JPS6160291B2 - - Google Patents

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JPS6160291B2
JPS6160291B2 JP10331679A JP10331679A JPS6160291B2 JP S6160291 B2 JPS6160291 B2 JP S6160291B2 JP 10331679 A JP10331679 A JP 10331679A JP 10331679 A JP10331679 A JP 10331679A JP S6160291 B2 JPS6160291 B2 JP S6160291B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
plate
hub
plates
oil chamber
Prior art date
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Expired
Application number
JP10331679A
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English (en)
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JPS5628321A (en
Inventor
Kyoji Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP10331679A priority Critical patent/JPS5628321A/ja
Publication of JPS5628321A publication Critical patent/JPS5628321A/ja
Publication of JPS6160291B2 publication Critical patent/JPS6160291B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、多板のクラツチプレートとこれらク
ラツチプレート間に介在する多板のフリクシヨン
プレートを備えて、これらのクラツチプレート及
びフリクシヨンプレートを適宜潤滑しながら互い
に圧接したり解離したりすることにより動力伝達
の断続を行なうようにした湿式多板クラツチの改
良に関するものである。
この種の湿式多板クラツチは、そのクラツチプ
レートとフリクシヨンプレートが潤滑油を介在さ
せた状態にて互いに圧接又は解離するため、動力
伝達の断続(クラツチ操作)が滑らかに行なわれ
るとともに、潤滑油によりクラツチプレートとフ
リクシヨンプレートが冷却及び潤滑されてその耐
久性が向上するという利点がある。その反面、ク
ラツチプレートとフリクシヨンプレートを解離す
る際に、その間に介在している潤滑油の粘着力に
よつて各クラツチプレート、フリクシヨンプレー
ト間にひきずり現象が生じるため、クラツチ解除
を円滑に行なえない(所謂クラツチの切れ不良)
という問題がある。このことは、特に潤滑油の粘
性が高くなる寒冷時において著じるしい。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたもの
で、その主たる目的は、クラツチプレートとフリ
クシヨンプレートに対する潤滑油の供給をクラツ
チ解除時に遮断して、クラツチの切れを向上させ
た湿式多板クラツチを提供することにあり、以下
にその実施例を図面について説明する。
第1図は本発明に係る湿式多板クラツチ100
の横断平面図であつて、図中符号10は出力軸を
示している。出力軸10は、ベアリング11を介
してクランクケースとトランスミツシヨンケース
が一体となつたケース12に軸支されていて、そ
の図示右端部にはスプライン13が形成されてい
る。この出力軸10の軸心には貫通孔14を設け
てあり、この貫通孔14内にはプツシユロツド1
5a,15bおよびボール16が挿入されてい
る。なお、プツシユロツド15aは図示しないク
ラツチレバーの操作により図示右方へ押動され
る。符号20は出力軸10のスプライン13に嵌
合してナツト17により抜止めしたクラツチハブ
を示しており、このクラツチハブ20の外周部2
1には多板のクラツチプレート22〜22が設け
られていて、これら各クラツチプレート22は外
周部21に設けた多数の油孔21a〜21aから
流出する潤滑油により潤滑される。また、各クラ
ツチプレート22〜22間に介在する多板のフリ
クシヨンプレート32〜32はクラツチハウジン
グ30の内周部31に設けてある。クラツチハウ
ジング30は、ボス36を介して出力軸10上に
回転自在に軸支されており、ボス36の図示左部
には歯車39が固着されている。なお、第1図中
符号37,38は軸受ブツシユである。歯車39
は、入力軸40の右端部に固着した歯車41に噛
合している。入力軸40は、図示しないエンジン
側に連結されていて、エンジンが駆動したとき歯
車41,39及びボス36を介してクラツチハウ
ジング30を回転駆動する。
符号50はクラツチハブ20に対向するプレツ
シヤプレートを示している。このプレツシヤプレ
ート50は、その複数の筒部51〜51をクラツ
チハブ20の図示右側面に突出形成した複数の支
柱23〜23に嵌合することによりクラツチハブ
20と一体的に回転しかつ出力軸10の軸方向へ
移動し得るようになつている。プレツシヤプレー
ト50の各筒部51とクラツチハブ20の各支柱
23に固着した座板23a間にはスプリング52
が介装されており、これら各スプリング52の付
勢力によりプレツシヤプレート50はその外周縁
