JP4067622B2 - 摩擦式係合装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車或いは各種産業機械における回転力伝達機構のクラッチやブレーキ等に用いられる摩擦式係合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車の変速機構等に用いられるクラッチ機構は、同軸線上で相対回転自在に設けられた駆動軸部材と従動軸部材の双方に、軸線に対して摺動面が直交する複数枚の摺動板が互いに交互平行になるように配設されて構成されている。駆動軸部材が回転駆動されているとき、ピストン部材等により摺動面に垂直な押圧力を与えて各摺動板を相互に当接摺動させながら両者を係合させて行けば、駆動軸部材の回転力を従動軸部材に伝達させることができる。
【0003】
ここで駆動軸部材と従動軸部材とが係合されるとき、係合し始めから両軸部材が完全に同一速度で回転するまでの間は駆動軸部材側摺動板と従動軸部材側摺動板とは摺動し合ってその摺動面には摩擦熱が発生し、摺動板の温度は上昇することとなる。このような温度上昇は摺動板の劣化を早め寿命等に大きな影響を与えるため、従来より摺動面における摺動エネルギーを分散させて発生する摩擦熱を減少させる方法が提案されてきた。例えば、実開平4−84832、特開平4−191527及び実公昭48−22991には、摺動し合う両摺動板の間に、両摺動板に対して相対回転自在の浮遊状態に支持されたリング円盤形状の摺動板(浮遊摺動板)を介装する方法が開示されている。この方法によれば、浮遊摺動板は両摺動板と摺動しながら同一方向に回転するので、両摺動板の摺動面における相対回転速度はともに半減され、これにより発生する摩擦熱も減少させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、駆動軸部材側摺動板と浮遊摺動板の間、及び従動軸部材側摺動板と浮遊摺動板の間の各摺動面における摺動条件は必ずしも等しくは設定されないので、両摺動面における相対回転速度は完全には半減せず、従って摺動面に発生する摩擦熱の減少効果も不充分であった。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、摺動面に発生する摩擦熱を減少させ、摺動板の耐久性を向上させて信頼性を高めることのできる摩擦式係合装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の摩擦式係合装置(例えば、実施形態におけるクラッチ機構1)は、同一軸線上で相対回転自在な第1軸部材(例えば、実施形態におけるクラッチアウタ2)及び第2軸部材(例えば、実施形態におけるクラッチインナ3)と、第1軸部材上に取り付けられた少なくとも一枚の第1摺動板と、第2軸部材上に取り付けられた少なくとも一枚の第2摺動板と、第1摺動板及び第2摺動板の間に介装されるとともに両摺動板に対して相対回転自在に取り付けられた第3摺動板(例えば、実施形態における浮遊摺動板43)と、第1摺動板、第2摺動板及び第3摺動板を相互に押し付けるよう作動するピストン部材(例えば、実施形態におけるクラッチピストン4)とを有する。そして、第1軸部材又は第2軸部材に対する位置決め部を第3摺動板の内縁又は外縁に設け、第1摺動板及び第2摺動板の内縁は第3摺動板の摺動面内縁よりも軸線に近い側へ延びて形成され、第1摺動板及び第2摺動板の外縁は第3摺動板の摺動面外縁よりも軸線から遠い側へ延びて形成され、第3摺動板と第1摺動板との間の摺動面積及び第3摺動板と第2摺動板との間の摺動面積を互いに等しくし、第3摺動板と第1摺動板との間の摺動面の平均摩擦半径及び第3摺動板と第2摺動板との間の摺動面の平均摩擦半径を互いに等しくし、第3摺動板と第1摺動板との間の摺動面における摩擦係数及び第3摺動板と第2摺動板との間の摺動面における摩擦係数を互いに等しくする。ここで、第1軸部材又は第2軸部材に対する位置決め部とは、第1軸部材又は第2軸部材に対する第3摺動板の径方向移動を規制する部位である。また、平均摩擦半径とは、摺動面における摩擦力中心の軸線からの距離であり、摺動面がリング円形状であれば、内径と外径の平均値として表される。
