JP3579724B2 - 自動変速機のクラッチピストンリターン装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動変速機のクラッチに係り、より詳しくは、自動変速機のクラッチピストンのリターン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多数のクラッチプレートとディスクとを交互に配置して、多重に接触しながら動力を伝達する多板クラッチは、オートバイまたは自動車の自動変速機などに用いられている。
このような多板クラッチの一般的な構成は、図5に示すように、クラッチリテーナー100の内輪凹凸部102に多数枚のクラッチプレート104を配置し、前記クラッチプレート104の間に位置してハブ106の外輪凹凸部108にクラッチディスク110を配置している。
【0003】
そして、クラッチリテーナー100の内側にはピストン112が配置され、そのクラッチリテーナー100とピストン112との間には油圧室114が形成され、油圧室の反対側にはピストン112を常に油圧室114側に押す圧縮スプリングであるリターンスプリング116が配置されている。
【0004】
これにより、油圧室114に油圧が供給されれば、ピストン112がリターンスプリング116の弾性力に抗して前進し、クラッチプレート104とクラッチディスク110とを圧着して動力を伝達する。
【0005】
反対に油圧を解除すれば、リターンスプリング116の弾性力によってピストン112が後退して、クラッチプレート104とクラッチディスク110とを隔離させ、動力伝達を遮断する。
【0006】
このような作動過程で油圧が解除される時、油圧制御機構から油圧室に至るまでの油圧が解除されるが、油圧室に残存している流体はクラッチの回転による遠心力により、排出されずに遠心油圧を発生するようになり、クラッチが高速に回転する場合には、その残存油圧によってクラッチが解除できない場合が発生することもある。
【0007】
図5はこのような遠心油圧によるクラッチの誤作動を防止するための2種類の構成を示したものであって、中央線の上部はバランスピストン(balancepiston)方式を、下部はチェックボール(check ball)方式を示している。
【0008】
バランスピストン方式は、図5の上部に示す通り、ピストン112の内側にバランスピストン118を配置し、そのバランスピストン118とピストン112との間にリターンスプリング116を配置して、前記ピストン112とバランスピストン118との間の空間部に油圧を供給することによって反対油圧として作用させる。
【0009】
チェックボール方式は、図5の下部に示す通り、ピストン112の端部にチェックボール(check ball)120を配置する。
主にスチール(steel)製のチェックボールには流体の油圧による軸方向の力、ピストンの回転による遠心力、流体の浮力などが作用するが、クラッチの回転速度が増加すれば、チェックボールの遠心力が流体の遠心油圧を克服して流動し、これによりオイル排出口が開いてピストンの残留油量が排出される。
【0010】
しかし、前者のように、バランスピストンを適用する場合、遠心油圧を効果的に相殺させるためにはバランスピストンの内径がピストンの内径より小さくなければならないので、これによって変速機の大きさが大きくなるという問題点を内包している。
【0011】
そして、後者のようにチェックボールを適用する場合は、チェックボールの設計、設計後の製品の品質管理が非常に難しく、チェックボールの設計諸元のマッチングが難しいだけでなく、ボール及びこれに密着する面に対する精密な加工が要求されるなどの問題点を内包している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、クラッチの高速回転によって回転速度が増加すればするほど弾性力が増大して、ピストンの前進を防止するリターンスプリングを含む自動変速機多板クラッチのピストンリターン装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、クラッチピストンと同一な速度で回転するスプリング支持台と、前記スプリング支持台に弾持されて前記クラッチピストンを加圧し、回転速度が増加するほど弾性力が増加するリターンスプリングとを含むことを特徴とし、前記リターンスプリングは、中央部がクラッチ回転軸の方向に屈曲した平板弾性プレートと、前記屈曲した中央部に形成された質量部とを含み、前記平板弾性プレートの一端は前記スプリング支持台に弾持され、他端は前記クラッチピストンに弾持されることを特徴とし、前記質量部が円柱形態で形成され、また、前記リターンスプリングは、設定された長さと質量を有する中央部、および前記中央部体の両側でクラッチ回転軸の半径方向に開かれて形成された一対の弾性片を含むが、前記一対の弾性片のうち一つは前記スプリング支持台に弾持され、他の一つは前記クラッチスプリングに弾持されることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施例による自動変速機のクラッチピストンリターン装置の構成図であり、符号2は多板クラッチの全体を示す。
【0015】
多板クラッチ2は、クラッチリテーナー4の内輪凹凸部6に多数枚のクラッチプレート8を配置し、前記クラッチプレート8の間に位置してハブ10の外輪凹凸部12にクラッチディスク14が配置されている。
【0016】
クラッチリテーナー4の内側にはピストン16が配置されて、そのクラッチリテーナー4とピストン16との間には油圧室18が形成され、油圧室の反対側には弾性力でピストン16を常に油圧室18側に押すリターンスプリング20が配置されている。
【0017】
そして、油圧室18に油圧が供給されれば、ピストン16がリターンスプリング20の弾性力に抗して前進し、クラッチプレート8とクラッチディスク14を圧着して動力を伝達する。