53にてクラツチプレート22とフリクシヨンプ
レート32を互いに圧接すべく押圧する。さら
に、プレツシヤプレート50の軸心にはセツトボ
ルト55が螺合しロツクナツト57で固定されて
いる。このセツトボルト55の内端(図示左端)
は出力軸10の貫通孔14から突出したプロシユ
ロツド15bの先端に当接しており、セツトボル
ト55を螺進、螺退させることによりクラツチの
断続のための遊びを調節し得るようになつてい
る。
また、クラツチハブ20及びプレツシヤプレー
ト50の互いに対向する面には、互いに嵌合する
嵌合部24及び54がそれぞれ形成されていて、
これら両嵌合部24,54により油室60が形成
されている。潤滑油は図示しないオイルポンプに
より貫通孔14の左端側から給送されて貫通孔1
4の右端から油室60内に流出し、一部の潤滑油
が入力軸の通油孔18から流出して各バイメタル
ソリツドブツシユ38を潤滑するようになつてい
る。なお、第1図中の符号70はクラツチカバー
を示している。
以上の構成は従来公知のもので、その作動を説
明すると、プロシユロツド15aが第1図に示し
た位置にある場合には、クラツチプレート50が
その周縁部53にて各クラツチプレート22とフ
リクシヨンプレート32を押圧していて、当該ク
ラツチ100は係合状態にある。これにより、入
力軸40からクラツチハウジング30に伝達され
た駆動力がクラツチプレート22とフリクシヨン
プレート32を介してクラツチハブ20に伝達さ
れ出力軸10を回転させる。また、プツシユロツ
ド15aがクラツチレバーの操作によつて図示右
方に押動されると、ボール16、プロシユロツド
15b及びセツトボルト55を介してプレツシヤ
プレート50が各スプリング52の付勢力に抗し
て図示右方へ移動する。これにより、各フリクシ
ヨンプレート32と各クラツチプレート22間の
押圧が解かれ、各フリクシヨンプレート32から
各クラツチプレート22へは動力が伝達されず、
クラツチ100は解除状態になる。
しかして、このクラツチ100のクラツチハブ
20及びプレツシヤプレート50に設けた各嵌合
部24,54は互いに遊合しており、プレツシヤ
プレート50が第1図の図示右方へ移動しても互
いに外れないよう十分な長さを有している。これ
ら各嵌合部24,54の略中央部には複数の連通
孔24a〜24a,54a〜54aをそれぞれ半
径方向に設けてあり(第2図参照)、各連通孔5
4aはクラツチ100が係合状態にあるとき各連
通孔24aにそれぞれ対向して油室60を嵌合部
54の外部に連通させるようになつている。な
お、嵌合部54に設けた複数の連通孔54a〜5
4aは、第3図に示すように、図示中央に位置す
る連通孔54aがこれに対向する連通孔24aに
完全に一致したとき、その左右に位置する連通孔
54a,54aが他の連通孔24a,24aに対
してそれぞれ左右(嵌合部54の移動方向)に僅
かに位置ずれすべく設けてある。さらに、プレツ
シヤプレート50には複数の排出孔58〜58が
軸方向に設けてあり(第1図及び第2図参照)、
これら各排出孔58は油室60をプレツシヤプレ
ート50とクラツチカバー70間の空間に連通さ
せている。
なお、本実施例においては、クラツチハブ20
の各油孔21aが開口する内面21bを、第1図
に示すように、図示左方から右方に向けて傾斜さ
せてあり、各油孔21aから流出しきれなかつた
潤滑油を遠心力により図示右方へ流動させてから
クラツチハウジング30とプレツシヤプレート5
0間から外部へ流出させて、各クラツチプレート
22とフリクシヨンプレート32間に過量の潤滑
油を供給しないようにしてある。
以上のように構成したクラツチ100の係合時
においては、プレツシヤプレート50が第1図に
示した位置にあつて、嵌合部54の各連通孔54
aが嵌合部24の各連通孔24aに対向し、油室
60が各連通孔24a,54aを通してクラツチ
ハブ20の外周部21に設けた各油孔21aに向
けて開口する。これにより、出力軸10の貫通孔
14から油室60内に供給された潤滑油は、遠心
力により各連通孔24a,54aから嵌合部54
の外側に流出し、さらにクラツチハブ20の外周
部21に設けた各油孔21aから各クラツチプレ
ート22側に流動して、クラツチプレート22と
フリクシヨンプレート32を冷却及び潤滑しなが
らクラツチハウジング30とプレツシヤプレート
50との間隙及び各フリクシヨンプレート32に
半径方向に設けた各溝32aから外部へ流出す
る。
また、クラツチ100の解除時においては、プ
レツシヤプレート50の右方への移動によつてプ
レツシヤプレート50側の嵌合部54の各連通孔
54aがクラツチハブ20側の嵌合部24の各連
通孔24aに対向しなくなつて、各連通孔24
a,54a間の連通が遮断される。これにより、
油室60内の潤滑油はクラツチプレート22とフ
リクシヨンプレート32間には供給されず、これ
らの解離は従来クラツチにおけるような潤滑油に
よるひきずり現象を生ずることなく円滑に行なわ
れる。なお、クラツチ解除前にクラツチプレート
22とフリクシヨンプレート32間に供給されて
いた潤滑油は遠心力により短時間内に外部へ流出
してしまうので、これによるひきずり現象はほと
んどない。また、このクラツチ解除時において
は、貫通孔14から油室60内に供給された潤滑
油は油室60内に貯留されるが所定以上の潤滑油
は各排出孔58から外部に排出される。
このように解除状態にあるクラツチ100を再
び係合状態にすると、各嵌合部24,54の各連
通孔24a,54aが互いに連通して油室60内
の潤滑油は前述したようにクラツチプレート22
とフリクシヨンプレート32間に供給される。こ
の場合、プレツシヤプレート50側の嵌合部54
