JPH07119755A - 湿式多板クラッチ - Google Patents
湿式多板クラッチInfo
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- JPH07119755A JPH07119755A JP5267551A JP26755193A JPH07119755A JP H07119755 A JPH07119755 A JP H07119755A JP 5267551 A JP5267551 A JP 5267551A JP 26755193 A JP26755193 A JP 26755193A JP H07119755 A JPH07119755 A JP H07119755A
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- Japan
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- driven plate
- clutch
- lubricating oil
- plate
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- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ニュートラル時においてクラッチディスクと
ドリブンプレートとを確実に解離させ、潤滑油不足によ
るクラッチディスクの発熱・磨耗等を確実に低減する。 【構成】 この湿式多板クラッチは、ドラム2とシャフ
ト1とギア5と複数枚のドリブンプレート7と複数枚の
クラッチディスク8とからなる。各ドリブンプレート7
と各クラッチディスク8とは交互に配置される。これら
の接続によってギア5にドラム2の回転力が伝達され
る。潤滑油は、シャフト1の外周面側からドリブンプレ
ート7の内周面側に供給される。ドリブンプレート7の
内周面には、潤滑油をドリブンプレート7の両側面に分
配するために、ガイド部としての複数枚の第一の給油羽
根20及び第二の給油羽根21が突設されている。給油
羽根20,21にはテーパ面20a,21aが設けられ
ている。潤滑油は各テーパ面20a,21aに案内され
てドリブンプレート7の両側面に均等に分配される。
ドリブンプレートとを確実に解離させ、潤滑油不足によ
るクラッチディスクの発熱・磨耗等を確実に低減する。 【構成】 この湿式多板クラッチは、ドラム2とシャフ
ト1とギア5と複数枚のドリブンプレート7と複数枚の
クラッチディスク8とからなる。各ドリブンプレート7
と各クラッチディスク8とは交互に配置される。これら
の接続によってギア5にドラム2の回転力が伝達され
る。潤滑油は、シャフト1の外周面側からドリブンプレ
ート7の内周面側に供給される。ドリブンプレート7の
内周面には、潤滑油をドリブンプレート7の両側面に分
配するために、ガイド部としての複数枚の第一の給油羽
根20及び第二の給油羽根21が突設されている。給油
羽根20,21にはテーパ面20a,21aが設けられ
ている。潤滑油は各テーパ面20a,21aに案内され
てドリブンプレート7の両側面に均等に分配される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種車両のオートマチ
ックトランスミッション等に使用される湿式多板クラッ
チに係り、詳しくはそのクラッチディスクの潤滑性を改
善するための技術に関するものである。
ックトランスミッション等に使用される湿式多板クラッ
チに係り、詳しくはそのクラッチディスクの潤滑性を改
善するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、動力伝達機構としてオートマ
チックトランスミッションを備えた車両が知られてい
る。この種のオートマチックトランスミッションには、
作動が円滑であることや、発熱・磨耗が少ないことなど
の諸特性が要求される。このため、近年においては上記
のような要求を実現し得るクラッチ構造として、湿式多
板クラッチを選択することが好ましいと考えられてい
る。
チックトランスミッションを備えた車両が知られてい
る。この種のオートマチックトランスミッションには、
作動が円滑であることや、発熱・磨耗が少ないことなど
の諸特性が要求される。このため、近年においては上記
のような要求を実現し得るクラッチ構造として、湿式多
板クラッチを選択することが好ましいと考えられてい
る。
【0003】ここで、オートマチックトランスミッショ
ンに内蔵された湿式多板クラッチの構造について簡単に
説明する。図9に例示されるように、この湿式多板クラ
ッチは、主としてシャフト41、ギア42、ドラム4
3、ピストン44、複数枚のクラッチディスク45、複
数枚のドリブンプレート46等によって構成されてい
る。
ンに内蔵された湿式多板クラッチの構造について簡単に
説明する。図9に例示されるように、この湿式多板クラ
ッチは、主としてシャフト41、ギア42、ドラム4
3、ピストン44、複数枚のクラッチディスク45、複
数枚のドリブンプレート46等によって構成されてい
る。
【0004】ドラム43はシャフト41に固着されてい
る。ドリブンプレート46は、ドラム43に対してラジ
アル方向に固定され、かつスラスト方向に摺動可能に設
けられる。ギア42はシャフト41に対して回転可能に
取着される。クラッチディスク45は、ギア42のスプ
ライン部外側面に対してラジアル方向に固定され、かつ
スラスト方向に摺動可能に設けられる。また、前記クラ
ッチディスク45はドリブンプレート46と交互に配置
