JP6373700B2 - 多板式クラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、多板式クラッチに関する。
従来技術として、オイルをクラッチハウジングの外周部でかき上げることでクラッチ板にオイルを供給し冷却する多板式クラッチが開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、クラッチ板にオイルを供給するためのオイル取り込み用の孔が、プレッシャディスクに設けられている。
特開平10−274256号公報
しかしながら、上記従来の多板式クラッチでは、オイル取り込み用の孔からプレッシャディスクの内側面側に入ったオイルは、遠心力によってすぐに半径方向外側に流れるため、多板式クラッチの軸方向外側に配置されているクラッチ板にはオイルが供給され易いが、多板式クラッチの軸方向内側に配置されているクラッチ板にはオイルが供給され難い。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、多板式クラッチにおいて、軸方向内側のクラッチ板にもオイルを効率良く供給できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、プレッシャディスク(52)によって摩擦式のクラッチ板(53)の断続を行う多板式クラッチであって、前記プレッシャディスク(52)がオイル取込用孔(71)を有し、当該オイル取込用孔(71)から前記プレッシャディスク(52)の内側に供給されるオイルによって前記クラッチ板(53)へオイルが供給される多板式クラッチにおいて、前記プレッシャディスク(52)には、クラッチセンタ(51)との間に弾装されるコイルスプリング(54)の装着用のスプリング受け部(74)が、前記オイル取込用孔(71)に対し半径方向外側で周方向に並ぶように複数形成され、前記スプリング受け部(74)には、そのスプリング受け部(74)の側面部のうち、前記プレッシャディスク(52)の半径方向内側に、前記オイル取込用孔(71)から供給されるオイルを前記スプリング受け部(74)内に取り込む供給孔(78)が設けられるとともに、前記スプリング受け部(74)の先端部の前記プレッシャディスク(52)の半径方向外側に、前記スプリング受け部(74)内に取り込まれたオイルを外に排出する排出孔(79)が形成され、前記クラッチセンタ(51)の側面部(62)には、半径方向外側に連通する連通孔(62b)が形成され、前記クラッチセンタ(51)の前記側面部(62)の内周部には、各前記スプリング受け部(74)の位置に対応して設けられる前記連通孔(62b)を周方向の両側から挟むように仕切りリブ(67)が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、オイル取込用孔に対し半径方向外側で周方向に並ぶように複数形成されるスプリング受け部には、その側面部のうち、プレッシャディスクの半径方向内側に、オイルをスプリング受け部内に取り込む供給孔が設けられるとともに、スプリング受け部の先端部のプレッシャディスクの半径方向外側に、オイルを外に排出する排出孔が形成され、クラッチセンタの側面部には、半径方向外側に連通する連通孔が形成されている。これにより、オイル取込用孔からプレッシャディスクの内側面側に供給されるオイルは、遠心力で半径方向外側に移動し、その一部は、供給孔からスプリング受け部内に入り、スプリング受け部の先端部の排出孔から半径方向外側に流れ、クラッチセンタの連通孔を通って多板式クラッチの軸方向内側のクラッチ板に供給される。このため、軸方向内側のクラッチ板にオイルを効率良く供給できる。
また、本発明は、前記スプリング受け部(74)の先端には、前記コイルスプリング(54)の先端部を受ける座面(77)が形成され、前記排出孔(79)は、前記座面(77)に形成されることを特徴とする。
本発明によれば、排出孔は、スプリング受け部の先端の座面に形成されるため、スプリング受け部の先端側からオイルを流すことができ、軸方向内側のクラッチ板にオイルを効率良く供給できる。
また、本発明は、前記排出孔(79)は、軸方向に抜き方向を有する型により型成形されることを特徴とする。
本発明によれば、排出孔は、軸方向に抜き方向を有する型により型成形されるため、排出孔を機械加工せずに容易に形成できる。