【0007】
また、本発明の摩擦式係合装置(例えば、実施形態におけるクラッチ機構1)は、同一軸線上で相対回転自在な第1軸部材(例えば、実施形態におけるクラッチアウタ2)及び第2軸部材(例えば、実施形態におけるクラッチインナ3)と、第1軸部材上に取り付けられた少なくとも一枚の第1摺動板と、第2軸部材上に取り付けられた少なくとも一枚の第2摺動板と、第1摺動板及び第2摺動板の間に介装されるとともに両摺動板に対して相対回転自在に取り付けられた第3摺動板(例えば、実施形態における浮遊摺動板43)と、第1摺動板、第2摺動板及び第3摺動板を相互に押し付けるよう作動するピストン部材(例えば、実施形態におけるクラッチピストン4)とを有する。そして、第1軸部材又は第2軸部材に対する位置決め部を第3摺動板の内縁又は外縁に設け、第3摺動板と第1摺動板との間の摺動面積及び第3摺動板と第2摺動板との間の摺動面積を互いに等しくし、第3摺動板と第1摺動板との間の摺動面の平均摩擦半径及び第3摺動板と第2摺動板との間の摺動面の平均摩擦半径を互いに等しくし、第3摺動板と第1摺動板との間の摺動面における摩擦係数及び第3摺動板と第2摺動板との間の摺動面における摩擦係数を互いに等しくし、第3摺動板の内縁または外縁の近傍には逃げ部が形成され、第3摺動板と第1摺動板との間の摺動面の形状及び第3摺動板と第2摺動板との間の摺動面の形状が互いに等しくなるようにしても良い。
【0008】
以上のような構成とすれば、第1摺動板と第3摺動板との間の相対回転速度、及び第2摺動板と第3摺動板との間の相対回転速度を相等しくすることができる。このとき相対回転速度の最大値は最小となり、発生する摩擦熱は減少する。これにより摺動板の材料の劣化を低減させ、耐久性を向上させ信頼性を高めることができる。なお、本発明の摩擦係合装置は、第2軸部材を軸線上で回転自在とすることによりクラッチ機構として用いることができ、第2軸部材を固定させることによりブレーキ機構としても用いることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図を参照して説明する。図1には、本発明の摩擦式係合装置を適用したクラッチ機構の構成を示している。クラッチ機構1は、駆動源(図示せず)により回転駆動されるクラッチアウタ2の回転軸21とクラッチアウタ2の回転力を受けて回転するクラッチインナ3の回転軸31とが同じ軸線AX上に配設され、クラッチアウタ2とクラッチインナ3との間にはニードルベアリング46が介装されて相対回転自在に取り付けられている。
【0010】
クラッチアウタ2の筒状部22の内周には軸線AX方向に沿ったスプライン溝23が形成されており、ここに複数の第1摺動板41が摺動面を軸線AXに直交させて軸線AX方向スライド移動自在、且つ、クラッチアウタ2と一体回転可能に係合されている。但し、第1摺動板41のうち最も外側(図1における最も右側)の位置にあるものは、筒状部22の内周に固定されたエンドプレート44によりスライド移動が規制されている。
【0011】
クラッチインナ3の筒状部32の外周には軸線AX方向に沿ったスプライン溝33が形成されており、ここに複数の第2摺動板42が摺動面を軸線AXに直交させて軸線AX方向スライド移動自在、且つ、クラッチインナ3と一体回転可能に係合され、第1摺動板41と交互に対向するように配設されている。また、第1摺動板41と第2摺動板42との間には、リング円盤形状を有し両面がフェーシング加工された浮遊摺動板43が軸線AX方向及び周方向移動自在に取り付けられている(すなわち、両摺動板41、42に対して相対回転自在の浮遊状態にある)。
【0012】
上記第1摺動板41、第2摺動板42及び浮遊摺動板43はいずれもカーボンファイバーを主成分とした複合材(C/Cコンポジット)から形成されている。このように、浮遊摺動板43をそれ自体で充分な強度を有するC/Cコンポジットから形成することにより、従来のペーパーのディスクのように、強度不足を補うため強度のある芯材に張り付ける必要がなく、また歯の加工も不要となるため、コストダウンが図れる。なお、C/Cコンポジットのクラッチディスク形状への成形はプレスにて行われる。