される。更に、ピストン44はドラム43とギア42と
の間に介在される。
る。ドリブンプレート46は、ドラム43に対してラジ
アル方向に固定され、かつスラスト方向に摺動可能に設
けられる。ギア42はシャフト41に対して回転可能に
取着される。クラッチディスク45は、ギア42のスプ
ライン部外側面に対してラジアル方向に固定され、かつ
スラスト方向に摺動可能に設けられる。また、前記クラ
ッチディスク45はドリブンプレート46と交互に配置
される。更に、ピストン44はドラム43とギア42と
の間に介在される。
【0005】この装置の場合、ピストン44の移動によ
りドリブンプレート46とクラッチディスク45とを互
いに接続させることによって、ドラム43の回転力がギ
ア42に伝達されるようになっている。
りドリブンプレート46とクラッチディスク45とを互
いに接続させることによって、ドラム43の回転力がギ
ア42に伝達されるようになっている。
【0006】また、この湿式多板クラッチにおいては、
シャフト41の内部に潤滑油供給管47が配設され、か
つギア42には外側面と内側面とを連通させる複数の孔
42aが透設されている。従って、シャフト41が回転
すると、その外周面側から各ドリブンプレート46の内
周面側に向けて潤滑油が供給されるようになっている。
そして、この潤滑油がクラッチディスク45とドリブン
プレート46との界面に供給されることによって、両者
45,46間の潤滑・冷却等が図られるようになってい
る。
シャフト41の内部に潤滑油供給管47が配設され、か
つギア42には外側面と内側面とを連通させる複数の孔
42aが透設されている。従って、シャフト41が回転
すると、その外周面側から各ドリブンプレート46の内
周面側に向けて潤滑油が供給されるようになっている。
そして、この潤滑油がクラッチディスク45とドリブン
プレート46との界面に供給されることによって、両者
45,46間の潤滑・冷却等が図られるようになってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図9に示さ
れる従来装置では、一般にドリブンプレート46の内周
面の断面形状が直線的であったため、各クラッチディス
ク45に対して潤滑油を均等に供給し、かつ潤滑油を界
面に確実に導入することが難しかった。ゆえに、各クラ
ッチディスク46への潤滑油の供給量に偏りができる場
合があった。
れる従来装置では、一般にドリブンプレート46の内周
面の断面形状が直線的であったため、各クラッチディス
ク45に対して潤滑油を均等に供給し、かつ潤滑油を界
面に確実に導入することが難しかった。ゆえに、各クラ
ッチディスク46への潤滑油の供給量に偏りができる場
合があった。
【0008】この場合、潤滑油の不足したクラッチディ
スク46に発熱・磨耗等が生じたり、ニュートラル時に
クラッチディスク45とドリブンプレート46とが解離
し難くなり、引きずりという不具合が起こり易かった。
また、クラッチディスク46が短命化したり、クラッチ
系統が故障するというような虞れもあった。
スク46に発熱・磨耗等が生じたり、ニュートラル時に
クラッチディスク45とドリブンプレート46とが解離
し難くなり、引きずりという不具合が起こり易かった。
また、クラッチディスク46が短命化したり、クラッチ
系統が故障するというような虞れもあった。
【0009】なお、実開昭57−112133号公報に
おいては、図9に例示したドリブンプレート46の内周
面とは異なる構造を有するドリブンプレートが開示され
ている。この公報によると、クラッチの最外部に配置さ
れるドリブンプレートに、回転時に周囲に飛散している
潤滑油を捕集してクラッチディスク側に供給するための
給油羽根を設けることをその趣旨としている。従って、
このドリブンプレートにおいては、ドリブンプレートの
片側面のみに潤滑油を供給し得るような向きに給油羽根
が設けられることとなる。
おいては、図9に例示したドリブンプレート46の内周
面とは異なる構造を有するドリブンプレートが開示され
ている。この公報によると、クラッチの最外部に配置さ
れるドリブンプレートに、回転時に周囲に飛散している
潤滑油を捕集してクラッチディスク側に供給するための
給油羽根を設けることをその趣旨としている。従って、
このドリブンプレートにおいては、ドリブンプレートの
片側面のみに潤滑油を供給し得るような向きに給油羽根
が設けられることとなる。
【0010】しかし、上記構造のドリブンプレートであ
ると、その構成からみて明らかなように、各クラッチデ
ィスク45に対して潤滑油を均等に供給し、かつ界面に
確実に導入することはできないという欠点があった。
ると、その構成からみて明らかなように、各クラッチデ
ィスク45に対して潤滑油を均等に供給し、かつ界面に
確実に導入することはできないという欠点があった。
【0011】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、ニュートラル時においてクラッ
チディスクとドリブンプレートとを確実に解離させると
共に、潤滑油不足によるクラッチディスクの発熱・磨耗
等を確実に低減させることができる湿式多板クラッチを
提供することにある。
であって、その目的は、ニュートラル時においてクラッ
チディスクとドリブンプレートとを確実に解離させると
共に、潤滑油不足によるクラッチディスクの発熱・磨耗
等を確実に低減させることができる湿式多板クラッチを
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、シャフトに固着可能にまたは回転可
能に取り付けられたドラムと、前記ドラムに対してラジ