さらに、本発明は、前記排出孔(79)における前記多板式クラッチの軸方向の外側の縁部(79b)は、前記クラッチ板(53)の厚みの中間部(M)よりも前記多板式クラッチの軸方向の内側に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、排出孔における多板式クラッチの軸方向の外側の縁部は、クラッチ板の厚みの中間部よりも多板式クラッチの軸方向の内側に配置されるため、排出孔から多板クラッチの厚みの中間部よりも多板式クラッチの軸方向の内側にオイルを供給でき、軸方向内側のクラッチ板にオイルを効率良く供給できる。
また、本発明は、前記供給孔(78)の幅(W1)は、隣接する前記スプリング受け部(74)の間の隙間(57)の幅(W3)よりも大きいことを特徴とする。
本発明によれば、供給孔の幅は、隣接するスプリング受け部の間の隙間の幅よりも大きいため、供給孔からスプリング受け部内に効率良くオイルを取り込むことができる。
本発明に係る多板式クラッチでは、軸方向内側のクラッチ板にオイルを効率良く供給できる。
また、スプリング受け部の先端側から、軸方向内側のクラッチ板にオイルを効率良く供給できる。
また、排出孔を機械加工せずに容易に形成できる。
さらに、排出孔から多板クラッチの厚みの中間部よりも多板式クラッチの軸方向の内側にオイルを供給できる。
また、供給孔の幅が大きいため、スプリング受け部内に効率良くオイルを取り込むことができる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の右側面図である。 エンジンの下部の右側面図である。 図2のIII−III断面図である。 図3の要部を示すである。 クラッチセンタをプレッシャディスク側から見た斜視図である。 プレッシャディスクをクラッチセンタ側から見た図である。 図6のVII−VII断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車1の右側面図である。なお、図1では、左右一対設けられるとして説明するものは、右側のものだけが図示されている。
自動二輪車1は、車体フレームFにパワーユニットとしてのエンジン10が支持され、前輪2を支持する左右一対のフロントフォーク11,11が車体フレームFの前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム12が車体フレームFの後部に設けられた車両である。自動二輪車1は、乗員が跨るようにして着座するシート13が車体フレームFの前後の中央部の上方に設けられた鞍乗り型の車両である。
車体フレームFは、前端に設けられるヘッドパイプ14と、ヘッドパイプ14から後方へ斜め下向きに傾斜して延出する左右一対のメインフレーム15,15と、各メインフレーム15の後端から下方に延出する左右一対のピボットフレーム16,16と、ヘッドパイプ14の下部の後面から後下方に延出するダウンフレーム(不図示)と、このダウンフレームから左右に分岐して下方に延び、その後、後方へ略水平に屈曲してピボットフレーム16,16の下端に連結されるアンダーフレーム(不図示)とを備える。
燃料タンク17は、シート13の前方に配置され、メインフレーム15,15の左右側方を上下に延びる。
自動二輪車1は、樹脂製の車体カバーを備える。車体カバーは、フロントフォーク11,11の上部及び前記ダウンフレームを側方から覆う左右一対のシュラウド20,20と、燃料タンク17を上方から覆うタンクカバー21と、前記アンダーフレーム及びエンジン10を下方から覆うアンダーカバー22と、フロントフォーク11,11の下部を覆う左右一対のフォークカバー23,23とを備える。
前輪2を上方から覆うフロントフェンダー24は、フロントフォーク11,11に固定される。
ピボットフレーム16,16の下端には、乗員が足を載せる左右一対のステップ25,25が設けられる。ヘッドパイプ14の前部には、前方に突出する前部ステー26が固定され、前部ステー26には、ヘッドライト27、板状のウインドスクリーン28及びメーター類29が支持される。
乗員が前輪2を操舵するためのハンドルバー30は、フロントフォーク11,11の上方に設けられる。
エンジン10の出力は、エンジン10のクランクケース31の後部の左側面に設けられたドライブスプロケット(不図示)と後輪3に設けられたドリブンスプロケット32とに掛け渡されるドライブチェーン33によって後輪3に伝達される。