【0018】
また、反対に油圧を解除すれば、リターンスプリング20の弾性力によってピストン16が後退してクラッチプレート8とクラッチディスク14とを隔離させ、動力伝達を遮断する。
【0019】
このような多板クラッチ2のリターンスプリング20を形成するために、本発明では、図2及び図3のように、中央部に一定の長さを有する質量部22をおき、その両側に一対の弾性片24、26を形成している。
図面では質量部22が円柱形に形成されているが、これに限定されるわけではなく、多角形で形成することもできる。
また、弾性片24、26は質量部22と一体形成されているが、これに限定されるわけではなく、質量部22と弾性片24、25を各々別途に形成して溶接などのような固定手段を通じて形成することもできる。
【0020】
また、一対の弾性片24、26は一つの弾性プレートを中央部でクラッチの回転軸方向に屈曲させて形成することができ、質量部22には、前記屈曲した中央部に設定された、質量を有する質量部を接合した構成にすることもできる。
【0021】
前記のように構成されるリターンスプリング20は、図1のように質量部22が遠心側に向かった状態で、一側弾性片24はピストン16の内面の突起部28に弾持され、他側弾性片26はハブ10の内側に配置されるスプリング支持台39に弾持される。
これにより、通常は、リターンスプリング20の弾性力によって、ピストン16は油圧室18側に押し付けられている。
【0022】
より具体的にリターンスプリング20の作動原理を見てみると、図4のように、リターンスプリング20がクラッチに装着されていると、油圧室18に油圧が供給されて、ピストン16が前進する場合、両側弾性片24、26間の距離が狭くなって、反撥力が発生し、ピストン16に反撥力が伝達される。
【0023】
そして、クラッチが高速に回転すれば、質量部22が遠心力を受け、この遠心力が弾性片24、26を互いに開くように作用し、その結果リターンスプリング20の弾性力が増加する効果が生まれる。
従って、遠心力が大きくなるほどリターンスプリング20の弾性力は増加するため、油圧室18に残留する油圧によってピストン16が前進し、クラッチが締結されることを未然に防止する。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、多板クラッチの解除時に、残留油圧によって発生するクラッチの締結を未然に防止することができ、既存のバランスピストン及びチェックボールが不要となるため、構造が簡単になり、原価の低減にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による自動変速機のクラッチピストンリターン装置の構成図である。
【図2】本発明の実施例によるリターンスプリングの斜視図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】本発明の実施例によるリターンスプリングの作動原理を説明するための図である。
【図5】従来の技術による自動変速機のクラッチピストンリターン装置の二つの例を示した図である。
【符号の説明】
2 多板クラッチ
4 クラッチリテーナー
6 内輪凹凸部
8 クラッチプレート
10 ハブ
12 外輪凹凸部
14 クラッチディスク
16 ピストン
18 油圧室
20 リターンスプリング
22 質量部
24 弾性片
26 弾性片
28 突起部
39 スプリング支持台
100 クラッチリテーナー
102 内輪凹凸部
104 クラッチプレート
106 ハブ
108 外輪凹凸部
110 クラッチディスク
112 ピストン
114 油圧室
116 リターンスプリング
118 バランスピストン
120 チェックボール
【発明の属する技術分野】
本発明は自動変速機のクラッチに係り、より詳しくは、自動変速機のクラッチピストンのリターン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多数のクラッチプレートとディスクとを交互に配置して、多重に接触しながら動力を伝達する多板クラッチは、オートバイまたは自動車の自動変速機などに用いられている。
このような多板クラッチの一般的な構成は、図5に示すように、クラッチリテーナー100の内輪凹凸部102に多数枚のクラッチプレート104を配置し、前記クラッチプレート104の間に位置してハブ106の外輪凹凸部108にクラッチディスク110を配置している。
【0003】
そして、クラッチリテーナー100の内側にはピストン112が配置され、そのクラッチリテーナー100とピストン112との間には油圧室114が形成され、油圧室の反対側にはピストン112を常に油圧室114側に押す圧縮スプリングであるリターンスプリング116が配置されている。
【0004】
これにより、油圧室114に油圧が供給されれば、ピストン112がリターンスプリング116の弾性力に抗して前進し、クラッチプレート104とクラッチディスク110とを圧着して動力を伝達する。
【0005】
反対に油圧を解除すれば、リターンスプリング116の弾性力によってピストン112が後退して、クラッチプレート104とクラッチディスク110とを隔離させ、動力伝達を遮断する。
【0006】
このような作動過程で油圧が解除される時、油圧制御機構から油圧室に至るまでの油圧が解除されるが、油圧室に残存している流体はクラッチの回転による遠心力により、排出されずに遠心油圧を発生するようになり、クラッチが高速に回転する場合には、その残存油圧によってクラッチが解除できない場合が発生することもある。
【0007】
図5はこのような遠心油圧によるクラッチの誤作動を防止するための2種類の構成を示したものであって、中央線の上部はバランスピストン(balancepiston)方式を、下部はチェックボール(check ball)方式を示している。