【0013】
クラッチアウタ2の内部には、クラッチピストン4がO−リング45に支持されて軸線AX方向スライド移動自在に取り付けられている。このクラッチピストン4は、クラッチアウタ回転軸21上に設けられたばね係止具26により図1の右方向移動を規制されたばね5により、図1の左方向へ付勢されている。クラッチアウタ2の内壁とクラッチピストン4の外壁よりなる空間により制御油圧室6が形成されており、この制御油圧室6への油圧供給のため、クラッチアウタ回転軸21の内部には油供給路24が穿設されるとともに、この油供給路24と制御油圧室6とを連通する通孔25が設けられている。
【0014】
次に、このクラッチ機構1の作動を説明する。クラッチアウタ回転軸21が軸線AX上を回転駆動されているとき、制御油圧室6に油圧が供給されていなければ、クラッチピストン4はばね5の付勢力により図1の左方向へ位置する。このとき第1摺動板41、第2摺動板42及び浮遊摺動板43は互いに離れた状態にあり、クラッチアウタ2のみが回転する。このときクラッチアウタ2の回転力はクラッチインナ3へ伝達されない(非係合状態。図1上図)。
【0015】
一方、油供給路24及び通孔25を介して制御油圧室6へ油圧を供給すると、この油圧力によりクラッチピストン4はばね5の付勢力に逆らって図1の右方へスライド移動し、第1摺動板41、第2摺動板42及び浮遊摺動板43を相互に当接させるとともに、これら全体をエンドプレート44に押し付ける。これにより第1摺動板41と浮遊摺動板43との間の各摺動面、及び第2摺動板42と浮遊摺動板43との間の各摺動面は摩擦力により係合する。このときクラッチアウタ2の回転力はクラッチインナ3へ伝達される(係合状態。図1下図)。
【0016】
次に、第1摺動板41、第2摺動板42及び浮遊摺動板43の形状及び配置について、図2及び図3を参照して説明する。第1摺動板41は、外縁41bのなす円形状がクラッチアウタ筒状部22の内周のなす円形状よりも若干小さく構成されている。このため、突起部41cがクラッチアウタ2のスプライン溝23に係合された状態においては径方向移動が規制される(若干移動することは可能)。また、第2摺動板42は、内縁42aのなす円形状がクラッチインナ筒状部32の外周のなす円形状よりも若干大きく構成されている。このため、突起部42cがクラッチインナ3のスプライン溝33に係合された状態においては径方向移動が規制される(若干移動することは可能)。
【0017】
浮遊摺動板43は、内縁43aのなす円形状がクラッチインナ筒状部32の外周のなす円形状よりも若干大きく形成されて位置決め部が設けられている。これによりクラッチインナ筒状部32の外周に対する浮遊摺動板43の径方向移動は規制され(若干移動することは可能)、回転の中心は軸線AXにほぼ一致する。また、図3に示すように浮遊摺動板43の内縁43a近傍には曲面状に形成された逃げ部が設けられ、逃げ部縁43cが形成されている。
【0018】
また、図3から分かるように、第1摺動板内縁41aは浮遊摺動板逃げ部縁43cよりも軸線AXに近い側へ延びて形成されており、第1摺動板外縁41bは浮遊摺動板外縁43bよりも軸線AXから遠い側へ延びて形成されている。また、第2摺動板内縁42aは浮遊摺動板逃げ部縁43cよりも軸線AXへ近い側へ延びて形成されており、第2摺動板外縁42bは浮遊摺動板外縁43bよりも軸線AXから遠い側へ延びて形成されている(当然、浮遊摺動板逃げ部縁43cは浮遊摺動板内縁43aよりも軸線AXよりも遠い側にある)。更に、第1摺動板41と浮遊摺動板43との間の摺動面S1における摩擦係数μ1と、第2摺動板42と浮遊摺動板43との間の摺動面S2における摩擦係数μ2とは互いに等しくなるように調整されている。
【0019】