アル方向に固定され、かつスラスト方向に摺動可能に設
けられた複数枚のドリブンプレートと、前記シャフトに
対して回転可能に取着されたギアと、前記ギアのスプラ
イン部外側面に対してラジアル方向に固定され、かつス
ラスト方向に摺動可能に設けられると共に、前記ドリブ
ンプレートと交互に配置された複数枚のクラッチディス
クとを備え、前記ドリブンプレートと前記クラッチディ
スクとを互いに接続させることによって、前記ドラムの
回転力を前記ギアに伝達する湿式多板クラッチにおい
て、前記シャフトの外周面側から前記ドリブンプレート
の内周面側に供給される潤滑油をドリブンプレートの両
側面に分配するためのガイド部をドリブンプレートの内
周面に形成したことを特徴とする湿式多板クラッチをそ
の要旨としている。
めに、本発明では、シャフトに固着可能にまたは回転可
能に取り付けられたドラムと、前記ドラムに対してラジ
アル方向に固定され、かつスラスト方向に摺動可能に設
けられた複数枚のドリブンプレートと、前記シャフトに
対して回転可能に取着されたギアと、前記ギアのスプラ
イン部外側面に対してラジアル方向に固定され、かつス
ラスト方向に摺動可能に設けられると共に、前記ドリブ
ンプレートと交互に配置された複数枚のクラッチディス
クとを備え、前記ドリブンプレートと前記クラッチディ
スクとを互いに接続させることによって、前記ドラムの
回転力を前記ギアに伝達する湿式多板クラッチにおい
て、前記シャフトの外周面側から前記ドリブンプレート
の内周面側に供給される潤滑油をドリブンプレートの両
側面に分配するためのガイド部をドリブンプレートの内
周面に形成したことを特徴とする湿式多板クラッチをそ
の要旨としている。
【0013】この発明において、ドリブンプレートの一
側面に潤滑油を供給するためのテーパ面を有する第一の
給油羽根と、ドリブンプレートの他側面に潤滑油を供給
するためのテーパ面を有する第二の給油羽根とを交互に
かつドリブンプレートの内周面全体にわたって突設して
も良い。
側面に潤滑油を供給するためのテーパ面を有する第一の
給油羽根と、ドリブンプレートの他側面に潤滑油を供給
するためのテーパ面を有する第二の給油羽根とを交互に
かつドリブンプレートの内周面全体にわたって突設して
も良い。
【0014】また、ドリブンプレートの一側面に潤滑油
を供給するためのテーパ面を有する第一の給油溝と、ド
リブンプレートの他側面に潤滑油を供給するためのテー
パ面を有する第二の給油溝とを交互にかつドリブンプレ
ートの内周面全体にわたって刻設しても良い。
を供給するためのテーパ面を有する第一の給油溝と、ド
リブンプレートの他側面に潤滑油を供給するためのテー
パ面を有する第二の給油溝とを交互にかつドリブンプレ
ートの内周面全体にわたって刻設しても良い。
【0015】
【作用】請求項1に記載の発明の構成によれば、シャフ
ト側から放出された潤滑油がドリブンプレートの内周面
に到達すると、当該部分に配設されたガイド部によって
潤滑油の流れが二方向に分けられる。その結果として、
ドリブンプレートの両側面に均等に潤滑油が分配され
る。
ト側から放出された潤滑油がドリブンプレートの内周面
に到達すると、当該部分に配設されたガイド部によって
潤滑油の流れが二方向に分けられる。その結果として、
ドリブンプレートの両側面に均等に潤滑油が分配され
る。
【0016】請求項2に記載の発明によると、ドリブン
プレートの内周面に到達した潤滑油は、給油羽根のテー
パ面に案内されることによっていずれかの側面に確実に
分けられる。また、このような給油羽根が内周面全域に
わたって突設されていることから、ドリブンプレートの
両側面に均等にかつムラなく潤滑油が分配される。
プレートの内周面に到達した潤滑油は、給油羽根のテー
パ面に案内されることによっていずれかの側面に確実に
分けられる。また、このような給油羽根が内周面全域に
わたって突設されていることから、ドリブンプレートの
両側面に均等にかつムラなく潤滑油が分配される。
【0017】請求項3に記載の発明によると、ドリブン
プレートの内周面に到達した潤滑油は、給油溝のテーパ
面に案内されることによっていずれかの側面に確実に分
けられる。また、このような給油溝が内周面全域にわた
って刻設されていることから、ドリブンプレートの両側
面に均等にかつムラなく潤滑油が分配される。
プレートの内周面に到達した潤滑油は、給油溝のテーパ
面に案内されることによっていずれかの側面に確実に分
けられる。また、このような給油溝が内周面全域にわた
って刻設されていることから、ドリブンプレートの両側
面に均等にかつムラなく潤滑油が分配される。
【0018】
【実施例】以下、本発明をフォークリフトに装備された
オートマチックトランスミッションの湿式多板クラッチ
に具体化した一実施例を図1〜図4に従って説明する。
オートマチックトランスミッションの湿式多板クラッチ
に具体化した一実施例を図1〜図4に従って説明する。
【0019】はじめに、オートマチックトランスミッシ
ョンに用いられている湿式多板クラッチの構成について
説明する。図2はオートマチックトランスミッションに
おける湿式多板クラッチの部分側断面図である。同図に
示されるように、シャフト1には略円筒状のドラム2が
シャフト1と一体的に回転し得るようにビスによって固
定されている。ドラム2には、前記シャフト1と同一の
中心軸を有する円筒状のスプライン部3が形成されてい
る。シャフト1にはギア5が嵌合されている。前記ギア
5はベアリング4を介してシャフト1と相対的に回転す
る。また、前記ギア5には、シャフト1と同一の中心軸
を有する円筒状のスプライン部6が形成されている。