【0008】
バランスピストン方式は、図5の上部に示す通り、ピストン112の内側にバランスピストン118を配置し、そのバランスピストン118とピストン112との間にリターンスプリング116を配置して、前記ピストン112とバランスピストン118との間の空間部に油圧を供給することによって反対油圧として作用させる。
【0009】
チェックボール方式は、図5の下部に示す通り、ピストン112の端部にチェックボール(check ball)120を配置する。
主にスチール(steel)製のチェックボールには流体の油圧による軸方向の力、ピストンの回転による遠心力、流体の浮力などが作用するが、クラッチの回転速度が増加すれば、チェックボールの遠心力が流体の遠心油圧を克服して流動し、これによりオイル排出口が開いてピストンの残留油量が排出される。
【0010】
しかし、前者のように、バランスピストンを適用する場合、遠心油圧を効果的に相殺させるためにはバランスピストンの内径がピストンの内径より小さくなければならないので、これによって変速機の大きさが大きくなるという問題点を内包している。
【0011】
そして、後者のようにチェックボールを適用する場合は、チェックボールの設計、設計後の製品の品質管理が非常に難しく、チェックボールの設計諸元のマッチングが難しいだけでなく、ボール及びこれに密着する面に対する精密な加工が要求されるなどの問題点を内包している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、クラッチの高速回転によって回転速度が増加すればするほど弾性力が増大して、ピストンの前進を防止するリターンスプリングを含む自動変速機多板クラッチのピストンリターン装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、クラッチピストンと同一な速度で回転するスプリング支持台と、前記スプリング支持台に弾持されて前記クラッチピストンを加圧し、回転速度が増加するほど弾性力が増加するリターンスプリングとを含むことを特徴とし、前記リターンスプリングは、中央部がクラッチ回転軸の方向に屈曲した平板弾性プレートと、前記屈曲した中央部に形成された質量部とを含み、前記平板弾性プレートの一端は前記スプリング支持台に弾持され、他端は前記クラッチピストンに弾持されることを特徴とし、前記質量部が円柱形態で形成され、また、前記リターンスプリングは、設定された長さと質量を有する中央部、および前記中央部体の両側でクラッチ回転軸の半径方向に開かれて形成された一対の弾性片を含むが、前記一対の弾性片のうち一つは前記スプリング支持台に弾持され、他の一つは前記クラッチスプリングに弾持されることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施例による自動変速機のクラッチピストンリターン装置の構成図であり、符号2は多板クラッチの全体を示す。
【0015】
多板クラッチ2は、クラッチリテーナー4の内輪凹凸部6に多数枚のクラッチプレート8を配置し、前記クラッチプレート8の間に位置してハブ10の外輪凹凸部12にクラッチディスク14が配置されている。
【0016】
クラッチリテーナー4の内側にはピストン16が配置されて、そのクラッチリテーナー4とピストン16との間には油圧室18が形成され、油圧室の反対側には弾性力でピストン16を常に油圧室18側に押すリターンスプリング20が配置されている。
【0017】
そして、油圧室18に油圧が供給されれば、ピストン16がリターンスプリング20の弾性力に抗して前進し、クラッチプレート8とクラッチディスク14を圧着して動力を伝達する。
【0018】
また、反対に油圧を解除すれば、リターンスプリング20の弾性力によってピストン16が後退してクラッチプレート8とクラッチディスク14とを隔離させ、動力伝達を遮断する。
【0019】
このような多板クラッチ2のリターンスプリング20を形成するために、本発明では、図2及び図3のように、中央部に一定の長さを有する質量部22をおき、その両側に一対の弾性片24、26を形成している。
図面では質量部22が円柱形に形成されているが、これに限定されるわけではなく、多角形で形成することもできる。
また、弾性片24、26は質量部22と一体形成されているが、これに限定されるわけではなく、質量部22と弾性片24、25を各々別途に形成して溶接などのような固定手段を通じて形成することもできる。
【0020】
また、一対の弾性片24、26は一つの弾性プレートを中央部でクラッチの回転軸方向に屈曲させて形成することができ、質量部22には、前記屈曲した中央部に設定された、質量を有する質量部を接合した構成にすることもできる。
【0021】
前記のように構成されるリターンスプリング20は、図1のように質量部22が遠心側に向かった状態で、一側弾性片24はピストン16の内面の突起部28に弾持され、他側弾性片26はハブ10の内側に配置されるスプリング支持台39に弾持される。
これにより、通常は、リターンスプリング20の弾性力によって、ピストン16は油圧室18側に押し付けられている。
【0022】
より具体的にリターンスプリング20の作動原理を見てみると、図4のように、リターンスプリング20がクラッチに装着されていると、油圧室18に油圧が供給されて、ピストン16が前進する場合、両側弾性片24、26間の距離が狭くなって、反撥力が発生し、ピストン16に反撥力が伝達される。
【0023】
そして、クラッチが高速に回転すれば、質量部22が遠心力を受け、この遠心力が弾性片24、26を互いに開くように作用し、その結果リターンスプリング20の弾性力が増加する効果が生まれる。
