JP6373700B2 - 多板式クラッチ - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、多板式クラッチにおいて、軸方向内側のクラッチ板にもオイルを効率良く供給できるようにすることを目的とする。
本発明によれば、オイル取込用孔に対し半径方向外側で周方向に並ぶように複数形成されるスプリング受け部には、その側面部のうち、プレッシャディスクの半径方向内側に、オイルをスプリング受け部内に取り込む供給孔が設けられるとともに、スプリング受け部の先端部のプレッシャディスクの半径方向外側に、オイルを外に排出する排出孔が形成され、クラッチセンタの側面部には、半径方向外側に連通する連通孔が形成されている。これにより、オイル取込用孔からプレッシャディスクの内側面側に供給されるオイルは、遠心力で半径方向外側に移動し、その一部は、供給孔からスプリング受け部内に入り、スプリング受け部の先端部の排出孔から半径方向外側に流れ、クラッチセンタの連通孔を通って多板式クラッチの軸方向内側のクラッチ板に供給される。このため、軸方向内側のクラッチ板にオイルを効率良く供給できる。
本発明によれば、排出孔は、スプリング受け部の先端の座面に形成されるため、スプリング受け部の先端側からオイルを流すことができ、軸方向内側のクラッチ板にオイルを効率良く供給できる。
また、本発明は、前記排出孔(79)は、軸方向に抜き方向を有する型により型成形されることを特徴とする。
本発明によれば、排出孔は、軸方向に抜き方向を有する型により型成形されるため、排出孔を機械加工せずに容易に形成できる。
本発明によれば、排出孔における多板式クラッチの軸方向の外側の縁部は、クラッチ板の厚みの中間部よりも多板式クラッチの軸方向の内側に配置されるため、排出孔から多板クラッチの厚みの中間部よりも多板式クラッチの軸方向の内側にオイルを供給でき、軸方向内側のクラッチ板にオイルを効率良く供給できる。
また、本発明は、前記供給孔(78)の幅(W1)は、隣接する前記スプリング受け部(74)の間の隙間(57)の幅(W3)よりも大きいことを特徴とする。
本発明によれば、供給孔の幅は、隣接するスプリング受け部の間の隙間の幅よりも大きいため、供給孔からスプリング受け部内に効率良くオイルを取り込むことができる。
また、スプリング受け部の先端側から、軸方向内側のクラッチ板にオイルを効率良く供給できる。
また、排出孔を機械加工せずに容易に形成できる。
さらに、排出孔から多板クラッチの厚みの中間部よりも多板式クラッチの軸方向の内側にオイルを供給できる。
また、供給孔の幅が大きいため、スプリング受け部内に効率良くオイルを取り込むことができる。
自動二輪車1は、車体フレームFにパワーユニットとしてのエンジン10が支持され、前輪2を支持する左右一対のフロントフォーク11,11が車体フレームFの前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム12が車体フレームFの後部に設けられた車両である。自動二輪車1は、乗員が跨るようにして着座するシート13が車体フレームFの前後の中央部の上方に設けられた鞍乗り型の車両である。
自動二輪車1は、樹脂製の車体カバーを備える。車体カバーは、フロントフォーク11,11の上部及び前記ダウンフレームを側方から覆う左右一対のシュラウド20,20と、燃料タンク17を上方から覆うタンクカバー21と、前記アンダーフレーム及びエンジン10を下方から覆うアンダーカバー22と、フロントフォーク11,11の下部を覆う左右一対のフォークカバー23,23とを備える。
前輪2を上方から覆うフロントフェンダー24は、フロントフォーク11,11に固定される。
乗員が前輪2を操舵するためのハンドルバー30は、フロントフォーク11,11の上方に設けられる。
エンジン10の出力は、エンジン10のクランクケース31の後部の左側面に設けられたドライブスプロケット(不図示)と後輪3に設けられたドリブンスプロケット32とに掛け渡されるドライブチェーン33によって後輪3に伝達される。