ョンに用いられている湿式多板クラッチの構成について
説明する。図2はオートマチックトランスミッションに
おける湿式多板クラッチの部分側断面図である。同図に
示されるように、シャフト1には略円筒状のドラム2が
シャフト1と一体的に回転し得るようにビスによって固
定されている。ドラム2には、前記シャフト1と同一の
中心軸を有する円筒状のスプライン部3が形成されてい
る。シャフト1にはギア5が嵌合されている。前記ギア
5はベアリング4を介してシャフト1と相対的に回転す
る。また、前記ギア5には、シャフト1と同一の中心軸
を有する円筒状のスプライン部6が形成されている。
【0020】ドラム2のスプライン部3の内径は、ギア
5のスプライン部6の外径よりも大きくなっている。ま
た、ドラム2のスプライン部3の内周面とギア5のスプ
ライン部6の外周面とは、所定距離を保持した状態で対
向している。前記ドラム2のスプライン部3の内周面及
びギア5のスプライン部6の外周面には、それぞれ中心
軸方向にスプライン歯3a,6aが形成されている。
5のスプライン部6の外径よりも大きくなっている。ま
た、ドラム2のスプライン部3の内周面とギア5のスプ
ライン部6の外周面とは、所定距離を保持した状態で対
向している。前記ドラム2のスプライン部3の内周面及
びギア5のスプライン部6の外周面には、それぞれ中心
軸方向にスプライン歯3a,6aが形成されている。
【0021】ドラム2のスプライン部3には、円筒板状
とした複数枚(本実施例では7枚)のドリブンプレート
7の外周面が装着される。その際、各ドリブンプレート
7の外周面は、ドラム2側のスプライン部3の内周面に
スプライン結合される。ギア5のスプライン部6には、
円筒板状とした複数枚(本実施例では6枚)のクラッチ
ディスク8の内周面が装着される。その際、各クラッチ
ディスク8の内周面は、ギア5側のスプライン部6の外
周面にスプライン結合される。
とした複数枚(本実施例では7枚)のドリブンプレート
7の外周面が装着される。その際、各ドリブンプレート
7の外周面は、ドラム2側のスプライン部3の内周面に
スプライン結合される。ギア5のスプライン部6には、
円筒板状とした複数枚(本実施例では6枚)のクラッチ
ディスク8の内周面が装着される。その際、各クラッチ
ディスク8の内周面は、ギア5側のスプライン部6の外
周面にスプライン結合される。
【0022】なお、前記クラッチディスク8の外径は、
前記ドリブンプレート7の内径より大きくなるように設
定されている。従って、ドリブンプレート7はドラム2
と一体的に回転する。また、前記ドリブンプレート7は
ドラム2のスプライン歯3aに沿ってシャフト1の軸方
向に摺動可能になっている。一方、クラッチディスク8
はギア5と一体的に回転する。また、前記クラッチディ
スク8はギア5のスプライン歯6aに沿ってシャフト1
の軸方向に摺動可能になっている。そして、図1,図2
に示されるように、各クラッチディスク8と各ドリブン
プレート7とは交互に配置されている。
前記ドリブンプレート7の内径より大きくなるように設
定されている。従って、ドリブンプレート7はドラム2
と一体的に回転する。また、前記ドリブンプレート7は
ドラム2のスプライン歯3aに沿ってシャフト1の軸方
向に摺動可能になっている。一方、クラッチディスク8
はギア5と一体的に回転する。また、前記クラッチディ
スク8はギア5のスプライン歯6aに沿ってシャフト1
の軸方向に摺動可能になっている。そして、図1,図2
に示されるように、各クラッチディスク8と各ドリブン
プレート7とは交互に配置されている。
【0023】図1,図2に示されるように、ドラム2と
ギア5との間には、ピストン9がシャフト1の軸方向に
沿って摺動可能に嵌合されている。前記ピストン9には
支持部9aが形成されている。支持部9aはシャフト1
の周方向にかつ放射状に延びている。支持部9aの先端
には、最前のドリブンプレート7と対向するヘッド部9
bが形成されている。そして、この装置においては、ピ
ストン9の支持部9aと前記ドラム2の凹部とがなす空
間がピストン室10となっている。また、ピストン9の
後面9cはリターンスプリング11によって押圧されて
いる。
ギア5との間には、ピストン9がシャフト1の軸方向に
沿って摺動可能に嵌合されている。前記ピストン9には
支持部9aが形成されている。支持部9aはシャフト1
の周方向にかつ放射状に延びている。支持部9aの先端
には、最前のドリブンプレート7と対向するヘッド部9
bが形成されている。そして、この装置においては、ピ
ストン9の支持部9aと前記ドラム2の凹部とがなす空
間がピストン室10となっている。また、ピストン9の
後面9cはリターンスプリング11によって押圧されて
いる。
【0024】図2に示すように、シャフト1の内部には
油圧経路12が形成されている。油圧経路12は、ピス
トン9をギア5側(図2における矢印Pの方向)へ駆動
するためのピストン室10に連通している。即ち、油圧
孔12a側に油圧が加わると、油圧経路12を介してピ
ストン9の前面(図2におけるピストン9の左面)に油
圧が加わるようになっている。そして、このピストン9
がドリブンプレート7をギア5側へ押圧することによっ
て、ドリブンプレート7とクラッチディスク8とが圧接
され、両者7,8が一体的に回転する。その結果、ドリ
ブンプレート7側の回転力がクラッチディスク8側に伝
達され、ドラム2の回転力がギア5に伝達されるように
なっている。
油圧経路12が形成されている。油圧経路12は、ピス
トン9をギア5側(図2における矢印Pの方向)へ駆動
するためのピストン室10に連通している。即ち、油圧