図2は、エンジン10の下部の右側面図である。図3は、図2のIII−III断面図である。
エンジン10は、車幅方向に水平に延びるクランク軸34を支持する前記クランクケース31と、クランクケース31の前部の上部から上方に延びるシリンダ部35とを備える。
クランクケース31は、クランク軸34を収容する前部のクランク室36と、クランクケース31の後部に設けられる変速機室37と、変速機室37の右側方に配置されるクラッチ室38とを備える。クラッチ室38の右側面は、クランクケース31の側面に固定されるクラッチカバー38aによって構成される。
変速機室37には、変速機39が収容され、クラッチ室38には、クランク軸34の出力を変速機39に伝達する多板式クラッチ40が収容される。
クランク軸34は、クラッチ室38側の軸端に、プライマリドライブギア41を備える。
変速機39は、多板式クラッチ40から伝達される回転を変速して後輪3側に出力する。変速機39は、入力軸としてのメイン軸42と、メイン軸42に平行に配置される出力軸としてのカウンタ軸43と、メイン軸42に設けられる複数の駆動ギア44と、カウンタ軸43に設けられて駆動ギア44に噛み合う複数の従動ギア45とを備える。変速機39は、常時噛み合い式の変速機である。前記ドライブプロケットは、カウンタ軸43の軸端に固定される。
図2に示すように、クランク軸34の軸中心C1は、クランクケース31の前部に位置し、メイン軸42の軸中心C2は、軸中心C1の後上方に位置し、カウンタ軸43の軸中心C3は、軸中心C2の後方に位置するとともに上下方向では軸中心C1と軸中心C2との間に位置する。軸中心C2は、多板式クラッチ40の軸中心に一致する。軸中心C1,C2,C3は互いに平行である。
また、変速機39は、運転者やアクチュエータの操作によって回転されるシフトドラム(不図示)と、シフトドラムの外周部の溝に沿ってメイン軸42及びカウンタ軸43の軸方向にスライドする複数のシフトフォーク(不図示)とを備える。シフトフォークは、所定の駆動ギア44及び従動ギア45にそれぞれ連結されており、シフトドラムが回転されることで、駆動ギア44及び従動ギア45が軸方向にスライドし、変速が行われる。
変速機39では、駆動ギア44及び従動ギア45のスライドに応じて、メイン軸42及びカウンタ軸43間で、ニュートラル状態、または、1速〜5速の何れかの変速歯車対を選択的に用いた動力伝達が可能となる。
メイン軸42は、クラッチ室38内に突出するクラッチ支持軸部42aを備える。
クラッチ支持軸部42aには、プライマリドライブギア41に噛み合うプライマリドリブンギア46が、ベアリング46aを介して軸支されている。プライマリドリブンギア46は、クラッチ支持軸部42a上で回転自在である。
メイン軸42は、軸中心に全長に亘って中空部42bを備え、中空部42bには、軸方向に移動可能なプッシュロッド47が配置される。プッシュロッド47の一端は、運転者によって操作される多板式クラッチ40の操作部(不図示)に接続されており、他端は、多板式クラッチ40に接続されている。上記操作部は、例えばハンドルバー30に設けられるクラッチレバーであり、運転者がクラッチレバーを操作することでプッシュロッド47が軸方向に移動し、多板式クラッチ40が切断及び接続される。
多板式クラッチ40は、クラッチ支持軸部42aの軸端に設けられる。多板式クラッチ40が接続状態になると、クランク軸34に駆動されるプライマリドリブンギア46の回転が、多板式クラッチ40を介してメイン軸42に伝達される。他方、多板式クラッチ40が切断状態になると、クランク軸34に駆動されるプライマリドリブンギア46は、クラッチ支持軸部42a上で空回りし、クランク軸34の回転は、メイン軸42に伝達されない。
クラッチカバー38aは、側面視でメイン軸42に重なる位置に、多板式クラッチ40側へ突出するオイル供給片38bを備える。また、クラッチカバー38aは、内面の周縁部からオイル供給片38bまで延びるリブ38cを備え、オイル供給部(不図示)から供給されるオイルは、リブ38cを伝ってオイル供給片38bに流れ、オイル供給片38bから多板式クラッチ40の内部に供給される。
図4は、図3の要部を示す図である。