このため、図3に示すように第1摺動板41、第2摺動板42及び浮遊摺動板43が相互に当接した状態では、第1摺動板41と浮遊摺動板43との間の摺動面S1の形状と、第2摺動板42と浮遊摺動板43との間の摺動面S2の形状とは相等しく(共に軸線AXを中心とするリング円形状であり、合同である)、且つ、両摺動面における摩擦係数μ1、μ2が相等しいことから、浮遊摺動板43の両摺動面S1、S2において伝達されるトルクは等しく、従って、摺動面S1における第1摺動板41と浮遊摺動板43との相対回転速度、及び摺動面S2における第2摺動板42と浮遊摺動板43との相対回転速度は等しくなる。このため両摺動面S1、S2において発生する摩擦熱の量は等しくなる。
【0020】
このように浮遊摺動板43の両摺動面S1、S2において伝達されるトルクが等しくなる条件は、両摺動面S1、S2における摺動面積及び平均摩擦半径が共に等しいことである。ここで平均摩擦半径とは、摺動面における摩擦力中心の軸線AXからの距離であり、摺動面がリング円形状であれば、内径と外径の平均値として表される。なお、実施例のように浮遊摺動板43における両摺動面S1、S2の形状が相等しい(合同)場合には、上記条件を満足する。
【0021】
このように、浮遊摺動板43に逃げ部を形成して摺動面S1及び摺動面S2における▲1▼摺動面積、▲2▼平均摩擦半径、▲3▼摩擦係数μ2の全てを互いに等しくすれば(摺動条件を等しくすれば)、第1摺動板41と浮遊摺動板43との間の相対回転速度、及び第2摺動板42と浮遊摺動板43との間の相対回転速度を相等しくすることができる。このとき相対回転速度の最大値は最小となり、発生する摩擦熱は減少する。これにより摺動板の材料の劣化を低減させ、耐久性を向上させ信頼性を高めることができる。
【0022】
なお、浮遊摺動板43は、外縁43bのなす円形状がクラッチアウタ筒状部22の内周のなす円形状よりも若干小さく形成されて位置決め部が設けられてもよい(図4参照)。この場合には、クラッチアウタ筒状部22の内周に対する浮遊摺動板43の径方向移動は規制され(若干移動することは可能)、回転の中心は軸線AXにほぼ一致する。そして、第1摺動板内縁41aは浮遊摺動板内縁43aよりも軸線AXに近い側へ延びて形成され、第1摺動板外縁41bは浮遊摺動板逃げ部縁43cよりも軸線AXから遠い側へ延びて形成される。また、第2摺動板内縁42aは浮遊摺動板内縁43aよりも軸線AXへ近い側へ延びて形成され、第2摺動板外縁42bは浮遊摺動板逃げ部縁43cよりも軸線AXから遠い側へ延びて形成される(当然、浮遊摺動板逃げ部縁43cは浮遊摺動板外縁43bよりも軸線AXよりも近い側に来る)。
【0023】
また、浮遊摺動板43に形成される逃げ部の形状は図3及び図4に示した曲面形状に替えて、図5(a)に示すテーパー形状若しくは図5(b)に示す段付き形状としてもよい。浮遊摺動板43は前述したようにプレスにて成形されるので、これらのテーパー若しくは段付き形状は容易に実現することができる。
【0024】
また、本実施例は、浮遊摺動板43の両面にのみフェーシング加工を施すものであったが、第1摺動板41と浮遊摺動板43との間の摺動面S1における摩擦係数μ1と、第2摺動板42と浮遊摺動板43との間の摺動面S2における摩擦係数μ2とが互いに等しくなれば、どの摺動面にフェーシング加工を施しても構わない。
【0025】
以上、上記実施例においては、駆動源により回転駆動される部材(クラッチアウタ2)と回転力が伝達される部材(クラッチインナ3)との両方が回転部材であり、本発明をクラッチ機構として用いる例を示したが、回転力が伝達される部材を固定部材とすることにより、本発明をブレーキ機構として用いることも可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る摩擦式係合装置によれば、第1摺動板と第3摺動板との間の摺動面、及び第2摺動板と第3摺動板との間の摺動面における摺動条件が等しく設定されるので、第1軸部材と第2軸部材との間で回転力の伝達を行わせたときの第1摺動板と第3摺動板との間の相対回転速度、及び第2摺動板と第3摺動板との間の相対回転速度を相等しくすることができ、発生する摩擦熱を減少させることができる。またこれにより摺動板の材料の劣化を低減させ、耐久性を向上させ信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摩擦式係合装置としてのクラッチ機構の構成を示す図である。