エンジン10は、車幅方向に水平に延びるクランク軸34を支持する前記クランクケース31と、クランクケース31の前部の上部から上方に延びるシリンダ部35とを備える。
クランクケース31は、クランク軸34を収容する前部のクランク室36と、クランクケース31の後部に設けられる変速機室37と、変速機室37の右側方に配置されるクラッチ室38とを備える。クラッチ室38の右側面は、クランクケース31の側面に固定されるクラッチカバー38aによって構成される。
変速機室37には、変速機39が収容され、クラッチ室38には、クランク軸34の出力を変速機39に伝達する多板式クラッチ40が収容される。
変速機39は、多板式クラッチ40から伝達される回転を変速して後輪3側に出力する。変速機39は、入力軸としてのメイン軸42と、メイン軸42に平行に配置される出力軸としてのカウンタ軸43と、メイン軸42に設けられる複数の駆動ギア44と、カウンタ軸43に設けられて駆動ギア44に噛み合う複数の従動ギア45とを備える。変速機39は、常時噛み合い式の変速機である。前記ドライブプロケットは、カウンタ軸43の軸端に固定される。
図2に示すように、クランク軸34の軸中心C1は、クランクケース31の前部に位置し、メイン軸42の軸中心C2は、軸中心C1の後上方に位置し、カウンタ軸43の軸中心C3は、軸中心C2の後方に位置するとともに上下方向では軸中心C1と軸中心C2との間に位置する。軸中心C2は、多板式クラッチ40の軸中心に一致する。軸中心C1,C2,C3は互いに平行である。
変速機39では、駆動ギア44及び従動ギア45のスライドに応じて、メイン軸42及びカウンタ軸43間で、ニュートラル状態、または、1速〜5速の何れかの変速歯車対を選択的に用いた動力伝達が可能となる。
クラッチ支持軸部42aには、プライマリドライブギア41に噛み合うプライマリドリブンギア46が、ベアリング46aを介して軸支されている。プライマリドリブンギア46は、クラッチ支持軸部42a上で回転自在である。
メイン軸42は、軸中心に全長に亘って中空部42bを備え、中空部42bには、軸方向に移動可能なプッシュロッド47が配置される。プッシュロッド47の一端は、運転者によって操作される多板式クラッチ40の操作部(不図示)に接続されており、他端は、多板式クラッチ40に接続されている。上記操作部は、例えばハンドルバー30に設けられるクラッチレバーであり、運転者がクラッチレバーを操作することでプッシュロッド47が軸方向に移動し、多板式クラッチ40が切断及び接続される。
多板式クラッチ40は、プライマリドリブンギア46の側面に固定されるカップ状のクラッチアウタ50と、クラッチアウタ50の半径方向内側に設けられ、メイン軸42に一体に固定されるクラッチセンタ51と、クラッチセンタ51に対向して配置され、メイン軸42の軸方向に移動可能なプレッシャディスク52とを備える。また、多板式クラッチ40は、プレッシャディスク52とクラッチセンタ51との間に挟持されるクラッチ板53と、プレッシャディスク52とクラッチセンタ51との間の間隔が狭くなるようにプレッシャディスク52を付勢する複数のコイルスプリング54と、プッシュロッド47とプレッシャディスク52とを接続する接続部材55と、接続部材55とプレッシャディスク52との間に設けられるベアリング56とを備える。
クラッチアウタ50は、プライマリドリブンギア46の外側面に一体に固定される円板部50aと、円板部50aの周縁部からメイン軸42と略同軸の位置関係で延びる外側円筒部50bとを備える。外側円筒部50bには、軸方向に延びるスリット状のクラッチ嵌合部50cが周方向に複数形成されている。
各外側摩擦板53aは、クラッチアウタ50の内側に配置され、外周部の凸部がクラッチ嵌合部50cにスプライン嵌合することで、クラッチアウタ50の軸方向に移動可能且つクラッチアウタ50に対して相対回転不能に設けられている。