多板式クラッチ40は、プライマリドリブンギア46の側面に固定されるカップ状のクラッチアウタ50と、クラッチアウタ50の半径方向内側に設けられ、メイン軸42に一体に固定されるクラッチセンタ51と、クラッチセンタ51に対向して配置され、メイン軸42の軸方向に移動可能なプレッシャディスク52とを備える。また、多板式クラッチ40は、プレッシャディスク52とクラッチセンタ51との間に挟持されるクラッチ板53と、プレッシャディスク52とクラッチセンタ51との間の間隔が狭くなるようにプレッシャディスク52を付勢する複数のコイルスプリング54と、プッシュロッド47とプレッシャディスク52とを接続する接続部材55と、接続部材55とプレッシャディスク52との間に設けられるベアリング56とを備える。
クラッチ板53は、クラッチアウタ50に支持されるリング状の外側摩擦板53aと、クラッチセンタ51に支持されるリング状の内側摩擦板53bとを備え、外側摩擦板53a及び内側摩擦板53bは、クラッチセンタ51とプレッシャディスク52との間に交互に複数枚重ねて配置されている。
クラッチアウタ50は、プライマリドリブンギア46と一体にメイン軸42に対して相対回転可能する。
クラッチアウタ50は、プライマリドリブンギア46の外側面に一体に固定される円板部50aと、円板部50aの周縁部からメイン軸42と略同軸の位置関係で延びる外側円筒部50bとを備える。外側円筒部50bには、軸方向に延びるスリット状のクラッチ嵌合部50cが周方向に複数形成されている。
各外側摩擦板53aは、クラッチアウタ50の内側に配置され、外周部の凸部がクラッチ嵌合部50cにスプライン嵌合することで、クラッチアウタ50の軸方向に移動可能且つクラッチアウタ50に対して相対回転不能に設けられている。
図5は、クラッチセンタ51をプレッシャディスク52側から見た斜視図である。
図4及び図5に示すように、クラッチセンタ51は、メイン軸42に固定される円筒状のハブ部60と、ハブ部60の外周部からクラッチアウタ50の内周面近傍まで半径方向外側に延びる円板状の受け板部61と、受け板部61の外周部よりも内側でメイン軸42と略同軸にプレッシャディスク52側へ延びる内側円筒部62(クラッチセンタの側面部)とを備える。
クラッチセンタ51は、ハブ部60がクラッチ支持軸部42aにスプライン嵌合されるとともに、ハブ部60を軸方向に押圧するナット48によって、軸方向に位置決めされる。すなわち、クラッチセンタ51は、メイン軸42に対して回転方向及び軸方向に固定されており、メイン軸42と一体に回転する。
内側円筒部62の外周部には、軸方向に延びる溝状のクラッチ嵌合部62aが、周方向に複数形成されている。
各内側摩擦板53bは、その内周部が内側円筒部62の外周部に嵌合するように配置され、内周部の凸部がクラッチ嵌合部62aにスプライン嵌合することで、クラッチセンタ51の軸方向に移動可能且つクラッチセンタ51に対して相対回転不能に設けられている。
内側円筒部62には、内側円筒部62の内側及び外側を半径方向に連通させる連通孔62bが複数形成されている。連通孔62bは、内側円筒部62の軸方向に複数配列されるとともに、周方向に2列で設けられている。
クラッチセンタ51の受け板部61は、クラッチ板53を軸方向に受ける円環状の受圧部61aを内側円筒部62の外側に備える。受圧部61aは、多板式クラッチ40の軸方向における最も内側のクラッチ板53、すなわち、最も内側の外側摩擦板53a1に当接する。外側摩擦板53a1は、他の外側摩擦板53aよりも内径が小さく形成されており、外側摩擦板53a1の内側には、リング状のジャダースプリング63が設けられる。ジャダースプリング63は、受圧部61aと最も内側の内側摩擦板53b1との間に挟持される皿ばねであり、内側摩擦板53b1を介してクラッチ板53をプレッシャディスク52側に付勢する。
クラッチセンタ51は、受け板部61からプレッシャディスク52側へ向かって立設される円筒状のボス部64を複数備える。ボス部64は、半径方向ではハブ部60と内側円筒部62との間に位置し、周方向に互いに略等間隔で配置されている。ボス部64の先端は、内側円筒部62の先端よりも外側まで延びている。
コイルスプリング54は、その内周部をボス部64の外周部に嵌合させるようにしてボス部64に装着される。
ボス部64は、内周部に雌ねじ部64aを備え、ボス部64には、コイルスプリング54を支持するワッシャー65aが、雌ねじ部64aに締結されるボルト65で固定される。ワッシャー65aの径は、ボス部64の外径よりも大径に形成されており、コイルスプリング54の一端は、ワッシャー65aによって支持される。すなわち、ワッシャー65aは、コイルスプリング54の軸方向外側の端を受ける外側座部を構成する。