がクラツチボス20側へ移動することにより、油
室60内の圧力がその外部の圧力よりも瞬時に限
り高くなるため、油室60内に貯留されていた潤
滑油はクラツチ100を係合させた瞬間において
迅速かつ多量にクラツチプレート22とフリクシ
ヨンプレート32側へ供給される。
また、本実施例においては、第3図に示すごと
く、嵌合部54側の2つの連通孔54a,54a
をその移動方向に対してわずかに位置ずれした状
態にて設けてあるので、当該クラツチ100にお
いて製造・組付誤差又は各クラツチプレート22
の摩耗等によつて嵌合部54の嵌合部24に対す
る位置ずれがあつても、これによつて潤滑油の流
出量が変化することはあまりない。
以上詳述したとおり、本発明においては、上記
実施例にて例示したごとく、クラツチハブ20と
プレツシヤプレート50の嵌合部24,54に、
クラツチ係合時には油室60を各クラツチプレー
ト22・フリクシヨンプレート32に向けて開口
させクラツチ解除時にはその連通が遮断される連
通孔24a,54aを設け、またこれらの連通孔
24a,54aの連通が遮断されたとき油室60
内に蓄積される潤滑油を外部に排出する排出孔5
8をプレツシヤプレート50の一部に設けたこと
にその特徴があり、これによりクラツチ解除が円
滑に行なえる湿式多板クラツチを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る湿式多板クラツチの横断
平面図、第2図は第1図に示した湿式多板クラツ
チの部分破断右側面図、第3図は各嵌合部に設け
た連通孔の位置関係を示す説明図である。 符号の説明、100……湿式多板クラツチ、1
0……出力軸、20……クラツチハブ、21……
クラツチハブの外周部、22……クラツチプレー
ト、24……嵌合部、24a……連通孔、30…
…クラツチハウジング、31……クラツチハウジ
ングの内周部、32……フリクシヨンプレート、
40……入力軸、50……プレツシヤプレート、
54……嵌合部、54a……連通孔、58……排
出孔、60……油室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 クラツチハブの外周部に設けた多板のクラツ
    チプレートの間にクラツチハウジングの内周部に
    設けた多板のフリクシヨンプレートを介在させ
    て、これらのクラツチプレートとフリクシヨンプ
    レートを前記クラツチハブに対向して組付けたプ
    レツシヤプレートの押圧力により圧接させるよう
    に構成し、かつ前記クラツチハブの軸部から流入
    する潤滑油を前記プレツシヤプレートの前記クラ
    ツチハブに対する嵌合部により形成される油室を
    通して前記クラツチプレート間に流動させるよう
    にした湿式多板クラツチにおいて、前記クラツチ
    ハブと前記プレツシヤプレートの嵌合部に、クラ
    ツチ係合時には前記油室を前記クラツチプレート
    に向けて開口させクラツチ解除時にはその連通が
    遮断される連通孔を設けたことを特徴とする湿式
    多板クラツチ。 2 クラツチハブの外周部に設けた多板のクラツ
    チプレートの間にクラツチハウジングの内周部に
    設けた多板のフリクシヨンプレートを介在させ
    て、これらのクラツチプレートとフリクシヨンプ
    レートを前記クラツチハブに対向して組付けたプ
    レツシヤプレートの押圧力により圧接させるよう
    に構成し、かつ前記クラツチハブの軸部から流入
    する潤滑油を前記プレツシヤプレートの前記クラ
    ツチハブに対する嵌合部により形成される油室を
    通して前記クラツチプレート間に流動させるよう
    にした湿式多板クラツチにおいて、前記クラツチ
    ハブと前記プレツシヤプレートの嵌合部に、クラ
    ツチ係合時には前記油室を前記クラツチプレート
    に向けて開口させクラツチ解除時にはその連通が
    遮断される連通孔を設けるとともに、前記連通孔
    が遮断されたとき前記油室内に蓄積される潤滑油
    を外部に排出する排出孔を前記プレツシヤプレー
    トの一部に設けたことを特徴とする湿式多板クラ
    ツチ。
JP10331679A 1979-08-13 1979-08-13 Wet type multiple disc clutch Granted JPS5628321A (en)

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JP10331679A JPS5628321A (en) 1979-08-13 1979-08-13 Wet type multiple disc clutch

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JP10331679A JPS5628321A (en) 1979-08-13 1979-08-13 Wet type multiple disc clutch

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JPS5628321A JPS5628321A (en) 1981-03-19
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Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6286422U (ja) * 1985-11-18 1987-06-02
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