図4及び図5に示すように、クラッチセンタ51は、メイン軸42に固定される円筒状のハブ部60と、ハブ部60の外周部からクラッチアウタ50の内周面近傍まで半径方向外側に延びる円板状の受け板部61と、受け板部61の外周部よりも内側でメイン軸42と略同軸にプレッシャディスク52側へ延びる内側円筒部62(クラッチセンタの側面部)とを備える。
クラッチセンタ51は、ハブ部60がクラッチ支持軸部42aにスプライン嵌合されるとともに、ハブ部60を軸方向に押圧するナット48によって、軸方向に位置決めされる。すなわち、クラッチセンタ51は、メイン軸42に対して回転方向及び軸方向に固定されており、メイン軸42と一体に回転する。
各内側摩擦板53bは、その内周部が内側円筒部62の外周部に嵌合するように配置され、内周部の凸部がクラッチ嵌合部62aにスプライン嵌合することで、クラッチセンタ51の軸方向に移動可能且つクラッチセンタ51に対して相対回転不能に設けられている。
内側円筒部62には、内側円筒部62の内側及び外側を半径方向に連通させる連通孔62bが複数形成されている。連通孔62bは、内側円筒部62の軸方向に複数配列されるとともに、周方向に2列で設けられている。
コイルスプリング54は、その内周部をボス部64の外周部に嵌合させるようにしてボス部64に装着される。
ボス部64は、内周部に雌ねじ部64aを備え、ボス部64には、コイルスプリング54を支持するワッシャー65aが、雌ねじ部64aに締結されるボルト65で固定される。ワッシャー65aの径は、ボス部64の外径よりも大径に形成されており、コイルスプリング54の一端は、ワッシャー65aによって支持される。すなわち、ワッシャー65aは、コイルスプリング54の軸方向外側の端を受ける外側座部を構成する。
連通孔62bは、クラッチセンタ51の半径方向において、ボス部64の外側に配置されている。すなわち、連通孔62bは、内側円筒部62を半径方向外側から見た場合、連通孔62bがボス部64に略重なる位置か、または、ボス部64の近傍の位置に配置されている。また、連通孔62bは、半径方向で見た場合、後述するスプリング受け部74に重なる位置に配置されている。
内側円筒部62の内周部には、各ボス部64の位置に対応して設けられる一群の連通孔62bを周方向の両側から挟むように、仕切りリブ67,67が形成されている。仕切りリブ67,67は、内側円筒部62の全長に亘って軸方向に延びている。
図4、図6及び図7に示すように、プレッシャディスク52は、クラッチセンタ51の受け板部61に対向して受け板部61よりも多板式クラッチ40の軸方向の外側に配置される円板状のプレート部70と、プレート部70の中央に設けられる円形のオイル取込用孔71とを備える。オイル取込用孔71は、ベアリング56が嵌合されるベアリング支持孔部71aと、外端部から半径方向内側に突出するフランジ部71bとを備える。オイル供給片38bから供給されるオイルは、オイル取込用孔71を通ってプレッシャディスク52の内側面側に取り込まれる。
プレート部70の内側面における外周側の周縁部には、多板式クラッチ40の軸方向における最も外側のクラッチ板53、すなわち、最も外側の外側摩擦板53a2に当接する押圧部72が形成されている。押圧部72は円環状に形成されており、コイルスプリング54の付勢力によって外側摩擦板53a2を押圧する。
押圧部72は、厚さが一段厚く形成されており、押圧部72の内周側には、円環状の溝部73が形成されている。
中空に形成されたスプリング受け部74の内側には、コイルスプリング54の外径よりも大径に形成された円柱状の空間であるスプリング収容部75が形成されている。スプリング収容部75には、ボス部64に装着されたコイルスプリング54及びボルト65の頭部65aが収容される。
スプリング受け部74の先端面74aには、ボス部64が挿通されるボス挿通孔76が形成されており、ボス挿通孔76の周縁部は、コイルスプリング54の他端を受けるフランジ状の内側座部77(座面)となっている。
