルク伝達ディスクと前記出力トルク受容ディスクとの間に、それぞれ自由回転可能に配置された少なくとも2枚のフリーディスクと、
    を備え、
    トルク伝達時には、前記駆動トルク伝達ディスクと前記少なくとも2枚のフリーディスクと前記出力トルク受容ディスクとの間の互いの間隔が狭められて、
    前記駆動装置の入力トルクが、駆動トルク伝達ディスクから当該駆動トルク伝達ディスクに隣接するフリーディスクに、摩擦によって伝達され、
    前記フリーディスクに伝達されたトルクが、当該フリーディスクに隣接するフリーディスクに、摩擦によって伝達され、
    最も出力軸側のフリーディスクに伝達されたトルクが、前記出力トルク受容ディスクに、摩擦によって伝達されるようになっており、
    トルク遮断時には、駆動トルク伝達ディスクと少なくとも2枚のフリーディスクと出力トルク受容ディスクとの間のいずれかの間隔が広げられて、トルク伝達経路が遮断されるようになっている
    ことを特徴とするマルチフリーディスク式クラッチ。
  2. 駆動トルク伝達ディスクと当該駆動トルク伝達ディスクに隣接するフリーディスクとの間の摩擦面の面積は、
    当該駆動トルク伝達ディスクに隣接するフリーディスクと当該フリーディスクに更に隣接するフリーディスクとの間の摩擦面の面積より小さい
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチフリーディスク式クラッチ。
  3. 出力トルク受容ディスクと当該出力トルク受容ディスクに隣接するフリーディスクとの間の摩擦面の面積は、
    当該出力トルク受容ディスクに隣接するフリーディスクと当該フリーディスクに更に隣接するフリーディスクとの間の摩擦面の面積より大きい
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のマルチフリーディスク式クラッチ。
  4. 前記少なくとも2枚のフリーディスクは、2枚のフリーディスクであり、
    駆動トルク伝達ディスクに隣接するフリーディスクと出力トルク受容ディスクに隣接するフリーディスクとの間の摩擦面の面積は、
    駆動トルク伝達ディスクと当該駆動トルク伝達ディスクに隣接するフリーディスクとの間の摩擦面の面積より大きく、
    出力トルク受容ディスクと当該出力トルク受容ディスクに隣接するフリーディスクとの間の摩擦面の面積より小さい
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマルチフリーディスク式クラッチ。
  5. 駆動トルク伝達ディスクが、出力トルク受容ディスクに対して軸方向に移動可能に配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のマルチフリーディスク式クラッチ。
  6. 駆動トルク伝達ディスクは、駆動装置の回転時に径方向外側に移動する軸圧遠心錘の作用によって、出力トルク受容ディスクに対して近づく方向に移動するようになっている
    ことを特徴とする請求項5に記載のマルチフリーディスク式クラッチ。
  7. 駆動トルク伝達ディスクは、駆動装置の減速時ないし停止時に前記軸圧遠心錘が径方向内側に戻る際に出力トルク受容ディスクから離れる方向に移動するべく、スプリングによって付勢されている
    ことを特徴とする請求項6に記載のマルチフリーディスク式クラッチ。
  8. 駆動装置を減速ないし停止させるための駆動装置ブレーキ装置が設けられている
    ことを特徴とする請求項7に記載のマルチフリーディスク式クラッチ。
  9. 駆動装置の減速時ないし停止時に、前記軸圧遠心錘が径方向内側に戻る際に駆動トルク伝達ディスクが出力トルク受容ディスクから離れる方向に移動するべくスプリングによって付勢された後で、駆動トルク伝達ディスクを出力トルク受容ディスクに対して近づく方向に移動させるブレーキ起動装置が設けられている
    ことを特徴とする請求項8に記載のマルチフリーディスク式クラッチ。
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