各ボス部64の間には、ボス部64と内側円筒部62とを繋ぐリブ66が、放射状に配置されている。
連通孔62bは、クラッチセンタ51の半径方向において、ボス部64の外側に配置されている。すなわち、連通孔62bは、内側円筒部62を半径方向外側から見た場合、連通孔62bがボス部64に略重なる位置か、または、ボス部64の近傍の位置に配置されている。また、連通孔62bは、半径方向で見た場合、後述するスプリング受け部74に重なる位置に配置されている。
内側円筒部62の内周部には、各ボス部64の位置に対応して設けられる一群の連通孔62bを周方向の両側から挟むように、仕切りリブ67,67が形成されている。仕切りリブ67,67は、内側円筒部62の全長に亘って軸方向に延びている。
図6は、プレッシャディスク52をクラッチセンタ51側から見た図である。図7は、図6のVII−VII断面図である。なお、図6では、後述するスプリング受け部74の細部の符号は、1箇所のスプリング受け部74のみに図示している。
図4、図6及び図7に示すように、プレッシャディスク52は、クラッチセンタ51の受け板部61に対向して受け板部61よりも多板式クラッチ40の軸方向の外側に配置される円板状のプレート部70と、プレート部70の中央に設けられる円形のオイル取込用孔71とを備える。オイル取込用孔71は、ベアリング56が嵌合されるベアリング支持孔部71aと、外端部から半径方向内側に突出するフランジ部71bとを備える。オイル供給片38bから供給されるオイルは、オイル取込用孔71を通ってプレッシャディスク52の内側面側に取り込まれる。
プレート部70の内側面における外周側の周縁部には、多板式クラッチ40の軸方向における最も外側のクラッチ板53、すなわち、最も外側の外側摩擦板53a2に当接する押圧部72が形成されている。押圧部72は円環状に形成されており、コイルスプリング54の付勢力によって外側摩擦板53a2を押圧する。
押圧部72は、厚さが一段厚く形成されており、押圧部72の内周側には、円環状の溝部73が形成されている。
プレッシャディスク52は、プレート部70の内側面からクラッチセンタ51側へ向けて立設される円筒状のスプリング受け部74を複数備える。スプリング受け部74は、プレッシャディスク52の半径方向では、オイル取込用孔71と溝部73との間に位置し、ボス部64の位置に対応して周方向に互いに略等間隔で配置されている。
中空に形成されたスプリング受け部74の内側には、コイルスプリング54の外径よりも大径に形成された円柱状の空間であるスプリング収容部75が形成されている。スプリング収容部75には、ボス部64に装着されたコイルスプリング54及びボルト65の頭部65aが収容される。
スプリング収容部75におけるプレッシャディスク52の外側面側の端は、外側に開放している。
スプリング受け部74の先端面74aには、ボス部64が挿通されるボス挿通孔76が形成されており、ボス挿通孔76の周縁部は、コイルスプリング54の他端を受けるフランジ状の内側座部77(座面)となっている。
スプリング受け部74の側面部のうち、プレッシャディスク52の半径方向内側の外周面には、スプリング収容部75内に連通する供給孔78が形成されている。オイル供給片38b(図3)から供給されるオイルは、供給孔78を通ってスプリング収容部75内に取り込まれる。
また、スプリング受け部74の側面部のうち、プレッシャディスク52の半径方向外側の外周面には、スプリング収容部75内に連通する排出孔79が形成されている。スプリング収容部75内のオイルは、排出孔79を通って、プレッシャディスク52の半径方向外側に排出される。
供給孔78は、多板式クラッチ40の軸方向において、スプリング受け部74の基端部からスプリング受け部74の先端まで連続して形成されており、先端側では、内側座部77の一部を切り欠いてボス挿通孔76に繋がっている。すなわち、供給孔78は、先端面74aの一部を切り欠く先端側供給孔部78aを備える。また、供給孔78における多板式クラッチ40の軸方向の外側の縁部78bは、スプリング受け部74の軸方向の中間部よりも外側に位置している。詳細には、縁部78bは、図4に示すクラッチ接続状態において、クラッチ板53の厚みの中間部Mよりも、多板式クラッチ40の軸方向の外側に形成されている。