【図2】第1摺動板、第2摺動板及び浮遊摺動板の形状を示す図である。
【図3】浮遊摺動板が内縁に位置決め部を有するときの各摺動板の位置関係を示す図である。
【図4】浮遊摺動板が外縁に位置決め部を有するときの各摺動板の位置関係を示す図である。
【図5】浮遊摺動板の逃げ部形状の他例を示した図である。
【符号の説明】
1 クラッチ機構(摩擦式係合装置)
2 クラッチアウタ(第1軸部材)
3 クラッチインナ(第2軸部材)
4 クラッチピストン(ピストン部材)
5 ばね
6 制御油圧室
21 クラッチアウタ回転軸
31 クラッチインナ回転軸
41 第1摺動板
42 第2摺動板
43 浮遊摺動板(第3摺動板)
43a 浮遊摺動板内縁
43b 浮遊摺動板外縁
AX 軸線

Claims (5)

  1. 同一軸線上で相対回転自在な第1軸部材及び第2軸部材と、前記第1軸部材上に取り付けられた少なくとも一枚の第1摺動板と、前記第2軸部材上に取り付けられた少なくとも一枚の第2摺動板と、前記第1摺動板及び前記第2摺動板の間に介装されるとともに前記両摺動板に対して相対回転自在に取り付けられた第3摺動板と、前記第1摺動板、前記第2摺動板及び前記第3摺動板を相互に押し付けるよう作動するピストン部材とを有し、前記第1軸部材又は前記第2軸部材に対する位置決め部が前記第3摺動板の内縁又は外縁に設けられ、前記第1摺動板及び前記第2摺動板の内縁は前記第3摺動板の摺動面内縁よりも前記軸線に近い側へ延びて形成され、前記第1摺動板及び前記第2摺動板の外縁は前記第3摺動板の摺動面外縁よりも前記軸線から遠い側へ延びて形成され、前記第3摺動板と前記第1摺動板との間の摺動面積及び前記第3摺動板と前記第2摺動板との間の摺動面積が互いに等しく、前記第3摺動板と前記第1摺動板との間の摺動面の平均摩擦半径及び前記第3摺動板と前記第2摺動板との間の摺動面の平均摩擦半径が互いに等しく、前記第3摺動板と前記第1摺動板との間の摺動面における摩擦係数及び前記第3摺動板と前記第2摺動板との間の摺動面における摩擦係数が互いに等しいことを特徴とする摩擦式係合装置。
  2. 同一軸線上で相対回転自在な第1軸部材及び第2軸部材と、前記第1軸部材上に取り付けられた少なくとも一枚の第1摺動板と、前記第2軸部材上に取り付けられた少なくとも一枚の第2摺動板と、前記第1摺動板及び前記第2摺動板の間に介装されるとともに前記両摺動板に対して相対回転自在に取り付けられた第3摺動板と、前記第1摺動板、前記第2摺動板及び前記第3摺動板を相互に押し付けるよう作動するピストン部材とを有し、前記第1軸部材又は前記第2軸部材に対する位置決め部が前記第3摺動板の内縁又は外縁に設けられ、前記第3摺動板と前記第1摺動板との間の摺動面積及び前記第3摺動板と前記第2摺動板との間の摺動面積が互いに等しく、前記第3摺動板と前記第1摺動板との間の摺動面の平均摩擦半径及び前記第3摺動板と前記第2摺動板との間の摺動面の平均摩擦半径が互いに等しく、前記第3摺動板と前記第1摺動板との間の摺動面における摩擦係数及び前記第3摺動板と前記第2摺動板との間の摺動面における摩擦係数が互いに等しく、
    前記第3摺動板の内縁または外縁の近傍には逃げ部が形成され、
    前記第3摺動板と前記第1摺動板との間の摺動面の形状及び前記第3摺動板と前記第2摺動板との間の摺動面の形状が互いに等しいことを特徴とする摩擦式係合装置。
  3. 前記第3摺動板の内縁または外縁に設けられた前記位置決め部の近傍に前記逃げ部を有することを特徴とする請求項2記載の摩擦式係合装置。
  4. 少なくとも、前記第3摺動板は、カーボンファイバーを主成分とした複合材から形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の摩擦式係合装置。
  5. 前記第3摺動板は、プレスにより成形されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の摩擦式係合装置。
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