孔12a側に油圧が加わると、油圧経路12を介してピ
ストン9の前面(図2におけるピストン9の左面)に油
圧が加わるようになっている。そして、このピストン9
がドリブンプレート7をギア5側へ押圧することによっ
て、ドリブンプレート7とクラッチディスク8とが圧接
され、両者7,8が一体的に回転する。その結果、ドリ
ブンプレート7側の回転力がクラッチディスク8側に伝
達され、ドラム2の回転力がギア5に伝達されるように
なっている。
【0025】また、図2に示されるように、シャフト1
には潤滑油供給路13が形成されている。その潤滑油供
給路13は、シャフト1の外周面へ連通するシャフト通
油孔14a,14bに接続されている。シャフト通油孔
14aはギア5のベアリング4部に連通している。一
方、シャフト通油孔14bはギア5のスプライン部6の
円筒内部に連通している。ギア5のスプライン部6に
は、図1に示されるように、円筒内部と円筒外部とを連
通する複数のスプライン通油孔15が透設されている。
スプライン通油孔15は、スプライン部6の各スプライ
ン歯6a間の谷部6bに1個ずつ、かつ軸方向に等間隔
にずらして透設されている。
には潤滑油供給路13が形成されている。その潤滑油供
給路13は、シャフト1の外周面へ連通するシャフト通
油孔14a,14bに接続されている。シャフト通油孔
14aはギア5のベアリング4部に連通している。一
方、シャフト通油孔14bはギア5のスプライン部6の
円筒内部に連通している。ギア5のスプライン部6に
は、図1に示されるように、円筒内部と円筒外部とを連
通する複数のスプライン通油孔15が透設されている。
スプライン通油孔15は、スプライン部6の各スプライ
ン歯6a間の谷部6bに1個ずつ、かつ軸方向に等間隔
にずらして透設されている。
【0026】図3,図4に示されるように、ドリブンプ
レート7の内周面には、ガイド部としての第一の給油羽
根20及び第二の給油羽根21が突設されている。第一
の給油羽根20には、ドリブンプレート7の一側面(本
実施例では図3における左面側)に潤滑油を供給するた
めのテーパ面20aが形成されている。同様に、第二の
給油羽根21には、ドリブンプレート7の他側面(本実
施例では図3における右面側)に潤滑油を供給するため
のテーパ面21aが形成されている。なお、本実施例に
おいては、第一の給油羽根20及び第二の給油羽根21
は、交互にかつドリブンプレート7の内周面全体にわた
って突設されている。
レート7の内周面には、ガイド部としての第一の給油羽
根20及び第二の給油羽根21が突設されている。第一
の給油羽根20には、ドリブンプレート7の一側面(本
実施例では図3における左面側)に潤滑油を供給するた
めのテーパ面20aが形成されている。同様に、第二の
給油羽根21には、ドリブンプレート7の他側面(本実
施例では図3における右面側)に潤滑油を供給するため
のテーパ面21aが形成されている。なお、本実施例に
おいては、第一の給油羽根20及び第二の給油羽根21
は、交互にかつドリブンプレート7の内周面全体にわた
って突設されている。
【0027】また、ドリブンプレート7の両側面には、
それぞれ複数本(本実施例では2本)の潤滑油案内溝2
2が放射状に刻設されている。これらの潤滑油案内溝2
2は、前記第一及び第二の給油羽根20,21によって
分配された潤滑油を、ドリブンプレート7とクラッチデ
ィスク8との界面を経て外周面側へスムーズに移動させ
るためのものである。
それぞれ複数本(本実施例では2本)の潤滑油案内溝2
2が放射状に刻設されている。これらの潤滑油案内溝2
2は、前記第一及び第二の給油羽根20,21によって
分配された潤滑油を、ドリブンプレート7とクラッチデ
ィスク8との界面を経て外周面側へスムーズに移動させ
るためのものである。
【0028】次に、上記のように構成した湿式多板クラ
ッチの作用について説明する。シャフト1内部の潤滑油
供給路13に供給された潤滑油は、シャフト通油孔14
bを経てギア5のスプライン部6の円筒内部に供給され
る。次に、前記円筒内部に供給された潤滑油は、スプラ
イン通油孔15を経た後、回転するシャフト1の遠心力
によってスプライン部6の円筒外部に流出する。なお、
スプライン通油孔15は、その回転軌跡が軸方向に等間
隔となるようにスプライン部6に透設されている。この
ため、潤滑油は各々のドリブンプレート7に対してほぼ
均等に供給されることになる。
ッチの作用について説明する。シャフト1内部の潤滑油
供給路13に供給された潤滑油は、シャフト通油孔14
bを経てギア5のスプライン部6の円筒内部に供給され
る。次に、前記円筒内部に供給された潤滑油は、スプラ
イン通油孔15を経た後、回転するシャフト1の遠心力
によってスプライン部6の円筒外部に流出する。なお、
スプライン通油孔15は、その回転軌跡が軸方向に等間
隔となるようにスプライン部6に透設されている。この
ため、潤滑油は各々のドリブンプレート7に対してほぼ
均等に供給されることになる。
【0029】シャフト1側からドリブンプレート7の内
周面に到達した潤滑油は、第一及び第二の給油羽根2
0,21のテーパ面20a,21aに沿っていずれかの
面に確実に案内される。なお、給油羽根20、21は内
周面全域にわたって突設されていることから、ドリブン
プレート7の両側面に均等にかつムラなく潤滑油が分配
されることになる。以上のように、本実施例の構成によ
ると、潤滑油がクラッチディスク8とドリブンプレート
7との界面に確実に供給することができる。
周面に到達した潤滑油は、第一及び第二の給油羽根2
0,21のテーパ面20a,21aに沿っていずれかの