供給孔78は、その全長に亘って略等しい幅に形成されており、供給孔78の幅W1は、スプリング受け部74の軸方向視において、スプリング受け部74の周方向の半分の範囲よりも小さい範囲、すなわち180°よりも小さい範囲に形成されている。内側座部77は、軸方向視において連続して180°以上切り欠かれていないため、コイルスプリング54を適切に支持できる。
排出孔79は、多板式クラッチ40の軸方向において、スプリング受け部74の先端部に形成されており、先端側では、内側座部77の一部を切り欠いてボス挿通孔76に繋がっている。すなわち、供給孔78は、先端面74aの一部を切り欠く先端側排出孔部79aを備える。また、排出孔79における多板式クラッチ40の軸方向の外側の縁部79bは、スプリング受け部74の軸方向の中間部よりも内側に位置している。詳細には、縁部79bは、図4に示すクラッチ接続状態において、クラッチ板53の厚みの中間部Mよりも、多板式クラッチ40の軸方向の内側に形成されている。また、排出孔79は、多板式クラッチ40の軸方向において最も軸方向の内側に位置する連通孔62b1(図4)に対して、軸方向に略同一の位置に配置されている。他の連通孔62bは、連通孔62b1の位置から、多板式クラッチ40の軸方向の外側に向かって複数配置される。
排出孔79は、その全長に亘って略等しい幅に形成されており、排出孔79の幅W2は、スプリング受け部74の軸方向視において、供給孔78の幅W1よりも小さい。また、供給孔78の幅W1は、隣接するスプリング受け部74,74の間の隙間57の幅W3よりも大きい。また、幅W2は、幅W3よりも小さい。
幅W1及び幅W2の幅方向の中央には、プレッシャディスク52の中心と各スプリング受け部74の中心とを通る仮想の直線(VII−VII線に一致する直線)が通る。
プレッシャディスク52は、スプリング受け部74の軸方向に開かれる型(不図示)を用いて鋳造により製造される。スプリング受け部74の外周部には、先端側へ先細る抜き勾配が形成されている。供給孔78及び排出孔79は、先端側供給孔部78a及び先端側排出孔部79aを備え、型の抜き方向、すなわち軸方向に開放している。このため、供給孔78及び排出孔79を一体に有するプレッシャディスク52を簡単な構造の型で製造できる。
ベアリング56は、ボールベアリングであり、プレッシャディスク52のベアリング支持孔部71aに嵌合される。ベアリング56は、フランジ部71bに外輪56aの端面が当接することで軸方向に位置決めされる。
接続部材55は、メイン軸42のクラッチ支持軸部42aの先端の中空部42bに嵌合される円筒状のメイン軸嵌合部80と、メイン軸42から外側に突出してベアリング56を介してプレッシャディスク52に接続される円筒状のプレッシャディスク接続部81とを備える。
メイン軸嵌合部80は、プッシュロッド47の他端が嵌合されるブッシュロッド嵌合穴80aを備える。プッシュロッド47の他端とブッシュロッド嵌合穴80aの底部との間には、押圧ピン82が介装されている。メイン軸嵌合部80は、中空部42b内で軸方向に移動可能に設けられており、接続部材55は、プッシュロッド47によって押圧されると軸方向の外側に移動する。
プレッシャディスク接続部81は、外周部がベアリング56の内輪56bに嵌合して配置され、外周部から径方向に突出したフランジ部81aが内輪56bに当接することで、ベアリング56を軸方向に押圧する。接続部材55とプレッシャディスク52とは、ベアリング56を介して相対回転可能である。
プレッシャディスク接続部81は、軸方向に延びるオイル導入孔83を備える。オイル導入孔83は、プレッシャディスク52のオイル取込用孔71及び内輪56bの内側の空間を介して多板式クラッチ40の外側に連通する。
接続部材55は、オイル導入孔83を接続部材55bの半径方向の外側に連通するオイル孔84を複数備える。オイル孔84は、軸方向において、ベアリング56とクラッチ支持軸部42aの先端面との間の空間に連通する位置に形成されている。
プレッシャディスク52は、ボス挿通孔76にクラッチセンタ51のボス部64を挿通してクラッチセンタ51に組み付けられており、コイルスプリング54は、頭部65aと内側座部77との間で所定の初期荷重を付された状態で弾装されている。
図4に示す状態では、プレッシャディスク52は、コイルスプリング54の押圧力によってクラッチ板53を挟持しており、クラッチ板53に生じる摩擦力によってクラッチセンタ51とクラッチアウタ50が接続されている。すなわち、図4の状態は、クラッチ接続状態であり、クラッチアウタ50とクラッチセンタ51とは一体に回転する。