従って、遠心力が大きくなるほどリターンスプリング20の弾性力は増加するため、油圧室18に残留する油圧によってピストン16が前進し、クラッチが締結されることを未然に防止する。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、多板クラッチの解除時に、残留油圧によって発生するクラッチの締結を未然に防止することができ、既存のバランスピストン及びチェックボールが不要となるため、構造が簡単になり、原価の低減にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による自動変速機のクラッチピストンリターン装置の構成図である。
【図2】本発明の実施例によるリターンスプリングの斜視図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】本発明の実施例によるリターンスプリングの作動原理を説明するための図である。
【図5】従来の技術による自動変速機のクラッチピストンリターン装置の二つの例を示した図である。
【符号の説明】
2 多板クラッチ
4 クラッチリテーナー
6 内輪凹凸部
8 クラッチプレート
10 ハブ
12 外輪凹凸部
14 クラッチディスク
16 ピストン
18 油圧室
20 リターンスプリング
22 質量部
24 弾性片
26 弾性片
28 突起部
39 スプリング支持台
100 クラッチリテーナー
102 内輪凹凸部
104 クラッチプレート
106 ハブ
108 外輪凹凸部
110 クラッチディスク
112 ピストン
114 油圧室
116 リターンスプリング
118 バランスピストン
120 チェックボール
Claims (4)
- クラッチピストンと同一な速度で回転するスプリング支持台と;
前記スプリング支持台に弾持されて前記クラッチピストンを加圧し、回転速度が増加するほど弾性力を増加するリターンスプリングとを含むことを特徴とする自動変速機のクラッチピストンリターン装置。 - 前記リターンスプリングは、中央部がクラッチ回転軸の方向に屈曲した平板弾性プレートと;前記屈曲した中央部に形成された質量部とを含み、
前記平板弾性プレートの一端は前記スプリング支持台に弾持され、他端は前記クラッチピストンに弾持されていることを特徴とする、請求項1に記載の自動変速機のクラッチピストンリターン装置。 - 前記リターンスプリングは、設定された長さと質量を有する中央部;及び前記中央部体の両側でクラッチ回転軸の半径方向に開かれて形成された一対の弾性片を含み、
前記一対の弾性片のうち一つは前記スプリング支持台に弾持され、他の一つは前記クラッチスプリングに弾持されていることを特徴とする、請求項1に記載の自動変速機のクラッチピストンリターン装置。 - 前記質量部は円柱形態で形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の自動変速機のクラッチピストンリターン装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001392859A Expired - Fee Related JP3579724B2 (ja) | 2001-07-11 | 2001-12-25 | 自動変速機のクラッチピストンリターン装置 |
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JP2004239404A (ja) * | 2003-02-07 | 2004-08-26 | Nsk Warner Kk | 湿式多板クラッチ |
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JP4815882B2 (ja) * | 2005-06-07 | 2011-11-16 | 日産自動車株式会社 | 遠心圧制御装置 |
US8453819B2 (en) * | 2010-02-22 | 2013-06-04 | Twin Disc, Inc. | Balanced clutch system |
DE202011002608U1 (de) * | 2011-02-11 | 2012-02-29 | Camera Dynamics Gmbh | Stativkopf |
DE102012202995A1 (de) * | 2012-02-28 | 2013-08-29 | Zf Friedrichshafen Ag | Betätigungsvorrichtung einer Lamellenkupplung |
US9568100B2 (en) | 2012-04-26 | 2017-02-14 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Transmission piston with retained release spring |
DE112013004551B4 (de) * | 2012-09-19 | 2020-02-20 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Rotierender deckelfester Nehmerzylinder |
DE102013222019A1 (de) * | 2012-11-22 | 2014-05-22 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg | Rotierender deckelfester Nehmerzylinder |
DE102017214431A1 (de) | 2017-08-18 | 2019-02-21 | Zf Friedrichshafen Ag | Hydraulische Betätigungsvorrichtung für ein Schaltelement eines Getriebes |
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