面に確実に案内される。なお、給油羽根20、21は内
周面全域にわたって突設されていることから、ドリブン
プレート7の両側面に均等にかつムラなく潤滑油が分配
されることになる。以上のように、本実施例の構成によ
ると、潤滑油がクラッチディスク8とドリブンプレート
7との界面に確実に供給することができる。
【0030】従って、本実施例の装置によると、各クラ
ッチディスク8への潤滑油の供給量が偏り易かった従来
の装置とは異なり、クラッチディスク8の発熱・磨耗等
を確実に低減することが可能となる。また、ニュートラ
ル時にクラッチディスク8とドリブンプレート7とが解
離し難くなるなどの不具合も解消される。以上のような
ことから、クラッチディスク7が短命化したり、クラッ
チ系統が故障するというような虞れも極めて少なくな
る。
ッチディスク8への潤滑油の供給量が偏り易かった従来
の装置とは異なり、クラッチディスク8の発熱・磨耗等
を確実に低減することが可能となる。また、ニュートラ
ル時にクラッチディスク8とドリブンプレート7とが解
離し難くなるなどの不具合も解消される。以上のような
ことから、クラッチディスク7が短命化したり、クラッ
チ系統が故障するというような虞れも極めて少なくな
る。
【0031】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
ることはなく、以下のような構成に変更することが可能
である。例えば、 (1):給油羽根20,21の高さ・幅・突設数や、そ
れらのテーパ面20a,21aの角度などは、前記実施
例にて例示されたもののみに限定されることはない。
ることはなく、以下のような構成に変更することが可能
である。例えば、 (1):給油羽根20,21の高さ・幅・突設数や、そ
れらのテーパ面20a,21aの角度などは、前記実施
例にて例示されたもののみに限定されることはない。
【0032】(2):第一の給油羽根20と第二の給油
羽根21は、必ずしも一つおきに配設しなくてはならな
いというわけではない。例えば、第一の給油羽根20の
幅を第二の給油羽根21の幅の2倍にした場合には、第
二の給油羽根21の設置数を第一の給油羽根20の2倍
にすれば良い。また、第一及び第二の給油羽根20,2
1は、必ずしもドリブンプレート7の内周面全体にわた
って形成しなくても良い。
羽根21は、必ずしも一つおきに配設しなくてはならな
いというわけではない。例えば、第一の給油羽根20の
幅を第二の給油羽根21の幅の2倍にした場合には、第
二の給油羽根21の設置数を第一の給油羽根20の2倍
にすれば良い。また、第一及び第二の給油羽根20,2
1は、必ずしもドリブンプレート7の内周面全体にわた
って形成しなくても良い。
【0033】(3):図5に示される別例1のドリブン
プレート30のように、ガイド部である給油羽根31に
互いに向きの異なる2つのテーパ面31a,31bを設
けても良い。この構成であると、潤滑油を一種類の給油
羽根31によってドリブンプレート30の両側面に分配
することができる。
プレート30のように、ガイド部である給油羽根31に
互いに向きの異なる2つのテーパ面31a,31bを設
けても良い。この構成であると、潤滑油を一種類の給油
羽根31によってドリブンプレート30の両側面に分配
することができる。
【0034】(4):前記実施例にて例示した給油羽根
20,21に代えて、例えば図6に示される別例2のド
リブンプレート32のような形状のガイド部を採用して
も良い。即ち、この別例2のドリブンプレート32は、
複数枚の第一の給油溝33と複数枚の第二の給油溝34
とを備えるものである。第一の給油溝33は、ドリブン
プレート32の一側面に潤滑油を供給するためのテーパ
面33aを有している。同様に、第二の給油溝34は,
ドリブンプレート32の他側面に潤滑油を供給するため
のテーパ面34aを有している。また、第一の給油溝3
3及び第二の給油溝34は、交互にかつドリブンプレー
ト32の内周面全体にわたって刻設されている。
20,21に代えて、例えば図6に示される別例2のド
リブンプレート32のような形状のガイド部を採用して
も良い。即ち、この別例2のドリブンプレート32は、
複数枚の第一の給油溝33と複数枚の第二の給油溝34
とを備えるものである。第一の給油溝33は、ドリブン
プレート32の一側面に潤滑油を供給するためのテーパ
面33aを有している。同様に、第二の給油溝34は,
ドリブンプレート32の他側面に潤滑油を供給するため
のテーパ面34aを有している。また、第一の給油溝3
3及び第二の給油溝34は、交互にかつドリブンプレー
ト32の内周面全体にわたって刻設されている。
【0035】従って、別例2の構成によると、ドリブン
プレート32の内周面に到達した潤滑油は、各給油溝3
3,34のテーパ面33a,34aに案内されることに
よっていずれかの側面に確実に分配される。また、この
ような給油溝33,34が内周面全域にわたって刻設さ
れていることから、実施例のときと同じくドリブンプレ
ート32の両側面に均等にかつムラなく潤滑油が分配さ
れる。しかも、このドリブンプレート32の場合、内周
面に溝加工をすることによって各給油溝33,34のテ
ーパ面33a,34aを刻設することができる。よっ
て、作製が極めて容易である。
プレート32の内周面に到達した潤滑油は、各給油溝3
3,34のテーパ面33a,34aに案内されることに
よっていずれかの側面に確実に分配される。また、この
ような給油溝33,34が内周面全域にわたって刻設さ
れていることから、実施例のときと同じくドリブンプレ
ート32の両側面に均等にかつムラなく潤滑油が分配さ
れる。しかも、このドリブンプレート32の場合、内周