また、プッシュロッド47が多板式クラッチ40の軸方向の外側に移動するように操作されると、プレッシャディスク52がコイルスプリング54の付勢力に抗して外側に移動し、クラッチは切断状態となる。
図3に示すように、オイル供給片38bは、オイル取込用孔71を通って接続部材55のオイル導入孔83内まで延びている。
図4、図6及び図7を参照し、オイル供給片38bからオイル導入孔83に導入されたオイルLは、多板式クラッチ40内の壁面を伝うようにしてオイル孔84からクラッチセンタ51とプレッシャディスク52との間の空間に流れ、多板式クラッチ40の回転の遠心力によって多板式クラッチ40の半径方向の外側に流れ、供給孔78からスプリング受け部74のスプリング収容部75内に取り込まれる。ここで、供給孔78の幅W1は、隙間57の幅W3よりも大きいため、隙間57側に流れるオイルの量よりも多量のオイルLを供給孔78内に効率良く取り込むことができる。
次いで、スプリング収容部75内のオイルLは、遠心力によって、排出孔79からスプリング受け部74の外側に排出され、クラッチセンタ51の内側円筒部62における多板式クラッチ40の軸方向の内側寄りの部分に付着し、この部分から、軸方向に並ぶ各連通孔62bに流れ、クラッチ板53に達する。すなわち、排出孔79から排出されるオイルLは、まず、最も軸方向の内側に位置する連通孔62b1に一部が流れ、その後、残りが軸方向の外側の他の連通孔62bに流れる。本実施の形態では、排出孔79の縁部79bは、クラッチ板53の厚みの中間部Mよりも多板式クラッチ40の軸方向の内側に位置するため、中間部Mよりも軸方向の内側のクラッチ板53にオイルLを効率良く供給できる。最も内側の外側摩擦板53a1は、他の外側摩擦板53aよりも内径が小さく体積が小さいため熱容量が小さいが、本実施の形態では、多板式クラッチ40の軸方向の内側のクラッチ板53にオイルLを効率良く供給できるため、外側摩擦板53a1を効率良く冷却及び潤滑できる。
また、スプリング収容部75に入って車幅方向外側(多板式クラッチ40の軸方向外側)に流れたオイルは、ワッシャー65によってその多くが堰き止められるため、効率的に車幅方向内側(多板式クラッチ40の軸方向内側)の排出孔79にオイルを導くことができる。
また、連通孔62bの両側方には、仕切りリブ67,67が設けられているため、オイルLを連通孔62bに集めることができ、オイルLを効率良くクラッチ板53に供給できる。
また、各連通孔62bは、内側摩擦板53bが嵌まる内側円筒部62のクラッチ嵌合部62aに設けられるとともに、図4のクラッチ接続状態において、多板式クラッチ40の軸方向位置で内側摩擦板53bの内周部に重なる位置にそれぞれ形成されている。このため、連通孔62bから内側摩擦板53bを伝わせるようにしてオイルLを供給でき、クラッチ板53に効率良くオイルLを供給できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、多板式クラッチ40は、プレッシャディスク52によって摩擦式のクラッチ板53の断続を行う多板式クラッチであって、プレッシャディスク52がオイル取込用孔71を有し、オイル取込用孔71からプレッシャディスク52の内側面側に供給されるオイルLによってクラッチ板53へオイルLが供給され、プレッシャディスク52には、クラッチセンタ51との間に弾装されるコイルスプリング54の装着用のスプリング受け部74が、オイル取込用孔71に対し半径方向外側で周方向に並ぶように複数形成され、スプリング受け部74には、その側面部のうち、プレッシャディスク52の半径方向内側に、オイル取込用孔71から供給されるオイルLをスプリング受け部74内に取り込む供給孔78が設けられるとともに、スプリング受け部74の先端部のプレッシャディスク52の半径方向外側に、スプリング受け部74内に取り込まれたオイルLを外に排出する排出孔79が形成され、クラッチセンタ51の側面部である内側円筒部62には、半径方向外側に連通する連通孔62bが形成されている。これにより、オイル取込用孔71からプレッシャディスク52の内側面側に供給されるオイルLは、遠心力で半径方向外側に移動し、その一部は、供給孔78からスプリング受け部74内に入り、スプリング受け部74の先端部の排出孔79から半径方向外側に流れ、クラッチセンタ51の連通孔62bを通って多板式クラッチ40の軸方向内側のクラッチ板53に供給される。このため、軸方向内側のクラッチ板53にオイルLを効率良く供給でき、クラッチ板53を効果的に潤滑及び冷却できる。