スプリング受け部74の側面部のうち、プレッシャディスク52の半径方向内側の外周面には、スプリング収容部75内に連通する供給孔78が形成されている。オイル供給片38b(図3)から供給されるオイルは、供給孔78を通ってスプリング収容部75内に取り込まれる。
また、スプリング受け部74の側面部のうち、プレッシャディスク52の半径方向外側の外周面には、スプリング収容部75内に連通する排出孔79が形成されている。スプリング収容部75内のオイルは、排出孔79を通って、プレッシャディスク52の半径方向外側に排出される。
供給孔78は、その全長に亘って略等しい幅に形成されており、供給孔78の幅W1は、スプリング受け部74の軸方向視において、スプリング受け部74の周方向の半分の範囲よりも小さい範囲、すなわち180°よりも小さい範囲に形成されている。内側座部77は、軸方向視において連続して180°以上切り欠かれていないため、コイルスプリング54を適切に支持できる。
排出孔79は、その全長に亘って略等しい幅に形成されており、排出孔79の幅W2は、スプリング受け部74の軸方向視において、供給孔78の幅W1よりも小さい。また、供給孔78の幅W1は、隣接するスプリング受け部74,74の間の隙間57の幅W3よりも大きい。また、幅W2は、幅W3よりも小さい。
幅W1及び幅W2の幅方向の中央には、プレッシャディスク52の中心と各スプリング受け部74の中心とを通る仮想の直線(VII−VII線に一致する直線)が通る。
接続部材55は、メイン軸42のクラッチ支持軸部42aの先端の中空部42bに嵌合される円筒状のメイン軸嵌合部80と、メイン軸42から外側に突出してベアリング56を介してプレッシャディスク52に接続される円筒状のプレッシャディスク接続部81とを備える。
メイン軸嵌合部80は、プッシュロッド47の他端が嵌合されるブッシュロッド嵌合穴80aを備える。プッシュロッド47の他端とブッシュロッド嵌合穴80aの底部との間には、押圧ピン82が介装されている。メイン軸嵌合部80は、中空部42b内で軸方向に移動可能に設けられており、接続部材55は、プッシュロッド47によって押圧されると軸方向の外側に移動する。
プレッシャディスク接続部81は、軸方向に延びるオイル導入孔83を備える。オイル導入孔83は、プレッシャディスク52のオイル取込用孔71及び内輪56bの内側の空間を介して多板式クラッチ40の外側に連通する。
接続部材55は、オイル導入孔83を接続部材55bの半径方向の外側に連通するオイル孔84を複数備える。オイル孔84は、軸方向において、ベアリング56とクラッチ支持軸部42aの先端面との間の空間に連通する位置に形成されている。
図4に示す状態では、プレッシャディスク52は、コイルスプリング54の押圧力によってクラッチ板53を挟持しており、クラッチ板53に生じる摩擦力によってクラッチセンタ51とクラッチアウタ50が接続されている。すなわち、図4の状態は、クラッチ接続状態であり、クラッチアウタ50とクラッチセンタ51とは一体に回転する。
また、プッシュロッド47が多板式クラッチ40の軸方向の外側に移動するように操作されると、プレッシャディスク52がコイルスプリング54の付勢力に抗して外側に移動し、クラッチは切断状態となる。
図4、図6及び図7を参照し、オイル供給片38bからオイル導入孔83に導入されたオイルLは、多板式クラッチ40内の壁面を伝うようにしてオイル孔84からクラッチセンタ51とプレッシャディスク52との間の空間に流れ、多板式クラッチ40の回転の遠心力によって多板式クラッチ40の半径方向の外側に流れ、供給孔78からスプリング受け部74のスプリング収容部75内に取り込まれる。ここで、供給孔78の幅W1は、隙間57の幅W3よりも大きいため、隙間57側に流れるオイルの量よりも多量のオイルLを供給孔78内に効率良く取り込むことができる。
また、スプリング収容部75に入って車幅方向外側(多板式クラッチ40の軸方向外側)に流れたオイルは、ワッシャー65によってその多くが堰き止められるため、効率的に車幅方向内側(多板式クラッチ40の軸方向内側)の排出孔79にオイルを導くことができる。