面に溝加工をすることによって各給油溝33,34のテ
ーパ面33a,34aを刻設することができる。よっ
て、作製が極めて容易である。
【0036】勿論、上記のような形状の給油溝33,3
4のみに限定されることはない。例えば、図7において
示される別例3のドリブンプレート35のように、断面
三角形状の給油溝36,37を備えた構成にしても良
い。このドリブンプレート35の場合、給油溝33,3
4の備えるテーパ面36a,37aによって潤滑油が分
配されることになる。
4のみに限定されることはない。例えば、図7において
示される別例3のドリブンプレート35のように、断面
三角形状の給油溝36,37を備えた構成にしても良
い。このドリブンプレート35の場合、給油溝33,3
4の備えるテーパ面36a,37aによって潤滑油が分
配されることになる。
【0037】(5):実施例等における給油羽根20,
21や給油溝33,34は、必ずしもテーパ面20a,
21a,33a,34aを備えたものでなくても良い。 (6):実施例においてドリブンプレート7の内周部か
ら外周部に向かって放射状に刻設された潤滑油案内溝2
2は必須ではなく、不要な場合には省略しても良い。
21や給油溝33,34は、必ずしもテーパ面20a,
21a,33a,34aを備えたものでなくても良い。 (6):実施例においてドリブンプレート7の内周部か
ら外周部に向かって放射状に刻設された潤滑油案内溝2
2は必須ではなく、不要な場合には省略しても良い。
【0038】(7):図8において示される別例4のド
リブンプレート38のように、その内周面にいずれかの
面側に抜ける貫通孔39a,39bを設け、それらをガ
イド部としても良い。
リブンプレート38のように、その内周面にいずれかの
面側に抜ける貫通孔39a,39bを設け、それらをガ
イド部としても良い。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の湿式多板
クラッチによれば、ニュートラル時においてクラッチデ
ィスクとドリブンプレートとを確実に解離させると共
に、潤滑油不足によるクラッチディスクの発熱・磨耗等
を確実に低減させることができるという優れた効果を奏
する。
クラッチによれば、ニュートラル時においてクラッチデ
ィスクとドリブンプレートとを確実に解離させると共
に、潤滑油不足によるクラッチディスクの発熱・磨耗等
を確実に低減させることができるという優れた効果を奏
する。
【図1】本発明を具体化した実施例の湿式多板クラッチ
におけるギアを示す部分側断面図である。
におけるギアを示す部分側断面図である。
【図2】フォークリフトのトランスミッションにおける
湿式多板クラッチ部を示す部分側断面図である。
湿式多板クラッチ部を示す部分側断面図である。
【図3】ドリブンプレートを示す全体斜視図である。
【図4】ドリブンプレートの内周面に突設された給油羽
根を示す一部破断斜視図である。
根を示す一部破断斜視図である。
【図5】別例1におけるドリブンプレートを示す一部破
断斜視図である。
断斜視図である。
【図6】別例2におけるドリブンプレートを示す一部破
断斜視図である。
断斜視図である。
【図7】別例3におけるドリブンプレートを示す一部破
断斜視図である。
断斜視図である。
【図8】別例4におけるドリブンプレートを示す一部破
断斜視図である。
断斜視図である。
【図9】従来の湿式多板クラッチにおけるギアを示す部
分側断面図である。
分側断面図である。
1…シャフト、2…ドラム、5…ギア、7,30,3
2,35,38…ドリブンプレート、8…クラッチディ
スク、20…ガイド部としての第一の給油羽根、21…
ガイド部としての第二の給油羽根、20a,21a,3
1a,31b,33a,33b,36a,37a…テー
パ面、31…ガイド部としての給油羽根、33,36…
ガイド部としての第一の給油溝、34,37…ガイド部
としての第二の給油溝、39a,39b…ガイド部とし
ての貫通孔。
2,35,38…ドリブンプレート、8…クラッチディ
スク、20…ガイド部としての第一の給油羽根、21…
ガイド部としての第二の給油羽根、20a,21a,3
1a,31b,33a,33b,36a,37a…テー
パ面、31…ガイド部としての給油羽根、33,36…
ガイド部としての第一の給油溝、34,37…ガイド部
としての第二の給油溝、39a,39b…ガイド部とし
ての貫通孔。
Claims (3)
- 【請求項1】シャフトに固着可能にまたは回転可能に取
り付けられたドラムと、 前記ドラムに対してラジアル方向に固定され、かつスラ
スト方向に摺動可能に設けられた複数枚のドリブンプレ
ートと、 前記シャフトに対して回転可能に取着されたギアと、 前記ギアのスプライン部外側面に対してラジアル方向に
固定され、かつスラスト方向に摺動可能に設けられると
共に、前記ドリブンプレートと交互に配置された複数枚
のクラッチディスクとを備え、前記ドリブンプレートと
前記クラッチディスクとを互いに接続させることによっ
て、前記ドラムの回転力を前記ギアに伝達する湿式多板
クラッチにおいて、 前記シャフトの外周面側から前記ドリブンプレートの内
周面側に供給される潤滑油をドリブンプレートの両側面
に分配するためのガイド部をドリブンプレートの内周面
に形成したことを特徴とする湿式多板クラッチ。 - 【請求項2】ドリブンプレートの一側面に潤滑油を供給
するためのテーパ面を有する第一の給油羽根と、ドリブ
ンプレートの他側面に潤滑油を供給するためのテーパ面
を有する第二の給油羽根とを交互にかつドリブンプレー
トの内周面全体にわたって突設したことを特徴とした請