また、スプリング受け部74の先端には、コイルスプリング54の先端部を受ける内側座部77が形成され、排出孔79は、内側座部77にも形成されるため、スプリング受け部74の先端側からオイルLを流すことができ、軸方向内側のクラッチ板53にオイルLを効率良く供給できる。
また、排出孔79は、軸方向に抜き方向を有する型により型成形されるため、排出孔79を機械加工せずに容易に形成できる。
さらに、排出孔79における多板式クラッチ40の軸方向の外側の縁部79bは、クラッチ板53の厚みの中間部Mよりも多板式クラッチ40の軸方向の内側に配置されるため、排出孔79からクラッチ板53の厚みの中間部Mよりも多板式クラッチ40の軸方向の内側にオイルLを供給でき、軸方向内側のクラッチ板53にオイルLを効率良く供給できる。
また、供給孔78の幅W1は、隣接するスプリング受け部74,74の間の隙間57の幅W3よりも大きいため、供給孔78からスプリング受け部74内に効率良くオイルLを取り込むことができる。
40 多板式クラッチ
51 クラッチセンタ
52 プレッシャディスク
53 クラッチ板
54 コイルスプリング
57 隙間
62 内側円筒部(クラッチセンタの側面部)
62b 連通孔
71 オイル取込用孔
74 スプリング受け部
77 内側座部(座面)
78 供給孔
79 排出孔
79b 縁部(外側の縁部)
M 中間部
W1 幅(供給孔の幅)
W3 幅(隙間の幅)

Claims (5)

  1. プレッシャディスク(52)によって摩擦式のクラッチ板(53)の断続を行う多板式クラッチであって、前記プレッシャディスク(52)がオイル取込用孔(71)を有し、当該オイル取込用孔(71)から前記プレッシャディスク(52)の内側に供給されるオイルによって前記クラッチ板(53)へオイルが供給される多板式クラッチにおいて、
    前記プレッシャディスク(52)には、クラッチセンタ(51)との間に弾装されるコイルスプリング(54)の装着用のスプリング受け部(74)が、前記オイル取込用孔(71)に対し半径方向外側で周方向に並ぶように複数形成され、
    前記スプリング受け部(74)には、そのスプリング受け部(74)の側面部のうち、前記プレッシャディスク(52)の半径方向内側に、前記オイル取込用孔(71)から供給されるオイルを前記スプリング受け部(74)内に取り込む供給孔(78)が設けられるとともに、前記スプリング受け部(74)の先端部の前記プレッシャディスク(52)の半径方向外側に、前記スプリング受け部(74)内に取り込まれたオイルを外に排出する排出孔(79)が形成され、
    前記クラッチセンタ(51)の側面部(62)には、半径方向外側に連通する連通孔(62b)が形成され、
    前記クラッチセンタ(51)の前記側面部(62)の内周部には、各前記スプリング受け部(74)の位置に対応して設けられる前記連通孔(62b)を周方向の両側から挟むように仕切りリブ(67)が形成されていることを特徴とする多板式クラッチ。
  2. 前記スプリング受け部(74)の先端には、前記コイルスプリング(54)の先端部を受ける座面(77)が形成され、前記排出孔(79)は、前記座面(77)に形成されることを特徴とする請求項1記載の多板式クラッチ。
  3. 前記排出孔(79)は、軸方向に抜き方向を有する型により型成形されることを特徴とする請求項2記載の多板式クラッチ。
  4. 前記排出孔(79)における前記多板式クラッチの軸方向の外側の縁部(79b)は、前記クラッチ板(53)の厚みの中間部(M)よりも前記多板式クラッチの軸方向の内側に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の多板式クラッチ。
  5. 前記供給孔(78)の幅(W1)は、隣接する前記スプリング受け部(74)の間の隙間(57)の幅(W3)よりも大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の多板式クラッチ。
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