また、連通孔62bの両側方には、仕切りリブ67,67が設けられているため、オイルLを連通孔62bに集めることができ、オイルLを効率良くクラッチ板53に供給できる。
また、各連通孔62bは、内側摩擦板53bが嵌まる内側円筒部62のクラッチ嵌合部62aに設けられるとともに、図4のクラッチ接続状態において、多板式クラッチ40の軸方向位置で内側摩擦板53bの内周部に重なる位置にそれぞれ形成されている。このため、連通孔62bから内側摩擦板53bを伝わせるようにしてオイルLを供給でき、クラッチ板53に効率良くオイルLを供給できる。
また、排出孔79は、軸方向に抜き方向を有する型により型成形されるため、排出孔79を機械加工せずに容易に形成できる。
また、供給孔78の幅W1は、隣接するスプリング受け部74,74の間の隙間57の幅W3よりも大きいため、供給孔78からスプリング受け部74内に効率良くオイルLを取り込むことができる。
51 クラッチセンタ
52 プレッシャディスク
53 クラッチ板
54 コイルスプリング
57 隙間
62 内側円筒部(クラッチセンタの側面部)
62b 連通孔
71 オイル取込用孔
74 スプリング受け部
77 内側座部(座面)
78 供給孔
79 排出孔
79b 縁部(外側の縁部)
M 中間部
W1 幅(供給孔の幅)
W3 幅(隙間の幅)
Claims (5)
- プレッシャディスク(52)によって摩擦式のクラッチ板(53)の断続を行う多板式クラッチであって、前記プレッシャディスク(52)がオイル取込用孔(71)を有し、当該オイル取込用孔(71)から前記プレッシャディスク(52)の内側に供給されるオイルによって前記クラッチ板(53)へオイルが供給される多板式クラッチにおいて、
前記プレッシャディスク(52)には、クラッチセンタ(51)との間に弾装されるコイルスプリング(54)の装着用のスプリング受け部(74)が、前記オイル取込用孔(71)に対し半径方向外側で周方向に並ぶように複数形成され、
前記スプリング受け部(74)には、そのスプリング受け部(74)の側面部のうち、前記プレッシャディスク(52)の半径方向内側に、前記オイル取込用孔(71)から供給されるオイルを前記スプリング受け部(74)内に取り込む供給孔(78)が設けられるとともに、前記スプリング受け部(74)の先端部の前記プレッシャディスク(52)の半径方向外側に、前記スプリング受け部(74)内に取り込まれたオイルを外に排出する排出孔(79)が形成され、
前記クラッチセンタ(51)の側面部(62)には、半径方向外側に連通する連通孔(62b)が形成され、
前記クラッチセンタ(51)の前記側面部(62)の内周部には、各前記スプリング受け部(74)の位置に対応して設けられる前記連通孔(62b)を周方向の両側から挟むように仕切りリブ(67)が形成されていることを特徴とする多板式クラッチ。 - 前記スプリング受け部(74)の先端には、前記コイルスプリング(54)の先端部を受ける座面(77)が形成され、前記排出孔(79)は、前記座面(77)に形成されることを特徴とする請求項1記載の多板式クラッチ。
- 前記排出孔(79)は、軸方向に抜き方向を有する型により型成形されることを特徴とする請求項2記載の多板式クラッチ。
- 前記排出孔(79)における前記多板式クラッチの軸方向の外側の縁部(79b)は、前記クラッチ板(53)の厚みの中間部(M)よりも前記多板式クラッチの軸方向の内側に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の多板式クラッチ。
- 前記供給孔(78)の幅(W1)は、隣接する前記スプリング受け部(74)の間の隙間(57)の幅(W3)よりも大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の多板式クラッチ。
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