求項1に記載の湿式多板クラッチ。 - 【請求項3】ドリブンプレートの一側面に潤滑油を供給
するためのテーパ面を有する第一の給油溝と、ドリブン
プレートの他側面に潤滑油を供給するためのテーパ面を
有する第二の給油溝とを交互にかつドリブンプレートの
内周面全体にわたって刻設したことを特徴とした請求項
1に記載の湿式多板クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5267551A JPH07119755A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 湿式多板クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5267551A JPH07119755A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 湿式多板クラッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07119755A true JPH07119755A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17446389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5267551A Pending JPH07119755A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 湿式多板クラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07119755A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006105280A (ja) * | 2004-10-06 | 2006-04-20 | Nsk Warner Kk | 湿式多板クラッチのフリクションプレート |
DE102007044856B4 (de) * | 2006-09-25 | 2014-05-15 | GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) | Kupplungsanordnung mit einer Kupplungsscheibe mit inneren Fluidkanälen |
JP2014119009A (ja) * | 2012-12-14 | 2014-06-30 | Mazda Motor Corp | 自動変速機の摩擦締結装置及びそのトルク容量変更方法 |
JP2015175456A (ja) * | 2014-03-17 | 2015-10-05 | 本田技研工業株式会社 | 摩擦係合装置の潤滑構造 |
JP2018524530A (ja) * | 2015-07-07 | 2018-08-30 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフトZf Friedrichshafen Ag | 車両の変速機用摩擦型シフト要素のための摩擦要素 |
KR20190042024A (ko) * | 2016-09-12 | 2019-04-23 | 섀플러 테크놀로지스 아게 운트 코. 카게 | 축방향으로 확장된 스플라인 치형부를 갖는 클러치 디스크 |
CN112360951A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-02-12 | 洪利星 | 一种周期可调节间歇主动齿轮结构 |
-
1993
- 1993-10-26 JP JP5267551A patent/JPH07119755A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006105280A (ja) * | 2004-10-06 | 2006-04-20 | Nsk Warner Kk | 湿式多板クラッチのフリクションプレート |
DE102007044856B4 (de) * | 2006-09-25 | 2014-05-15 | GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) | Kupplungsanordnung mit einer Kupplungsscheibe mit inneren Fluidkanälen |
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KR20190042024A (ko) * | 2016-09-12 | 2019-04-23 | 섀플러 테크놀로지스 아게 운트 코. 카게 | 축방향으로 확장된 스플라인 치형부를 갖는 클러치 디스크 |
JP2019520530A (ja) * | 2016-09-12 | 2019-07-18 | シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲーSchaeffler Technologies AG & Co. KG | 軸方向に拡張したスプライン歯を備えるクラッチディスク |
CN112360951A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-02-12 | 洪利星 | 一种周期可调节间歇主动齿轮结构 |
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